JP2014093268A - 静電容量の計測方法及び計測装置、並びに入力装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents

静電容量の計測方法及び計測装置、並びに入力装置の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力装置に設けられる入力面の静電容量の計測に関し、個々の入力面の静電容量を高精度に計測可能な技術の提供。
【解決手段】空気よりも高い比誘電率を有し、且つ入力装置20の入力面22よりも変形容易な高誘電率体であるシリコンゴムシート52が、導電性の材料によって形成された計測電極51と入力面22との間に挟まれた状態とされる。こうした状態下、入力装置20の検出電極23及び入力制御部25によって、入力面22の静電容量が、検出容量値として検出される。シリコンゴムシート52は、計測電極51の計測面51a及び入力面22のそれぞれに密着することにより、これら各面51a,22の間に空気の層が生じる事態を回避させる。故に、空気の層に起因する検出容量値のばらつきが低減されて、計測精度の向上が実現可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力装置の入力面の静電容量を計測する計測方法、当該計測に用いられる計測装置、上述の計測方法を用いて入力装置を製造する製造方法、及び当該入力装置の製造に用いられる製造装置に関する。
従来、操作者の指等が入力面に接することで生じる静電容量の変化を検出することにより、入力面への操作の有無を判定する入力装置が知られている。このような入力装置では、当該装置の構成に不可避的に生じる部品公差等に起因して、例えば指を所定の距離まで近づけた同一の状態下であっても、入力面の静電容量は、複数の入力装置間において一定となり難い。故に、計測する条件を揃えたうえで、当該条件下において入力面の静電容量を計測する必要が生じ得た。
こうした計測に係る技術の一種として、例えば特許文献1に従来として開示された検査方法では、指紋センサのオーバーコート層に導電性のゴム等を接触された状態で、金属電極によって検出された静電容量の値が半導体テスタによって取得されている。しかし、こうした計測方法では、導電性ゴムとオーバーコート層との間に隙間(以下、「対向隙間」という)が形成されてしまうおそれがある。すると、対向隙間に存在する空気の層によって、導電性ゴム及びオーバーコート層の間の静電容量は、変動してしまう。故に、計測の対象とされた指紋センサの静電容量が、正しく計測されなくなるおそれがあった。そこで、特許文献1に開示の検査方法では、揮発性の液体による導電膜が上述の導電性ゴムに替えて用いられることにより、対向隙間の消失が図られていた。
特開2005−292090号公報
しかしながら、特許文献1の検査方法では、オーバーコート層等の入力面に液体による導電膜を形成するための装置が、大掛かりなものとなってしまっていた。故に、本願の発明者らは、液体による導電膜を採用することなく、入力面の静電容量を計測する計測方法についてさらに検討を重ねた。しかし、液体膜ではない計測電極面を採用した場合、上述したように、計測電極面及び入力面間における対向隙間の大きさは、不可避的にばらついてしまう。故に、検出される静電容量について、大きく変動してしまうという課題が依然として存在した。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、個々の入力面における静電容量を、精度良く計測可能な技術を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、操作の入力される入力面(22)と、入力面における静電容量を検出容量値(Con_m)として検出する検出手段(23,25)とを備える入力装置(20)について、入力面の静電容量を計測する計測方法であって、空気よりも高い比誘電率を有し入力面よりも変形容易な高誘電率体(52)を、導電性の材料により形成された計測電極面(51a)と入力面との間に挟みつつ、計測電極面によって入力面を覆う被覆工程(S107,S207)と、計測電極面及び入力面間に高誘電率体を介在させた状態で、検出手段によって検出された入力面の検出容量値を取得する取得工程(S108,S208)と、を含む計測方法とする。
また請求項8に記載の発明は、操作の入力される入力面(22)と、入力面における静電容量を検出容量値(Con_m)として検出する検出手段(23,25)とを備える入力装置(20)について、入力面の静電容量を計測する計測装置であって、空気よりも高い比誘電率を備え入力面よりも変形容易な高誘電率体(52)、及び導電性の材料により形成された計測電極面(51a)を有し、計測電極面と入力面との間に高誘電率体を挟みつつ、計測電極面によって入力面を覆う被覆手段(50,57)と、計測電極面及び入力面間に高誘電率体を介在させた状態で、検出手段によって検出された入力面の検出容量値を取得する取得手段(65,67)と、を備える計測装置とする。
これらの発明によれば、入力面よりも変形容易な高誘電率体を計測電極面と入力面との間に挟むことにより、これら計測電極面及び入力面間に空気の層が生じ難くなる。加えて、検出容量値の検出に際して計測電極面及び入力面間の対向間隔が不可避的にばらついたとしても、これらの間に介在する高誘電率体が空気よりも高い比誘電率を有するので、対向間隔のばらつきに起因する検出容量値の変動は、低減される。したがって、個々の入力面における静電容量を、精度良く計測することが可能となる。
本発明の第一実施形態による入力装置及び静電容量補正装置の電気的な構成を示すブロック図である。 入力装置のうちで表示部を除いた部分の正面図である。 入力装置の構成を説明するための図であって、図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 入力面から操作者の指までの距離と、検出電極及び指間における静電容量との相関を示す図である。 計測用治具の構成及び作動を説明するための図である。 スイッチ部及び計測電極の近傍を拡大した拡大図である。 装置制御系統が認識している計測電極及び入力面間の間隔と、計測電極及び検出電極間に蓄えられる静電容量との相関を示す図である。 シリコンゴムシートの構成を示す平面図である。 治具筐体の構成を示す図である。 計測用治具の構成及び作動を説明するための図である。 シリコンゴムシートを挟んだ状態でのスイッチ部及び計測電極の近傍を拡大した拡大図である。 補正閾値書込処理が示されるフローチャートである。 補正閾値書込処理が示されるフローチャートである。 補正閾値書込処理が示されるフローチャートである。 装置制御系統が認識している計測電極及び入力面間の間隔と、シリコンゴムシートを介在させた状態にて計測電極及び検出電極間に蓄えられる静電容量との相関を示す図である。 補正値書込処理が示されるフローチャートである。 補正値書込処理が示されるフローチャートである。 補正値書込処理が示されるフローチャートである。 図13の変形例を示す図である。 図13の別の変形例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。さらに、こうした複数の実施形態に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態による入力装置20の製造方法、及び入力装置20に設けられた入力面22における静電容量の計測方法を、図面に基づいて説明する。
図1に示されるのは、入力装置20及び当該装置20の製造に用いられる静電容量補正装置70である。入力装置20は、例えば車両に搭載された空調機器の作動状態を設定するための操作が操作者によって入力される装置である。入力装置20は、例えば車両のセンタークラスタ等、操作者の手の届き易い範囲に、入力面22を露出させた状態で設置されている。入力装置20は、複数のスイッチ部21、メモリ26、インターフェース部27、入力制御部25、電源部28、及び表示部29を備えている。
スイッチ部21は、図1〜3に示すように、上述の入力面22及び検出電極23を有している。入力面22は、絶縁性の樹脂材料(例えばABS樹脂)よりなる筐体31によって形成されている。複数の入力面22のうちの一部は、他の入力面22との識別性を高めるために、基準となる面から突出する突起部22aを形成している(図5も参照)。検出電極23は、入力面22における静電容量を検出する構成である。検出電極23は、板状を呈し、検出面23aを入力面22側に向けた状態にて、筐体31の内部において入力面22の内側に配置されている。検出電極23の面積は、入力面22の面積よりも大きくされている。検出電極23は、筐体31の内側から入力面22の全域を覆っている。検出電極23は、フレキシブル基板34に形成されている。フレキシブル基板34は、コネクタ33を介して回路基板32と接続されており、筐体31の内側に貼り付けられている。
メモリ26は、図1に示すように、例えばEEPROM及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。メモリ26は、入力制御部25によって用いられるパラメータ及び特性データ等の情報を格納している。メモリ26は、特性データとして例えば検出電極23によって検出された静電容量の値(以下、「検出容量値」という)を補正する補正値、及び入力面22への入力の有無を判定するために予め規定された閾値(以下、「判定閾値」という)等を格納している。
インターフェース部27は、入力装置20の外部と情報をやり取りするための構成である。入力装置20の車両への搭載により、インターフェース部27は、車両に搭載された通信ネットワークと接続される。一方で、入力装置20の製造時には、インターフェース部27は、静電容量補正装置70と接続される。
入力制御部25は、各種の演算処理を行うプロセッサ、及び演算処理の作業領域として機能するRAM、各種制御を実行するためのプログラムを備えたROM等によって構成されている。入力制御部25は、各検出電極23と接続されており、各入力面22における検出容量値を個別に検出することができる。また、入力制御部25は、後述する補正値による補正後の検出容量値に基づいて、各入力面22への入力の有無を個別に判定する。入力制御部25は、インターフェース部27を通じて、入力装置20の外部から情報を取得すると共に、当該外部に情報を出力する。入力制御部25は、表示部29の表示を制御する。
電源部28は、入力装置20の外部から供給される電力を、入力制御部25及び表示部29等に供給する。表示部29は、例えば液晶ディスプレイ等の表示機器であって、操作者から目視されるように表示画面を筐体31(図3参照)から露出させている。表示部29は、入力制御部25の制御に基づいて、例えば空調機器の作動状態を示す画像を表示画面に表示する。
以上の構成による入力装置20が入力面22への入力の有無を判定する作動を詳しく説明する。図4,5に示すように、接地状態とみなし得る操作者の指等が入力面22に接近することにより、絶縁体である筐体31を挟んで対向する指及び検出電極23との間には、電荷が蓄えられる。これら指及び検出電極23間に蓄えられる電荷の量、即ち静電容量は、予め基準として規定された標準容量値Csとして図6に示すように、入力面22から指までの距離が短くなるに従って増加する。故に、図1,4,5に示すように、検出電極23にて検出される検出容量値が予め設定されたが判定閾値を超えたことに基づいて、入力制御部25は、指による入力面22への操作が有ることを判定できる。
具体的に、入力面22から指までの距離が0.5ミリメートル(mm)未満となった場合に、入力制御部25によって入力の有り判定がなされる状態を低感度モードとする。この低感度モードにて用いられる判定閾値CstLは、図6の如く、指が入力面22に接している場合の標準容量値Cs(0)の約0.571倍の値に設定される。また、図4に示す入力面22から指までの距離が1.5mm未満となった場合に、入力制御部25(図1参照)によって入力判定がなされる状態を高感度モードとする。この高感度モードにて用いられる判定閾値CstHは、図6の如く、指が入力面22に接している場合の標準容量値Cs(0)の約0.308倍の値に設定される。尚、以下の説明では、標準容量値Csにおける各判定閾値を標準閾値CstL,CstHとする。
図3に示す入力装置20では、筐体31において入力面22を形成する部分の厚み及び材質に、装置20毎のばらつきが生じる。加えて、筐体31への検出電極23の取り付け位置も、装置20毎にばらつき得る。こうしたばらつきに起因して、操作者の指と検出電極23との間の静電容量が変化する。故に、予め規定された標準閾値CstL,CstH(図6参照)に基づいて入力の有り判定がなされる検出感度は、入力装置20毎にばらつくこととなる。
さらに、検出感度のばらつきは、製造される多数の入力装置20の間だけではなく、一つの入力装置20に設けられた複数のスイッチ部21の間においても、生じ得る。そこで、検出感度のばらつきを補正するために、各スイッチ部21に応じて上述の標準閾値を補正した判定閾値(以下、「補正閾値」という)CtL,CtH(図9参照)が、メモリ26に格納されている。入力制御部25は、検出容量値が補正閾値を超えたことに基づいて、入力面22への入力の有り判定を行う。
以上の補正閾値をスイッチ部21毎に算出してメモリ26に格納させる図1の静電容量補正装置70について、以下詳しく説明する。静電容量補正装置70は、アクチュエータ57、計測用治具50、装置制御系統40、及び補正値算出系統60を備えている。アクチュエータ57は、計測用治具50と接続されており、図7に示すように、当該計測用治具50を移動させることができる。
計測用治具50は、計測電極51によって入力面22を覆うための構成である。計測用治具50は、治具筐体50a及び載置台58等によって構成されている。
治具筐体50aは、入力装置20への接近及び当該装置20からの離間を、アクチュエータ57によって制御される。治具筐体50aは、複数の計測電極51を有している。計測電極51は、入力装置20に設けられるスイッチ部21に対応した数及び配置にて、治具筐体50aに設けられている。各計測電極51は、例えば金属材料又は導電性のゴム材料によって、矩形のシート状に形成されている。各計測電極51は、それぞれ治具筐体50aに貼り付けられることにより、板状の形態を維持している。各計測電極51は、実質的に接地状態とされている。各計測電極51において各入力面22と対向する各計測面51aは、当該各入力面22に設けられた各検出電極23よりも、面積を大きくされている。故に、治具筐体50aがその移動方向と交差する方向にずれた状態で各計測面51aを各入力面22に接触させたとしても、各計測電極51は、各検出面23aの全域と各計測面51aとを対向させた状態を維持し得る。
載置台58には、入力装置20が載置される。載置台58は、載置された入力装置20を下側から支持する。載置台58は、樹脂等の絶縁材料によって形成されている。載置台58は、作業のための固定台等に固定されている。載置台58は、固定底壁59a、及び固定底壁59aから上方に立設される規制側壁59bを有している。これら固定底壁59a及び規制側壁59bによって囲まれた空間に収容される入力装置20は、治具筐体50aの移動方向と交差する方向への移動を規制される。
図1に示す装置制御系統40は、各種の演算処理を行うプロセッサ、及び演算処理の作業領域として機能するRAM、演算処理に用いられるプログラムを格納する記憶媒体等によって構成されている。装置制御系統40は、補正値算出系統60から受信する信号に基づいてアクチュエータ57を制御することにより、スイッチ部21に計測電極51を近接させると共に、スイッチ部21から計測電極51を離間させる。
補正値算出系統60は、個々の入力装置20に対応した補正値を算出するための構成であって、インターフェース部67、電力供給部68、メモリ66、及び補正制御部65を有している。
インターフェース部67は、インターフェース部27と接続されており、補正値算出系統60及び入力装置20間の情報のやり取りを可能としている。電力供給部68は、入力装置20の電源部28に電力を供給することにより、製造時における入力制御部25及び表示部29等の作動を可能としている。メモリ66は、例えばEEPROM及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体であって、補正制御部65によって用いられる情報を格納している。具体的に、メモリ66は、補正閾値を算出する際に用いられる各補正値(後述する)等の情報を格納している。
補正制御部65は、各種の演算処理を行うプロセッサ、及び演算処理の作業領域として機能するRAM等によって構成されている。補正制御部65は、検出電極23によって検出された入力面22の検出容量値を、入力装置20からインターフェース部67を通じて取得する。加えて補正制御部65は、入力装置20から取得した検出容量値から補正閾値を算出する。そして補正制御部65は、算出された個々の入力装置20に対応する補正閾値を、インターフェース部67を通じて当該装置20に出力する。
次に、ここまで説明した計測用治具50の各計測電極51を各スイッチ部21に接触させる工程につき、本願の発明者らが直面した課題を説明する。上述したように、図7の入力装置20の筐体31において、入力面22を形成する部分の形状が、不可避的にばらつくこととなる。故に、載置台58に収容された入力装置20の各入力面22の位置は、装置20毎に異なり得る。すると、図8の如く、計測電極51は、入力面22に密着できなくなる場合がある。
上述したように、計測電極51が入力面22に密着できない場合において、検出電極23及び計測電極51間に生じる静電容量Cにつき、以下説明する。まず、入力面22を形成する樹脂部分の静電容量をC0とし、入力面22及び計測電極51間の隙間(以下、「間隔d1」という)に存在する空気による静電容量をC1とする。すると、上述の検出電極23及び計測電極51間の静電容量Cは、静電容量C0,C1のコンデンサを直列に接続した場合の静電容量と等価となる。即ち、
C=C0×C1/(C0+C1) …(式1) となる。
次に、真空誘電率をε0、筐体31の比誘電率をεr0、空気の比誘電率をεr1、スイッチ部21の厚さをd0(例えば2mm)とすると、上記の式1は、
C=C0/{1+(εr0×d1)/(εr1×d0)} …(式2) となる。
具体的に、間隔d1=0.2mmである場合の静電容量C_0.2は、
C_0.2(0)=0.769×C0 …(式3) となる。
同様に、間隔d1=0.4mmである場合の静電容量C_0.4は、
C_0.4(0)=0.625×C0 …(式4) となる。
尚、上記式3,4において左辺の括弧内に記載されたゼロの値は、装置制御系統40(図1参照)によって認識されている入力面22及び計測電極51間の隙間の大きさを示す値であり、実際に生じている間隔d1の値とは異なっている。
以上の計測誤差により、間隔d1=0.4mmである場合には、0.625×C0の値が、指と入力面22とが接触している場合の標準容量値Cs(0)として、各補正閾値の算出に用いられてしまう。故に、低感度モードにおける補正閾値CtL(図9参照)は、
CtL_0.4=0.625×C0×0.571=0.357×C0 …(式5)
となる。この値によれば、標準容量値Csであれば0.5mmとなるはずの入力の有り判定がなされる距離は、0.4mmの隙間に起因して約1.2mmまで拡大されてしまうこととなる。
同様に、高感度モードにおける補正閾値CtH(図9参照)は、
CtH_0.4=0.625×C0×0.308=0.193×C0 …(式6)
となる。この値によれば、標準容量値Csであれば1.5mmとなるはずの入力の有り判定がなされる距離は、0.4mmの隙間に起因して約2.8mmまで拡大されてしまうこととなる。
こうした計測精度の悪化を低減するための計測用治具50の構成を、図7,10〜13に基づいて説明する。図7に示すように、計測用治具50には、シリコンゴムシート52、退避凹部54、及び定寸保持ストッパ55等が設けられている。
図7,10に示すシリコンゴムシート52は、例えば3〜3.5程度の比誘電率εr2を有するシリコンゴム等のシート材によって、矩形状に形成されている。シリコンゴムシート52の厚さは、例えば0.8mm程度とされている。シリコンゴムシート52の比誘電率は、空気の比誘電率εr1(≒1)よりも高い。シリコンゴムシート52は、計測電極51及び入力面22よりも変形容易である。さらにシリコンゴムシート52において各入力面22を覆う領域の面積は、当該各入力面22に設けられた検出面23aの面積よりも大きくされている。
シリコンゴムシート52は、取付部52aを有している。加えてシリコンゴムシート52には、スリット53及びストッパ逃げ孔52bが形成されている。取付部52aは、シリコンゴムシート52を治具筐体50aに取り付けるための部位である。取付部52aは、シリコンゴムシート52の長手方向における両縁部分に形成されており、シリコンゴムシート52の変形容易な本体部分を支持する枠の機能を果たしている。取付部52aは、シリコンゴムよりも硬質な樹脂材料又は金属材料によって形成されている。
スリット53は、シリコンゴムシート52に形成された切れ目である。スリット53は、シリコンゴムシート52において入力面22に接する一方の面から、計測電極51に接する他方の面まで達している。スリット53は、シリコンゴムシート52の平面方向に沿って線状に延伸している。スリット53の延伸方向における両端部の一方は、シリコンゴムシート52において入力面22と重なる範囲に位置している。また、スリット53の延伸方向における両端部の他方は、シリコンゴムシート52において、計測面51aの外周領域54aと重なる範囲に位置している。スリット53は、各計測電極51と接触する領域毎に、複数形成されている。
ストッパ逃げ孔52bは、シリコンゴムシート52を板厚方向に貫通している。ストッパ逃げ孔52bは、シリコンゴムシート52の長手方向の中央に形成されている。ストッパ逃げ孔52bは、治具筐体50aの移動方向において定寸保持ストッパ55と対向して位置している。ストッパ逃げ孔52bの内法は、定寸保持ストッパ55を板厚方向に通過させることが可能な大きさに規定されている。
図7,11に示す退避凹部54は、治具筐体50aにおいて、各計測電極51を囲む外周領域54aに設けられている。退避凹部54は、各計測電極51の周囲にて、各計測面51aから窪むように形成されている。退避凹部54には、圧縮によって計測電極51及び入力面22間から押し出されたシリコンゴムシート52の部位が、退避することとなる。
定寸保持ストッパ55は、治具筐体50aにおいて、長手方向の中央に設けられている。定寸保持ストッパ55は、治具筐体50aから載置台58に向かって突出する突起状の部位である。定寸保持ストッパ55の突出方向における頂面55aは、平面状に形成されている。定寸保持ストッパ55は、計測電極51をスイッチ部21に近接させる治具筐体50aの移動により、ストッパ逃げ孔52bを貫通して、頂面55aを入力装置20に接触させる。これにより、定寸保持ストッパ55は、入力面22から計測電極51の間隔d1(図13参照)を、予め規定された値(例えば0.4mm)に保持する機能を発揮する。こうした定寸保持ストッパ55の機能により、シリコンゴムシート52は、計測電極51及び入力面22との間において、標準で例えば0.4mm程度潰された状態となる。尚、こうしたシリコンゴムシート52を潰す量は、適宜変更可能である。
以上の構成によれば、図12,13に示す如く、治具筐体50aは、載置台58に向けてアクチュエータ57により移動させられる。そして、治具筐体50aの移動は、定寸保持ストッパ55の頂面55aが筐体31に接触する位置にて停止する。これにより、シリコンゴムシート52は、入力面22と計測電極51の間に挟まれて、潰された状態となる。このとき、計測電極51及び入力面22間から押し出されたシリコンゴムシート52の部位は、退避凹部54に退避することとなる。さらに、各スリット53(図11参照)は、シリコンゴムシート52に作用する圧縮力によって僅かに開き、入力面22及びシリコンゴムシート52間に挟まれた空気を、計測電極51の外周領域54a、即ち退避凹部54に向けて通過させる。こうしてシリコンゴムシート52は、入力面22の全域に密着することができる。
上述した構成に設けられるシリコンゴムシート52の作用効果を、以下図8,9に基づいて説明する。シリコンゴムシート52の比誘電率が空気の比誘電率よりも大きいため、間隔d1にシリコンゴムシート52を介在させた場合の静電容量C1sil(図13参照)は、間隔d1に空気を介在させた場合の静電容量C1よりも大きくなる。よって、間隔d1の大きさに起因する各電極23,51間の静電容量Cの変動は、シリコンゴムシート52の介在によって抑制される。具体的には、入力面22及び計測電極51の間にシリコンゴムシート52を介在させた状態で、間隔d1が0.2mmである場合の静電容量C_0.2は、上式2において、d1=0.2、εr1=3として、
C_0.2=0.909×C0 …(式7) となる。
同様に、間隔d1=0.4mmである場合の静電容量C_0.4は、
C_0.4=0.833×C0 …(式8) となる。
以上により、例えば間隔d1=0.4mmである場合の0.833×C0という値が指と入力面22とが接触している場合の標準容量値Csとされた場合、低感度モードにおける補正閾値CtLは、
CtL_0.4sil=0.833×C0×0.571=0.476×C0…(式9)
となる。この値によれば標準容量値Csのときに0.5mmとなるはずの入力の有り判定がなされる距離は、約0.7mm相当に変化するのみに留まり得る。
同様に、高感度モードにおける補正閾値CtHは、
CtH_0.4sil=0.833×C0×0.308=0.258×C0…(式10)
となる。この値によれば、標準容量値Csのときに1.5mmとなるはずの入力の有り判定がなされる距離は、約1.9mm相当に変化するのみに留まり得る。
こうした原理を応用した静電容量補正装置70により実施される入力装置20の判定閾値書込処理を、図14〜16に基づいて詳細に説明する。静電容量補正装置70は、作業者による載置台58への入力装置20の載置後に、当該装置70を起動させるためのスイッチが操作されたことに基づいて、判定閾値書込処理を開始する。この判定閾値書込処理は、当該処理を開始する旨の指令信号を装置制御系統40から取得した補正制御部65によって開始される。尚、図14〜16において各容量値等に付属する符号「i」は、各スイッチ部21を区別するために、これらスイッチ部21に便宜的に割り当てられた固有の数字を示すものである。また、各容量値に括弧書きにて示される値は、上述したように、装置制御系統40によって認識されている入力面22及び計測電極51間の隙間の大きさを示す値である。
図14に示すS101では、電力供給部68から入力装置20への電力の供給を開始し、S102に進む。S101による電源部28への電力供給の開始により、入力装置20は起動する。S102では、補正閾値をメモリ26に書き込む補正モードを開始する旨の信号を、入力装置20に送信して、S103に進む。入力装置20の入力制御部25は、S102にて補正値算出系統60から送信された信号を受信することにより、補正モードを開始する。そして、入力装置20は、補正モードの開始をした旨を入力装置20に送信する。
S103では、補正モードを開始した旨の応答の有無を判定する。S103にて、予め設定された時間、入力装置20からの応答がないとき、及び補正モードとは異なる動作モードを示す応答が有ったとき等、補正モードを開始した旨の応答が無いと判定した場合には、判定閾値書込処理を終了する。一方で、S103にて、補正モード開始した旨の応答が有ったと判定した場合には、S104に進む。
S104では、スイッチ部21をオフ状態にする旨の信号を入力制御部25に送信し、S105に進む。S104により、補正値算出系統60から送信された信号を受信した装置制御系統40は、アクチュエータ57を制御して治具筐体50aを上昇させることにより、各入力面22から各計測電極51を離間させる。
S105では、シリコンゴムシート52及び各計測電極51を各入力面22から離間させた状態で、各入力面22における検出容量値を、検出電極23及び入力制御部25に検出させる。そして、インターフェース部67を通じて、検出された各検出容量値を各離間容量値「Coff_m_i」として取得し、S106に進む。
S106では、全てのスイッチ部21について離間容量値の取得が終了したか否かを判定する。S106にて、全てのスイッチ部21について離間容量値の取得が終了していないと判定した場合、S105の処理を繰り返す。一方で、全てのスイッチ部21について離間容量値の取得が終了していると判定した場合、S107に進む。
S107では、スイッチ部21をオン状態にする旨の信号を、装置制御系統40に送信し、S108(図15参照)に進む。S107にて、補正値算出系統60から送信された信号を受信した装置制御系統40は、アクチュエータ57を制御して治具筐体50aを下降させることにより、各計測面51aと各入力面22との間にシリコンゴムシート52を挟んで圧縮しつつ、各計測面51aによって各入力面22を覆う。以上のS107にて静電容量補正装置70の実施する工程が、特許請求の範囲に記載の「被覆工程」に相当する。
図15に示すS108では、各計測面51a及び入力面22間にシリコンゴムシート52を介在させた状態で、各入力面22における検出容量値を、検出電極23及び入力制御部25に検出させる。そして、インターフェース部67を通じて、検出された各検出容量値「Con_m_i」を取得し、S109に進む。以上のS108にて静電容量補正装置70の実施する工程が、特許請求の範囲に記載の「取得工程」に相当する。
S109では、S108にて取得した検出容量値「Con_m_i」と、S105にて取得した離間容量値「Coff_m_i」との差分から、介在容量値「Cm_i(0)」を算出し、S110に進む。S109にて算出される介在容量値は、入力面22と計測電極51との間に0.4mmのシリコンゴムシート52を介在させた状態で計測した値である。
S110では、S109にて算出された介在容量値を、実験等によって予め設定された補正値α1_iによって補正する。この補正値α1_iは、0.4mmのシリコンゴムシート52を挟んだ状態で計測された介在容量値から、入力面22と計測電極51とが接触した状態での検出容量値を推定するための値である。具体的には、上式8から、1/0.833=1.2とされる。以上の演算により、間隔d1=0である場合の各スイッチ部21の静電容量の値(C0に相当)が、接触容量値「C0m_i」として算出される。
S111及びS112では、S110にて算出された接触容量値から、基準として予め規定された各標準閾値CstL,CstH(図6参照)を補正した値であって、各入力面に対応する固有の各補正閾値CtL,CtHを算出する。具体的に、S111では、S110にて算出された接触容量値から、低感度モードにおいて用いられる補正閾値「CtL_i」を算出し、S112に進む。S111では、接触容量値が補正値α2_iによって補正される。この補正値α2_iは、指が入力面22に接触した状態での標準容量値Cs(0)と、低感度モードにおける標準閾値CstLとの比に基づき、実験及び計算等に基づいて予め設定された値である(例えば、上式9における「0.571」が補正値α2_iに相当する)。この補正値α2_iは、スイッチ部21毎に異なる値とされていてもよい。
S112では、S110にて算出された接触容量値から、高感度モードにおいて用いられる補正閾値「CtH_i」を算出し、S113に進む。S112では、接触容量値が補正値α3_iによって補正される。この補正値α3_iは、指が入力面22に接触した状態での標準容量値Cs(0)と、高感度モードにおいて入力の有り判定がなされる標準閾値CstHとの比に基づいて、実験及び計算等に基づいて予め設定された値である(例えば、上式10における「0.308」が補正値α3_iに相当する)。この補正値α3_iは、上述の補正値α2_iと同様に、スイッチ部21毎に異なる値とされていてもよい。以上のS111,S112にて静電容量補正装置70の実施する工程が、特許請求の範囲に記載の「算出工程」に相当する。
S113では、全てのスイッチ部21について補正閾値の算出が終了したか否かを判定する。S113にて、全てのスイッチ部21について補正閾値の算出が終了していないと否定判定をした場合、S108〜S112の処理を入力面22毎に順次繰り返す。一方で、S113にて、肯定判定をした場合には、図16に示すS114に進む。
S114では、S113(図15参照)までの処理により算出した各補正閾値を、入力装置20のメモリ26に向けて出力し、S115に進む。S115では、S114にて補正値算出系統60から出力された各補正閾値のメモリ26への書き込みを指令するコマンドを入力制御部25に送信する。入力制御部25は、受信したコマンドに基づいて、個々の入力面22に対応する各補正閾値をメモリ26の所定領域に書き込む処理を開始する。以上のS114及びS115の如く、静電容量補正装置70の実施する各補正閾値をメモリ26に格納させる工程が、特許請求の範囲に記載の「格納工程」に相当する。そして、入力制御部25は、書き込みが終了したことに基づいて、当該終了を通知する信号を補正値算出系統60に出力する。
S116では、書き込みが終了した旨の入力装置20の応答について有無を判定する。S116にて書き込みを終了した旨の応答が無いと判定した場合、S116を繰り返すことによって当該応答を待つ。一方で、S116にて書き込みを終了した旨の応答が有ると判定した場合、S117に進む。
S117では、メモリ26に書き込まれた補正閾値の送信を入力装置20に要求し、S118に進む。入力装置20は、受信した要求に基づいて、メモリ26に格納されている補正閾値を読み出し、補正値算出系統60に順次送信する。S118では、S117の要求に応じて入力装置20から出力される補正閾値を受信し、S119に進む。
S119では、S118にて受信した補正閾値と、S111及びS112にて算出した補正閾値と照合し、S120に進む。S120では、S119での補正閾値の照合に基づいて、メモリ26に補正閾値が正しく書き込まれたか否かを判定する。SS120にて、受信した補正閾値と算出した補正閾値とが実質的に一致した場合、補正閾値が正しく書き込まれたと判定し、S121に進む。
S121では、書き込みが正常に完了した旨の通知を入力装置20に送信して、補正閾値書込処理を終了する。S121による通知を受信した入力装置20は、書き込み処理の完了を作業者に通知する画像を表示部29に表示する。以上により、静電容量補正装置70は、停止する。
一方で、S121にて、受信した補正閾値と算出した補正閾値とが異なっていた場合、補正閾値が正しく書き込まれなかったと判定し、S122に進む。S122では、書き込みが正常に完了しなかった旨の通知を入力装置20に送信して、判定閾値書込処理を終了する。S122による通知を受信した入力装置20は、書き込み処理を完了できなかった旨を作業者に通知する画像を表示部29に表示する。以上によっても、静電容量補正装置70は、停止する。
ここまで説明した第一実施形態のように、高誘電率体であるシリコンゴムシート52を計測電極51と入力面22との間に挟んで空気の層を消失させることによれば、間隔d1のばらつきに起因する検出容量値の変動は、低減される。こうした作用効果を図17及び下記の表1に基づいて詳しく説明する。
上述したように、S108(図16参照)の計測時におけるシリコンゴムシート52の実際の厚さ、即ち入力面22及び計測電極51間の間隔d1は、標準で0.4mmとされている。入力装置20のばらつきによってこの間隔d1が0.2mmとなった場合に計測される静電容量の値は、上式7と同様に、
C_0.2sil_m(0)=0.909 × C0m …(式11)
となる。同様に、実際の間隔d1が0.6mmである場合には計測される値は、
C_0.6sil_m(0)=0.769 × C0m …(式12)
である。また、上式8から、実際の間隔d1が0.4mmである場合に計測される値は、
C_0.4sil_m(0)=0.833 × C0m …(式13)
である。以上の式11〜13を纏めると、以下の表1となる。
Figure 2014093268
以上の表1から明らかなように、間隔d1の±0.2mmのばらつきに起因する計測誤差は、シリコンゴムシート52を介在させる作用によって、±9程度に留まり得る。したがって、計測電極51及び入力面22間の間隔d1が不可避的にばらついたとしても、個々の入力面22に蓄えられる静電容量を、精度良く計測することが可能となる。
さらに、第一実施形態によれば、高精度に計測されたスイッチ部21の静電容量に基づいて、各補正閾値CtL,CtHが設定されている。故に、入力装置20の各スイッチ部21において、入力の有り判定がなされる検出感度のばらつきについても、低減が可能となるのである。
また第一実施形態によれば、計測電極51と入力面22との間におけるシリコンゴムシート52の圧縮により、実質的に間隙を一定とされた計測電極51及び入力面22の間には、空気が残り難くなる。さらに、入力面22とシリコンゴムシート52との間に挟まれた空気は、スリット53を通過して、外周領域54aに移動し得る。よって、計測電極51及び入力面22間には、空気はいっそう残り難くなる。したがって、計測される静電容量の精度は、さらに向上可能となる。
加えて第一実施形態によれば、圧縮変形したシリコンゴムシート52の一部は、計測電極51及び入力面22間から押し出されて、退避凹部54に退避できる。故に、圧縮に対するシリコンゴムシート52の抗力が計測電極51及び入力面22間の隙間をばらつかせる事態は、回避され得る。したがって、計測される静電容量の精度は、いっそう向上可能となる。
さらに第一実施形態では、検出電極23よりも面積の大きいシリコンゴムシート52及び計測電極51が用いられている。故に、シリコンゴムシート52及び計測電極51は、入力面22に対する相対位置が僅かにずれたとしても、検出電極23の全域と対向した状態を維持し得る。したがって、計測される静電容量の精度は、さらにばらつき難くなる。
尚、第一実施形態において、検出電極23及び入力制御部25が協働で特許請求の範囲に記載の「検出手段」に相当し、検出面23aが特許請求の範囲に記載の「検出電極面」に相当し、入力制御部25が特許請求の範囲に記載の「判定手段」に相当し、メモリ26が特許請求の範囲に記載の「格納手段」に相当し、計測用治具50が特許請求の範囲に記載の「計測治具」に相当し、計測用治具50及びアクチュエータ57が協働で特許請求の範囲に記載の「被覆手段」に相当し、計測面51aが特許請求の範囲に記載の「計測電極面」に相当し、シリコンゴムシート52が特許請求の範囲に記載の「高誘電率体」に相当し、スリット53が特許請求の範囲に記載の「空気通過部」に相当し、補正制御部65が特許請求の範囲に記載の「算出手段」に相当し、補正制御部65及びインターフェース部67が協働で特許請求の範囲に記載の「取得手段」及び「出力手段」に相当し、静電容量補正装置70が特許請求の範囲に記載の「計測装置」及び「製造装置」に相当する。
(第二実施形態)
図1,18〜20に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による入力装置20では、スイッチ部21毎の検出感度のばらつきを補正するために、入力装置20から取得した検出容量値を標準容量値Cs(図6参照)に補正する補正値α4(図19参照)が、標準閾値CtL,CtH(図6参照)と共にメモリ26に格納されている。入力制御部25は、各スイッチ部21における検出容量値と補正値α4との積が標準閾値CtL,CtHを超えたことに基づいて、入力面22への入力の有り判定を行う。
以上の入力装置20の製造工程を、図18〜20に基づいて詳細に説明する。図18〜20に示す補正値書込処理は、当該処理を開始する旨の指令信号を装置制御系統40から取得した補正制御部65によって開始される。尚、図18のS201〜S207及び図19のS208〜S210は、第一実施形態のS101〜S110(図14,15参照)と実質的に同一である。よって、S207にて静電容量補正装置70の実施する工程が特許請求の範囲に記載の「被覆工程」に相当し、S208にて静電容量補正装置70の実施する工程が、特許請求の範囲に記載の「取得工程」に相当する。
S211では、S210にて算出した接触容量値C0m_iを、指が入力面22に接触した状態を示す標準容量値Cs(0)(図6参照)に補正する値を、補正値として算出する。具体的には、メモリ66に格納されているスイッチ部21毎の標準容量値(図19では「Cs_i(0)」と記載する)を、S210にて算出した接触容量値C0m_iによって割ることにより、各スイッチ部21における補正値「α4_i」を算出し、S212に進む。以上のS211にて静電容量補正装置70の実施する工程が、特許請求の範囲に記載の「算出工程」に相当する。
S212では、全てのスイッチ部21について補正値の算出が終了したか否かを判定する。S212にて、全てのスイッチ部21について補正値α4_iの算出が終了していないと判定した場合、S208〜S211の処理を入力面22毎に順次繰り返す。
S212の判定にて全ての補正値α4_iの算出を確認すると、図20に示すS213にて各補正値を入力装置20に出力し、S214にてメモリ26への書き込みを指示する。以上により、入力装置20は、補正値をメモリ26に書き込む。これらS213,S214にて実施される工程が、特許請求の範囲に記載の「格納工程」に相当する。
そして、S215の判定により、入力装置20における各補正値の書き込み処理の終了を確認すると、第一実施形態のS117〜S122(図16参照)に相当するS216〜S221により、メモリ26に補正値が正しく書き込まれたか否かを判定して、補正値書込処理を終了する。以上により、静電容量補正装置70は、停止する。
ここまで説明した第二実施形態でも、計測電極51と入力面22との間に挟まれるシリコンゴムシート52によって、計測誤差の低減が可能となる。こうして高精度に計測されたスイッチ部21の静電容量に基づいて補正値α4_iが設定されていることによれば、入力の有り判定がなされる検出感度のばらつきは、低減可能となるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態の変形例では、シリコンゴムシートとは異なる材料によって「高誘電率体」が形成されている。例えば、天然ゴム及びウレタンゴム等の絶縁材料が、「高誘電率体」として採用可能である。また別の変形例では、「高誘電率体」は、計測電極毎に複数に分割された形態であって、例えば個々の計測電極に貼り付けられている。
上記実施形態の変形例では、スリットに替えて、シリコンゴムシートを厚さ方向に貫通する微小な貫通孔が、「空気通過部」として形成されている。こうした「空気通過部」に相当するスリット及び貫通孔の形状、配置、数等は、適宜変更されてよい。また、こうした「空気通過部」は、省略されていてもよい。
上記実施形態の変形例では、圧縮されたシリコンゴムシートにつき、入力面及び計測電極間からの逃げ量が、僅かとされている。こうした形態では、計測電極の周囲に設けられる退避凹部は、省略されていてもよい。また退避凹部は、計測電極の周囲の全周ではなく、一部計測電極の周囲の一部にのみ、形成されていてもよい。
上記実施形態の変形例では、スリットに替えて、シリコンゴムシートを厚さ方向に貫通する微小な貫通孔が、「空気通過部」として当該シートに形成されている。こうした「空気通過部」に相当するスリット及び貫通孔等の形状、配置、数等は、適宜変更されてよい。
上記実施形態の入力面及び計測電極間にシリコンゴムシートを介在させる計測方法は、例えば図5の如く、突起部22aの形成された入力面22の静電容量を計測する際に、この入力面22の全体にシリコンゴムシート52を密着させることができる。故に、こうした計測方法は、突起部22aを有する入力面22につき、その静電容量の計測精度の向上に顕著に寄与することができる。さらに、図21の如く不可避的に凸部322aの生じた入力面322や、図22の如く不可避的に窪み422aの生じた入力面422に対しても、圧縮されたシリコンゴムシート52は、密着し得る。故に、シリコンゴムシート52を介在させる計測方法は、凸部322aや窪み422aが生じてしまった入力面322,422であっても、その静電容量を高精度に計測することができるのである。
上記実施形態の各感度モードにて各判定閾値を設定する際に想定されていた指と入力面との各距離は、上述の0.5mm及び1.5mm等に限定されず、適宜変更されてよい。また、入力装置に設定される感度モードは、一つであってもよく、また三つ以上であってもよい。また、上述したように、判定閾値の設定時に想定される指と入力面との距離は、スイッチ部毎に変更されてもよい。
上記実施形態において、本発明による計測方法は、入力装置を製造する製造工程の一部として採用されていた。しかし、本発明による計測方法は、例えば上述の製造方法によって製造された入力装置について、メモリに格納された各補正閾値及び各補正値が正しく設定されているか否かを検査する検査工程に採用されていてもよい。
上記実施形態において、本発明による計測方法は、入力装置を製造する製造工程の一部として採用されていた。しかし、本発明による計測方法は、例えば上述の製造方法によって製造された入力装置について、メモリに格納された各補正閾値及び各補正値が正しく設定されているか否かを検査する検査工程に採用されていてもよい。
上記実施形態では、検出電極の面積は、入力面の面積よりも大きくされていた。しかし、検出電極の面積は、入力面の意匠によって適宜変更されてよい。例えば、検出電極の面積は、入力面と同等又は入力面よりも僅かに小さくてもよい。加えて、各入力面に押し当てられるシリコンゴムシートの面積も、検出電極の面積よりも大きく且つ当該電極を覆うことができれば、入力面より小さくてもよい。
上記実施形態では、所定のプログラムを実施する入力制御部25によって、特許請求の範囲に記載の「検出手段」及び「判定手段」に相当する機能が提供されていた。また、所定のプログラムを実施する補正制御部65によって、特許請求の範囲に記載の「取得手段」、「算出手段」、及び「出力手段」に相当する機能が提供されていた。しかし、入力制御部25及び補正制御部65によって提供されていた複数の機能は、上述の制御部と異なるハードウェア及びソフトウェア、或いはこれらの組み合わせによって提供されてよい。例えば、プログラムによらないで所定の機能を果たすアナログ回路によって、各機能が提供されていてもよい。
上記実施形態では、表示部29とスイッチ部21とが別々に設けられる形態の入力装置の製造及び計測に係る方法に本発明を適用した例を説明した。しかし、本発明の適用対象は、上述の計測方法及び製造方法に限られない。例えば、表示部の表示画面と静電容量方式の入力面とが一体的に形成される所謂タッチパネル方式の表示デバイスの製造及び計測に係る方法に、本発明は適用可能である。
20 入力装置、22,322,422 入力面、23 検出電極(検出手段)、23a 検出面(検出電極面)、25 入力制御部(検出手段,判定手段)、26 メモリ(格納手段)、50 計測用治具(計測治具,被覆手段)、51a 計測面(計測電極面)、52 シリコンゴムシート(高誘電率体)、53 スリット(空気通過部)、54 退避凹部、54a 外周領域、57 アクチュエータ(被覆手段)、65 補正制御部(取得手段,算出手段,出力手段)、67 インターフェース部(取得手段,出力手段)、70 静電容量補正装置(計測装置,製造装置)

Claims (10)

  1. 操作の入力される入力面(22)と、前記入力面における静電容量を検出容量値(Con_m)として検出する検出手段(23,25)とを備える入力装置(20)について、前記入力面の静電容量を計測する計測方法であって、
    空気よりも高い比誘電率を有し前記入力面よりも変形容易な高誘電率体(52)を、導電性の材料により形成された計測電極面(51a)と前記入力面との間に挟みつつ、前記計測電極面によって前記入力面を覆う被覆工程(S107,S207)と、
    前記計測電極面及び前記入力面間に前記高誘電率体を介在させた状態で、前記検出手段によって検出された前記入力面の前記検出容量値を取得する取得工程(S108,S208)と、
    を含むことを特徴とする計測方法。
  2. 前記被覆工程では、前記計測電極面と前記入力面との間で前記高誘電率体を圧縮することを特徴とする請求項1に記載の計測方法。
  3. 前記計測電極面と、前記計測電極面の周囲にて当該電極面から窪む退避凹部(54)とを備える計測治具(50)を用いて静電容量を計測する計測方法であって、
    前記被覆工程では、圧縮によって前記計測電極面及び前記入力面間から押し出された前記高誘電率体の部位を、前記退避凹部に退避させることを特徴とする請求項2に記載の計測方法。
  4. 前記被覆工程では、前記入力面と前記高誘電率体との間に挟まれた空気を前記計測電極面の外周領域(54a)に向けて通過させる空気通過部(53)が設けられた前記高誘電率体を、前記計測電極面と前記入力面との間に挟むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の計測方法。
  5. 前記検出手段は、前記入力装置の内部において前記入力面の全域を覆う検出電極面(23a)を有し、
    前記被覆工程では、前記検出電極面よりも面積の大きい前記高誘電率体を、前記入力面と前記検出電極面よりも面積の大きい前記計測電極面との間に挟むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の計測方法。
  6. 前記検出容量値が予め規定された判定閾値を超えたことに基づいて前記入力面への入力の有り判定をする判定手段(25)と、前記判定閾値を格納する格納手段(26)と、をさらに備える前記入力装置を製造する方法であって、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の計測方法によって取得された前記検出容量値を用いて、当該検出容量値が検出された前記入力面に対応した補正閾値(CtL,CtH)を算出する算出工程(S111,S112)と、
    前記算出工程によって算出した個々の前記入力装置に対応する前記補正閾値を、前記判定閾値として前記格納手段に格納する格納工程(S114,S115)と、
    を含むことを特徴とする入力装置の製造方法
  7. 前記検出手段によって検出された前記検出容量値を補正する補正値(α4)を格納する格納手段(26)と、前記補正値による補正後の前記検出容量値に基づいて前記入力面への入力の有無を判定する判定手段(25)と、をさらに備える前記入力装置を製造する方法であって、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の計測方法によって取得された前記検出容量値を、基準として予め規定された標準容量値(Cs)に補正する値につき、前記補正値として算出する算出工程(S211)と、
    前記算出工程によって算出した個々の前記入力装置に対応する前記補正値を、前記格納手段に格納する格納工程(S213,S214)と、
    を含むことを特徴とする入力装置の製造方法。
  8. 操作の入力される入力面(22)と、前記入力面における静電容量を検出容量値(Con_m)として検出する検出手段(23,25)とを備える入力装置(20)について、前記入力面の静電容量を計測する計測装置であって、
    空気よりも高い比誘電率を備え前記入力面よりも変形容易な高誘電率体(52)、及び導電性の材料により形成された計測電極面(51a)を有し、前記計測電極面と前記入力面との間に前記高誘電率体を挟みつつ、前記計測電極面によって前記入力面を覆う被覆手段(50,57)と、
    前記計測電極面及び前記入力面間に前記高誘電率体を介在させた状態で、前記検出手段によって検出された前記入力面の前記検出容量値を取得する取得手段(65,67)と、
    を備えることを特徴とする計測装置。
  9. 前記検出容量値が予め規定された判定閾値を超えたことに基づいて前記入力面への入力の有り判定をする判定手段(25)と、前記判定閾値を格納する格納手段(26)と、をさらに備える前記入力装置を製造する装置であって、
    請求項8に記載の計測装置によって取得された前記検出容量値を用いて、当該検出容量値が検出された前記入力面に対応した補正閾値(CtL,CtH)を算出する算出手段(65)と、
    前記算出手段によって算出された個々の前記入力装置に対応する前記補正閾値を、前記判定閾値として前記格納手段に出力する出力手段(65,67)と、
    を備えることを特徴とする入力装置の製造装置。
  10. 前記検出手段によって検出された前記検出容量値を補正する補正値(α4)を格納する格納手段(26)と、前記補正値による補正後の前記検出容量値に基づいて前記入力面への入力の有無を判定する判定手段(25)と、をさらに備える前記入力装置を製造する装置であって、
    請求項8に記載の計測装置によって取得された前記検出容量値を、基準として予め規定された標準容量値(Cs)に補正する値につき、前記補正値として算出する算出手段(65)と、
    前記算出手段によって算出された個々の前記入力装置に対応する前記補正値を、前記格納手段に出力する出力手段(65,67)と、
    を備えることを特徴とする入力装置の製造装置。
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