JP2014093134A - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2014093134A
JP2014093134A JP2012241420A JP2012241420A JP2014093134A JP 2014093134 A JP2014093134 A JP 2014093134A JP 2012241420 A JP2012241420 A JP 2012241420A JP 2012241420 A JP2012241420 A JP 2012241420A JP 2014093134 A JP2014093134 A JP 2014093134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrical connector
engaging member
circuit board
engaging
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012241420A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ota
稔男 太田
Tatsuyoshi Shimizu
辰良 清水
Tatsutomo Takeda
龍智 武田
Takayuki Nagumo
孝幸 南雲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Priority to JP2012241420A priority Critical patent/JP2014093134A/ja
Publication of JP2014093134A publication Critical patent/JP2014093134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】 反嵌合方向の力による電気コネクタ部材間の位置ずれが生じず、回路基板に接続された電気コネクタの固定部の破損や変形を防止できる構造を備えた電気コネクタであって、ストレートタイプの電気コネクタを提供する。
【解決手段】 ボディ20右側、左側に係着部材50を有するストレートタイプの電気コネクタであって、
係着部材50が、前記ボディの頂面24上に配置される基部54;基部54から上方に延伸し前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディ前面21を覆い、さらに基部54に平行になり少なくともボディ底面23の一部を覆うL形状の第一の側部55;前記第一の側部55から前記係着部材50の前記ボディ20に対する装着方向(D2)に延びる第一の凸部58を有するものである、電気コネクタである。
【選択図】 図1A

Description

本発明は電気コネクタに関し、特に、それ自体のボディと連結相手の他の電気部品とを相互に係着して、それ自体の接触子と他の電気部品の電気伝導体(以下、単に導体と言う)部分との接触を維持するための係着手段を備えた電気コネクタであって、いわゆるストレートタイプの電気コネクタに関する。
ケーブルと回路基板、回路基板同士等、一般に複数の導体を有する独立した部材同士を電気的に接続するための一対の電気コネクタを備えた電気コネクタ装置において、相互に連結される一対の電気コネクタのそれぞれに両電気コネクタ同士を脱着可能に係着するための係着手段を配備した電気コネクタ装置が知られている。
特許文献1には、回路基板用の電気コネクタに関し、「各ロックブロック10は上記導電性シェル4の両端に設けた取付座片5に一体に組付けられる取付座部10aと、この取付座部10aから一体に突設された相手側電気コネクタ19との係合手段となる第1係合子10bと、同取付座部10aから一体に突設された配線回路基板21への固定手段となる第2係合子10cとを具備する」と記載されている。
また特許文献2には、回路基板用の電気コネクタに関し、「ボディ24は、プラスチック等の絶縁性を有する材料からなり、回路基板(図示せず)に載置される表面30と連結相手の他の電気部品に対向する表面32とを略平行配置して備える」と記載されている。
また特許文献3には、回路基板用の電気コネクタに関し、「ボディ2の接触子支持部24と端部22との間に、装着方向D2の反対方向に延び、かつ係着部材5の凸部55に当接するように構成された肩部25が形成される。ボディ2に対して係着部材5を装着方向D2に沿って移動させると、係着部材5の凸部55とボディ2の肩部25とが互いに当接した状態となる。肩部25と凸55との係合により、係着部材5のボディ2に対する位置ずれが防止される」と記載されている。
特開平7−192813号公報 特開平7−335333号公報 特開2012−22976号公報
特許文献1に記載の電気コネクタは、係着部材として、板金製の構造体を用いたものではあるが、当該電気コネクタ自体としては、電気コネクタボディ1の挿入孔2に嵌合している相手側電気コネクタを該挿入孔から抜き出す際に加わる反嵌合方向の力によって、ロックブロック10が電気コネクタのボディ1に対して反嵌合方向に位置ずれを起こし、両者間でがたつきが生じる虞がある。また上記位置ずれによって、配線回路基板21への固定手段となるロックブロック10の第2係合子10cに応力が作用し、第2係合子10cの破損や変形が生じる虞がある。尚、当該電気コネクタは、ライトアングルタイプの電気コネクに係るものである。
特許文献2に記載の電気コネクタは、ストレートタイプの電気コネクタではあるが、係着部材がダイキャスト製の構造体を用いたものであり、構造的にボディ24の軌条部70に係着部材に加わる全荷重が直接加わることになる為、ボディ24の軌条部70が破損し易い構造となっている。
特許文献3に記載の電気コネクタは、係着部材として、板金製の構造体を用いたものではあり、上記特許文献1、特許文献2に記載された問題点は有しないが、当該電気コネクタは、ライトアングルタイプの電気コネクタに係るものであり、ストレートタイプの電気コネクタに係るもので無い。
そこで本発明は、反嵌合方向の力による電気コネクタ部材間の位置ずれが生じず、回路基板に接続された電気コネクタの固定部の破損や変形を防止できる構造を備えた電気コネクタであって、ストレートタイプの電気コネクタを提供する。
本発明の一態様は、電気コネクタを回路基板上に搭載した際回路基板に接する(面する)底面23、底面に対抗する側に設けられた頂面24、前面21、前面21に対抗する側に設けられた後面22、第一側面32、第一側面322に対抗する側に設けられた第二側面33より構成される細長い形態の絶縁性のボディ20;前記相手電気コネクタの接点部と嵌合するように構成されている接点部42と回路基板上に搭載されるテール部44、前記接点部とテール部とを連結するボディ連結部46から構成され、ボディ20内に配置される複数の接触子40;前記ボディ20上面(外周)に配置され、少なくともボディ20の一部を覆うシールド部材10;当該電気コネクタが回路基板上に搭載された際回路基板と電気接続を構成するとともに、電気導体性のシールド部材10とも電気接続を構成する、ボディ20右側の端部31外周に配置された第一係着部材501;ボディ20左側の端部31に配置された第二係着部材502を含んで構成される、対の電気コネクタとプリント回路基板間の電気接続を行うストレートタイプの電気コネクタであって、前記第一係着部材501は、ボディの後面22を包むものであって、ボディの前記頂面24上に配置される基部54;基部54から上方に延伸し前記シールド部材の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディ後面22を覆い、さらに基部54に平行になり少なくともボディ底面23の一部を覆うL形状の第一の側部55;前記第一の側部55から前記第一係着部材501の前記ボディ20に対する装着方向(D2)に延びる第一の凸部58;から構成され、前記第二係着部材502は、ボディの前面21を包むものであって、ボディの前記頂面上24に配置される基部54;基部54から上方に延伸し前記シールド部材の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディ前面21を覆い、さらに基部に平行になり少なくともボディ20の底面23の一部を覆うL形状の第一の側部55;前記第一の側部55から前記第二係着部材502の前記ボディ20に対する装着方向に延びる凸部58;から構成され、かつ、前記ボディ20は、前記両係着部材501,502が前記ボディ20に装着されたときに前記それぞれの係着部材の前記凸部58に当接する肩部25を有する、電気コネクタである。
本発明に係る電気コネクタによれば、ストレートタイプの電気コネクタにおいて、係着部材のボディへの装着を、電気コネクタ嵌合方向(D1)ではなく、嵌合方向に略垂直な方向(D2)に行い、かつボディの肩部と係合部材の凸部とを係合させることにより、ボディに対する係着部材の位置ずれが防止され、係着部材の固定部の変形や破損が防止される。また、第一の係着部材501のL形状の第一側部55の根元部でボディ20の一方の端部31のボディ前面21及びボディ底面23を覆い、第二の係着部材502のL形状の第一側部55でボディ20の他方の端部31のボディ後面22及びボディ底面23を覆っているので、当該電気コネクタを回路基板にバランス良く搭載できる。
本発明の例示的実施形態に係る電気コネクタの斜視図であり、当該電気コネクタを嵌合開口部を含む方向から見た図である。 本発明の例示的実施形態に係る電気コネクタの斜視図であり、図1Aの視野の反対側から見た図である。 図1Aの電気コネクタの分解斜視図であり、当該電気コネクタを嵌合開口部を含む方向から見た図である。 図1Bの電気コネクタの分解斜視図であり、図2Aの視野の反対側から見た図である。 電気コネクタの係着部材の一の構成例を斜め前方から見た斜視図である。 電気コネクタの係着部材の一の構成例を示す斜視図であり、図3Aの視野の反対側から見た図である。 係着部材を電気コネクタのボディに取り付ける前の状態を示す斜視図であり、当該電気コネクタを嵌合開口部を含む方向から見た図である。 係着部材を電気コネクタボディに取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図4Aの視野の反対側から見た図である。 係着部材を電気コネクタボディに取り付けた後の状態を示す斜視図であり、当該電気コネクタを嵌合開口部を含む方向から見た図である。 係着部材を電気コネクタボディに取り付けた後の状態を示す斜視図であり、図5Aの視野の反対側から見た図である。
以下、添付図面を参照にして、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面にわたり、対応する構成には共通の番号を付す。
図1A,図1Bは、本発明の例示的実施形態に係る電気コネクタ1を示す斜視図であり、図2A,図2Bは電気コネクタ1の部品の構成を示す分解斜視図である。電気コネクタ1は、絶縁性樹脂等の絶縁性材料からなり、図示しない他の電気部品と嵌合可能な嵌合開口部30を有するボディ20と、ボディ20の少なくとも一部を被覆する金属等の電気伝導性材料からなるシールド部材10と、金属等の電気伝導性材料からなり、ボディ20に列状に支持された複数の接触子40とを有する。接触子40の各々は、その一端のテール部44(図4A,図4B参照)において図示しない回路基板上の導体に例えば半田付けによって電気的に接続され、かつ他端の接点部42において、ボディ20の嵌合開口部30に嵌合される他の電気部品の導体部分に電気的に接続されるように構成されている。またボディ20の左右方向両側の端部31には、電気コネクタ1と上記他の電気部品との接続状態を維持するとともに、シールド部材10を接地された回路基板に電気的に接続する機能を備えた係着部材50が配設される。
図3Aは、係着部材50の一の構成例を示す部品図であり、図3Bは係着部材50を図3Aの反対方向の視野からみた部品図である。係着部材50は、ボディ20の左右方向の両端部31(図2A,図2B参照)に係着する係着部52と、係着部52から延びる腕部70とから構成される。腕部70は、更に延在方向に略垂直に腕部70の先端から延びる係止部72を有する。係着部52は、少なくとも、基部54、及びそれに連結する第一側部55を有し、第一側部55の先端から突出する固定部80とを備える。例示的実施形態では係着部材50は、板金加工によって製造可能な実質一体の部材として成形される。図2A、図2Bに示した実施形態では、2つの係着部材50(501,502)がボディ20の左右両端部31に1つずつ配置され、係着部材の各々が1つの腕部70と腕部の末端に形成された係止部72とをそれぞれ備える。
係着部材50の係着部52は、係着部52が基部54とL形状の第一側部55のみを有する場合は、電気コネクタボディ20への装着方向D2からみたときに略“U”の形状を有する。係着部52が基部54とL形状の第一側部55に加えさらに第二側部60を有する場合には、電気コネクタボディ20への装着方向D2からみたときに略“長方形”の形状を有する。
次に、係着部材50の全体構成をボディ20との関係において説明する。
前記第一係着部材501は、ボディの後面22を包むものであって、ボディの前記頂面24上に配置される基部54;第一係着部材501の基部54から上方に延伸しシールド部材10の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部54から下方に延伸し、ボディの後面22を覆い、さらに先端部57で曲げて基部54に平行になり少なくともボディの底面23を一部覆うL形状の第一係着部材の第一の側部55;前記第一の側部55から前記係着部材の前記ボディ20に対する装着方向に延びる凸部58;から構成されている。
また、前記第二係着部材502は、ボディの前面21を包むものであって、ボディの頂面24上に配置される基部54;基部54から上方に延伸しシールド部材の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディの前面21を覆い、さらに先端部57で屈折して基部54に平行になり少なくともボディ底面23を一部覆うL形状の第一の側部55;第一の側部55から係着部材の前記ボディ20に対する装着方向に延びる凸部58;から構成される。ボディ20は、係着部材501,502がボディ20に装着されたときに係着部材の前記凸部58に当接する肩部25を有するように構成されている。
係着部材50の係着部52は、さらに係着部52の基部54から下方に延伸する第二の側部60を有することができる。第二の側部60は、第二の側部60から係着部材のボディ20に対する装着方向(D2)に延びる凸部62を有する。
この場合、第一の係着部材501は、L形状の第一側部55がボディの後面22と底面23を包囲し、第二側部60が、ボディ20の前面21を包囲する。一方、第二の係着部材502は、前記L形状の第一側部55がボディの前面21と底面23を包囲し、第二側部60が、ボディの後面22を包囲する。
また例示的実施形態では、第一の側部55、第二の側部60の嵌合方向D1(上下方向)に沿う長さは、ボディ20の端部31のD1方向の厚さ(電気コネクタ上下方向)に基づいて決定される。さらにボディ20の端部31の当該厚さは、ボディ20に要求される強度等に基づいて決定される。
図1A、図1B、図2A、図2Bに示すように、係着部材50の腕部70は、ボディ20の端部31にそれぞれ取り付けられたときにボディ20の嵌合開口部30側の表面(頂面24)から略垂直に突出するように構成され、また係止部72は腕部70の先端から電気コネクタの左右方向外側へ延び、上記他の電気部品に係合できるように構成されている。
また、第一係着部材501と前記第二係着部材502の係着部52のそれぞれの第一側部55は、末端に該電気コネクタが回路基板に搭載された時、電気コネクタ1が回路基板に仮固定できるようにする為係着部52から突出するように、すなわち、第一側部の先端部57から基部54のなす平面に対し略垂直にかつ下方向に固定部80を有することができる。固定部80は、電気コネクタ1が図示しない回路基板に実装されたときに、回路基板に形成された貫通孔に半田付けもしくはプレスフィット等により電気的に接続される。
さらに、電気コネクタのボディ20の端部31に取る付ける対の係着部材は、二つの係着部材の間で点対称になるように構成されていることが好ましい。
以上、係着部材の構成について主として述べたが次に係着部材の各部位がなす技術的作用を述べる。
A.係止部の第一側部55がL形状を有することの技術的作用は、以下の点にある。
1.嵌合する電気部品(例えば、対の電気コネクタ)との抜去時に加わる力を係着部材の凸部58で受ける際、力が第一側部の先端部にも分散されることになる為、係着部材、特に凸部58根元の局所的変形が防止できる。
2.第一側部55の先端部57でボディの底面23の一部を覆うことができる。当該先端部57の厚さ分でボディ20を取付回路基板から離すことができので、電気コネクタの接触子40を回路基板に半田付けで固定する際、接触子のテール部44での半田上がり欠陥を防止できる。
3.第一側部55の先端部57に固定部80を設けることができるので、係着部材50自体の構造を軽薄短小化できる。
B.第一係着部材501の第一側部55をボディの後面22側に配置し、第二係着部材502の第一側部55をボディの前面21側に配置することによることの技術的作用は、次の点にある。
1.電気コネクタを回路基板に搭載する際、電気コネクタのバランスが良く(例えば、回路基板上での座りが良い。)、電気コネクタを適正に固定できる。特に、係着部材が二つの係着部材間で点対称となって配置されている場合には、電気コネクタに加わる力が均等となり、また、単一の形状の係着部材をボディの両端部31に取り付けることができるから、電気コネクタを構成する異なる部品点数の低減を図ることができる。
2.第一側部に設けた凸58が、電気コネクタ内ボディに対して対角位置に配置されるので、対の電気コネクタとの間で抜去力が加わることになっても、両係着部材の凸58とボディの肩部25とがバランス良く嵌合し、電気コネクタの変形を防止することができる。
C.係着部材50が第一側部55に加え第二側部60をさらに有することの技術的作用は、以下の点にある。
1.第二側部60の側面に凸62を設けることができ、第一側部55根元部に設けた第一側部の凸部58とともに、電気コネクタに加わる抜去力に対し、両係着部材の凸58、62とボディの肩部25とがバランス良く嵌合し、電気コネクタの変形を防止することができる。
係着部材50は、図1のように組み立てられた状態では、シールド部材10と当接し電気的に接続される。従ってシールド部材10は電気的に接地されることになり、外部ノイズ等に対するシールド効果を有することができる。すなわち、シールド部材は、電気コネクタ1の内部を外部ノイズ等から電磁気的に遮蔽する機能を備える。
係着部52の基部54には、雌ねじが形成されている。また、組立時に雌ねじに対応するシールド部材10の部位には貫通孔14が形成されている。さらに組立時に雌ねじに対応するボディ20の端部31の部位にも貫通孔27が形成されている(図2A参照)。
係着部材50の装着方向D2は、電気コネクタ1の左右方向に沿い、電気コネクタ1への他の電気部品の嵌合方向(図4AのD1)と略垂直の関係にある。よって、凸部58,62は、装着方向D2に延びるものであれば係着部52のどの部位に設けられてもよいが、図3、図4に示すように、第一の側部55、第二の側部60の先端近くから延びているのが好ましい。
次に、電気コネクタ1の組立(製造)方法について図を参照しつつ説明する。図2、図4に示すように、ボディ20の端部31は、電気コネクタの左右方向で、接触子40を支持するボディの接触子支持部38の両端に形成されている。先ず係着部材50を、係着部52が端部31を囲繞するように、嵌合方向D1に略垂直な装着方向D2に沿ってボディ20の端部31に向けて移動させる。ここで図2A、図2B,図4A、図4Bに示すように、接触子支持部38と端部31との間には、装着方向D2の反対方向(左右方向)に延び、かつ係着部材50の凸部58,62に当接するように構成された肩部25が形成されている。従って係着部材50を装着方向D2に沿って移動させていくと、図5に示すように、係着部材50の凸部58、62とボディ20の肩部25とが互いに当接した状態となる。係着部材50の装着方向D2への移動においては、通常の圧入に要求される大きな力は必要ない。
ここで、肩部25は、係着部材50に作用する反嵌合方向(D1の反対方向)の力の少なくとも一部を支持できるように構成される。具体的には、凸部58、肩部25との境界面は、嵌合方向D1に対して略垂直の角度をなす。従って、電気コネクタ1に嵌合している対の電子部品(対の電気コネクタ)を電気コネクタ1から引き抜く際には、ボディ20に反嵌合方向の力が作用し、それに伴い係着部材50の固定部80にも反嵌合方向の力が作用することになるが、係着部材50に作用する力は上記肩部25にて受けられ、電気コネクタ全体に分散されることができる。ある状況においては、電子部品を電気コネクタから引き抜く際には100〜200Nの力が電気コネクタにかかることがあり、従来の電気コネクタではその力によってボディに相当する部材と係着部材に相当する部材とが位置ずれを起こす場合がある。しかし本願発明では、上記第一側部の凸部58及び第二側部の凸部62と肩部25との係合によって反嵌合方向の力によるボディ20と係着部材50との位置ずれを阻止でき、また回路基板に固定されている係着部材50の固定部80に大きな力がかかることもなく、固定部80の破損や変形が防止される。
例示的実施形態ではボディ20の肩部25は、その製作の容易性等から、ボディ20の厚さ方向(上下方向)端部に形成されている。この場合、上述のように係着部材の凸部58を対向部分の先端近くに設けておけば、係着部52は端部31をその厚さ方向全体にわたって囲繞することができ、より安定した係着状態が得られる。
係着部材50の装着後、シールド部材10をボディ20に対して嵌合方向に押し込んで取り付け、図1に示したような電気コネクタ1の組立てが完了する。
なお図2に示すように、ボディ20の前面、後面上に突起35を形成し、一方突起35に対応するシールド部材10の部位に突起に係合する係合孔16を形成しておくことにより、シールド部材10の脱落を防止することができる。
また、シールド部材10は、係着部材50の反装着方向への脱落を防止するように構成された脱落防止部を有してもよい。図示例では、該脱落防止部は、電磁シールド部材の長手方向端部から係着部材50の装着方向D2に略垂直に延びるタブ状部材18である。タブ状部材18は、シールド部材10がボディ20に取り付けられたときに係着部材50の反装着方向側の部位に近接又は当接し、係着部材50の脱落を防止する機能を果たす。さらに、タブ状部材18に係合孔19を形成し、さらに係合孔19に対応するボディ20の第一側面32、第二側面33に係合孔19に係合する側面突起34を形成しておけば、係着部材50の脱落をより確実に防止できる。
上述の実施形態では、係着部材50の固定部80を、図示しない回路基板に対してスルーホール形式で実装されるものとして図示説明したが、固定部80の形状を変更して表面実装形式とすることも可能である。
本実施形態によれば以下の作用効果を有する。
(1)電気コネクタ1を、“回路基板上に搭載した際回路基板に接する底面23、底面に対抗する側に設けられた頂面24、前面21、前面21に対抗する側に設けられた後面22、第一の側面32、第一の側面に対抗する側に設けられた第二の側面33より構成される細長い形態の絶縁性ボディ20;前記相手電気コネクタの接点部と嵌合する接点部42と回路基板上に搭載されるテール部44、前記接点部とテール部とを連結するボディ連結部46から構成され、ボディ20の接触子支持部38内に配置される複数の接触子40;前記ボディ20上面(外周)に配置され、少なくともボディ20の一部を覆うシールド部材10;当該電気コネクタが回路基板上に搭載された際回路基板と電気接続を構成するとともに、電気導体性シールド部材10とも電気接続を構成する、ボディ20右側の端部31外周に配置された第一の係着部材501;ボディ20左側の端部31に配置された第二の係着部材502を含んで構成される、対の電気コネクタと回路基板間の電気接続を行うストレートタイプの電気コネクタであって、前記第一係着部材501は、ボディの後面22を包むものであって、ボディの前記頂面24上に配置される基部54;基部54から上方に延伸し前記シールド部材の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディ後面22を覆い、さらに基部54に平行になり少なくともボディ底面23を一部覆うL形状の第一の側部55;前記第一の側部55から前記係着部材50の前記ボディ20に対する装着方向(D2)に延びる第一の凸部58;から構成され、前記第二係着部材502は、ボディの前面21を包むものであって、ボディの前記頂面上24に配置される基部54;基部54から上方に延伸し前記シールド部材の開口12を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部54と平行方向に延びた係止部72を終端に有した腕部70;基部から下方に延伸し、ボディ前面21を覆い、さらに基部に平行になり少なくともボディ底面23を一部覆うL形状の第一の側部55;前記第一の側部55から前記係着部材の前記ボディ20に対する装着方向に延びる凸部58;から構成され、かつ、前記ボディ20は、前記両係着部材501,502が前記ボディ20に装着されたときに前記それぞれの係着部材の前記凸部58に当接する肩部25を有する”、構成とするものとした。これにより、係着部材のボディへの装着を、電気コネクタ嵌合方向(D1)ではなく、嵌合方向に略垂直な方向(D2)に行い、かつボディの肩部と係着部材の凸部とを係合させることにより、ボディに対する係着部材の位置ずれが防止され、係着部材の固定部の変形や破損が防止されたストレートタイプの電気コネクタを作製できる。
(2)さらに、電気コネクタ1を、第一係着部材501と第二係着部材502のそれぞれのL形状第一側部先端57に固定部80を有するものとした。これにより、電気コネクタを回路基板に搭載する際、電気コネクタを回路基板に仮固定することができる。
(3)さらに、電気コネクタ1を、二つの係着部材間の点で点対称となるように構成するものとした。これにより、同一形態の係着部材を電気コネクタのボディの両端部に装着できる。
(4)さらに、電気コネクタ1を、係着部材50のそれぞれがさらに基部54から下方に延伸する第二の側部60を含み、L形状の第一側部が、それぞれボディの前面21と後面22の一つに沿って包囲し、第二の側部が、それぞれボディの後面22と前面21に沿って包囲するものとした。これにより、電気コネクタに加わる反嵌合方向の力を電気コネクタ全体に分散できるから電気コネクタを頑丈なものとすることができる。
(5)さらに、電気コネクタの係止部72を、係止部72が基部54と平行方向であって、より近いボディの側面(第一側部32、第二側部33)に向かって延伸するように構成するものとした。これにより電気コネクタを嵌合相手の電気装置に確実に固定できるものとすることができる。
(6)さらに、電気コネクタを、接触子40のテール部44と接点部42が同一方向に延伸するように構成するものとした。これにより、回路基板に対し電気コネクタの嵌合開口部30を上方に向けることができる。
1 電気コネクタ
10 シールド部材
12 開口
14 貫通孔
16 係合孔
18 タブ状部材
19 係合孔
20 ボディ
21 前面
22 後面
23 底面
24 頂面
25 肩部
27 貫通孔
30 嵌合開口部
31 端部
32 第一側面
33 第二側面
34 側面突起
35 突起
38 接触子支持部
40 接触子
42 接点部
44 テール部
46 連結部
50 係着部材
501 第一係着部材
502 第二係着部材
52 係着部
54 基部
55 第一側部
56 根元部
57 先端部
58 第一側部の凸部
60 第二側部
62 第二側部の凸部
70 腕部
72 係止部
80 固定部

Claims (6)

  1. 電気コネクタを回路基板上に搭載した際回路基板に接する底面、底面に対抗する側に設けられた頂面、前面、前面に対抗する側に設けられた後面、第一の側面、第一の側面に対抗する側に設けられた第二の側面より構成される細長い形態の絶縁性ボディ;
    相手電気コネクタの接点部と嵌合する接点部と回路基板上に搭載されるテール部、前記接点部とテール部とを連結するボディ連結部から構成され、ボディ内に配置される複数の電気接触子;
    前記ボディ上面(外周)に配置され、少なくともボディの一部を覆うシールド部材;
    当該電気コネクタが回路基板上に搭載された際回路基板と電気接続を構成するとともに、電気導体性シールド部材とも電気接続を構成する、ボディ右側の端部外周に配置された第一の係着部材;
    ボディ左側の端部に配置された第二の係着部材を含んで構成される、
    対の電気コネクタとプリント回路基板間の電気接続を行うストレートタイプの電気コネクタであって、
    前記第一係着部材は、ボディの後面を包むものであって、ボディの前記頂面上に配置される基部;基部から上方に延伸し前記シールド部材の開口を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部と平行方向に延びた係止部を終端に有した腕部;基部から下方に延伸し、ボディ後面を覆い、さらに基部に平行になり少なくともボディ底面を一部覆うL形状の第一側部;前記第一側部から前記第一係着部材の前記ボディに対する装着方向に延びる第一側部の凸部;から構成され、
    前記第二第係着部材は、ボディの前面を包むものであって、ボディの前記頂面上に配置される基部;基部から上方に延伸し前記シールド部材の開口を貫通し、相手電気コネクタと係着する、前記基部と平行方向に延びた係止部を終端に有した腕部;基部から下方に延伸し、ボディ前面を覆い、さらに基部に平行になり少なくともボディ底面を一部覆うL形状の第一側部;前記第一側部から前記第二係着部材の前記ボディに対する装着方向に延びる第一側部の凸部;から構成され、かつ、前記ボディは、前記第一係着部材,及び第二係着部材が前記ボディに装着されたときに前記それぞれの係着部材の前記凸部に当接する肩部を有する、電気コネクタ。
  2. 前記第一係着部材と前記第二係着部材のそれぞれのL形状第一側部は、末端に該電気コネクタが回路基板に搭載された時、電気コネクタが回路基板に固定されるように構成された固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記係着部材は、二つの係着部材の間の点で点対称に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 前記係着部材のそれぞれがさらに前記基部から下方に延伸する第二側部を含み、前記L形状の第一側部がボディの前面と後面の一つに沿って包囲し、第二の側部が、ボディの前面と後面の他の一つに沿って包囲することを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  5. 前記係止部は、基部と平行方向であって、より近いボディ側面に向かって延伸していることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  6. 前記接触子のテール部と、接点部が同一方向に延伸したことを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
JP2012241420A 2012-11-01 2012-11-01 電気コネクタ Pending JP2014093134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241420A JP2014093134A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 電気コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241420A JP2014093134A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 電気コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014093134A true JP2014093134A (ja) 2014-05-19

Family

ID=50937094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012241420A Pending JP2014093134A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 電気コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014093134A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4522144B2 (ja) 電気コネクタ
US7695289B1 (en) Connector
JP4618745B1 (ja) 電気コネクタ
WO2017081978A1 (ja) コネクタ及びコネクタ組立体
US9263829B2 (en) Durable plug connector assembly and method of assembling the same
KR101972237B1 (ko) 커넥터 장치
US20190252828A1 (en) Electrical connector
JP5517488B2 (ja) 基板対基板コネクタ
JP5315912B2 (ja) 多連装電気コネクタ
JP4365422B2 (ja) コネクタ及びコネクタを備える携帯端末
CN111262074B (zh) 线缆连接器组合
WO2011047539A1 (zh) 电连接器
US7985080B2 (en) Electrical connector having auxiliary hold-down arrangement
US20100227506A1 (en) Attachment Member Surface-Mount Component Comprising the Attachment Member, and Mounting Structure Using the Attachment Member
JP2008097875A (ja) コネクタアセンブリ
KR101502413B1 (ko) 전기 커넥터
JP2011049118A (ja) 基板用シールドコネクタ
JP2009158327A (ja) コネクタ
JP2010541173A (ja) プラグ装置、プラグコネクタおよび該プラグ装置製造方法
JP2014093134A (ja) 電気コネクタ
JP5473638B2 (ja) 電気コネクタ
JP6344576B2 (ja) Usbコネクタ
JP5922325B2 (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP4044646B2 (ja) 電気コネクタ
JP7196402B2 (ja) コネクタ装置