JP2014092748A - 光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグ - Google Patents

光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグ Download PDF

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Abstract

【課題】接続対象物との相対角度を精度良く保持することが可能な光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグを提供する。
【解決手段】光接続構造は、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバF1,F2を光学的に接続するための構造である。光接続構造は、光ファイバF1,F2に固定された支持部材23と、中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面13a,13bを有するベース部材13と、接続対象物及び基準面13a(又は13b)の双方へ向けて支持部材23を押圧する押圧機構25とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグに関するものである。
特許文献1には、マルチコア光ファイバの接続に使用される光コネクタが開示されている。この光コネクタでは、マルチコア光ファイバの光軸周りの回転角を所定の角度とするために、マルチコア光ファイバに固定された六角環状の部品と嵌合する六角形の凹部がプラグハウジングの内部に形成されている。
特許文献2には、接続対象間の良好な光学的結合を容易に実現するための構造を備えるマルチコアファイバが開示されている。このマルチコアファイバは、複数のコアと、これら複数のコアを所定の配列状態を保持したまま一体的に被覆するクラッドと、位置決め構造とを備える。位置決め構造は、断面上で規定されるコア配列の接続対象に対する回転であって所定軸を中心とした回転を制限する。
特許文献3には、偏波保存光ファイバ用光コネクタが開示されている。この光コネクタは、一対の偏波保存光ファイバ同士を、互いに主軸を一致させて接続するための光コネクタである。この光コネクタでは、先端面が偏波保存光ファイバの主軸に対して斜めに加工されたパイプに各偏波保存光ファイバの各先端部が収容固定され、これらのパイプが互いに当接することによって偏波保存光ファイバの主軸が一致する。
米国特許出願公開第2011/0229085号明細書 特開2010−286548号公報 実開平3−29810号公報
従来のシングルコア光ファイバは、コアを1本のみ、中心軸線上に備えている。このようなシングルコア光ファイバ同士を光コネクタにより接続する場合、互いの中心軸線を精度良く一致させることにより、これらを低損失でもって接続することができる。
しかしながら、近年、複数本のコアを有するマルチコア光ファイバや、偏波面を保持しながら光を導波する偏波保持光ファイバといった、種々の光ファイバが開発されている。これらの光ファイバは、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要なものであり、光ファイバ同士、若しくは複数の光導波路を有する他の接続対象物と光ファイバとを光コネクタにより接続する場合、光損失を抑える為に、中心軸周りの互いの相対角度が精度良く一致されなければならない。
なお、上述した特許文献1〜3に記載された構造では、光ファイバの先端部に固定された所定形状の部品と、プラグハウジング(アダプタ)側に形成された該所定形状の孔とを嵌合させることにより、互いの相対角度を一致させている。しかしながらこのような構造では、スムーズな着脱のために所定形状の部品と所定形状の孔との隙間(クリアランス)が必ず必要であり、この隙間のため、互いの相対角度を精度良く保持することが困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、接続対象物との相対角度を精度良く保持することが可能な光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による第1の光接続構造は、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光接続構造であって、光ファイバに固定された支持部材と、中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材と、接続対象物及び基準面の双方へ向けて支持部材を押圧する押圧機構とを備えることを特徴とする。
また、光接続構造は、支持部材は、光ファイバの中心軸線に対して垂直な平面と交差する当接面を有し、押圧機構は、当接面と基準面とが互いに当接した状態で支持部材を押圧することを特徴としてもよい。
また、光接続構造は、押圧機構は、支持部材から接続対象物へ向かうベクトルと、支持部材から基準面へ向かうベクトルとを合成したベクトルに沿った向きに支持部材を押圧することを特徴としてもよい。
また、光接続構造は、平面に対してベース部材側とは反対側へ傾斜する斜面がフェルール若しくは支持部材に形成されており、押圧機構は、フェルール若しくは支持部材に形成された斜面に当接する面を有する押圧部材と、押圧部材を接続対象物に向けて押圧する機構とを含むことを特徴としてもよい。
また、光接続構造は、押圧機構は、支持部材を接続対象物に向けて押圧する機構と、支持部材を基準面に向けて押圧する機構とを含むことを特徴としてもよい。
また、光接続構造は、押圧機構は、支持部材を押圧する弾性部材を含むことを特徴としてもよい。
また、本発明による第2の光接続構造は、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な2本の光ファイバを互いに光学的に接続するための光接続構造であって、一方の光ファイバに固定された第1の支持部材と、他方の光ファイバに固定された第2の支持部材と、2本の光ファイバの中心軸線に対して垂直な平面とそれぞれ交差する第1及び第2の基準面を有するベース部材と、他方の光ファイバ及び第1の基準面の双方へ向けて第1の支持部材を押圧する第1の押圧機構と、一方の光ファイバ及び第2の基準面の双方へ向けて第2の支持部材を押圧する第2の押圧機構とを備えることを特徴する。
また、本発明による光アダプタは、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光アダプタであって、中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材を備え、基準面には、光ファイバに固定された支持部材が押圧されることを特徴とする。
また、本発明による光アダプタは、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な2本の光ファイバを互いに光学的に接続するための光アダプタであって、2本の光ファイバの中心軸線に対して垂直な平面とそれぞれ交差する第1及び第2の基準面を有するベース部材を備え、第1の基準面には、一方の光ファイバに固定された第1の支持部材が押圧され、第2の基準面には、他方の光ファイバに固定された第2の支持部材が押圧されることを特徴とする。
また、本発明による光コネクタプラグは、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光コネクタプラグであって、光ファイバに固定される支持部材と、中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材を備える光アダプタの基準面と接続対象物との双方へ向けて支持部材を押圧する押圧機構とを備えることを特徴とする。
本発明による光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグによれば、接続対象物との相対角度を精度良く保持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光接続構造を構成する光アダプタ及び光コネクタプラグを示す斜視図である。 図2は、図1に示された光アダプタ及び光コネクタプラグのII−II線に沿った断面図であって、光ファイバの中心軸線に沿った断面を示している。 図3は、本実施形態のスリーブ、ベース部材、フェルール、支持部材、並びに押圧機構の構成を拡大して示す斜視図である。 図4は、比較例としての光接続構造の内部構造を示す斜視図である。 図5は、光ファイバの中心軸線に垂直な断面を示す図であって、フランジの複数のキー溝と、光アダプタの複数のキー部とが互いに嵌合している様子を示している。 図6は、第1変形例を示す斜視図である。 図7は、第2変形例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光接続構造1Aを構成する光アダプタ10及び光コネクタプラグ20A,20Bを示す斜視図である。また、図2は、図1に示された光アダプタ10及び光コネクタプラグ20A,20BのII−II線に沿った断面図であって、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿った断面を示している。これら光アダプタ10及び光コネクタプラグ20A,20Bは、光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバF1及びF2(例えばマルチコア光ファイバや偏波保持光ファイバなど)を互いに光学的に接続するための構造を含んでいる。
図1及び図2に示されるように、光アダプタ10は、光コネクタプラグ20Aが接続される略円筒状のレセプタクル部11Aと、光コネクタプラグ20Bが接続される略円筒状のレセプタクル部11Bとを備えている。レセプタクル部11A及び11Bは、例えばFC型コネクタの為の構造を有しており、FC型の光コネクタプラグ20A及び20Bとそれぞれ嵌合する。レセプタクル部11Aとレセプタクル部11Bとは、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿って延びており、該中心軸線の方向に連通している。
また、図2に示されるように、光アダプタ10は、スリーブ12及びベース部材13を備えている。スリーブ12は、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿って延びる円筒状の部材であって、レセプタクル部11Aからレセプタクル部11Bにわたって設けられている。スリーブ12の一端側の開口には、光ファイバF1の先端部に取り付けられた略円柱状のフェルール21aが挿入される。また、スリーブ12の他端側の開口には、光ファイバF2の先端部に取り付けられた略円柱状のフェルール21bが挿入される。スリーブ12は、フェルール21aとフェルール21bとを同軸で固定することにより、光ファイバF1,F2の端面同士を光学的に結合する。
ベース部材13は、レセプタクル部11Aからレセプタクル部11Bにわたって設けられた部材である。ベース部材13は、例えば、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿って延びる略平板状といった形状を有する。ベース部材13は、光ファイバF1の中心軸線に対して垂直な仮想平面H1と交差する第1の基準面13aと、光ファイバF2の中心軸線に対して垂直な仮想平面H2と交差する第2の基準面13bとを有している。なお、本実施形態では、第1の基準面13a及び第2の基準面13bは同一平面内に設けられている。また、一実施例では、第1の基準面13a及び第2の基準面13bは、光ファイバF1,F2の中心軸線に対して平行である。
光コネクタプラグ20Aは、フェルール21aと、円筒状部22と、支持部材23(第1の支持部材)と、筒状カバー24と、押圧機構25(第1の押圧機構)とを備えている。光コネクタプラグ20Bは、光コネクタプラグ20Aと同一の構造を有しており、フェルール21bと、円筒状部22と、支持部材23(第2の支持部材)と、筒状カバー24と、押圧機構25(第2の押圧機構)とを備えている。
フェルール21aは、中心軸線が光コネクタプラグ20Aの軸方向に沿った略円柱状の部材であって、光ファイバF1の先端部を保持する。同様に、フェルール21bは、中心軸線が光コネクタプラグ20Bの軸方向に沿った略円柱状の部材であって、光ファイバF2の先端部を保持する。フェルール21a,21bは、例えばジルコニアや金属等といった材料から成る。フェルール21a,21bは円筒状部22の開口端から軸方向前方に突出しており、前述した光アダプタ10のレセプタクル部11A,11Bにそれぞれ挿入される。
円筒状部22は、例えば金属から成る略円筒状の部材である。光コネクタプラグ20Aの円筒状部22は、フェルール21aを囲むようにフェルール21aと同心に配置されており、光アダプタ10のレセプタクル部11Aに挿入される。同様に、光コネクタプラグ20Bの円筒状部22は、フェルール21bを囲むようにフェルール21bと同心に配置されており、光アダプタ10のレセプタクル部11Bに挿入される。筒状カバー24は、円筒状部22の外周を覆っており、円筒状部22及びフェルール21a(又は21b)に対して軸方向に移動可能且つ軸周りに回転可能に取り付けられている。光コネクタプラグ20Aの筒状カバー24は、円筒状部22との間にレセプタクル部11Aを挟み込むようにしてレセプタクル部11Aと嵌合する。同様に、光コネクタプラグ20Bの筒状カバー24は、円筒状部22との間にレセプタクル部11Bを挟み込むようにしてレセプタクル部11Bと嵌合する。
支持部材23は、光ファイバF1,F2と同軸の略円柱状の部材であって、円筒状部22の内部に配置されている。光コネクタプラグ20Aの支持部材23は、光ファイバF1にフェルール21aを介して固定されている。同様に、光コネクタプラグ20Bの支持部材23は、光ファイバF2にフェルール21bを介して固定されている。また、押圧機構25は、支持部材23と共に円筒状部22の内部に配置されている。光コネクタプラグ20Aの押圧機構25は、光ファイバF1にとっての接続対象物である光ファイバF2、及びベース部材13の第1の基準面13aの双方へ向けて、支持部材23を押圧する(押し付ける)。同様に、光コネクタプラグ20Bの押圧機構25は、光ファイバF2にとっての接続対象物である光ファイバF1、及びベース部材13の第2の基準面13bの双方へ向けて、支持部材23を押圧する(押し付ける)。押圧機構25は、支持部材23に隣接して配置された押圧部材26と、押圧部材26を光ファイバF2(又はF1)に向けて押圧する機構としての弾性部材(例えばコイルばね)27とを含んで構成されている。
ここで、図3は、本実施形態のスリーブ12、ベース部材13、フェルール21a及び21b、支持部材23、並びに押圧機構25の構成を拡大して示す斜視図である。なお理解の容易のため、図3では、これらを除く他の構成要素の図示を省略している。
図3に示されるように、光ファイバF1,F2の中心軸線方向における支持部材23の端部には、斜面23aが形成されている。斜面23aは、光ファイバF1,F2の中心軸線に垂直な仮想平面H1,H2(図2を参照)に対してベース部材13側とは反対側へ傾斜しており、押圧部材26に形成された斜面26aと当接している。押圧部材26の斜面26aは、斜面23aに沿っており、斜面23aに対して摺動可能となっている。このような構成によって、押圧部材26が接続対象物(光コネクタプラグ20Aにおいては光ファイバF2、光コネクタプラグ20Bにおいては光ファイバF1)に向けて押圧される力の一部を、ベース部材13に向けた力に変換することができる。
また、支持部材23は、上述した仮想平面H1,H2と交差する当接面23bを有する。そして、押圧部材26は、この当接面23bと基準面13a(又は13b)とが互いに当接した状態で、支持部材23を押圧する。一例では、当接面23bは光ファイバの中心軸線に対して平行である。
以上の構成を備える本実施形態の光接続構造1A、光アダプタ10および光コネクタプラグ20A,20Bによって得られる効果について説明する。図4は、比較例としての光接続構造100の内部構造を示す斜視図である。この光接続構造100は、本実施形態の光接続構造1Aと同様に、光ファイバF1の先端部に取り付けられた円柱状のフェルール21aと、光ファイバF2の先端部に取り付けられた円柱状のフェルール21bと、これらのフェルール21a,21bを固定するスリーブ12とを備えている。そして、本実施形態とは異なり、フェルール21a,21bはそれぞれフランジ102によって支持されており、これらのフランジ102が、コイルばね104により互いに向けて押圧されている。
そして、フランジ102の外周部には、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿った一又は複数のキー溝102aが形成されている。これらのキー溝102aと、光アダプタに設けられたキー部とが嵌合することによって、中心軸線周りにおける光ファイバF1,F2の相対角度のずれが抑制される。なお、図5は、光ファイバF1,F2の中心軸線に垂直な断面を示す図であって、フランジ102の複数のキー溝102aと、光アダプタ106の複数のキー部108とが互いに嵌合している様子を示している。
しかしながら、図4及び図5に示されたような構造では、光コネクタプラグと光アダプタとのスムーズな着脱のため、フランジ102のキー溝102aと光アダプタ106のキー部108との間に、僅かな隙間が必要となる。そして、この隙間のため、ファイバF1,F2の相対角度を精度良く保持することが困難となる。
このような問題点に対し、本実施形態の光接続構造1A、光アダプタ10および光コネクタプラグ20A,20Bでは、光ファイバF1,F2の先端部に固定された支持部材23が、押圧機構25により、接続対象物及びベース部材13の双方に向けて押圧されている。このように、接続対象物だけでなく、ベース部材13に向けて支持部材23が押圧されることによって、光ファイバF1とベース部材13の基準面13aとの相対角度、及び光ファイバF2とベース部材13の基準面13bとの相対角度の変動が抑制される。その結果、接続対象物に対する各光ファイバの相対角度、すなわち光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度が精度良く保持されることとなる。
また、本実施形態のように、支持部材23が当接面23bを有し、押圧機構25が、当接面23bと基準面13a,13bとが互いに当接した状態で支持部材23を押圧してもよい。これにより、基準面13a,13bに対する光ファイバF1,F2の相対角度の変動がより確実に抑制されるので、光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度を更に精度良く保持することができる。
(第1の変形例)
図6は、上記実施形態の第1変形例を示す斜視図である。なお、図6は、本変形例のスリーブ12、ベース部材13、フェルール21a及び21b、支持部材31、並びに押圧機構32の構成を拡大して示しており、これらを除く他の構成要素の図示を省略している。
本変形例と上記実施形態との相違点は、支持部材及び押圧機構の構造である。図6に示されるように、本変形例の光接続構造における光コネクタプラグは、図2及び図3に示された支持部材23及び押圧機構25に代えて、支持部材31及び押圧機構32を備えている。
支持部材31は、光ファイバF1,F2と同軸の略円柱状の部材であって、円筒状部22(図2を参照)の内部に配置されている。一方の光コネクタプラグの支持部材31は、光ファイバF1にフェルール21aを介して固定されている。同様に、他方の光コネクタプラグの支持部材31は、光ファイバF2にフェルール21bを介して固定されている。光ファイバF1,F2の中心軸線方向における支持部材31の端部には、斜面31aが形成されている。斜面31aは、光ファイバF1,F2の中心軸線に垂直な仮想平面H1,H2(図2を参照)に対してベース部材13側とは反対側へ傾斜している。
押圧機構32は、支持部材31と共に円筒状部22(図2を参照)の内部に配置されている。一方の光コネクタプラグの押圧機構32は、光ファイバF1にとっての接続対象物である光ファイバF2、及びベース部材13の第1の基準面13aの双方へ向けて、支持部材31を押圧する(押し付ける)。同様に、他方の光コネクタプラグの押圧機構32は、光ファイバF2にとっての接続対象物である光ファイバF1、及びベース部材13の第2の基準面13bの双方へ向けて、支持部材31を押圧する(押し付ける)。
本変形例の押圧機構32は、支持部材31の斜面31aの法線方向に付勢されて斜面31aを押圧する弾性部材(例えばコイルばね)を含んで構成されている。そして、押圧機構32は、支持部材31から接続対象物へ向かうベクトルV1と、支持部材31から基準面13a(又は13b)へ向かうベクトルV2とを合成したベクトルV3に沿った向きに支持部材31を押圧する。
また、本実施形態の支持部材31は、上記実施形態と同様に、仮想平面H1,H2(図2を参照)と交差する当接面31bを有する。そして、押圧機構32は、この当接面31bと基準面13a(又は13b)とが互いに当接した状態で、支持部材31を押圧する。一例では、当接面31bは光ファイバの中心軸線に対して平行である。
本変形例の光接続構造および光コネクタプラグでは、光ファイバF1,F2の先端部に固定された支持部材31が、押圧機構32により、接続対象物及びベース部材13の双方に向けて押圧される。これにより、光ファイバF1とベース部材13の基準面13aとの相対角度、及び光ファイバF2とベース部材13の基準面13bとの相対角度の変動が抑制される。その結果、接続対象物に対する各光ファイバの相対角度、すなわち光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度が精度良く保持される。
また、本変形例のように、支持部材31が当接面31bを有し、押圧機構32が、当接面31bと基準面13a,13bとが互いに当接した状態で支持部材31を押圧してもよい。これにより、基準面13a,13bに対する光ファイバF1,F2の相対角度の変動がより確実に抑制されるので、光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度を更に精度良く保持することができる。
(第2の変形例)
図7は、上記実施形態の第2変形例を示す斜視図である。なお、図7は、本変形例のスリーブ12、ベース部材14、フェルール21a及び21b、支持部材34、並びに押圧機構35の構成を拡大して示しており、これらを除く他の構成要素の図示を省略している。
本変形例と上記実施形態との相違点は、支持部材及び押圧機構の構造、並びにベース部材の形状である。図7に示されるように、本変形例の光接続構造における光コネクタプラグは、図2及び図3に示された支持部材23及び押圧機構25に代えて、支持部材34及び押圧機構35を備えている。また、本変形例の光接続構造における光アダプタは、図2及び図3に示されたベース部材13に代えて、ベース部材14を備えている。
ベース部材14は、光アダプタの内部に設けられており、上記実施形態のベース部材13と同様に、光ファイバF1,F2の中心軸線に沿って延びる略平板状といった形状を有する。また、ベース部材14は、第1の基準面14aと、第2の基準面14bとを有する。これらの基準面14a,14bは、上記実施形態の基準面13a,13bと同様に、光ファイバF1,F2の中心軸線に対して垂直な仮想平面H1,H2(図2を参照)と交差する。なお、本実施例では、第1の基準面14a及び第2の基準面14bは同一平面内に設けられている。また、本実施例では、第1の基準面14a及び第2の基準面14bは、光ファイバF1,F2の中心軸線に対して平行である。
支持部材34は、光ファイバF1,F2と同軸の略円錐台状の部材であって、円筒状部22(図2を参照)の内部に配置されている。一方の光コネクタプラグの支持部材34は、光ファイバF1にフェルール21aを介して固定されている。同様に、他方の光コネクタプラグの支持部材34は、光ファイバF2にフェルール21bを介して固定されている。光アダプタへの支持部材34の挿入を容易にするために、光ファイバF1,F2の中心軸線方向におけるベース部材14の両端には、光コネクタプラグの外周部に向けて傾斜する斜面14cが形成されている。
一方の光コネクタプラグの押圧機構35は、光ファイバF1にとっての接続対象物である光ファイバF2、及びベース部材14の第1の基準面14aの双方へ向けて、支持部材34を押圧する(押し付ける)。同様に、他方の光コネクタプラグの押圧機構35は、光ファイバF2にとっての接続対象物である光ファイバF1、及びベース部材13の第2の基準面14bの双方へ向けて、支持部材34を押圧する(押し付ける)。
本実施例の押圧機構35は、支持部材34を接続対象物に向けて押圧する第1の機構36と、支持部材34を基準面13a(又は13b)に向けて押圧する第2の機構37とを含んでいる。第1の機構36は、支持部材34と共に円筒状部22(図2を参照)の内部に配置されており、例えば接続対象物に向けて付勢されて支持部材34の底面34aを押圧する弾性部材(例えばコイルばね)を含む。また、第2の機構37は、光アダプタの内部においてベース部材14との間に支持部材34を挟む位置に設けられている。第2の機構37は、例えば光アダプタの内側面から支持部材34に向けて突出した弾性部材を含む。光コネクタプラグが光アダプタに挿入される際、或るタイミングにおいて第2の機構37の先端が略円錐台状の支持部材34の側面に当接し、それ以降、光コネクタプラグの挿入深さに応じた強さで第2の機構37が支持部材34の側面をベース部材14へ向けて押圧する。
また、本実施形態の支持部材34は、上記実施形態と同様に、仮想平面H1,H2(図2を参照)と交差する当接面34bを有する。そして、押圧機構35は、この当接面34bと基準面14a(又は14b)とが互いに当接した状態で、支持部材34を押圧する。なお、本実施例では、当接面34bは光ファイバの中心軸線に対して傾斜していてもよい。換言すれば、当接面34bはベース部材14の基準面14a,14bに対して傾斜していてもよい。
本変形例の光接続構造および光コネクタプラグでは、光ファイバF1,F2の先端部に固定された支持部材34が、押圧機構35により、接続対象物及びベース部材14の双方に向けて押圧される。これにより、光ファイバF1とベース部材14の基準面14aとの相対角度、及び光ファイバF2とベース部材14の基準面14bとの相対角度の変動が抑制される。その結果、接続対象物に対する各光ファイバの相対角度、すなわち光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度が精度良く保持される。
また、本変形例のように、支持部材34が当接面34bを有し、押圧機構35が、当接面34bと基準面14a,14bとが互いに当接した状態で支持部材34を押圧してもよい。これにより、基準面14a,14bに対する光ファイバF1,F2の相対角度の変動がより確実に抑制されるので、光ファイバF1と光ファイバF2との相対角度を更に精度良く保持することができる。
本発明による光接続構造、光アダプタおよび光コネクタプラグは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態及び各変形例では、2本の光ファイバを相互に接続する場合について示されているが、本発明による光接続構造は、光ファイバと、光ファイバ以外の接続対象物とを接続する際にも適用可能である。
また、上記実施形態及び各変形例では、光ファイバの先端部に取り付けられたフェルールを介して光ファイバと支持部材とが固定されているが、本発明における支持部材は光ファイバに直接固定されてもよく、また、フェルールが支持部材として用いられてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、ベース部材の例として光ファイバの中心軸方向に延びる平板状のものが示されているが、本発明におけるベース部材はこのような形状に限られず、基準面を有するものであれば様々な形状を有することができる。また、ベース部材が第1及び第2の基準面を有する場合、必ずしもこれらの基準面は同一平面内に含まれる必要はなく、第1の基準面と第2の基準面とが或る一定の相対角度を有してもよい。また、上記実施形態及び各変形例ではベース部材が単一の部材によって構成されているが、ベース部材は複数の部材が結合されることにより構成されてもよい。
1A…光接続構造、10…光アダプタ、11A,11B…レセプタクル部、12…スリーブ、13,14…ベース部材、13a,13b,14a,14b…基準面、20A,20B…光コネクタプラグ、21a,21b…フェルール、22…円筒状部、23,31,34…支持部材、23b,31b,34b…当接面、24…筒状カバー、25,32,35…押圧機構、26…押圧部材、F1,F2…光ファイバ、H1,H2…仮想平面、V1〜V3…ベクトル。

Claims (10)

  1. 光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光接続構造であって、
    前記光ファイバに固定された支持部材と、
    前記中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材と、
    前記接続対象物及び前記基準面の双方へ向けて前記支持部材を押圧する押圧機構と
    を備えることを特徴とする、光接続構造。
  2. 前記支持部材は、前記光ファイバの前記中心軸線に対して垂直な平面と交差する当接面を有し、
    前記押圧機構は、前記当接面と前記基準面とが互いに当接した状態で前記支持部材を押圧することを特徴とする、請求項1に記載の光接続構造。
  3. 前記押圧機構は、前記支持部材から前記接続対象物へ向かうベクトルと、前記支持部材から前記基準面へ向かうベクトルとを合成したベクトルに沿った向きに前記支持部材を押圧することを特徴とする、請求項1または2に記載の光接続構造。
  4. 前記平面に対して前記ベース部材側とは反対側へ傾斜する斜面が前記フェルール若しくは前記支持部材に形成されており、
    前記押圧機構は、
    前記フェルール若しくは前記支持部材に形成された前記斜面に当接する面を有する押圧部材と、
    前記押圧部材を前記接続対象物に向けて押圧する機構と
    を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の光接続構造。
  5. 前記押圧機構は、
    前記支持部材を前記接続対象物に向けて押圧する機構と、
    前記支持部材を前記基準面に向けて押圧する機構と
    を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の光接続構造。
  6. 前記押圧機構は、前記支持部材を押圧する弾性部材を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光接続構造。
  7. 光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な2本の光ファイバを互いに光学的に接続するための光接続構造であって、
    一方の前記光ファイバに固定された第1の支持部材と、
    他方の前記光ファイバに固定された第2の支持部材と、
    前記2本の光ファイバの中心軸線に対して垂直な平面とそれぞれ交差する第1及び第2の基準面を有するベース部材と、
    前記他方の光ファイバ及び前記第1の基準面の双方へ向けて前記第1の支持部材を押圧する第1の押圧機構と、
    前記一方の光ファイバ及び前記第2の基準面の双方へ向けて前記第2の支持部材を押圧する第2の押圧機構と
    を備えることを特徴とする、光接続構造。
  8. 光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光アダプタであって、
    前記中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材を備え、
    前記基準面には、前記光ファイバに固定された支持部材が押圧されることを特徴とする、光アダプタ。
  9. 光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な2本の光ファイバを互いに光学的に接続するための光アダプタであって、
    前記2本の光ファイバの中心軸線に対して垂直な平面とそれぞれ交差する第1及び第2の基準面を有するベース部材を備え、
    前記第1の基準面には、一方の前記光ファイバに固定された第1の支持部材が押圧され、前記第2の基準面には、他方の前記光ファイバに固定された第2の支持部材が押圧されることを特徴とする、光アダプタ。
  10. 光学的な接続の際に中心軸線周りの回転角度の調整が必要な光ファイバを接続対象物に光学的に接続するための光コネクタプラグであって、
    前記光ファイバに固定される支持部材と、
    前記中心軸線に対して垂直な平面と交差する基準面を有するベース部材を備える光アダプタの前記基準面と前記接続対象物との双方へ向けて前記支持部材を押圧する押圧機構と
    を備えることを特徴とする、光コネクタプラグ。
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