JP2014092660A - 多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化、小型化ができ、多波長光信号間の受信タイミングの調整が簡便となる多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置を提供する。
【解決手段】同一特性を有するM個の波長の光信号からなる多波長光信号Lmを1:Nにシリアル−パラレル変換する多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置であって、多波長光信号LmのNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートP1〜PNに分離し、各出力ポートP1〜PNからM個の波長の光信号を出力して、多波長光信号Lmを1:Nにシリアル−パラレル変換するシリアル−パラレル変換部10と、出力ポートP1〜PNに各々接続され、各出力ポートP1〜PNから出力されたM個の波長からなる光信号に、波長毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部201〜20Nとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光情報通信等で用いられる多波長の光信号の全光を一括でシリアル−パラレル変換する光−光型シリアル−パラレル変換装置に関する発明である。
光通信は大容量、超高速性という特長があり、近年では多くの情報通信網で実用化されている。10Gbps程度の高速化では、光信号を光ファイバで数十km程度伝送しても光ファイバの損失や分散等による光信号の波形劣化は軽微であるため、一つの波長にすべての情報を重畳して転送することが一般的である。
しかしながら、40Gbpsや100Gbpsを超える高速化では、上記光ファイバの分散等による光信号の波形劣化は無視できなくなる。更に、これほど高速な信号は、現在、最も一般的で低コストで作製できるシリコンを用いたCMOS電子回路では処理できない。そこで、例えば、40Gbpsでは20Gbps×2波長、100Gbpsでは25G×4波長というように、複数の波長の光信号に分割した情報を重畳して送受信を行っている。
この場合でも、電子回路は20Gbps超の電気信号を直接処理する必要があり、そのためには、シリコン系CMOSでは線幅を更に微細化する工程が必要になったり、材料系をシリコンゲルマニウム系やインジウムリン系などの化合物半導体を用いたり、バイポーラトランジスタを用いたりする必要がある。上記のような化合物半導体を用いると、消費電力の上昇、作製コストの増大を引き起こす。
従って、光信号の段階で低速化できるシリアル−パラレル変換装置が実現できれば、これらの課題を解決することができる。上記の機能を持つ従来の光−光型のシリアル−パラレル変換装置として、特許文献1のようなものがある。従来の光−光型のシリアル−パラレル変換装置を図5(a)、(b)に示し、その基本的な動作を以下に説明する。なお、図5(a)、(b)及び後述する図6において、点線の波形は信号「0」を示し、実線の波形は信号「1」を示している。又、以降の説明において、M及びNは、2以上の自然数である。
従来の光−光型のシリアル−パラレル変換装置50においては、光パケット(シリアル光Ls)を1:Nの光スプリッタ51に入力し、入力されたシリアル光Lsをパラレル数Nに分岐し、分岐した並列光信号Ld1〜LdNの各々に、各々の光遅延線52aを用いて、1ビット分の時間ずつ順次ずらした遅延を与える。その後、順次遅延させた並列光信号Ld1〜LdNを、入力側ファイバアレイ52、マイクロレンズアレイ53aを介して、偏光ビームスプリッタ(PBS)54へ入力して反射させ、集光レンズ55を介して、面型光スイッチ56の一点に集光する。このようにすると、順次遅延させた並列光信号Ld1〜LdNにおいて、1ビット目からNビット目までの全ビットが、同一時間に面型光スイッチ56の一点に集光されるタイムウィンドウTwが存在する(図5(b)参照)。
このタイムウィンドウTwにおいて、予め用意しておいた制御光パルスPcを、ミラー57を介して面型光スイッチ56へ入射して、面型光スイッチ56の反射率を変動させると、この同一時間に一点に集光されたビットの光のみが反射して、PBS54の出力ポートへ出力され、マイクロレンズアレイ53b、出力側ファイバアレイ58を介して出力される。これにより、1対Nの光−光型のシリアル−パラレル変換が実現されるので、変換後のパラレル光LpをN個のPD59で光電変換した後に、シリアル光Lsのビットレートの1/Nの帯域を持つ低速な電子回路で処理することができる。
特許3577289号公報
しかしながら、M個の波長の光パケットを、上述したような光−光型のシリアル−パラレル変換装置50で変換する場合には、そのまま入力すると同一時間に多波長の光が同時にPD59に入射されるため、複数の波長のパラレル光Lp間で混信を生じる。そこで、図6に示すように、予め多波長シリアル光Lmを波長分波器61で波長毎にM個のシリアル光Ls1〜LsMに分波し、M個の光−光型のシリアル−パラレル変換装置501〜50Mに各波長λ1〜λMのシリアル光Ls1〜LsMを入力して、シリアル−パラレル変換を処理する必要がある。このようにすると、シリアル−パラレル変換装置501〜50Mの増加に伴い、制御光パルスPc用の装置及び受信用PDも増加し、それらの増加によるコスト増大が生じる。更に、多波長の光パケットは電子回路内では同期して処理するため、各シリアル−パラレル変換装置501〜50Mにおける遅延を全体で調整する必要があり、コスト増大が生じる。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、低コスト化、小型化ができ、多波長光信号間の受信タイミングの調整が簡便となる多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
同一特性(同一伝送速度、同一偏光方向)を有するM個の波長の光信号からなり、M個の前記光信号の先頭ビットを同一時間に揃えた多波長光信号を、1:Nにシリアル−パラレル変換する多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置であって、
前記多波長光信号のNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートに分離し、各出力ポートからM個の波長の光信号を出力して、前記多波長光信号を1:Nにシリアル−パラレル変換するシリアル−パラレル変換部と、
前記出力ポートに各々接続され、各出力ポートから出力されたM個の波長からなる光信号に、波長毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部とを有することを特徴とする。
但し、M、Nは、2以上の自然数である。
上記課題を解決する第2の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
上記第1の発明に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
前記遅延部は、
前記出力ポートに接続された光ファイバと、
等間隔の遅延を与えるために前記光ファイバに互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のファイバグレーティングと、
前記出力ポートと前記光ファイバとの間に挿入され、前記M個のファイバグレーティングで反射した光信号を、前記光ファイバから分離して出力する光サーキュレータとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
上記第1の発明に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
前記遅延部は、
前記出力ポートに接続され、平面光回路基板に形成された光導波路と、
等間隔の遅延を与えるために前記光導波路上に互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のグレーティングと、
前記出力ポートと前記平面光回路基板との間に挿入され、前記M個のグレーティングで反射した光信号を、前記光導波路から分離して出力する光サーキュレータとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
上記第3の発明に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
前記M個のグレーティングに代えて、M個の溝を形成すると共に、各々異なる波長の光信号を反射する反射フィルタを前記溝に各々挿入したことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
同一伝送速度のM個の波長の光信号からなり、M個の前記光信号の先頭ビットを同一時間に揃えた多波長光信号を、1:Nにシリアル−パラレル変換する多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置であって、
前記多波長光信号のNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートに出力して、1:Nにシリアル−パラレル変換するシリアル−パラレル変換部と、
前記出力ポートに各々接続され、各出力ポートから出力されたM個の波長からなる光信号を波長毎に分離して電気信号に変換し、前記電気信号毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部とを有することを特徴とする。
但し、M、Nは、2以上の自然数である。
上記課題を解決する第6の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
上記第5の発明に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
前記遅延部は、
前記出力ポートに接続され、平面光回路基板又は化合物半導体基板に形成された光導波路と、
前記光導波路に形成され、各々異なる波長の光信号を分離するM個のグレーティングカップラと、
前記グレーティングカップラで分離した光信号を、各々前記電気信号に変換するM個のフォトダイオードと、
前記フォトダイオードで変換した前記電気光信号を、前記電気信号毎に順次等間隔の遅延を与えるM個の電気遅延線と、
前記M個の電気遅延線と接続され、遅延させた前記電気信号を合波する主電気遅延線とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、
上記第1〜第6の発明のいずれか1つに記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
前記シリアル−パラレル変換部は、
前記多波長光信号を、N本の並列光信号に分波する分波器と、
前記分波器で分波された前記N本の並列光信号の各々を1ビットずつ順次遅延させる光遅延部と、
前記光遅延部で遅延させた前記N本の並列光信号を反射すると共に、前記N本の並列光信号と偏光方向が異なる光信号を透過して、前記N個の出力ポートへ出力する偏光ビームスプリッタと、
前記偏光ビームスプリッタで反射した前記N本の並列光信号を一点に集光するレンズと、
前記レンズで集光した一点に配置され、所定の光パルスが入力されている間、集光された前記N本の並列光信号の偏光方向を変化させて、前記偏光ビームスプリッタへ反射する光スイッチと、
前記光遅延部で1ビットずつ順次遅延させた前記N本の並列光信号の1ビット目からNビット目が、前記光スイッチに集光されるタイミングで、前記所定の光パルスを出力する光パルス発生器とを有することを特徴とする。
本発明によれば、1つのシリアル−パラレル変換部とN個の遅延部を用いて、多波長光信号を光信号のままシリアル−パラレル変換できるので、低コスト化、小型化ができ、多波長光信号間の受信タイミングの調整が簡便となる多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置を実現することができる。
(a)は、本発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置の実施形態の一例(実施例1)を示す概略構成図であり、(b)は、その遅延部を示す概略構成図である。 図1に示した多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置におけるシリアル−パラレル変換処理を説明する概念図である。 図1(b)に示した遅延部の変形例(実施例2)を示す概略構成図である。 図1(b)に示した遅延部の他の変形例(実施例3)を示す概略構成図である。 (a)は、従来の光−光型のシリアル−パラレル変換装置を示す概略構成図であり、(b)は、その面型光スイッチでの動作を説明する図である。 図5に示した従来の光−光型のシリアル−パラレル変換器を用いて、多波長光信号を処理する場合の構成を示す概略構成図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置の実施形態を説明する。
(実施例1)
図1(a)は、本実施例の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置を示す概略構成図であり、図1(b)は、その遅延部を示す概略構成図であり、図2は、そのシリアル−パラレル変換処理を説明する概念図である。なお、図1(a)、(b)において、点線の波形は信号「0」を示し、実線の波形は信号「1」を示している。又、以降の説明においても、M及びNは、2以上の自然数である。
本実施例の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置は、図1に示すように、シリアル−パラレル変換部10とN個の遅延部201〜20Nを有している。
シリアル−パラレル変換部10では、多波長シリアル光LmのNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートP1〜PNに分離し、各出力ポートP1〜PNからM個の波長の光信号を出力して、多波長シリアル光Lmを1:Nにシリアル−パラレル変換している。
このシリアル−パラレル変換部10は、1:Nの光スプリッタ11(分波器)と、光遅延線12a(遅延部)を有する入力側ファイバアレイ12と、マイクロレンズアレイ13a、13bと、偏光ビームスプリッタ(PBS)14と、集光用の非球面レンズ15と、面型光スイッチ16と、コリメートファイバ17と、90度反射ミラー18a、18bと、出力側ファイバアレイ19とを有している。
そして、シリアル−パラレル変換部10の出力側、つまり、PBS14の出力ポートP1〜PNの各々には、出力側ファイバアレイ19を介して、各出力ポートP1〜PNから出力されたM個の波長からなる光信号に、波長毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部201〜20Nが各々接続されている。
この遅延部201〜20Nはファイバ型のものであり、その中の1つの遅延部201は、後述するサーキュレータ21を介して、出力側ファイバアレイ19の光ファイバ(出力ポートP1)に接続された光ファイバ22と、等間隔の遅延を与えるために光ファイバ22に互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のファイバグレーティング231〜23Mと、出力側ファイバアレイ19の光ファイバ(出力ポートP1)と光ファイバ22との間に挿入され、M個のファイバグレーティング231〜23Mで反射した光信号を、光ファイバ22から分離して出力する光サーキュレータ21とを有している。光ファイバ22は、サーキュレータ21の一方の出力ポート21aに接続され、PD24は、サーキュレータ21の他方の出力ポート21bに接続されている。
次に、図1と共に、図2に示す概念図を参照して、本発明におけるシリアル−パラレル変換処理の基本動作を説明する。なお、図2では、一例として、M=4、N=16として説明している。
まず、送信側では、同一特性(同一伝送速度、同一偏光方向)を有し、M個の波長の光信号からなり、波長毎に異なる情報を持つ光パケット(多波長シリアル光Lm)を生成する(図2(a)参照)。生成は、例えば、M個のDFBレーザから出力されたCW光を、M個のLN変調器又はEA変調器を用いて強度変調して、光合波器で合波すれば良い。ここで、全体の伝送速度をT[bit/s]とすると、各波長の光信号の伝送速度は、T/M[bit/s]となり、LN変調器、EA変調器は、この伝送速度で駆動される。この際、各波長の光信号の先頭ビットが同一時間に揃うように変調信号を駆動する。又、各波長の光信号は直線偏光で偏光面が一致するように偏光コントローラなどで調整しておく。
このような多波長シリアル光Lmが、シリアル−パラレル変換部10に入力されるが、ここでは、一例として、半導体から構成され、差動スピン分極法を用いた反射型の面型光スイッチ16を用いた構成について述べる。他の原理、方法を用いた場合でも、多波長シリアル光Lmの同一時間のビットが物理的に異なる出力位置にシリアル−パラレル変換されるのであれば、他の原理、方法、例えば、透過型の面型光スイッチを用いた構成でも、本発明は適用可能である。
多波長シリアル光Lmが、シリアル−パラレル変換部10に入力されると、まず、1:Nの光スプリッタ11でN本の並列光信号に分岐(分波)される。入力側ファイバアレイ12は、N個の光ファイバからなり、各々光遅延線12a(遅延部)を備えている。各々の光遅延線12aでは、光スプリッタ11で分波されたN本の並列光信号の各々を1ビットずつ順次遅延させている。遅延されたN本の並列光信号は、マイクロレンズアレイ13aを介して平行光となり、PBS14で反射させ、集光用の非球面レンズ15を介して、面型光スイッチ16の一点に集光される。この面型光スイッチ16は、レンズで集光した一点に配置されている。
PBS14は、多波長シリアル光Lmに透明な透明媒質からなる2つの直角プリズムから構成され、直角プリズムの斜面には誘電体偏光膜が形成されている。この誘電体偏光膜は、所定の偏光方向の光信号を反射し、その偏光方向と異なる偏光方向の光信号を透過するように設定されている。具体的には、入力されたN本の並列光信号は、直線偏光であるので、PBS14で反射され、面型光スイッチ16で反射したN本の並列光信号は、後述するように、楕円偏光に変化するので、PBS14を透過して、出力ポートP1〜PNへ出力するように設定されている。
ここで、N本の並列光信号は各々1ビットずつ順次遅延されているので、図2(b)で説明したように、順次遅延させた並列光信号(Ld1〜LdN)において、1ビット目からNビット目までの全ビットがある特定の同一のタイミング(タイムウィンドウTw)で並列になり、これらが面型光スイッチ16に入ると、N個のビットが同一時間に一点に集光されることになる。
このタイムウィンドウTwのonとoffのタイミングで、光パルス発生器(図示省略)で発生させた一方のスピンの円偏光の制御光パルスPc1と他方のスピンの円偏光の制御光パルスPc2を、コリメートファイバ17及び90度反射ミラー18a、18bを介して、面型光スイッチ16に入射する。すると、差動スピン分極法の効果により、面型光スイッチ16からの反射光が、このonとoffのタイムウィンドウTwの間だけ楕円偏光に変化して、PBS14の方へ反射することになる。つまり、タイムウィンドウTwの間に面型光スイッチ16の一点に集光されたN個のビットのみがPBS14へ反射することになる。その結果、反射したN個のビットは、PBS14を透過して、物理的に分離したN個の出力ポートP1〜PNへシリアル−パラレル変換されて出力されることになる。出力ポートP1〜PNでは、マイクロレンズアレイ13bで集光して出力側ファイバアレイ19に入力している。
ここまでの過程は、各波長で共通であるので、出力ポートP1〜PNの各々(出力側ファイバアレイ19の各々の光ファイバ)には、シリアル−パラレル変換されたM個の波長の光信号が含まれている。
そして、ここからの過程は、各出力ポートP1〜PN(出力側ファイバアレイ19の各光ファイバ)で共通であるので、1つの出力ポートP1に着目して述べる。
この出力ポートP1には、1/Nにシリアル−パラレル変換されたM個の波長の光信号が含まれる(図2(b)参照)。このままだと、M個の光ビットが同一時間にあるため、時間的に分離して受信する必要がある。ある波長の光信号に着目すると、Nビット周期で光ビットが存在する。従って、この間にM個の波長の各ビットを等間隔で時間的に配置できれば、各波長の光ビットを同一のPDで受信可能になる。これは、各波長の光ビットの反射位置をずらして、その間に適当な遅延を挿入することで実現する。そこで、図1(b)に示すように、各々異なる波長λ1〜λMの光を反射するM個のファイバグレーティング231〜23Mを光ファイバ22に等間隔に配置する。
次に、cを光速、nを光ファイバ22の等価屈折率として、各波長の実効的な反射点間の距離ΔL/2を下記式から求める。
ΔL/2=(c/n)×((N/M)/(T/M))/2
このようにして、各々異なる波長λ1〜λMの光を反射するM個のファイバグレーティング231〜23Mを、距離ΔL/2の等間隔で、光ファイバ22に設けている。
従って、ファイバグレーティング231は波長λ1の光のみを反射し、ファイバグレーティング232は波長λ2の光のみを反射し、ファイバグレーティング233は波長λ3の光のみを反射し、ファイバグレーティング23Mは波長λMの光のみを反射するので、波長λ1の光に対して、波長λ2の光は距離ΔLの時間遅延し、波長λ2の光に対して、波長λ3の光は距離ΔLの時間遅延し、波長λ3の光に対して、波長λMの光は距離ΔLの時間遅延することになり、各波長λ1〜λMの光ビットは、ΔLだけ順次遅延されることになる(図2(c)参照)。その後、各波長λ1〜λMの光ビットは、再び合波されて、各波長λ1〜λMの光ビットは、時間的な重なりが無くなることになる(図2(d)参照)。
ここで、ΔLはNビットの間隔の中に等間隔でMビットを挿入する場合のビット間遅延を表しており、この反射してきた光ビットを光サーキュレータ21で分離して、PD24で受光すれば、各波長のビットを独立して同一のPD24で受信できる。この際にPD24で受信される伝送速度はT/N[bit/s]となる。
一例として、T=100Gbit/s、M=4、N=16とすると、PD24で受信すべき伝送速度は6.25Gbit/sで、一般的に安価なシリコン系CMOS回路の動作周波数は10GHz以下であるため十分に動作可能である。
又、Tが増加した場合は、Nをその分だけ増加させることで、受信すべき伝送速度を任意に低減することが容易に可能である。
更に、ΔL/2は、光ファイバでは、その等価屈折率が1.5程度であるので、16mm程度となり、半導体では、その等価屈折率が3.2程度であるので、8mm程度となり、セラミック基板では、その比誘電率が4程度であるので、12mm程度となり、どのような材料で作製しても十分な小型化が可能である。
次に、図1(a)、(b)を参照して、本実施例の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置の作製方法を説明する。なお、ここでは、一例として、T=100Gbit/s、M=4、N=16としているが、勿論、その他の場合でも同様に作製できる。
まず、1:Nの光スプリッタ11から分岐されたN本(16本)の光ファイバを、切削と融着により、各光ファイバの長さが1ビット分(ここでは、25Gbit/s×4波長として、40ps)長くなるように、具体的には、長さで約8mmずつ順次長くなるように作製する。つまり、各光ファイバの長さが、各々の光遅延線12aを含む長さになっている。
次に、このN本(16本)の光ファイバを、中心を除いたハニカム状にファイバ固定治具に配置して、端面位置と偏光方向を合わせた後にUV接着剤で固定して、入力側ファイバアレイ12を作製する。出力側ファイバアレイ19も、入力側ファイバアレイ12と略同様の構成にすれば良いが、入力側ファイバアレイ12からは光スプリッタ11を除いた構成であり、しかも、出力側ファイバアレイ19の光ファイバの長さは特に精密に設定する必要はない。
立方体構造を持ったPBS14の入力側の面に、ガラス製のマイクロレンズアレイ13aをUV接着剤で固定する。このマイクロレンズアレイ13aの各レンズは、ハニカム状に配置された入力側ファイバアレイ12の各光ファイバの配置と同一に配置され、各光ファイバから出射された光ビームを平行光に変換するのに必要な開口数に設定されている。
PBS14の面型光スイッチ16側の面には、その中心にガラス製で三角形の90度反射ミラー18aをUV接着剤で固定する。更に、PBS14のマイクロレンズアレイ13aに対向する面には、90度反射ミラー18bを持つコリメータファイバ17をUV接着剤で固定する。このコリメータファイバ17及び90度反射ミラー18bは、図1に示すように、90度反射ミラー18aを介して、制御光パルスPc1、Pc2を面型光スイッチ16に導けるように配置する。
PBS14を固定治具にUV接着剤で固定し、入力側ファイバアレイ12をPBS14の入力側であって、マイクロレンズアレイ13aの焦点距離となる位置にUV接着剤で固定する。この際、面型光スイッチ16側から赤外線カメラで平行光を観察しながら適切な位置に調芯する。
次に、マイクロレンズアレイ13aからの平行光と、コリメータファイバ17と複数の90度反射ミラー18a、18bを通過した制御光パルスPc1、Pc2が、面型光スイッチ16の一点で集光するように、非球面レンズ15の位置を調整し、その後、UV接着剤で固定する。この際、集光された光を面型光スイッチ16側から赤外線カメラで観察しながら非球面レンズ15の位置を適切な位置に調芯する。
次に、非球面レンズ15の焦点位置に、固定台に予め固定された面型光スイッチ16を配置する。この際、1/4波長板を非球面レンズ15とPBS14の間に挿入し、PBS14の出力側から平行光となった光を赤外線カメラで観察しながら適切な位置に調芯する。
次に、PBS14の出力側の面にマイクロレンズアレイ13bをUV接着剤で固定した後に、出力側ファイバアレイ19をマイクロレンズアレイ13bの焦点距離となる位置に調芯して、UV接着剤で固定する。この際、出力側ファイバアレイ19の各ファイバへの入力光強度を観測し、それらが最大となる適切な位置に調芯する。
ここまでが、シリアル−パラレル変換部10の作製方法である。次に、遅延部201〜20Nの作製方法を説明する。
ファイバ型の遅延部201〜20Nでは、まず、フェーズマスク法を用いて、異なる波長λ1〜λMを反射するM種類のグレーティングを1本の光ファイバ22に作製して、ファイバグレーティング231〜23Mを作製する。この際、M種類のファイバグレーティング231〜23Mの各々の相対位置は、前述したΔL/2となるように、16mmとしている。光ファイバ22は、光サーキュレータ21の一方の出力ポート21aに接続されている。
次に、シリアル−パラレル変換部10の出力側ファイバアレイ19の光ファイバと光ファイバ22の間に光サーキュレータ21を接続し、光サーキュレータ21の他方の出力ポート21bに受光用のPD24を接続する。このようにして、遅延部201〜20Nが完成する。
(実施例2)
本実施例では、実施例1で説明したファイバ型の遅延部201〜20Nに代えて、図3に示すPLC(平面光回路)型の遅延部30をN個用いるようにしている。なお、シリアル−パラレル変換部10は、その構成を含め、その作製方法も実施例1と同じもので良いので、ここでは、その図示及び説明を省略する。なお、図3においても、点線の波形は信号「0」を示し、実線の波形は信号「1」を示している。
本実施例において、シリアル−パラレル変換部10の出力側、つまり、PBS14の出力ポートP1〜PNの各々には、出力側ファイバアレイ19を介して、各出力ポートP1〜PNから出力されたM個の波長からなる光信号に、波長毎に順次等間隔の遅延を与えるPLC型の遅延部30が各々接続されている。
PLC型の遅延部30は、PLC基板32に形成されると共に、後述するサーキュレータ31を介して、出力側ファイバアレイ19の光ファイバ(出力ポートP1〜PN)に接続された平面光導波路33と、等間隔の遅延を与えるために平面光導波路33上に互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のグレーティング341〜34Mと、出力側ファイバアレイ19の光ファイバ(出力ポートP1〜PN)とPLC基板32との間に挿入され、M個のグレーティング341〜34Mで反射した光信号を、平面光導波路33から分離して出力する光サーキュレータ31とを有している。PLC基板32に形成された平面光導波路33は、サーキュレータ31の一方の出力ポート31aに接続され、PD35は、サーキュレータ31の他方の出力ポート31bに接続されている。
なお、グレーティング341〜34Mに代えて、平面光導波路33にM個の溝を形成すると共に、形成したM個の溝に、各々異なる波長の光信号を反射する多層膜の反射フィルタを各々挿入するようにしてもよい。
このように、PLC型の遅延部30においても、各々異なる波長λ1〜λMの光を反射するM個のグレーティング341〜34Mを、距離ΔL/2の等間隔で、平面光導波路33に設けている。
従って、グレーティング341は波長λ1の光のみを反射し、グレーティング342は波長λ2の光のみを反射し、グレーティング343は波長λ3の光のみを反射し、グレーティング34Mは波長λMの光のみを反射するので、波長λ1の光に対して、波長λ2の光は距離ΔLの時間遅延し、波長λ2の光に対して、波長λ3の光は距離ΔLの時間遅延し、波長λ3の光に対して、波長λMの光は距離ΔLの時間遅延することになり、各波長λ1〜λMの光ビットは、ΔLだけ順次遅延されることになる(図2(c)参照)。その後、各波長λ1〜λMの光ビットは、再び合波されて、各波長λ1〜λMの光ビットは、時間的な重なりが無くなることになる(図2(d)参照)。この反射してきた光ビットを光サーキュレータ31で分離して、PD35で受光すれば、各波長のビットを独立して同一のPD35で受信できる。
次に、PLC型の遅延部30の作製方法を説明する。
PLC型の遅延部30では、まず、PLC基板32上に火炎堆積法とドライエッチング法を用いて平面光導波路33を作製する。その際に、EB描画法とドライエッチング法を用いて、平面光導波路33の直上に異なる波長λ1〜λMを反射するM種類のグレーティング341〜34Mを作製する。この際、M種類のグレーティング341〜34Mの各々の相対位置は、前述したΔL/2となるように、16mmとしている。
グレーティング341〜34Mに代えて、多層膜の反射フィルタを用いる場合には、例えば、平面光導波路33のΔL/2間隔の位置に、ダイシング装置でM個の箇所を切削して溝構造を作成し、作製した溝構造に予め誘電体多層膜で作製した反射フィルタを挿入すれば良い。
次に、シリアル−パラレル変換部10の出力側ファイバアレイ19の光ファイバとPLC基板32の間に光サーキュレータ31を接続し、光サーキュレータ31の他方の出力ポート31bに受光用のPD35を接続する。このようにして、PLC型の遅延部30が完成する。
(実施例3)
本実施例では、実施例1で説明したファイバ型の遅延部201〜20Nに代えて、図4に示すストリップライン型の遅延部40をN個用いるようにしている。なお、シリアル−パラレル変換部10は、その構成を含め、その作製方法も実施例1と同じもので良いので、ここでは、その図示及び説明を省略する。なお、図4においても、点線の波形は信号「0」を示し、実線の波形は信号「1」を示している。
本実施例において、シリアル−パラレル変換部10の出力側、つまり、PBS14の出力ポートP1〜PNの各々には、出力側ファイバアレイ19を介して、各出力ポートP1〜PNから出力されたM個の波長からなる光信号を波長毎に分離して電気信号に変換し、変換した電気信号毎に順次等間隔の遅延を与えるストリップライン型の遅延部40が各々接続されている。
ストリップライン型の遅延部40は、InP基板41と、出力側ファイバアレイ19の光ファイバに接続された主光導波路42と、主光導波路42上に形成されたM個のグレーティング431〜43Mと、M個のグレーティング431〜43Mにより主光導波路42と結合する結合用導波路441〜44Mと、結合用導波路441〜44Mの出力端面に接続された導波路型PD451〜45Mと、セラミック基板46と、導波路型PD451〜45Mに接続されたM個の電気遅延線471〜47Mと、M個の電気遅延線471〜47Mに接続された主電気遅延線48とを有している。
主光導波路42、グレーティング431〜43M、結合用導波路441〜44M及び導波路型PD451〜45Mは、InP基板41に形成され、電気遅延線471〜47M及び主電気遅延線48は、セラミック基板46に形成されており、導波路型PD451〜45Mと電気遅延線471〜47Mとの間は、金ワイヤで接続されている。
このInP基板41では、グレーティング431〜43M及び結合用導波路441〜44Mにより、主光導波路42にM個のグレーティングカップラを形成しており、M個のグレーティングカップラにより、各々異なる波長の光信号を主光導波路42から結合用導波路441〜44Mに各々分離している。なお、InP基板41に代えて、他の化合物半導体基板やPLC基板を用いて、M個のグレーティングカップラを形成するようにしてもよい。
このように、ストリップライン型の遅延部40では、各々異なる波長λ1〜λMの光を分離するM個のグレーティングカップラを設け、更に、M個のグレーティングカップラで分離した光信号を各々電気信号に変換するM個の導波路型PD451〜45Mを設け、導波路型PD451〜45Mで変換した電気信号を、電気信号毎に順次等間隔の遅延を与えるため、各々の長さがΔLずつ順次長くなる電気遅延線471〜47Mとを設けている。
従って、グレーティング431及び結合用導波路441は波長λ1の光のみを分離し、グレーティング432及び結合用導波路442は波長λ2の光のみを分離し、グレーティング433及び結合用導波路443は波長λ3の光のみを分離し、グレーティング43M及び結合用導波路44Mは波長λMの光のみを分離する。そして、分離された波長λ1の光は、導波路型PD451で電気信号に変換され、電気遅延線471を介して、主電気遅延線48に合波され、分離された波長λ2の光は、導波路型PD452で電気信号に変換され、電気遅延線471に対して距離ΔLの時間遅延する電気遅延線472を介して、主電気遅延線48に合波され、分離された波長λ3の光は、導波路型PD453で電気信号に変換され、電気遅延線472に対して距離ΔLの時間遅延する電気遅延線473を介して、主電気遅延線48に合波され、分離された波長λMの光は、導波路型PD45Mで電気信号に変換され、電気遅延線473に対して距離ΔLの時間遅延する電気遅延線47Mを介して、主電気遅延線48に合波されることになる。従って、各波長λ1〜λMに対応する電気信号は、ΔLだけ順次遅延されることになり、時間的な重なりが無くなることになる。
次に、ストリップライン型の遅延部40の作製方法を説明する。
ストリップライン型の遅延部40では、まず、InP基板41上に火炎堆積法とドライエッチング法を用いて、主光導波路42と4本の結合用導波路441〜44Mを作製する。その際、EB描画法とドライエッチング法を用いて、主光導波路42の直上に異なる波長λ1〜λMの光信号を結合用導波路441〜44Mと結合するM種類のグレーティング431〜43Mを作製する。これにより、各波長λ1〜λMの光信号は異なる結合用導波路441〜44Mに結合されて、結合用導波路441〜44Mの出力端面へ導波される。更に、ドライエッチング法を用いて、結合用導波路441〜44Mの出力端面に、導波路型PD451〜45Mを設置するベンチを形成し、その上にPD451〜45Mをハンダバンプで固定する。
又、4本の電気遅延線471〜47Mとそれらを合波する主電気遅延線48を持つセラミック基板46を作製しておき、4本の電気遅延線471〜47Mと各PD451〜45Mとを金ワイヤにて接続する。4本の遅延線は各々の信号が時間的に等間隔に順次遅延するように、前述したΔL/2を12mmとしている。このようにして、ストリップライン型の遅延部40が完成する。
本発明は、多波長の光パケットの光通信に好適なものである。
10 シリアル−パラレル変換部
201〜20N 遅延部
21 光サーキュレータ
22 光ファイバ
231〜23M ファイバグレーティング
24 PD
30 遅延部
31 光サーキュレータ
32 PLC基板
33 平面光導波路
341〜34M グレーティング
35 PD
40 遅延部
41 InP基板
42 主導波路
431〜43M グレーティング
441〜44M 結合用導波路
451〜45M 導波路型PD
46 セラミック基板
451〜45M 電気遅延線
48 主電気遅延線

Claims (7)

  1. 同一特性を有するM個の波長の光信号からなり、M個の前記光信号の先頭ビットを同一時間に揃えた多波長光信号を、1:Nにシリアル−パラレル変換する多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置であって、
    前記多波長光信号のNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートに分離し、各出力ポートからM個の波長の光信号を出力して、前記多波長光信号を1:Nにシリアル−パラレル変換するシリアル−パラレル変換部と、
    前記出力ポートに各々接続され、各出力ポートから出力されたM個の波長からなる光信号に、波長毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部とを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
    但し、M、Nは、2以上の自然数である。
  2. 請求項1に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
    前記遅延部は、
    前記出力ポートに接続された光ファイバと、
    等間隔の遅延を与えるために前記光ファイバに互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のファイバグレーティングと、
    前記出力ポートと前記光ファイバとの間に挿入され、前記M個のファイバグレーティングで反射した光信号を、前記光ファイバから分離して出力する光サーキュレータとを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
  3. 請求項1に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
    前記遅延部は、
    前記出力ポートに接続され、平面光回路基板に形成された光導波路と、
    等間隔の遅延を与えるために前記光導波路上に互いに等間隔離れて形成され、各々異なる波長の光信号を反射するM個のグレーティングと、
    前記出力ポートと前記平面光回路基板との間に挿入され、前記M個のグレーティングで反射した光信号を、前記光導波路から分離して出力する光サーキュレータとを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
  4. 請求項3に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
    前記M個のグレーティングに代えて、M個の溝を形成すると共に、各々異なる波長の光信号を反射する反射フィルタを前記溝に各々挿入したことを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
  5. 同一伝送速度のM個の波長の光信号からなり、M個の前記光信号の先頭ビットを同一時間に揃えた多波長光信号を、1:Nにシリアル−パラレル変換する多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置であって、
    前記多波長光信号のNビット毎に、各ビットを互いに異なる位置のN個の出力ポートに出力して、1:Nにシリアル−パラレル変換するシリアル−パラレル変換部と、
    前記出力ポートに各々接続され、各出力ポートから出力されたM個の波長からなる光信号を波長毎に分離して電気信号に変換し、前記電気信号毎に順次等間隔の遅延を与える遅延部とを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
    但し、M、Nは、2以上の自然数である。
  6. 請求項5に記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
    前記遅延部は、
    前記出力ポートに接続され、平面光回路基板又は化合物半導体基板に形成された光導波路と、
    前記光導波路に形成され、各々異なる波長の光信号を分離するM個のグレーティングカップラと、
    前記グレーティングカップラで分離した光信号を、各々前記電気信号に変換するM個のフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードで変換した前記電気光信号を、前記電気信号毎に順次等間隔の遅延を与えるM個の電気遅延線と、
    前記M個の電気遅延線と接続され、遅延させた前記電気信号を合波する主電気遅延線とを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置において、
    前記シリアル−パラレル変換部は、
    前記多波長光信号を、N本の並列光信号に分波する分波器と、
    前記分波器で分波された前記N本の並列光信号の各々を1ビットずつ順次遅延させる光遅延部と、
    前記光遅延部で遅延させた前記N本の並列光信号を反射すると共に、前記N本の並列光信号と偏光方向が異なる光信号を透過して、前記N個の出力ポートへ出力する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタで反射した前記N本の並列光信号を一点に集光するレンズと、
    前記レンズで集光した一点に配置され、所定の光パルスが入力されている間、集光された前記N本の並列光信号の偏光方向を変化させて、前記偏光ビームスプリッタへ反射する光スイッチと、
    前記光遅延部で1ビットずつ順次遅延させた前記N本の並列光信号の1ビット目からNビット目が、前記光スイッチに集光されるタイミングで、前記所定の光パルスを出力する光パルス発生器とを有することを特徴とする多波長光信号の光−光型シリアル−パラレル変換装置。
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