JP2014091158A - ストローク調節機構、コンロッド、及びプレス装置 - Google Patents

ストローク調節機構、コンロッド、及びプレス装置 Download PDF

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昭二 松尾
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Abstract

【課題】容易にストロークを調節でき、かつ小型化が可能なストローク調節機構、このストローク調節機構を適用したコンロッド、及びこのコンロッドを用いたプレス装置を提供する。
【解決手段】駆動軸の軸線回りに揺動し、内部にスライド面40aが形成された偏心体40と、前記駆動軸に連結され、前記スライド面に対して摺動するスライド部材50と、該スライド部材の内部に設けられ、外周に第一の歯車61を有するとともに、内周に前記第一の歯車と同心のネジ孔が形成された送り部材60と、該送り部材に形成されたネジ孔と対応するネジが形成されて、前記送り部材に螺合されて、前記偏心体に固定されたネジ軸70と、前記スライド部材の位置を調節するために設けられ、前記第一の歯車と係合する第二の歯車を有する調節軸と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、プレス装置の加工ツールのストローク調節に用いられるストローク調節機構、このストローク調節機構を適用したコンロッド、及びこのコンロッドを用いたプレス装置に関するものである。
例えば、ボトル缶を製造するためのプレス装置は、駆動軸(クランク軸)と、駆動軸の回転を進退運動に変換して伝えるコンロッドと、ピンを介してコンロッドに接続される連結軸と、連結軸に接続される加工ツール支持部(金型支持部)と、加工ツール支持部に配置される加工ツール(金型)と、加工ツール支持部に対向配置され有底筒状のワーク(被プレス材)を支持するワーク支持部と、を備えている(特許文献1参照)。このようなプレス装置は、クランク機構を備えており、駆動軸が回転することで、コンロッドの大端部が駆動軸の軸線回りに公転し、コンロッドの先端側が進退する。そして、さらに連結軸を介して加工ツール支持部が進退し、ワークがプレスされるようになっている。
ところで、上記のプレス装置においては、加工ツール(金型)の進退量をコンロッドのストロークで調節するために、ストローク調節機構を備える場合がある。そして近年、プレス装置を小型化するために、コンロッドの内部にストローク調節機構を納めることが要望されている。
例えば、特許文献2のストローク調節機構では、偏心体と、この偏心体の内部に設けられた歯車軸(調節軸)と、この歯車軸とかみ合う4つの歯車と、これらの歯車の回転に応じてコンロッドの長手方向に移動するねじ棒とを備え、このねじ棒とともに偏心体が移動することによって偏心体の偏心の位置が移動することにより、コンロッドのストロークが調節できるようになっている。また、偏心体は、偏心体装着部に装着されており、4つの歯車が偏心体装着部に当接する構成とされている。
特開2005−329424号公報 特公平4−18959号公報
ところで、特許文献2に記載のストローク調節機構においては、歯車軸(調節軸)と4つの歯車がかみ合いねじ棒を上下運動させる構成とされているので、歯車軸を回転させるためにすべての歯車を同期させることが必要となるため、歯車軸と歯車を調整することが困難である。また、このようにすべての歯車を同期させるには、高い寸法精度が必要となるため、製造コストが増加する問題がある。
また、4つの歯車が歯車軸とかみ合うことに加えて、偏心体装着部が歯車に当接する構成とされているので、偏心体内部に各部材を所定の位置に配置して組み立てることが困難である。さらには、歯車が回転する際に歯車と偏心体装着部の接触面において摺動が生じるので、摺動面において歯車及び偏心体装着部が摩耗する問題が生じる。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、容易にストロークを調節することができ、かつ小型化が可能なストローク調節機構、このストローク調節機構を適用したコンロッド、及びこのコンロッドを用いたプレス装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、プレス装置において、駆動軸の回転を進退運動に変換するコンロッドと組み合わされて用いられ、加工ツールのストローク調節をするストローク調節機構であって、前記コンロッドの基端側に収納され、前記駆動軸の軸線回りに揺動し、内部にスライド面が形成された偏心体と、前記駆動軸に連結され、前記スライド面に対して摺動するスライド部材と、該スライド部材の内部に設けられ、外周に第一の歯車を有するとともに、内周に前記第一の歯車と同心のネジ孔が形成された送り部材と、該送り部材に形成されたネジ孔と対応するネジが形成されて、前記送り部材に螺合されて、前記偏心体に固定されたネジ軸と、前記スライド部材の位置を調節するために設けられ、前記第一の歯車と係合する第二の歯車を有する調節軸と、を備え、前記送り部材、前記ネジ軸、及び前記調節軸の軸線は、前記スライド面の延在方向に平行に配置され、前記調節軸を調節し、前記第二の歯車を回転させて前記第一の歯車を回転させることによって、前記送り部材とともに前記スライド部材が進退することを特徴としている。
本発明のストローク調節機構によれば、駆動軸の軸線回りに揺動する偏心体と、調節軸を調節することによってスライドするスライド部材とを備える構成とされており、このスライド部材を移動させることによって駆動軸に対して偏心体を相対移動させ、駆動軸と偏心体との偏心量を変えることができる。そして、この駆動軸と偏心体との偏心量を調節することによって、加工ツール(金型)のストロークを所望のストロークに容易に調節することが可能である。
さらに、ストローク調節機構は、コンロッドの基端側に収納可能な構成とされているので、設計上余分なスペースを必要とせず、コンロッド及びこのコンロッドが用いられるプレス装置を小型化することができる。ここで、コンロッドの基端側とは、コンロッドの長手方向において駆動軸が接続される側のことを意味している。
また、本発明のコンロッドは、上述のストローク調節機構を備えることを特徴としている。
本発明のコンロッドによれば、上述のようなストローク調節機構を備えているので、容易にコンロッドのストロークを調節することが可能である。また、コンロッドの基端側にストローク調節機構が収納されているので、ストローク調節機構を備えたコンロッドを小型にすることができる。
また、本発明のプレス装置は、上述のコンロッドを備えることを特徴としている。
本発明のプレス装置によれば、上述のようなコンロッドを備えているので、コンロッドの先端側に配置された加工ツール(金型)のストロークを容易に調節することが可能である。また、コンロッドの基端側にストローク調節機構が納まっているので、プレス装置を小型化することが可能である。
本発明によれば、容易にストロークを調節でき、かつ小型化が可能なストローク調節機構、このストローク調節機構を適用したコンロッド、及びこのコンロッドを用いたプレス装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るプレス装置の概略説明図である。 缶の製造工程を示す説明図である。 一実施形態に係るコンロッドの平面図である。 一実施形態に係るコンロッドを正面から見た縦断面図である。 一実施形態に係るストローク調節機構を正面から見た断面図である。 一実施形態に係るストローク調節機構を側面から見た断面図である。 一実施形態に係るストローク調節機構のネジ軸の軸線を含む断面の斜視図である。 一実施形態に係るストローク調節機構の調節軸の軸線を含む断面の斜視図である。 一実施形態に係るストローク調節機構の第一歯車及び第二歯車の軸線と直交する断面の斜視図である。 一実施形態に係るストローク調節機構の基準ストロークを説明するための図である。 一実施形態に係るストローク調節機構を説明するための図であり、基準ストロークよりもストロークが長くなる場合の図である。 一実施形態に係るストローク調節機構を説明するための図であり、基準ストロークよりもストロークが短くなる場合の図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1にプレス装置の概略図を示す。プレス装置1は、図1に示すように、駆動装置(図示なし)と、駆動装置により回転する駆動軸10と、この駆動軸10に接続されたコンロッド20と、ピン15を介してコンロッド20に接続された連結軸16と、これらの駆動装置と駆動軸10とコンロッド20と連結軸16とを収容するように配置されたフレーム2と、連結軸16に接続される加工ツール支持部91(金型支持部)と、加工ツール支持部91に配置される加工ツール92(金型)と、加工ツール支持部91に対向配置され有底円筒状のワークW(被プレス材、図2参照)を支持するワーク支持部93と、を備えている。
ワーク支持部93には、ワークWの底部を保持可能な保持具94が多数配列される。これら各保持具94に保持されたワークWは、その軸線が加工ツール支持部91及びワーク支持部93の軸線と平行となるように配置される。そして、このワーク支持部93が保持具94及びこれに保持されたワークWと共に、図示しない回転駆動装置により間欠的に回転可能とされている。
一方、加工ツール支持部91には、各保持具94と対になるように設けられる多数の加工ツール92が配列されている。なお、加工ツールとは、金型や、トリミングツールをはじめとする刃物を含むものである。
本実施形態においては、コンロッド20は、図3に示すように、ストローク調節機構30を備えており、このストローク調節機構30は、プレート11を介して駆動軸10に接続されている。これらの駆動軸10とプレート11とストローク調節機構30とが、クランク機構を構成し、駆動装置によって駆動軸10が回転することで、コンロッド20の基端側が揺動し先端側が進退するようになっている。そして、プレス装置1は、クランク機構によりコンロッド20の先端側が進退することで、さらに連結軸16を介して加工ツール支持部91が進退し、ワークWが加工ツール92によって加工される。
なお、コンロッド20の基端側とは、コンロッド20の長手方向において駆動軸10に接続される側のことを意味し、先端側とは、コンロッド20の長手方向において連結軸16に接続される側のことを意味している。
各加工ツール92はワークWへの加工順に配列されており、保持具94は、ワークWが加工ツール92によって加工される度に所定量回転することで、各ワークWを次の加工ツール92による加工位置まで移動させる。そして、各加工ツール92による一連の加工を行い、加工が終了した時点で所定の形状を有するボトル缶が完成する。
具体的には、ワークWの開口側が徐々に絞り加工及びしごき加工されることで、図2(a)に示す有底円筒状のワークWから、図2(b)に示すように缶胴部W1に対して縮径された口金部W2の形状へとされる。この時点で、口金部W2の高さ(長さ)を揃えるためのトリミング加工が行われる。次いで、口金部W2が一旦拡径されて図2(c)に示す拡径部W3が形成される。そして、この拡径部W3の周囲に図2(d)に示すようにネジ部W4が形成される。
さらに図2(e)に示すように、口金部W2の先端が外方に折り返されてカール部W5が形成された後、図2(f)に示すように、カール部W5を潰してなるカールカシメ部W6が形成される。
このようにして、完成したボトル缶内に飲料等の内容物が充填され、口金部W2の開口を封止するべくネジ部W4に不図示のキャップが螺着されて、製品となる。
駆動軸10は、図示しない駆動装置に連結されて回転駆動する軸であり、プレート11と例えば一体成型されている。この駆動軸10が回転することで、コンロッド20の基端側が駆動軸10の軸線回りに揺動して、コンロッド20の先端側が進退するようになっている。
連結軸16は、加工ツール支持部91及びワーク支持部93の軸線上に配置され、図1において上側がピン15を介してコンロッド20と接続されている。一方、図1において下側がフレーム2及びワーク支持部93を貫通すると共にその軸線方向で進退可能に支持される。さらに、フレーム2及びワーク支持部93から突出した連結軸16は、加工ツール支持部91の中心部に一体的に結合されている。
コンロッド20は、図3及び図4に示すように、コンロッド本体21と、キャップ22と、ストローク調節機構30と、を備えている。このコンロッド20は、図4に示すように、基端側に大端部23を有し、ストローク調節機構30を収納するための円筒形状の収納孔24が形成されている。
コンロッド本体21は、基端側(図4において右側)に正面視において半円形状の凹部21aが形成されており、先端側にピン15を介して連結軸16と接続するための孔25が形成されている。
キャップ22は、正面視において半円形状の凹部22aが形成されており、コンロッド本体21の凹部21a側の端面と、キャップ22の凹部22a側の端面を突き合わせることによって大端部23が形成される。このとき、凹部21aと凹部22aによって、後述するストローク調節機構30を収納するための円筒形状の収納孔24が形成される。本実施形態においては、コンロッド本体21と、キャップ22とが、ネジ26で固定されている。
本実施形態においては、コンロッド20の大端部23は、ストローク調節機構30を介して駆動軸10の回転軸と偏心して連結されている。そして、駆動軸10の回転に応じてコンロッド20の基端側が駆動軸10の軸線回りに揺動し、先端側が進退するようになっている。
ストローク調節機構30は、図5〜図9に示すように、偏心体40と、スライド部材50と、第一の歯車61を有する送り部材60と、ネジ軸70と、第二の歯車81を有する調節軸80とを備えている。このストローク調節機構30は、コンロッド20の先端側のストロークを調節し、プレス装置1の加工ツール92のプレス時のストロークを調節するためのものである。
偏心体40は、コンロッド20の基端側の大端部23に形成された収納孔24に対応した形状とされており、収納孔24に収納されている。この偏心体40は、駆動軸10の軸線回りに収納孔24内で摺動して揺動し、内部にスライド面40aを有する断面視長方形の空間(孔)が形成されている。スライド面40aでは、後述するスライド部材50が摺動可能にされている。
本実施形態においては、偏心体40は、図5、図7及び図8で示すように、凹部41aを有する第一偏心体部材41と凸部42bを有する第二偏心体部材42とを備えている。第一偏心体部材41の凹部41aには、第二偏心体部材42の凸部42bが嵌合され、ネジ43によって固定されている。また、偏心体40の外周には、ネジ軸70を固定するための貫通孔44、調節軸80を配置するための貫通孔46が形成されている。
スライド部材50は、偏心体40の孔内に配置(収納)されるとともに駆動軸10に連結されスライド面40aに対して摺動する。このスライド部材50は、図9に示すように、プレート11を介して駆動軸10と接続されており、プレート11とスライド部材50とが、ネジで固定されている。したがって、このスライド部材50とプレート11と駆動軸10は一体となって動くようになっている。
本実施形態においては、スライド部材50は、図5及び図8に示すように、第一の歯車61及び第二の歯車81が配置される略チャネル状の凹部を有する第一スライド要素51と、この第一スライド要素51の略チャネル状の凹部に嵌挿可能な凸部52bを有する第二スライド要素52とを備えている。そして、この第一スライド要素51と第二スライド要素52とがネジ53で固定されて構成されている。
調節軸80は、図8に示すように、スライド部材50の位置を調節するために設けられ、軸線がスライド面40aの延在方向(図5において左右方向)と平行になるように配置されている。この調節軸80は、スライド部材50を貫通するとともに、一端側が第二偏心体部材42内部の側壁から偏心体40を貫通して外方へと突出し、他端側が第一偏心体部材41に形成された凹部41cに嵌挿されている。調節軸80の一端には六角穴82(図7参照)が形成されている。
そして、調節軸80は、第一の歯車61と係合する第二の歯車81を有している。調節軸80の一端の六角穴82に六角レンチを挿入して調節軸80を回転させることができるようになっている。本実施形態においては、第二の歯車81が調節軸80の軸線方向の中央部に配置されている。また、調節軸80と偏心体40との間にはカラー83が配置されている。
送り部材60は、円筒形状をしており、スライド部材50の内部に設けられ、軸線がスライド面40aの延在方向(図5において左右方向)と平行になるように配置されている。この送り部材60は、外周に第一の歯車61を有し、内周に第一の歯車61と同心のネジ孔が形成されている。
本実施形態においては、図3及び図6に示すように、送り部材60は、2つ平行に配置されており、この二つの送り部材60の第一の歯車61は、調節軸80の第二の歯車81と係合されている。また、この第一の歯車61はカラー62を介してスライド部材50と接続されている。この送り部材60は、ネジ軸70の周囲を回転することによってスライド部材50とともに進退できるようになっている。
具体的には、図5に示すように、送り部材60が進退すると、第一の歯車61がカラー62を介してスライド部材50を押圧してスライド部材50も進退できるようになっている。また、本実施形態においては、第一の歯車61がネジ軸70の軸線方向の中央部に配置されている。
本実施形態においては、送り部材60は、図6及び図9に示すように、駆動軸10と平行方向に二つ配置されている。この二つの送り部材60の軸心と、調節軸80の軸心とを頂点とする二等辺三角形となるように、送り部材60と調節軸80が配置されている。
ネジ軸70は、送り部材60に形成されたネジ孔と対応するネジが形成されて、送り部材60に螺合されている。そして、スライド部材50の孔内に収納されて偏心体40に固定されている。このネジ軸70は、軸線がスライド面40aの延在方向(図5において左右方向)と平行になるように配置されている。
本実施形態においては、上述した2つの送り部材60の内方にネジ軸70が配置されている。このネジ軸70は、図5及び図7で示すように、偏心体40の内部の側壁から外方へと偏心体40の孔内を貫通し、カラー71を介して偏心体40の外面側からネジ72で固定されている、このネジ軸70は、自転しないようになっている。なお、偏心体40の内部の側壁とネジ軸70との間にもカラー71が介在されている。
上述したように、本実施形態に係るプレス装置1は、ワークWに絞り加工を行い、成形することができるが、製品の種類に応じて缶の成形長(図2においてD1で示される距離)を変更する場合がある。プレス装置1においては、コンロッド20がストローク調節機構30を備えており、このストローク調節機構30によってストロークを調節し、缶の成形長を制御することができるようになっている。次に、このストロークの調節方法について説明する。
<基準ストロークの場合>
コンロッド20は、プレート11を介して駆動軸10に接続されている。そして、駆動軸10が回転することによって、プレート11を介して接続されたスライド部材50とともに、大端部23が駆動軸10の軸線を中心として駆動軸10の回りに公転して、コンロッド本体21が揺動する。図10は、スライド部材50がスライド面40aの延在方向における中央の位置に配置されている時の状態を示しており、コンロッド20の基準ストローク量を示す図である。
図10で示すように、駆動軸10の軸線を中心として、偏心体40の中心が、円A1を描くように偏心体40が公転し、コンロッド本体21が揺動することになる。そして、コンロッド20の先端側は、図10において左右方向に、距離L1で示す距離を進退する。したがって、駆動軸10に対する偏心体40の偏心距離(偏心量)に応じて、コンロッド20のストロークが決定されることになる。なお、距離L1は円A1の直径と等しくなっており、この距離L1の長さを基準ストロークとする。
<基準ストロークよりも長くなる場合>
次にストロークを基準ストローク長さよりも長くする場合について説明する。
図11は、スライド部材50が、スライド面40aの延在方向における中央の位置よりも左側に配置されている時の状態を示しており、コンロッド20のストロークが基準ストロークよりも長くなる場合を示す図である。
本実施形態に係るストローク調節機構30においては、調節軸80を調節し、第二の歯車81を回転させて第一の歯車61を回転させることによって、送り部材60とともにスライド部材50が進退するようになっている。
より具体的には、調節軸80の一端に形成された六角穴82に六角レンチを挿入して、第二の歯車81を有する調節軸80が回転する。そして、第二の歯車81と係合する第一の歯車61が回転し、送り部材60を調整する。このとき、送り部材60のネジ孔とネジ軸のネジは螺合しているので、送り部材60が回転することによって、固定されたネジ軸70の外周を回転しながら軸線に沿って進退することになる。そして、送り部材60が進退する際に第一の歯車61がカラー62を介してスライド部材50を押圧し、スライド部材50がスライド面40aに沿って(図3において左右方向に)スライドすることになる。
ストロークを基準ストローク長さよりも長くする場合には、図11に示すように、調節軸80を調節してスライド部材50を左側に移動させる。このようにすると、スライド部材50とともに駆動軸10が移動し、駆動軸10から偏心体40の中心までの距離が長くなる。したがって、駆動軸10が回転駆動し偏心体40が駆動軸10の軸線を中心に公転した場合に、偏心体40の中心は円A2を描く。このとき、コンロッド20の先端側は、図11に示すL2の距離を進退し、ストロークが基準ストローク長さよりも長くなる。なお、距離L2は円A2の直径と等しくなっている。
このようにして、コンロッド20のストロークを基準ストローク長さよりも長くすることができる。
<基準ストローク長さよりも短くなる場合>
次に、ストロークを基準ストローク長さよりも短くする場合について説明する。
図12は、スライド部材50が、スライド面40aの延在方向における中央の位置よりも右側に配置されている時の状態を示しており、コンロッド20のストロークが基準ストロークよりも短くなる場合を示す図である。
調節軸80を調節してスライド部材50を、図12に示すように、右側に移動させる。このようにすると、駆動軸10が右に移動し、駆動軸と偏心体40との距離が短くなる。したがって、駆動軸10が回転駆動し、偏心体40が駆動軸10の軸線を中心に公転した場合に、偏心体40の中心は円A3を描く。このとき、コンロッド20の先端側は、図12に示すL3の距離を進退し、ストロークが基準ストローク長さよりも短くなる。なお、距離L3は円A3の直径と等しくなっている。
このようにして、コンロッド20のストロークを基準ストローク長さよりも短くすることができる。
以上のようにして、調節軸80を調節することによってスライド部材50の位置を調節し、所望のストロークに容易に設定することができる。そして、プレス装置1において、このようにコンロッド20のストロークを調節することによって、加工ツール支持部91に設けられた加工ツール92のストロークを調節し、缶の成形長を制御することが可能である。
本実施形態に係るプレス装置1、コンロッド20、ストローク調節機構30によれば、駆動軸10の軸線回りに揺動する偏心体40と、スライド部材50とを備えているので、このスライド部材50を移動させることによって駆動軸10と偏心体40との距離(偏心量)を変えることができる。その結果、この駆動軸10と偏心体40との偏心量を調節することによって、コンロッド20のストロークを所望のストロークに容易に調節することが可能である。
また、ストローク調節機構30は、コンロッド20の基端側に収納可能な構成とされているので、設計上余分なスペースを必要とせず、コンロッド20及びプレス装置1を小型化することができる。
また、本実施形態においては、スライド部材50が第一スライド要素51と第二スライド要素52で構成され、偏心体40が第一偏心体部材41と第二偏心体部材42で構成されているので、ストローク調節機構30を容易に組み立てることができ、ストローク調節機構30の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態においては、調節軸80と偏心体40の間、ネジ軸70と偏心体40の間、第一の歯車61とスライド部材50の間に、それぞれカラーを介しているので偏心体40の位置調整時に生じる摩擦を低減し、調整が容易となる。
以上、本発明の一実施形態であるストローク調節機構、コンロッド、プレス装置について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、上記実施の形態においては、送り部材が駆動軸と平行に二つ配置される場合について説明したが、送り部材は一つだけ配置しても良い。また、三つ以上の送り部材を配置しても良く、この場合には、調節軸と送り部材の左右の配置のバランスが良く、よりスムーズにスライド部材を動かくことができる。
また、上記実施の形態においては、ワークに対して絞り成形を行い、缶を製造するプレス装置について説明したが、加工ツール(金型)で板材を成形するプレス装置や打ち抜きのプレス装置等、他のプレス装置に本発明のストローク調節機構を適用しても良い。
1 プレス装置
10 駆動軸
20 コンロッド
30 ストローク調節機構
40 偏心体
40a スライド面
50 スライド部材
60 送り部材
61 第一の歯車
70 ネジ軸
80 調節軸
81 第二の歯車
92 加工ツール(金型)

Claims (3)

  1. プレス装置において、駆動軸の回転を進退運動に変換するコンロッドと組み合わされて用いられ、加工ツールのストローク調節をするストローク調節機構であって、
    前記コンロッドの基端側に収納され、前記駆動軸の軸線回りに揺動し、内部にスライド面が形成された偏心体と、
    前記駆動軸に連結され、前記スライド面に対して摺動するスライド部材と、
    該スライド部材の内部に設けられ、外周に第一の歯車を有するとともに、内周に前記第一の歯車と同心のネジ孔が形成された送り部材と、
    該送り部材に形成されたネジ孔と対応するネジが形成されて、前記送り部材に螺合されて、前記偏心体に固定されたネジ軸と、
    前記スライド部材の位置を調節するために設けられ、前記第一の歯車と係合する第二の歯車を有する調節軸と、を備え、
    前記送り部材、前記ネジ軸、及び前記調節軸の軸線は、前記スライド面の延在方向に平行に配置され、
    前記調節軸を調節し、前記第二の歯車を回転させて前記第一の歯車を回転させることによって、前記送り部材とともに前記スライド部材が進退することを特徴とするストローク調節機構。
  2. 請求項1に記載のストローク調節機構を備えることを特徴とするコンロッド。
  3. 請求項2に記載のコンロッドを備えたプレス装置。
JP2012244691A 2012-11-06 2012-11-06 ストローク調節機構、コンロッド、及びプレス装置 Pending JP2014091158A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01180798A (ja) * 1987-12-29 1989-07-18 Sankyo Seisakusho:Kk プレス機械のストローク長調節装置
JP2004100839A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Kyouiku Gear Mfg Co Ltd 微少・早送り装置

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