JP2014088143A - 車両用リヤワイパ - Google Patents

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Abstract

【課題】払拭動作時にワイパブレードを払拭面に追従させることを可能としつつも、ワイパブレードとワイパアームとの連結構成の簡素化が可能な車両用リヤワイパを提供する。
【解決手段】ホルダ部材13(ブレード側連結部)は、アーム側連結部31に対してリヤガラスの払拭面Gの垂直方向に弾性的に係合する弾性係合部40と、アーム側連結部31の支持孔34の上壁部35に対して弾性的に係止される係止凸部43(係止部)とを有する。そして、ワイパブレード12をワイパアーム11に対して払拭面G側に傾動可能とすべく、弾性係合部40は、上壁部35に対して係止凸部43の係止状態を保った状態で可撓する構成とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のリヤガラスを払拭するための車両用リヤワイパに関するものである。
従来、車両用リヤワイパは、基端部に固定されたピボット軸を中心に往復回動(揺動)するワイパアームと、そのワイパアームの先端部に連結されたワイパブレードとを備え、払拭面(リヤガラスの表面)に接触するワイパブレードのブレードラバーが往復揺動することで、払拭面に付着した雨滴や汚れ等が払拭されるようになっている。このような車両用リヤワイパでは、例えば特許文献1に示すように、ワイパブレード側の支軸がワイパアーム側の連結孔に軸支されることで、ワイパブレードがワイパアームの先端部に対して回動可能に連結されている。これにより、払拭動作時において、ワイパアームに対するワイパブレードの角度が払拭面の湾曲に追従して変化し、これにより、ワイパブレード(ブレードラバー)を払拭面に好適に接触させることができる。
特許第3445530号公報
しかしながら、上記特許文献1のような車両用リヤワイパでは、ワイパアームをロックバック(払拭面に対して起立)させたときに、ワイパブレードが不用意に回動して車体や払拭面等に衝突する虞があるため、連結部等にワイパブレードの回動を規制するための構造が必要となり、構成が複雑になる傾向がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、払拭動作時にワイパブレードを払拭面に追従させることを可能としつつも、ワイパブレードとワイパアームとの連結構成の簡素化が可能な車両用リヤワイパを提供することにある。
上記課題を解決する車両用リヤワイパは、往復回動するワイパアームの先端部に設けられたアーム側連結部に対してワイパブレードのブレード側連結部が連結され、該ワイパブレードに装着されたブレードラバーによってリヤガラスの表面を払拭する車両用リヤワイパであって、前記アーム側連結部及び前記ブレード側連結部のいずれか一方は、そのいずれか他方の連結部に対して前記リヤガラスの表面の垂直方向に弾性的に係合する弾性係合部と、前記他方の連結部に対して弾性的に係止される係止部とを有し、前記ワイパブレードを前記ワイパアームに対して前記リヤガラス側に傾動可能とすべく、前記弾性係合部は前記他方の連結部に対して前記係止部の係止状態を保った状態で可撓する構成である。
この構成によれば、係止部の係止により各連結部同士が外れないように構成でき、また、弾性係合部の弾性によってワイパアームに対するワイパブレードのリヤガラス側への傾きを変化(傾動)させることが可能となる。ここで、一般に、リヤガラスはフロントガラスと比べて湾曲が小さいため、ワイパブレードをリヤガラスの表面に追従させるのに必要な傾き(角度)は小さくて済む。このため、アーム側連結部とブレード側連結部との連結構造を軸支連結(回動連結)としなくても、弾性係合部の弾性によって撓み可能としてワイパブレードをリヤガラスの表面の湾曲に追従させることができる。そして、この構成では、ワイパブレードが弾性係合部の弾性によって傾動してリヤガラスの表面に追従可能ではあるものの、軸支連結のようにワイパブレードが自由に回動するものではないため、ワイパブレードの回動を規制するための構造が不要となる。これにより、払拭動作時にワイパブレードを払拭面に追従させることを可能としつつも、連結構成の簡素化が可能となる。
上記車両用リヤワイパにおいて、前記係止部は、前記弾性係合部に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、弾性係合部の弾性を係止部の弾性係止に利用することが可能となるため、弾性係合部と係止部とを個別に構成した場合と比較して、より一層の連結構成の簡素化が可能となる。
上記車両用リヤワイパにおいて、前記係止部は、スナップフィット構造よりなることが好ましい。
この構成によれば、係止部がスナップフィット構造よりなるため、アーム側連結部とブレード側連結部との着脱が容易となる。
上記車両用リヤワイパにおいて、前記ブレード側連結部には、前記ブレードラバーを保持するラバー保持部が一体形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ワイパアームの先端部(アーム側連結部)と連結されるブレード側連結部にブレードラバーが保持されるため、ブレードラバーを保持する部品をブレード側連結部とは別に設ける必要がない。ワイパブレードの部品点数の増加を抑えることが可能となり、その結果、ワイパブレードの構成の簡素化に寄与できる。
本発明の車両用リヤワイパによれば、払拭動作時にワイパブレードを払拭面に追従させることを可能としつつも、ワイパブレードとワイパアームとの連結構成の簡素化が可能となる。
実施形態の車両用リヤワイパの斜視図である。 同形態の車両用リヤワイパの断面図である。 同形態のワイパアームとホルダ部材との連結構造を説明するための模式図である。 同形態においてワイパブレードが傾動した状態を示す模式図である。 同形態のワイパアームとホルダ部材との着脱態様を説明するための模式図である。 別例のワイパアームとホルダ部材との連結構造を説明するための模式図である。 別例においてワイパブレードが傾動した状態を示す模式図である。 別例のワイパアームとホルダ部材との着脱態様を説明するための模式図である。
以下、車両用リヤワイパの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両用リヤワイパ10は、車両のリヤガラスの表面(払拭面G)に付着した雨滴等を払拭するためのものであり、樹脂製のワイパアーム11と、ワイパアーム11の先端部に回動可能に連結され払拭面Gに接触配置されるワイパブレード12とから構成されている。
ワイパアーム11は、図示しないピボット軸に固定されたアームヘッド11aに基端部が連結されている。車両用リヤワイパ10は、ワイパモータ(図示略)による前記ピボット軸の回動駆動にてワイパアーム11及びワイパブレード12が往復揺動され、揺動するワイパブレード12にて払拭面G上の払拭を行う。なお、ワイパアーム11には、ワイパブレード12を払拭面Gに押圧する押圧力を発生させるためのスプリング(図示略)が装着されている。
ワイパブレード12は、ワイパアーム11と連結された樹脂製のホルダ部材13と、ホルダ部材13に保持されたバッキング14及びブレードラバー15と、そのバッキング14及びブレードラバー15に装着された一対のケース16とを備えている。また、ワイパブレード12の長手方向両端部にはそれぞれ、ケース16及びブレードラバー15の抜け出しを防止するためのキャップ17がそれぞれ装着されている。
図2に示すように、ブレードラバー15は、弾性を有するゴム材料又はエラストマーにて長尺状に形成されている。ブレードラバー15は、その幅方向(図2における左右方向)の中心線に対して左右対称に形成されるとともに、長手方向に沿ってその断面形状が一定となるように形成されている。ブレードラバー15の上部には、ケース16に保持されるヘッド部21がブレードラバー15の長手方向全体に亘って形成されている。
ヘッド部21は、高さ方向(払拭面Gに対する垂直方向)の厚さが薄い扁平形状をなし、そのヘッド部21の下部には、該ヘッド部21の幅方向中央から下方に延びる連結部22を介してヘッド部21よりも高さ方向に薄い延出部23が形成されている。延出部23は、連結部22の下端からブレードラバー15の幅方向両側にそれぞれ延出されている。ヘッド部21と延出部23に対して幅方向に細く形成された連結部22によって、幅方向両側面から内側に窪む括れ部24(保持溝)が構成されている。
ブレードラバー15の下部には、延出部23の下面から延出されたネック部25を介して払拭部26が形成されている。ネック部25は、ブレードラバー15の幅方向中央に形成されて連結部22の下方に位置するとともに、該連結部22よりも幅が狭く形成されている。払拭部26は、上部(ネック部25側の端部)がネック部25よりも幅広に形成されその上部から下部に向かうに連れて幅が狭くなる略逆三角形の先細り形状をなし、下端部においてはネック部25と略等しい幅に形成されている。この払拭部26は、ネック部25の撓みによってヘッド部21に対して幅方向に傾倒可能となっている。なお、延出部23全体の幅方向寸法は、払拭部26が傾倒動作する際に払拭部26の肩部が当接するようヘッド部21の幅方向寸法よりも幅広形成され、この当接により払拭部26の傾倒姿勢が規制されている。
ブレードラバー15のヘッド部21の上側(反払拭面側)には、金属製の板ばね材よりなるバッキング14が配置されている。バッキング14は、ブレードラバー15の長手方向に沿った長尺状をなし、その長手方向の長さは、ブレードラバー15と同等の長さに設定されている。また、バッキング14は、その板面がブレードラバー15の高さ方向と直交するように配置されるとともに、ヘッド部21の上面(反払拭部側の端面)とブレードラバー15の高さ方向に当接している。このバッキング14の幅は、ヘッド部21の幅よりも広く設定され、バッキング14の幅方向の両端部は、ヘッド部21よりも幅方向外側にそれぞれ突出している。
次に、ワイパアーム11の長手方向中央に設けられたホルダ部材13(ブレード側連結部)とワイパアーム11の先端部のアーム側連結部31との連結構造について説明する。
図2及び図3に示すように、アーム側連結部31には、幅方向に対向する一対の側壁部32と、その側壁部32の下端部(払拭面G側の端部)同士を繋ぐ下壁部33とが形成されている。一対の側壁部32の間には、ワイパアーム11の長手方向に沿って形成された支持孔34が形成されている。支持孔34は、各側壁部32、下壁部33及び上壁部35にて四方(幅方向及び高さ方向)が構成され、ワイパアーム11の長手方向から見て四角形をなしている(図2参照)。この支持孔34は、各側壁部32間の空間と、払拭面G側に開口する断面逆U字状をなすワイパアーム11の内部空間とを連通している。また、上壁部35のアーム先端側の端部には、切り欠き部36が形成されており、この切り欠き部36を介して反払拭面側に開口している。
ホルダ部材13には、ワイパアーム11側に突出してアーム側連結部31の支持孔34に挿通支持された弾性係合部40が形成されている。弾性係合部40は、ホルダ部材13に一体形成されるものであり、ホルダ部材13と同様に樹脂材料よりなる。
弾性係合部40は、ホルダ部材13からワイパアーム11側にブレード長手方向に沿って直線状に延出する第1弾性部41と、第1弾性部41の先端部をU字状に折り返してホルダ部材13側に延ばした第2弾性部42とを有している。第2弾性部42は、第1弾性部41と平行をなすとともに、該第1弾性部41とブレード高さ方向に対向しており先端が自由端となっている。このような形状を有することで、弾性係合部40はブレード高さ方向(払拭面Gに対する垂直方向)に撓みやすい構成となっている。また、ブレード高さ方向において、第1弾性部41は支持孔34の下壁部33と当接しており、第2弾性部42は支持孔34の上壁部35と当接している。これにより、弾性係合部40が支持孔34に対して弾性的に支持されるようになっている。また、第1及び第2弾性部41,42は、その長手方向全体に亘り各側壁部32と幅方向に当接している。これにより、アーム側連結部31に対する弾性係合部40の幅方向へのがたつきが抑えられている。
第2弾性部42の上面(反第1弾性部側の面)には、上方に突出する係止凸部43(係止部)が形成されている。係止凸部43は、上壁部35の長手方向内側端部(被係止部)に係止されている。これにより、弾性係合部40が支持孔34から離脱しないように構成されている。また、係止凸部43には、弾性係合部40の先端側(図3中、右側)に向かうにつれて係止凸部43の上方突出量が小さくなるように傾斜する傾斜面44が形成されている。
第2弾性部42のホルダ部材13側端部には、係止凸部43と同方向(上方)に突出する離脱操作部45が形成されている。離脱操作部45は、連結状態でアーム側連結部31の切り欠き部36から外部に露出されており、この離脱操作部45が下方に押下されることで、第2弾性部42が第1弾性部41側に撓んで、係止凸部43と上壁部35との係止状態が外れるようになっている(図5参照)。なお、ホルダ部材13が組み付けられた状態において、離脱操作部45は、ホルダ部材13のアーム側端面とは見栄えを損ねない程度に僅かに離間して位置しており押下の際の当接が防止されている。
図2及び図3に示すように、ホルダ部材13には、下側(払拭面G側)に延出形成されたラバー保持部46を有している。ラバー保持部46は、ブレードラバー15の長手方向に沿って延びる略筒状(払拭面G側にスリットを有するレール状)をなし、ブレードラバー15のヘッド部21及びバッキング14の長手方向中央部を保持するように構成されている。
詳述すると、ラバー保持部46には、バッキング14の上面(反ブレードラバー側の面)を覆う上方被覆部47と、その上方被覆部47の幅方向両端からそれぞれ延出されてバッキング14及びヘッド部21を保持する保持片48とが形成されている。各保持片48の先端は、ヘッド部21下部の括れ部24に挿入されている。換言すれば、各保持片48の先端間の溝に、ブレードラバー15の連結部22が挿通された構成となっている。これにより、ヘッド部21が各保持片48の先端に対して、ブレードラバー15の高さ方向に係止されている。また、バッキング14は、上方被覆部47及び保持片48とヘッド部21との間に形成される収容空間に収容されている。
このように、ラバー保持部46は、バッキング14をヘッド部21の上面に当接させた状態で、そのバッキング14及びヘッド部21を包囲して保持している。ラバー保持部46の下方(払拭面G側)には、ブレードラバー15の延出部23、ネック部25及び払拭部26が露出されている。なお、ラバー保持部46には、バッキング14の長手方向中央部に係止されて該バッキング14を長手方向に移動不能に規制する不図示のストッパ部が形成されている。また、前述の弾性係合部40は、ラバー保持部46の上方(反払拭面側)に形成されており、弾性係合部40とラバー保持部46とはブレード高さ方向に対向している。
図1及び図3に示すように、前記一対のケース16は、軟質の(可撓性を有する)樹脂材料よりなる。この一対のケース16は、ブレードラバー15の長手方向に沿った長尺状をなし、ホルダ部材13の長手方向両側にそれぞれ配置されている。各ケース16は、ホルダ部材13のラバー保持部46と略同様の構成を有し、バッキング14をヘッド部21の上面に当接させた状態でそのバッキング14及びヘッド部21を包囲して保持している。つまり、バッキング14及びブレードラバー15のヘッド部21は、長手方向中央ではホルダ部材13のラバー保持部46に保持され、その長手方向両側ではケース16に保持されている。また、各ケース16は、ホルダ部材13のラバー保持部46を介して連通するように構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、払拭動作においてワイパアーム11に対する払拭面Gの角度が変化すると、弾性係合部40の第1弾性部41の弾性によってワイパアーム11に対するワイパブレード12の傾きが払拭面Gに追従して変化する。この弾性係合部40の弾性によるワイパブレード12の傾動可能範囲はそれほど広くはないが、一般にリヤガラスはフロントガラスと比べて湾曲が小さいため、ワイパブレード12をリヤガラスの払拭面Gに追従させるのに必要な傾きは小さくて済む。このため、ホルダ部材13とアーム側連結部31との連結構造を軸支連結(回動連結)としなくても、弾性係合部40の弾性によるワイパブレード12の傾動でリヤガラスの払拭面Gに追従させることが可能となっている。そして、このような構成では、軸支連結のようにワイパブレード12が自由に回動するものではないため、ワイパブレード12の回動を規制するための構造が不要となっている。これにより、払拭動作時にワイパブレード12を払拭面Gに追従させることを可能としつつも、連結構成の簡素化が可能となっている。
また、図4に示すように、ワイパブレード12がワイパアーム11から離間する方向に傾動する場合、第1弾性部41は、支持孔34の下壁部33からの力を受けてラバー保持部46から離間する方向(図4において上方)に撓む。このとき、第1弾性部41と一体をなす第2弾性部42も共に上方に移動する。このため、弾性係合部40の撓みによってワイパブレード12が傾動された状態においても、上壁部35に対する係止凸部43の係止状態が保たれるようになっている。
次に、ホルダ部材13とアーム側連結部31との着脱態様について説明する。
ホルダ部材13をアーム側連結部31に組み付ける際には、図5に示すように、ホルダ部材13の弾性係合部40をアーム側連結部31の支持孔34に挿入する。このとき、弾性係合部40によってアーム側連結部31がガイドされながら挿入される。また、支持孔34の上壁部35が係止凸部43の傾斜面44と摺接することで、第2弾性部42が第1弾性部41側に撓む。そして、ホルダ部材13がアーム側連結部31の先端面31aと当接する位置で、第2弾性部42が弾性復帰して、係止凸部43が上壁部35に対してブレード長手方向に係止される(図3参照)。つまり、係止凸部43はスナップフィット構造をなしている。この係止凸部43の係止により、弾性係合部40が支持孔34から抜け出さないように連結される。
一方、ホルダ部材13がアーム側連結部31に組み付けられた状態で、離脱操作部45が押下されると、第2弾性部42が第1弾性部41側に撓み、上壁部35に対する係止凸部43の係止状態が解除される。これにより、弾性係合部40を支持孔34から抜き出すことが可能となる。このようなスナップフィット連結によって、ホルダ部材13とアーム側連結部31との着脱が容易となっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ホルダ部材13(ブレード側連結部)は、アーム側連結部31に対してリヤガラスの払拭面Gの垂直方向に弾性的に係合する弾性係合部40と、アーム側連結部31の支持孔34の上壁部35に対して弾性的に係止される係止凸部43(係止部)とを有する。そして、ワイパブレード12をワイパアーム11に対して払拭面G側に傾動可能とすべく、弾性係合部40は、上壁部35に対して係止凸部43の係止状態を保った状態で可撓する構成(撓むことが可能な構成)とされている。この構成によれば、係止凸部43の係止により、ホルダ部材13とアーム側連結部31とが外れないように構成でき、また、弾性係合部40の弾性によってワイパアーム11に対するワイパブレード12の角度を変化(傾動)させることが可能となる。ここで、一般に、リヤガラスはフロントガラスと比べて湾曲が小さいため、ワイパブレード12をリヤガラスの払拭面Gに追従させるのに必要な傾き(角度)は小さくて済む。このため、アーム側連結部31とホルダ部材13との連結構造を軸支連結(回動連結)としなくても、弾性係合部40の弾性によって撓み可能としてワイパブレード12を払拭面Gの湾曲に追従させることができる。そして、この構成では、ワイパブレード12が弾性係合部40の弾性によって傾動して払拭面Gに追従可能ではあるものの、軸支連結のようにワイパブレード12が自由に回動するものではないため、ワイパブレード12の回動を規制するための構造が不要となる。これにより、払拭動作時にワイパブレード12を払拭面Gに追従させることを可能としつつも、連結構成の簡素化が可能となる。
(2)係止凸部43が弾性係合部40に設けられているため、弾性係合部40の弾性を係止凸部43の弾性係止に利用することが可能となる。弾性係合部40と係止凸部43とを個別に構成した場合には、弾性係合部40だけでなく係止凸部43自体にも弾性を持たせる必要があるが、本構成ではその必要がなくなるため、より一層の連結構成の簡素化が可能となる。
(3)係止凸部43がスナップフィット構造よりなるため、弾性係合部40を支持孔34に挿入するだけで、ホルダ部材13をアーム側連結部31に組み付けることができ、また、ホルダ部材13をアーム側連結部31から外す際には、係止凸部43の係止状態を解除して、弾性係合部40を支持孔34から抜き出すだけでよい。このように、スナップフィット構造によってアーム側連結部31とホルダ部材13との着脱が容易となる。
(4)アーム側連結部31と連結されるホルダ部材13にブレードラバー15を保持するラバー保持部46が一体形成されるため、ブレードラバー15を保持する部品をホルダ部材13とは別に設ける必要がない。このため、ワイパブレード12の部品点数の増加を抑えることが可能となり、その結果、ワイパブレード12の構成の簡素化に寄与できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・弾性係合部40及びアーム側連結部31の形状等の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば図6に示すような構成としてもよい。
図6に示す構成では、弾性係合部40は、ホルダ部材13からワイパアーム11側にブレード長手方向に沿って直線状に延出する第1弾性部51及び第2弾性部52を有している。第1及び第2弾性部51,52は、互いに平行をなすとともに、ブレード高さ方向に互いに対向している。また、第1及び第2弾性部51,52は、ブレード高さ方向への弾性を有し、第1弾性部51は支持孔34の下壁部33と当接しており、第2弾性部52は支持孔34の上壁部35と当接している。これにより、弾性係合部40が支持孔34に対して弾性的に支持されるようになっている。
第1弾性部51の下面(払拭面G側の面)には、下方に突出する係止凸部53(係止部)が形成されている。係止凸部53は、支持孔34の下壁部33の長手方向内側端部(被係止部)に係止されている。これにより、弾性係合部40が支持孔34から離脱しないように構成されている。また、係止凸部53には、上記実施形態の係止凸部43と同様に、第1弾性部51の先端側(図6中、右側)に向かうにつれて係止凸部53の下方突出量が小さくなるように傾斜する傾斜面54が形成されている。
また、ホルダ部材13のラバー保持部46には、上方被覆部47から上方(第1弾性部51側)に突出する係止部55が形成され、この係止部55は、下壁部33に形成された係止孔33aに挿入されて長手方向に係止されている。
このような構成によっても、上記実施形態と同様に、弾性係合部40の弾性によってワイパブレード12がワイパアーム11に対して払拭面G側に傾動するため、ワイパブレード12を払拭面Gに追従させることが可能となっている。例えば、図7に示すように、ワイパブレード12がワイパアーム11から離間する方向に傾動する場合、第1弾性部51は、支持孔34の下壁部33からの力を受けてラバー保持部46から離間する方向(図7において上方)に撓む。このとき、下壁部33に対する係止凸部53の係止状態が保たれるようになっている。
また、図6に示す構成においても、上記実施形態と同様に、係止凸部53がスナップフィット構造よりなるため、弾性係合部40をアーム側連結部31の支持孔34に挿入するだけで、ホルダ部材13をアーム側連結部31に組み付けることが可能となっている。一方、ホルダ部材13をアーム側連結部31から取り外す際には、図8に示すように、下壁部33に対する係止凸部53及び係止部55の係止を外すことで、ホルダ部材13の取り外しが可能となる。
このように、図6に示す構成によっても上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。更に、図6に示す構成では、アーム側連結部31に対して長手方向に係止する係止部が複数(係止凸部53及び係止部55)設けられているため、アーム側連結部31とホルダ部材13との連結が外れることをより確実に防止することが可能となる。なお、係止凸部53及び係止孔33aの構成を上記実施形態に追加してもよい。
・上記実施形態では、アーム側連結部31に対して長手方向に係止される係止凸部53(係止部)を弾性係合部40の第2弾性部42に設けたが、これ以外に例えば、係止凸部を第1弾性部51に設け、その係止凸部が下壁部33に係止されるように構成してもよい。
また、アーム側連結部31に対して長手方向に係止される係止部を、弾性係合部40とは別に設けてもよい。この場合、係止部を幅方向に並設し、ホルダ部材13の組み付け(挿入)に伴って係止部が支持孔34の各側壁部32に対して弾性的に係止されるように構成することもできる。
・上記実施形態では、弾性係合部40の突出方向と支持孔34の貫通方向(弾性係合部40の挿入方向)は、ワイパアーム11の長手方向と平行に設定されているが、これに特に限定されるものではなく、ワイパアーム11の長手方向に対して傾斜させてもよい。
・上記実施形態では、ホルダ部材13(ブレード側連結部)に弾性係合部40を設け、その弾性係合部40が挿入連結される支持孔34をアーム側連結部31に設けたが、これとは反対に、アーム側連結部31に弾性係合部40を設け、ホルダ部材13に支持孔34を設けてもよい。
・上記実施形態では、下壁部33は側壁部32を繋ぐように形成されたが、これ以外に例えば、下壁部33を幅方向中央で分割した構成としてもよい。
・上記実施形態では、ホルダ部材13のラバー保持部46がバッキング14及びブレードラバー15のヘッド部21を包囲して保持する構成としたが、これ以外に例えば、ラバー保持部46が直接的にはバッキング14のみを保持して、ブレードラバー15に対してはバッキング14を介して間接的に保持するように構成してもよい。
・上記実施形態では、ブレードラバー15のアーム側への連結を1つのホルダ部材13にて行う構成としたが、これ以外に例えば、複数のレバーをトーナメント状に連結したレバー組立体にブレード側連結部及びラバー保持部を備えた構成としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用リヤワイパにおいて、前記係止部が複数設けられていることを特徴とする車両用リヤワイパ。
この構成によれば、複数の係止部の係止によってアーム側連結部とブレード側連結部との連結が外れることをより確実に防止することが可能となる。
10…車両用リヤワイパ、11…ワイパアーム、12…ワイパブレード、13…ホルダ部材(ブレード側連結部)、15…ブレードラバー、31…アーム側連結部、40…弾性係合部、43,53…係止凸部(係止部)、46…ラバー保持部、55…係止部、G…払拭面(リヤガラスの表面)。

Claims (4)

  1. 往復回動するワイパアームの先端部に設けられたアーム側連結部に対してワイパブレードのブレード側連結部が連結され、該ワイパブレードに装着されたブレードラバーによってリヤガラスの表面を払拭する車両用リヤワイパであって、
    前記アーム側連結部及び前記ブレード側連結部のいずれか一方は、そのいずれか他方の連結部に対して前記リヤガラスの表面の垂直方向に弾性的に係合する弾性係合部と、前記他方の連結部に対して弾性的に係止される係止部とを有し、
    前記ワイパブレードを前記ワイパアームに対して前記リヤガラス側に傾動可能とすべく、前記弾性係合部は前記他方の連結部に対して前記係止部の係止状態を保った状態で可撓する構成であることを特徴とする車両用リヤワイパ。
  2. 請求項1に記載の車両用リヤワイパにおいて、
    前記係止部は、前記弾性係合部に設けられていることを特徴とする車両用リヤワイパ。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用リヤワイパにおいて、
    前記係止部は、スナップフィット構造よりなることを特徴とする車両用リヤワイパ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用リヤワイパにおいて、
    前記ブレード側連結部には、前記ブレードラバーを保持するラバー保持部が一体形成されていることを特徴とする車両用リヤワイパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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