JP2014087194A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に搭載され、電源と負荷との間の電力を供給する経路に配される電気接続箱10であって、開口部12を有する本体ケース11と、本体ケース11の開口部12を覆うカバー32と、電源と負荷との間の電力を供給する経路に配され、本体ケース11に組付けられた第1回路部21と、カバー32に組付けられた第2回路部34と、を備え、第1回路部21は第1接続部24を備え、第2回路部34は、本体ケース11にカバー32が組付けられた状態で第1接続部24と接続されるとともに、カバー32が本体ケース11から外された状態で第1接続部24とは非接続となる第2接続部37を備え、第1接続部24と第2接続部37とが接続されることで、第1回路部21と第2回路部34とが電気的に接続されて電源から負荷へ電力が供給可能となる。
【選択図】図2
Description
また、本体ケースにカバーを組み付けると第1回路部の導電路に接続された第1接続部と第2回路部の導電路に接続された第2接続部とが接続されるため、負荷に電力を供給することが可能となる。
これにより、カバーが本体ケースから外された状態では、負荷に電力が供給されないため、カバーが本体ケースから外れていることを容易に認識することが可能になる。よって、カバーの本体ケースへの閉め忘れを防止することが可能となる。
・前記第1接続部は、前記本体ケースのコネクタハウジングに保持されて第1コネクタを構成し、前記第2接続部は、前記カバーのコネクタハウジングに保持されて第2コネクタを構成し、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのコネクタ嵌合により前記第1接続部と前記第2接続部とが接続される。
このようにすれば、第1接続部と第2接続部の接続が容易になる。
このようにすれば、回路構成を簡素化することが可能になる。
このようにすれば、必要に応じて電線側をカバーから分離することが可能になる。
このようにすれば、カバーを閉め忘れた際には車両を走行させることができないため、カバーの閉め忘れを容易に認識することができる。
このようにすれば、車両の走行を可能としつつ、カバーの本体ケースへの閉め忘れを防止することが可能となる。
このようにすれば、車両の走行が可能である負荷に電力が供給されない場合でも、カバーの本体ケースへの閉め忘れを容易に認識することが可能になる。
本発明の実施形態を、図1ないし図8を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱10は、図示しない自動車等の車両における電源と負荷との間の電力を供給する経路に配され、電源からの電力を車載電装品等の負荷に供給するものである。以下では、上下方向については図2を基準とし、図2の右方を前方、左方を後方として説明する。
本体ケース11は、合成樹脂製であって、上方に開口する開口部12が形成されている。開口部12の内部には、第1回路部21が配設される配設部13が形成されている。
配設部13は、本体ケース11の上下を仕切る板状の仕切り部14を有し、仕切り部14の下方は、バスバー22や電線43が収容される収容部15とされている。
挿通孔48は、電線43の端末部が挿通可能とされており、前後方向に長い長方形状をなしている。
カバー32を閉じた際には、電線43が挿通孔48から収容部15内へ導出される。
端子保持孔16Aは、第1接続部24をその孔壁内に圧入等の公知の保持手段で保持する。
ボス部19には、ネジ27の軸部に螺合するネジ孔が形成されている。
固定部18の左方には、多数のヒューズを集積した電子部品29が装着されている。
第1回路部21は、図5に示すように、導電路を構成する金属製のバスバー22と、導電路に接続される複数の電子部品29とを有する。
なお、ヒューズ31の他方の端子は、負荷側に接続されたバスバーや電線等の導電路に形成されている音叉形の端子部に接続されている。
被固定部25の通し孔26にネジ27を通し、固定部18のボス部19にネジ留めすることで被固定部25が固定部18に固定される。
複数のスイッチング素子30は、仕切り部14に載置されて導電路に接続されている。なお、スイッチング素子30としては、機械式リレー、半導体リレー等の素子を用いることができる。
本実施形態では、第1回路部21のヒューズ31は、第1負荷に接続され、第2負荷には接続されていないようにすることで、カバー32が本体ケース11から外されて電源からの導電路が分断された場合には、第1負荷に電力が供給され、第2負荷に電力が供給されない。なお、カバー32に接続された電線43を第1負荷に接続し、第2負荷には接続しないようにすることで、カバー32が本体ケース11から外された場合に、第1負荷に電力が供給され、第2負荷に電力が供給されないようにしてもよい。
第2負荷としては、エンジンを制御するためのエンジン制御系負荷を含む。このエンジン制御系負荷としては、セルモータ等のイグニッション系の負荷を含む。
この警報は、車両のホーンを動作させてもよいが、他の報知手段により警報を発するようにしてもよい。
カバー32は合成樹脂製であって、図1に示すように、本体ケース11に組み付けられることにより、本体ケース11の開口部12を塞ぐ。本体ケース11とカバー32とは、公知のロック構造により組み付けられるようになっている。
カバー32の内側には、図7に示すように、半導体モジュール33と、電線43の端末部の電線側コネクタ45に接続されたカバー側コネクタ44とを有する。
回路収容部33Aは、第2回路部34のほぼ全体に亘って覆う箱形であり、例えば、回路収容部33Aを複数の分割部材から構成し、複数の分割部材を嵌め合わせて構成することで内部に第2回路部34を収容するようにすることができる。
第2回路部34は、導電路がプリント配線された回路基板35と、回路基板35に実装される複数の電子部品36と、カバー32を本体ケース11に組付けた際に第1接続部24と接続される第2接続部37とを備える。
第2接続部37は、図4に示すように、第2コネクタハウジング38に保持される。第2接続部37と第2コネクタハウジング38とで第1コネクタ17と嵌合する第2コネクタ42を構成する。
第2接続部37は、図示しないバスバーの端部に形成されており、このバスバーは、回路基板35の導電路に電気的に接続されている。
電線43は、導体部の周囲に絶縁層を有する被覆電線が用いられており、この導体部の端末部は、端子(図示しない)に圧着等の公知の手段により接続されている。
電線側コネクタ45は、合成樹脂製のハウジングの角筒状に開口するフード部の内部に端子が配されている。
カバー側コネクタ44は、合成樹脂製のハウジングの角筒状に開口するフード部の内部に端子(図示しない)が配されており、回路基板35の導電路とバスバーやリード線等の導電路を介して電気的に接続されている。
カバー32を本体ケース11の開口部12に組付けると、第1コネクタ17と第2コネクタ42がコネクタ嵌合する。これにより、第1コネクタ17の内部の第1接続部24と第2コネクタ42内部の第2接続部37とが接続される。
これにより、カバー32が本体ケース11に組付けられた状態では、電源側から全ての負荷に電力が供給可能な状態となるため、エンジン始動や負荷のスイッチ等の操作等の所定の条件を満たしたときに負荷が動作する。
これにより、カバー32が本体ケース11から外された状態では、少なくとも第2負荷については、電源側から電力が供給されない。
本実施形態によれば、カバー32が本体ケース11から外された状態では、第1回路部21の導電路に接続された第1接続部24と第2回路部34の導電路に接続された第2接続部37とが非接続となるため、第2負荷に電力が供給されない。
実施形態1では、カバー32が本体ケース11に組付けられていない状態では、第2負荷に電力が供給されず、第1負荷に電力が供給される構成としたが、実施形態2では、カバー32が本体ケース11に組付けられていない状態では、第2負荷に電力が供給され、第1負荷に電力が供給されない構成としたものである。実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態2では、第1回路部21のヒューズ31又は電線43は、第1負荷に接続されておらず、第2負荷に接続されている。
第1負荷へ供給される電力は、電流センサ等の公知の検知手段を用いて検知されており、スイッチがオンされているにも関わらず(負荷に電力が供給されなくても車両の走行が可能である負荷に)電力が供給されていないときには、警報を発する報知手段を備えている。
この警報は、車両のホーンを動作させてもよいが、他の報知手段により警報を発するようにしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ヒューズ31を備えていたが、ヒューズ31を用いないヒューズレス回路としてもよい。ヒューズ付きの場合は、交換を考慮すると上記実施形態のように本体ケース11にヒューズ31を備え、ヒューズ31を交換可能に縦置きすることが好適であるが、ヒューズレスならカバー32内に電流遮断機能を設け、電気接続箱10を横置きすることができるため、電気接続箱10を高さ方向に小型化することができる。
11…本体ケース
12…開口部
13…配設部
14…仕切り部
16…第1コネクタハウジング
17…第1コネクタ
18…固定部
21…第1回路部
22…バスバー
23…延出部
24…第1接続部
25…被固定部
29…電子部品
30…スイッチング素子
31…ヒューズ
32…カバー
33…半導体モジュール
34…第2回路部
35…回路基板
36…電子部品
37…第2接続部
38…第2コネクタハウジング
42…第2コネクタ
43…電線
44…カバー側コネクタ
45…電線側コネクタ
46…ネジ
Claims (7)
- 車両に搭載され、電源と負荷との間の電力を供給する経路に配される電気接続箱であって、
開口部を有する本体ケースと、
前記本体ケースの前記開口部を覆うカバーと、
導電路を有し、前記本体ケースに組付けられる第1回路部と、
導電路を有し、前記カバーに組付けられる第2回路部と、を備え、
前記第1回路部は、当該第1回路部の導電路に接続された第1接続部を備え、
前記第2回路部は、当該第2回路部の導電路に接続され、前記本体ケースに前記カバーが組付けられた状態で前記第1接続部と接続されるとともに、前記カバーが前記本体ケースから外された状態で前記第1接続部とは非接続となる第2接続部を備え、
前記第1接続部と前記第2接続部とが接続されることで、前記第1回路部と前記第2回路部とが電気的に接続されて前記電源から前記負荷へ電力が供給可能となる電気接続箱。 - 前記第1接続部は、前記本体ケースのコネクタハウジングに保持されて第1コネクタを構成し、前記第2接続部は、前記カバーのコネクタハウジングに保持されて第2コネクタを構成し、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのコネクタ嵌合により前記第1接続部と前記第2接続部とが接続される請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記第2回路部は、前記電源又は前記負荷に連なる電線の端末部が接続されている請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記電線の端末部には、電線側コネクタが取付けられており、前記カバーには前記電線側コネクタが着脱可能なカバー側コネクタが設けられている請求項3に記載の電気接続箱。
- 前記負荷は、電力が供給されることで車両の走行が可能となる負荷である請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
- 前記負荷は、電力が供給されず停止していても車両の走行が可能な負荷である請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
- 前記負荷に電力が供給されない場合に報知する報知手段を備える請求項6に記載の電気接続箱。
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