JP2014086985A - 読取装置,情報処理装置および読取システム - Google Patents
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Abstract
【課題】読取結果の確認に必要なユーザの待ち時間が短い読取装置,情報処理装置および読取システムを提供すること。
【解決手段】MFP200およびモバイルデバイス100は,それぞれ近距離通信と遠距離通信との両方に対応している。また,MFP200は,原稿の画像を読み取らせる処理として,読取処理と,読取処理よりも簡易な読取条件で先行読取処理とを実行する。そして,MFP200は,モバイルデバイス100との間で近距離通信が確立した場合,先ず,近距離通信によって,遠距離通信の確立に利用する接続情報と,先行読取処理での読取結果とをモバイルデバイス100に送信する。その後,その接続情報を利用して,遠距離通信を確立させる。また,遠距離通信によって,読取処理での読取結果をモバイルデバイス100に送信する。
【選択図】 図7
【解決手段】MFP200およびモバイルデバイス100は,それぞれ近距離通信と遠距離通信との両方に対応している。また,MFP200は,原稿の画像を読み取らせる処理として,読取処理と,読取処理よりも簡易な読取条件で先行読取処理とを実行する。そして,MFP200は,モバイルデバイス100との間で近距離通信が確立した場合,先ず,近距離通信によって,遠距離通信の確立に利用する接続情報と,先行読取処理での読取結果とをモバイルデバイス100に送信する。その後,その接続情報を利用して,遠距離通信を確立させる。また,遠距離通信によって,読取処理での読取結果をモバイルデバイス100に送信する。
【選択図】 図7
Description
本発明は,画像の読み取り機能を有する読取装置,情報処理装置および読取システムに関する。さらに詳細には,複数の無線通信方式を利用して,読取装置と情報処理装置との間でデータ通信を行ってジョブを実行する技術に関するものである。
近年,スマートフォンやタブレットPCに代表される電子機器と,スキャナやプリンタに代表される画像処理装置との通信には,Bluetooth(登録商標),WiFi(登録商標),NFC(Near Field Communication)等,複数の無線通信方式が採用されている。ところで,無線通信の技術においては,例えば,始めにNFCを用いて認証情報あるいは設定情報を交換し,その後,NFCよりも高速で通信距離が長い他の通信方式に通信を切り換える,いわゆるハンドオーバー技術が提案されている。
例えば,特許文献1には,通信装置1と通信装置2とのデータ通信に関する技術であって,通信装置1は,始めに近距離無線通信によって通信装置2から通信方式と暗号化方式とを取得し,取得した通信方式および暗号化方式が通信装置1に定められた通信方式および暗号化方式に合致した場合には,その通信方式および暗号化方式で通信装置2とのデータ通信を行うことが開示されている。
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,ハンドオーバーを行って通信を確立させてから画像の読み取りを開始する場合,読取結果をユーザが情報処理装置で確認するには,通信方式を切り替えるための時間と,読み取ったイメージデータを情報処理装置が受け取るための時間とが必要となる。そのため,ユーザの待ち時間が長くなってしまう。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,読取結果の確認に必要なユーザの待ち時間が短い読取装置,情報処理装置および読取システムを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた読取装置は,第1の通信方式に従って無線通信を行う第1通信部と,前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う第2通信部と,原稿の画像を読み取る読取部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記読取部に原稿の画像を読み取らせる読取処理と,前記読取処理よりも先に,前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記読取部に前記原稿の画像を読み取らせる簡易読取と,前記読取部に前記原稿の一部の画像を読み取らせる一部読取と,の少なくとも一方を行う先行読取処理と,情報処理装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合,前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と前記先行読取処理での読取結果とを,前記情報処理装置に送信する先行送信処理と,前記先行送信処理の後,前記接続情報を利用して,前記情報処理装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記読取処理での読取結果を前記情報処理装置に送信する後続送信処理とを実行することを特徴としている。
本明細書に開示される読取装置は,第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信と,第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信との,両方に対応している。また,読取装置は,読取部に原稿の画像を読み取らせる処理として,読取処理と,読取処理よりも簡易な読取条件での読み取りあるいは原稿の一部の読み取りを行う先行読取処理とを実行する。先行読取処理の実行タイミングとしては,例えば,原稿のセット時や,近距離通信の確立時が該当する。読取装置は,情報処理装置との間で近距離通信が確立した場合,先ず,近距離通信によって,遠距離通信の確立に利用する接続情報と,先行読取処理での読取結果とを情報処理装置に送信する。その後,その接続情報を利用して,情報処理装置との間で遠距離通信を確立させる。そして,遠距離通信によって,読取処理での読取結果を情報処理装置に送信する。
すなわち,本明細書に開示される読取装置では,近距離通信時に,遠距離通信用の接続情報の受け渡しに加え,先行読取処理の読取結果も受け渡す。先行読取処理の読取結果は,簡易な読取条件によって得られたデータあるいは原稿の一部を読み取って得られたデータであり,読み取りにかかる時間が短い。この先行読取処理の読取結果を,遠距離通信によって読取処理の読取結果を送信する前に情報処理装置に送信することで,情報処理装置では読取装置での読取結果を早期に確認できる。
また,前記先行読取処理では,読取結果として,前記読取処理の読取設定によるイメージデータよりもデータサイズが小さいイメージデータを出力するとよい。データサイズが小さいイメージデータとしては,例えば,サムネイル画像,低解像度画像,モノクロ画像が該当する。読取結果としてイメージデータを取得することで,ユーザが画像内容をより簡単に確認できる。
また,前記先行読取処理では,読取結果として,非イメージデータであり,読み取った画像から取得される原稿の特性データを出力するとよい。特性データは,例えば,原稿傾き量,カラー情報,原稿サイズが該当する。読取結果として原稿の特性データを取得することで,ユーザが原稿の状態を確認できる。これにより,よりよい読取条件への変更が期待できる。また,イメージデータを取得する場合と比較して高速読み取りが可能であり,先行読取処理を早期に完了できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,前記情報処理装置から前記読取処理による読取結果の送信指示を受け付ける受付部を備え,前記後続送信処理では,前記送信指示を受け付けたことを条件として,前記読取処理による読取結果を前記情報処理装置に送信するとよい。読取処理の読取結果の送信を,情報処理装置からの送信指示を受け付けてから行うことで,遠距離通信の無駄を回避できる。なお,送信指示は,読取処理の開始要求を兼ねる要求であってもよいし,開始要求とは別に,読取処理を開始した後に入力される要求であってもよい。
また,前記読取処理では,前記送信指示を受け付けたことを条件として,前記読取部に原稿の画像を読み取らせるとよい。読取処理を送信指示を待って行うことで,無駄な読み取り動作を行わなくて済む。
また,前記読取処理は,前記送信指示を受け付ける前から前記先行送信処理に連続して実行されてもよい。この構成によれば,読取処理をより早期に完了させることが期待できる。
また,上述した読取装置は,前記情報処理装置から前記読取処理による読取結果の削除指示を受け付ける削除受付部を備え,前記制御部は,前記削除指示を受け付けた場合に,前記読取処理による読取結果を削除する削除処理を実行するとよい。送信指示を受け付ける前から読取処理による読み取りを開始すると,情報処理装置にてその読み取りがキャンセルされた場合,読取装置側に残る読取結果が無駄になる。そのため,読取結果を削除する方が読取装置の資源を有効に活用できる。
また,前記確立処理は,前記読取処理の実行に伴って,前記遠距離通信を確立させるとよい。送信指示を受け付ける前から遠距離通信を確立させておくことで,送信指示を受け付けた際に,遠距離通信の確立に必要な時間を待つことなく,読取結果を直ちに送信することができる。
また,前記確立処理は,前記送信指示の受け付けに伴って,前記遠距離通信を確立させてもよい。送信指示に伴って遠距離通信を確立させることで,遠距離通信の無駄が少ない。
また,本明細書には,原稿を載置する原稿台を備え,前記読取部は,前記原稿台に載置された前記原稿の画像を読み取り,前記先行読取処理では,前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記読取部に前記原稿の画像を読み取らせる簡易読取と,前記原稿台に載置された前記原稿の一部分の画像を読み取らせる一部読取と,の少なくとも一方を行い,前記読取処理では,前記先行読取処理で読取対象となった前記原稿の画像を前記読取部に読み取らせることを特徴とする読取装置が開示されている。
また,本明細書には,複数枚の原稿を収容する原稿トレイと,前記原稿トレイから原稿を1枚ずつ引き出し,引き出された原稿を前記読取部の読取位置に自動搬送する自動搬送部とを備え,前記先行読取処理では,前記原稿トレイに収容されている原稿のうち最初に引き出される原稿の画像を前記読取部に読み取らせ,前記読取処理では,前記先行読取処理で読取対象となった原稿に後続する原稿の画像を前記読取部に読み取らせることを特徴とする読取装置が開示されている。
また,本明細書には,原稿の画像を読み取る読取処理を実行する読取装置と接続する情報処理装置であって,前記読取装置に前記読取処理を実行させるジョブを受け付ける受付部と,第1の通信方式に従って無線通信を行う第1通信部と,前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う第2通信部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記読取装置に実行させるジョブを受け付けた状態で,前記読取装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合に,前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と,前記読取装置が前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記原稿の画像を読み取る簡易読取と,前記原稿の画像の一部を読み取る一部読取と,の少なくとも一方の読み取りを行った結果である先行読取結果とを,前記読取装置から受信する先行受信処理と,前記先行受信処理の後,前記接続情報を利用して,前記読取装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記原稿の画像の前記読取処理での読取結果を前記読取装置から受信する後続受信処理とを実行することを特徴とする情報処理装置が開示されている。
また,本明細書に開示される情報処理装置の制御部は,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果を表示する表示処理と,前記表示処理の後,前記読取処理の実行指示のユーザからの入力を受け付ける指示受付処理と,前記実行指示を受け付けた後,前記読取装置に前記読取処理の開始および前記読取処理の読取結果の送信を要求する読取要求を送信する送信処理とを実行するとよい。
また,本明細書に開示される情報処理装置の制御部は,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果に基づいて前記読取処理での読取設定を決定する決定処理を実行し,前記表示処理では,前記決定処理の後,前記決定処理にて決定された読取設定も表示するとよい。先行読取結果を踏まえて情報処理装置が自動的に最適な読取設定を決定し,その読取設定を先行読取結果とともに表示することで,読取設定を変更するユーザの手間が減り,さらにその変更内容をユーザが認識することができる。
また,本明細書に開示される情報処理装置の制御部は,前記先行受信処理の後,前記読取処理の開始を要求する読取開始要求を前記読取装置に送信する先行送信処理と,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果を表示する表示処理と,前記表示処理の後,前記読取処理による読取結果の送信指示についてユーザからの入力を受け付ける指示受付処理と,前記送信指示を受け付けた後,前記読取処理による読取結果の送信を要求する送信指示を前記読取装置に送信する後続送信処理とを実行してもよい。
また,本明細書に開示される情報処理装置の制御部は,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果に基づいて前記読取処理での読取設定を決定する決定処理を実行し,前記先行送信処理では,前記決定処理の後,前記決定処理にて決定された読取設定による前記読取処理の開始を要求するとよい。先行読取結果を踏まえて情報処理装置が自動的に最適な読取設定を決定し,その読取設定にて読み取りを開始させる方が,ユーザの手間が少ない。
また,本明細書には,情報処理装置と,原稿の画像を読み取る読取処理を実行する読取装置とを備える読取システムであって,前記情報処理装置は,前記読取装置に前記読取処理を実行させるジョブを受け付ける受付部と,第1の通信方式に従って無線通信を行う命令側第1通信部と,前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う命令側第2通信部とを備え,前記読取装置は,前記第1の通信方式に従って無線通信を行う処理側第1通信部と,前記第2の通信方式に従って無線通信を行う処理側第2通信部と,原稿の画像を読み取る読取部とを備え,前記読取装置に実行させるジョブの実行条件を満たしている状態で,前記情報処理装置と前記読取装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合,前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と,前記読取装置が前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記原稿の画像を読み取る簡易読取と,前記原稿の画像の一部を読み取る一部読取と,の少なくとも一方の読み取りを行った結果である先行読取結果とを,前記情報処理装置と前記読取装置との間で受け渡す先行通信処理と,前記先行読取結果の受け渡しを行った後,前記読取装置に前記読取処理を開始させる読取開始処理と,前記接続情報の受け渡しを行った後,前記接続情報を利用して,前記情報処理装置と前記読取装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記原稿の画像の前記読取処理での読取結果を前記読取装置から前記情報処理装置に受け渡す後続通信処理とを行うことを特徴とする読取システムが開示されている。
本発明によれば,読取結果の確認に必要なユーザの待ち時間が短い読取装置,情報処理装置および読取システムが実現される。
以下,本実施形態にかかる読取システムについて,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,読取機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)と,MFPに読み取りを実行させる読取ジョブを受け付けるモバイルデバイスとを有する画像処理システムに本発明を適用したものである。
[画像処理システムの全体構成]
本形態の画像処理システム900(読取システムの一例)は,図1に示すように,指定されたMFPに読取ジョブを出力するモバイルデバイス100(情報処理装置の一例)と,読取ジョブを実行するMFP200(読取装置の一例)とを備えている。本形態の画像処理システム900では,モバイルデバイス100とMFP200との間で,無線通信によってデータの受け渡しが可能になっている。
本形態の画像処理システム900(読取システムの一例)は,図1に示すように,指定されたMFPに読取ジョブを出力するモバイルデバイス100(情報処理装置の一例)と,読取ジョブを実行するMFP200(読取装置の一例)とを備えている。本形態の画像処理システム900では,モバイルデバイス100とMFP200との間で,無線通信によってデータの受け渡しが可能になっている。
なお,MFP200に画像処理を実行させるジョブを投入する情報処理装置は,モバイルデバイス100の他,何台接続されていてもよい。また,画像処理システム900は,サーバあるいはアクセスポイントを備え,モバイルデバイス100からサーバあるいはアクセスポイントを介してMFP200と通信してもよい。
[MFPの構成]
続いて,MFP200の概略構成について説明する。MFP200は,図1に示したように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部11(読取部の一例)と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と,NFCインターフェース37(第1通信部の一例)と,無線LANインターフェース38(第2通信部の一例)とに,電気的に接続されている。
続いて,MFP200の概略構成について説明する。MFP200は,図1に示したように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部11(読取部の一例)と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と,NFCインターフェース37(第1通信部の一例)と,無線LANインターフェース38(第2通信部の一例)とに,電気的に接続されている。
画像読取部11は,カラー読み取りが可能であってもモノクロ読み取りのみが可能であってもよい。本形態では,カラー読み取りが可能なものとする。また,読み取り機構についても,CCDであってもCISであってもよい。
ROM32には,MFP200を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33およびNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP200の各構成要素を制御する。
NFCインターフェース37は,ISO/IEC21481またはISO/IEC18092の国際標準規格に基づいて,NFC方式の無線通信を可能にするインターフェースである。MFP200は,NFCインターフェース37を介して外部装置から送信されるデータを受信する。さらに,MFP200は,NFCインターフェース37を介して外部装置にデータを送信する。
無線LANインターフェース38は,IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて,WiFiダイレクト方式(WFD方式)の無線通信を可能にするインターフェースである。NFC方式とWFD方式とでは,通信方式(すなわち無線通信の規格)が異なり,WFD方式の方がNFC方式よりも通信距離が長く通信速度も速い。MFP200は,無線LANインターフェース38を介して外部装置から送信されるデータを受信する。さらに,MFP200は,無線LANインターフェース38を介して外部装置にデータを送信する。
なお,WFD方式は,ネットワークを管理するグループオーナー機器と,クライアント機器とでネットワークを構築し,そのネットワーク内でデータの受け渡しを可能にする通信方式である。そのため,無線LANインターフェース38を介して外部装置とデータ通信を行うには,当該外部装置と無線通信を確立させ,WFDネットワークを構築する必要がある。本形態では,MFP200がWFDネットワークを構築する際のグループオーナー機器になり,モバイルデバイス100がクライアント機器になる。クライアント機器はモバイルデバイス100のみに限るものではなく,他のデバイスもクライアント機器としてWFDネットワークに属することが可能である。MFP200は,クライアント機器の識別情報と,クライアント機器とWFD方式による無線通信を確立させるための接続情報とを記憶している。接続情報としては,例えば,WFDネットワークを識別するための識別子であるSSID(Service Set IDentifier)やパスワードが該当する。
操作パネル40は,図2に示すようにMFP200の外装に設けられ,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンから構成される入力部41と,メッセージや設定内容を表示する画面42とを有している。各種のボタンとしては,例えば,画像処理の開始を指示するOKボタンや,画像処理のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。
また,操作パネル40は,NFC方式による無線通信を受け付けるNFC読取部43を有している。NFC読取部43には,NFCインターフェース37が設けられており,MFP200は,電源オンの間,NFCインターフェース37から発せられる信号によって,NFC方式の無線通信が実行可能なデバイスを検出する状態になっている。そのため,例えば,ユーザがモバイルデバイス100をNFC読取部43にかざすと,MFP200はモバイルデバイス100を検出し,モバイルデバイス100とMFP200との間でNFC方式による無線通信が自動的に可能になる。なお,モバイルデバイス100をNFC読取部43に「かざす」とは,モバイルデバイス100をNFCインターフェース37の通信範囲内に配置する動作であり,モバイルデバイス100とNFC読取部43とが接触していてもいなくてもよい。
また,MFP200は,その上面側に,原稿の自動搬送を行う自動原稿供給装置(以下,「ADF12」とする。自動搬送部の一例)12を備えている。ADF12の下方には,画像読取部11を構成するイメージセンサ(図2では不図示)が配置される。さらに,ADF12は,読み取り前の原稿を載置する原稿トレイ13と,読み取り後の原稿を載置する排紙トレイ14とを備えている。ADF12は,原稿トレイ13上に載置された複数枚の原稿を1枚ずつADF12内に搬入し,イメージセンサに原稿の画像を読み取らせた後,その原稿を排紙トレイ14に排紙する。
また,ADF12は,MFP200の上方に位置するとともに一辺がMFP200と接続し,MFP200に対して回動自在に設けられている。そのため,ADF20によってMFP200の上面を開閉することができる。つまり,ADF20は,MFP200の上面を覆うカバーを兼ねる。図2は,ADF20を閉じた状態を示している。
図3は,ADF20を開いた状態を示している。MFP200は,その上面に,原稿1枚分の載置台となるフラットベッドガラス16(原稿台の一例)を備えている。また,MFP200の内部であってフラットベッドガラス16の下方には,画像読取部11を構成するイメージセンサ17を備えており,イメージセンサ17が副走査方向に移動することにより,フラットベッドガラス16上に載置された原稿を読み取ることも可能である。以下,ADF12を利用した読み取りを「ADF方式」とし,フラットベッドガラス16を利用した読み取りを「FB方式」とする。
[モバイルデバイスの構成]
続いて,モバイルデバイス100の概略構成について説明する。モバイルデバイス100は,図1に示すように,CPU51と,ROM52と,RAM53と,HDD54とを有する制御部50を備えている。また,モバイルデバイス100は,表示機能と入力機能とを兼ねるタッチパネルを有する操作パネル55と,外部装置との通信を可能にする通信インターフェースとしてNFCインターフェース57(第1通信部の一例)および無線LANインターフェース58(第2通信部の一例)とを有し,これらが制御部50によって制御される。
続いて,モバイルデバイス100の概略構成について説明する。モバイルデバイス100は,図1に示すように,CPU51と,ROM52と,RAM53と,HDD54とを有する制御部50を備えている。また,モバイルデバイス100は,表示機能と入力機能とを兼ねるタッチパネルを有する操作パネル55と,外部装置との通信を可能にする通信インターフェースとしてNFCインターフェース57(第1通信部の一例)および無線LANインターフェース58(第2通信部の一例)とを有し,これらが制御部50によって制御される。
モバイルデバイス100のHDD54には,OSや,インターネット上のファイルを閲覧するためのブラウザ,各種のデバイスを制御するデバイスドライバ等が組み込まれている。また,MFP200に読み取りを指示し,読み取ったイメージデータをMFP200から受け取る読取ジョブを受け付けるアプリケーションプログラム(以下,「アプリ20」とする。受付部の一例)もHDD54に記憶されている。
CPU51は,ROM52から読み出した制御プログラムやHDD54から読み出したプログラムに従って,その演算結果をRAM53またはHDD54に記憶させながら各種の処理を行う。上述したアプリ20の動作も,CPU51によって処理される。
NFCインターフェース57は,MFP200のNFCインターフェース37と同様に,NFC方式の無線通信を可能にするインターフェースである。また,無線LANインターフェース58は,MFP200の無線LANインターフェース38と同様に,WFD方式の無線通信を可能にするインターフェースである。モバイルデバイス100は,NFCインターフェース57あるいは無線LANインターフェース58を介して外部装置から送信されるデータを受信する。さらに,モバイルデバイス100は,NFCインターフェース57あるいは無線LANインターフェース58を介して外部装置にデータを送信する。
[画像処理システムの動作概要]
続いて,画像処理システム900の動作概要を,モバイルデバイス100に組み込まれたアプリ20の動作を中心に説明する。モバイルデバイス100は,ユーザからアプリ20の起動指示を受け付けると,アプリ20を起動する。
続いて,画像処理システム900の動作概要を,モバイルデバイス100に組み込まれたアプリ20の動作を中心に説明する。モバイルデバイス100は,ユーザからアプリ20の起動指示を受け付けると,アプリ20を起動する。
アプリ20は,図4に示すような,ユーザに読取ジョブを登録させる初期画面21を表示する。初期画面21では,ADF方式で読み取りを実行する読取ジョブの登録を受け付ける読取ボタン211(受付部の一例)と,FB方式で読み取りを実行する読取ジョブの登録を受け付ける読取ボタン212(受付部の一例)とが設けられる。
読取ジョブの登録指示は,読取ボタン211あるいは読取ボタン212をタッチすることで行われる。読取ジョブが登録されると,モバイルデバイス100は,MFP200への読取ジョブの受け渡しが可能な状態になる。ユーザが読取ジョブが登録された状態のモバイルデバイス100をMFP200のNFC読取部43にかざすと,画像処理システム900では読取ジョブの実行が開始される。
例えば,FB方式の読取ジョブの実行が開始されると,先ず,MFP200では原稿のプレスキャンが行われる。プレスキャンは,読み取りが早期に完了できる簡易な読取設定で読み取りを行う処理である。そのプレスキャンでの読取結果がMFP200からモバイルデバイス100に受け渡される。プレスキャンやデータの受け渡しの詳細については後述する。また,以下の説明では,プレスキャンの後であって,読取ジョブに設定された条件で読み取りを行う処理を,「本スキャン」とする。
アプリ20は,MFP200からモバイルデバイス100にプレスキャンの読取結果が受け渡されると,図5に示すように,読取結果をユーザに確認させる読取プレビュー画面22を表示する。読取プレビュー画面22では,プレスキャンによって取得されるイメージデータを表示する画像表示部221と,本スキャンの読取設定を表示する設定表示部222と,本スキャンの実行を受け付ける実行ボタン223と,読取ジョブの中止を受け付ける中止ボタン224と,読取設定の変更を行う画面への切換指示を受け付ける変更ボタン225とが設けられる。
アプリ20は,変更ボタン225がタッチされると,図6に示すように,読み取りの読取設定の変更を可能にする読取設定画面23を表示する。読取設定画面23では,各種設定の現在の設定内容の表示とその設定内容の変更とを可能にする条件エリア231と,変更を許可し,読取プレビュー画面22への切換指示を受け付けるOKボタン232とが設けられる。読取設定画面23での読取設定は,プレスキャン後に行われる本スキャンに反映される。
読取プレビュー画面22で実行ボタン223がタッチされると,モバイルデバイス100は,MFP200に対して本スキャンの実行指示を送信する。その後,本スキャンでの読取結果をMFP200から受け付ける。なお,本スキャンの実行指示が既にMFP200に送信され,MFP200で本スキャンが開始されている場合には,本スキャンの実行指示の代わりに本スキャンの読取結果送信指示を送信する。アプリ20は,モバイルデバイス100がMFP200から本スキャンの読取結果を受信すると,その読取結果の表示が可能になる。本スキャンの読取結果の受け渡しは,WFD方式の無線通信によって行われる。
一方,ADF方式の読取ジョブの実行が開始されると,先ず,MFP200ではADF12の原稿トレイ13にセットされている原稿の先頭1枚分の読み取りが行われる。この先頭原稿の読み取りは,原稿トレイ13にセットされている複数枚の原稿のうちの1枚の原稿を読み取る処理であり,原稿の一部を読み取らせる処理に相当する。その先頭原稿の読み取りでの読取結果がMFP200からモバイルデバイス100に受け渡される。
その後,FB方式の読取ジョブと同様に,その先頭原稿の読取結果をアプリ20の読取プレビュー画面22に表示する。読取プレビュー画面22の実行ボタン223がタッチされると,2枚目以降の原稿(以下,「後続原稿」とする)の読取結果をMFP200から受け付ける。アプリ20は,モバイルデバイス100がMFP200から後続原稿の読取結果を受信すると,その読取結果の表示が可能になる。後続原稿の読取結果の受け渡しは,WFD方式の無線通信によって行われる。
[モバイルデバイスおよびMFPの動作概要]
続いて,読取ジョブを実行する際の,モバイルデバイス100およびMFP200の具体的な動作について,FB方式の読取ジョブの場合と,ADF方式の読取ジョブの場合とに分けて説明する。
続いて,読取ジョブを実行する際の,モバイルデバイス100およびMFP200の具体的な動作について,FB方式の読取ジョブの場合と,ADF方式の読取ジョブの場合とに分けて説明する。
[FB方式の読取ジョブ]
[第1の形態]
始めに,FB方式の読取ジョブを実行する際の動作について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。図7は,モバイルデバイス100で実行される処理としてスキャン指示処理を,MFP200で実行される処理としてスキャン実行処理を,それぞれ示している。スキャン指示処理は,アプリ20を介してFB方式の読取ジョブが登録されたことを契機に,CPU51によって実行される。また,スキャン実行処理は,モバイルデバイス100からハンドオーバー接続要求を受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
[第1の形態]
始めに,FB方式の読取ジョブを実行する際の動作について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。図7は,モバイルデバイス100で実行される処理としてスキャン指示処理を,MFP200で実行される処理としてスキャン実行処理を,それぞれ示している。スキャン指示処理は,アプリ20を介してFB方式の読取ジョブが登録されたことを契機に,CPU51によって実行される。また,スキャン実行処理は,モバイルデバイス100からハンドオーバー接続要求を受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
画像処理システム900では,モバイルデバイス100に読取ジョブが登録されると,モバイルデバイス100は,読取ジョブの送信先となるMFP200が検出されたか否かを判断する(S101)。本形態では,ユーザがモバイルデバイス100をMFP200のNFC読取部43にかざすことで,モバイルデバイス100とMFP200との間でNFC方式による無線通信が可能になり,MFP200から接続確認が送信される。この接続確認をモバイルデバイス100が受信した場合にMFP200が検出されたと判断する。MFP200が検出されていない間は(S101:NO),MFP200が検出されるまで待機する。
MFP200が検出されると(S101:YES),モバイルデバイス100はMFP200に対してハンドオーバー接続要求を送信する(S102)。ハンドオーバー接続要求には,プレスキャンの実行指示が付加される。ハンドオーバー接続要求は,NFC方式によって送信される。S102の後は,MFP200から送信される応答を待つ。
一方,MFP200は,モバイルデバイス100からハンドオーバー接続要求を受信すると,スキャン実行処理を開始し(S151),先ず,プレスキャンを実行する(S152,先行読取処理の一例)。プレスキャンでは,フラットベッドガラス16上にセットされている原稿について,所定の読取設定での読み取りを行う。所定の条件としては,読み取りが早期に完了できる条件であればよく,例えば最低解像度での読み取りや,モノクロでの読み取りが該当する。また,イメージデータを応答しない場合,例えば原稿のサイズを応答する場合には原稿のエッジが認識できればよく,原稿の内容は認識できなくてもよいことから,さらに高速の読み取りが可能である。
S152の後,MFP200は,S152でのプレスキャンの読取結果と,WFD方式の接続確立に利用する接続情報と,が含まれる応答を,モバイルデバイス100に送信する(S153,先行送信処理の一例)。S153の応答も,NFC方式の無線通信によって送信される。プレスキャンの読取結果は,読み取ったイメージデータそのものであってもよいし,そのイメージデータを圧縮したサムネイル画像であってもよい。また,非イメージデータであってもよく,原稿の傾き量,カラーかモノクロかの情報,原稿サイズ等の,原稿の特性データであってもよい。本形態では,原稿のイメージデータと特性データとの両方が送信される。
MFP200から応答が送信されると,モバイルデバイス100は,その応答を受信する(S103,先行受信処理の一例)。そして,その応答に含まれるプレスキャンの読取結果に基づいて,本スキャンでの最適な読取設定を決定する(S104,決定処理の一例)。具体的にS104では,原稿の傾き量,カラーかモノクロかの情報,原稿サイズ等の,原稿の特性データに基づいて,カラー設定や原稿のサイズを決定する。
S104の後,モバイルデバイス100は,アプリ20を介してプレスキャンの読取結果を表示し,ユーザからの本スキャンの実行指示を受け付ける(S106,指示受付処理の一例)。具体的にS106では,アプリ20の読取プレビュー画面22(図5参照)を表示し,画像表示部221にプレスキャンの読取結果に含まれるイメージデータを表示し,さらに条件表示部222にS104にて決定された読取設定を表示する(表示処理の一例)。そして,モバイルデバイス100は,実行ボタン223がタッチされた場合に本スキャンの実行指示が受け付けられたと判断し,中止ボタン224がタッチされた場合に本スキャンの実行指示が受け付けられなかったと判断する。本スキャンの実行指示が受け付けられなかった場合には(S106:NO),スキャン指示処理を終了する。
一方,本スキャンの実行指示が受け付けられた場合には(S106:YES),MFP200からの応答に含まれる接続情報を利用して,モバイルデバイス100とMFP200との間でWFD方式の無線通信を確立させる(S107,S155,確立処理の一例)。すなわち,NFC方式からWFD方式へのハンドオーバーを実現させる。
WFD方式の無線通信を確立させた後,モバイルデバイス100は,本スキャンの実行指示をMFP200に送信する(S108,送信処理の一例)。本スキャンの実行指示は,WFD方式の無線通信によって送信される。本スキャンの実行指示には,S104で決定した読取設定あるいはその後にユーザによって変更された読取設定が付加される。なお,S107とS108とは逆順であってもよい。この場合は,WFD方式の無線通信が確立される前の段階で本スキャンの実行指示を送信しなければならない。そのため,モバイルデバイス100は,アプリ20に,再度モバイルデバイス100をMFP200にかざす旨のメッセージを表示させ,NFC方式の無線通信を再確立させた状態でNFC方式の無線通信によって本スキャンの実行指示を送信する。
MFP200は,モバイルデバイス100から本スキャンの実行指示を受信すると(S156,受付部の一例),その実行指示に付加された読取設定に従って,本スキャンを実行する(S157,読取処理の一例)。本スキャンを実行した後,MFP200は本スキャンでの読取結果をモバイルデバイス100に送信する(S158,後続送信処理の一例)。S158では,本スキャンの読取結果として,本スキャンによって得られたイメージデータが送信される。本スキャンの読取結果は,WFD方式によって送信される。
モバイルデバイス100は,MFP200から本スキャンの読取結果を受信すると(S109,後続受信処理の一例),MFP200に対して切断確認を応答し,WFD方式の無線通信を切断する(S110,S159)。S110の後,スキャン指示処理を終了する。なお,モバイルデバイス100は,本スキャンの読取結果を受信した後,アプリ20を介して本スキャンの読取結果を表示してもよいし,本スキャンの読取結果の受信が完了した旨のメッセージを表示してもよい。一方,S159の後,MFP200は,スキャン実行処理を終了する。
すなわち,第1の形態では,NFC方式での無線通信の際に,モバイルデバイス100がMFP200からプレスキャンの読取結果を取得する。そして,本スキャンを開始する前に,モバイルデバイス100にプレスキャンの結果を表示する。これにより,ユーザは,本スキャンの前に,原稿の読取結果の概要を確認することができ,例えば,誤った原稿がフラットベッド16上に載置されていた場合や,正しい位置に原稿が載置されていない場合には,ユーザがそのことに気づくことが期待できる。その結果,無駄な本スキャンや無駄なWFD方式へのハンドオーバーを回避できる可能性が高まる。
なお,第1の形態では,S104での最適な読取設定の決定と,S106での読取結果の表示との,両方を行っているが,どちらか一方であってもよい。例えば,プレスキャンの読取結果として非イメージデータのみを取得する場合には,S106による読取結果の確認を行わず,S104の後はS107に移行し,S104の読取設定での本スキャンの実行指示を送信してもよい。また,S103の後,S104による最適な読取設定の決定を行わない場合には,S106に移行してプレスキャンでの読取結果を表示し,読取設定の変更をユーザに委ねてもよい。
[第2の形態]
続いて,FB方式の読取ジョブを実行する際の,他の形態について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンでの読取結果と,接続情報とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待たずにWFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する。この点,接続情報とプレスキャンの読取結果とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待ってWFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する第1の形態と異なる。
続いて,FB方式の読取ジョブを実行する際の,他の形態について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンでの読取結果と,接続情報とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待たずにWFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する。この点,接続情報とプレスキャンの読取結果とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待ってWFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する第1の形態と異なる。
なお,第2の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果と,WFD方式での通信に利用する接続情報とを取得し,さらにプレスキャンの読取結果に基づいて最適な読取設定を決定するまでの処理(モバイルデバイス100側のS101〜S104,MFP200側のS151〜S153)については,第1の形態と同様であり,説明を省略する。
第2の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果および接続情報を取得し,さらにプレスキャンの読取結果に基づいて最適な読取設定を決定した後,MFP200からの応答に含まれる接続情報を利用して,モバイルデバイス100とMFP200との間でWFD方式の無線通信を確立させる(S206,S255,確立処理の一例)。WFD方式の無線通信を確立させた後,モバイルデバイス100は,本スキャンの実行指示をMFP200に送信する(S207,先行送信処理の一例)。本スキャンの実行指示は,S206で確立させたWFD方式によって送信されてもよいし,引き続きNFC方式によって送信されてもよい。S207での本スキャンの実行指示には,S104で決定した読取設定が付加される。なお,S206とS207とは逆順であってもよいし,同時に開始してもよい。逆順や同時の場合は,WFD方式の無線通信が確立される前の段階で本スキャンの実行指示を送信しなければならないため,NFC方式によって送信される。
MFP200は,モバイルデバイス100から本スキャンの実行指示を受信すると(S256),その実行指示に付加された読取設定に従って,本スキャンを実行する(S257,読取処理の一例)。なお,MFP200は,本スキャンの開始後,本スキャンが終了したとしても,モバイルデバイス100から読取結果の送信指示を受信するまでは,本スキャンの読取結果を送信しない。
一方,モバイルデバイス100は,S207にて本スキャンの実行指示をMFP200に送信した後,アプリ20を介してプレスキャンの読取結果を表示し,ユーザからの本スキャンの読取結果の送信指示を受け付ける(S208,表示処理,指示受付処理の一例)。具体的にS208では,実行ボタン223がタッチされた場合に読取結果の送信指示が受け付けられたと判断し,中止ボタン224がタッチされた場合に読取結果の送信指示が受け付けられなかったと判断する。なお,第2の形態では,S104で決定した読取設定によってMFP200で既に本スキャンが開始されているため,読取プレビュー画面22の変更ボタン225を非表示あるいは入力不可とし,ユーザに読取設定を変更させないとよい。
読取結果の送信指示が受け付けられた場合には(S208:YES),モバイルデバイス100は,本スキャンの読取結果の送信指示をMFP200に送信する(S209,後続送信処理の一例)。一方,読取結果の送信指示が受け付けられなかった場合には(S208:NO),モバイルデバイス100は,本スキャンの読取結果の削除指示をMFP200に送信する(S211)。読取結果の送信指示ないし削除指示は,WFD方式の無線通信によって行われる。
MFP200は,モバイルデバイス100から送信指示ないし削除指示を受信すると(S258,受付部,削除受付部の一例),受信した指示が送信指示か否かを判断する(S259)。送信指示であった場合には(S259:YES),MFP200は本スキャンの読取結果をモバイルデバイス100に送信する(S260,後続送信処理の一例)。一方,削除指示であった場合には(S259:NO),MFP200は本スキャンの読取結果を自身のメモリから削除する(S261,削除処理の一例)。
モバイルデバイス100は,MFP200から本スキャンの読取結果を受信した後(S210,後続受信処理の一例),あるいはS211にてMFP200に削除指示を送信した後,MFP200に対して切断確認を応答し,WFD方式の無線通信を切断する(S212,S262)。S212の後,モバイルデバイス100は,スキャン指示処理を終了する。一方,S262の後,MFP200は,スキャン実行処理を終了する。
すなわち,第2の形態では,第1の形態と同様に,モバイルデバイス100がNFC方式での無線通信の際に,プレスキャンの読取結果を取得する。そして,モバイルデバイス100はプレスキャンの結果を表示する。これにより,ユーザは,原稿の読取結果の概要を早期に確認することができる。また,第2の形態では,プレスキャンの読取結果に基づいて読取設定を決定し,その読取設定に従って自動的に本スキャンを開始する。そのため,ユーザは,原稿の読取結果の概要を確認した後,早期に本スキャンの読取結果を取得できる可能性が高まる。
[第3の形態]
続いて,FB方式の読取ジョブを実行する際の,さらなる他の形態について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果と,接続情報とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待たずに本スキャンを実行する。このとき,WFD方式へのハンドオーバーは実行しない。この点,WFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する第2の形態と異なる。
続いて,FB方式の読取ジョブを実行する際の,さらなる他の形態について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果と,接続情報とを取得した後,ユーザからの本スキャンの実行指示を待たずに本スキャンを実行する。このとき,WFD方式へのハンドオーバーは実行しない。この点,WFD方式へのハンドオーバーおよび本スキャンを実行する第2の形態と異なる。
なお,第3の形態でも,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果と,接続情報とを取得し,さらにプレスキャンの読取結果に基づいて最適な読取設定を決定するまでの処理(モバイルデバイス100側のS101〜S104,MFP200側のS151〜S153)については,第1の形態と同様であり,説明を省略する。
第3の形態では,NFC方式での無線通信によって,プレスキャンの読取結果および接続情報を取得し,さらにプレスキャンの読取結果に基づいて最適な読取設定を決定した後,モバイルデバイス100は,NFC方式での無線通信によって,本スキャンの実行指示をMFP200に送信する(S306,先行送信処理の一例)。本スキャンの実行指示にはS104で決定した読取設定が付加される。
MFP200は,モバイルデバイス100から本スキャンの実行指示を受信すると(S355),その実行指示に付加された読取設定に従って,本スキャンを実行する(S356,読取処理の一例)。なお,第3の形態でも第2の形態と同様に,MFP200は,モバイルデバイス100から読取結果の送信指示を受信するまでは,本スキャンの読取結果を送信しない。
モバイルデバイス100は,本スキャンの実行指示をMFP200に送信した後,アプリ20を介してプレスキャンの読取結果を表示し,ユーザからの本スキャンの実行指示を受け付ける(S307,表示処理,指示受付処理の一例)。
本スキャンの実行指示が受け付けられた場合には(S307:YES),MFP200からの応答に含まれる接続情報を利用して,モバイルデバイス100とMFP200との間でWFD方式の無線通信を確立させる(S308,S357,確立処理の一例)。その後,モバイルデバイス100は,本スキャンの読取結果の送信指示をMFP200に送信する(S309,後続送信処理の一例)。
一方,本スキャンの実行指示が受け付けられなかった場合には(S307:NO),モバイルデバイス100は,本スキャンの読取結果の削除指示をMFP200に送信する(S312)。なお,S312ではWFD方式の接続を確立させないため,例えばNFC方式の無線通信によって削除指示を送信する。この場合,例えば,アプリ20に,モバイルデバイス100をMFP200にかざす旨のメッセージを表示させる。S312の後は,スキャン指示処理を終了する。
MFP200は,モバイルデバイス100から送信指示ないし削除指示を受信すると(S358,受付部,削除受付部の一例),受信した指示が送信指示か否かを判断する(S359)。送信指示であった場合には(S359:YES),MFP200は本スキャンの読取結果をモバイルデバイス100に送信する(S360,後続送信処理の一例)。一方,削除指示であった場合には(S359:NO),MFP200は本スキャンの読取結果を自身のメモリから削除する(S361,削除処理の一例)。
モバイルデバイス100は,MFP200から本スキャンの読取結果を受信した後(S310,後続受信処理の一例),MFP200に対して切断確認を応答し,WFD方式の無線通信を切断する(S311,S361)。S311の後,モバイルデバイス100は,スキャン指示処理を終了する。一方,S361あるいはS362の後,MFP200は,スキャン実行処理を終了する。
すなわち,第3の形態でも,第1の形態と同様に,モバイルデバイス100がNFC方式での無線通信の際に,プレスキャンの読取結果を取得する。そして,モバイルデバイス100にプレスキャンの結果を表示する。これにより,ユーザは,原稿の読取結果の概要を早期に確認することができる。また,第3の形態では,第2の形態と同様に,プレスキャンの読取結果に基づいて読取設定を決定し,その読取設定に従って自動的に本スキャンを開始する。そのため,ユーザは,早期に本スキャンの読取結果を取得できる可能性が高い。また,第3の形態では,プレスキャンの読取結果をユーザが確認した後にWFD方式へのハンドオーバーを行うため,無駄にWFD方式の無線通信を確立させ,他のユーザのWFD方式の無線通信の利用を妨げることを回避できる。
[ADF方式の読取ジョブ]
続いて,ADF方式の読取ジョブを実行する際の動作について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。図10も,図7と同様に,モバイルデバイス100側の処理としてスキャン指示処理を,MFP200側の処理としてスキャン実行処理を,それぞれ示している。また,図10中,図7と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。
続いて,ADF方式の読取ジョブを実行する際の動作について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。図10も,図7と同様に,モバイルデバイス100側の処理としてスキャン指示処理を,MFP200側の処理としてスキャン実行処理を,それぞれ示している。また,図10中,図7と同じ処理については同じ符号を付して説明を省略する。
画像処理システム900では,モバイルデバイス100に読取ジョブが登録されると,モバイルデバイス100は,MFP200が検出されたか否かを判断する(S101)。MFP200が検出されていない間は(S101:NO),MFP200が検出されるまで待機する。
MFP200が検出されると(S101:YES),モバイルデバイス100は検出されたMFP200に対してハンドオーバー接続要求を送信する(S402)。ハンドオーバー接続要求には,ADF12の原稿トレイ13にセットされている原稿束の先頭1枚分の読取指示が付加される。
一方,MFP200は,モバイルデバイス100からハンドオーバー接続要求を受信すると,スキャン実行処理を開始する(S151)。そして,ADF12の原稿トレイ13にセットされている原稿束の,先頭1枚分の読み取りを実行する(S452,先行読取処理の一例)。S452の後,MFP200は,S452での読取結果である先頭原稿の読取結果と,WFD方式での通信に利用する接続情報と,が含まれる応答を,モバイルデバイス100に送信する(S153,先行送信処理の一例)。
MFP200から応答が送信されると,モバイルデバイス100は,その応答を受信する(S103)。そして,その応答に含まれる先頭原稿の読取結果に基づいて,本スキャンでの最適な読取設定を決定する(S104,決定処理の一例)。
S104の後,モバイルデバイス100は,アプリ20を介して先頭原稿の読取結果を表示し,後続原稿のスキャンの実行指示を受け付ける(S406,表示処理,指示受付処理の一例)。後続原稿のスキャンの実行指示が受け付けられなかった場合には(S406:NO),スキャン指示処理を終了する。
一方,後続原稿のスキャンの実行指示が受け付けられた場合には(S406:YES),MFP200からの応答に含まれる接続情報を利用して,モバイルデバイス100とMFP200との間でWFD方式の無線通信を確立させる(S107,S155,確立処理の一例)。WFD方式の無線通信を確立させた後,モバイルデバイス100は,後続原稿のスキャンの実行指示をMFP200に送信する(S408,送信処理の一例)。この実行指示には,S104で決定した読取設定が付加される。
MFP200は,モバイルデバイス100から後続原稿のスキャンの実行指示を受信すると(S156,受付部の一例),実行指示に付加された読取設定に従って,2枚目以降の原稿である後続原稿の読み取りを開始する(S457,読取処理の一例)。S457の後,MFP200は後続原稿の読取結果をモバイルデバイス100に送信する(S158,後続送信処理の一例)。
モバイルデバイス100は,MFP200から後続原稿の読取結果を受信すると(S109,後続受信処理の一例),MFP200に対して切断確認を応答し,WFD方式の無線通信を切断する(S110,S159)。S110の後,モバイルデバイス100は,スキャン指示処理を終了する。一方,S159の後,MFP200は,スキャン実行処理を終了する。
すなわち,ADF方式の読取ジョブの場合には,モバイルデバイス100がNFC方式での無線通信の際に,MFP200に対して先頭原稿の読み取りを指示し,原稿1枚分の読取結果を取得する。そして,後続原稿の読み取りを開始する前に,モバイルデバイス100に先頭原稿の読取結果を表示する。これにより,ユーザは,後続原稿の読み取り前に,原稿の読取結果の概要を確認することができ,例えば,誤った原稿がADF12に載置されていた場合には,ユーザがそのことに気づくことが期待できる。その結果,無駄な後続原稿の読み取りや無駄なWFD方式へのハンドオーバー回避できる可能性が高まる。
なお,上述のADF方式の読取ジョブの説明では,ADF方式の読取ジョブをFB方式の読取ジョブの第1の形態に適用しているが,第2の形態や第3の形態に適用してもよい。すなわち,ADF方式の読取ジョブでは,先頭原稿の読み取りがプレスキャンに相当し,後続原稿の読み取りが本スキャンに相当する。
以上詳細に説明したように実施の形態の画像処理システム900では,近距離通信であるNFC方式の無線通信時に,WFD方式の無線通信へのハンドオーバーに必要な接続情報の受け渡しに加え,プレスキャンあるいは先頭原稿の読取結果も受け渡す。この先行読取処理の読取結果を,遠距離通信であるWFD方式の無線通信によって本スキャンあるいは後続原稿の読取結果を送信する前にモバイルデバイス100に送信することで,ユーザはMFP200での読取結果を早期に確認できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,ジョブを入力する情報処理装置は,無線通信が可能であり,読取装置を制御する機能を備えるものであればよく,モバイルデバイス100としては,スマートフォン,タブレットPC等が適用可能である。また,読取装置は,読取機能を備えるものであればよく,MFP200の他,コピー機,スキャナ,FAX装置であってもよい。
また,実施の形態では,近距離通信としてNFC方式を,遠距離通信としてWFD方式を採用し,NFC方式からWFD方式へのハンドオーバーを行っているが,ハンドオーバーを実現する通信方式はこれらに限るものでなない。すなわち,通信距離が異なる2つの通信方式であればよく,他の通信方式としては,例えば,Bluetooth(登録商標),TransferJet,アクセスポイント経由で通信を行う非ダイレクトのWiFiであってもよい。
また,実施の形態では,モバイルデバイス100からのハンドオーバー接続要求を受けて,MFP200がプレスキャンあるいは先頭原稿の読み取りを行っているが,これらの先行読取処理の実行タイミングはこれに限るものではない。すなわち,NFC方式の無線通信時に先行読取処理の読取結果を応答できればよく,原稿がセットされるタイミング等,ハンドオーバー接続要求を受け付ける前から先行読取処理を実行してもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
20 アプリケーションプログラム(アプリ)
37,57 NFCインターフェース
38,58 無線LANインターフェース
100 モバイルデバイス
200 MFP
37,57 NFCインターフェース
38,58 無線LANインターフェース
100 モバイルデバイス
200 MFP
Claims (17)
- 第1の通信方式に従って無線通信を行う第1通信部と,
前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う第2通信部と,
原稿の画像を読み取る読取部と,
制御部と,
を備え,
前記制御部は,
前記読取部に原稿の画像を読み取らせる読取処理と,
前記読取処理よりも先に,前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記読取部に前記原稿の画像を読み取らせる簡易読取と,前記読取部に前記原稿の一部の画像を読み取らせる一部読取と,の少なくとも一方を行う先行読取処理と,
情報処理装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合,前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と前記先行読取処理での読取結果とを,前記情報処理装置に送信する先行送信処理と,
前記先行送信処理の後,前記接続情報を利用して,前記情報処理装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,
前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記読取処理での読取結果を前記情報処理装置に送信する後続送信処理と,
を実行することを特徴とする読取装置。 - 請求項1に記載する読取装置において,
前記先行読取処理では,読取結果として,前記読取処理の読取設定によるイメージデータよりもデータサイズが小さいイメージデータを出力することを特徴とする読取装置。 - 請求項1または請求項2に記載する読取装置において,
前記先行読取処理では,読取結果として,非イメージデータであり,読み取った画像から取得される原稿の特性データを出力することを特徴とする読取装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する読取装置において,
前記情報処理装置から前記読取処理による読取結果の送信指示を受け付ける受付部を備え,
前記後続送信処理では,前記送信指示を受け付けたことを条件として,前記読取処理による読取結果を前記情報処理装置に送信することを特徴とする読取装置。 - 請求項4に記載する読取装置において,
前記読取処理では,前記送信指示を受け付けたことを条件として,前記読取部に原稿の画像を読み取らせることを特徴とする読取装置。 - 請求項4に記載する読取装置において,
前記読取処理は,前記送信指示を受け付ける前から前記先行送信処理に連続して実行されることを特徴とする読取装置。 - 請求項6に記載する読取装置において,
前記情報処理装置から前記読取処理による読取結果の削除指示を受け付ける削除受付部を備え,
前記制御部は,前記削除指示を受け付けた場合に,前記読取処理による読取結果を削除する削除処理を実行することを特徴とする読取装置。 - 請求項6または請求項7に記載する読取装置において,
前記確立処理は,前記読取処理の実行に伴って,前記遠距離通信を確立させることを特徴とする読取装置。 - 請求項4から請求項7のいずれか1つに記載する読取装置において,
前記確立処理は,前記送信指示の受け付けに伴って,前記遠距離通信を確立させることを特徴とする読取装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する読取装置において,
原稿を載置する原稿台を備え,
前記読取部は,前記原稿台に載置された前記原稿の画像を読み取り,
前記先行読取処理では,前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記読取部に前記原稿の画像を読み取らせる簡易読取と,前記原稿台に載置された前記原稿の一部分の画像を読み取らせる一部読取と,の少なくとも一方を行い,
前記読取処理では,前記先行読取処理で読取対象となった前記原稿の画像を前記読取部に読み取らせることを特徴とする読取装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する読取装置において,
複数枚の原稿を収容する原稿トレイと,
前記原稿トレイから原稿を1枚ずつ引き出し,引き出された原稿を前記読取部の読取位置に自動搬送する自動搬送部と,を備え,
前記先行読取処理では,前記原稿トレイに収容されている原稿のうち最初に引き出される原稿の画像を前記読取部に読み取らせ,
前記読取処理では,前記先行読取処理で読取対象となった原稿に後続する原稿の画像を前記読取部に読み取らせることを特徴とする読取装置。 - 原稿の画像を読み取る読取処理を実行する読取装置と接続する情報処理装置において,
前記読取装置に前記読取処理を実行させるジョブを受け付ける受付部と,
第1の通信方式に従って無線通信を行う第1通信部と,
前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う第2通信部と,
制御部と,
を備え,
前記制御部は,
前記読取装置に実行させるジョブを受け付けた状態で,前記読取装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合に,前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と,前記読取装置が前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記原稿の画像を読み取る簡易読取と,前記原稿の画像の一部を読み取る一部読取と,の少なくとも一方の読み取りを行った結果である先行読取結果とを,前記読取装置から受信する先行受信処理と,
前記先行受信処理の後,前記接続情報を利用して,前記読取装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,
前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記原稿の画像の前記読取処理での読取結果を前記読取装置から受信する後続受信処理と,
を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項12に記載する情報処理装置において,
前記制御部は,
前記先行受信処理の後,前記先行読取結果を表示する表示処理と,
前記表示処理の後,前記読取処理の実行指示のユーザからの入力を受け付ける指示受付処理と,
前記実行指示を受け付けた後,前記読取装置に前記読取処理の開始および前記読取処理の読取結果の送信を要求する読取要求を送信する送信処理と,
を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項13に記載する情報処理装置において,
前記制御部は,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果に基づいて前記読取処理での読取設定を決定する決定処理を実行し,
前記表示処理では,前記決定処理の後,前記決定処理にて決定された読取設定も表示することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項12に記載する情報処理装置において,
前記制御部は,
前記先行受信処理の後,前記読取処理の開始を要求する読取開始要求を前記読取装置に送信する先行送信処理と,
前記先行受信処理の後,前記先行読取結果を表示する表示処理と,
前記表示処理の後,前記読取処理による読取結果の送信指示についてユーザからの入力を受け付ける指示受付処理と,
前記送信指示を受け付けた後,前記読取処理による読取結果の送信を要求する送信指示を前記読取装置に送信する後続送信処理と,
を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項15に記載する情報処理装置において,
前記制御部は,前記先行受信処理の後,前記先行読取結果に基づいて前記読取処理での読取設定を決定する決定処理を実行し,
前記先行送信処理では,前記決定処理の後,前記決定処理にて決定された読取設定による前記読取処理の開始を要求することを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置と,原稿の画像を読み取る読取処理を実行する読取装置とを備える読取システムにおいて,
前記情報処理装置は,
前記読取装置に前記読取処理を実行させるジョブを受け付ける受付部と,
第1の通信方式に従って無線通信を行う命令側第1通信部と,
前記第1の通信方式よりも通信距離が長い第2の通信方式に従って無線通信を行う命令側第2通信部と,を備え,
前記読取装置は,
前記第1の通信方式に従って無線通信を行う処理側第1通信部と,
前記第2の通信方式に従って無線通信を行う処理側第2通信部と,
原稿の画像を読み取る読取部と,を備え,
前記読取装置に実行させるジョブの実行条件を満たしている状態で,前記情報処理装置と前記読取装置との間に,前記第1の通信方式に従う無線通信である近距離通信が確立した場合,
前記近距離通信によって,前記第2の通信方式に従う無線通信である遠距離通信の確立に利用する接続情報と,前記読取装置が前記読取処理よりも簡易な読取条件で前記原稿の画像を読み取る簡易読取と,前記原稿の画像の一部を読み取る一部読取と,の少なくとも一方の読み取りを行った結果である先行読取結果とを,前記情報処理装置と前記読取装置との間で受け渡す先行通信処理と,
前記先行読取結果の受け渡しを行った後,前記読取装置に前記読取処理を開始させる読取開始処理と,
前記接続情報の受け渡しを行った後,前記接続情報を利用して,前記情報処理装置と前記読取装置との間で前記遠距離通信を確立させる確立処理と,
前記確立処理の後,前記遠距離通信によって,前記原稿の画像の前記読取処理での読取結果を前記読取装置から前記情報処理装置に受け渡す後続通信処理と,
を行うことを特徴とする読取システム。
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JP2012236339A JP2014086985A (ja) | 2012-10-26 | 2012-10-26 | 読取装置,情報処理装置および読取システム |
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US10609748B2 (en) | 2014-06-05 | 2020-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Communication system, communication apparatus, control method thereof, and storage medium |
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- 2012-10-26 JP JP2012236339A patent/JP2014086985A/ja active Pending
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