JP2014085459A - 表示ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】 未使用時の容器を衛生的に保つことができ、しかも容器の内容物に関する情報記載の製造の手間を軽減することができる表示ラベルを提供する。
【解決手段】 医薬組成物が収容された容器33(医薬品30)を第1、第2ラベル10,20で挟み込んで封入するとともに、情報Jの表示スペースを有する分割ラベル2が付着した状態で容器33の取り出しを可能にする。これにより、未使用時の容器33を衛生的に保つことができる。また、容器33とその容器33を包装する包装体(第1、第2ラベル10,20)との両方に情報Jを記載する必要がなくなり、情報記載の製造の手間を軽減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 医薬組成物が収容された容器33(医薬品30)を第1、第2ラベル10,20で挟み込んで封入するとともに、情報Jの表示スペースを有する分割ラベル2が付着した状態で容器33の取り出しを可能にする。これにより、未使用時の容器33を衛生的に保つことができる。また、容器33とその容器33を包装する包装体(第1、第2ラベル10,20)との両方に情報Jを記載する必要がなくなり、情報記載の製造の手間を軽減することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、容器の内容物に関する情報の表示スペースを備えた表示ラベルに関する。
特許文献1に示すように、1回服用分の医薬組成物をスティック型包装体(容器)に封入し、医薬組成物を服用する際に、スティック型包装体の上端部に設けられた切り口線(ミシン目)を開封してその開封部分を飲み口とすることで、容器に収容された医薬組成物の携帯性を向上させたものが提案されている。しかしながら、この構成では、医薬組成物を携帯する場合、スティック型包装体をカバンの中に入れて持ち運ぶなど、包装体自体が直接外部と接触することになる。このため、飲み口となる切り口線付近にゴミが付着するようなときには、その飲み口部分を使用者が口の中に入れることになるので、衛生面で問題が生じるおそれがある。
また、とりわけ医薬組成物などの内容物を収容する容器においては、その内容物に関する情報、例えば内容物の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限等を記載する必要がある。このため、容器を包装するような場合、容器自体はもとより容器を包装する包装体にも同一の情報を記載する必要が生じ、その分製造に手間がかかるという問題が生じる。
また、とりわけ医薬組成物などの内容物を収容する容器においては、その内容物に関する情報、例えば内容物の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限等を記載する必要がある。このため、容器を包装するような場合、容器自体はもとより容器を包装する包装体にも同一の情報を記載する必要が生じ、その分製造に手間がかかるという問題が生じる。
本発明の課題は、未使用時の容器を衛生的に保つことができ、しかも容器の内容物に関する情報記載の製造の手間を軽減することができる表示ラベルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の表示ラベルは、
容器を挟み込んで封入するとともに容器の内容物に関する情報の表示スペースを有する第1、第2ラベルと、
第1、第2ラベルの少なくとも一方の一部に切り離し可能に形成され、かつ前記情報の表示スペースを含んで前記容器に貼着された分割ラベルと、
前記容器を封入した第1、第2ラベルを開封するための切り離し可能な開封部と、
前記第1、第2ラベルの外周部分のうち少なくとも一方の外周部分に設けられ、相手側の外周部分に粘着することで第1、第2ラベル間に容器を封入する封入粘着部と、を備え、
前記開封部を開封して前記容器を第1、第2ラベルから取り出す際に、前記分割ラベルが切り離されて取り出された容器に付着することを特徴とする。
容器を挟み込んで封入するとともに容器の内容物に関する情報の表示スペースを有する第1、第2ラベルと、
第1、第2ラベルの少なくとも一方の一部に切り離し可能に形成され、かつ前記情報の表示スペースを含んで前記容器に貼着された分割ラベルと、
前記容器を封入した第1、第2ラベルを開封するための切り離し可能な開封部と、
前記第1、第2ラベルの外周部分のうち少なくとも一方の外周部分に設けられ、相手側の外周部分に粘着することで第1、第2ラベル間に容器を封入する封入粘着部と、を備え、
前記開封部を開封して前記容器を第1、第2ラベルから取り出す際に、前記分割ラベルが切り離されて取り出された容器に付着することを特徴とする。
このように、内容物を収容した容器を第1、第2ラベルで挟み込んで封入することにより、未使用時の容器を衛生的に保つことができる。また、第1、第2ラベルの少なくとも一方に形成されて内容物に関する情報の表示スペースを有する分割ラベルが容器に付着した状態で、容器を第1、第2ラベルから取り出すことができる。このため、内容物に関する情報を直接容器に記載する必要がなくなるので、内容物に関する情報記載の製造の手間を軽減することができる。
また、封入粘着部を設けて各ラベル間で容器を挟み込んで封入する構成によれば、一方のラベル上に容器を載置し、この状態で上方から他方のラベルを貼り合わせるという手順で容器を封入することができる。このため、偏平帯状の容器から円筒形状の容器まで様々な形状の容器を画一的かつ簡単な手順で封入することができる。
また、封入粘着部を設けて各ラベル間で容器を挟み込んで封入する構成によれば、一方のラベル上に容器を載置し、この状態で上方から他方のラベルを貼り合わせるという手順で容器を封入することができる。このため、偏平帯状の容器から円筒形状の容器まで様々な形状の容器を画一的かつ簡単な手順で封入することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、表示ラベル1は、容器(本実施形態では医薬品30の容器33を例示する)を挟み込んで封入する表示ラベルであり、容器33を上方から挟み込む第1ラベル10と、容器33を下方から挟み込む第2ラベル20とから構成されている。
第1ラベル10は、図2に示すように、長方形状の白色フィルムで形成され、その下面には、第2ラベル20との相互の貼着によって容器33を封入する封入粘着部としての封入粘着層11と、容器33の上面部分に貼付する第1粘着部としての貼付粘着層12とが形成されている。封入粘着層11は、第1ラベル10の外周部分で全周に亘って形成されている。貼付粘着層12は、第1ラベル10のほぼ中央位置で第1ラベル10の長手方向に沿って延びる長方形状の領域に形成されている。図2に示す二点鎖線のハッチング部分は、第1ラベル10の粘着層11,12が形成されていない非粘着領域をなしている。
また、第1ラベル10には、その長手方向における寸法の1/3程度の部分で表示ラベル1を分断して開封する開封ミシン目13と、開封ミシン目13の一部を含んで貼付粘着層12の形成領域を取り囲むようにして形成され、かつ容器33を表示ラベル1から取り出す際に容器33に貼付された貼付粘着層12の形成領域を分割ラベル2として表示ラベル1から分割する分割ミシン目14とが形成されている。封入及び貼付の各粘着層11,12が形成された第1ラベル10の下面とは反対側の面となる上面(表面)には、表示ラベル1に封入される容器33の内容物に関する情報、例えば医薬品30の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限、開封方法、特長等を示す様々な情報Jが表面全体(封入粘着層11の表側部分を含む)に印刷されている。また、分割ラベル2の形成領域内となる第1ラベル10の上面部分(情報の表示スペース)においても同様に情報Jが印刷されている。
なお、分割ラベル2に印刷される情報Jは、表示ラベル1を開封して取り出した容器33の表示情報にもなるものであり、上記した医薬品30の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限、開封方法、特長等のうち、使用者が医薬品30を服用する直前あるいは医薬品30の服用後の容器33において表示内容が有用となる情報(例えば医薬品30の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限)が印刷される。
一方、第2ラベル20は、図3に示すように、第1ラベル10と同一形状の白色フィルムで形成され、その下面には、第1ラベル10との相互の貼着によって容器33を封入する封入粘着部としての封入粘着層21と、容器33の下側部分と剥離可能に粘着する第2粘着部としての剥離粘着層22とが形成されている。封入粘着層21は、第1ラベル10の封入粘着層11と同様に、第2ラベル20の外周部分で全周に亘って形成されている。剥離粘着層22は、第2ラベル20のほぼ中央位置で第2ラベル20の短手方向に沿って延びる長方形状の領域に形成されている。図3に示す二点鎖線のハッチング部分は、第2ラベル20の粘着層21,22が形成されていない非粘着領域をなしている。
また、第2ラベル20には、その長手方向における寸法の1/3程度の部分、言い換えれば、第1ラベル10の開封ミシン目13と対応する位置で表示ラベル1を分断して開封する開封ミシン目23が形成されている。これにより、開封ミシン目13,23は、容器33(医薬品30)を封入した表示ラベル1(第1、第2ラベル10,20)を開封するための切り離し可能な開封部3を構成する。封入及び剥離の各粘着層21,22が形成された第2ラベル20の下面とは反対側の面となる上面(表面)には、容器33の内容物に関する情報J(例えば医薬品30の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限、開封方法、特長等)と容器33を図案化したデザイン画Dとが表面全体(封入粘着層21の表側部分を含む)に印刷されている。
なお、表示ラベル1を構成する第1、第2ラベル10,20の原料としては特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から構成される1種又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。そして、このフィルムに粘着層、印刷層、非粘着層などを既存の方法により積層して第1、第2ラベル10,20を形成する。また、実施形態中では、第1、第2ラベル10,20をそれぞれ白色フィルムとしているが、ラベルの材質及び色は特に限定するものではない。なお、表示ラベル1(第1、第2ラベル10,20)を透明フィルムで形成することも可能であり、この場合には、表示ラベル1に封入された容器33(医薬品30)を外部から確認することができる。
次に、表示ラベル1によって封入される容器33(医薬品30)について説明する。医薬品30は、図4に示すように、医薬組成物31と嚥下補助物質32とがそれぞれ偏平帯状の容器33に収容されることで構成されている。なお、図4中には、偏平帯状の容器33が折り畳まれて表示ラベル1に封入されている状態を示す。嚥下補助物質32は、水分を含有する滅菌された粘液状のゼリーであり、医薬品30の使用者が医薬組成物31を服用する際に、医薬組成物31と一緒に嚥下することで医薬組成物31の嚥下を補助する。
容器33は、折り曲げ可能に柔らかく、かつヒートシールが可能な合成樹脂(例えば低密度ポリエチレンなど)製のシートからなる。そのシートは、先細りの縦長形状をなし、長手方向に沿って2つ折りされたシートの端と端とを貼り合わせ、2つ折り内部に医薬組成物31を挿入するとともに嚥下補助物質32を充填し、この状態で外部から熱を加えることによってシートの内面同士を融着させて医薬組成物31及び嚥下補助物質32を収容する。
具体的に、容器33には、その長手方向の一端部(先細り側)に吸い口部34が形成され、他端部には吸い口部34を一時的に挿入するための吸い口挿入部35が形成され、残る中間部には、嚥下補助物質32を収容するための嚥下補助物質収容部36が形成されている。
吸い口部34は、医薬組成物31を服用する際に使用者がくわえ込む部分であり、医薬組成物31を収容するための医薬組成物収容部37と、使用時における医薬組成物31及び嚥下補助物質32の出口となる出口形成予定部38とを備えている。出口形成予定部38は、未使用時には閉塞された通路であり、使用者が医薬組成物31を服用する際の操作外力を受けて開放することで医薬組成物収容部37と外部とを連通して、医薬組成物31及び嚥下補助物質32の出口となる。
医薬組成物収容部37と嚥下補助物質収容部36との間には、容器33の長手方向に沿って、第1弱シール部39、空室部40、及び第2弱シール部41が順次形成されている。空室部40には何も収容されない。第1、第2弱シール部39,41は、それぞれ出口形成予定部38と同様に、未使用時には閉塞された通路であり、使用者が医薬組成物31を服用する際の操作外力を受けて開放することで嚥下補助物質収容部36と空室部40と医薬組成物収容部37とを連通する。
また、嚥下補助物質収容部36と吸い口挿入部35との間には、強シール部42が形成されている。強シール部42は、第1、第2弱シール部39,41に比べてシール強度が強く、使用者が医薬組成物31を服用する際の操作外力を受けても開放しない。これにより、嚥下補助物質収容部36に収容された嚥下補助物質32は、操作外力を受けた場合、吸い口挿入部35側に押し出されることなく、確実に医薬組成物収容部37側に押し出される。
そして、上記した医薬品30は、容器33のうち第2弱シール部41と強シール部42とをそれぞれ内側に折りたたみ、出口形成予定部38が設けられている吸い口部34を吸い口挿入部35に挿入することで、使用者の口に入る部分(吸い口部34)を直接外部に露出させない状態となる。
また、医薬品30を使用する場合、使用者は、吸い口挿入部35から引き出された吸い口部34を口に入れ、この状態で容器33のうち嚥下補助物質収容部36が形成されている部分に力を加えることで、第1弱シール部39と第2弱シール部41とを順次開放する。そして、使用者は、嚥下補助物質収容部36から出口形成予定部38へ向かう方向に容器33をしごくことで出口形成予定部38を開放し、容器33に収容された医薬組成物31と嚥下補助物質32とを一緒に口の中に入れる。
しかして、上記した医薬品30(容器33)は、図4に示す状態で表示ラベル1に封入される。具体的な封入手順は、粘着層21,22を上方に向けた状態の第2ラベル20のほぼ中央部分上に、吸い口部34が吸い口挿入部35に挿入されて折りたたまれた容器33を置く。このとき、容器33は、吸い口部34側を第2ラベル20の開封ミシン目23側に向け、かつ吸い口部34を挿入した吸い口挿入部35が剥離粘着層22に粘着されるように第2ラベル20上に置かれる。そして、この状態から開封ミシン目13が開封ミシン目23と対向する向きで、しかも容器33の嚥下補助物質収容部36の上面に貼付粘着層12(分割ラベル2)が粘着されるようにして、第1ラベル10の封入粘着層11を第2ラベル20の封入粘着層21に貼り合わせる。
これにより、容器33は、図4に示すように、第1ラベル10と第2ラベル20との間に挟み込まれるようにして表示ラベル1に封入される。また、このとき、容器33は、一方の折りたたみ部分となる第1弱シール部39から第2弱シール部41までの部分が開封ミシン目13,23(開封部3)の位置(以下、これを開封位置Iという)からはみ出した状態で封入され、このはみ出した部分が開封部3を切り離して容器33を第1、第2ラベル10,20(表示ラベル1)から取り出す際に摘むための摘み部4となる。このため、容器33(医薬品30)を表示ラベル1から取り出す際には、開封部3を切り離した状態で摘み部4が外部に露出することになるので、容器33の取り出し操作が容易になる。
次に、表示ラベル1に封入された容器33(医薬品30)を取り出す際の操作について説明する。まず、容器33が表示ラベル1に封入された図4の状態から、開封部3を切り離して開封位置Iから外側の表示ラベル1の部分を取り除く。これにより、表示ラベル1は、図5に示すように、容器33の摘み部4を外部に露出した状態で開封される。次に、この状態から、摘み部4を摘んで容器33を外側に引き出す操作を行う。これに伴い、第1ラベル10の分割ミシン目14が切り離されることで、図6に示すように、貼付粘着層12を介して嚥下補助物質収容部36の上面に付着された分割ラベル2が第1ラベル10から切り取られる。
また、このとき、吸い口挿入部35に粘着された第2ラベル20の剥離粘着層22が引き出し方向の抵抗となって、吸い口部34が吸い口挿入部35から徐々に引き抜かれる。そして、最終的には、図7に示すように、吸い口挿入部35を粘着する剥離粘着層22の粘着力が容器33を引き出す力に負けて、吸い口挿入部35が第2ラベル20から剥離し、吸い口部34が吸い口挿入部35から完全に抜け出した状態で容器33が表示ラベル1から取り出される。
以上のように、本実施形態の表示ラベル1(第1、第2ラベル10,20)は、医薬組成物31が収容された容器33(医薬品30)を挟み込んで封入することにより、未使用時の容器33を衛生的に保つことができる。したがって、使用者が医薬組成物31を服用する際に容器33の吸い口部34を口の中に入れる場合でも、使用者に対して衛生的に医薬組成物31を摂取させることができる。また、医薬品30に関する情報Jの表示スペースを有する分割ラベル2が容器33に付着した状態で、容器33を第1、第2ラベル10,20から取り出すことができる。このため、情報Jを直接容器33に記載する必要がなくなるので、医薬品30に関する情報記載の製造の手間を軽減することができる。また、容器33内の医薬品30を服用する際には、開封部3を構成する開封ミシン目13,23を境として表示ラベル1を分断して容器33を取り出すことになるので、開封状態が明確になり医薬品30の使用/未使用状態を分かり易くできる。
また、第1、第2ラベル10,20は、それぞれ同一の外形形状に形成されるとともに、各々の外周部分には全周に亘って相互間で粘着して容器33を封入する封入粘着層11,21が設けられている。これにより、容器33を表示ラベル1に封入する際には、各ラベル10,20の外形を合わせるようにして容器33を挟み込むことで封入粘着層11,21(封入粘着部)が相互に粘着し合い、結果としてより気密性を高めて容器33を表示ラベル1に封入することができる。ただし、第1、第2ラベルのうちいずれか一方の外周部分にのみ封入粘着部を設けて容器を封入するようにしてもよい。
また、上記した封入粘着部を設けて各ラベル間で容器を挟み込んで封入する構成によれば、一方のラベル上に容器を載置し、この状態で上方から他方のラベルを貼り合わせるという手順で容器を封入することができる。このため、実施形態中に記載した偏平帯状の容器をはじめ、アンプル容器、シリンジ容器、バイアル容器等、様々な形状の容器を画一的かつ簡単な手順で封入することができる。したがって、手作業で容器を封入する場合には、その封入作業を容易にできる。また専用の封入装置を作りその封入装置で容器を封入する場合には、簡単な構造で封入装置を構成することができるとともに、様々な形状の容器に対して封入装置を汎用的に使用することができる。
また、本実施形態の表示ラベル1は、容器33の内容物に関する情報Jが第1、第2ラベル10,20の表面にそれぞれ記載されている。このため、机等に表示ラベル1を置いたときに、表示ラベル1がいずれの載置状態となっても(第1ラベル10あるいは第2ラベル20のいずれが表側になっても)、その載置状態のまま容器33の内容物に関する情報(例えば医薬品30の構成材料、販売品名、製造元、製造番号、使用期限、開封方法、特長等)Jを視認することができる。しかも、その情報Jは、分割ラベル2の情報の表示スペースを含んでラベル10,20の表面全体(各封入粘着層11,21の表側部分を含む)に記載されている。このため、一方向から表示ラベル1を見た場合、具体的には第1ラベル10あるいは第2ラベル20の一方側から見た場合に、視認できる情報Jの量をより多くすることができる。例えばアンプル容器のような円筒形状のものに対してラベルを巻き付けた場合では、一方向から見て視認できるラベル表面の情報はアンプル容器の直径寸法の幅に限定されてしまう。
なお、表示ラベルにおける情報の記載構成は、実施形態中のものに限定されない。実施形態中では、第1、第2の両方のラベルに情報を記載しているが、いずれか一方のラベル表面にのみ情報を記載するようにしてもよい。ただし、この場合、情報の表示スペースとなる分割ラベルを設けたラベルが表面に情報を記載したラベルとなる。また、情報の記載領域は必ずしもラベルの表面全体とするものではない。例えば分割ラベルを備えた一方のラベルに対しては分割ラベルにのみ情報を記載し、分割ラベルを備えない他方のラベルに対しては表面全体に情報を記載するようにしてもよい。また、実施形態中では、分割ラベルを一方のラベルにのみ設けた場合を例示しているが、必ずしもこの構成に限定するものではなく、第1、第2ラベルの両方に分割ラベルを設けるようにしてもよい。
また、容器33は、その両端部側がそれぞれ内側に折りたたまれ、吸い口部34が吸い口挿入部35に挿入された状態で表示ラベル1に封入されるので、未使用時の容器33(具体的には吸い口部34)をより一層衛生的に保つことができる。そして、表示ラベル1から容器33を引き出すときには、剥離粘着層22が引き出し方向の抵抗となって吸い口部34が自動的に吸い口挿入部35から抜け出す。このため、容器33を表示ラベル1から取り出した後に吸い口部34を吸い口挿入部35から抜き取るという操作をわざわざ行う必要がなくなるので、医薬品30を使用する際(医薬組成物31を服用する際)の使用操作性を高めることができる。
なお、上記した実施形態では、表示ラベルによって封入する容器の内容物を医薬品としているが、これに限定するものではなく、開封部分を飲み口(又は吸い口)として摂取可能な内容物(例えば健康食品など)であればいずれの構成であってもよい。また、容器の構成についても、実施形態中に記載のもの(例えば吸い口部を吸い口挿入部に挿入した折りたたみ状態となる構成)に限定せず、例えば上端部に開封用の切り口線(ミシン目)が設けられたスティック型の容器などであってもよく、さらにはアンプル容器、シリンジ容器、バイアル容器等を本発明に係る容器としてもよい。
また、上記した実施形態では、表示ラベルの開封部及び分割ラベルの切り離し部分をそれぞれミシン目で形成しているが、これに限らず、切れ目、半切り溝、あるいはミシン目、切れ目、半切り溝を組み合わせたものなどで形成してもよい。さらには、表示ラベル(第1、第2ラベル)の外形形状についても、長方形状に限定するものではなくいずれの形状であってもよい。
上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
前記吸い口部(34)は、
医薬組成物(31)を収容する医薬組成物収容部(37)と、
未使用時には閉塞された通路であり、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けて開放することで前記医薬組成物収容部と外部とを連通して、医薬組成物の出口となる出口形成予定部(38)と、を備え、
前記中間部には、前記医薬組成物の嚥下を補助するための嚥下補助物質(32)を収容する嚥下補助物質収容部(36)が形成され、
前記医薬組成物収容部と前記嚥下補助物質収容部との間には、未使用時には閉塞された通路であり、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けて開放することで前記嚥下補助物質収容部と前記医薬組成物収容部とを連通して、前記嚥下補助物質を前記医薬組成物収容部に送り込む弱シール部(39,41)が形成され、
前記嚥下補助物質収容部と前記吸い口挿入部との間には、前記弱シール部に比べてシール強度が強く、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けても開放しない強シール部(42)が形成されていることを特徴とする表示ラベル。
医薬組成物(31)を収容する医薬組成物収容部(37)と、
未使用時には閉塞された通路であり、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けて開放することで前記医薬組成物収容部と外部とを連通して、医薬組成物の出口となる出口形成予定部(38)と、を備え、
前記中間部には、前記医薬組成物の嚥下を補助するための嚥下補助物質(32)を収容する嚥下補助物質収容部(36)が形成され、
前記医薬組成物収容部と前記嚥下補助物質収容部との間には、未使用時には閉塞された通路であり、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けて開放することで前記嚥下補助物質収容部と前記医薬組成物収容部とを連通して、前記嚥下補助物質を前記医薬組成物収容部に送り込む弱シール部(39,41)が形成され、
前記嚥下補助物質収容部と前記吸い口挿入部との間には、前記弱シール部に比べてシール強度が強く、使用者が前記医薬組成物を服用する際の操作外力を受けても開放しない強シール部(42)が形成されていることを特徴とする表示ラベル。
これによれば、医薬組成物とその医薬組成物の嚥下を補助するための嚥下補助物質とを個別に容器内に収容することができ、しかも使用者が医薬組成物を服用する際には、出口形成予定部から医薬組成物と嚥下補助物質とを一緒に摂取することができるので、医薬組成物及び嚥下補助物質を備えた医薬品の携帯性を高めることができるとともに、医薬組成物を服用する際の使用操作性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
1 表示ラベル
2 分割ラベル
3 開封部
4 摘み部
10 第1ラベル
11 封入粘着層(封入粘着部)
12 貼付粘着層(第1粘着部)
13 開封ミシン目
14 分割ミシン目
20 第2ラベル
21 封入粘着層(封入粘着部)
22 剥離粘着層(第2粘着部)
23 開封ミシン目
30 医薬品
31 医薬組成物
32 嚥下補助物質
33 容器
34 吸い口部
35 吸い口挿入部
36 嚥下補助物質収容部
37 医薬組成物収容部
38 出口形成予定部
D デザイン画
I 開封位置
J 情報
2 分割ラベル
3 開封部
4 摘み部
10 第1ラベル
11 封入粘着層(封入粘着部)
12 貼付粘着層(第1粘着部)
13 開封ミシン目
14 分割ミシン目
20 第2ラベル
21 封入粘着層(封入粘着部)
22 剥離粘着層(第2粘着部)
23 開封ミシン目
30 医薬品
31 医薬組成物
32 嚥下補助物質
33 容器
34 吸い口部
35 吸い口挿入部
36 嚥下補助物質収容部
37 医薬組成物収容部
38 出口形成予定部
D デザイン画
I 開封位置
J 情報
Claims (6)
- 容器を挟み込んで封入するとともに容器の内容物に関する情報の表示スペースを有する第1、第2ラベルと、
第1、第2ラベルの少なくとも一方の一部に切り離し可能に形成され、かつ前記情報の表示スペースを含んで前記容器に貼着された分割ラベルと、
前記容器を封入した第1、第2ラベルを開封するための切り離し可能な開封部と、
前記第1、第2ラベルの外周部分のうち少なくとも一方の外周部分に設けられ、相手側の外周部分に粘着することで第1、第2ラベル間に容器を封入する封入粘着部と、を備え、
前記開封部を開封して前記容器を第1、第2ラベルから取り出す際に、前記分割ラベルが切り離されて取り出された容器に付着することを特徴とする表示ラベル。 - 前記容器は、その一端部分が前記開封部の位置からはみ出した状態で封入され、このはみ出した部分が開封部を切り離して容器を前記第1、第2ラベルから取り出す際に摘むための摘み部となる請求項1に記載の表示ラベル。
- 前記封入粘着部は、前記第1、第2ラベルのそれぞれの外周部分に設けられて相互間で粘着し合う請求項1又は2に記載の表示ラベル。
- 前記容器の内容物に関する情報は、前記第1、第2ラベルの表面にそれぞれ記載される請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の表示ラベル。
- 前記容器の内容物に関する情報は、前記分割ラベルの情報の表示スペースを含んでラベルの表面全体に記載される請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の表示ラベル。
- 前記容器は、偏平帯状をなし、その長手方向の両端部側がそれぞれ内側に折りたたまれ、その一端部が吸い口部に、他端部が吸い口部を一時的に挿入する吸い口挿入部とされ、残る中間部に前記分割ラベルが第1粘着部で粘着され、かつ前記吸い口挿入部と前記第1、第2ラベルの一部とが第2粘着部で剥離可能に粘着され、前記開封部を開封して容器を引き出す際に、前記第2粘着部が引き出し方向の抵抗となって、前記吸い口部が前記吸い口挿入部から抜け出す請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の表示ラベル。
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