JP2014084894A - シール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂リングおよびゴムリングの組み合わせよりなる組み合わせシールを装着溝に装着するシール構造において、樹脂リングおよび装着溝の側壁間にゴムリングが挟み込まれるのを抑制し、もってゴムリングにくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制する。
【解決手段】装着溝の側壁に溝幅方向へ突出する突起部を設けてこの突起部に対し樹脂リングを当接させるとともに、突起部および装着溝の底壁間の間隔寸法を樹脂リングおよび装着溝の底壁間の間隔寸法より大きく設定することにより、樹脂リングおよび装着溝の側壁間に間隙空間を設けたことを特徴とする。ゴムリングはこの間隙空間に対しはみ出すことになる。
【選択図】図1
【解決手段】装着溝の側壁に溝幅方向へ突出する突起部を設けてこの突起部に対し樹脂リングを当接させるとともに、突起部および装着溝の底壁間の間隔寸法を樹脂リングおよび装着溝の底壁間の間隔寸法より大きく設定することにより、樹脂リングおよび装着溝の側壁間に間隙空間を設けたことを特徴とする。ゴムリングはこの間隙空間に対しはみ出すことになる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シール技術に係るシール構造に関する。
低フリクションおよび低リークの性能が要求される各種の機器に用いられるシール構造として従来から、樹脂リングおよびゴムリングの組み合わせよりなる組み合わせシールを装着溝に装着するシール構造が知られている。
図4はその一例を示し、すなわち図示するシール構造は、相対運動する二部材31,41のうちの一方の部材(例えばピストン)31に設けた装着溝32に組み合わせシール1を装着することにより二部材31,41間をシールするものとされ、組み合わせシール1は、二部材31,41のうちの他方の部材(例えばシリンダ乃至ハウジング)41に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11および装着溝32の底壁間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている(特許文献1参照)。
上記従来技術において、組み合わせシール1に対し軸方向一方から圧力が印加されると、樹脂リング11およびゴムリング21は共に装着溝32の反対側の側壁に押し付けられた状態となる。このとき上記二部材31,41間に偏心や撓みが発生すると、樹脂リング11が装着溝32の側壁に対し傾いて樹脂リング11および装着溝32の側壁間に微小なスキマが発生し、このスキマにゴムリング21がはみ出す形となる。そしてさらに偏心や撓みが解消して樹脂リング11の傾きが解消すると、樹脂リング11および装着溝32の側壁間にゴムリング21が挟み込まれ、この挟み込みが繰り返されることによりゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生することがある。
本発明は以上の点に鑑みて、樹脂リングおよびゴムリングの組み合わせよりなる組み合わせシールを装着溝に装着するシール構造において、樹脂リングおよび装着溝の側壁間にゴムリングが挟み込まれるのを抑制し、もってゴムリングにくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制することができるシール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるシール構造は、相対運動する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に組み合わせシールを装着することにより前記二部材間をシールする構造であって、前記組み合わせシールは、前記二部材のうちの他方の部材に密接する樹脂リングと、前記樹脂リングおよび前記装着溝の底壁間に配置されるゴムリングとの組み合わせよりなるシール構造において、前記装着溝の側壁に溝幅方向へ突出する突起部を設けてこの突起部に対し前記樹脂リングを当接させるとともに、前記突起部および前記装着溝の底壁間の間隔寸法を前記樹脂リングおよび前記装着溝の底壁間の間隔寸法より大きく設定することにより、前記樹脂リングおよび前記装着溝の側壁間に間隙空間を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるシール構造は、上記した請求項1記載のシール構造において、前記突起部およびこれに伴う前記間隙空間を前記装着溝の両側壁にそれぞれ設けたことを特徴とする。
上記構成を備える本発明のシール構造においては、樹脂リングおよびゴムリングの組み合わせよりなる組み合わせシールを装着する装着溝の側壁に溝幅方向へ突出する突起部が設けられてこの突起部に対し樹脂リングが当接するとともに、突起部および装着溝の底壁間の間隔寸法(径方向間隔寸法)が樹脂リングおよび装着溝の底壁間の間隔寸法(径方向間隔寸法)より大きく設定されることにより、樹脂リングおよび装着溝の側壁間に間隙空間が設けられている。したがってゴムリングは圧力に押圧されたときに弾性変形してはみ出すとしてもこの間隙空間にはみ出すため、ゴムリングが樹脂リングおよび装着溝の側壁間に挟み込まれることが抑制される。
尚、間隙空間は、所定の径方向幅および軸方向幅を備える空間であって、このうち径方向幅は、突起部および装着溝の底壁間の間隔寸法と樹脂リングおよび装着溝の底壁間の間隔寸法の寸法差をもって表わされ、軸方向幅は、溝幅方向へ突出する突起部の高さ寸法をもって表わされる。
また、突起部は一方の部材に設けられてこの突起部に対し樹脂リングが当接することにより一方の部材および樹脂リング間のシールがなされることになる。したがって突起部はシールを全周に亙って行うべく環状に形成され、これに伴って間隙空間も環状に形成される。また突起部は、樹脂リングに対し面接触するように軸直角平面状の先端面を備えることが多いが、その断面形状はとくに限定されるものではない。
一方、樹脂リングおよびゴムリングの組み合わせよりなる組み合わせシールを装着する装着溝は、互いに対向する一対の側壁(両側壁)および底壁を備えて断面長方形状に形成されることが多いところ、シールすべき圧力が軸方向一方から樹脂リングおよびゴムリングに作用する場合には、樹脂リングおよびゴムリングは装着溝における反対側の側壁(圧力が作用する方向とは反対側の、軸方向他方の側の側壁)に当接しようとするので、この当接しようとする側の側壁に突起部が設けられる。これに対し圧力が軸方向一方および軸方向他方から交互に樹脂リングおよびゴムリングに作用する場合には、樹脂リングおよびゴムリングは装着溝における軸方向他方の側壁および一方の側壁に交互に当接しようとするので、この当接しようとする両側壁にそれぞれ突起部が設けられる。したがってこの構成によれば、軸方向いずれの方向から圧力が作用する場合でも、ゴムリングが樹脂リングおよび装着溝の側壁間に挟み込まれるのを抑制することが可能とされる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては以上説明したように、ゴムリングが樹脂リングおよび装着溝の側壁間に設けられた間隙空間にはみ出すため、ゴムリングが樹脂リングおよび装着溝の側壁間に挟み込まれることがない。したがって挟み込みが繰り返されてゴムリングにくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制することができる。また、突起部およびこれに伴う間隙空間を装着溝の両側壁にそれぞれ設ける場合には、軸方向両方向においてそれぞれ本発明の上記効果を実現することができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1(A)は、本発明の第1実施例に係るシール構造を示している。当該実施例に係るシール構造は、相対運動する二部材31,41のうちの一方の部材31に設けた装着溝32に組み合わせシール1を装着することにより二部材31,41間をシールするものであって、組み合わせシール1は、二部材31,41のうちの他方の部材41に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている。
図1(A)は、本発明の第1実施例に係るシール構造を示している。当該実施例に係るシール構造は、相対運動する二部材31,41のうちの一方の部材31に設けた装着溝32に組み合わせシール1を装着することにより二部材31,41間をシールするものであって、組み合わせシール1は、二部材31,41のうちの他方の部材41に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている。
一方の部材31は例えば、軸方向に往復動するピストンとされ、このピストンの外周面に、互いに対向する軸方向一対の側壁(両側壁)32a,32bおよび底壁32cを備えて断面長方形状に形成された環状の装着溝32が設けられている。
他方の部材41は例えば、上記ピストンを挿通するシリンダ乃至ハウジングとされ、このシリンダ乃至ハウジングの内周面に樹脂リング11が摺動可能に密接する。
樹脂リング11は、軸方向一対の端面11a,11bならびに外周面11cおよび内周面11dを備えて断面長方形状に形成され、その外周面11cをもって上記シリンダ乃至ハウジングの内周面に密接する。
ゴムリング21は、断面円形乃至楕円形のOリング状とされ、樹脂リング11の内周側であって樹脂リング11の内周面11dおよび装着溝32の底壁32c間に所定の圧縮代をもって介装されている。但し本発明においてゴムリング21の断面形状は特に限定されず、例えば断面長方形状の角リングなどであっても良い。
したがってこれら各構成要素の具体的構成を加味すると、当該実施例に係るシール構造は、ピストン等の内周側部材の外周面に設けた環状の装着溝32に組み合わせシール1を装着することによりピストン等の内周側部材およびシリンダ乃至ハウジング等の外周側部材間をシールするものであって、組み合わせシール1は、シリンダ乃至ハウジング等の外周側部材の内周面に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11の内周側であって樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている。
また、当該実施例に係るシール構造には、ゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生しないよう以下の特徴的構成が設けられている。
すなわち、上記樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方(図では左方)から圧力Pが作用することを想定して、装着溝32における軸方向他方(図では右方)の側の側壁32bに突起部33が溝幅方向へ向けて突出するよう設けられ、これによりこの突起部33に対し樹脂リング11が当接する構成とされており、さらに、突起部33および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c1が樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c2より大きく設定されることにより、樹脂リング11および装着溝32の側壁32b間に間隙空間34が設けられている。
突起部33は、装着溝32における軸方向他方の側壁32bに環状の突起として設けられ、軸直角平面状の先端面33aを備え、この先端面33aに対し樹脂リング11が軸方向他方の端面11bをもって面接触する。突起部33の外周面および内周面はそれぞれ円筒面状とされているが、樹脂リング11が傾いた状態で当接するときに備えて樹脂リング11を傷付けることがないように断面円弧のアール面状または当該突起部33を先細の断面形状とする向きのテーパ面状などとされても良い。
またこの突起部33は、装着溝32の開口部近傍に設けられ、突起部33の外径寸法は一方の部材31の外径寸法と同等に設定されている。突起部33の内径寸法は、装着溝32の底壁32cの径寸法より随分と大きく設定され、樹脂リング11の内径寸法およびゴムリング21の外径寸法と比較しても大きく設定されている。したがって環状の突起部33の内周側に位置して樹脂リング11の端面11bおよび装着溝32の側壁32b間に間隙空間34が環状の空間として設けられており、図示するように樹脂リング11が突起部33に当接するとともにゴムリング21が装着溝32の側壁32bに当接した状態で間隙空間34は、突起部33、ゴムリング21、樹脂リング11の端面11bおよび装着溝32の側壁32bによって四方を囲まれる環状の空間として設けられている。
図1(A)は、当該実施例に係るシール構造の定常時の状態を示しており、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方から圧力Pが作用すると、樹脂リング11は突起部33に押し付けられ、ゴムリング21は装着溝32の側壁32bに押し付けられる。このとき圧力Pの大きさ如何によってはゴムリング21が大きく弾性変形して樹脂リング11の軸方向他方の側にはみ出すことになるが、ここには間隙空間34が設けられているため、ゴムリング21はこの間隙空間34にはみ出し、よって樹脂リング11および装着溝32の側壁32b間に強く挟み込まれることがない。
また、図1(A)の状態から一方の部材31および他方の部材32に偏心や撓みが生じることがあっても図1(B)または(C)に示すように、間隙空間34は消失せず、ゴムリング21のはみ出した部位は間隙空間34内に位置したままとされ、よってゴムリング21が樹脂リング11および装着溝32の側壁32b間に強く挟み込まれることはない。
したがって当該実施例に係るシール構造によれば、ゴムリング21が樹脂リング11および装着溝32の側壁32a間に強く挟み込まれることがないため、ゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制することができる。
尚、上記したように当該実施例に係るシール構造は、突起部33および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c1が樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c2より大きく設定されることにより、樹脂リング11および装着溝32の側壁32b間に間隙空間34が設けられていることを特徴的構成とするが、このような構成が設けられていないと、以下の不都合がある。
すなわち、比較例として示す図5(A)のシール構造では、突起部33および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c1が樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間の径方向間隔寸法c2と同等に設定されることにより、樹脂リング11および装着溝32の側壁32b間に間隙空間34が設けられていない。
そして、この場合には図5(B)に示すように、一方の部材31および他方の部材41に偏心や撓みが発生すると、樹脂リング11が突起部33に対し傾いて樹脂リング11および突起部33間に微小なスキマSが発生し、このスキマSにゴムリング21がはみ出すことになる。そして偏心や撓みが解消して樹脂リング11の傾きが解消すると、樹脂リング11および突起部33間にゴムリング21が強く挟み込まれるため、ゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生することになる。したがってこの比較例に係る構成では、本発明の効果を実現することができず、本発明の目的を達成することができない。この比較例に係る構成はこれに近似するものが上記特許文献2に記載されている。
第2実施例・・・
上記第1実施例では、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方から圧力Pが作用することを想定して、装着溝32における軸方向他方の側壁32bに突起部33が設けられているが、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方および軸方向他方から交互に圧力Pが作用する場合には、装着溝32の両側壁32a,32bにそれぞれ突起部33を設けることが考えられ、この構成によれば軸方向いずれの方向から圧力Pが作用する場合であっても、ゴムリング21が樹脂リング11および装着溝32の側壁32a間に強く挟み込まれることがないため、ゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制することができる。
上記第1実施例では、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方から圧力Pが作用することを想定して、装着溝32における軸方向他方の側壁32bに突起部33が設けられているが、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方および軸方向他方から交互に圧力Pが作用する場合には、装着溝32の両側壁32a,32bにそれぞれ突起部33を設けることが考えられ、この構成によれば軸方向いずれの方向から圧力Pが作用する場合であっても、ゴムリング21が樹脂リング11および装着溝32の側壁32a間に強く挟み込まれることがないため、ゴムリング21にくわれ(欠損)現象が発生するのを抑制することができる。
図2に示す第2実施例では、装着溝32の両側壁32a,32bにそれぞれ上記第1実施例と同様な構成の突起部33が設けられ、突起部33の内周側にそれぞれ上記第1実施例と同様な構成の間隙空間34が設けられる構成とされている。尚、この場合、一対の突起部33間の軸方向間隔寸法は、樹脂リング11の軸方向長さ寸法より少々大きく設定される。
第3および第4実施例・・・
上記第1および第2実施例において、シール構造は、ピストン等の内周側部材の外周面に設けた環状の装着溝32に組み合わせシール1を装着することによりピストン等の内周側部材およびシリンダ乃至ハウジング等の外周側部材間をシールするものであって、組み合わせシール1は、シリンダ乃至ハウジング等の外周側部材の内周面に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11の内周側であって樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされているが、その内周外周の配置については反対であっても良い。
上記第1および第2実施例において、シール構造は、ピストン等の内周側部材の外周面に設けた環状の装着溝32に組み合わせシール1を装着することによりピストン等の内周側部材およびシリンダ乃至ハウジング等の外周側部材間をシールするものであって、組み合わせシール1は、シリンダ乃至ハウジング等の外周側部材の内周面に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11の内周側であって樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされているが、その内周外周の配置については反対であっても良い。
図3(A)に示す第3実施例において、シール構造は、シリンダ乃至ハウジング等の外周側部材の内周面に設けた環状の装着溝32に組み合わせシール1を装着することによりシリンダ乃至ハウジング等の外周側部材およびロッド等の内周側部材間をシールするものであって、組み合わせシール1は、ロッド等の内周側部材の外周面に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11の外周側であって樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている。そして、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方から圧力が作用することを想定して、装着溝32における軸方向他方の側壁32bに上記第1実施例と同様な構成の突起部33が設けられ、突起部33の外周側に上記第1実施例と同様な構成の間隙空間34が設けられる構成とされている。
また、図3(B)に示す第4実施例において、シール構造は、シリンダ乃至ハウジング等の外周側部材の内周面に設けた環状の装着溝32に組み合わせシール1を装着することによりシリンダ乃至ハウジング等の外周側部材およびロッド等の内周側部材間をシールするものであって、組み合わせシール1は、ロッド等の内周側部材の外周面に密接する樹脂リング11と、樹脂リング11の外周側であって樹脂リング11および装着溝32の底壁32c間に配置されるゴムリング21との組み合わせよりなるものとされている。そして、樹脂リング11およびゴムリング21よりなる組み合わせシール1に対し軸方向一方および軸方向他方から交互に圧力が作用することを想定して、装着溝32の両側壁32a,32bにそれぞれ上記第1実施例と同様な構成の突起部33が設けられ、突起部33の外周側にそれぞれ上記第1実施例と同様な構成の間隙空間34が設けられる構成とされている。
また、各実施例に共通して、間隙空間34はその機能からして、はみ出し収容空間とも称される。間隙空間34の径方向幅は、ゴムリング21がこの間隙空間34に対しはみ出して来ても、突起部33に達しない程度の大きさとされる。間隙空間34の径方向幅および軸方向幅(すなわち突起部33の高さ)は、樹脂リング11が図1(C)に示す向きに傾いても、装着溝32の側壁32bに接触しない程度の大きさとされる。
1 組み合わせシール
11 樹脂リング
11a,11b 端面
11c 外周面
11d 内周面
21 ゴムリング
31 一方の部材
32 装着溝
32a,32b 側壁
32c 底壁
33 突起部
34 間隙空間
41 他方の部材
11 樹脂リング
11a,11b 端面
11c 外周面
11d 内周面
21 ゴムリング
31 一方の部材
32 装着溝
32a,32b 側壁
32c 底壁
33 突起部
34 間隙空間
41 他方の部材
Claims (2)
- 相対運動する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に組み合わせシールを装着することにより前記二部材間をシールする構造であって、
前記組み合わせシールは、前記二部材のうちの他方の部材に密接する樹脂リングと、前記樹脂リングおよび前記装着溝の底壁間に配置されるゴムリングとの組み合わせよりなるシール構造において、
前記装着溝の側壁に溝幅方向へ突出する突起部を設けてこの突起部に対し前記樹脂リングを当接させるとともに、前記突起部および前記装着溝の底壁間の間隔寸法を前記樹脂リングおよび前記装着溝の底壁間の間隔寸法より大きく設定することにより、前記樹脂リングおよび前記装着溝の側壁間に間隙空間を設けたことを特徴とするシール構造。 - 請求項1記載のシール構造において、
前記突起部およびこれに伴う前記間隙空間を前記装着溝の両側壁にそれぞれ設けたことを特徴とするシール構造。
Priority Applications (1)
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JP2012231710A JP2014084894A (ja) | 2012-10-19 | 2012-10-19 | シール構造 |
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