JP2014084164A - 断熱ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性の高い断熱ケースの提供を図る。
【解決手段】第1から第4の4つの側壁11、12、13、14を有する外ケース1と、これらの側壁11、12、13、14に沿って配置される2個の断熱材2とを備える。各断熱材2は、第1壁部21と第2壁部22との2つの壁部と、壁部同士を回動可能に接続する接続部23とを備える。両壁部21、22は、断熱性を有する部材から構成され、接続部23は、両壁部21、22が直線状に並ぶ伸長状態と、両壁部21、22が直角に配置される屈曲状態との、少なくとも2つの状態となるように、両壁部21、22を回動可能に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱ケースに関するものである。
従来より、梱包箱や通い箱といった保管や運搬用のケースについて、プラスチックシートや皮革、ボール紙などの1枚のシートにて構成されたものが広く用いられている(特許文献1及び2)。
1枚のシートにて形成された上記のケースは、未使用時には畳まれて嵩張らず、組み立てられることによりケースとして使用される。
例えば、段ボール箱は、1枚のボール紙を折り込んで組み立てられる。組み立てによって、当該段ボール箱は、底壁と、底壁から立ち上がる4つの側壁と、互いに対向する一対の前記側壁夫々の上端に延設された蓋フラップとを備えたケースとされる。
上記段ボール箱へ収容物を収容した後、上記一対の蓋フラップが折り込まれて、蓋フラップ同士はテープにて封ぜられる。
上記の段ボール箱において、箱内を断熱する必要がある場合、発砲スチロール板などの平板状の断熱材が各側壁の内面に沿って配置される。
実用新案登録第3027980号公報 実用新案登録第3115322号公報
ところが、4枚の平板状の側壁断熱材を段ボール箱の側壁に沿って順次立てていく場合、その途中で側壁断熱材が倒れてしまったり、或いは、内容物を入れるまでに倒れてしまったりして、作業性が悪い。
また、段ボール箱が平面視長方形の場合には、長辺用の長い側壁断熱材と、短辺用の短い側壁断熱材との2種類を用意しなければならない。しかも、装着作業において、段ボール箱の長辺側に短い側壁断熱材を配置しようとしたり、その逆に段ボール箱の長辺側に短い側壁断熱材を配置しようとしたりして、長短の取り違えが起こってしまい、この点でも作業性を悪くする。
さらにまた、組み立てられた段ボール箱と側壁断熱材の寸法精度には、通常、若干の公差(例えば、±5mm)が認められている。両者の公差が重なると、最大±10mmの誤差となる。そのため、段ボール箱と側壁断熱材との間や、側壁断熱材同士の間に隙間が生じてしまい、断熱性能が低下してしまう。この隙間を、梱包時に少なくするために、段ボール箱に蓋をしてガムテープなどで封止する際に、段ボールの蓋を強く引っ張って、ガムテープで止めることで、内部の側壁断熱材同士を強制的に圧接するようにすることも本発明者は検討した。ところが、図6(A)に示すように、上記一対の蓋フラップ60、60が折り込まれ、更に力rが加えられて付き合わされることにより、段ボール箱10の上部の幅が当該段ボール箱10の下部の幅よりも小さくなるように変形する。そのため、4枚の平板状の側壁断熱材20を用いた場合には、段ボール箱10の上記変形によってその側壁が傾き、この側壁と共に側壁断熱材20が斜めに傾く。その結果、傾いた側壁断熱材20間や、側壁断熱材20と下断熱板3との間に隙間sがあいて、断熱効果を損なう恐れがあった。
本発明は、上記の事情に鑑み、断熱材の段ボール箱への装着の作業性を改善し、長方形用の段ボール箱にあっても断熱材の種類を少なくすることができ、さらに、断熱効果を改善することができる断熱ケースの提供を図る。
本発明は、第1から第4の4つの側壁を有する立方体又は直方体形状の外ケースと、前記外ケース内に着脱可能に配置される2個の断熱材とを備え、前記2個の断熱材は、それぞれ、第1壁部と第2壁部との2つの壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを回動可能に接続する接続部とを備え、前記第1壁部と前記第2壁部は、断熱性を有する部材から構成され、前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部とが直線状に並ぶ伸長状態と、前記第1壁部と前記第2壁部とが直角に配置される屈曲状態との、少なくとも2つの状態となるように、前記第1壁部と前記第2壁部を回動可能に接続するものであり、前記2個の断熱材のうち一方の断熱材の前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの第1側壁と第2側壁とに沿わせて配置し、前記2個の断熱材のうち他方の断熱材の前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの第3側壁と第4側壁とに沿わせて配置したことを特徴とする断熱ケースを提供する。
前記2個の断熱材は、同一の形状、構造、大きさを備えたものであり、前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部の双方の外面に貼られたシート体であり、前記シート体は折り曲げ可能な柔軟性を有するものが適当である。
前記第1壁部と前記第2壁部とは、それぞれ、前記外面と直交する端面を備え、前記第1壁部と前記第2壁部とは、前記第1壁部の端面と実質的に同じ間隔部を隔てて、前記シート体に貼り付けられたものであり、 前記屈曲状態において、前記第1壁部の端面が前記間隔部に当接すると共に、第2壁部の端面が前記第1壁部の内面に当接するものとして実施し得る。
前記第1壁部と前記第2壁部とは、それぞれ、前記外面に対して傾斜する端面を備え、前記第1壁部と前記第2壁部とは、実質的に間隔を隔てずに、前記シート体に貼り付けられたものであり、前記屈曲状態において、前記第1壁部の端面と前記第2壁部の端面とが当接するものであり、両端面の傾斜の角度の和が90度であることを特徴とするものとできる。
前記外ケースは、底壁と、蓋フラップとを備え、前記4つの側壁は前記底壁から直立するものであり、前記蓋フラップは、前記4つの側壁のうち少なくとも一対の対向する側壁から回動可能に延設されたものであり、前記一対の蓋フラップの長さの和は、前記一対の蓋フラップが延設された側壁同士の間隔よりも短く、前記一対の蓋フラップの端辺同士を突き合わせてテープで封止した状態で、前記側壁の上部同士が接近し合うように弾性変形するものであり、前記屈曲状態であることによって、浮き上がりが防止されるものとして実施し得る。
また、本発明は、上記の断熱ケースに用いることができる断熱材を提供するものであり、この断熱材は、第1壁部と第2壁部との2つの壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを回動可能に接続する接続部とを備え、前記第1壁部と前記第2壁部は、断熱性を有する部材から構成され、前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部とが直線状に並ぶ伸長状態と、前記第1壁部と前記第2壁部とが直角に配置される屈曲状態との、少なくとも2つの状態となるように、前記第1壁部と前記第2壁部を回動可能に接続したものである。そして、この断熱材は、第1から第4の4つの側壁を有する立方体又は直方体形状の外ケースに対して、前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの隣合う第1側壁と第2側壁とに沿わせて配置することができる。
本発明にあっては、断熱材を段ボール箱へ装着する際、第1壁部と第2壁部とが接続部によって繋がった状態で、平面視L字状に配置されるため、内容物の有無に関わらず、倒れてしまうことを防止でき、作業性を改善することができる。
また、各断熱材は、梱包前即ちケース組み立て前、保管し易いように伸ばした状態にでき、梱包の際即ち断熱ケースを組み立てる際、折曲することにより簡単に上記のL字状の状態にすることができる。
さらに、本発明では、シートを組み立てて形成される断熱ケースについて、外ケースの側壁部へ配置される断熱材が、屈曲によりL型に組み合わされて接続されているため、接続された断熱材同士の間の隙間や、断熱材の傾きが、生じ難い。従って、公差などに起因する断熱性の低下をすることができる。
また、2個の断熱材を同じ形態とすることにより、直方体の外ケースにあっても、同一形態の断熱材を2個用いることで対応できるため、断熱材の種類を少なくすることができ、断熱材の取り間違えも防止し得る。
また、外ケースについて、一対の蓋フラップの長さの和は、前記一対の蓋フラップが延設された側壁同士の間隔よりも短くすることによって、梱包作業時に、上部同士が接近し合うように弾性変形させて封止する作業を、容易に行なうことができる。より詳しくは、一対の蓋フラップの長さの和と、前記一対の蓋フラップが延設された側壁同士の間隔とを同じに設定した通常の外ケースの場合には、上部同士が接近し合うように弾性変形させるには、蓋フラップの端辺同士を重ねるといった不自然な状態となり、重ねた状態では確実なテープの封止が不可能であった。一対の蓋フラップの長さの和は、前記一対の蓋フラップが延設された側壁同士の間隔よりも短しておくことで、一対の蓋フラップの端辺同士を突き合わせてテープで封止すれば、必ず、側壁の上部同士が接近し合うように弾性変形した状態となる。
このように、ケースの側壁の上部同士を接近し合うように弾性変形させて封止することによって、断熱材同士が接近密着して、ケースの断熱性能を向上させることができる。
図6を参照してより詳しく説明する。図6(A)に示すように、従来の板状の断熱材20を4枚用いた場合には、前述のとおり、断熱材20が傾いてしまう結果、隙間sが生ずるおそれがあった。
これに対して、本発明では、第1壁部21と第2壁部22とがL型に組み合わされて接続されているため、一方の壁部の傾きを他方の壁部が規制することになり、それぞれの傾きが緩和される。その結果、傾きによる断熱材間の隙間の発生が抑制された状態で2つの断熱材2同士が接近する。従って、外ケース1及び断熱材2の公差により生じた隙間を、自然な梱包作業をする中で解消し、気密性の高い断熱空間を作り出し、断熱効果を高めることができるものである。なお、図6(A)(B)は、それぞれの作用効果の差異を誇張して示したものであり、実際には、段ボール箱の公差に起因する隙間の発生の解消を図るものであり、図示したものよりも小さな変化となる。
本発明に係る断熱ケースの一実施の形態の組み立て途中の状態を示す斜視図。 (A)は蓋フラップを閉じる前の状態を示す図1の断熱ケースの斜視図、(B)は蓋フラップを閉じた状態を示す(A)の断熱ケースの斜視図。 (A)は図2(B)の断熱ケースの平面図、(B)はその左側面図、(C)はその正面図、(D)はその底面図。 (A)は図3(A)のx−x断面図、(B)は図3(A)のy−y断面図、(C)は図3(B)のz−z断面図、(D)は(C)へ中断熱版を追加した状態を示す図3(A)のy−y断面図、(E)は断熱材を図7へ示すものに変更した例を示す図3(B)のz−z断面図。 (A)は図1の外ケースに収容される断熱材を伸ばした状態の平面図、(B)はその左側面図、(C)はその正面図、(D)はその背面図、(E)はその屈曲させた状態の背面図、(F)は(E)の平面図、(G)は(E)の左側面図、(H)は(E)の正面図、(I)は(E)の右側面図。 (A)は従来の断熱材を用いた段ボール箱の問題点を示す説明図、(B)は本発明に係る断熱ケースの効果を示す説明図。 他の実施の形態に係る断熱材を示すもので、(A)は伸ばした状態を示す平面図、(B)はその左側面図、(C)はその正面図、(D)はその背面図、(E)はその屈曲させた状態の背面図、(F)は(E)の平面図、(G)は(E)の左側面図、(H)は(E)の正面図、(I)は(E)の右側面図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1、図2及び図4(A)(B)(C)へ示す通り、この断熱ケースは、外ケース1と、外ケース1の内部に配置される断熱部材とを備える。断熱部材は、2個の断熱材2、2と、下断熱板3と、上断熱板4とを備える。
先ず、外ケース1について説明する。
この外ケース1は、プラスチック製又は紙製の段ボールとする周知の段ボール箱である。但し、外ケース1を構成するシートは、段ボールに限定するものではなく、同シートには、プラスチック、金属、木材など、種々の平板状のものを採用することができる。また、素材自体が折り畳めるものに限らず、柔軟な接続部材や、回動可能な接続部材によって、折り畳めることができるものであってもよい。
この外ケース1は、図3へ示す通り、外ケース1の側部を構成する第1〜第4の4枚の側壁11、12、13、14と、外ケース1の底部を構成する底壁15と、外ケース1の上部を構成する天壁16とを備える。この外ケース1は、直方体であり、底壁15は、横長の長方形状をなす。なお、外ケースは、立方体であってもよく、底壁15は、正方形であってもよい。底壁15前辺からは第1側壁11が、右辺からは第2側壁12が、後辺からは第3側壁13が、左辺からは第4側壁14が、夫々上方へ立ち上げられている。
図1へ示す通り、この実施の形態において、天壁16は、第1側壁11の上端から上方へ延設された前蓋フラップ16aと、第3側壁13の上端から上方へ延設された後蓋フラップ16bと、第2側壁12から上方へ延設された右上フラップ16dと、第4側壁14の上端から上方へ延設された左上フラップ16cとによって構成されている。
外ケース1の内部に、下断熱板3、断熱材2とを配置し、収容物を入れた後に、上断熱板4を配置し、左上フラップ16cと右上フラップ16dを内側へ折り込み(図2(A))、次いで、前蓋フラップ16aと後蓋フラップ16bとを内側へ折り込み、前後の蓋フラップ16a、16bの先端同士を突き合わせてテープtにより封じることにて天壁16が形成される(図2(B))。テープtは、ガムテープなどの粘着性を有するものであってもよく、テープ端同士を結合して縛って封止するものであってもよい。
本発明にあっては、前後の蓋フラップ16a、16bの長さw1、w2(図2(A))の和は、前後の蓋フラップ16a、16bが延設された第1側壁11と第3側壁13との間隔wよりも短いものとしている。従って、前蓋フラップ16aと後蓋フラップ16bの夫々を折り込むだけでは、前蓋フラップ16a先端辺と後蓋フラップ16b先端辺との間に僅かに間隔が空く。外ケース1へ力を加えて第1側壁11と第3側壁13の上部同士を接近し合うように弾性変形させ、前後の蓋フラップ16a、16bの先端辺同士を突き合わせて、テープtで封止した状態とする(図2(B))。
この間隔は、段ボール箱に認められている公差の半分が目安となる。即ち、交差0〜5mmであれば上記の隙間は0〜3mm程度、より厳密には交差0〜5mmであれば上記の隙間は0〜2.5mmとする。従って、交差が5mmであれば上記の隙間について2.5mmを上限とするのが望ましい。
なお、外ケース1の箱の形式は、A式、B式、C式など、種々の箱の形式を自由に選択して実施することができる。
上述の外ケース1の内部に、断熱部材(2個の断熱材2、2と下断熱板3と上断熱板4)が配置される。外ケース1の底壁15上に下断熱板3が配置され、第1〜第4側壁11、12、13、14に沿って2個の断熱材2、2が配置され、その上に上断熱板4が配置され、外ケース1の天壁16によって、閉じられる。これらの断熱部材は、断熱性を有する素材によって構成されたもので、具体的には、発砲スチロールやウレタンなどの発泡材や、中空のプラスチックのケースや袋体など、完成した状態で自立性ある剛体にて形成することができる。これらの断熱部材(2個の断熱材2、2と下断熱板3と上断熱板4)の厚みは互いに異なるものであってもよいが、互いに等しい厚みとする方が、各部において均一な断熱性能を得ることができ、保温時間などの計算設計が容易である。
まず、下断熱板3について説明する。
下断熱板3は、外ケース1の底壁15と同じ平面形状で実質的に同じ大きさの板状体である。この下断熱板3は、図1及び図4(B)へ示す通り、外ケース1の底壁15の上に重ねられ、その上に2個の断熱材2、2の下端が載せられる。
また図示は省略するが、下断熱板3を、底壁15よりも一回り小さく形成してもよい。この場合、断熱材2の下部が下断熱板3と第1〜第4側壁11、12、13、14との間に配置されるもので、下断熱板3と底壁15との大きさの差は、断熱材2の厚みと実質的に同一としておくことが望ましい。
また、必要に応じて、図4(D)へ示す通り、下断熱板3の上に中断熱板5を重ねて配置するようにしてもよい。この中断熱板5は下断熱板3よりも一回り小さく形成されており、断熱材2の下部が中断熱板5と側壁11、12、13、14との間に配置される。下断熱板3と中断熱板5との大きさの差は、断熱材2の厚みと実質的に同一としておくことが望ましい。中断熱板5は、他の断熱部材と同じ素材によって構成でき、中断熱板5と下断熱板3とを一体に形成してもよい。
次に断熱材2について説明する。
この断熱材2は、同一の形状、構造、大きさを、2個一組として用いる。
個々の断熱材2は、図5へ示す通り、第1壁部21と第2壁部22と2つの板状の壁部21、22と、両壁部21、22同士を回動可能に接続する接続部23とを備える。接続部23は、第1壁部21と第2壁部22の双方の外面に貼られたシート体として実施できる。このシート体は折り曲げ可能な柔軟性を有するもので、紙、プラスチックシート、布、不織布などにて形成することができる。シート体と、第1壁部21及び第2壁部22とは、接着剤や固定金具や糸などの適宜固定手段で固定される。
接続部23は、第1壁部21と第2壁部22とが直線状に並ぶ伸長状態(図5(A)〜図5(D))と、第1壁部21と第2壁部22とが直角に配置される屈曲状態(図5(E)〜図5(I))との、少なくとも2つの状態となるように、第1壁部21と第2壁部22とを回動可能に接続する。
図5(A)(C)へ示す通り、この実施の形態において、第1壁部21と第2壁部22との隣合う端面24、25は、それぞれ、第1壁部21と第2壁部22の外面と直交している。そして、第1壁部21と第2壁部22とは、第1壁部21の端面24の厚みと実質的に同じ間隔部vを隔てて、接続部23に貼り付けられている。ここで、実質的に同じとは、現実に等しい場合の他、多少の違いがあっても、シート体の伸びや第1壁部21又は第2壁部22の変形により調整できる範囲内にある場合や、伸長状態から屈曲状態へ回動させるのに必要な、若干の余裕を持っている場合も含まれる。要は、屈曲状態において、第1壁部21の内面側の端に、第2壁部22の端面25が当接した状態で、両壁部21、22が略直角に配置されればよい。なお、第1壁部21と第2壁部22との名称は、単に両壁部を便宜上区別するために付したに止まる。従って、屈曲状態で、第2壁部22の内面側の端に、第1壁部21の端面24が当接するものであってもよく、その場合には、上記の間隔部vは第2壁部22の端面25の厚みと実質的に同じとすればよい。第1壁部21と第2壁部22の厚みは等しくてもよく、異なるものであってよい。
また、この実施の形態において、接続部23であるシート体は、第1壁部21と第2壁部22の双方の壁部の外面全体に貼られている。このようにシート体が第1壁部21と第2壁部22夫々の外面全体を覆うことにより、保温性の点でより優れたものとなっている。但し、第1壁部21に対して第2壁部22を回動自在に接続するものであればよく、各壁部21、22の外面において、間隔部vが設定された端部付近の一部のみを覆うものとしても実施できる。
また、接続部23は、1枚のシート体にて構成されたものに限定するものではなく、例えば、上下に配列された複数のシート体にて構成されたものとしても実施できる。即ち、第1壁部21と第2壁部22とは、並列された2枚以上のシート体にて接続されるものとしても実施できる。
図4(A)〜図4(C)へ示す通り、上記第1及び第2の両断熱材2の夫々は、上記の屈曲状態にして、上記外ケース1内へ着脱可能に配置される。
具体的には、2個の断熱材2のうち、一方の断熱材2の第1壁部21と第2壁部22とを、外ケース1の第1側壁11と第2側壁12とに沿わせて配置し、他方の断熱材2の第1壁部21と第2壁部22とを、外ケース1の第3側壁13と第4側壁14とに沿わせて配置する。その際、図4(C)に示すように、双方の断熱材2、2の第1壁部21、21の内面間に、第2壁部22が挟まるようにしてもよく、図4(E)に示すように、第1壁部21の先端面が隣合う第2壁部22の内面に当接し、第2壁部22の先端面が隣合う第1壁部21の内面に当接するようにしてもよい。
これらの断熱材2の装着に際しては、第1壁部21と第2壁部22とをL字状の屈曲状態にして配置するため、断熱材2が倒れてしまうことがなく、作業性が良い。また、断熱材2は同じ形状大きさのものを2つ使用するため、部品の種類が少なくなり、取り違えも生じない。
最後に、断熱材2の上に上断熱板4が載置される。上断熱板4は、前述の下断熱板3と同じ構成とすればよい。特に、形状、大きさを同じくしておくことで、部品の種類を減らせることができる。具体的には、上断熱板4と下断熱板3とで1種類、2つの断熱材2で1種類、合計2種類のみを用意すればよい。よって、前述の下断熱板3の説明は、上断熱板4についても適用できる。なお、中断熱板5は上断熱板4の下面に配置または一体に形成すればよい。
以上で、内部に断熱構造を備えた外ケース1が完成するもので、上断熱板4を配置する前に、内部に内容物を収納し、上断熱板4を載置して、前蓋フラップ16aと後蓋フラップ16bとを閉じて、テープtで封止する。
その際、前蓋フラップ16aと後蓋フラップ16bの長さを、前述のように、従来の外ケース1よりも短くする。これによって、前蓋フラップ16aと後蓋フラップ16bとの先端同士を突き合わせてテープtで封止することによって、前後の側壁12、13の上部が互いに近づくように変形する。ここで、本発明の断熱ケースでは、第1第2の壁部21、22が接続部23によってL型に接続されている。そのため、図6(B)へ示す通り、当該L型の断熱材2全体が移動するものであり、個々の壁部21、22が単独で斜めになるということは困難となっている。従って、各壁部21、22同士の間や、各壁部21、22と上下の断熱板3、4との間に隙間の発生を抑制することができる。
以上、本発明にあっては、外ケース1の対向する側壁(この例では第1側壁11と第3側壁13)の上部同士を接近し合うように弾性変形させ上記一対の蓋フラップ16a、16bの先端同士を突き合わせて、テープで封止するだけで、作業者が特に意識をせずとも、外ケース1の各側壁と断熱材2との間における段ボールの寸法誤差による隙間が解消できると共に、それに伴う弊害(即ち、各壁部21、22同士の間の隙間の発生や、各壁部21、22と上下の断熱板3、4との間に隙間の発生)も抑えられる。よって、作業者が特に意識をせずとも、断熱効果を高めることがきる梱包を実現することができるものである。
次に、図7へ上記断熱材2の他の実施の形態を示す。
図7(A)(C)へ示す通り、この実施の形態において、上記の第1壁部21と第2壁部22とは夫々、上記外面に対して傾斜する端面を備え、第1壁部21と第2壁部22とは、実質的に間隔を隔てずに、上記シート体に貼り付けられたものであり、上記屈曲状態において、第1壁部21の端面と第2壁部22の端面とが当接する。両端面24、25の傾斜の角度の和が90度である。この実施の形態では、第1壁部21と第2壁部22夫々の上記端面24、25は、上記外面に対して何れも45度の角度で傾斜している。但し、両端面24、25の傾斜の角度の和が90度であれば、第1壁部21の上記端面24の傾斜角度が第2壁部22の上記端面25の傾斜角度より大きいものとしても、逆に第2壁部22の上記端面25の傾斜角度が第1壁部21の上記端面24の傾斜角度より大きいものとしてもよい。なお、この図7に示す実施の形態においても、言及した事項以外の事項については、先の実施の形態と同様である。
本発明は種々変更して実施することができるものであり、例えば、上記の例では、外ケース1は、立方体又は直方体のものを示したが、6角柱などの多面体であってもよい。その場合には、第1壁部21と第2壁部22との角度は多面体を構成する角面の角度に一致するものとすればよい。また上記の実施の形態では、断熱材2を外ケース1の側壁11、12、13、14に沿わせたが、断熱材2は、外ケース1の天地左右を問わずに使用できるものである。
1 外ケース
2 断熱材
11 第1側壁
12 第3側壁
13 第2側壁
14 第4側壁
15 底壁
16 天壁
16a 蓋フラップ(前蓋フラップ)
16b 蓋フラップ(後蓋フラップ)
21 第1壁部
22 第2壁部
23 接続部

Claims (6)

  1. 第1から第4の4つの側壁を有する立方体又は直方体形状の外ケースと、
    前記外ケース内に着脱可能に配置される2個の断熱材とを備え、
    前記2個の断熱材は、それぞれ、第1壁部と第2壁部との2つの壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを回動可能に接続する接続部とを備え、
    前記第1壁部と前記第2壁部は、断熱性を有する部材から構成され、
    前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部とが直線状に並ぶ伸長状態と、前記第1壁部と前記第2壁部とが直角に配置される屈曲状態との、少なくとも2つの状態となるように、前記第1壁部と前記第2壁部を回動可能に接続するものであり、
    前記2個の断熱材のうち一方の断熱材の前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの第1側壁と第2側壁とに沿わせて配置し、
    前記2個の断熱材のうち他方の断熱材の前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの第3側壁と第4側壁とに沿わせて配置したことを特徴とする断熱ケース。
  2. 前記2個の断熱材は、同一の形状、構造、大きさを備えたものであり、
    前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部の双方の外面に貼られたシート体であり、
    前記シート体は折り曲げ可能な柔軟性を有することを特徴とする請求項1記載の断熱ケース。
  3. 前記第1壁部と前記第2壁部とは、それぞれ、前記外面と直交する端面を備え、
    前記第1壁部と前記第2壁部とは、前記第1壁部の端面と実質的に同じ間隔部を隔てて、前記シート体に貼り付けられたものであり、
    前記屈曲状態において、前記第1壁部の端面が前記間隔部に当接すると共に、前記第2壁部の端面が前記第1壁部の内面に当接するものであることを特徴とする請求項2記載の断熱ケース。
  4. 前記第1壁部と前記第2壁部とは、それぞれ、前記外面に対して傾斜する端面を備え、
    前記第1壁部と前記第2壁部とは、実質的に間隔を隔てずに、前記シート体に貼り付けられたものであり、
    前記屈曲状態において、前記第1壁部の端面と前記第2壁部の端面とが当接するものであり、両端面の傾斜の角度の和が90度であることを特徴とする2記載の断熱ケース。
  5. 前記外ケースは、底壁と、蓋フラップとを備え、
    前記4つの側壁は前記底壁から直立するものであり、
    前記蓋フラップは、前記4つの側壁のうち少なくとも一対の対向する側壁から回動可能に延設されたものであり、
    前記一対の蓋フラップの長さの和は、前記一対の蓋フラップが延設された側壁同士の間隔よりも短く、
    前記一対の蓋フラップの端辺同士を突き合わせてテープで封止した状態で、前記側壁の上部同士が接近し合うように弾性変形するものであり、
    前記屈曲状態であることによって、浮き上がりが防止されること特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の断熱ケース。
  6. 第1壁部と第2壁部との2つの壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを回動可能に接続する接続部とを備え、
    前記第1壁部と前記第2壁部は、断熱性を有する部材から構成され、
    前記接続部は、前記第1壁部と前記第2壁部とが直線状に並ぶ伸長状態と、前記第1壁部と前記第2壁部とが直角に配置される屈曲状態との、少なくとも2つの状態となるように、前記第1壁部と前記第2壁部を回動可能に接続したものであり、
    第1から第4の4つの側壁を有する立方体又は直方体形状の外ケースに対して、前記第1壁部と前記第2壁部とを、前記外ケースの隣合う第1側壁と第2側壁とに沿わせて配置するようにした断熱材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112239022A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 厦门浩添冷链科技有限公司 一种拼接式保温箱

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