JP2014082656A - 光伝送装置及び光伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、確保可能な電力等の状況に合わせた伝送系を構成することができる光伝送装置及び光伝送システムを提供することである。
【解決手段】本発明に係る光伝送装置は、所望波長の光を出力する光源と、外部から所望波長の光が入力される光入力端子と、前記光源からの所望波長の光又は前記光入力端子から入力された所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部と、を備える。本光伝送装置は、内蔵する光源の光を使用して光信号の送受信することも、外部から入力される光を使用して光信号の送受信することも可能である。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る光伝送装置は、所望波長の光を出力する光源と、外部から所望波長の光が入力される光入力端子と、前記光源からの所望波長の光又は前記光入力端子から入力された所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部と、を備える。本光伝送装置は、内蔵する光源の光を使用して光信号の送受信することも、外部から入力される光を使用して光信号の送受信することも可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、光通信に使用する装置に関するものであり、特に2対地間を通信するための光伝送装置及び光伝送システムに関する。
基幹系光通信技術では光ファイバを伝送媒体として用いており、大容量化のための高密度波長多重伝送を行うため、送信・受信に同一の波長を使用してきた。双方向通信のために、2本一組の光ファイバを上り・下りにわけて使うことで装置および運用の簡素化を図っている。また近年は光がもつ2つの偏光状態それぞれに異なった信号を伝送する偏波多重伝送方式がデジタル信号処理による偏光分離を用いることで実用化されつつあり、デジタルコヒーレント通信方式とよばれている(例えば、非特許文献1を参照。)。非特許文献1では2値のBPSK変調方式を使用しているが、大容量伝送のために4値以上の多値変調を用いる方法の研究も進んでいる。
近年大規模、広域災害時に際し災害復旧、また被災者の心労緩和のために情報通信手段の迅速な確保を可能とする手段の実現が急務となっているが、被災時には通常時電気通信事業者の局舎内のごとく良好な環境での通信設備の運用が困難である。また、2本一組の光ファイバが確保できない場合も想定される。
光アクセスネットワークにおいては、たとえば、G−PON(G.984;非特許文献2)のように、2本一組のファイバを用いる方法に加えて、上り・下りに異なる波長を用いることで1本の光ファイバによる双方向通信の仕様の規定もなされている。
また、光アクセスネットワークにおいては、ユーザ端末側(ONU)に信号用高安定レーザを持たず、局側(OLT)から波長(周波数)の安定したレーザ光を供給し、ONU側ではそのレーザ光を光増幅器により増幅して上り信号用の光源とする波長供給型WDM−PONの提案がある(例えば、非特許文献3を参照。)。
http://www.pc1.com/userfiles/file/pacific−crossing−and−infinera−complete−subsea−trial.pdf
http://www.itu.int/rec/T−REC−G.984.2−200303−I
Takesue H 他、ECOC 2002, paper 8.5.6 "Data Rewrite of Wavelength Channel Using Saturated SOA Modulator for WDM Metro/Access Networks with Centralized Light Sources"
基幹系では伝送容量拡大のために伝送損失の少ないCバンド(波長1530nm−1565nm)、Lバンド(波長1565nm−1625nm)を用い高密度波長多重を行っており、レーザ光源の周波数安定度は温度調節等により数MHz以内と高精度に制御されている。被災地に搬入して使用する伝送装置として波長分散・偏波分散による伝送歪みを自動的に補償する機能をもっているデジタルコヒーレント伝送方式が注目されている。
一方、被災地に搬入して使用する装置では利用な電力削減の観点から、温度制御が不要である事が好ましい。特にデジタルコヒーレント通信方式では受信部にも送信部と同様に高精度に波長制御を行った局発用レーザ光源が必要でありレーザおよび温度制御の為に従来方式の2倍の電力を必要とする。
また通常時には上り・下り用に別の光ファイバを2本一組で使用するが、被災時には必ずしも1組の光ファイバが使用可能であるとは限らない。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、確保可能な電力等の状況に合わせた伝送系を構成することができる光伝送装置及び光伝送システムを提供することである。
被災地での柔軟な運用に適し、上記の目的を達成可能な光伝送装置とするために、本発明は、信号用レーザ光源及び局発用レーザ光源として内蔵したレーザに加えて、外部からレーザ光を供給可能な構成とすることとした。
具体的には、本発明に係る光伝送装置は、所望波長の光を出力する光源と、外部から所望波長の光が入力される光入力端子と、前記光源からの所望波長の光又は前記光入力端子から入力された所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部と、を備える。本光伝送装置は、内蔵する光源の光を使用して光信号の送受信することも、外部から入力される光を使用して光信号の送受信することも可能である。従って、本発明は、確保可能な電力等の状況に合わせた伝送系を構成することができる光伝送装置を提供することができる。
本発明に係る光伝送装置は、前記光入力端子から所望波長の光が入力される場合、前記光源への電力を停止する電力遮断機構をさらに備える。本発明は、非常時におけるバッテリーでの運用可能時間を延ばすことができる。
本発明に係る光伝送装置は、前記光入力端子から入力された所望波長の光を増幅する光増幅器をさらに備える。本発明は、入力される光の強度が不足している場合でも光増幅器で強度を回復させることができる。
本発明に係る光伝送装置の前記光源は、出力する光の波長を任意に設定可能である。本発明は、非常時に単独の光伝送路しか使えない場合に、上りと下りで波長を変えることで通信を維持することができる。
本発明に係る光伝送装置は、複数のポートと、前記光信号の送受信を行う前記ポートを任意に選択するポート選択機構と、をさらに備える。本発明は、災害などで光伝送路が障害を受けた場合に、通信が可能な光伝送路が接続されるポートを選択して通信を維持することができる。
本発明に係る光伝送システムは、所望波長の光を出力する光源、及び前記光源からの所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部を備える、少なくとも1つの第一光伝送装置と、
請求項1から5のいずれかに記載の光伝送装置である、少なくとも1つの第二光伝送装置と、
前記第一光伝送装置と前記第二光伝送装置との間で波長の異なる光を伝送する複数の光伝送路と、
を備える光伝送システムであって、
第一の時期に、
前記第一光伝送装置は、1の前記光伝送路を用いて前記第二光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬し、
前記第二光伝送装置は、他の前記光伝送路を用いて前記第一光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬することを特徴とする。
第一の時期とは平常時である。本発明は、平常時には、上りと下りとで光伝送路を使い分けることができ、各光伝送装置は内蔵する光源を用いて光信号の送受信が可能である。
請求項1から5のいずれかに記載の光伝送装置である、少なくとも1つの第二光伝送装置と、
前記第一光伝送装置と前記第二光伝送装置との間で波長の異なる光を伝送する複数の光伝送路と、
を備える光伝送システムであって、
第一の時期に、
前記第一光伝送装置は、1の前記光伝送路を用いて前記第二光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬し、
前記第二光伝送装置は、他の前記光伝送路を用いて前記第一光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬することを特徴とする。
第一の時期とは平常時である。本発明は、平常時には、上りと下りとで光伝送路を使い分けることができ、各光伝送装置は内蔵する光源を用いて光信号の送受信が可能である。
本発明に係る光伝送システムは、第二の時期に、
前記第一光伝送装置は、前記光源の所望波長の光を前記所望波長の光信号が伝搬していない前記光伝送路で前記第二光伝送装置の前記光入力端子へ結合し、
前記第二光伝送装置は、前記第一光伝送装置からの前記所望波長の光を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする。
第二の時期とは災害などで第二光伝送装置への電源が途絶えた等の場合である。本発明は、第一光伝送装置から供給される光を使用してコヒーレント受信や送信が可能となる。
前記第一光伝送装置は、前記光源の所望波長の光を前記所望波長の光信号が伝搬していない前記光伝送路で前記第二光伝送装置の前記光入力端子へ結合し、
前記第二光伝送装置は、前記第一光伝送装置からの前記所望波長の光を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする。
第二の時期とは災害などで第二光伝送装置への電源が途絶えた等の場合である。本発明は、第一光伝送装置から供給される光を使用してコヒーレント受信や送信が可能となる。
本発明に係る光伝送システムは、第三の時期に、
前記第一光伝送装置及び前記第二光伝送装置は、送信する光信号の波長を互いに異ならせ、同一の前記光伝送路を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする。
第三の時期とは災害などで光伝送路が障害を受け、単独の光伝送路のみで通信を行う場合である。本発明は、上りと下りで波長を変えることで通信を維持することができる。
前記第一光伝送装置及び前記第二光伝送装置は、送信する光信号の波長を互いに異ならせ、同一の前記光伝送路を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする。
第三の時期とは災害などで光伝送路が障害を受け、単独の光伝送路のみで通信を行う場合である。本発明は、上りと下りで波長を変えることで通信を維持することができる。
本発明は、確保可能な電力等の状況に合わせた伝送系を構成することができる光伝送装置及び光伝送システムを提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1から図3は、本実施形態のデジタルコヒーレント伝送方式を採用する光伝送システムのブロック図である。本光伝送システムは、少なくとも1つの第一光伝送装置100と、少なくとも1つの第二光伝送装置200と、前記第一光伝送装置と前記第二光伝送装置との間で波長の異なる光を伝送する複数の光伝送路300と、を備える。
第一光伝送装置100は、所望波長の光を出力する光源、及び前記光源からの所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部を備える。図1から図3の第一光伝送装置100は、光源が2つあり、それぞれ光信号送信用のレーザダイオード(LD)11及びデジタルコヒーレント受信に使用する局部発光用のLD13である。デジタルコヒーレント通信部は、コヒーレント送信機12及びコヒーレント受信器14である。さらに、第一光伝送装置100は、光信号送信用端子17、光信号受信用端子18、LD11の連続(CW)光を出力する光出力端子15、及びLD13の連続(CW)光を出力する光出力端子16を備える。光信号送信用端子17、光信号受信用端子18、光出力端子15、及び光出力端子16は、それぞれ各波長多重装置31を選択できるポートを有している。第一光伝送装置100は、このポートを選択することで、光信号を送受信させる、あるいはCW光を伝送させる光ファイバ31を選択できる。
第二光伝送装置200は、所望波長の光を出力する光源と、外部から所望波長の光が入力される光入力端子と、前記光源からの所望波長の光又は前記光入力端子から入力された所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部と、を備える。第二光伝送装置200は、前記光入力端子から入力された所望波長の光を増幅する光増幅器をさらに備えていてもよい。
図1から図3の第二光伝送装置200は、光源が2つあり、それぞれ光信号送信用のLD21及びデジタルコヒーレント受信に使用する局部発光用のLD23である。デジタルコヒーレント通信部は、コヒーレント送信機22及びコヒーレント受信器24である。第二光伝送装置200は、光入力端子が2つあり、それぞれ光信号送信用のCW光が入力される光入力端子26及びデジタルコヒーレント受信に使用する局部発光用のCW光が入力される光入力端子25である。さらに、第二光伝送装置200は、光信号受信用端子27及び光信号送信用端子28を備える。光信号受信用端子27及び光信号送信用端子28は、それぞれ各波長多重装置32を選択できるポートを有している。第二光伝送装置200は、このポートを選択することで、光信号を送受信させる光ファイバ31を選択できる。
図1から図3の光伝送路300は、2本の光ファイバ33とその両端に配置された波長多重装置(31、32)を含む。本実施形態では2本の光ファイバで説明するが、本発明の光伝送路は、3本以上の光ファイバであってもよい。波長多重装置31は、各第一光伝送装置100から出力される光信号又はCW光を合波して光ファイバ33に結合し、光ファイバ33からの波長多重された信号光を分波して各第一光伝送装置100へ結合する。また、波長多重装置32は、各第二光伝送装置200から出力される光信号を合波して光ファイバ33に結合し、光ファイバ33からの波長多重された信号光又はCW光を分波して各第二光伝送装置200へ結合する。
(通常時動作)
図1のように、通常時の光伝送システムは、第一光伝送装置100が、光ファイバ33−1を用いて第二光伝送装置200へ第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬し、第二光伝送装置200が、光ファイバ33−2を用いて第一光伝送装置100へ第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬する。
図1のように、通常時の光伝送システムは、第一光伝送装置100が、光ファイバ33−1を用いて第二光伝送装置200へ第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬し、第二光伝送装置200が、光ファイバ33−2を用いて第一光伝送装置100へ第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬する。
以下、通常時の光伝送システムをより詳細に説明する。光伝送システムは、上り、下りにそれぞれ1本、2本一組の光ファイバを使用し、送信波長と受信波長を同じとして高密度波長多重(DWDM)通信を行う。「送信波長と受信波長を同じ」とは、第一光伝送装置100−1から第二光伝送装置200−1へ光信号の波長がλ1ならば、第二光伝送装置200−1から第一光伝送装置100−1へ光信号の波長がλ1とする、という意味である。第一光伝送装置100及び第二光伝送装置200ともに高精度に発信波長を制御したLDが信号光用、局発光用の2台必要であり、波長の制御にはペルチェなどを利用した温度制御が必要である。
(非常時動作1)
図2は、非常時の光伝送システムを説明する図である。図2の非常時とは、第二光伝送装置200のLDの故障やLDへの電源を確保できないような場合である。このとき、第二光伝送装置200は、LD21及びLD23を停止し、外部からCW光を光入力端子25及び光入力端子26から供給可能な状態とする。外部に設置された光源(不図示)からCW光を入力してもよい。
図2は、非常時の光伝送システムを説明する図である。図2の非常時とは、第二光伝送装置200のLDの故障やLDへの電源を確保できないような場合である。このとき、第二光伝送装置200は、LD21及びLD23を停止し、外部からCW光を光入力端子25及び光入力端子26から供給可能な状態とする。外部に設置された光源(不図示)からCW光を入力してもよい。
図2ではCW光を第一光伝送装置100から光ファイバ33を介して供給される例を示している。第一光伝送装置100は、LD(11、13)の所望波長の光を所望波長の光信号が伝搬していない光伝送路33で第二光伝送装置200の光入力端子(25、26)へ結合し、第二光伝送装置200は、第一光伝送装置100からの所望波長の光を用いて光信号の送受信を行う。また、第一光伝送装置100から供給されるCW光が光ファイバ33を伝搬することで強度が低下している場合、光増幅器29を用いてCW光の強度を回復しても良い。
このようにすることで、被災地の劣悪な環境下においても信号光用、局発光用のレーザの波長安定度を気にすることなく、歪み補償能力に優れたデジタルコヒーレント伝送を使用することができる。またその際、LD(21、23)および、その制御部への電源供給を停止してもよい。被災地での限られた電力供給を有効に利用し、バッテリーでの運用の際には運用可能時間をのばすことができる。
ここで、第一光伝送装置100からの波長λ1の光は、光ファイバ33−1を伝送する下り信号を変調した光信号と、光ファイバ33−2を伝送する局部発光用のCW光がある。また、波長λ2の光は、第一光伝送装置100からの第二光伝送装置200の送信用CW光と第二光伝送装置200からの上り信号を変調した光信号がある。同一波長の光が同一光ファイバに結合されなければ光信号とCW光との組み合わせは自由であるが、図2のように、光ファイバ33−1において波長λ2の下りCW光と波長λ1の下り光信号をペアとし、光ファイバ33−2において波長λ2の上り光信号と波長λ1のCW光をペアとすることで、信号間の干渉を低減することができる。
これらの機能を実現するためには、内部光源から外部光源に切り替える必要がある。第二光伝送装置200は、光入力端子(25、26)から所望波長の光が入力される場合、LD(21、23)への電力を停止する電力遮断機構(不図示)をさらに備える。
電力遮断機構として、第二光伝送装置200の筐体あるいは基盤に設置した入力切り換えスイッチが例示される。入力切り換えスイッチで光の切り換えを行う電力遮断機構は、部品点数も少なく機構が簡単という特徴がある。
また他の電力遮断機構として、外部レーザ光を供給するコネクタにケーブルが挿入されたことを検知する機械的スイッチが例示できる。外部光源供給ケーブルの挿抜でLD(21、23)の停止と光源の切り替えを行うことが可能である。外部光源供給ケーブルの挿抜と連動できるため、スイッチの誤操作の危険性を排除することができる。
さらに他の電力遮断機構として、外部からレーザ光が供給されたことを内蔵の光モニタ回路で検出し、LD(21、23)の停止と光源の切り替えを行う機構も例示できる。この電力遮断機構は、光部品等が増加するが、外部レーザ光の供給の有無を切り替え信号とするため、万一外部レーザ光の供給が止まった場合にはLD(21、23)を自動的に復帰するという動作も可能となる。
(非常時動作2)
図3は、非常時の光伝送システムを説明する図である。図3の非常時とは、光ファイバ33の一本が損傷を受けて光信号を伝送できなくなった場合である。このとき、光伝送システムは、1本の光ファイバで上り下りの双方向通信を行う。
図3は、非常時の光伝送システムを説明する図である。図3の非常時とは、光ファイバ33の一本が損傷を受けて光信号を伝送できなくなった場合である。このとき、光伝送システムは、1本の光ファイバで上り下りの双方向通信を行う。
図3では、光ファイバ33−1のみで第一光伝送装置100と第二光伝送装置200との間で送受信を行う例を示している。光ファイバ33−1のみで双方向通信を行うためには、第一光伝送装置100と第二光伝送装置200が送受信する光信号について波長の再配置、ならびに光信号を送受信するポートの再配置を行う必要がある。
第二光伝送装置200のLD(21、23)は、出力する光の波長を任意に設定可能である。また、第二光伝送装置200は、光信号の送受信を行うポートを任意に選択するポート選択機構(不図示)と、をさらに備える。同様に、第一光伝送装置100のLD(11、13)は、出力する光の波長を任意に設定可能である。また、第一光伝送装置100は、複数のポートと、前記光信号の送受信を行う前記ポートを任意に選択するポート選択機構と、をさらに備える。
通常時、光伝送システムは、図1のように上り光信号と下り光信号の波長が等しいため、1本のみ光ファイバ33を用いて双方向の通信を行うことは難しい。第一光伝送装置100及び第二光伝送装置200は、内蔵するLD(11、13、21、23)に関して送信波長と受信波長を独立に設定できる。さらに、第一光伝送装置100及び第二光伝送装置200は、ポート選択機構でいずれの光ファイバ33で光信号を伝送させるかを設定することができる。従って、本実施形態の光伝送システムは、使用可能な光ファイバの数が限られている場合にもデジタルコヒーレント伝送を使用することができる。なお、第二光伝送装置200は、外部からのCW光の波長を調整することとしてもよい。
例えば、光ファイバ33の損傷は、基地局側からテスト光を同時にそれぞれの光ファイバ33に送信し、端局側で両方のテスト光を受光できるか否かで判断できる。また、波長の再配置は、作業者が第一光伝送装置100及び第二光伝送装置200に設定してもよいし、光ファイバ33の損傷を発見した時点で予め設定されている非常時波長に切り替えるとしてもよい。
以下は、本実施形態の光伝送装置をまとめたものである。
(課題)
被災地においては光ファイバ、電力等の通信リソースを通常と同様には確保できない場合がある。このため、被災地での柔軟な運用を可能とするデジタルコヒーレント通信方式を使用した光伝送装置が求められている。
(解決手段)
上記課題を解決する光伝送装置は、内蔵レーザは信号光と局発光の波長を個別に設定できるようにし、かつ、信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給できるようにし、また、使用しない内蔵レーザ等への電源供給を遮断する機能により、被災地で利用可能な通信リソースにあわせた伝送形態をとる。
(課題)
被災地においては光ファイバ、電力等の通信リソースを通常と同様には確保できない場合がある。このため、被災地での柔軟な運用を可能とするデジタルコヒーレント通信方式を使用した光伝送装置が求められている。
(解決手段)
上記課題を解決する光伝送装置は、内蔵レーザは信号光と局発光の波長を個別に設定できるようにし、かつ、信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給できるようにし、また、使用しない内蔵レーザ等への電源供給を遮断する機能により、被災地で利用可能な通信リソースにあわせた伝送形態をとる。
具体的には、
(1)
信号波長としてCバンドあるいはLバンドを使用する基幹伝送用の光伝送装置であって、デジタルコヒーレント通信方式を使用し、信号光用レーザダイオードと局発光用レーザダイオードを内蔵した光伝送装置であって、
信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給可能であること
を特徴とする光伝送装置である。
(1)
信号波長としてCバンドあるいはLバンドを使用する基幹伝送用の光伝送装置であって、デジタルコヒーレント通信方式を使用し、信号光用レーザダイオードと局発光用レーザダイオードを内蔵した光伝送装置であって、
信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給可能であること
を特徴とする光伝送装置である。
(2)
上記(1)記載の光伝送装置であって、
信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給した場合には内蔵した信号光用レーザダイオードの電源、局発光用レーザダイオードの電源、および、それらの制御にかかわる部分の電源供給を停止できること
を特徴とする光伝送装置である。
上記(1)記載の光伝送装置であって、
信号用レーザ光と局発用レーザ光を装置外部からも供給した場合には内蔵した信号光用レーザダイオードの電源、局発光用レーザダイオードの電源、および、それらの制御にかかわる部分の電源供給を停止できること
を特徴とする光伝送装置である。
(3)
上記(2)記載の光伝送装置であって
外部から供給した信号用レーザ光と局発用レーザ光を増幅する光増幅器を具備すること
を特徴とする光伝送装置である。
上記(2)記載の光伝送装置であって
外部から供給した信号用レーザ光と局発用レーザ光を増幅する光増幅器を具備すること
を特徴とする光伝送装置である。
(4)
上記(1)記載の光伝送装置であって、
内蔵した信号光用レーザダイオードと局発光用レーザダイオードの波長を異なる波長に設定することが可能であること
を特徴とする光伝送装置である。
上記(1)記載の光伝送装置であって、
内蔵した信号光用レーザダイオードと局発光用レーザダイオードの波長を異なる波長に設定することが可能であること
を特徴とする光伝送装置である。
本発明は利用可能リソースが少ない、設置環境が劣悪である等の状況においても基幹系伝送としての長距離情報通信手段の確保を可能とする。このため本発明は、大規模、広域災害時に際して迅速な長距離情報通信手段の確保、各種イベント等での一時的な通信需要増大への対応に活用できる。
11、13、21、23:LD
12、22:コヒーレント送信機
14、24:コヒーレント受信機
15、16:光出力端子
17、28:光信号送信用端子
18、27:光信号受信用端子
25、26:光入力端子
29:光増幅器
31、31−1、31−2、32、32−1、32−2:波長多重装置
33、33−1、33−2:光ファイバ
100、100−1、・・・、100−n:第一光伝送装置
200、200−1、・・・、200−n:第二光伝送装置
300:光伝送路
12、22:コヒーレント送信機
14、24:コヒーレント受信機
15、16:光出力端子
17、28:光信号送信用端子
18、27:光信号受信用端子
25、26:光入力端子
29:光増幅器
31、31−1、31−2、32、32−1、32−2:波長多重装置
33、33−1、33−2:光ファイバ
100、100−1、・・・、100−n:第一光伝送装置
200、200−1、・・・、200−n:第二光伝送装置
300:光伝送路
Claims (8)
- 所望波長の光を出力する光源と、
外部から所望波長の光が入力される光入力端子と、
前記光源からの所望波長の光又は前記光入力端子から入力された所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部と、
を備える光伝送装置。 - 前記光入力端子から所望波長の光が入力される場合、前記光源への電力を停止する電力遮断機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
- 前記光入力端子から入力された所望波長の光を増幅する光増幅器をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送装置。
- 前記光源は、出力する光の波長を任意に設定可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光伝送装置。
- 複数のポートと、
前記光信号の送受信を行う前記ポートを任意に選択するポート選択機構と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。 - 所望波長の光を出力する光源、及び前記光源からの所望波長の光を用い、デジタルコヒーレント通信方式で光信号の送受信を行うデジタルコヒーレント通信部を備える、少なくとも1つの第一光伝送装置と、
請求項1から5のいずれかに記載の光伝送装置である、少なくとも1つの第二光伝送装置と、
前記第一光伝送装置と前記第二光伝送装置との間で波長の異なる光を伝送する複数の光伝送路と、
を備える光伝送システムであって、
第一の時期に、
前記第一光伝送装置は、1の前記光伝送路を用いて前記第二光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬し、
前記第二光伝送装置は、他の前記光伝送路を用いて前記第一光伝送装置へ前記第二光伝送装置毎に異なる波長の光信号を伝搬することを特徴とする光伝送システム。 - 第二の時期に、
前記第一光伝送装置は、前記光源の所望波長の光を前記所望波長の光信号が伝搬していない前記光伝送路で前記第二光伝送装置の前記光入力端子へ結合し、
前記第二光伝送装置は、前記第一光伝送装置からの前記所望波長の光を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。 - 第三の時期に、
前記第一光伝送装置及び前記第二光伝送装置は、送信する光信号の波長を互いに異ならせ、同一の前記光伝送路を用いて光信号の送受信を行うことを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。
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