JP2014082475A - プラズマ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトレジスト膜の表面改善処理を行い,その後のSiON膜のエッチングにおいてはその改善されたフォトレジスト膜のパターン側壁の状態を維持しながらエッチングを行う。
【解決手段】水素含有ガスを処理ガスとしてプラズマ処理を行うことによって,フォトレジスト膜の表面状態を改善する表面改善処理ステップと,表面状態が改善されたフォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスと塩素含有ガスを含む処理ガスによってプラズマ処理を行うことにより,SiON膜をエッチングするエッチング処理ステップと,を有する。
【選択図】 図11

Description

本発明は,半導体ウエハ,液晶基板などの基板上の被エッチング膜にフォトレジスト膜をマスクとしてプラズマエッチングを行うプラズマ処理方法に関する。
半導体デバイスを形成する工程において,基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」と称する)上に,例えばゲート電極や配線などのパターン形成に用いられるラインアンドスペース(溝)やホール(穴)などのパターンは,パターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして,所定の処理ガスをプラズマ化してウエハ上の積層された複数の膜をそれぞれ被エッチング膜としてエッチングすることにより形成される。
このとき,例えば被エッチング膜としてSiON(酸化窒化シリコン)膜をエッチングする際には,CHFなどのCHF系含有ガスを含む処理ガスが用いられる(例えば特許文献1参照)。SiONは,遠赤外線領域において良好な光学特性を有するので,フォトレジスト膜にフォトリソグラフィ技術によってパターンを形成する際に,下地膜からの反射を防止するための反射防止膜として有効である点でも注目されている。
特開2003−163349号公報
しかしながら,このようなSiON膜を,フォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスを含む処理ガスを用いてプラズマエッチングすると,フォトレジスト膜の表面荒れが発生し,パターン側壁の表面荒れがSiON膜をエッチングした際に転写され,SiON膜のパターン側壁(ラインの側壁)がぎざぎざ(凹凸)になる,いわゆるストライエーション(Striation)が発生する。ストライエーションが発生すると,配線間においてリーク電流の増大やショートなどの不具合が生じる虞があるため,これを防止する必要がある。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,SiON膜をエッチングする際のフォトレジスト膜の表面にストライエーションが発生することを防止し,良好なエッチング形状を形成できるプラズマ処理方法を提供することにある。
フォトレジスト膜をマスクとして被エッチング膜としてのSiON膜をCHF系含有ガスを含む処理ガスを用いてプラズマエッチングすると,SiON膜のパターン側壁にストライエーションが発生する。この場合,SiON膜のエッチング前に,水素含有ガスを用いてプラズマ処理することで,フォトレジスト膜の表面状態を改善させることができ,パターン側壁のぎざぎざ(凹凸)をなくすことができる。
ところが,このようにSiON膜のエッチング前にフォトレジスト膜の表面を改善させたとしても,その後のエッチング処理においてレジスト膜の表面荒れが発生する虞があることが実験により明らかになった。
そこで,この問題を解消すべく実験を重ねたところ,塩素含有ガスを添加した処理ガスを用いてSiON膜のエッチングを行うことで,改善されたフォトレジスト膜のパターン側壁の状態を転写維持しながらエッチングを行うことができることを見出した。以下の本発明は,このような検知に基づくものである。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,所定のパターンが形成されたフォトレジスト膜をマスクとしてSiON膜をプラズマエッチングするプラズマ処理方法であって,水素含有ガスを処理ガスとしてプラズマ処理を行うことによって,前記フォトレジスト膜の表面状態を改善する表面改善処理ステップと,表面状態が改善された前記フォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスと塩素含有ガスを含む処理ガスによってプラズマ処理を行うことにより,前記SiON膜をエッチングするエッチング処理ステップと,を有することを特徴とするプラズマ処理方法が提供される。この場合,上記表面改善処理ステップと,前記エッチング処理ステップとを少なくとも2回以上繰り返すようにしてもよい。
また,上記塩素含有ガスは,例えばClガスとBClガスとCClの少なくとも1つを含む。上記水素含有ガスは,例えばHガスとArガスとを含む混合ガス,又はHガスとNガスとCHガスとを含む混合ガスである。また,上記エッチング処理ステップのプラズマ生成用の高周波電力は,前記表面改善処理ステップのプラズマ生成用の高周波電力よりも大きくするようにしてもよい。また,上記CHF系含有ガスに含まれるCHF系ガスは,例えばCHガス,CHFガス,CHFガスのいずれかである。また,上記CHF系含有ガスは,さらにCF系ガスを含むようにしてもよい。この場合,CF系ガスは,例えばCFガス,Cガスの少なくとも1つを含む。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,下地膜上に所定のパターンが形成されたフォトレジスト膜をマスクとして前記下地膜をプラズマエッチングするプラズマ処理方法であって,水素含有ガスを処理ガスとしてプラズマ処理を行うことによって,前記フォトレジスト膜の表面状態を改善する第1ステップと,表面状態が改善された前記フォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスと塩素含有ガスを含む処理ガスによってプラズマ処理を行うことにより,前記下地膜をエッチングする第2ステップと,を有することを特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
また,上記第1ステップと前記第2ステップとを少なくとも2回以上繰り返すようにしてもよい。また,上記第2ステップのプラズマ処理時の高周波電力は,前記第1ステップのプラズマ処理時の高周波電力よりも大きくするようにしてもよい。
本発明によれば,フォトレジスト膜の表面を改善して表面荒れをなくし,それを維持しながらエッチングを行うことによって,ストライエーションの発生を抑え,良好なエッチング形状を形成できるプラズマ処理方法を提供できるものである。
本発明の実施形態にかかるプラズマ処理方法を実行可能なプラズマ処理装置の概略的な構成例を示す縦断面図である。 同実施形態における被エッチング膜を含む膜構造を示す断面図である。 同実施形態にかかる処理前のフォトレジスト膜の上面図である。 同実施形態にかかるフォトレジストの表面改善処理実行後のフォトレジスト膜の上面図である。 同実施形態にかかるSiON膜のエッチング処理実行後のフォトレジスト膜の上面図である。 比較例にかかるSiON膜のエッチング処理実行後のフォトレジスト膜の上面図である。 同実施形態にかかるプラズマ処理の工程図であって,処理前の膜構造の断面を観念的に表す図である。 図7Aに続く工程図であって,フォトレジストの表面改善処理実行後の膜構造の断面を観念的に表す図である。 図7Bに続く工程図であって,SiON膜のエッチング処理実行後の膜構造の断面を観念的に表す図である。 本実施形態にかかる表面改善処理(H/Ar)とエッチング処理を行ったときの実験結果を表とグラフで示す図である。 図8に示す指標Qに含まれるスペース幅のばらつきの指標を説明するための図である。 図8に示す指標Qに含まれるライン左右のエッジ位置のばらつきの指標を説明するための図である。 同実施形態にかかるプラズマ処理を実行するためのフローチャートである。 同実施形態にかかる表面改善処理とエッチング処理を繰り返したときの実験結果を表とグラフで示す図である。 本実施形態にかかる他の表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)とエッチング処理を行ったときの実験結果を表とグラフで示す図である。 本実施形態における上部電極に直流電圧を印加して表面改善処理を行った場合の実験結果をグラフで示す図である。 本実施形態における上部電極への直流電圧を印加して表面改善処理を行った場合の表面改善効果とHガスとArガスの流量比との関係を示すグラフである。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。なお,本明細書中1mTorrは(10−3×101325/760)Pa,1sccmは(10−6/60)m/secとする。
(プラズマ処理装置の構成例)
まず,本発明の実施形態にかかるプラズマ処理方法を適用可能なプラズマ処理装置の構成例について説明する。図1は,本実施形態にかかるプラズマ処理装置100の概略構成を示す断面図である。ここでは,平行平板型電極構造の容量結合型のプラズマ処理装置を例に挙げて説明する。
図1に示すように,プラズマ処理装置100は,略円筒形状の処理容器により構成される処理室102を備える。処理室102は,例えばアルミニウム合金により形成され,その内壁面は例えばアルミナ膜などにより被覆されている。処理室102は接地されている。
処理室102の底部には,下部電極110が設けられている。下部電極110は,処理室102の底部にセラミックス等からなる絶縁板112を介して配置された円柱状のサセプタ支持台114と,このサセプタ支持台114の上に設けられたサセプタ116を備える。サセプタ116は下部電極の本体を構成し,その上にはウエハWが載置される。この点で,下部電極110はウエハWを載置する載置台としても機能する。
サセプタ116の上面には,ウエハWを静電力で吸着保持する静電チャック120が設けられている。静電チャック120は,導電膜からなる電極122を一対の絶縁層または絶縁シートで挟んで構成され,電極122には直流電源124が電気的に接続されている。直流電源124から電極122に直流電圧を印加すると,静電チャック120の上面にクーロン力等の静電力が生じ,これによりウエハWが吸着保持される。
サセプタ116の上面には静電チャック120とウエハWの周囲を囲むように,エッチングの均一性を向上させるためのフォーカスリング(補正リング)126が配置されている。フォーカスリング126は,導電性部材(例えばシリコン)で構成される。
サセプタ支持台114内には,例えば円周状に冷媒室128が設けられている。冷媒室128には,外部に設けられた図示しないチラーユニットからの冷媒(例えば冷却水)が循環供給されるようになっている。この冷媒の温度によってサセプタ116上のウエハWの処理温度を制御できる。
サセプタ支持台114内には,図示しない伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス(例えばHeガス)が伝熱ガス供給ライン129を介して静電チャック120の上面とウエハWの裏面との間に供給される。
なお,下部電極110は,図1に示す構成に限られるものではなく,例えば絶縁板112と処理室102の底面との間にアルミニウム製のベローズを介在させて,昇降機構(図示せず)を用いて下部電極110が昇降可能に構成してもよい。これによれば下部電極110と上部電極140の間隔を調整することができる。
下部電極110の上方には,下部電極110と対向するように平行に上部電極140が設けられている。この上部電極140と下部電極110の間に形成される空間がプラズマ生成空間となる。上部電極140は,絶縁性遮蔽部材142を介して,処理室102の天井部に支持されている。
上部電極140は,主として電極板143とこれを着脱自在に支持する電極支持体144とによって構成される。電極支持体144にはエッチングに必要なガス(後述する処理ガス及び添加ガス)を処理室102内に導入するためのガス導入口145が設けられている。
ガス導入口145には,後述する本実施形態にかかるプラズマ処理に用いられる処理ガスを供給する処理ガス供給系として,処理ガス供給源170が処理ガス供給管172を介して接続されている。また,ガス導入口145には,本実施形態にかかるプラズマ処理に用いられる添加ガスを供給する添加ガス供給系として添加ガス供給源180が添加ガス供給管182を介して接続されている。ここでの処理ガスとしては,フォトレジスト膜の表面改善処理に用いられる水素含有ガス(例えばHガスとArガスの混合ガス),SiON膜のエッチング処理に用いられるCHF系含有ガス(例えばCHFガス)があり,添加ガスとしては,SiON膜のエッチング処理に用いられる塩素含有ガス(例えばClガス)がある。
具体的には,これら処理ガス供給管172と添加ガス供給管182はそれぞれガス供給管146を介してガス導入口145に接続されている。これにより,処理ガス供給管172からの処理ガスと添加ガス供給管182からの添加ガスはガス供給管146で合流してガス導入口145から供給される。
処理ガス供給管172と添加ガス供給管182にはそれぞれ,開閉バルブ174,184,ガスの流量を制御する流量調整器としてのマスフローコントローラ(MFC)176,186が設けられている。なお,これらの処理ガスと添加ガスの具体例については後述する。
電極支持体144には,例えば略円筒状のガス拡散室148が設けられ,ガス供給管146から導入されたガスを均等に拡散させることができる。電極支持体144の底部と電極板143には,ガス拡散室148からのガスを処理室102内に吐出させる多数のガス吐出孔149が形成されている。ガス拡散室148で拡散されたガスを多数のガス吐出孔149から均等にプラズマ生成空間に向けて吐出できるようになっている。この点で,上部電極140は処理室102内にガスを供給するためのシャワーヘッドとしても機能する。
なお,図1は,処理ガス供給系と添加ガス供給系を1系統で示しているが,複数種類のガスを供給する場合には,これら処理ガス供給系,添加ガス供給系は複数系統で構成される。
また,本実施形態にかかる上部電極140は,処理ガスと添加ガスを予め混合して処理室102内に供給するいわゆるプリミックスタイプで構成した場合を例に挙げているが,上部電極140を各ガスを独立して処理室102内に供給するポストミックスタイプで構成してもよい。
本実施形態では,上部電極140の電極支持体144は導電性材料(例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウム)で構成されており,図示しない水冷構造を有する。電極板143は,ジュール熱の少ない低抵抗の導電体または半導体,例えばシリコン含有材料で構成することが好ましい。このような材料としては例えばシリコンやSiCが挙げられる。
上部電極140には,整合器152を介して第1高周波電源(上部高周波電源)150が電気的に接続されている。第1高周波電源150は,13.56MHz以上の周波数,例えば60MHzの高周波電力(上部高周波電力)を出力する。第1高周波電源150の高周波電力の大きさは可変できるようになっている。
整合器152は,第1高周波電源150の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるためのもので,処理室102内にプラズマが生成されている時に第1高周波電源150の出力インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。
下部電極110のサセプタ116には,整合器162を介して第2高周波電源(下部高周波電源)160が電気的に接続されている。この第2高周波電源160からサセプタ116に高周波電力が供給されることにより,ウエハW側にイオンが引き込まれる。第2高周波電源160は,300kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数,例えば13.56MHzの高周波電力(下部高周波電力)を出力する。第2高周波電源160の高周波電力の大きさは可変できるようになっている。
整合器162は第2高周波電源160の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるためのもので,処理室102内にプラズマが生成されている時に第2高周波電源160の内部インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。
上部電極140には,第1高周波電源150からの高周波は通さずに第2高周波電源160からの高周波をグランドへ通すためのローパスフィルタ(LPF)154が電気的に接続されている。このローパスフィルタ(LPF)154は,好適にはLRフィルタまたはLCフィルタで構成されるが,1本の導線だけでも第1高周波電源150からの高周波に対しては十分大きなリアクタンスを与えることができるので,それで済ますこともできる。一方,下部電極110のサセプタ116には,第1高周波電源150からの高周波をグランドに通すためのハイパスフィルタ(HPF)164が電気的に接続されている。なお,上部電極140には,図示しない可変直流電源を接続して上部電極140に所定の直流(DC)電圧が印加されるように構成してもよい。
処理室102の底部には排気口104が形成されており,排気口104には真空ポンプなどで構成された排気装置190が接続されている。排気装置190により処理室102内を排気することによって処理室102内を所定の真空圧力に減圧することができる。
また,処理室102の側壁にはウエハWの搬入出口106が設けられており,この搬入出口106はゲートバルブ108により開閉可能となっている。なお,処理室102の内壁には,処理室102にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するデポシールド(図示しない)を着脱自在に設けるようにしてもよい。
プラズマ処理装置100の各構成部は,制御部(全体制御装置)200に接続されて制御される構成となっている。また,制御部200には,オペレータがプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや,プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなる操作部210が接続されている。
さらに,制御部200には,プラズマ処理装置100で実行される各種処理(表面改善処理,エッチング処理などのプラズマ処理)を制御部200の制御にて実現するためのプログラムやプログラムを実行するために必要なレシピデータなどが記憶された記憶部220が接続されている。
記憶部220には,例えばウエハのプラズマエッチング,アッシングなどのプロセス処理を実行するためのプロセスレシピ,処理室内のクリーニングを実行するためのクリーニングレシピなど必要な処理を行うためのレシピなどが記憶されている。これらのレシピは,プラズマ処理装置100の各部を制御する制御パラメータ,設定パラメータなどの複数のパラメータ値をまとめたものである。例えばプロセスレシピは,例えば処理ガス,添加ガスの流量比,処理室内圧力,上部高周波電力,下部高周波電力,上部電極温度,下部電極温度などのパラメータ値を有する。
なお,これらのレシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていてもよく,またCD−ROM,DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で記憶部220の所定位置にセットするようになっていてもよい。
制御部200は,操作部210からの指示等に基づいて所望のプロセスレシピを記憶部220から読み出して各部を制御することで,プラズマ処理装置100での所望の処理を実行する。また,操作部210からの操作によりレシピを編集できるようになっている。
このようなプラズマ処理装置100を用いてウエハWに対するプラズマエッチングを行う場合には,先ずゲートバルブ108を開放してウエハWを搬入して下部電極110上に載置し,ウエハWを静電チャック120により吸着保持させて,ゲートバルブ108を閉じる。また,ウエハWを効率よく冷却するために,伝熱ガス供給ライン129を介して伝熱ガス(例えばHeガス)をウエハWの裏面に供給し,上部電極140,下部電極110及び処理室102の側壁を所定の温度に調整する。
そして,処理室102内を排気装置190により排気して所定の真空圧力に減圧しながら,処理室102内に処理ガス供給源170からの処理ガスを所定の流量で導入する。このとき,添加ガスが必要な処理においては,添加ガス供給源180からの添加ガスを所定の流量で導入する。
そして,上部電極140に第1高周波電源150から所定の上部高周波電力(例えば60MHz)を印加するとともに,下部電極110には第2高周波電源160から所定の下部高周波電力(例えば13.56MHz)を供給する。これにより,ウエハW上のプラズマ生成空間に処理ガスのプラズマ,又は処理ガスと添加ガスのプラズマが形成され,ウエハW上の被エッチング膜に対してプラズマ処理が行われる。
(被エッチング膜)
次に,本実施形態にかかるプラズマ処理によりエッチングを行う被エッチング膜の膜構造について図面を参照しながら説明する。ここでは,下地膜となる被エッチング膜として,ウエハWの表面に形成されたSiON膜を例に挙げる。フォトレジスト膜をマスクとして,このSiON膜をプラズマ処理によってエッチングすることで,SiON膜にラインアンドスペースを形成する。図2は被エッチング膜としてのSiON膜を含む膜構造を示す断面図である。なお,このSiON膜はその下層の有機膜をエッチングする際のマスクになるものである。
図2に示す膜構造300は,例えば有機膜310上に形成されたSiON膜320とこのSiON膜320上に形成されたフォトレジスト膜330を有する。フォトレジスト膜330にはライン332とスペース334がパターニングされている。
また,膜構造300は,有機膜310の下層に絶縁膜又はシリコン膜(例えばポリシリコン膜)を形成した多層膜構造にしてもよい。この場合,本実施形態にかかるエッチングでパターニングされたSiON膜とレジスト膜をマスクとして,下層の有機膜をエッチングして,これらを,有機膜より下層の膜(上記絶縁膜,シリコン膜など)の多層マスク膜としてもよい。
なお,フォトレジスト膜330の材料としてはArF系の有機膜が挙げられ,マスク材料としてはSiON膜,SiARC膜,有機膜,アモルファスカーボン膜などが挙げられる。フォトレジスト膜330は,i線(波長365nm)のフォトレジスト層であってもよい。
また,SiON膜320とその上のフォトレジスト膜330との間には反射防止膜が形成されていてもよい。反射防止膜の材料としては,有機系,Si含有の反射防止膜が挙げられる。反射防止膜は,SiON膜320のエッチング処理においてSiON膜320とともにエッチングされる。
ところで,このようなSiON膜320のエッチングには,CHF系含有ガス(例えばCFガスとCHFガスの混合ガス)を処理ガスとして用いるのが効果的である。ところが,このような処理ガスを用いてSiON膜320をプラズマエッチングすると,フォトレジスト膜330の表面荒れが発生し,パターン側壁の表面荒れがSiON膜320にエッチングした際に転写され,例えば図3に示すようにSiON膜320のパターン側壁(ライン(溝)の側壁)がぎざぎざ(凹凸)になる,いわゆるストライエーションが発生する。
これを防止するため,本発明者らは様々な実験を行ったところ,SiON膜320のエッチング前に,水素含有ガスを用いてプラズマ処理することで,例えば図4に示すようにフォトレジスト膜330の表面を大幅に改善させることができ,パターン側壁のぎざぎざをなくすことができることが分かった。
しかしながら,このようにSiON膜320のエッチング前にフォトレジスト膜330の表面を改善させたとしても,その後のエッチング処理において上述したCHF系含有ガス(例えばCFガスとCHFガスの混合ガス)を処理ガスとして用いると,そのエッチングの進行に伴ってフォトレジスト膜330の表面荒れも発生してしまうことが実験により明らかになった。
これでは,せっかく表面改善処理によってフォトレジスト膜330の表面を改善しても,最終的なエッチング形状を良好にさせることができなくなり,フォトレジスト膜330の表面改善効果を十分に発揮させることができない。
そこで,この問題を解消すべく実験を重ねたところ,CHF系含有ガスを有する処理ガスに塩素含有ガスを添加してSiON膜320のエッチングを行うことで,改善されたフォトレジスト膜330のパターン側壁の表面状態を維持しながら,SiON膜320のエッチングを行うことができることを見出した。
ここで,表面改善処理後のSiON膜のエッチング処理において,塩素含有ガスとしてClガスを処理ガスに添加してエッチングした場合について,Clガスを添加しないでエッチングした場合と比較しながら説明する。ここでの処理ガスはCHFガスとCFガスの混合ガスである。
図5はClガスを含む処理ガスを用いてエッチングした場合のエッチング形状を示す図であり,図6はClガスを含まない処理ガスを用いてエッチングした場合のエッチング形状を示す図である。図5のClガスを含む場合には,図6のClガスを含まない場合に比してエッチング形状が改善する。これは,処理ガスにClガスを含めることで,エッチング進行中にパターン壁に付着するデポが少なくなるため,フォトレジスト膜の表面を悪化させずに済むものと考えられる。
(本実施形態にかかるプラズマ処理)
以下,このような検知に基づく本実施形態にかかるプラズマ処理について詳細に説明する。ここでは,上記プラズマ処理装置100を用いて,ウエハW上の被エッチング膜としてのSiON膜を,フォトレジスト膜をマスクとしてプラズマエッチングすることにより,ラインアンドスペースを形成する場合を例に挙げる。
ここでの膜構造300は,図7Aに示すように,例えば有機膜310上に形成されたSiON膜320とこのSiON膜320上に形成されたフォトレジスト膜330を有する。フォトレジスト膜330にはライン332とスペース334がパターニングされている。
本実施形態にかかるプラズマ処理は,先に行うフォトレジスト膜330の表面改善処理(第1ステップ)と,後に行うSiON膜320のエッチング処理(第2ステップ)に分けられるので,以下各工程に分けて説明する。図7A〜図7Cは,本実施形態にかかるプラズマ処理の工程図である。図7Aは本実施形態によるプラズマ処理前の膜構造300の断面を観念的に表す図,図7Bはフォトレジスト膜の表面改善処理後の膜構造300の断面を観念的に表す図,図7CはSiON膜320のエッチング処理後の膜構造300の断面を観念的に表す図である。
(フォトレジスト膜の表面改善処理)
フォトレジスト膜の表面改善処理(第1ステップ)では,図7Aに示す膜構造300が形成されたウエハWに対して,水素含有ガスとして例えばHガスとArガスの混合ガスを用いてプラズマ処理を行う。処理ガス流量比は例えばHガス/Arガス=100/800sccmである。なお,処理ガスの全流量は,1100sccm以下が好ましく,900sccm以下がより好ましい。Hガスの流量は,120sccm未満が好ましく,100sccm以下がより好ましい。Arガスの流量は,960sccm未満が好ましく,900sccm以下がより好ましい。
また,他の処理条件として,処理室内圧力は100mTorr以下が好ましい。下部高周波電力は150W以下が好ましく,100W以下がより好ましい。なお,下部高周波電力の処理条件だけを変えて実験を行ったところ,例えば下部高周波電力が0W〜100Wの範囲では,50Wくらいまでは下部高周波電力を印加することで表面改善効果を高めることができるのに対して,それを超えると,下部高周波電力を大きくするほど表面改善効果が少なくなる傾向にあることが分かった。従って,下部高周波電力を印加するとすれば,実用的には50W以下程度が好ましい。
上部高周波電力は1000W以下が好ましく,800W以下がより好ましい。上部高周波電力の処理条件だけを変えて実験を行ったところ,上部高周波電力が300W〜800Wの範囲では,上部高周波電力が小さいほど表面改善効果を高めることができる傾向があることが分かった。なお,下部電極温度については10℃以上が好ましく,30℃以上がより好ましい。
ここでは,例えば処理室内圧力を20mTorrとし,下部高周波電力(例えば13.56MHz)は印加せず,すなわち0Wとし,上部高周波電力(例えば60MHz)は300Wとする。
上述の範囲の処理条件でプラズマを生成し,フォトレジスト膜330の表面改善処理を実行する。これにより,図7Bに示すようにフォトレジスト膜330の表面は改善され,パターン側壁の状態を改善することができる。つまり,HガスとArガスを処理ガスとして用いて表面改善処理することにより,フォトレジスト膜330の表面が改質され,耐プラズマ性が向上するものと考えられる。
(プラズマエッチング処理)
次に,表面が改善されたフォトレジスト膜330をマスクとして,プラズマエッチング処理(第2ステップ)を行う。ここでは処理ガスとしては,CFガスとCHFガスの混合ガスを用い,添加ガスとしてClガスを用いてプラズマを生成し,SiON膜320のエッチング処理を実行する。これにより,図7Cに示すように改善されたフォトレジスト膜330のパターン側壁の状態を維持しながら,SiON膜320のエッチング処理を進行させることができる。
ところで,エッチングによってフォトレジスト膜330も削られてしまう。このため,フォトレジスト膜330の減少を抑えるために処理条件を調整し,CFガスとCHFガスの混合ガスに塩素含有ガス(例えばClガス)を添加してもよい。しかし,CHFガスよりClガスの流量が大きいほど,フォトレジスト膜330の減少も大きいので,Clガスの流量は少なくすることが好ましい。
また,プラズマ生成用の上部高周波電力を,表面改善処理の場合よりも大きくすることで,よりプラズマ密度を上げてデポを増やすことで,フォトレジスト膜330の減少を抑えることができる。さらに,改善されたフォトレジスト膜の表面状態の維持効果を高めるためには,CHFガスの流量比を増加し,CFガスの流量を抑えることが好ましく,CFガスの流量はゼロでもよい。
このような観点から,フォトレジスト膜330の減少を抑えながら,改善されたフォトレジスト膜の表面状態の維持しつつ,エッチングを行うために好ましいエッチング条件は以下の通りである。ここでは,処理ガスとしてCHFガスとClガスを用いた場合を例に挙げる。
[本実施形態にかかるエッチング処理条件の具体例]
処理室内圧力:15mTorr
処理ガス流量比:CHFガス/Clガス=250/27sccm
上部高周波電力:60MHz,700W
下部高周波電力:13.56MHz,100W
(本実施形態にかかるプラズマ処理を実行した場合の実験結果)
次に,上記処理条件で実際にプラズマ処理の実験を行った結果について図面を参照しながら説明する。ここでは,上記表面改善処理後に,Clガスを添加しないでSiON膜320をエッチングした実験結果と比較しながら説明する。なお,Clガスを添加しないでSiON膜320のエッチングする際の処理条件は,以下の通りである。
[比較例にかかるエッチング処理条件の具体例]
処理室内圧力:15mTorr
処理ガス流量比:CFガス/CHFガス=80/50sccm
上部高周波電力:60MHz,500W
下部高周波電力:13.56MHz,1000W
図8に本実験結果をまとめた表とこれをグラフに表した図である。図8において,縦軸にはパターン側壁の状態を示す指標Qをとっている。ここでのパターン側壁の状態を示す指標Qとしては,プラズマ処理によって形成されたエッチング形状であるラインアンドスペースにおいて,そのスペース幅のばらつきの指標(SWR)と,ライン左右のエッジ位置のばらつきの各指標(LER(Left),LER(Right))を合計したものを用いる。
以下,これらについて説明する。図9はスペース幅のばらつきの指標を説明するための図であり,図10はライン左右のエッジ位置のばらつきの指標を説明するための図である。先ず,スペース幅のばらつき(SWR)は,所謂多点測定によって測定する。具体的には例えば図9に示すようにスペース幅のばらつき(不均一性)を複数区間のスペース幅Wiを測定して計算する。ここでの「ばらつき」は,各スペース幅データの標準偏差をσとした場合の3σの値をSWRとする。このSWRが大きいほどスペース幅のばらつきが大きいことを示す。
次に,ライン左右のエッジ位置のばらつき(LER(Left),LER(Right))についても,多点測定によって測定する。具体的には例えば図10に示すようにライン左右のエッジ位置のばらつき(例えば複数のラインと直交する中心線からエッジまでの距離の変化量,不均一性)を複数区間のエッジ位置を測定し平均を求める。ここでの「ばらつき」は,各エッジ位置データの標準偏差をσとした場合の3σの値をLERとする。このLERが大きいほどライン位置のばらつきが大きいことを示す。以上により,ここでのパターン側壁の状態を示す指標Qは,その値が小さいほど,フォトレジスト膜330のパターン側壁の表面状態が良好であることを示す。
このような指標Qを用いて,本実験結果によるフォトレジスト膜330の表面状態(パターン側壁の状態)を評価すると,図8に示すように本実施形態の表面改善処理(H/Ar)を行うことによって,パターン側壁の状態を示す指標Qが,処理前の10.7から6.0と大幅に低下しているので,パターン側壁の表面状態が極めて良好な状態に改善していることが分かる。
このようなフォトレジスト膜330の表面改善処理を行った後に,本実施形態の処理ガスにClガスを添加したエッチング処理を行うことによって,パターン側壁の状態を示す指標Qは,表面改善処理後とほぼ同様の6.1となり,パターン側壁の表面状態を維持しながらエッチング処理を行うことができることが分かる。
これに対して,処理ガスにClガスを添加しないでエッチングを行った場合には,パターン側壁の状態を示す指標Qは,表面改善処理後の6.0から7.0に大幅に上昇してしまい,パターン側壁の表面状態が悪化していることが分かる。
このように,本願発明では,フォトレジスト膜330の表面改善処理を行った上で,その後のエッチング処理において処理ガスに塩素含有ガスを添加することで,その改善された表面状態(パターン側壁の表面状態)を維持しながら,SiON膜320のエッチングを行うことができる。好ましいClガスの添加量は,CHFガスに対するClガスの流量比が0.1を超えるようにすることが好ましく,0.2以上とするのがより好ましい。
なお,ここではパターン側壁の状態を示す指標Qに用いるデータとして,ラインアンドスペースのスペース幅のばらつき(SWR),ライン左右のエッジ位置のばらつき(LER(Left),LER(Right))を例に挙げて説明したが,これに限られるものではない。例えばラインアンドスペースのライン幅のばらつき(LWR)を用いるようにしてもよい。
このライン幅のばらつき(LWR)についても所謂多点測定によって測定する。具体的には例えばライン幅のばらつき(不均一性)を複数区間のライン幅を測定して計算する。ここでの「ばらつき」は,各ライン幅データの標準偏差をσとした場合の3σの値をLWRとする。このLWRが大きいほどライン幅のばらつきが大きいことを示す。
ところで,本実施形態では,フォトレジスト膜330の表面改善処理後に,塩素含有ガスを含む処理ガスによるエッチング処理を1回行うことで,SiON膜320をエッチングする場合について説明したが,これに限られるものではなく,フォトレジスト膜330の表面改善処理とエッチング処理を複数回繰り返すことで,SiON膜320をエッチングするようにしてもよい。
ここで,上述したフォトレジスト膜330の表面改善処理とエッチング処理を繰り返し実行可能な本実施形態にかかるプラズマ処理について図面を参照しながら説明する。図11は,本実施形態にかかるプラズマ処理を実行するためのフローチャートである。このようなプラズマ処理は,制御部200によりプラズマ処理装置100の各部を制御することによって実行される。なお,このフローチャートは,表面改善処理とエッチング処理を1回だけ行う場合にも適用できる。
図11に示すように,先ず制御部200は,ステップS110にてフォトレジスト膜330の表面改善処理を実行する。具体的には上述した表面改善処理の処理条件に基づいて,処理室内102に水素含有ガス(例えばHガスとArガスの混合ガス)を処理ガスとして導入してウエハW上にプラズマを生成することで,そのウエハW上に形成されたフォトレジスト膜330に対してプラズマ処理を行う。
次にステップS120にてSiON膜320のエッチング処理を行う。具体的には上述したエッチング処理の処理条件に基づいて,処理室内102に処理ガスとしてのCHF系含有ガスと添加ガスとしての塩素含有ガスを導入してウエハW上にプラズマを生成することで,そのウエハW上のSiON膜320に対して表面改善されたフォトレジスト膜330をマスクとしてプラズマ処理を行う。
続いて,ステップS130にて所定回数(例えば3回)繰り返したか否かを判断する。未だ所定回数繰り返していないと判断した場合はステップS110の処理に戻り,フォトレジスト膜330の表面改善処理とSiON膜320のエッチング処理を実行する。そして,所定回数繰り返したと判断した場合は一連のプラズマ処理を終了する。
ここでの表面改善処理とエッチング処理の所定回数(繰り返し回数)は自由に設定でき,所定回数を1回に設定することで,表面改善処理とエッチング処理を繰り返さない場合にも適用可能である。複数回繰り返す場合には,表面改善処理の実行時間を変えるようにしてもよい。
この場合,最初の実行時間は2回目以降の実行時間よりも長くすることが好ましい。本実施形態にかかる表面改善処理は,所定時間までは実行時間が長いほど表面改善効果も大きくなからである。但し,所定時間を過ぎると表面改善効果が変わらなくなるので,最初の表面改善処理の実行時間は表面改善効果が最も大きくなる時間(例えば30秒)に設定し,2回目以降の実行時間は,それよりも短い時間(例えば15秒)に設定することがより好ましい。
なお,表面改善処理とエッチング処理の繰り返し回数は,プラズマが安定して生成できる時間などに基づいて決定することが好ましい。この場合,各工程の実行時間が短くなりすぎないように設定することが好ましい。ここでは3回に設定した場合を例に挙げている。
(表面改善処理とエッチング処理とを繰り返した場合の実験結果)
ここで,上記のように表面改善処理とエッチング処理を繰り返したときの実験結果を図12に示す。図12は,表面改善処理(H/Ar)とClガス(塩素含有ガス)を含む処理ガスでエッチング処理を3回繰り返した場合と,表面改善処理(H/Ar)とClガス(塩素含有ガス)を含まない処理ガスでエッチング処理を3回繰り返した場合の実験結果を表とグラフにまとめたものである。ここでは最初の表面改善処理は30秒で2回目以降は15秒とし,エッチング処理は3回とも10秒とした。その他の表面改善処理とエッチング処理の処理条件は図8の実験の場合と同様である。
図12の実験結果によれば,本実施形態にかかる表面改善処理(H/Ar)とClガス(塩素含有ガス)を含む処理ガスでエッチング処理を3回繰り返してSiON膜320をエッチングする場合は,パターン側壁の状態を示す指標Qが,処理前の10.7から6.1と大幅に低下しており,パターン側壁の表面状態を維持しながらエッチングを行うことができることが分かる。なお,表面改善処理(H/Ar)とClガス(塩素含有ガス)を含まない処理ガスでエッチング処理を繰り返した場合も,パターン側壁の状態を示す指標Qが,処理前の10.7から6.3と減少しているが,Clガスを含む場合の方がより減少している。このため,表面改善処理とエッチング処理を繰り返す場合においても,エッチング処理の処理ガスにClガス(塩素含有ガス)を含めた方が有利であることが分かる。
以上説明した実施形態の表面改善処理の処理ガスとしては,水素含有ガスとしてHガスとArガスの混合ガスを用いた場合を例に挙げて説明したが,これに限られるものではない。
例えば水素含有ガスとしてHガス,Nガス,CHガスの混合ガスを処理ガスとして用いてもよい。これによっても,フォトレジスト膜330の表面改善効果を奏することができ,その後にCHF系含有ガスを有する処理ガスに塩素含有ガスを添加してSiON膜320のエッチングを行うことで,改善されたフォトレジスト膜330のパターン側壁の状態を維持しながら,エッチングを行うことができる。
(表面改善処理の処理ガスを変えた場合の実験結果)
ここで,このようなHガス,Nガス,CHガスの混合ガスを処理ガスとした表面改善処理を行った場合の実験結果について説明する。ここでは,図8の実験の場合と同様に,表面改善処理後に,Clガス(塩素含有ガス)を添加しないでSiON膜320をエッチングした実験結果と比較しながら説明する。図13は,本実験結果を表とグラフにまとめた図である。図13において,縦軸にはパターン側壁の状態を示す指標Qをとっている。この指標Qは,図8の実験の場合と同様である。この表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)の処理条件は以下の通りである。
[表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)の処理条件]
処理室内圧力:10mTorr
処理ガス流量比:Hガス/Nガス/CHガス=240/60/10sccm
上部高周波電力:60MHz,200W
下部高周波電力:13.56MHz,0W
図13に示すように本実施形態の表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)を行うことによって,パターン側壁の状態を示す指標Qが,処理前の10.7から5.0と大幅に低下しているので,パターン側壁の表面状態が極めて良好な状態に改善していることが分かる。しかも,これは図8に示す表面改善処理(H/Ar)の指標6.0よりも低いので,表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)の方が表面改善処理(H/Ar)よりも表面改善効果が高いことが分かる。
このような表面改善処理を行った後に,本実施形態の処理ガスにClガスを添加したエッチング処理を行うことによって,パターン側壁の状態を示す指標Qは,表面改善処理後と同様の5.0となり,パターン側壁の表面状態を維持しながらエッチング処理を行うことができることが分かる。
これに対して,処理ガスにClガス(塩素含有ガス)を添加しないでエッチングを行った場合には,パターン側壁の状態を示す指標Qは,表面改善処理後の5.0から6.3に上昇してしまい,パターン側壁の表面状態が悪化していることが分かる。
このように,表面改善処理(Hガス,Nガス,CHガス)を用いた場合でも,フォトレジスト膜330の表面改善処理を行った上で,その後のエッチング処理において処理ガスに塩素含有ガスを添加することで,その改善された表面状態(パターン側壁の表面状態)を維持しながら,SiON膜320のエッチングを行うことができる。
なお,上記実施形態における表面改善処理では,HガスとArガスとの混合ガスを用いて,上部電極140のみに高周波電力を印加する場合,又は上部電極140と下部電極110の両方に高周波電力を印加する場合を例に挙げて説明したが,さらに上部電極140に所定の直流(DC)電圧を印加することで,表面改善効果をより高めることができることが,実験によって明らかになった。
これは,上部電極140に直流(DC)電圧を印加することでプラズマ中に生成されるより多くの電子が上部電極140からウエハW上のフォトレジスト膜330に向けて照射される。これにより,フォトレジスト膜330の表面改善効果をより高めることができるものと考えられる。
さらに,上部電極140の電極板143をシリコン材料で構成すれば,上部電極140に直流電圧を印加することで,電極板143のシリコンがスパッタされ易くなる。スパッタされたシリコンはウエハWに向かい,フォトレジスト膜330の表面を被覆するので,フォトレジスト膜330の表面改善効果をより一層高めることができるものと考えられる。
(上部電極に直流電圧を印加した場合の実験結果)
ここで,直流電圧を印加した場合の実験結果について図面を参照しながら説明する。図14は,本実験結果を示すグラフであり,縦軸には表面改善効果を判定する指標として上述したLERをとっている。このLERが小さくなるほどライン位置のばらつきが小さく,表面改善効果が高くなっていることを示す。図14における(A)は表面改善処理を行う前のグラフであり,(B)は直流電圧を印加しない場合のグラフであり,(C)と(D)はいずれも直流電圧を印加した場合のグラフである。このうち,(C)はフォトレジスト膜330の表面にシリコン被覆を形成した場合であり,(D)はフォトレジスト膜330の表面にシリコン被覆を形成しない場合である。
本実験では,例えば図示しない可変直流電源を接続して上部電極140に所定の直流(DC)電圧が印加されるように構成した図1に示すプラズマ処理装置100を用いた。例えば(B)では,上部電極140には高周波電力300Wを印加し,直流電圧は印加しないでHガスとArガスによる表面改善処理を行った。また,(C),(D)では,上部電極140に,高周波電力300Wを印加するとともに直流電圧(例えば1000V)も印加して表面改善処理を行った。
さらに,(C)ではHガスとArガスの混合ガスを用いた。HガスとArガスの混合ガスを処理ガスとして用いて上部電極140に,高周波電力300Wを印加するとともに直流電圧(例えば1000V)も印加することで,フォトレジスト膜330の表面に対して,上述した電子による表面改善と,シリコン被覆による表面改善を行うことができる。すなわち,処理ガスにArガスが含まれた状態で上部電極140に直流電圧が印加されると,電極板143のシリコンがスパッタされ易くなるので,フォトレジスト膜330の表面にはシリコン被覆が形成される。
また,(D)ではArガスを加えずに,Hガスのみを処理ガスとして用いた。Hガスを用いて上部電極140に高周波電力300Wを印加するとともに直流電圧(例えば1000V)も印加し,フォトレジスト膜330の表面に対して,上述した電子による表面改善を行うことができる。このように,処理ガスにArガスが含まれていない状態では,上部電極140に直流電圧が印加しても,電極板143のシリコンがスパッタされ難いので,フォトレジスト膜330の表面にはシリコン被覆が形成されない。なお,(D)の場合でも,上部電極140の電極板143をシリコン材料を含まない材料で構成すれば,すなわちシリコンがスパッタされないようにすれば,HガスとArガスの混合ガスを処理ガスとして用いることができる。
図14に示す実験結果によれば,(B),(C),(D)ではいずれも,(A)に比してLERが低下しているので,表面改善処理を行った場合(B),(C),(D)は,表面改善処理前(A)よりも,フォトレジスト膜330の表面が改善されていることが分かる。さらに,(C),(D)はいずれも,(B)よりも大きく低下しているので,直流電圧を印加した場合(C),(D)には,直流電圧を印加しない場合(B)に比して,より表面改善効果が高くなることが分かる。
しかも,(C)は,(D)に比して,LERが低下しているので,フォトレジスト膜330の表面にシリコン被覆を形成した場合(C)は,シリコン被覆を形成しない場合(D)に比して,より表面改善効果が高くなることが分かる。
このように,上部電極140に所定の直流電圧を印加することで,表面改善効果をより高められることが実験によって確認することができた。このような表面改善効果の高い処理の後に,上述した塩素含有ガスを含む処理ガスを用いたエッチングを行うことで,その高い表面改善効果による表面状態を維持しながら,SiON膜320のエッチングを行うことができる。これにより,より良好なエッチング形状を形成することができる。
なお,上述したHガスとArガスなど処理ガスによる表面改善と,フォトレジスト膜330の表面のシリコン被覆による表面改善とは別々に連続して行うようにしてもよい。具体的には例えば,第1表面改善処理ステップとしてHガスとArガスの混合ガスを用いて,上部電極140に高周波電力を印加して直流電圧は印加せずに表面改善処理を行った後に,第2表面改善処理ステップとして上部電極140に直流電圧を印加して表面改善処理を行うようにしてもよい。
これによれば,第1表面改善処理ステップによりフォトレジスト膜330の表面を平坦化し,その後の第2表面改善処理ステップによってその平坦化されたフォトレジスト膜330の表面をシリコン被覆することができる。その後に,塩素含有ガスを含む処理ガスを用いたエッチングを行うようにしてもよい。この場合は,第1表面改善処理ステップと第2表面改善処理ステップによる表面改善処理と塩素含有ガスを含む処理ガスを用いたエッチングとを所定回数繰り返すようにしてもよい。
なお,上述したように,上部電極140に直流電圧を印加したときの表面改善効果は,HガスとArガスの流量比を変えてもほとんど変わらないことが実験より確認することができた。図15は,上部電極140に直流電圧を印加した場合による表面改善効果(ここでは改善部分の深さ)とHガスとArガスの流量比との関係を示すグラフである。図15において,縦軸はフォトレジスト膜330の表面における改善された部分の深さをとり,横軸にはHガスとArガスの流量比をとっている。本実験では,HガスとArガスの流量比を変えて表面改善処理を行って,フォトレジスト膜330の表面における改善された部分の深さを測定したものである。
図15の実験結果によれば,HガスとArガスの流量比が変わっても,フォトレジスト膜330の表面における改善された部分の深さはほぼ60nmと変わらないことが分かる。これによれば,フォトレジスト膜330の表面における改善された部分の深さを変えることなく,HガスとArガスの流量比を調整することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば本実施形態ではSiON膜のエッチングにおいて添加する塩素含有ガスとして,Clガスを例に挙げたが,これに限られるものではなく,BClガス,CClなどを用いてもよい。従って,塩素含有ガスとしては,これらClガス,BClガス,CClの少なくとも1つを含むようにしてもよい。また,CHF系含有ガスに含まれるCHF系ガスは,CHFガスの他に,CHガス,CHFガスを用いてもよい。また,CHF系含有ガスは,CF系ガスを含んでもよく,CF系ガスとしてCFガス,Cガスの少なくとも1つを含むようにしてもよい。
本発明は,レジスト膜をマスクとして半導体ウエハ,液晶基板などの基板上の被エッチング膜にプラズマエッチングを行うプラズマ処理方法に適用可能である。
100 プラズマ処理装置
102 処理室
104 排気口
106 搬入出口
108 ゲートバルブ
110 下部電極
112 絶縁板
114 サセプタ支持台
116 サセプタ
120 静電チャック
122 電極
124 直流電源
126 フォーカスリング
128 冷媒室
129 伝熱ガス供給ライン
140 上部電極
142 絶縁性遮蔽部材
143 電極板
144 電極支持体
145 ガス導入口
146 ガス供給管
148 ガス拡散室
149 ガス吐出孔
152 整合器
162 整合器
170 処理ガス供給源
172,182 処理ガス供給管
174,184 開閉バルブ
176,186 マスフローコントローラ
180 添加ガス供給源
182 添加ガス供給管
190 排気装置
200 制御部
210 操作部
220 記憶部
300 膜構造
310 有機膜
320 SiON膜
330 フォトレジスト膜
332 ライン
334 スペース
W ウエハ

Claims (11)

  1. 所定のパターンが形成されたフォトレジスト膜をマスクとしてSiON膜をプラズマエッチングするプラズマ処理方法であって,
    水素含有ガスを処理ガスとしてプラズマ処理を行うことによって,前記フォトレジスト膜の表面状態を改善する表面改善処理ステップと,
    表面状態が改善された前記フォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスと塩素含有ガスを含む処理ガスによってプラズマ処理を行うことにより,前記SiON膜をエッチングするエッチング処理ステップと,
    を有することを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 前記表面改善処理ステップと,前記エッチング処理ステップとを少なくとも2回以上繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記塩素含有ガスは,ClガスとBClガスとCClとの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記水素含有ガスは,HガスとArガスとを含む混合ガス,又はHガスとNガスとCHガスとを含む混合ガスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記エッチング処理ステップのプラズマ生成用の高周波電力は,前記表面改善処理ステップのプラズマ生成用の高周波電力よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記CHF系含有ガスに含まれるCHF系ガスは,CHガス,CHFガス,CHFガスのいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  7. 前記CHF系含有ガスは,さらにCF系ガスを含むことを特徴とする請求項6に記載のプラズマ処理方法。
  8. 前記CF系ガスは,CFガス,Cガスの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理方法。
  9. 下地膜上に所定のパターンが形成されたフォトレジスト膜をマスクとして前記下地膜をプラズマエッチングするプラズマ処理方法であって,
    水素含有ガスを処理ガスとしてプラズマ処理を行うことによって,前記フォトレジスト膜の表面状態を改善する第1ステップと,
    表面状態が改善された前記フォトレジスト膜をマスクとして,CHF系含有ガスと塩素含有ガスを含む処理ガスによってプラズマ処理を行うことにより,前記下地膜をエッチングする第2ステップと,
    を有することを特徴とするプラズマ処理方法。
  10. 前記第1ステップと前記第2ステップとを少なくとも2回以上繰り返すことを特徴とする請求項9に記載のプラズマ処理方法。
  11. 前記第2ステップのプラズマ処理時の高周波電力は,前記第1ステップのプラズマ処理時の高周波電力よりも大きいことを特徴とする請求項9又は10に記載のプラズマ処理方法。
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