JP2014082251A - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、オレフィン樹脂からなる封止材の接着力の低下を抑止することができる太陽電池モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】オレフィン樹脂からなる封止材に紫外線を照射する工程と、紫外線の照射後の封止材を用いて配線部材で接続された太陽電池セルを封止する工程と、を含む、太陽電池モジュールの製造方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュールの製造方法に関する。
太陽光エネルギを電気エネルギに直接変換する太陽電池モジュールは、近年、特に、地球環境問題の観点から、次世代のエネルギ源としての期待が急激に高まっている。このような太陽電池モジュールは、一般的には、Cuなどからなる配線部材によって直列に接続された複数の太陽電池セルを透明樹脂からなる封止材中に封止することによって構成されている。
太陽電池モジュールは、太陽電池セルの複数をインターコネクタなどの配線部材によって直列に接続した後に、ガラス基板/封止材/太陽電池セル/封止材/裏面保護シートの順に重ね合わせ、ガラス基板を下にして、真空ラミネータを用いて、ガラス基板と裏面保護シートとの間を加熱しながら加圧することによって作製される。
具体的には、まず、加熱によって封止材を溶融させ、次に、溶融した封止材と太陽電池セル等とを加圧によって密着させ、その後、これらの部材を密着させた状態で封止材を冷却することによって封止材を硬化させる。これにより、太陽電池モジュールの部材間の接着力を担保している。
また、たとえば特許文献1には、太陽電池セルと封止材との間の接着力を向上させることを目的として、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂からなる封止材にビニルトリクロロシランからなる添加剤を添加する太陽電池モジュールの製造方法が開示されている。
さらに、たとえば特許文献2には、接着性を付与するための長時間の熱キュア工程を行なわないようにすることを目的として、電離性放射線処理、コロナ処理、プラズマ処理からなる群から選択される少なくとも1種の表面処理を行なうことによって、表面自由エネルギーを40mN/m以上に調整した封止材が開示されている。
特開2007−294869号公報 特開2010−222541号公報
太陽電池モジュールの受光面側の封止材としては、EVA樹脂に代えて、EVAよりも絶縁性の高いオレフィン樹脂が用いられることがある。この場合の太陽電池モジュールの構成は、ガラス基板/封止材(オレフィン樹脂)/太陽電池セル/封止材(EVA樹脂)/裏面保護シート、またはガラス基板/封止材(オレフィン樹脂)/太陽電池セル/封止材(オレフィン樹脂)/裏面保護シートが順に積層された構成となる。
しかしながら、この構成の太陽電池モジュールにおいては、Cuなどからなる配線部材との接触箇所における、オレフィン樹脂からなる封止材の接着力が低いという問題があった。
その理由としては、ホットスポット現象などにより太陽電池モジュールが高温状態となったときに、配線部材との接触箇所におけるオレフィン樹脂からなる封止材に気泡が発生して、封止材が剥離するためであると考えられる。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、オレフィン樹脂からなる封止材の接着力の低下を抑止することができる太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明は、オレフィン樹脂からなる封止材に紫外線を照射する工程と、紫外線の照射後の封止材を用いて配線部材で接続された太陽電池セルを封止する工程と、を含む、太陽電池モジュールの製造方法である。
ここで、本発明の太陽電池モジュールの製造方法において、配線部材は、絶縁性基材と絶縁性基材の表面上に設けられた配線とを含む配線シートであり、太陽電池セルは、基板と、基板の一方の表面上のみに電極が設けられた裏面電極型太陽電池セルであって、配線シートの配線と、裏面電極型太陽電池セルの電極とを電気的に接続する工程がさらに含まれていることが好ましい。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、配線シートの配線に紫外線を照射する工程をさらに含み、配線に紫外線を照射する工程の後に太陽電池セルを封止する工程を行なうことが好ましい。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法において、紫外線はピーク波長が254nmの輝線である紫外線であって、紫外線の照射によって封止材に与える総エネルギ量が0.72J/cm2以上であることが好ましい。
さらに、本発明の太陽電池モジュールの製造方法において、紫外線はピーク波長が254nmの輝線である紫外線であって、封止材の紫外線照射面からの深さ220μmにおける、封止材を透過した後の紫外線の総エネルギ量が0.036J/cm2以上であることが好ましい。
本発明によれば、太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、オレフィン樹脂からなる封止材の接着力の低下を抑止することができる太陽電池モジュールの製造方法を提供することができる。
実施の形態で用いられるオレフィン樹脂からなる封止材の模式的な断面図である。 実施の形態において、オレフィン樹脂からなる封止材に紫外線を照射する方法を図解する模式的な断面図である。 実施の形態で用いられる裏面電極型太陽電池セルの模式的な断面図である。 実施の形態で用いられる配線シートの模式的な平面図である。 図4のV−Vに沿った模式的な断面図である。 実施の形態において、配線シート上に裏面電極型太陽電池セルを設置した状態を図解する模式的な平面図である。 図6のVII−VIIに沿った模式的な断面図である。 実施の形態において、裏面電極型太陽電池セルを封止する方法の工程の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態において、裏面電極型太陽電池セルを封止する方法の工程の他の一部を図解する模式的な断面図である。 (a)は紫外線の照射に使用したオレフィン樹脂からなる封止材の紫外線透過スペクトルであり、(b)は(a)に示す紫外線透過スペクトルの拡大図である。 ポリエチレンの紫外線透過スペクトルを示す図である。
以下、図1〜図9を参照して、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の一例である実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<オレフィン樹脂からなる封止材>
まず、図1の模式的断面図に示すように、オレフィン樹脂からなる封止材31aを準備する。ここで、封止材31aは、矩形の表面を有するシート状に成形されている。また、封止材31aを構成するオレフィン樹脂としては、たとえば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂およびポリブテン系樹脂からなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。
ポリエチレン系樹脂は、エチレンの単独重合体またはエチレンと他の1種若しくは2種以上のモノマーとの共重合体である。また、ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体またはプロピレンと他の1種若しくは2種以上のモノマーとの共重合体である。さらに、ポリブテン系樹脂は、ブテンの単独重合体またはブテンと他の1種若しくは2種以上のモノマーとの共重合体である。
ポリエチレン系樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、またはエチレン−α−オレフィン共重合体などを用いることができる。ポリエチレンとしては、たとえば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンまたは線状超低密度ポリエチレンなどを用いることができる。
エチレン−α−オレフィン共重合体としては、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種とからなる共重合体を用いることが好ましく、エチレンと、炭素数3〜12のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種とからなる共重合体を用いることがより好ましい。α−オレフィンとしては、たとえば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンおよび1−エイコサンからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。
ポリプロピレン系樹脂としては、たとえば、プロピレン−α−オレフィン共重合体、またはプロピレンとエチレンとα−オレフィンとの3元共重合体などを用いることができる。
プロピレン−α−オレフィン共重合体は、プロピレンとα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種とからなる共重合体である。プロピレン−α−オレフィン共重合体としては、エチレンおよび炭素数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種と、プロピレンと、からなる共重合体を用いることが好ましく、エチレンおよび炭素数4〜8のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種と、プロピレンと、からなる共重合体を用いることがより好ましい。炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、たとえば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンおよび1−エイコサンからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。
ポリブテン系樹脂としては、たとえば、エチレン、プロピレンおよび炭素数5〜8のオレフィン系化合物から選ばれる少なくとも1種と、ブテンと、からなる結晶性の共重合体を用いることができる。
なお、オレフィン樹脂からなる封止材31aは、樹脂成分の50質量%以上を占める主成分がオレフィン樹脂であればよく、オレフィン樹脂に従来から公知の架橋剤などの添加剤が含まれていてもよい。封止材31aは、たとえば、オレフィン樹脂を主成分とする樹脂成分に従来から公知の架橋剤などの添加剤を混合し、所定の形状に成形することにより作製することができる。
<紫外線の照射>
次に、図2の模式的断面図に示すように、オレフィン樹脂からなる封止材31aに紫外線41を照射する。オレフィン樹脂からなる封止材31aに対する紫外線41の照射は、たとえば、ピーク波長が254nmの輝線の紫外線を、6mW/cm2のパワー密度で、2分間以上4分間以下の時間、オレフィン樹脂からなる封止材31aに照射することにより行なうことができる。
紫外線41の照射によって封止材31aに与える総エネルギ量は0.72J/cm2以上であることが好ましい。当該総エネルギ量が0.72J/cm2以上である場合には、オレフィン樹脂からなる封止材31aの表面の改質を十分に行なうことができるため、オレフィン樹脂からなる封止材31aの接着力の低下をさらに効果的に抑止することができる。また、紫外線41の照射によって封止材31aに与える総エネルギ量は1.44J/cm2以下であることが好ましい。当該総エネルギ量が1.44J/cm2以下である場合には、紫外線41の照射時間を短くすることができるため、太陽電池モジュールの製造にかかる時間を短くすることができる。
次に、実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法に用いられる太陽電池セルおよび配線部材を準備する。ここで、本実施の形態においては、太陽電池セルとして裏面電極型太陽電池セルを用い、配線部材として配線シートを用いる場合について説明するが、これに限定されるものではなく、たとえば太陽電池セルとして両面電極型太陽電池セル(基板の受光面と裏面に電極を有する太陽電池セル)を用い、配線部材としてインターコネクタ(銅(Cu)などからなる棒状の導電性部材)を用いてもよい。
<裏面電極型太陽電池セル>
図3に、実施の形態で用いられる裏面電極型太陽電池セルの模式的な断面図を示す。図3に示される裏面電極型太陽電池セル20は、たとえばn型またはp型のシリコン基板などの半導体基板21と、裏面電極型太陽電池セル20の受光面となる半導体基板21の凹凸表面に形成された反射防止膜27と、裏面電極型太陽電池セル20の裏面となる半導体基板21の裏面に形成されたパッシベーション膜26とを有している。
また、半導体基板21の裏面には、たとえばリンなどのn型不純物が拡散して形成されたn型不純物拡散領域22と、たとえばボロンなどのp型不純物が拡散して形成されたp型不純物拡散領域23とが所定の間隔を空けて交互に形成されている。また、半導体基板21の裏面上のパッシベーション膜26に設けられたコンタクトホールを通して、n型不純物拡散領域22に接するn電極24と、p型不純物拡散領域23に接するp電極25とが設けられている。
ここで、n型またはp型の導電型を有する半導体基板21の裏面には、n型不純物拡散領域22またはp型不純物拡散領域23と半導体基板21内部との界面において複数のpn接合が形成されることになる。半導体基板21がn型またはp型のいずれの導電型を有していても、n型不純物拡散領域22およびp型不純物拡散領域23は半導体基板21内部と接合していることから、n電極24およびp電極25は半導体基板21の裏面に形成された複数のpn接合にそれぞれ対応する電極となる。
半導体基板21としては、たとえば、n型またはp型の多結晶シリコンまたは単結晶シリコンなどからなるシリコン基板などを用いることができる。なお、半導体基板21としては、裏面側でpn接合を形成するには、単結晶であることが好ましい。
n電極24およびp電極25としては、たとえば、銀などの金属からなる電極を用いることができる。
パッシベーション膜26としては、たとえば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層体などを用いることができる。反射防止膜27としては、たとえば、窒化シリコン膜などを用いることができる。
なお、本発明において、裏面電極型太陽電池セルの概念には、上述した半導体基板21の一方の表面側(裏面側)のみにn電極24およびp電極25の双方が形成された構成のものだけでなく、MWT(Metal Wrap Through)セル(半導体基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池セル)などのいわゆるバックコンタクト型太陽電池セル(太陽電池セルの受光面側と反対側の裏面側から電流を取り出す構造の太陽電池セル)のすべてが含まれる。
<配線シート>
図4に、実施の形態で用いられる配線シートの模式的な平面図を示す。図4に示すように、配線シート10は、絶縁性基材11と、絶縁性基材11の表面上に設置されたn配線12、p配線13および接続用配線14を含む配線16と、を有している。
ここで、n配線12、p配線13および接続用配線14は導電性であり、n配線12およびp配線13は複数の長方形が長方形の長手方向に直交する方向に配列された形状を含む櫛形状とされている。一方、接続用配線14は帯状とされている。また、配線シート10の終端に位置しているn配線12aおよびp配線13b以外の隣り合うn配線12とp配線13とは接続用配線14によって電気的に接続されている。
また、配線シート10においては、櫛形状のn配線12の櫛歯(長方形)に相当する部分と櫛形状のp配線13の櫛歯(長方形)に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにn配線12およびp配線13が配置されている。その結果、櫛形状のn配線12の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp配線13の櫛歯に相当する部分とはそれぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて配置されることになる。なお、n配線12およびp配線13の櫛歯に相当する部分のうちの少なくとも一方を1本ではなく複数本ずつ交互に配置してもよい。いずれにせよ、n配線12またはp配線13のいずれか一方の配線が少なくとも部分的に他方の配線の間に位置する箇所を含む構成となる。
図5に、図4のV−Vに沿った模式的な断面図を示す。ここで、図5に示すように、配線シート10においては、絶縁性基材11の一方の表面上にのみn配線12およびp配線13が設置されている。
絶縁性基材11の材質としては、電気絶縁性の材質であれば特に限定なく用いることができ、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)、ポリフェニレンサルファイド(PPS:Polyphenylene sulfide)、ポリビニルフルオライド(PVF:Polyvinyl fluoride)およびポリイミド(Polyimide)からなる群から選択された少なくとも1種の樹脂を含む材質を用いることができる。
絶縁性基材11の厚さは特に限定されず、たとえば25μm以上150μm以下とすることができる。
なお、絶縁性基材11は、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
配線16の材質としては、導電性の材質のものであれば特に限定なく用いることができ、たとえば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)および銀(Ag)からなる群から選択された少なくとも1種を含む金属などを用いることができる。
配線16の厚さも特に限定されず、たとえば10μm以上50μm以下とすることができる。
配線16の形状も上述した形状に限定されず、適宜設定することができるものであることは言うまでもない。
配線16の少なくとも一部の表面には、たとえば、ニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、錫(Sn)、SnPbはんだ、およびITO(Indium Tin Oxide)からなる群から選択された少なくとも1種を含む導電性物質を設置してもよい。この場合には、配線シート10の配線16と後述する裏面電極型太陽電池セルの電極との電気的接続を良好なものとし、配線16の耐候性を向上させることができる傾向にある。
配線16の少なくとも一部の表面には、たとえば防錆処理や黒化処理などの表面処理を施してもよい。
配線16も、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
以下に、図4および図5に示される構成の配線シート10の製造方法の一例について説明する。
まず、たとえばPETフィルムなどの絶縁性基材11を用意し、その絶縁性基材11の一方の表面の全面にたとえば金属箔または金属プレートなどの導電性物質を貼り合わせる。たとえば所定の幅にカットされた絶縁性基材のロールを引き出し、絶縁性基材の一方の表面に接着剤を塗布し、絶縁性基材の幅よりやや小さくカットされた金属箔のロールを重ね合わせて加圧・加熱することで貼り合わせることができる。
次に、絶縁性基材11の表面に貼り合わされた導電性物質の一部をフォトエッチングなどにより除去して導電性物質をパターンニングすることによって、絶縁性基材11の表面上にパターンニングされた導電性物質からなるn配線12、p配線13および接続用配線14などを含む配線16を形成する。
以上により、図4および図5に示される構成の配線シート10を作製することができる。
<裏面電極型太陽電池セルの設置>
次に、図6の模式的平面図に示すように、配線シート10上に、複数の裏面電極型太陽電池セル20を設置する。図7に、図6のVII−VIIに沿った模式的な断面図を示す。裏面電極型太陽電池セル20は、裏面電極型太陽電池セル20の裏面側と、配線シート10の配線16の設置側と、が向かい合うようにして、配線シート10上に設置される。
たとえば、図7に示すように、裏面電極型太陽電池セル20は、n電極24およびp電極25が、それぞれ、n配線12およびp配線13と接触するように、配線シート10上に設置される。そして、裏面電極型太陽電池セル20と配線シート10との間に設置された絶縁性の樹脂組成物17を硬化させる。この樹脂組成物17の硬化時の収縮力により、n電極24およびp電極25が、それぞれ、n配線12およびp配線13と電気的に接続された状態で、裏面電極型太陽電池セル20と配線シート10とが機械的に接続されることになる。
配線シート10の隣り合うn配線12とp配線13とは、接続用配線14によって電気的に接続されているため、配線シート10上で隣り合うようにして設置された裏面電極型太陽電池セル20同士は互いに電気的に接続されることになる。これにより、配線シート10上に設置されたすべての裏面電極型太陽電池セル20は電気的に直列に接続される。
裏面電極型太陽電池セル20の受光面に光が入射することによって発生した電流は、裏面電極型太陽電池セル20のn電極24およびp電極25からn配線12およびp配線13に取り出される。そして、配線シート10のn配線12およびp配線13に取り出された電流は、配線シート10の終端にそれぞれ位置しているn配線12aおよびp配線13aから太陽電池モジュールの外部に取り出される。
<配線シートの配線に対する紫外線の照射>
配線シート10上に裏面電極型太陽電池セル20を設置する前および/または後に、配線シート10の配線16に紫外線を照射することが好ましい。この場合には、太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、配線16の紫外線の照射箇所と、オレフィン樹脂からなる封止材31aとの接着力を向上することができる。
紫外線の照射のタイミングは、後述する裏面電極型太陽電池セル20の封止前であれば、配線シート10上に裏面電極型太陽電池セル20を設置する前または後のいずれか一方のタイミングであってもよく、配線シート10上に裏面電極型太陽電池セル20を設置する前および後の双方のタイミングであってもよい。これは、封止材31aと接触する配線16の箇所に紫外線が照射されればよいためである。
ここで、配線シート10の配線16に対する紫外線の照射は、たとえば、ピーク波長が254nmの輝線の紫外線を6mW/cm2のパワー密度で、1分間以上2分間以下の時間、配線16に照射することにより行なうことができる。
また、配線16における紫外線の照射箇所としては、n配線12,12a、p配線13,13aおよび接続用配線14を含む配線16の少なくとも一部の箇所であればよい。
<太陽電池セルの封止>
次に、紫外線41の照射後の封止材31aを用いて、配線シート10によって電気的に接続された複数の裏面電極型太陽電池セル20を封止する。
図8および図9に、紫外線41の照射後の封止材31aを用いて、配線シート10によって電気的に接続された複数の裏面電極型太陽電池セル20を封止する方法を図解する模式的な断面図を示す。
まず、図8に示すように、封止材31bと、紫外線41の照射後の封止材31aとの間に、裏面電極型太陽電池セル20が配置された配線シート10を設置する。そして、封止材31a上に透明基板30を設置するとともに、封止材31bは裏面保護シート32上に設置される。ここで、封止材31aの紫外線41の照射側の表面が、裏面電極型太陽電池セル20側を向くようにして、裏面電極型太陽電池セル20が配置された配線シート10が設置される。また、配線16に紫外線を照射した場合には、配線16の紫外線の照射側の表面が、封止材31a側を向くようにして、裏面電極型太陽電池セル20が配置された配線シート10が設置される。
透明基板30としては、太陽光に対して透明な基板であれば特に限定なく用いることができ、たとえば、ガラス基板などを用いることができる。
封止材31bとしては、太陽光に対して透明な樹脂を特に限定なく用いることができ、たとえば、エチレンビニルアセテート樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂およびゴム系樹脂からなる群から選択された少なくとも1種の透明樹脂を用いることができる。なお、封止材31bとしては、封止材31aと同一種類の樹脂を用いてもよく、異なる種類の樹脂を用いてもよい。
裏面保護シート32としては、封止材31bの裏面を保護することができるものであれば特に限定なく用いることができ、たとえば従来から用いられているPETなどの耐候性フィルムを用いることができる。
また、封止材31b中への水蒸気や酸素の透過を十分に抑制して長期的な信頼性を確保する観点からは、裏面保護シート32は、たとえばアルミニウムなどの金属フィルムを含んでいてもよい。
また、太陽電池モジュールの端面などの裏面保護シート32を密着させることが難しい部分にはたとえばブチルゴムテープなどの水分透過防止テープを用いて完全に密着させることもできる。
次に、図9に示すように、透明基板30と裏面保護シート32との間に圧力をかけて、封止材31aを裏面電極型太陽電池セル20の受光面に圧着させながら封止材31aおよび封止材31bを加熱することによって、封止材31aと封止材31bとを一体化して硬化させる。これにより、封止材31aと封止材31bとが一体化した封止材中に、配線シート10によって電気的に接続された複数の裏面電極型太陽電池セル20が封止されて、実施の形態の太陽電池モジュールが作製される。
なお、紫外線41の照射後の封止材31aを用いて、配線シート10によって電気的に接続された複数の裏面電極型太陽電池セル20を封止するための装置としては、たとえば真空ラミネータと呼ばれる真空圧着および加熱処理を行なう装置を用いて行なうことができる。真空ラミネータを用いた場合には、たとえば、真空ラミネータにより封止材31aおよび封止材31bを熱変形させ、封止材31aおよび封止材31bを熱硬化させることにより、封止材31aと封止材31bとを一体化して、裏面電極型太陽電池セル20を包み込むようにして封止される。
なお、真空圧着とは、大気圧よりも減圧した雰囲気下で圧着させる処理のことである。ここで、裏面電極型太陽電池セル20の封止に真空圧着を用いた場合には、封止材31aと封止材31bとの間に空隙が形成されにくくなるため、封止材31aと封止材31bとを一体化して形成された封止材中に気泡が残留しにくくなる傾向にある点で好ましい。
また、上記のようにして作製された実施の形態の太陽電池モジュールの外周の全周に、たとえばアルミニウム合金などからなるフレームを取り付けてもよい。
<作用効果>
実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法においては、紫外線41が照射されたオレフィン樹脂からなる封止材31aを用いて裏面電極型太陽電池セル20が封止されているため、配線シート10の配線16との接触箇所における封止材31aの接着力を、紫外線41を照射しない場合と比べて、向上させることができる。これは、紫外線41の照射によって、封止材31aの表面が改質されることに起因すると考えられる。さらに、封止材31aに照射された紫外線41の一部が封止材31aの表面を透過して内部に侵入するため、封止材31aは紫外線41の照射表面から深さ方向に改質される。よって、たとえば真空ラミネータ等で封止材31aを用いて太陽電池セル20を封止する際に、配線16のエッジが封止材31aの表面から深さ方向に入り込んだ場合でも、配線16との接触箇所における封止材31aの十分な接着力を得ることができる。
また、ホットスポット現象などにより太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、封止材31aが配線16に密着することができ、配線16との接触箇所の封止材31aに気泡が発生するのを抑制することができる。
したがって、実施の形態の太陽電池モジュールの製造方法においては、太陽電池モジュールが高温状態となった場合でも、オレフィン樹脂からなる封止材31aの接着力の低下を抑止することができる。
特に、封止材31aだけでなく、配線16にも紫外線を照射した場合には、配線16における封止材31aの接着力をさらに向上することができるため、太陽電池モジュールが高温状態となった場合におけるオレフィン樹脂からなる封止材31aの接着力の低下をさらに抑止することができる。これは、紫外線の照射によって、配線16の表面が改質したことによるものと考えられる。
<実施例1>
まず、図1に示すように、樹脂成分がオレフィン樹脂のみからなる封止材31aを作製した。封止材31aは、オレフィン樹脂をシート状に成形することにより作製した。封止材31aの表面にはエンボスを形成した。
次に、低圧水銀ランプを用いて、図2に示すように、封止材31aの表面に、ピーク波長が254nmの輝線および照射パワー密度6mW/cm2の紫外線41を60秒間照射した(紫外線41の照射によって封止材31aに与える総エネルギ量は、0.36J/cm2)。ここで、照射パワー密度は、UV−M02のUV−25センサー(株式会社オーク製作所製)を使用して測定した。他の実施例においても同様である。
次に、配線シートの絶縁性基材として、幅15mm、長さ120mmおよび厚さ75μmのPETフィルムを用意した。次に、PETフィルムの一方の表面の中心部に幅8mm、長さ120mmおよび厚さ35μmの銅箔を貼り合わせた。PETフィルムの片面に接着剤を塗布し、銅箔を重ね合わせて加圧・加熱することで貼り合わせた。
その後、真空ラミネータ装置を用いて、裏面保護シート32側の封止材31bを配線シート10の絶縁性基材に圧着させた状態で、封止材31aおよび封止材31bを165℃に加熱して硬化させた。これにより、実施例1のテストサンプルを作製した。
上記のようにして作製した実施例1の太陽電池モジュールを130℃の大気中に放置して封止材31aが剥離するまでの時間(剥離時間)を測定した。その結果、実施例1のテストサンプルの平均剥離時間は、75時間であった。その結果を表1に示す。紫外線を照射しなかったこと以外は上記と同様にして作製した比較例1のテストサンプルの平均剥離時間は、56時間であった。
<実施例2>
低圧水銀ランプを用いて、封止材31aの表面に、ピーク波長が254nmの輝線および照射パワー密度6mW/cm2の紫外線41を60秒間照射した(紫外線41の照射によって封止材31aに与える総エネルギ量は、0.36J/cm2)こと、さらに、低圧水銀ランプを用いて、銅箔の表面に、ピーク波長が254nmの輝線および照射パワー密度6mW/cm2の紫外線41を60秒間照射した(紫外線41の照射によって配線16に与える総エネルギ量は、0.36J/cm2)こと以外は実施例1と同様にして、実施例2のテストサンプルを作製した。
そして、上記のようにして作製した実施例2のテストサンプルを130℃の大気中に放置して封止材31aが剥離するまでの時間(剥離時間)を測定した。その結果、実施例2のテストサンプルの平均剥離時間は、280時間であった。その結果を表1に示す。
<実施例3〜6>
実施例3〜6として、低圧水銀ランプを用いて、封止材31aの表面に、ピーク波長が254nmの輝線で照射パワー密度が6mW/cm2の紫外線41を30秒、60秒、120秒および240秒間照射し(紫外線41の照射によって封止材31aに与える総エネルギ量は、0.18J/cm2、0.36J/cm2、0.72J/cm2および1.44J/cm2)、さらに低圧水銀ランプを用いて、銅箔の表面に、ピーク波長が254nmの輝線および照射パワー密度が6mW/cm2の紫外線41を60秒間照射した(紫外線41の照射によって銅箔に与える総エネルギ量は、0.36J/cm2)テストサンプルを作製した。また、実施例3〜6では、実施例1〜2と比較して、添加剤の量を減らした封止材31aを使用した。紫外線41の照射条件および添加剤の量以外は実施例1と同じである。
そして、上記のようにして作製した実施例3〜6のテストサンプルを130℃の大気中に放置して封止材31aが剥離するまでの平均時間(平均剥離時間)を1000時間測定した。その結果、実施例3〜6のテストサンプルの平均剥離時間は、それぞれ、600時間、600時間、1000時間および1000時間であった。その結果を表2に示す。紫外線を照射しなかったこと以外は上記と同様にして作製した比較例2のテストサンプルの平均剥離時間は150時間であった。
<比較例3>
接触型のコロナ放電(14kV)を用いて、封止材31aの表面、および、配線16の表面に、約20秒間照射処理を施して、比較例3のテストサンプルを作製した。
そして、上記のようにして作製した実施例3〜6および比較例3のテストサンプルを130℃の大気中に放置して封止材31aが剥離するまでの時間(剥離時間)を測定した。その結果、比較例3のテストサンプルの平均剥離時間は、22時間であった。コロナ放電では、接着性の向上という効果は確認できなかった。これは、コロナ放電では照射表面しか改質されないため、十分な効果が得られなかったためと推測される。
<比較例4>
254nmより波長が短い紫外線を照射して、比較例4のテストサンプルを作製した。使用した領域の波長は、紫外線が封止材31aの表面近傍で吸収され、深さ方向に侵入しないものと推測される。
そして、上記のようにして作製したテストサンプルを130℃の大気中に放置して封止材31aが剥離するまでの時間(剥離時間)を測定した。その結果、比較例4のテストセルの平均剥離時間は、短くなった。さらに、銅箔のエッジに剥離が発生した。これは、254nmより短い波長の紫外線は、封止材31aの表面しか改質しないため、封止材31aの十分な表面改質効果が得られなかったためと考えられる。
Figure 2014082251
Figure 2014082251
表1および表2に示すように、オレフィン樹脂からなる封止材31aの表面に紫外線41が照射され、紫外線41の照射側の表面が裏面電極型太陽電池セル20側を向くようにして設置された実施例1〜6のテストサンプルは、封止材31aの表面に紫外線41が照射されていない比較例1および2のテストサンプルと比べて、平均剥離時間が長く、封止材31aの接着力を向上させることができることが確認された。
また、表2に示す結果から、紫外線41が封止材31aに与えた総エネルギ量が0.72J/cm2以上1.44J/cm2以下である場合には、平均剥離時間が長く、封止材31aの接着力をより向上させることができる傾向があることが確認された。
さらに、表1に示す結果から、封止材31aとともに銅箔にも紫外線が照射され、紫外線41の照射側の表面が裏面電極型太陽電池セル20側を向くようにして設置されるとともに、銅箔の紫外線の照射側の表面が封止材31a側を向くようにして設置された場合には、平均剥離時間が長く、封止材31aの接着力をさらに向上させることができる傾向があることが確認された。
実施例1〜6のテストサンプルの封止材31aの内部まで改質されているため、環境の影響を受けにくく、紫外線41の照射後の封止材31aを3日放置した後に、当該封止材31aを用いて太陽電池セルの封止を行なった場合でも同様の効果が得られた。実施例1〜6のテストサンプルの封止材31aの表面改質効果は、一時的なものではなく持続性があることが確認された。よって、生産工程等に使用しやすいという副次的な効果もある。
さらに、オレフィン樹脂からなる封止材31aにピーク波長が254nmの輝線の紫外線41の照射を行なった後、オレフィン樹脂からなる封止材31aの紫外線透過スペクトル、体積抵抗率およびゲル分率を測定したところ、紫外線41の照射前と比較して変化はみられなかった。ゲル分率は約63%のままであった。紫外線41の照射によって、太陽電池モジュールに使用するためのオレフィン樹脂の他の特性に影響を与えることは、ほとんどないことが確認された。実施例1〜6および比較例2に使用した封止材31aには、ゲル分率が約63%になる量の添加剤を使用している。実施例1〜6および比較例2に使用した添加剤の量よりも大きく減少させると、剥離の原因となる封止材31aから発生するガスの量は少なくなるため、剥離しにくくなる。しかしながら、添加剤の量を減少させるとゲル分率が低下することにより、封止材31aの機械的強度が低下することとなる。
図10(a)に、紫外線41の照射に使用したオレフィン樹脂からなる封止材31aの紫外線透過スペクトルを示し、図10(b)に、図10(a)に示す紫外線透過スペクトルの拡大図を示す。図10(a)および図10(b)に示すように、封止材31aの表面への照射に使用された紫外線41のピーク波長である254nm付近に透過率のピークがあり、紫外線41が封止材31aの内部に侵入すると考えられる。紫外線41は、ピーク波長が254nmの輝線である紫外線であって、封止材31aの紫外線照射面からの深さ220μmにおける、封止材31aを透過した後の紫外線41の総エネルギ量は、透過率5%から換算すると、0.036J/cm2以上0.072J/cm2以下である。
図11に、オレフィン樹脂の一例であるポリエチレンの紫外線透過スペクトルを示す(大勝靖一監修、“高分子の劣化機構と安定化技術”、シーエムシー出版、1997年)。ポリエチレンは波長が240nm以上の紫外線を透過する。したがって、照射する紫外線の波長が240nm以上である場合には、添加剤の種類と添加量の調整により、ポリエチレン内部まで改質が可能であると考えられる。また、一般に、UV−Cの紫外線に化学作用があるとされる。UV−Cの波長範囲は、100nm以上280nm以下である。したがって、オレフィン樹脂の内部まで侵入が可能で、かつ、化学作用がある紫外線の波長範囲は240nm以上280nm以下である。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の実施の形態および各実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、太陽電池モジュールの製造方法に利用することができる。
10 配線シート、11 絶縁性基材、12,12a n配線、13,13a p配線、14 接続用配線、16 配線、17 樹脂組成物、20 裏面電極型太陽電池セル、21 半導体基板、22 n型不純物拡散領域、23 p型不純物拡散領域、24 n電極、25 p電極、26 パッシベーション膜、27 反射防止膜、30 透明基板、31a,31b 封止材、32 裏面保護シート、41 紫外線。

Claims (5)

  1. オレフィン樹脂からなる封止材に紫外線を照射する工程と、
    前記紫外線の照射後の前記封止材を用いて配線部材で接続された太陽電池セルを封止する工程と、を含む、太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 前記配線部材は、絶縁性基材と、前記絶縁性基材の表面上に設けられた配線とを含む配線シートであり、
    前記太陽電池セルは、基板と、前記基板の一方の表面上のみに電極が設けられた裏面電極型太陽電池セルであって、
    前記配線シートの前記配線と、前記裏面電極型太陽電池セルの前記電極とを電気的に接続する工程をさらに含む、請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 前記配線シートの前記配線に紫外線を照射する工程をさらに含み、
    前記配線に紫外線を照射する工程の後に、前記太陽電池セルを封止する工程を行なう、請求項2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 前記紫外線はピーク波長が254nmの輝線である紫外線であって、前記紫外線の照射によって前記封止材に与える総エネルギ量が0.72J/cm2以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 前記紫外線はピーク波長が254nmの輝線である紫外線であって、前記封止材の紫外線照射面からの深さ220μmにおける、前記封止材を透過した後の前記紫外線の総エネルギ量が0.036J/cm2以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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