JP2014081411A - マルチチップ光集積モジュール - Google Patents

マルチチップ光集積モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2014081411A
JP2014081411A JP2012227469A JP2012227469A JP2014081411A JP 2014081411 A JP2014081411 A JP 2014081411A JP 2012227469 A JP2012227469 A JP 2012227469A JP 2012227469 A JP2012227469 A JP 2012227469A JP 2014081411 A JP2014081411 A JP 2014081411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
relative position
thermal expansion
plc
common
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012227469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5931687B2 (ja
Inventor
Ikuo Ogawa
育生 小川
Takaharu Ooyama
貴晴 大山
Hiromasa Tanobe
博正 田野辺
Takeshi Tsuzuki
健 都築
Takayuki Mizuno
隆之 水野
Shinji Mino
真司 美野
Yoshiyuki Doi
芳行 土居
Takao Fukumitsu
高雄 福滿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012227469A priority Critical patent/JP5931687B2/ja
Publication of JP2014081411A publication Critical patent/JP2014081411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5931687B2 publication Critical patent/JP5931687B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】環境温度の変化に対する光接続性能や信頼性の劣化が小さい、高機能・高性能なマルチチップ光集積モジュールを提供すること。
【解決手段】本発明は、調整部材を介して共通固定部材に接続することによって、共通固定部材の熱膨張変位を調整部材の熱膨張変位で補償する構成であり、本実施形態では調整部材としてアルミサブマウント134にPLC110を固定している。PLC110はアルミサブマウント134上に弾性接着剤132と熱伝導ペースト133によって貼り付けられ、アルミサブマウント134はCuW共通マウント131上に搭載され、一端部を固定されている。一対の光素子に共通の固定部材の熱膨張変位を調整部材によって補正することにより、放熱や機械強度の確保のための固定とは独立に光接続端の位置を保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信等で用いられる光導波路や受発光素子を複数用いて構成されるマルチチップ光集積モジュールに関するものである。
データ通信の高速大容量化に伴い、光通信や、光インターコネクション技術の高度化が進展している。こうした中で光通信デバイスも、従来のレーザダイオード(LD)、フォトダイオード(PD)、光導波路フィルタといった単一機能の光デバイスをそのまま使用することは少なくなり、これら複数の素子を組み合わせてワンパッケージに収容した、多チャネル、多機能、高機能なマルチチップ光集積モジュールの必要性が高まっている。
図17〜20に、従来のマルチチップ光集積モジュールの構成例を示す。
図17は、従来のアレイ送信器と光導波路とからなるマルチチップ光集積モジュールの一例である(非特許文献1参照)。発光素子アレイ12、駆動用IC14が基板11上に実装され、同基板11上に設けたスペーサ15が形成するギャップに光導波路16が搭載されている。光導波路16の発光素子アレイ12との接続端部は、光路変換ミラー17が形成されており、基板11に垂直方向に面型光素子13a〜13dとの光接続が行われている。
尚、このような形態は通常、最大数Gb/sのボード内光インターコネクション用に検討されており、光導波路はマルチモードのポリマー導波路であり、LDはスポットサイズの大きい面発光レーザ、PDも50μm〜100μm程度と大きな受光径を有する素子であり、光接続に要する光導波路と光素子間の相対位置精度は10〜数10μmと極めて緩い。
図18は、従来の面型PDの光導波路への実装構造の一例である(特許文献1参照)。面型PD22はあらかじめ小型のパッケージ21に封入されて、光路変換ミラー24を形成した光導波路23上に直接搭載されている。
図19も、従来の面型PDと光導波路との実装構造の一例である(特許文献2参照)。図18と異なるのは、パッケージ31に封入された面型PD32が、光路変換ミラーを介することなく、光導波路33の端面に直接接着されている点である。図18、19の形態は、可変光減衰器アレイの後段に光合波用フィルタをワンチップに集積化した光導波回路などで用いられる。PDは、可変光減衰器の出力光の一部をタップして強度をモニターし、可変光減衰器をフィードバック制御するためのものである。この場合、PDは光強度をモニターすれば良いだけなので、50μm〜数100μm程度の大面積のPDを用いれば良く、高速光信号用のトランスインピーダンスアンプ(TIA)を直近に配置する必要もない。
図20は、従来の3つの光導波路チップ41a〜41cを直接、端面接続した例である(特許文献3参照)。本例ではLNの高速位相シフタアレイ42a〜42cの両側に、それぞれ分岐回路43a〜43c、合成回路44a〜44cと一定の位相付与部45a〜45dを設けた2つの石英系PLCを接続することにより、VSB変調器を構成している。
光導波路どうしであっても、このように各々材料の特性を生かして別チップで構成することにより、全体として良好な性能を達成することができる。また、同様に、石英系PLC同士を複数直接接続する構成も検討されている。かようなマルチチップ構成により、構成要素となる回路ブロックの性能最適化が容易となる点や、ウエハサイズを大きくすることなく大面積の大規模集積回路を実現できるという利点がある。
特開2008−009302号公報 特開2007−266251号公報 特開2003−121806号公報
村田佳一、外5名、「面発光レーザと45度ミラー付きファイバとの光結合」、社団法人 電子情報通信学会、信学技報、2002年6月、OPE2002−39、LQE2002−94
ところで、高速・大容量光通信システムの急速な高度化に伴い、光部品に対しても従来よりも格段に高い機能・性能の要求が顕在化しており、こうした要求に応えるためにも、マルチチップ光集積モジュールへの期待が高まっている。
しかしながら、これら光部品の高機能化・高性能化にあたって、図17〜20に示した従来の技術をそのまま適用することは困難である。
その理由は、第1に高速信号を扱うため、光導波路はコア径の小さいシングルモードとなり、受発光素子のスポットサイズも極めて小さくなることである。例えば30Gb/s用の面型PDでは受光径(直径)は5〜15μm程度であり、LDも通信波長帯で単一縦モード動作のため、スポットサイズ(半値)が0.5〜2μm程度のストライプレーザを用いることになる。シングルモード光導波路としては、高速光信号を安定・低損失に伝播できることが必要であるため、石英系PLCが適しているが、スポットサイズ(半値)は2〜6μm程度である。さらに、アクティブ素子と一体集積化したInP、Siなどの光導波路の場合、スポットサイズはより小さくなる。
したがって、各光接続部における光素子の接続端同士の位置合わせ精度を数μm以下に抑える必要があり、図17のような従来の単純な実装構造の適用は極めて難しい。なぜなら、光導波路16は光接続される光デバイスと離れたスペーサ15上に固定されているため、環境温度が変化すると、基板11と光導波路16の熱膨張係数の違いから面型光素子13a〜13dの光接続端と、光導波路16の光接続端の相対位置が数μmを超えて変化してしまうためである。
尚、通信用光デバイスで要求される温度範囲は、デバイスの種類によるが、−5〜70℃や−40〜85℃など、約100℃であるので、たとえ熱膨張係数差が1×10−6であったとしても、光接続端と、固定部位が10mm離れると、上記温度範囲で最大1μmの位置ずれが生じる結果となる。
第2の理由は、光素子とそれに付随する電子部品の放熱や温度調整が必要となることである。すなわち、高速信号の劣化を避けるためには、TIA、LD駆動用IC、周辺の抵抗やコンデンサ等のチップ部品を、対応する光素子の直近に配置する必要があることに加え、一般にこれらのデバイスは温度特性を有するため、十分な放熱経路を確保する必要がある。このことは、図18、19の従来の形態をそのまま適用できないことを示している。つまり、図17の構成と異なり、図18、19では、小型パッケージ21、31に収容したPD22、32を直接PLC23、33に接続し、加えて、光接続端位置と、PD22、32とPLC23、33との固定部位とがほぼ一致した構成としてある。そのため、100℃の温度変化があっても、PD22、32と光導波路23、33の光接続端の相対位置ずれはほとんど生じない構成である。しかし、この構成ではPLC23、33に接続した光デバイスはPLC23、33以外への放熱経路を持たないため、例えば小型パッケージ21、31内のPD22、32直近に発熱デバイスを配置しても放熱に問題があるため、必要な温度範囲で安定な動作を得ることができない。
光モジュール機能が複雑化するにつれて、光接続する素子数、光接続のポート数が多数になるとともに、光導波路の回路構成が複雑化・大規模化する場合にも放熱、温度調整が必要になることがある。すなわち、多数の光素子間を結ぶためのパッシブな光導波路数、光接続ポート数が増えることに加え、分岐・合成回路、フィルタ、光遅延線、光位相器、可変減衰器等の回路が必要になる。そのため、受発光素子や、LN等のアクティブ光導波路と比較して、PLC等のパッシブ光導波路を基本とする光導波路チップに盛り込む機能が増加して回路が大型化する。また、光位相器や光減衰器を駆動する熱光学位相ヒータのための放熱経路を確保したり、回路特性の温度依存性を補償するため、ペルチェに接続して温度調整を行う等の必要が生じる。図20の従来例のように、光導波路チップ同士を直接端面接続する場合、両端の光導波路チップが十分小さく、かつ発熱や温度依存性がない場合には、機械的な強度は光導波路端面の接着だけでも十分である。そのため、両端の光導波路チップを浮かせて中央の光導波路チップ41bの底面をパッケージ筐体に接続すれば良い。しかし、このような実装構造は、上記のように、個々の光導波路サイズが大きくなり、かつそれぞれに放熱や温度調整が必要となる場合には適用できない。
図21〜23は、上述の課題を端的に説明する図である。
図21(a)は、常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第1のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。高速光受信器520は、図18、19と同様の小型のパッケージに面型PD523、TIA524、付随するチップ部品を収容した形態であり、アルミナセラミックパッケージの中央にCuWヒートシンク525を埋め込み、この上部にTIA524が搭載されている。パッケージ上面はサファイア窓521で封止され、サファイア窓521の上面には、分布屈折率型のマイクロレンズアレイ522が、面型PD523の受光部と位置を合わせて紫外線硬化接着剤によって接着されている。
一方、光導波路はシリコン基板上に形成した石英系PLC510を用い、PD523と接続されるPLC端には紫外線硬化接着剤によって、分布屈折率型のマイクロレンズアレイ512、光路変換ミラー513が接続されている。PLC端からの出射光はマイクロレンズアレイ512でコリメート光に変換され、光路変換ミラー513で垂直下方向に向かう。次いでサファイア窓521上部のマイクロレンズアレイ522で集光されて、受光径約15μmのPD素子523で受光される。
さて、PLC510、PD素子523ともに、固定の機械強度と放熱経路を確保するため、共通となるCuW共通マウント531上に各々図示するように固定する。発熱の大きいPD素子523は、小型パッケージに埋め込んだCuWヒートシンク525を介してCuW共通マウント531上に金属系熱伝導接着剤にて強固に固定する。一方、PLC510は接着応力による回路特性の変化を避けるため、CuW共通マウント531上に比較的柔らかい熱伝導ペースト533で貼り付け、かつ回路中央から対称となる端点を数箇所、弾性接着剤532にて接着してある。尚、この構成は、用いているPD素子523の詳細が異なるだけで、問題となる点は、図17に示した従来例と同様である。
図21(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなるマルチチップ光集積モジュールの実装構造を、光接続端のずれを視覚的に分かるように強調して示した断面模式図である。温度上昇とともに、各部材は熱膨張する。CuW共通マウント531は熱膨張係数がおおよそ7〜13×10−6程度であり、アルミナは約7×10−6なので、簡単のためCuW共通マウント531とアルミナは熱膨張係数が等しいとし、PD素子523の受光面はCuW共通マウント531上では固定位置として考える。一方、PLC510は3×10−6程度とCuW共通マウント531との熱膨張係数差は大きいため、PLC510はCuW共通マウント531ほど膨張せず、回路中央をCuW共通マウント531との固定点として、図示するように接着剤532の変形が発生する。同時に、PD素子523の受光面とPLC510のチップ中央との距離は、CuW共通マウント531の熱膨張によって離れる方向に動くため、図示するように光接続の光軸がずれて受光できなくなってしまう。
尚、PLC端に接続したマイクロレンズ512やミラー513の熱膨張は材料によって大きく異なるが、パイレックスガラス系ではほぼPLC510の熱膨張係数に等しいことと、PLC510の回路サイズに比べて小さいことから、説明は省略した。また、簡単のため、本明細書を通して、同様の光素子を用いた場合で説明するが、詳細構成はこれに限らない。すなわち、マイクロレンズ512やミラー513の有無、ミラー513がPLC510側についているか、高速光受信器520側についているか、PD素子523の種類、PD素子523が小型パッケージに収容されているか否か等は本質的な問題ではなく、例えば、図17の従来例のように、PD、TIA、LD、駆動ICがベアチップでボードに実装されていても上記と同様の議論ができる。
図22(a)は常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第2のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。図21(a)と異なるのは、図21(a)ではミラー513と高速光受信器520側のマイクロレンズアレイ522間に空隙があり、PLC510と高速光受信器520は直接固定された関係にないのに対し、図22(a)ではPLC側マイクロレンズアレイ512、ミラー513、高速光受信器520側マイクロレンズアレイ522が全て紫外線硬化接着剤で接続されることで、PLC510と高速光受信器520とがCuW共通マウント531を介さずに直接固定された構成となっている点である。すなわち、PLC510と高速光受信器520とは光接続端で直接接続されているのと同時に、各々別個にCuW共通マウント531にも固定されていることになる。このような状況は、図18、図19に示したPLCと光素子とを直接接続する従来構成であり、PLC510側、高速光受信器520側ともに放熱経路を確保することが必要な構成に相当する。
図22(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第2のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。環境温度の上昇に伴ってマルチチップ光集積モジュールの温度が上昇すると、PLC510と高速光受信器520の光接続端を引き離す方向にCuW共通マウント531が熱膨張する。そのため、PLC510とCuW共通マウント531、高速光受信器520とCuW共通マウント531、PLC510と高速光受信器520の間の接着界面に応力が加わり、結果として、もっとも強度の弱い箇所が変形または剥離することになる。幸い、この場合はPLC510とCuW共通マウント531の界面を弾性接着剤532で固定しているため、弾性接着剤532の変形で熱膨張係数差を吸収することになり、簡単には光接続性能の劣化や、高速光受信器520底面の熱伝導接着層の剥離のような問題には至らないが、ヒートサイクルや高温高湿環境下での長時間動作では、常に各接着界面への応力がかかり続けることになるため、光接続性能が徐々に劣化するなど、信頼性上の問題が発生する。
図23(a)は、常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第3のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図であり、3つのPLC704a〜704cを共通のアルミ共通マウント706に実装した様子を示している。PLC704a〜704cは紫外線硬化接着剤705で直接端面同士を接着されるとともに、固定の機械強度と放熱経路を確保するため、それぞれ別個に共通のサブマウントに熱伝導ペースト703と弾性接着剤702にて固定されている。
図23(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第3のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。図22(b)と同様に、PLCチップ間を引き離すようにアルミ共通マウント706は熱膨張するが、PLCチップ間が直接接着されているために、PLC704a〜704cとアルミ共通マウント706間の弾性接着剤が変形してPLC同士の位置が保たれている。この場合も図22(b)と同様であって、ヒートサイクルや高温高湿動作時に常にPLC同士の接着界面に応力が加わることになるため、光接続に関する信頼性上の懸念がある。
尚、本明細書では説明を簡単にするため、温度上昇時の問題として説明するが、当然温度低下時はサブマウントの逆の変位になるだけで、接着界面に働く応力方向も引っ張りと圧縮が逆になるだけで問題としては同じである。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、環境温度の変化に対する光接続性能や信頼性の劣化が小さい、高機能・高性能なマルチチップ光集積モジュールを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、光導波路および受発光部の少なくとも一方を有する光素子を複数個備え、該光素子の少なくとも一対が少なくとも一対以上の光接続端で光接続されたマルチチップ光集積モジュールであり、前記一対の光素子の少なくとも一方は第1の調整部材を介し、他方は直接1つの共通固定部材に接続されており、前記共通固定部材は第1の調整部材と熱膨張係数が異なり、前記一対の光素子の一対以上の光接続端の相対位置が、所望の温度範囲に対して所望の変動範囲内に収まるように、前記光素子および前記共通固定部材の熱膨張係数に対して、前記第1の調整部の熱膨張係数が設定されており、前記第1の調整部材とそれに接続された前記光素子とが第1の相対位置固定点の位置で、ならびに前記第1の調整部材および前記共通固定部材に直接接続された光素子と前記共通固定部材とが第2の相対位置固定点の位置で接続されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマルチチップ光集積モジュールにおいて、前記第2の相対位置固定点と前記光接続部を含む1断面において、前記光接続部の光軸と水平または垂直方向のうち、少なくとも前記第2の相対位置固定点間の距離が大きい方向に対して、前記一対の光素子の一方の第1の光素子は、該第1の光素子の第1の光接続端に対する相対位置x11において、第1の調整部材と固定され、該第1の調整部材は前記第1の光接続端に対する相対位置x1cにおいて前記共通固定部材に固定され、前記一対の光素子の他方の第2の光素子は、該第2の光素子の第2の光接続端に対する相対位置x2cにおいて、前記相対位置x1cに対して相対位置x12となる点で前記共通固定部材に固定されており、前記第1の光素子の第1の光接続端と前記相対位置x11間の熱膨張係数をk1、前記第2の光素子の第2の光接続端と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2、前記第1の調整部材の前記相対位置x11と前記相対位置x1c間の熱膨張係数をk1c、前記共通固定部材の前記相対位置x1cと前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk12として、
k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12=k2*x2c
となる関係を満たすように熱膨張係数k1c、相対位置x11,x1c,x2c,x12が決定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、光導波路および受発光部の少なくとも一方を有する光素子を複数個備え、該光素子の少なくとも一対が少なくとも一対以上の光接続端で光接続されたマルチチップ光集積モジュールであり、前記一対の光素子の少なくとも一方は第1の調整部材を介し、他方は第2の調整部材を介して、1つの共通固定部材に接続されており、前記共通固定部材は第1の調整部材と熱膨張係数が異なり、前記一対の光素子の一対以上の光接続端の相対位置が、所望の温度範囲に対して所望の変動範囲内に収まるように、前記光素子および前記共通固定部材の熱膨張係数に対して、前記第1、第2の調整部の熱膨張係数が設定されており、前記第1、第2の調整部材とそれらに接続された前記光素子が第1の相対位置固定点の位置で、および前記第1、第2の調整部材と前記共通固定部材とが第2の相対位置固定点の位置で接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のマルチチップ光集積モジュールにおいて、前記第第2の相対位置固定点と前記光接続部を含む一断面において、光接続部の光軸と水平または垂直方向のうち、少なくとも前記第2の相対位置固定点間の距離が大きい方向に対して、前記一対の光素子の一方の第1の光素子は、該第1の光素子の第1の光接続端に対する相対位置x11において、第1の調整部材と固定され、該第1の調整部材は前記第1の光接続端に対する相対位置x1cにおいて前記共通固定部材に固定され、前記一対の光素子の他方の第2の光素子は、該第2の光素子の第2の光接続端に対する相対位置x22において、第2の調整部材と固定され、該第2の調整部材は前記第2の光接続端2に対する相対位置x2cにおいて、前記相対位置x1cに対して相対位置x12となる点で前記共通固定部材に固定されており、前記第1の光素子の第1の光接続端と前記相対位置x11間の熱膨張係数をk1、前記第2の光素子の第2の光接続端と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2、前記第1の調整部材の前記相対位置x11と前記相対位置x1c間の熱膨張係数をk1c、前記第2の調整部材の前記相対位置x22と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2c、前記共通固定部材の前記相対位置x1cと前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk12として、
k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12
=k2*x22+k2c*(x2c−x22)
となる関係を満たすように熱膨張係数k1c、k2c、相対位置x11,x22,x1c,x2c,x12が決定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のマルチチップ光集積モジュールにおいて、前記一対の光素子の光接続端同士が、前記共通固定部材を介することなく接着固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のマルチチップ光集積モジュールにおいて、前記一対の光素子は、いずれも光導波路であることを特徴とする。
本発明は、環境温度の変化があっても、マルチチップ光集積モジュールの光接続性能や信頼性を劣化させない効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るマルチチップ光集積モジュールの実装構造の断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態3に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態4に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態5に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態6に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態7に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態8に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態9に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態10に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態10に係るマルチチップ光集積モジュールの斜視模式図である。 本発明の実施形態11に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態12に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態13に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態15に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図であって、(a)は常温時の様子、(b)は温度上昇時の変形後の様子を強調して示す図である。 本発明の実施形態15に係るマルチチップ光集積モジュールの斜視模式図である。 従来のアレイ送信器と光導波路とからなるマルチチップ光集積モジュールの一例を示す図である。 従来の面型PDの光導波路への実装構造の一例を示す図である。 従来の面型PDと光導波路との実装構造の一例を示す図である。 従来の3つの光導波路チップ41a〜41cを直接、端面接続した例を示す図である。 (a)は、常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第1のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図であり、(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなるマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示した断面模式図である。 (a)は常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第2のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図であり、(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第2のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。 (a)は、常温時における従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第3のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図であり、(b)は、環境温度が上昇した際の従来の石英系PLC510と高速光受信器520からなる第3のマルチチップ光集積モジュールの実装構造を示す断面模式図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1に係るマルチチップ光集積モジュールの実装構造の断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。
本実施形態の構成は、従来例の図17と似ているが、PLC110が直接CuW共通マウント131上に接着されているのではなく、アルミサブマウント134を介してCuW共通マウント131に固定されている点が異なる。すなわちPLC110はアルミサブマウント134上に弾性接着剤132と熱伝導ペースト133によって貼り付けられ、アルミサブマウント134はCuW共通マウント131上に搭載され、図面左手の一端部を固定されている。
用いた部品、部材の寸法等は次の通りである。高速光受信器120はInP基板上に形成した外形250μm角で受光径(直径)15μmの4アレイの面型PD123、4アレイのTIA124、および付随するチップコンデンサをアルミナセラミック筐体と上面のサファイア窓121からなる小型パッケージに収容したものである。小型パッケージの外形は約10mm×10mm、高さ2mmである。また、サファイア窓121上面には分布屈折率型のマイクロレンズアレイ122(厚さ約500μm)を調芯して紫外線硬化接着剤で貼り付けた。TIA124は小型パッケージ中央付近に埋め込んだCuWヒートシンク125上に半田固定されており、ヒートシンク125の底面は、PLC110と共通の固定部材となるCuW共通マウント131に金属系の熱伝導性接着剤で強固に接着固定してある。尚、常温時(図1(a))において、面型PD123の受光面とCuWヒートシンク125中央からの距離は約2mmである。
PLC110は図面長手方向が20mmであり、高速光受信器120側の端面には500μm厚のマイクロレンズアレイ112と光路変換ミラー113を取り付けてあり、PLC導波路111端からミラー反射点までの距離は約3mmである。また、PLC110の底面は、アルミサブマウント134上にチップ底面の中心から等距離の位置を弾性接着剤132で接着している。
アルミサブマウント134はPLC110回路中央から左手に距離3.3mmの点をタッピンネジでCuW共通マウント131と固定してある。
さて、図1(b)は環境温度上昇時の変位を示したものである。以下、簡単のため概算の数値を示して本発明の概要を説明する。
まず、高速光受信器120はCuWヒートシンク125の中央を相対位置固定点としてCuW共通マウント131と固定されており、CuWヒートシンク125から面型PD123の受光面までの距離は2mmである。ここでCuWとアルミナとの熱膨張係数は、いずれも7×10−6と同程度であるので、高速光受信器120の受光位置はCuWに対してほぼ固定されていると考えてよい。
次ぎにPLC110側であるが、共通固定部材となるCuW共通マウント131の熱膨張に伴い、CuW共通マウント131はPLC110と光素子とを引き離す方向に膨張する。例えば、常温時にPLC110のチップ中央と面型PD123の受光面間の距離は13mmであるが、100℃の温度上昇を仮定すると、常温時にPLC110のチップ中央と一致する位置にあるCuW共通マウント131の一点と、面型PD123の受光面間の距離は、常温時に比べて9.1μm離れることになり、仮にCuW共通マウント131上にPLC110を直接固定している場合には、光接続部で約5.2μmと大きな光軸ずれが発生してしまうことになる。
これに対して、本発明は、調整部材を介して共通固定部材に接続することによって、共通固定部材の熱膨張変位を調整部材の熱膨張変位で補償する構成であり、本実施形態では調整部材としてアルミサブマウント134にPLC110を固定している。
PLC110はSi基板で代表すると熱膨張係数は3×10−6である。一方アルミサブマウント134の熱膨張係数は23×10−6と大きく異なるため、環境温度上時には両者の熱膨張係数の違いにより、アルミサブマウント134がPLC110よりも大きく変位し、PLC110を固定している弾性接着剤132と熱伝導ペースト133の変形によって歪みを吸収することになる。ここでPLC110のチップ底面をほぼ等方的にアルミサブマウント134に接着固定しており、弾性接着剤の変形に伴う応力が均等に働くため、PLC110はチップの中央を相対位置固定点としてアルミサブマウント134に固定されていることになる。
したがってPLC110とアルミサブマウント134との相対位置固定点とPLC110側の光接続端(ミラー反射点)間の距離は13mmである。マイクロレンズアレイ112、ミラー113の主材料を熱膨張係数がSiとほぼ同様であるパイレックスガラスとしたため、PLC110とアルミサブマウント134との相対位置固定点とPLC110側の光接続端(ミラー反射点)間における実効的な熱膨張係数は3×10−6である。尚、レンズ、ミラー材料として石英ガラスを用いる場合など、複合材料であっても、その比率に応じて実効的な熱膨張係数を算定すれば良い。
以上のような構成で、100℃の温度上昇がある場合のPLC110側光接続端の変位は次ぎのようになる。まず、面型PD123の受光面と、CuW共通マウント131とアルミサブマウント134の相対固定点(タッピンネジ位置)の間の距離は、常温時に16.3mmであり、100℃温度上昇後に11.4μm大きくなる。一方、CuW共通マウント131とアルミサブマウント134の相対固定点と、アルミサブマウント134とPLC110の相対固定点の間の距離は常温時に3.3mmであり、100℃温度上昇後に7.6μm大きくなり、アルミサブマウント134とPLC110の相対固定点とPLC110側光接続端の間の距離は常温時に13mmであり、100℃温度上昇時に3.9μm大きくなる。アルミサブマウント134とPLC110の合計で11.5μmのCuW共通マウント131と逆方向の変位を生み出すことになり、100℃の温度変化があっても、光接続端の光軸ずれがほとんど生じない。
このPLC110、高速光受信器120、CuW共通マウント131、アルミサブマウント134の熱膨張係数、相対固定点の関係をまとめると、以下のようになる。
k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12=k2*x2c
ここで、k1はPLC110の熱膨張係数、k2は高速光受信器120の熱膨張係数、k1cはアルミサブマウント134の熱膨張係数、k12はCuW共通マウント131の熱膨張係数、x11はPLC110のチップ中央からミラー反射点までの距離、x1cはタッピングネジ135からミラー反射点までの距離、x12はタッピングネジ135から面型PD123の受光面までの距離、x2cはCuWヒートシンク125から面型PD123の受光面までの距離である。
このように、本発明によれば、高速受信PDと光導波路との接続など、光接続の精度を要求され、かつ放熱や機械強度確保のために、光素子をそれぞれ固定部材に接続する必要がある場合でも、環境温度変化に対して光軸ずれの生じない結果が得られる。
尚、図1では、PLC110と高速光受信器120とが、マイクロレンズアレイ112と光路変換ミラー113を介して4つの光接続端対で光接続されているが、本発明は、少なくとも一対の光素子が1つ以上の光接続端対で光接続されているマルチチップ光集積モジュールにおいて同様に成り立つものである。
(実施形態2)
図2に、本発明の実施形態2に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態1と異なるのはアルミサブマウント134が弾性接着剤132と熱伝導ペースト133を介してCuW共通マウント131に固定されている点である。特にPLC110に放熱や温度調節の必要性がない場合にはPLC110下面にもアルミサブマウント134の下面にも熱伝導ペースト等は不要であり、逆に放熱等が必要であれば、本実施形態のように熱伝導ペーストを用いても良い。
(実施形態3)
図3に、本発明の実施形態3に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態1、2と異なる点は、本実施形態では梁状に形成したCuW支持部材131bをアルミサブマウント134の上面から抑えるようにCuW共通マウント131aに固定している点である。尚、PLC110は、実施形態1、2と同様に、アルミサブマウント134上に弾性接着剤132と熱伝導ペースト133で固定されおり、PLC110と高速光受信器120の位置関係は実施形態1と同じである。
この形態では、あらかじめアルミサブマウント134上面にCuW支持部材131bを取り付けておき、しかる後に熱伝導ペースト133をCuW共通マウント131a上に塗布した上から均等にアルミサブマウント134を押し付けアルミサブマウント134に対して対称の位置でCuW支持部材131bとCuW共通マウント131aを固定すれば良いので、熱伝導ペースト層の厚みを均一に、かつ、アルミサブマウント134が傾斜することなく実装できる利点がある。
尚、本実施形態の場合、支持部材にCuWを用いており、CuW共通マウント131aと強固に固定しているため、実質的にCuW共通マウント131の一部とみなして、実施形態1と同様の設計を行えばよい。
ところで、本明細書では、図示する上で分かり安いように、強固な固定部にタッピンネジ135を用いる構成で説明するが、これに限るものではない。例えば一部の部位を強固に固定するには、半田付けでも溶接でも、または弾性接着剤と比較して固定強度の高く変形の少ない金属系やエポキシ系の接着剤を用いても良い。
(実施形態4)
図4に、本発明の実施形態4に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態3とほぼ同様であるが、一対のPLC110と高速光受信器120の光接続端同士が、共通の共通マウント131aを介することなく、直接接着されている点が異なる。尚、PLC110と高速光受信器120の位置関係は実施形態1と同じである。
このように光接続端同士を接着すると、光路に空隙を挟む必要がないため、組立て上もゴミの付着等を心配する必要がないし、光路中での結露による光学特性劣化の問題も避けられる。また、空隙がある場合には、空隙との界面で大きな反射が生じてしまうため、無反射コート等の対策が必要となりコストが嵩む問題がある。これに対して空隙を避けてほぼ均質な屈折率媒体で光路を構成できる場合には、界面での無反射化対策が格段に容易になるという利点がある。
以上のように、本発明を用いれば、光接続端同士の位置ずれが生じないので、光接続端同士を直接接着する構成が可能となり、上述のような有益な効果が得られる。尚、本発明を用いずに、光接続端同士を接着してしまうと、動作温度範囲で光軸ずれを生じ、特性が劣化する以上の問題が生じる。というのは、一般に光部品・電子部品は使用動作温度範囲よりも格段に厳しい保管温度範囲の要求があるためである。光接続端同士を接着しない場合には、保管温度範囲で光軸がずれていても問題はないが、光接続端同士を接着した構成では、動作時でなくても保管時の環境温度条件によって、光接続部に常に応力が加わった状態になるため、接着部の剥離等、信頼性を確保する条件が極めて厳しい。これに対して、本発明では保管時にも動作時と同様のメカニズムが働くので、本実施形態のような形態をとることも十分可能となる。
(実施形態5)
図5に、本発明の実施形態5に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態1〜4と異なるのは、調整部材としてアルミサブマウント134を用いるのではなく、コバール材(熱膨張係数5×10−6)で形成した調整部材136を直接PLC110および高速光受信器120に取り付けた点である。尚、PLC110と高速光受信器120の位置関係は実施形態1と同じである。
すなわち、PLC110のチップ底面は弾性接着剤132と熱伝導ペースト133でCuW共通マウント131上面に接着してある。一方、L字型のコバール調整部材136を用い、面型PD123の受光面から右側に約3mmの位置でCuW共通マウント131とタッピングネジ135で固定するとともに、他方の端をPLC110のチップ端部に高強度の接着剤で固定している。
本構成では、100℃の温度上昇があると、面型PD123の受光面からCuW共通マウント131のコバール調整部材136固定点までの距離が2.1μm伸びる。一方、コバール調整部材のCuW共通マウント131固定点からPLC110のチップ端までの距離は3μm増加し、PLC110のチップ端からPLC110側光接続端までの距離は0.9μm増加するので、合計するとちょうど打ち消しあって、光接続端の光軸ずれは生じない。
(実施形態6)
図6に、本発明の実施形態6に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態5と異なるのは、コバールの調整部材136aがPLC110に直接接続されるのではなく、コバールのサブマウント136bに接続され、PLC110はチップ中央を相対的位置固定点としてコバールのサブマウント136b上に搭載されている点である。尚、PLC110と高速光受信器120の位置関係は実施形態1と同じである。
この構成では、面型PD123の受光面から右側13mmの位置でコバール調整材136aとCuW共通マウント131をタッピングネジ135で固定するようにすれば、温度変化時にも光軸ずれの生じない設計ができる。すなわち、コバールの熱膨張係数が5×10−6で、タッピングネジ135からPLC110のチップ中央までの距離が26mmなので、タッピングネジ135とPLC110のチップ中央間の距離は100℃の温度上昇があると、15μm伸びる。また、PLC110のチップ中央とPLC側光接続端間の距離は100℃の温度上昇で3.9μm伸びるので、タッピングネジ135とPLC側光接続端間の距離は100℃の温度上昇で11.1μm伸びることになる。一方、タッピングネジ135と面型PD123の受光面間の距離は100℃の温度上昇で9.1μm伸びる。そのため、100℃の温度上昇があっても光接続端の光軸のずれは2μmに抑えられる。
(実施形態7)
図7に、本発明の実施形態7に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。本実施形態の特徴点は、CuW共通マウント131bの一部に穴が開いており、高速光受信器120のマイクロレンズアレイ122がこの穴を通してPLC110と光接続できるように下から固定されている点である。PLC110はCuW共通マウント131b上面にゆるく接着されるとともに、コバールの調整部材136によって光接続端位置の変位を補償される。尚、PLC110、高速光受信器120、タッピングネジ135の位置関係は実施形態5と同じである。
このような構成をとれば、PLC110と高速光受信器120とをCuW共通マウント131の互いに逆の面から取り付けることができるため、光接続時の調芯・固定が極めて容易になるという利点がある。すなわち、CuW共通マウント131bにPLC110と高速光受信器120のどちらか一方を取り付けた後で、CuW共通マウント131bの反対面から、調芯して他方を取り付け、しかる後に図示するようにPLC110および高速光受信器120が取り付けられたCuW共通マウント131bをCuW共通マウント131aに搭載すればよい。
尚、高速光受信器120の放熱は、パッケージ筐体にもCuWを用いてパッケージ筐体側に取れば温度上昇時に高速光受信器120の上下面から応力が発生するといった問題はない。
このように、共通の固定部材と、高速光受信器120の放熱経路は必ずしも同一部材である必要はない。
(実施形態8)
図8に、本発明の実施形態8に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。本実施形態は実施形態6、7をあわせた形態であり、下面から高速光受信器120を固定するCuW共通マウント131bの上面にタッピングネジ135で固定したコバールのサブマウント136上にPLC110を搭載する。尚、PLC110、高速光受信器120、タッピングネジ135の位置関係は実施形態6と同じである。
(実施形態9)
図9に、本発明の実施形態9に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示す。本実施形態は、実施形態7、8で用いたCuW共通マウント131bがそのままモジュール筐体となっている例である。温度変化に対する光接続端位置の補正は、実施形態2と同様に、PLC110がアルミサブマウント134を介してCuW共通マウント131に固定される構造であり、PLC110、高速光受信器120の位置関係は実施形態2と同じである。
異なる点は、PLC110のチップ底面全面を等方的に接着しているのではなく、PLC110の光接続端側から2mmの領域以外の底面の一部をアルミサブマウント134に接着している点である。このような場合も、PLC110のアルミサブマウント134との固定点がずれるだけであるので、設計は同様に行えばよい。この場合には、PLC110のチップ中央から左側4.5mmの位置でアルミサブマウント134とCuW共通マウント131とをタッピングネジ135で固定することにより、光接続端位置の補正ができる。すなわち、アルミサブマウント134とPLC110との相対固定点は、PLCチップ中央からタッピングネジ135側に1mmずれた個所にあり、この点とタッピングネジ135との距離は常温時に3.5mmで100℃の温度上昇時には8.1μm伸びる。さらに、アルミサブマウント134とPLC110との相対固定点からPLC側光接続端までの距離は常温時に14mmであり、100℃の温度上昇で4.2μm伸びる。一方、アルミサブマウント134とPLC110との相対固定点から面型PD123の受光面までの距離は常温時に17.5mmであり、100℃の温度上昇で12.3μm長くなる。したがって、これらがちょうど打ち消しあうので、温度上昇時にも光接続端の光軸ずれは生じない。
(実施形態10)
図10に、本発明の実施形態10に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。また、図11に、実施形態10の斜視模式図を示す。本実施形態は、実施形態3と同様にPLC110を固定したアルミサブマウント134を上面からCuWの梁状部材131bで固定する構造と、実施形態7〜9で用いたCuW共通マウント131aの両側から光素子を固定する構造とを合わせたものである。すなわち、アルミサブマウント134の上面から固定するCuWの梁状部材131bはそのまま高速光受信器120の上面を固定する面状のサブマウントに連接されており、アルミサブマウント134、CuW梁状部材131b、PLC110、高速光受信器120を一体とした後に、CuW共通マウント131aにCuW梁状部材131bの足を固定して構成される。
このような場合、光素子の共通の固定部材はアルミマウント上面から光素子上面まで連接されたCuWと考えれば、設計は前述の実施形態と同様である。
(実施形態11)
図12は、本発明の実施形態11に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。実施形態11は、3つのPLC110a〜110cを光接続端面で接続した光モジュールの実装構造を示している。
従来の問題を説明した図7と異なる点は、PLC110a〜110cはそれぞれアルミサブマウント134a〜134cを介して、CuW共通マウント131に圧入ピン137a、137bで固定されている点である。
ここで、PLC110a〜110cの長手方向のサイズは3チップとも各30mmである。また、アルミサブマウント134a〜134cには、PLC110a〜110cの各チップ底面を熱伝導ペーストと弾性接着剤で等方的に固定してあるので、PLC110a〜110cの各チップ中央がアルミサブマウント134a〜134cとの固定点になる。両側のアルミサブマウント134a〜134cはそれぞれその一端を圧入ピン137a、137bにてCuW共通マウント131と固定されており、常温時にはPLC110a、110cの各チップ中央との距離は約7.5mmに設定してある。
すなわち、圧入ピン137a又は137bからPLC110bのチップ中央までの距離は37.5mmであるので、圧入ピン137a又は137bと常温時にPLC110bのチップ中央に相当する位置にあるCuW共通マウント131の一点との間の距離は100℃の温度上昇で26.25μm伸びる。一方、圧入ピン137a又は137bと常温時にPLC110a又は110cのチップ中央に相当する位置にあるアルミサブマウント134a又は134cの各一点との間の距離は100℃の温度上昇で17.25μm伸び、PLC110a又は110cのチップ中央とPLC110bのチップ中央間の距離は100℃の温度上昇で9μm伸びるので、これらを合計すると26.25μmとなる。
以上のような設計によれば、PLC110a〜110cのチップ間の全ての接続端位置は環境温度の変化があっても概ね一定位置を保つので、光接続部接着界面の信頼性を確保することができる。
尚、中央のアルミサブマウント134bはサブマウント中央部でピン固定しても良いが、対称構造であるため、自然とサブマウント中央部がCuW共通マウント131との固定点となる。
(実施形態12)
図13は、本発明の実施形態12に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。
実施形態11と異なるのは、2つの50mm長のPLC110a、110bを光接続端面で接続していることと、アルミサブマウント134a、134bとCuW共通サブマウントとの固定に特にピン等を用いずに行った点である。すなわちアルミサブマウント134a、134bの底面は一様にCuW共通マウント131に接着してあり、アルミサブマウント134a、134bの中央を固定点とするように、アルミサブマウント134a、134bのサイズと上部のPLC固定位置を設計した。
この場合は、各PLC110a、110bのチップ中央とアルミサブマウント134a、134bの中央が6.3mm離れるように設計することで、光接続端の位置を保持することができる。すなわち、光接続端とPLC110a又は110bのチップ中央間の距離は100℃の温度上昇で7.5μm伸び、PLC110a又は110bのチップ中央とアルミサブマウント134a又は134bの中央間の距離は100℃の温度上昇で14.49μm伸びる。よって、内側に向かって21.99μm伸びることになる。一方、光接続端とアルミサブマウント134a又は134bの中央間の距離は100℃の温度上昇で21.91μm外側に向かって伸びる。そのため、PLC110a、110bの接続端位置は環境温度の変化があっても概ね一定位置を保つので、光接続部接着界面の信頼性を確保することができる。
このPLC110a、110b、CuW共通マウント131、アルミサブマウント134a、134bの熱膨張係数、相対固定点の関係をまとめると、以下のようになる。
k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12
=k2*x22+k2c*(x2c−x22)
ここで、k1はPLC110aの熱膨張係数、k2はPLC110bの熱膨張係数、k1cはアルミサブマウント134aの熱膨張係数、k2cはアルミサブマウント134bの熱膨張係数、k12はCuW共通マウント131の熱膨張係数、x11はPLC110aのチップ中央から光接続端までの距離、x1cはアルミサブマウント134aの中央から光接続端までの距離、x22はPLC110bのチップ中央から光接続端までの距離、x2cはアルミサブマウント134bの中央から光接続端までの距離、x12はアルミサブマウント134aの中央からアルミサブマウント134bの中央までの距離である。
(実施形態13)
図14は、本発明の実施形態13に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。
実施形態11と異なるのは、PLC110a〜110cを搭載したアルミサブマウント134a〜134cが、その上面から共通のCuWの梁状部材131とタッピングネジ135で固定され、共通マウント138とは弾性接着剤132と熱伝導ペースト133のみで固定されている点である。尚、PLC110a〜110c、アルミサブマウント134a〜134c、圧入ピン137a、137bに相当するタッピングネジ135a、135cの位置関係は実施形態11と同じである。
このような構成では、アルミサブマウント134a〜134c上部のCuW梁状部材131が本発明の共通の固定部材に相当しており、アルミサブマウント134a〜134cの下面にある共通マウント138は実質的に放熱機能とパッケージ筐体との固定だけを担っているので、材料選択の自由度が高い。パッケージ筐体などサイズが大きい部材には、できるだけ安価な材料を用いることがコスト的に有利なので、本実施形態では共通マウント138をアルミで構成している。
(実施形態14)
図15に、本発明の実施形態14に係るマルチチップ光集積モジュールの断面図を示し、(a)に常温時の様子、(b)に温度上昇時の変形後の様子を強調して示す。また、図16に、実施形態14の斜視模式図を示す。
実施形態13と異なるのは、PLC110a〜110cを搭載したアルミサブマウント134a〜134cを上面からタッピングネジ135で固定するCuWの梁状部材131bが延設されて、アルミサブマウント134a〜134c下面のCuW共通マウント131aとタッピングネジ135で固定されている点である。尚、PLC110a〜110c、アルミサブマウント134a〜134c、アルミサブマウント134a〜134cとCuWの梁状部材131bとを固定するタッピングネジ135の位置関係は実施形態11、13と同じである。
本構成では、上部から均等に押さえてアルミサブマウント134a〜134cを実装できるので、放熱性とパッケージ筐体との固定信頼性を高めることができる。
尚、実施形態1〜10では、PLC110と高速光受信器120とを接続した構成について説明したが、調整材と固定位置を適切に調整すれば、実施形態11〜14のようにPLC同士を接続する構成も可能である。
以上説明したように、本発明によれば、一対の光素子に共通の固定部材の熱膨張変位を調整部材によって補正することにより、放熱や機械強度の確保のための固定とは独立に光接続端の位置を保持することができるため、従来の問題点を解決し、環境温度の変化があっても、光接続性能や信頼性が劣化しない、高機能・高性能なマルチチップ光集積モジュールの実装構造を提供することができる。
10 光モジュール
11 基板
12 発光素子アレイ
13 VCSEL
14 駆動IC
15 スペーサ
16 光導波路
17 ミラー
21、31 パッケージ
22、32 PD
23、33、41 PLC
24 ミラー
42 位相シフタ
43 分岐回路
44 合成回路
100、500 マルチチップ光集積モジュール
101、501、701 光ファイバ
110、510、704 PLC
111、511 光導波路
112、512 マイクロレンズアレイ
113、513 光路変換ミラー
120、520 高速光受信器
121、521 サファイア窓
122、522 マイクロレンズアレイ
123、523 面型PD
124、524 TIA
125、525 CuWヒートシンク
131、531 CuW共通マウント
132、532、702 弾性接着剤
133、533、703 熱伝導ペースト
134、 アルミサブマウント
135 タッピングネジ
136 調整部材
137 圧入ピン
138、706 アルミ共通マウント
705 紫外線硬化接着剤

Claims (6)

  1. 光導波路および受発光部の少なくとも一方を有する光素子を複数個備え、該光素子の少なくとも一対が少なくとも一対以上の光接続端で光接続されたマルチチップ光集積モジュールであり、
    前記一対の光素子の少なくとも一方は第1の調整部材を介し、他方は直接1つの共通固定部材に接続されており、前記共通固定部材は第1の調整部材と熱膨張係数が異なり、
    前記一対の光素子の一対以上の光接続端の相対位置が、所望の温度範囲に対して所望の変動範囲内に収まるように、前記光素子および前記共通固定部材の熱膨張係数に対して、前記第1の調整部の熱膨張係数が設定されており、前記第1の調整部材とそれに接続された前記光素子とが第1の相対位置固定点の位置で、ならびに前記第1の調整部材および前記共通固定部材に直接接続された光素子と前記共通固定部材とが第2の相対位置固定点の位置で接続されている
    ことを特徴とするマルチチップ光集積モジュール。
  2. 前記第2の相対位置固定点と前記光接続部を含む一断面において、前記光接続部の光軸と水平または垂直方向のうち、少なくとも前記第2の相対位置固定点間の距離が大きい方向に対して、
    前記一対の光素子の一方の第1の光素子は、該第1の光素子の第1の光接続端に対する相対位置x11において、第1の調整部材と固定され、該第1の調整部材は前記第1の光接続端に対する相対位置x1cにおいて前記共通固定部材に固定され、
    前記一対の光素子の他方の第2の光素子は、該第2の光素子の第2の光接続端に対する相対位置x2cにおいて、前記相対位置x1cに対して相対位置x12となる点で前記共通固定部材に固定されており、
    前記第1の光素子の第1の光接続端と前記相対位置x11間の熱膨張係数をk1、前記第2の光素子の第2の光接続端と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2、前記第1の調整部材の前記相対位置x11と前記相対位置x1c間の熱膨張係数をk1c、前記共通固定部材の前記相対位置x1cと前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk12として、
    k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12=k2*x2c
    となる関係を満たすように熱膨張係数k1c、相対位置x11,x1c,x2c,x12が決定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチップ光集積モジュール。
  3. 光導波路および受発光部の少なくとも一方を有する光素子を複数個備え、該光素子の少なくとも一対が少なくとも一対以上の光接続端で光接続されたマルチチップ光集積モジュールであり、
    前記一対の光素子の少なくとも一方は第1の調整部材を介し、他方は第2の調整部材を介して、1つの共通固定部材に接続されており、前記共通固定部材は第1の調整部材と熱膨張係数が異なり、
    前記一対の光素子の一対以上の光接続端の相対位置が、所望の温度範囲に対して所望の変動範囲内に収まるように、前記光素子および前記共通固定部材の熱膨張係数に対して、前記第1、第2の調整部の熱膨張係数が設定されており、前記第1、第2の調整部材とそれらに接続された前記光素子とが第1の相対位置固定点の位置で、および前記第1、第2の調整部材と前記共通固定部材とが第2の相対位置固定点の位置で接続されている
    ことを特徴とするマルチチップ光集積モジュール。
  4. 前記第第2の相対位置固定点と前記光接続部を含む一断面において、光接続部の光軸と水平または垂直方向のうち、少なくとも前記第2の相対位置固定点間の距離が大きい方向に対して、
    前記一対の光素子の一方の第1の光素子は、該第1の光素子の第1の光接続端に対する相対位置x11において、第1の調整部材と固定され、該第1の調整部材は前記第1の光接続端に対する相対位置x1cにおいて前記共通固定部材に固定され、
    前記一対の光素子の他方の第2の光素子は、該第2の光素子の第2の光接続端に対する相対位置x22において、第2の調整部材と固定され、該第2の調整部材は前記第2の光接続端2に対する相対位置x2cにおいて、前記相対位置x1cに対して相対位置x12となる点で前記共通固定部材に固定されており、
    前記第1の光素子の第1の光接続端と前記相対位置x11間の熱膨張係数をk1、前記第2の光素子の第2の光接続端と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2、前記第1の調整部材の前記相対位置x11と前記相対位置x1c間の熱膨張係数をk1c、前記第2の調整部材の前記相対位置x22と前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk2c、前記共通固定部材の前記相対位置x1cと前記相対位置x2c間の熱膨張係数をk12として、
    k1*x11+k1c*(x1c−x11)+k12*x12
    =k2*x22+k2c*(x2c−x22)
    となる関係を満たすように熱膨張係数k1c、k2c、相対位置x11,x22,x1c,x2c,x12が決定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のマルチチップ光集積モジュール。
  5. 前記一対の光素子の光接続端同士が、前記共通固定部材を介することなく接着固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマルチチップ光集積モジュール。
  6. 前記一対の光素子は、いずれも光導波路である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のマルチチップ光集積モジュール。
JP2012227469A 2012-10-12 2012-10-12 マルチチップ光集積モジュール Active JP5931687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227469A JP5931687B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 マルチチップ光集積モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227469A JP5931687B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 マルチチップ光集積モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014081411A true JP2014081411A (ja) 2014-05-08
JP5931687B2 JP5931687B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=50785673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227469A Active JP5931687B2 (ja) 2012-10-12 2012-10-12 マルチチップ光集積モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5931687B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040703A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 株式会社フジクラ 光モジュール及び光モジュール用レセプタクル
JP2020034730A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 日本ルメンタム株式会社 光サブアセンブリ及び光モジュール

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04110814A (ja) * 1990-08-31 1992-04-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ロータリ型光切り替え器
JPH08313758A (ja) * 1995-05-18 1996-11-29 Tokin Corp 光導波路の光結合方法および導波路素子光結合器
JP2005062645A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Toppan Printing Co Ltd 光接続構造体およびその製造方法
JP2006243391A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 平面光波回路モジュール
JP2009265188A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光モジュール

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04110814A (ja) * 1990-08-31 1992-04-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ロータリ型光切り替え器
JPH08313758A (ja) * 1995-05-18 1996-11-29 Tokin Corp 光導波路の光結合方法および導波路素子光結合器
JP2005062645A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Toppan Printing Co Ltd 光接続構造体およびその製造方法
JP2006243391A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 平面光波回路モジュール
JP2009265188A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040703A (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 株式会社フジクラ 光モジュール及び光モジュール用レセプタクル
JP2020034730A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 日本ルメンタム株式会社 光サブアセンブリ及び光モジュール
JP7178214B2 (ja) 2018-08-30 2022-11-25 日本ルメンタム株式会社 光サブアセンブリ及び光モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5931687B2 (ja) 2016-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11256046B2 (en) Photonic interface for electronic circuit
US9235001B2 (en) Optical device and optical module
US9442255B2 (en) Low profile fiber-to-module interface with relaxed alignment tolerances
US9151916B2 (en) Compact optical package made with planar structures
JP4280290B2 (ja) 光モジュール及びその製造方法
WO2018036035A1 (zh) 一种具有温度补偿的无热阵列波导光栅及其制作方法
US11307376B2 (en) Optical module
JP5779339B2 (ja) 光モジュール
JP5028503B2 (ja) 光モジュール
WO2005103780A1 (en) Active optical alignment and attachment thereto of a semiconductor optical component with an optical element formed on a planar lightwave circuit
JP5931687B2 (ja) マルチチップ光集積モジュール
JP5785139B2 (ja) 集積型光モジュール
US9413464B2 (en) Optoelectronic assembly for signal conversion
WO2019208053A1 (ja) 光モジュール、光配線基板および光モジュールの製造方法
JP2006072171A (ja) 光モジュール
JP4105660B2 (ja) 光モジュール
JP5287243B2 (ja) 光送信モジュール及びその製造方法
WO2014196043A1 (ja) 光モジュールおよび光モジュールの製造方法
CN221007931U (zh) 一种800g dr8硅光器件
KR20150116707A (ko) 저가형 광결합 모듈
JP2012256770A (ja) レーザモジュール
CN116088105A (zh) 一种光模块
CN116088091A (zh) 一种光模块
CN116088106A (zh) 一种光模块
CN116088107A (zh) 一种光插座及光模块

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5931687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150