JP2014081106A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Masahide Moriya
雅秀 守谷
Hideo Kamiyama
英夫 上山
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Abstract

【課題】 カバー体と冷蔵庫の内側壁との間に隙間が発生することを防止し、野菜室内への乾燥した冷気の流入を防ぐことができる冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】 本実施形態の冷蔵庫は、断熱箱体内に設けられ単一の内箱で形成される冷蔵貯蔵室と、冷蔵貯蔵室内を隣接状態の上下室に区分する仕切部材と、仕切部材の左右側端縁に形成され下端部を内箱側面に当接させた垂下部と、仕切部材の下方に所定間隔を設けて配置され、仕切部材で区分された下室の上面を閉塞するカバー体と、カバー体の左右側端縁の全奥行き方向にわたって設けられ、前期垂下部との間隙を閉塞するシール部材とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫には冷蔵室と野菜室のようなほぼ同等の温度帯に冷却する貯蔵室を上下に並べて配置したものがある。この場合、冷却器により冷却された冷気は、上室に該当する冷蔵室を通過した後、下室に該当する野菜室に供給される構成が一般的である。
通常、野菜の鮮度を保持するには、野菜室の湿度を高く保ち、野菜室の容器内に直接冷気が入り込まないようにする必要がある。そのため、野菜室の容器の上部をカバー体などで閉塞し、冷却器で冷却とともに除湿されることで乾燥した状態にある冷気が、野菜室に直接入り込まないようにした構成が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、冷蔵庫の内側壁を形成する内箱は、通常、合成樹脂板を真空成形によって肉薄く形成されるため強度が低い。そして、カバー体と当接して間隙を閉塞するように内箱壁に膨出成形したビード部は、発泡ウレタンなどの断熱材の発泡成形時の圧力やその後の収縮力の影響を受けやすく、ビード部が変形した場合は、カバー体と冷蔵庫の内側に隙間が発生することで、野菜室に冷気が直接入り込むため、野菜室内を乾燥させ、野菜などの貯蔵品を劣化させてしまうという問題が生じていた。
特開2001−91134号公報
本発明は上記の問題を考慮してなされたものであり、カバー体と冷蔵庫の内側壁との間に隙間が発生することを防止し、野菜室内への乾燥した冷気の流入を防ぐことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、断熱箱体内に設けられ単一の内箱で形成される冷蔵貯蔵室と、冷蔵貯蔵室内を隣接状態の上下室に区分する仕切部材と、仕切部材の左右側端縁に形成され下端部を内箱側面に当接させた垂下部と、仕切部材の下方に所定間隔を設けて配置され、仕切部材で区分された下室の上面を閉塞するカバー体と、カバー体の左右側端縁の全奥行き方向にわたって設けられ、垂下部との間隙を閉塞するシール部材とを備える。
本発明の実施形態の冷蔵庫全体の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態の野菜室の上面を下方からみた斜視図である。 図2に対してカバー体をはずした状態での野菜室上面を示す斜視図である。 図2における冷蔵室と野菜室を区分する仕切部材の斜視図である。 図1のX−X断面における仕切部材に設けた垂下部とカバー体に設けたシール部材が当接した状態の断面拡大図である。 図1のY−Y断面における内箱に設けたビード部とカバー体に設けたシール部材が当接した状態の断面拡大図である。 図1のZ−Z断面における仕切部材の垂下部とビード部が重なる部分にシール部材が当接した状態の断面拡大図である。
以下、実施形態を図面に基づき説明する。冷蔵庫の概略的な全体構成を示す図1に示すように、冷蔵庫本体1は鋼板製の外箱2aと真空成形により設けられる合成樹脂製の内箱2bとの間隙にウレタンフォームなどの断熱材2cを発泡充填し、前面を開口し内部を貯蔵空間とした縦長の断熱箱体2からなり、貯蔵空間を上方の冷蔵貯蔵空間と下方の冷凍貯蔵空間に断熱区画している。
単一の内箱2bで形成された冷蔵貯蔵空間には、複数の載置棚を設けた冷蔵室3と貯蔵容器である下部ケース4aと上部ケース4bを備えた野菜室4とを隣接状態で上下に区分配置している。
野菜室4の下方には断熱壁を介して、自動製氷装置5aと貯氷箱5bを設けた製氷室5と、図示しない小冷凍室とを左右に併置するとともに、最下段には、貯蔵容器である下部ケース6aと上部ケース6bを備えた主冷凍室6を配置して−18〜−20℃に冷却する冷凍貯蔵空間としている。
前記各貯蔵室の前面開口部は独立した断熱扉で閉塞されており、冷蔵室3の前面開口部は、左右両側の上下部に設けたヒンジにより観音開き式となした扉により閉塞されている。野菜室4、製氷室5、小冷凍室及び主冷凍室6は、貯蔵容器を引き出し式扉に連結保持し、貯蔵室内に設けたレール機構により引き出し式に閉塞されている。
冷蔵室3と野菜室4に跨る冷蔵貯蔵空間の背部には、冷蔵用冷却器7と冷蔵用送風機8が配設されるとともに、これら冷蔵用冷却器7と冷蔵用送風機8は冷気ダクト9と冷却器カバー10と送風機カバー11によって貯蔵室内と区画されている。また、製氷室5、小冷凍室および主冷凍室6の背面にわたっては、冷凍用冷却器12と冷凍用送風機13が配設され、これら冷凍用冷却器12と冷凍用送風機13は冷気ダクト14によって貯蔵室内と区画されている。
冷凍用冷却器12の下方には、冷凍用冷却器を輻射熱で加熱して除霜する除霜ヒータ15および融解した除霜水を受けて外部の蒸発皿16に導く排水樋(不図示)を設けている。
断熱箱体2の背面下部の外側には内方に凹陥する機械室17を形成し、冷凍サイクルの一環をなす圧縮機18、凝縮器、放熱ファン及び除霜水を蒸発させる蒸発皿16を配設している。
また機械室17の上部には、冷蔵庫の運転を制御するマイコンなどを実装した制御装置19を設置している。
制御装置19には、冷蔵室3、野菜室4及び主冷凍室6の各室内に設けた温度センサー20、21、22からの検出信号と、冷蔵室3や主冷凍室6の扉開閉を検出する各検出スイッチからの検出信号とが入力される。また、冷蔵室3の扉前面に設置した図示しない操作パネルへ、使用者の操作による冷却モードの切換えなどの信号が入力され、事前に備えた制御プログラムに基づき、圧縮機18、冷凍サイクルの冷媒切換え、冷蔵用送風機8、冷凍用送風機13、操作パネル部の表示などの制御をおこなう。
次に、冷蔵庫を運転した際の冷気の流れについて説明する。圧縮機18を駆動したときには、制御装置19に基づいて冷凍サイクルにより冷媒が冷蔵用冷却器7や冷凍用冷却器12に供給され各々を所定温度に冷却する。冷蔵用冷却器7で冷却された冷気は冷蔵用送風機8によって冷気ダクト9に送られ、冷気ダクト9の上下方向に適当な間隔をおいて設けられた複数の冷気吹き出し口9aから冷蔵室3内に噴出し、室内を所定の設定温度、例えば、約3℃に冷却する。
冷蔵室3内を循環した冷気は、矢印Aで示すように、冷蔵室3の下方に向かい、カバー体25の直上に対応する冷蔵室3の底部に至るが、仕切部材51と底板24の側縁が冷蔵室3を形成する内箱2b側壁に当接していることから、冷気は後方に流れ、底板24後部に開口した冷気の流入口24aからカバー体25と冷却器カバー10との間隙に流入し、冷蔵用送風機8から冷蔵用冷却器7に導かれることになる。
上記構成により、冷気は野菜室4内には流入せず、野菜室4はその背面上部および背面を流れる冷気による間接的な冷却によって、高湿度を保ちながら冷蔵室3の温度よりはやや高い7℃程度に冷却される。
なお、冷蔵用冷却器7の除霜は、冷蔵用冷却器7への冷媒の流入を停止させた状態で、冷蔵用送風機8を運転することで、冷蔵室3並びに野菜室4のプラスの温度の空気を循環させて行う。
冷凍貯蔵空間の冷却については、製氷室5、小冷凍室及び主冷凍室6の後部である断熱箱体2の背部に、冷気を循環するための冷気ダクト14が配されており、冷凍用冷却器12によって冷却された冷気を、冷凍用送風機13により、冷気ダクト14に沿って各冷凍室に向かって送風する。その後冷凍空間を冷却した冷気は冷凍室の下方に向かい、冷気ダクト14の下方に設けられた吸い込み口26に吸い込まれ、冷凍用冷却器12によって再び冷却されるとともに、冷凍用送風機13によって冷気の循環を繰り返す。冷気の循環の様子は図1において矢印Bにより示している。
なお、冷凍用冷却器12の下方には、除霜ヒータ15と除霜水を受ける排水樋(不図示)が配設される。冷凍用冷却器12の除霜は、圧縮機18の運転を停止させて、冷凍用冷却器12への冷媒の流入を停止させた状態で、除霜ヒータ15による輻射熱で冷凍用冷却器12を加熱することで行う。この時、融解した除霜水は排水樋により、外部に排出される。
図2は、野菜室4の上面を下方からみた斜視図であり、図3は後述するカバー体25を取り外した状態の同一方向からの斜視図である。
冷蔵室3の底面部を示す図でもある図3に示すように、冷蔵室3と野菜室4とは、前方部分に設けた仕切部材51とその後方の前端部を仕切部材51の後端部に重ね合わせるように設けた底板24とによって上下に区分されている。(仕切部材51の後端部と底板24の前端部の重ね合わせ状態は図示を省略している。しかし、両者の境界は図1において符号27により示す。)
上下に並んだ冷蔵室3と野菜室4との間を区分する仕切部材51について、その斜視図である図4に基づいて説明する。仕切部材51は、合成樹脂を射出成形することにより形成されており、図4に示すように、冷蔵室3と野菜室4の前面開口部を全幅にわたって上下に区分する前仕切部52を有し、この前仕切部52から後方に平面部53を一体に延出して、この前仕切部52と平面部53とにより冷蔵室3の底面の前部を形成し、平面部53の左右両端縁から下方への垂下部54を奥行き方向にわたって形成している。なお前仕切部52の前面には、冷蔵室3、野菜室4の扉内周面に取り付けたガスケットの吸着面を成す仕切前板27(図1)が取り付けられる。
図1のX−X線に沿う断面図である図5に示すように、仕切部材51の垂下部54は、平面部53に続く立設部54aと、立設部54aの下端から冷蔵室3の側壁をなす内箱2b内面に向かって斜め外方に突出する傾斜部54bと、傾斜部54bの下端周縁に続き内箱2bの内面に当接する周壁55とから一体に形成されている。
平面部53の下面においては、その両側縁の相対向する垂下部54間を架橋するように補強リブ56が一体に形成され、さらに平面部53の前後方向にも複数条のリブ57を立設している。
また、垂下部54の立設部54aや傾斜部54bの外面側にも内箱2b側に延びる補強部58を立設して仕切部材51構造を補強している。
底板24は、その前端縁を仕切部材51の後端縁に所定幅寸法で重ね合わせて係合させる(不図示)とともに、後部を冷却器カバー10に当接するように延出させており(図1)、仕切部材51の平面部53とともに冷蔵室3の底面を形成している。
この底板24の後端縁には冷気の流入口24aが幅方向に複数穿設されており(図3)、冷蔵室3内を循環した冷気が流入口24aから冷却器カバー10に沿って流下し、冷蔵用送風機8に吸い込まれ冷蔵用冷却器7に導かれるように形成されている。なお送風機カバー11には吸い込み口28が設けられており、野菜室4の上部ケース4b並びに下部ケース4aの外周近傍の空気を吸い込み、冷蔵用冷却器7に導く(図1)。
仕切部材51後部に位置する底板24の両端縁には前後方向にわたって垂下片26を設け、その下端を対応する内箱2bの内壁面から室内側の前後方向に膨出形成したビード部29の上部に当接させて配置している(図6)。
底板24と所定間隔を有した下方には野菜室4の上面を全面にわたって覆うように形成したカバー体25を設置している。カバー体25の後端部は冷蔵用送風機8の前方に配置した送風機カバー11に形成した係合部に隙間のないように係止され、カバー体25の後方から野菜室4内への冷気流入を防いでいる(図1。但し、カバー体25の後端部と送風機カバー11との係合状態は図示していない。しかし、両者の境界は符号35で示す。)。
図5は、図1のX−X線に沿った断面拡大図であって、仕切部材51に設けた垂下部54とカバー体25に設けたシール部材30が当接した状態を示す。図6は、図1のY−Y線に沿った断面拡大図であって、内箱2bに設けたビード部29とカバー体25に設けたシール部材30が当接した状態を示す。図7は、図1のZ−Z線に沿った断面拡大図であって、垂下部54とビード部29が重なる部分にシール部材30が当接した状態を示す。
そして、図5に示すように、カバー体25の左右端縁部にはシール部材30が仕切部材51および底板24の両側縁前後方向にわたって取り付けられている。このシール部材30は軟質合成樹脂で形成され、断面がコ字状の基部31に設けた取付部32(図6)と斜め上方に延びる3枚のヒレ部33とからなり、カバー体25の端縁にシール部材30の取付部32を嵌着することで固着し、3枚のヒレ部33の先端を仕切部材51の傾斜部54b及びビード部29に当接するようにしている。なお、前記取付部32は下方に突出したリブ状をなし、カバー体25に設けた突条に係合し、これによりシール部材30がカバー体25に取付けられる。
図5における前記当接関係は図6におけるシール部材30と内箱2bのビード部29との関係でも同様である。また、仕切部材51の垂下部54の後端部を、図7に示すように、内箱2bのビード部29の先端部を覆うように覆い部54cとして形成することでシール性を高めている。
上記構成により、カバー体25の直上まで流入してきた冷気は、カバー体25と送風機カバー11に沿って野菜室4に直接流入することなく再び冷蔵用送風機8から冷蔵用冷却器7に導かれ、冷気の循環を繰り返す。
ここにおいて、断熱材2cの発泡圧力による変形や製造時の組み立て誤差によって冷蔵室3や野菜室4を形成する内箱2bの壁面に変形が起こると、内箱2bの壁面と仕切部材51との間や、内箱2bとカバー体25との間に隙間が発生することになり、冷蔵室3内の冷気が直接野菜室4内に流入する不具合を生じるものである。特に、強度的に低いビード部29が変形すると部品間の係合関係により大きな支障を生じることとなり、隙間も大きくなって野菜室4内への大量の冷気流入を許すことになる。
本実施形態では、仕切部材51の垂下部54及びビード部29に対してカバー体25の左右両側縁に取着したシール部材30が当接した状態を安定して維持することで、カバー体25の直上まで流入した冷気が野菜室4へ流入することを防止する。
ここで、内箱2bとは別の部品である仕切部材51に垂下部54を設けることで、断熱材2cの発泡充填時に加わる圧力のような冷蔵庫内側に押し出される力を内箱2bが直接受けずに済む。
また、射出成形により仕切部材51を形成する際に仕切部材51の厚さを厚く形成することで強度を上げることもできる。
さらに、仕切部材51に垂下部54同士をつなぐリブ56を設けるとともに、仕切部材51の周壁55と垂下部54をつなぐ補強部58が存在することで、垂下部54の変形を防いでいる。また、垂下部54は立設部54aと傾斜部54bを一体に有した形状であり、シール部材30である複数枚のパッキンのヒレ部33は傾斜部54bと周壁55の両方に少なくとも一枚は当接することで、野菜室4への冷気流入を安定して防ぐことが可能である。
なお、垂下部54の後端を内箱2bに設けたビード部29の先端の少なくとも下方を覆う覆い部54cとして形成することで、ビード部29においてシール部材30と当接する部分の形状変化を抑制している。ここで、覆い部54cの近傍に補強部58が存在しており、垂下部54における特に覆い部54cについての変形を防いでいる。
上述した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。冷蔵室3と野菜室4のようなほぼ同等の温度帯の冷却貯蔵室を上下に並べて配置した冷蔵庫において、上下に隣接させた冷却貯蔵室の仕切部材51の左右両側縁部に垂下部54を設け、この垂下部54と周壁55とにシール部材30のヒレ部33の先端を当接させることで、野菜室4のような直接冷気を流入させたくない冷却貯蔵室への冷気流入を防止することができる。
ここで、垂下部54の形状を立設部54aと傾斜部54bを一体に有した形状とし、シール部材30を傾斜部54bと周壁55の両方に当接させることにより、野菜室4への冷気流入を防ぐことが可能である。このとき、シール部材30であるパッキンのヒレ部33を複数枚設けることで、垂下部54と一部のヒレ部33との間に隙間が発生してしまった場合においても、複数あるパッキンのヒレ部33のうち、少なくともひとつのヒレ部33の先端が垂下部54に当接している限り、野菜室4への冷気流入を防ぐことが可能である。
また、内箱2bに一体にビード部29を設けると断熱材2cの発泡充填時に加わる圧力により冷蔵庫内側に押し出される力を内箱2bが直接受けてしまい変形を起こしやすい。しかし、内箱2bとは別の部品である仕切部材51に垂下部54を設けることで、内箱2bが断熱材2cにより冷蔵庫内側に押し出される力を直接受けずに済む。
さらに、仕切部材51に左右端縁の垂下部54同士を架橋するようにつなぐリブ56を設けるか、あるいは、仕切部材51の周壁55と垂下部54をつなぐ補強部58を設けるか、あるいは、また、射出成形により仕切部材51を形成する際に仕切部材51の厚さを厚くするなどして、仕切部材51におけるシール部材30に当接する箇所の強度を容易に高くすることができるので、垂下部54に形状変化が起こりにくく、垂下部54とシール部材30との間での安定したシールが実現できる。また、内箱2bに一体に形成されるビード部29は強度が低く、変形を起こしやすいが、垂下部54の後端が内箱2bに設けたビード部29の先端の少なくとも下方を覆うように形成することにより、ビード部29におけるシール部材30と当接する部分の形状変化を抑制し、ビード部29とシール部材30間での安定したシールを実現できる。
実施形態の変形例として、冷蔵室3の底面を仕切部材51と底板24の2つの部品からなるものではなく、冷蔵室3の底面全体を、シール部材30と当接する垂下部54を設けた単一部品である仕切部材51により構成してもよい。この構成では、上下に並べて配置された冷蔵室3と野菜室4は仕切部材51とカバー体25によって仕切られ、カバー体25に設けられたシール部材30が仕切部材51に設けられた垂下部54と周壁55に当接することで、野菜室4への冷気流入を防ぐ。この場合、野菜室4への冷気の流入を防ぐ手段として、内箱2bにはビード部29を設けず、カバー体25のシール部材30には仕切部材51に設けた垂下部54と周壁55のみを当接させてもよく、内箱2bにビード部29を設けた上で、ビード部29を垂下部54によって覆う構成にしてもよい。どちらの構成であっても、シール部材30は仕切部材51の垂下部54と周壁55に当接しており、この垂下部54は内箱2bに一体形成されたビード部29に比べて容易に強度が高くできるので、変形を起こしにくい。従ってシール部材30と垂下部54との間に隙間ができにくいので、野菜室4への冷気の流入を安定的に防ぐことが可能である。
別の変形例として、シール部材30はパッキンではなく空気を通さない(独立気泡の)クッション材を用いてもよい。また、垂下部54の補強を目的としたリブ56は、仕切部材51に一体形成するのではなく、独立した部品を組み付けてもよい。さらに、冷凍サイクルとしては、冷蔵用冷却器7と冷凍用冷却器12の2個を備えたものに限られず、冷却器が1個の場合でもよい。冷却器が1個の場合は、冷蔵温度帯と冷凍温度帯のどちらに冷気を供給するかを、ダンパにより切り替える構成が一般的である。
以上のように本実施形態の冷蔵庫によると、同温度帯の冷却貯蔵室を上下に並べて配置した冷蔵庫において、上下に並んだ冷却貯蔵室の仕切部材51の左右両側縁部に垂下部54を設け、上下に並んだ冷却貯蔵室の下室に該当する野菜室4の上面を覆うように設けたカバー体25の左右両側縁に配されたシール部材30を垂下部54に当接させることで、野菜室4のような直接冷気を流入させたくない冷却貯蔵室への冷気流入を防止することができる。このとき、内箱2bとは別の部品である仕切部材51に垂下部54を設けることで、内箱2bが断熱材2cにより冷蔵庫内側に押し出される力を直接受けずに済む。さらに、仕切部材51に垂下部54同士をつなぐリブ56を設けるか、あるいは、仕切部材51の周壁55と垂下部54をつなぐ補強部58を設けるか、あるいは、また、射出成形により仕切部材51を形成する際に仕切部材51の厚さを厚くするなどして、シール部材30に当接する箇所の強度を容易に高くすることができるので、垂下部54に形状変化が起こりにくく、垂下部54とシール部材30との間での安定したシールが実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3は冷蔵室、4は野菜室、7は冷蔵用冷却器、8は冷蔵用送風機、9は冷気ダクト、10は冷却器カバー、11は送風機カバー、24は底板、24aは流入口、25はカバー体、29はビード部、30はシール部材、31は基部、32は取付部、33はヒレ部、51は仕切部材、54は垂下部、54aは立設部、54bは傾斜部、54cは覆い部、55は周壁、56はリブ、57はリブ、58は補強部を示す。

Claims (6)

  1. 断熱箱体内に設けられ単一の内箱で形成される冷蔵貯蔵室と、
    前記冷蔵貯蔵室内を隣接状態の上下室に区分する仕切部材と、
    前記仕切部材の左右側端縁に形成され下端部を前記内箱側面に当接させた垂下部と、
    前記仕切部材の下方に所定間隔を設けて配置され、前記仕切部材で区分された下室の上面を閉塞するカバー体と、
    前記カバー体の左右側端縁の全奥行き方向にわたって設けられ、前記垂下部との間隙を閉塞するシール部材と、
    を備える冷蔵庫。
  2. 前記仕切部材は前記冷蔵貯蔵室の内側と当接する周壁を有し、前記垂下部は立設部と傾斜部を一体に有した形状であり、前記シール部材は前記周壁と前記傾斜部の両方に当接する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記仕切部材の左右側縁部に形成した前記垂下部同士をつなぐリブを有する請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記仕切部材は前記垂下部と前記周壁をつなぐ補強部を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記仕切部材は前記冷蔵貯蔵室の前側に位置し、前記冷蔵貯蔵室の内側には、前記シール部材と当接するようにビード部が前記垂下部よりも後方の位置に形成される請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記垂下部の後端に、前記ビード部の先端の少なくとも下部を覆うように形成された覆い部を有する請求項5に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016061454A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫

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