JP2014080988A - 空気抜き弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気抜き弁において、構造の簡素化を可能とする。
【解決手段】中空形状をなして内部が配管に連通すると共に外部と連通する連通孔25を有するハウジング22と、連通孔25より通路面積の小さい排出孔28を有してハウジング22内に連通孔25から離間する離間位置とハウジング22に当接して排出孔28が連通孔25に連通する当接位置とに移動自在に支持される弁体27と、弁体27を当接位置に付勢する圧縮コイルばね30とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体が流動する配管内に溜まった空気を排出可能な空気抜き弁に関するものである。
液体が流動する配管では、空気が混入し、配管の頂部に溜まってしまうことから、この配管の頂部に内部に溜まった空気を排出可能な空気抜き弁が設けられている。そして、この空気抜き弁は、配管内に溜まった空気を排出する機能だけでなく、配管内が負圧になったときに外部の空気を配管内へ取り込む機能も有している。ところが、このような空気抜き弁にて、配管内に溜まった空気は、狭い通路である空気孔から外部に抜けるが、この空気孔から空気が排出され終わると、空気の排出から液体の排出に変わる。この場合、空気に対して液体は、空気孔を通過するときの圧力損失が大きいため、液体の流速が急に低下し、ここで水撃(ウォータハンマ)が発生する。
このような問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された空気弁は、下部に流入口を上部に開口部を形成した弁箱と、弁箱内に有底案内筒を配置し、案内筒内に小径空気孔を有して上限位置で大径空気孔を閉じる遊動弁体を昇降自在に設けると共に、案内筒内に上限位置で遊動弁体の小径空気孔を閉じるフロート弁を昇降自在に設けたものである。
特許第4448613号公報
上述した従来の空気弁にあっては、弁箱に流入口と開口部を形成し、この弁箱内に有底案内筒を配置し、有底案内筒内に小径空気孔を有する遊動弁体と、フロート弁を昇降自在に設ける構成となっている。そのため、フロート弁だけでなく遊動弁体も設けることから、多数の弁座が必要となって構造が複雑化し、高コスト化を招いてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、構造の簡素化を可能とする空気抜き弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の空気抜き弁は、中空形状をなして内部が液体流路に連通すると共に外部と連通する連通孔を有するハウジングと、前記連通孔より通路面積の小さい排出孔を有して前記ハウジング内に前記連通孔から離間する離間位置と前記ハウジングに当接して前記排出孔が前記連通孔に連通する当接位置とに移動自在に支持される弁体と、前記弁体を前記当接位置に付勢する付勢部材と、を有することを特徴とするものである。
従って、弁体が付勢部材の付勢力によりハウジングに当接して排出孔が連通孔に連通する当接位置にあるとき、配管内に空気が溜まると、この空気はハウジング内から排出孔及び連通孔を通って外部に排出され、空気が全て排出されると、液体が排出孔及び連通孔を流れることとなるが、排出孔が小径であることから、空気をゆっくり排出するため液体の流速が低下して水撃の発生を抑制することができる。また、弁体がハウジングに当接して排出孔が連通孔に連通する当接位置にあるとき、配管内の圧力が異常に低下してハウジング内がある程度負圧になると、この負圧により弁体が付勢部材の付勢力に抗してハウジングから離間する離間位置に移動することから、外部の空気が連通孔を通ってハウジング内部に導入されることとなり、その結果、異常な負圧の発生を抑制することができる。このように簡単な構造で対処することができる。
本発明の空気抜き弁では、前記ハウジングにおける前記連通孔の周囲に前記弁体が当接する傾斜した弁座が設けられることを特徴としている。
従って、ハウジング側に傾斜した弁座を設けることで、弁体は、付勢部材の付勢力によりこの弁座に適正に着座することができ、排出孔と連通孔の連通状態を高精度に維持することができる。
本発明の空気抜き弁では、前記排出孔は、前記当接位置で前記連通孔に直列に連通する位置に形成されることを特徴としている。
従って、弁体が付勢部材の付勢力によりハウジングに当接したとき、排出孔が連通孔に直列に連通することで、配管内に溜まった空気をハウジング内から排出孔及び連通孔を通して適正に外部に排出することができる。
本発明の空気抜き弁では、前記弁体が前記ハウジングに当接する前記弁体側または前記ハウジング側に前記排出孔を有する多孔質部材が設けられることを特徴としている。
従って、弁体とハウジングが当接する位置に排出孔を有する多孔質部材が設けられることで、弁体が付勢部材の付勢力によりハウジングに当接したとき、この多孔質部材が連通孔に連通するため、配管内に溜まった空気をハウジング内から多孔質部材及び連通孔を通して適正に外部に排出することができる。
本発明の空気抜き弁では、前記多孔質部材は、弾性部材から構成されることを特徴としている。
従って、弁体が付勢部材の付勢力によりハウジングに当接したとき、配管内に溜まった空気がハウジング内から多孔質部材及び連通孔を通して外部に排出されると、液体が多孔質部材に流通するため、ここで圧損が大きくなり、弾性部材からなる多孔質部材がつぶされて排出孔が閉塞し、連通孔からの液体の排出を阻止することができる。
本発明の空気抜き弁では、前記ハウジング内における前記連通孔との対向位置に支持部材が固定され、前記支持部材と前記弁体との間に前記付勢部材としての圧縮ばねが介装されることを特徴としている。
従って、ハウジング内に固定された支持部材と弁体との間に圧縮ばねを介装することで、構造の簡素化を可能とすることができる。
本発明の空気抜き弁では、前記弁体は、円錐形状または円錐台形状をなすことを特徴としている。
従って、弁体を円錐形状または円錐台形状とすることで、弁体は、付勢部材の付勢力によりくさび作用をもってハウジングに当接することができ、排出孔と連通孔の連通状態を高精度に維持することができる。
本発明の空気抜き弁によれば、ハウジングの連通孔より通路面積の小さい排出孔を有して連通孔から離間する離間位置とハウジングに当接して排出孔が連通孔に連通する当接位置とに移動自在な弁体を設けると共に、この弁体を当接位置に付勢する付勢部材を設けるので、構造を簡素化することができると共に、水撃の発生を適正に抑制することもできる。
図1は、本発明の実施例1に係る空気抜き弁を表す断面図である。 図2は、実施例1の空気抜き弁を表す水平断面図である。 図3は、実施例1の空気抜き弁の作用を表す断面図である。 図4は、空気抜き弁が取付けられた配管の概略図である。 図5は、本発明の実施例2に係る空気抜き弁を表す断面図である。 図6は、実施例2の空気抜き弁の作用を表す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る空気抜き弁の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る空気抜き弁を表す断面図、図2は、実施例1の空気抜き弁を表す水平断面図、図3は、実施例1の空気抜き弁の作用を表す断面図、図4は、空気抜き弁が取付けられた配管の概略図である。
実施例1において、図4に示すように、配管11は、第1鉛直部12と第1湾曲部13と水平部14と第2湾曲部15と第2鉛直部16とを有している。従って、液体(例えば、水)は、第1鉛直部12を上昇し、第1湾曲部13から水平部14を水平に流れ、第2湾曲部15から第2鉛直部16を下降する。空気抜き弁21は、水平部14における下流側、つまり、第2湾曲部15に近接する側に補助配管17を介して装着されており、配管11内に溜まった液体を補助配管17から外部に排出可能であると共に、配管11内の液体がなくなったときに外部から空気を導入可能となっている。
この空気抜き弁21において、図1及び図2に示すように、ハウジング22は、中空の円筒形状をなし、内部の空間部23が液体流路としての補助配管17を介して配管11の水平部14(図4参照)に連通している。このハウジング22は、上端部24に外部と連通する連通孔25が鉛直方向に沿って形成されている。
また、ハウジング22は、空間部23における連通孔25と下方に対向する位置に支持部材26が固定されている。この支持部材26は、所定長さの板形状をなし、上端部24から所定距離だけ離れた位置で、各端部がハウジング22の内壁面に固定されている。
弁体27は、円錐形状(または、円錐台形状)をなし、軸心方向(鉛直方向)の中心部に排出孔28が形成されている。この排出孔28は、ハウジング22の連通孔25より通路面積が小さく設定されている。この弁体27は、ハウジング22の上端部24に形成された連通孔25と下方に対向する位置に配置されている。一方、ハウジング22は、連通孔25における空間部23側の開口部の周囲に弁体27のテーパ面27aが当接する傾斜した弁座29が設けられている。この場合、弁体27のテーパ面27aと弁座29がほぼ同様の傾斜角度に設定されている。
付勢部材としての圧縮コイルばね30は、支持部材26と弁体27との間に介装されており、付勢力により弁体27をハウジング22に当接する位置、つまり、テーパ面27aが弁座29に接触する位置に付勢支持している。
従って、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力に抗してハウジング22の上端部24、つまり、連通孔25から離間する離間位置と、圧縮コイルばね30の付勢力によりハウジング22の上端部24、つまり、連通孔25に当接する当接位置とに移動自在可能となっている。この場合、弁体27は、当接位置にあるとき、排出孔28が連通孔25に直列に連通している。
ここで、空気抜き弁21の作用について説明する。
空気抜き弁21において、図1に示すように、ハウジング22の空間部23に液体がなくて空気が充満されているとき、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力によりテーパ面27aが弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管11内に液体が供給されると、この液体がハウジング22の空間部23に流動し、空間部23に残留する空気は弁体27の排出孔28から連通孔25を通って外部に排出される。そして、空間部23の空気が全て排出されると、液体が排出孔28及び連通孔25を通って外部に排出される。
このとき、排出孔28及び連通孔25を流れる媒体が空気から液体に変わるが、排出孔28が小径であることから、水撃の発生が抑制される。また、液体が排出孔28及び連通孔25を通って外部に排出されるが、図示しない貯留槽に貯留される。
また、ハウジング22の空間部23が液体で充満されているとき、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力によりテーパ面27aが弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管11内に空気が溜まると、この空気がハウジング22の空間部23に流動し、弁体27の排出孔28から連通孔25を通って外部に排出される。そして、空間部23に溜まった空気が全て排出されると、液体が排出孔28及び連通孔25を通るが、排出孔28が小径であることから、水撃の発生が抑制される。
更に、ハウジング22の空間部23が液体で充満されているとき、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力によりテーパ面27aが弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管11内の液体がなくなると、図3に示すように、ハウジング22の空間部23が負圧となり、この負圧により弁体27が圧縮コイルばね30の付勢力に抗して移動する。即ち、弁体27は、負圧により圧縮コイルばね30の付勢力に抗してテーパ面27aが弁座29から離間する離間位置に移動し、連通孔25を開放する。すると、外部の空気が連通孔25を通ってハウジング22の空間部23に導入されることとなり、水撃の発生が抑制される。
このように実施例1の空気抜き弁にあっては、中空形状をなして内部が配管11に連通すると共に外部と連通する連通孔25を有するハウジング22と、連通孔25より通路面積の小さい排出孔28を有してハウジング22内に連通孔25から離間する離間位置とハウジング22に当接して排出孔28が連通孔25に連通する当接位置とに移動自在に支持される弁体27と、弁体27を当接位置に付勢する圧縮コイルばね30とを設けている。
従って、弁体27が圧縮コイルばね30の付勢力によりハウジング22に当接して排出孔28が連通孔25に連通する当接位置にあるとき、配管11内に空気が溜まると、この空気はハウジング22内から排出孔28及び連通孔25を通って外部に排出される。その後、ハウジング22内の空気が全て排出されると、液体が排出孔28及び連通孔25を流れることとなるが、排出孔28が小径であることから、空気をゆっくりと排出するために液体の流速が低下して水撃の発生を抑制することができる。
また、弁体27がハウジング22に当接して排出孔28が連通孔25に連通する当接位置にあるとき、配管11内の液体がなくなると、ハウジング22内が負圧になり、この負圧により弁体27が圧縮コイルばね30の付勢力に抗してハウジング22から離間する離間位置に移動する。すると、弁体27とハウジング22との間に隙間が形成され、外部の空気が連通孔25を通ってハウジング22内に導入されることとなり、水撃の発生を抑制することができる。その結果、水撃の発生を適正に抑制することができると共に、構造を簡素化することができる。
実施例1の空気抜き弁では、ハウジング22における連通孔25の周囲に弁体27が着座する傾斜した弁座29を設けている。従って、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力によりこの弁座29に適正に着座することができ、排出孔28と連通孔25の連通状態を高精度に維持することができる。
実施例1の空気抜き弁では、排出孔28を弁体27の当接位置で連通孔25に直列に連通する位置に形成している。従って、配管11内に溜まった空気をハウジング22内から排出孔28及び連通孔25を通して適正に外部に排出することができる。
実施例1の空気抜き弁では、ハウジング22内における連通孔25との対向位置に支持部材26を固定し、支持部材26と弁体27との間に圧縮コイルばね30を介装している。従って、構造の簡素化を可能とすることができる。
実施例1の空気抜き弁では、弁体27を円錐形状または円錐台形状としている。従って、弁体27は、圧縮コイルばね30の付勢力によりくさび作用をもってハウジング22に当接することができ、排出孔28と連通孔25の連通状態を高精度に維持することができる。
図5は、本発明の実施例2に係る空気抜き弁を表す断面図、図6は、実施例2の空気抜き弁の作用を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2の空気抜き弁において、図5に示すように、空気抜き弁41は、実施例1と同様に、配管の頂部に装着されており、配管内に溜まった液体を外部に排出可能であると共に、配管内の液体がなくなったときに外部から空気を導入可能となっている。
この空気抜き弁41において、ハウジング22は、内部の空間部23が配管11の頂部に連通しており、上端部24に外部と連通する連通孔25が鉛直方向に沿って形成されている。また、ハウジング22は、空間部23に支持部材26が固定されている。
弁体42は、円錐台形状(または、円錐形状)をなし、上部にテーパ面42aが形成されている。また、この弁体42は、テーパ面42aに弾性部材からなる多孔質部材43が固定されている。この多孔質部材43は、多孔部分が排出孔として機能し、ハウジング22の連通孔25より小さい通路面積が設定されている。この弁体42は、ハウジング22の上端部24に形成された連通孔25と下方に対向する位置に配置されている。一方、ハウジング22は、連通孔25における空間部23側の開口部の周囲に弁体42のテーパ面47aに固定された多孔質部材43が当接する傾斜した弁座29が設けられている。この場合、多孔質部材43の上面と弁座29がほぼ同様の傾斜角度に設定されている。
圧縮コイルばね30は、支持部材26と弁体42との間に介装されており、付勢力により弁体42をハウジング22に当接する位置、つまり、多孔質部材43が弁座29に接触する位置に付勢支持している。
従って、弁体42は、圧縮コイルばね30の付勢力に抗してハウジング22の上端部24、つまり、多孔質部材43が弁座29から離間して連通孔25からも離間する離間位置と、圧縮コイルばね30の付勢力によりハウジング22の上端部24、つまり、多孔質部材43が弁座29に接触して連通孔25に接近する当接位置とに移動自在可能となっている。
ここで、空気抜き弁41の作用について説明する。
空気抜き弁41において、ハウジング22の空間部23に液体がなくて空気が充満されているとき、弁体42は、圧縮コイルばね30の付勢力により多孔質部材43が弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管内に液体が供給されると、この液体がハウジング22の空間部23に流動し、空間部23に残留する空気は弁体42の多孔質部材43から連通孔25を通って外部に排出される。そして、空間部23の空気が全て排出されると、多孔質部材43がつぶされることで排出孔が閉塞され、液体が連通孔25を通して外部に排出されることが阻止される。
このとき、多孔質部材43及び連通孔25を流れる媒体が空気から液体に変わるが、多孔質部材43の排出孔が小径であることから、水撃の発生が抑制される。
また、ハウジング22の空間部23が液体で充満されているとき、弁体42は、圧縮コイルばね30の付勢力により多孔質部材43が弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管11内に空気が溜まると、この空気がハウジング22の空間部23に流動し、多孔質部材43の各排出孔から連通孔25を通って外部に排出される。そして、空間部23に溜まった空気が全て排出されると、多孔質部材43がつぶされることで排出孔が閉塞されることから、水撃の発生が抑制される。
更に、ハウジング22の空間部23が液体で充満されているとき、弁体42は、圧縮コイルばね30の付勢力により多孔質部材43が弁座29に接触する当接位置にある。この状態から、配管内の液体がなくなると、図6に示すように、ハウジング22の空間部23が負圧となり、この負圧により弁体42が圧縮コイルばね30の付勢力に抗して移動する。即ち、弁体42は、負圧により圧縮コイルばね30の付勢力に抗して多孔質部材43が弁座29から離間する離間位置に移動し、連通孔25を開放する。すると、外部の空気が連通孔25を通ってハウジング22の空間部23に導入されることとなり、水撃の発生が抑制される。
このように実施例2の空気抜き弁にあっては、連通孔25から離間する離間位置とハウジング22に当接する当接位置とに移動自在な弁体42を設けると共に、弁体42を当接位置に付勢する圧縮コイルばね30を設け、弁体42がハウジング22に当接するテーパ面42aに排出孔を有する多孔質部材43を設けている。
従って、弁体42の多孔質部材43が圧縮コイルばね30の付勢力によりハウジング22に当接しているとき、配管内に空気が溜まると、この空気はハウジング22内から多孔質部材43の排出孔及び連通孔25を通って外部に排出される。その後、ハウジング22内の空気が全て排出されると、液体が多孔質部材43及び連通孔25を流れることとなるが、多孔質部材43の排出孔が小さいことから、液体の流速が低下して水撃の発生を抑制することができる。
また、弁体42がハウジング22に当接して多孔質部材43が弁座29に接触しているとき、配管内の液体がなくなると、ハウジング22内が負圧になり、この負圧により弁体42が圧縮コイルばね30の付勢力に抗してハウジング22から離間する離間位置に移動する。すると、弁体42の多孔質部材43とハウジング22との間に隙間が形成され、外部の空気が連通孔25を通ってハウジング22内に導入されることとなり、水撃の発生を抑制することができる。その結果、水撃の発生を適正に抑制することができると共に、構造を簡素化することができる。
実施例2の空気抜き弁では、多孔質部材43を弾性部材により構成している。従って、弁体42が圧縮コイルばね30の付勢力によりハウジング22に当接したとき、配管内に溜まった空気がハウジング22内から多孔質部材43及び連通孔25を通して外部に排出されると、液体が多孔質部材43内に流通するため、ここで圧損が大きくなり、弾性部材からなる多孔質部材43がつぶされて排出孔が閉塞し、連通孔25からの液体の排出を阻止することができる。
なお、上述した実施例2では、弁体42のテーパ面42aに多孔質部材43を固定したが、ハウジング22の弁座29に多孔質部材43を固定してもよい。
また、上述した実施例では、弁体を円錐形状または円錐台形状としたが、この形状に限定されるものではなく、角錐形状または角錐台形状、円柱形状または角柱形状などとしてもよい。
また、上述した実施例では、付勢部材を圧縮コイルばねとしたが、ゴムなどの弾性部材や合成樹脂などにより形成してもよい。
11 配管
21,41 空気抜き弁
22 ハウジング
23 空間部
25 連通孔
26 支持部材
27,42 弁体
28 排出孔
29 弁座
30 圧縮コイルばね(付勢部材)
43 多孔質部材(排出孔)

Claims (7)

  1. 中空形状をなして内部が液体流路に連通すると共に外部と連通する連通孔を有するハウジングと、
    前記連通孔より通路面積の小さい排出孔を有して前記ハウジング内に前記連通孔から離間する離間位置と前記ハウジングに当接して前記排出孔が前記連通孔に連通する当接位置とに移動自在に支持される弁体と、
    前記弁体を前記当接位置に付勢する付勢部材と、
    を有することを特徴とする空気抜き弁。
  2. 前記ハウジングにおける前記連通孔の周囲に前記弁体が当接する傾斜した弁座が設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気抜き弁。
  3. 前記排出孔は、前記当接位置で前記連通孔に直列に連通する位置に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の空気抜き弁。
  4. 前記弁体が前記ハウジングに当接する前記弁体側または前記ハウジング側に前記排出孔を有する多孔質部材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の空気抜き弁。
  5. 前記多孔質部材は、弾性部材から構成されることを特徴とする請求項4に記載の空気抜き弁。
  6. 前記ハウジング内における前記連通孔との対向位置に支持部材が固定され、前記支持部材と前記弁体との間に前記付勢部材としての圧縮ばねが介装されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の空気抜き弁。
  7. 前記弁体は、円錐形状または円錐台形状をなすことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の空気抜き弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017109845A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社日立プラントメカニクス セラ式空気輸送装置の逃気弁構造

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