JP2014080986A - 手動変速機の同期装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動変速機の同期装置にて、シンクロナイザリングのコーン面がギヤピースのコーン面に喰いつく場合の引き離し性能を向上させること。
【解決手段】手動変速機の同期装置は、クラッチハブ、ハブスリーブ、ギヤピース、シンクロナイザリングを備えている。ハブスリーブの内歯スプライン22aには、チャンファ部22a1と斜面部22a2が形成されている。ギヤピースの外歯スプライン23aには、チャンファ部23a1と斜面部23a2が形成されている。シンクロナイザリングの外歯スプライン24aには、チャンファ部24a1が形成されているとともに、ハブスリーブのチャンファ部22a1がギヤピースのチャンファ部23a1と係合するときにハブスリーブの斜面部22a2に係合する係合部24a2が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、変速機の同期装置に関し、特に、手動変速機の同期装置に関する。
手動変速機の同期装置には、変速軸と一体的に回転されるクラッチハブと、このクラッチハブの外周に形成された外歯スプラインと軸線方向にて摺動可能に噛合される内歯スプラインが形成されたハブスリーブと、前記クラッチハブの軸線方向一側に位置して前記変速軸に回転自在に支持された変速歯車のクラッチハブ側に一体的に設けられて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されたギヤピースと、前記クラッチハブと前記ギヤピースの間に配置されていて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されており前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより前記ギヤピースとの間に形成されているテーパーコーン部にて摩擦係合力が得られて前記変速歯車の回転を前記ハブスリーブの回転に同期させるシンクロナイザリングとを備えているものがあり、例えば、下記特許文献1に記載されている。
特開2001−254757号公報
上記特許文献1に記載されているような手動変速機の同期装置では、ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより、シンクロナイザリングとギヤピースとの間に形成されているテーパーコーン部にて摩擦係合力が得られて、変速歯車の回転とハブスリーブの回転が同期される。このときには、変速歯車とハブスリーブの回転差が消滅して、これらが一体的に回転する。このため、ハブスリーブは、シンクロナイザリングを押し分けながら(ギヤピースに対して回転させながら)軸方向に移動して、シフト位置に至る。
ところで、上記特許文献1に記載されているような手動変速機の同期装置においては、シンクロナイザリングとギヤピース間のテーパーコーン部にて、シンクロナイザリングのコーン面がギヤピースのコーン面に喰いつく(圧接する)ことがあって、シンクロナイザリングがギヤピースに対して回転し難くなることがある。この場合には、ハブスリーブがシンクロナイザリングを押し分けることができ難くて、ハブスリーブのシフト位置へのシフトが阻害されるおそれがある。なお、上記した喰いつきは、シンクロナイザリングに喰いつき力以上の力が作用するようにハブスリーブを軸方向に移動させれば、解消することが可能であるが、その場合には、大きなシフト操作力が必要であってシフトフィーリングが阻害される。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたもの(すなわち、シンクロナイザリングのコーン面がギヤピースのコーン面に喰いつく場合の引き離し性能を向上させて、シフトフィーリングを阻害することなく、上記した喰いつきを解消すること)であり、
変速軸と一体的に回転されるクラッチハブと、このクラッチハブの外周に形成された外歯スプラインと軸線方向にて摺動可能に噛合される内歯スプラインが形成されたハブスリーブと、前記クラッチハブの軸線方向一側に位置して前記変速軸に回転自在に支持された変速歯車のクラッチハブ側に一体的に設けられて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されたギヤピースと、前記クラッチハブと前記ギヤピースの間に配置されていて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されており前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより前記ギヤピースとの間に形成されているテーパーコーン部にて摩擦係合力が得られて前記変速歯車の回転を前記ハブスリーブの回転に同期させるシンクロナイザリングとを備えている手動変速機の同期装置において、
前記ハブスリーブの内歯スプラインにおける軸方向の端部には、チャンファ部が形成されているとともに、このチャンファ部に連なり同チャンファ部から遠ざかるにしたがって歯厚を順次薄くする斜面部が形成され、
前記ギヤピースの外歯スプラインには、前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときに前記ハブスリーブのチャンファ部と係合するチャンファ部が形成されているとともに、このチャンファ部に連なり同チャンファ部から遠ざかるにしたがって歯厚を順次薄くし前記ハブスリーブがシフト位置にシフトされたときに前記ハブスリーブの斜面部と係合する斜面部が形成され、
前記シンクロナイザリングの外歯スプラインには、前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときに前記ハブスリーブのチャンファ部と係合するチャンファ部が形成されているとともに、前記ハブスリーブのチャンファ部が前記ギヤピースのチャンファ部と係合するときに前記ハブスリーブの斜面部に係合する係合部が形成されていることに特徴がある。
本発明による手動変速機の同期装置においては、ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより、シンクロナイザリングとギヤピースとの間に形成されているテーパーコーン部にて摩擦係合力が得られて、変速歯車の回転とハブスリーブの回転が同期される。このときには、変速歯車とハブスリーブの回転差が消滅して、これらが一体的に回転する。このため、ハブスリーブは、シンクロナイザリングを押し分けながら(ギヤピースに対して回転させながら)軸方向に移動して、シフト位置に至る。
ところで、本発明による手動変速機の同期装置においては、ハブスリーブの内歯スプラインにチャンファ部と斜面部が形成され、ギヤピースの外歯スプラインにチャンファ部と斜面部が形成され、シンクロナイザリングの外歯スプラインにチャンファ部と係合部が形成されている。このため、ハブスリーブが中立位置からシフト位置にシフトされる際に、シンクロナイザリングとギヤピース間のテーパーコーン部にて、シンクロナイザリングのコーン面がギヤピースのコーン面に喰いつく(圧接する)ことがあっても、ハブスリーブの内歯スプラインにおける斜面部がシンクロナイザリングの外歯スプラインにおける係合部に係合して、シンクロナイザリングが周方向(回転方向)および軸方向(上記した喰いつきを引き離す方向)に押動される。
したがって、ハブスリーブをシフト位置に向けて軸方向に移動させることにより、上記した喰いつきを容易に引き離すことが可能であり、引き離し性能を向上させることが可能である。これにより、シフトフィーリングを阻害することなく、上記した喰いつきを解消することが可能である。なお、ハブスリーブがシフト位置に移動すると、ハブスリーブの内歯スプラインにおける斜面部がギヤピースの外歯スプラインにおける斜面部に各斜面にて係合して、ハブスリーブのシフト位置から中立位置への移動(ギヤ抜け)が規制される。
また、本発明による手動変速機の同期装置は、ハブスリーブの内歯スプラインにチャンファ部と斜面部を形成し、ギヤピースの外歯スプラインにチャンファ部と斜面部を形成し、シンクロナイザリングの外歯スプラインにチャンファ部と係合部を形成することによって実施することが可能であるため、シンプルであり安価に実施することが可能である。
上記した本発明の実施に際して、前記シンクロナイザリングの係合部は、前記ハブスリーブの斜面部と面接触可能な斜面形状に形成されていることも可能である。この場合には、シンクロナイザリングの係合部をハブスリーブの斜面部と点接触可能な段付形状とする場合に比して、上記した引き離し性能の信頼性および耐久性を向上させることが可能である。
本発明による手動変速機の同期装置の一実施形態においてシフティングキーが配置されている部位での概略的な断面図である。 図1に示した実施形態においてシフティングキーが配置されていない部位での概略的な断面図である。 図1に示した同期装置のハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けてシフトされる作動途中におけるハブスリーブの内歯スプライン、シンクロナイザリングの外歯スプライン、ギヤピースの外歯スプライン等の関係を概略的に示した作動説明図である。 シンクロナイザリングの変形実施形態を概略的に示した図3相当の作動説明図である。 図示状態にてハブスリーブの内歯スプラインに形成されている斜面部と係合する係合部が、シンクロナイザリングの外歯スプラインに形成されていない実施形態(比較例)を示した図3相当の作動説明図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による手動変速機の同期装置の一実施形態を示したものであり、図1および図2に示した手動変速機では、軸受を介してケーシング(共に図示省略)に回転自在に支持されている変速軸11に、変速歯車(ギヤ)12が軸受13を介して組付けられている。変速歯車12は、変速軸11に対して軸線方向移動が拘束された状態で回転自在に支持されている。また、変速歯車12の図1右側には、同期装置20が設けられている。
同期装置20は、クラッチハブ21と、ハブスリーブ22と、ギヤピース23と、シンクロナイザリング24とを備えている。クラッチハブ21は、変速歯車12の図1右側に設けられていて、変速軸11に設けた環状のフランジ部11aと、変速軸11に組付けたクリップ14によって、軸線方向への移動が拘束されている。また、クラッチハブ21は、変速軸11と一体的に回転されるように、変速軸11に対してスプライン結合されている。ハブスリーブ22は、クラッチハブ21の外周に組付けられていて、その内周には、クラッチハブ21の外周に形成された外歯スプライン21a(図2参照)と軸線方向にて摺動可能に噛合される内歯スプライン22aが形成されている。また、ハブスリーブ22の外周には、シフトフォークの一部(図示省略)が摺動自在に係合される円周溝22bが形成されている。
ギヤピース23は、変速歯車12のクラッチハブ側(図1右側)に一体的に設けられていて、その外周には、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aと噛合可能な外歯スプライン23aが形成されている。また、ギヤピース23のクラッチハブ側端部外周には、コーン面(円錐状軸部)23bが形成されている。シンクロナイザリング24は、クラッチハブ21とギヤピースの23間に配置されていて、その外周には、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aと噛合可能な外歯スプライン24aが形成されている。また、シンクロナイザリング24の内周には、コーン面(円錐状孔部)24bが形成されていて、コーン面(円錐状孔部)24bとギヤピース23のコーン面(円錐状軸部)23bとによってテーパーコーン部が構成されている。
このため、この同期装置20においては、ハブスリーブ22が図1に示した位置(中立位置)から図示左方のシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより、変速歯車12とハブスリーブ22間(詳細には、ギヤピース23とシンクロナイザリング24間に形成されているテーパーコーン部)にて摩擦係合力が得られて、変速歯車12の回転をハブスリーブ22の回転に同期させることが可能である。
また、同期装置20は、シフティングキー25を備えている。シフティングキー25は、クラッチハブ21の外周部における円周方向の3箇所にて、軸線方向に摺動自在に設けられている。このシフティングキー25は、外力が加わらない状態では、半径方向に付勢力を付与する一対のスプリング26によって径外方に向けて付勢されていて、その上部が、ハブスリーブ22の内周部に形成されている凹部22cに収容されるように構成されている。
この同期装置20においては、ハブスリーブ22が中立位置にあるとき、図1および図2に示したように、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aがクラッチハブ21の外歯スプライン21aとのみ係合(噛合)されているが、図1左方のシフト位置にシフトされた状態ではハブスリーブ22の内歯スプライン22aがクラッチハブ21とシンクロナイザリング24とギヤピース23の各外歯スプライン21a,24a,23aと同時に噛合されるように構成されている。
また、この同期装置20においては、ハブスリーブ22が、中立位置からシフト位置に移動するとき、その初期においてシフティングキー25がハブスリーブ22によって径内方および軸方向に押されてシンクロナイザリング24と係合しシンクロナイザリング24をギヤピース23に向けて軸方向に押動する。これにより、ギヤピース23とシンクロナイザリング24間に形成されているテーパーコーン部(23b、24b)にて摩擦係合力が得られて、変速歯車12の回転がハブスリーブ22の回転に同期する。
ところで、この実施形態では、図3にて概略的に示したように、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aにおける軸方向の端部に、チャンファ部22a1と斜面部22a2が形成され、ギヤピース23の外歯スプライン23aにチャンファ部23a1と斜面部23a2が形成され、シンクロナイザリング24の外歯スプライン24aにチャンファ部24a1と係合部24a2が形成されている。
ハブスリーブ22のチャンファ部22a1は、内歯スプライン22aの左端に形成されている。ハブスリーブ22の斜面部22a2は、チャンファ部22a1に連続して形成されていて、チャンファ部22a1から遠ざかるにしたがって内歯スプライン22aの歯厚を順次薄くするように形成されている。
ギヤピース23のチャンファ部23a1は、外歯スプライン23aの右端に形成されていて、ハブスリーブ22が中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときにハブスリーブ22のチャンファ部22a1と係合する。ギヤピース23の斜面部23a2は、チャンファ部23a1に連続して形成されていて、チャンファ部23a1から遠ざかるにしたがって外歯スプライン23aの歯厚を順次薄くするように形成されている。この斜面部23a2は、ハブスリーブ22がシフト位置にシフトされたときにハブスリーブ22の斜面部22a2と各斜面にて係合する。
シンクロナイザリング24のチャンファ部24a1は、外歯スプライン24aの右端に形成されていて、ハブスリーブ22が中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときにハブスリーブ22のチャンファ部22a1と係合する。シンクロナイザリング24の係合部24a2は、ハブスリーブ22の斜面部22a2と面接触可能な斜面形状に形成されていて、図3に示したように、ハブスリーブ22のチャンファ部22a1がギヤピース23のチャンファ部23a1と係合するときにハブスリーブ22の斜面部22a2に各斜面にて係合する。
上記のように構成したこの実施形態においては、ハブスリーブ22が中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより、シンクロナイザリング24とギヤピース23との間に形成されているテーパーコーン部(23b、24b)にて摩擦係合力が得られて、変速歯車12の回転とハブスリーブ22の回転が同期される。このときには、変速歯車12とハブスリーブ22の回転差が消滅して、これらが一体的に回転する。このため、ハブスリーブ22は、シンクロナイザリング24を押し分けながら(ギヤピース23に対して回転させながら)軸方向に移動して、シフト位置に至る。
ところで、この実施形態においては、図3にて概略的に示したように、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aにチャンファ部22a1と斜面部22a2が形成され、ギヤピース23の外歯スプライン23aにチャンファ部23a1と斜面部23a2が形成され、シンクロナイザリング24の外歯スプライン24aにチャンファ部24a1と係合部24a2が形成されている。このため、ハブスリーブ22が中立位置からシフト位置にシフトされる際に、シンクロナイザリング24とギヤピース23間のテーパーコーン部(23b、24b)にて、シンクロナイザリング24のコーン面24bがギヤピース23のコーン面23bに喰いつく(圧接する)ことがあっても、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aにおける斜面部22a2がシンクロナイザリング24の外歯スプライン24aにおける係合部24a2に各斜面にて係合して、ハブスリーブ22に作用するシフト力F22の一部がシンクロナイザリング24に作用力F24として伝達され、シンクロナイザリング24が周方向(回転方向)および軸方向(上記した喰いつきを引き離す方向)に押動される。
したがって、ハブスリーブ22をシフト位置に向けて軸方向に移動させることにより、上記した喰いつきを容易に引き離すことが可能であり、引き離し性能を向上させることが可能である。これにより、シフトフィーリングを阻害することなく、上記した喰いつきを解消することが可能である。なお、ハブスリーブ22がシフト位置に移動すると、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aにおける斜面部22a2がギヤピース23の外歯スプライン23aにおける斜面部23a2に各斜面にて係合して、ハブスリーブ22のシフト位置から中立位置への移動(ギヤ抜け)が規制される。
また、この実施形態の同期装置20は、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aにチャンファ部22a1と斜面部22a2を形成し、ギヤピース23の外歯スプライン23aにチャンファ部23a1と斜面部23a2を形成し、シンクロナイザリング24の外歯スプライン24aにチャンファ部24a1と係合部24a2を形成することによって実施することが可能であるため、シンプルであり安価に実施することが可能である。
また、この実施形態では、シンクロナイザリング24の係合部24a2が、ハブスリーブ22の斜面部22a2と面接触可能な斜面形状に形成されている。このため、シンクロナイザリング24の係合部24a2をハブスリーブ22の斜面部22a2と点接触可能な形状(図4に示したシンクロナイザリング24の係合部24a2参照)とする場合に比して、上記した引き離し性能の信頼性および耐久性を向上させることが可能である。
なお、上記した実施形態において、ハブスリーブ22の内歯スプライン22aに形成されている斜面部22a2と係合する係合部(上記実施形態の係合部24a2)が、シンクロナイザリング24の外歯スプライン24aに形成されていない場合には、図5に示したように、ハブスリーブ22に作用するシフト力F22の一部がシンクロナイザリング24に作用力F24として伝達され、シンクロナイザリング24が周方向(回転方向)に押動されるものの、軸方向(上記した喰いつきを引き離す方向)には押動されない。このため、この場合(図5の比較例の場合)には、上記した喰いつきを容易に解消することができない。
上記した実施形態では、シンクロナイザリング24としてシングルコーンシンクロを採用して実施したが、シンクロナイザリング(24)としてマルチコーンシンクロ(例えば、トリプルコーンシンクロまたはダブルコーンシンクロ)を採用して実施することも可能であり、種々な変更が可能である。
また、上記した実施形態では、ギヤピース23が変速歯車12のクラッチハブ側に一体的に形成されている実施形態に本発明を実施したが、本発明は、ギヤピース(23)が変速歯車(12)とは別部材で構成されていて、これらが一体回転可能に連結されている(この場合にも、ギヤピースが変速歯車のクラッチハブ側に一体的に設けられている)実施形態にも同様にまたは適宜変更して実施することが可能である。
11…変速軸、12…変速歯車、13…軸受、20…同期装置、21…クラッチハブ、21a…外歯スプライン、22…ハブスリーブ、22a…内歯スプライン、22a1…チャンファ部、22a2…斜面部、23…ギヤピース、23a…外歯スプライン、23a1…チャンファ部、23a2…斜面部、24…シンクロナイザリング、24a…外歯スプライン、24a1…チャンファ部、24a2…係合部

Claims (2)

  1. 変速軸と一体的に回転されるクラッチハブと、このクラッチハブの外周に形成された外歯スプラインと軸線方向にて摺動可能に噛合される内歯スプラインが形成されたハブスリーブと、前記クラッチハブの軸線方向一側に位置して前記変速軸に回転自在に支持された変速歯車のクラッチハブ側に一体的に設けられて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されたギヤピースと、前記クラッチハブと前記ギヤピースの間に配置されていて前記内歯スプラインと噛合可能な外歯スプラインが外周に形成されており前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされることにより前記ギヤピースとの間に形成されているテーパーコーン部にて摩擦係合力が得られて前記変速歯車の回転を前記ハブスリーブの回転に同期させるシンクロナイザリングとを備えている手動変速機の同期装置において、
    前記ハブスリーブの内歯スプラインにおける軸方向の端部には、チャンファ部が形成されているとともに、このチャンファ部に連なり同チャンファ部から遠ざかるにしたがって歯厚を順次薄くする斜面部が形成され、
    前記ギヤピースの外歯スプラインには、前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときに前記ハブスリーブのチャンファ部と係合するチャンファ部が形成されているとともに、このチャンファ部に連なり同チャンファ部から遠ざかるにしたがって歯厚を順次薄くし前記ハブスリーブがシフト位置にシフトされたときに前記ハブスリーブの斜面部と係合する斜面部が形成され、
    前記シンクロナイザリングの外歯スプラインには、前記ハブスリーブが中立位置からシフト位置に向けて軸線方向にシフトされるときに前記ハブスリーブのチャンファ部と係合するチャンファ部が形成されているとともに、前記ハブスリーブのチャンファ部が前記ギヤピースのチャンファ部と係合するときに前記ハブスリーブの斜面部に係合する係合部が形成されている
    手動変速機の同期装置。
  2. 請求項1に記載の手動変速機の同期装置において、
    前記シンクロナイザリングの係合部は、前記ハブスリーブの斜面部と面接触可能な斜面形状に形成されている手動変速機の同期装置。
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