JP2014080343A - 縦型ボート法の結晶製造装置及び結晶製造方法 - Google Patents

縦型ボート法の結晶製造装置及び結晶製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンプル封入方式を採用し、SiドープGaAs結晶の成長中に任意のタイミングでルツボ内にB23を追加することで、結晶中のSi濃度を制御でき、しかも従来に比べて長尺で、長手方向におけるキャリア濃度が安定したSiドープGaAs単結晶を製造することができる縦型ボート法の結晶製造装置及び結晶製造方法を提供する。
【解決手段】ルツボ11中には、原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを含み、アンプル12内であって原料とは別の位置に設けられた追加B2323と、追加B2323を原料とは独立して加熱するB23追加用ヒータ24とを備え、結晶15の成長中にB23追加用ヒータ24で追加B2323の温度を制御して追加B2323の少なくとも一部を溶融させると共にルツボ11内に供給する縦型ボート法の結晶製造装置10及びこれを用いた結晶製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、縦型ボート法によるSiドープGaAs単結晶の製造装置及び製造方法に関するものである。
縦型ブリッジマン法等の縦型ボート法は、予めルツボの底部に設置した種結晶から結晶の成長を開始し、徐々に上方に向かってルツボに収容された原料融液の結晶化を進行させ、最終的には原料融液全体を結晶化させるような結晶成長方法である。縦型ボート法では、引上法に比べて小さな温度勾配の下で結晶を成長させることができるので、転位等の結晶欠陥が少ない単結晶を得ることができる。
この結晶の成長中に原料融液中から原料成分が解離、分解して揮発するのを防ぐ方式は大きく分けて二つある。一つはルツボを成長炉チャンバ(圧力容器)内に設置すると共に原料融液の液面に液体封止剤を浮かべて覆う方式であり、もう一つはルツボ全体をより大容量のアンプルで覆うアンプル封入方式である。
特許第2677859号公報 特許第4154773号公報
SiドープのGaAs単結晶を成長させる場合、その結晶成長に伴ってドーパント原料であるSiが偏析して(原料融液中のSi濃度が高くなる)、GaAs結晶中のSi濃度は種結晶側から結晶尾部にかけて均一にならず増加していくという問題があった。Si濃度が増加するということは結晶中のN型キャリア濃度も増加するということである。GaAs結晶のキャリア濃度はその用途によって範囲が限定されているため、キャリア濃度を規定範囲内に制御する必要があった。
この問題の対策として、原料融液中のSiをゲッタリングすることができるB23を結晶成長中に追加してSi濃度を低下させるという対策が考えられる。
このとき、前者の方式では、ルツボの上部が成長炉チャンバ内で開放されているので、結晶の成長中であってもルツボ内にB23を比較的容易に追加することが可能である(例えば、特許文献1又は2参照)。
しかしながら、後者の方式では、ルツボ全体がアンプルで覆われているので、結晶の成長中にルツボ内にゲッタリングすることができるB23を新たに追加することは困難であった。
そこで、本発明の目的は、SiドープのGaAs単結晶成長において、アンプル封入方式を採用し、結晶の成長中に任意のタイミングでルツボ内にSiをゲッタリングする材料としてB23を追加することで、結晶中のSi濃度を制御でき、しかも従来に比べて長尺で、長手方向におけるキャリア濃度が安定したSiドープGaAs単結晶を製造することができる縦型ボート法の結晶製造装置及び結晶製造方法を提供することにある。
この目的を達成するために創案された本発明は、原料を収容するルツボと、前記ルツボを封入するアンプルと、前記アンプルの周囲に設けられ、前記原料を加熱する結晶成長用ヒータと、を備え、前記結晶成長用ヒータで前記原料を溶融させて原料融液とすると共に前記原料融液の温度を制御して、前記ルツボ内でその下方から上方に向かって結晶を成長させる縦型ボート法の結晶製造装置において、前記ルツボ内には、前記原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを含み、前記アンプル内であって前記原料とは別の位置に設けられた追加原料としての追加B23と、前記追加B23を前記原料とは独立して加熱するB23追加用ヒータと、を備え、前記結晶の成長中に前記B23追加用ヒータで前記追加B23の温度を制御して、前記追加B23の少なくとも一部を溶融させると共に前記ルツボ内に供給する縦型ボート法の結晶製造装置である。
前記アンプル内であって前記ルツボの上部に設けられ、前記追加B23を収容する追加B23用容器を更に備え、前記追加B23用容器の底部には追加口が形成されており、前記追加B23は前記追加口から前記ルツボ内に供給されると良い。
前記追加B23用容器の材質はPBNであり、前記追加口の大きさは0.3〜1mmであると良い。
前記追加口は、前記ルツボの中心軸とズレる位置に形成されると良い。
前記追加口は、前記追加B23よりも融点の高い別の材料で形成された蓋で予め塞がれており、前記GaAs結晶の成長中に前記B23追加用ヒータで前記蓋を溶融させて前記追加口を開放し、前記追加B23を前記ルツボ内に供給すると良い。
前記蓋は板状に形成され、前記追加B23用容器内に前記追加口を塞ぐように収容されると良い。
前記蓋は前記追加口に嵌合する栓状に形成され、前記追加口を塞ぐように前記追加口に嵌合されても良い。
前記追加B23用容器の底部は漏斗状に形成されると良い。
前記結晶成長用ヒータと前記B23追加用ヒータとは断熱材により仕切られると良い。
前記B23追加用ヒータは、前記アンプルの上部に設けられても良い。
前記追加B23用容器の周囲に誘導加熱用の伝熱材が設けられると良い。
また、本発明は、ルツボ内に収容された原料を溶融させて原料融液とすると共に前記原料融液の温度を制御して、前記ルツボ内でその下方から上方に向かって結晶を成長させる縦型ボート法の結晶製造方法において、前記ルツボ内に前記原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを収容し、前記原料とは別の位置に追加原料としての追加B23を収容し、前記結晶の成長中に前記追加B23の温度を制御して、前記追加B23の少なくとも一部を溶融させると共に前記ルツボ内に供給することを特徴とする縦型ボート法の結晶製造方法である。
本発明によれば、アンプル封入方式を採用し、結晶の成長中に任意のタイミングでルツボ内にB23を追加することで、結晶中のSi濃度を制御でき、しかも従来に比べて長尺で、長手方向におけるキャリア濃度が安定したSiドープのGaAs単結晶を製造することができる縦型ボート法の結晶製造装置及び結晶製造方法を提供することができる。
(a)は本発明の一実施の形態に係る縦型ボート法の結晶製造装置を示す図であり、(b)はその温度分布の一例を示す図である。 蓋の一例を示す図である。 蓋の一例を示す図である。 追加B23用容器の一例を示す図である。 追加B23用容器の一例を示す図である。 結晶の固化率に対するキャリア濃度推移を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係る縦型ボート法の結晶製造装置(以下、単に結晶製造装置という)10は、原料を収容するルツボ11と、ルツボ11を封入するアンプル12と、アンプル12の周囲に設けられ、原料を加熱する結晶成長用ヒータ13(13a〜13c)と、を備え、結晶成長用ヒータ13で原料を溶融させて原料融液14とすると共に原料融液14の温度を制御して、ルツボ11内でその下方から上方に向かって結晶15を成長させるものである。
本実施の形態では、結晶原料としてGaAs、ドーパント原料としてSiを用いて導電性GaAs結晶を成長させる。
ルツボ11は、石英ガラス等で形成されており、結晶15の核となる種結晶が設置される筒状の種結晶設置部16と、結晶15の外径が徐々に拡径されながら成長される拡径部17と、結晶15が所定の外径で成長される胴部18と、を備える。このルツボ11には、種結晶の他、結晶15の原料となる結晶原料及びドーパント原料等が収容される。
ルツボ11の上部はルツボ蓋19によって閉じられる。ルツボ蓋19の中央には後述する追加B23用容器20を載置するための載置孔21が形成され、その載置孔21の周囲にはルツボ11内とアンプル12内とを連通する通気孔22が形成される。
ルツボ蓋19は、アンプル12にルツボ11を封入するときの溶接熱が蓋26内に伝熱しないように遮熱するものであり、通気孔22は、ルツボ11内の雰囲気とアンプル12内の雰囲気とを行き来させるものである。通気孔22は設けられていなくとも良い。
結晶成長用ヒータ13は、ルツボ11内の下方から上方に向かって結晶15を成長させることができるように、ルツボ11内の原料融液14の温度が下方から上方に向けて徐々に高温となるように温度勾配を持たせるべく、加熱温度を独立して制御可能な複数の結晶成長用ヒータ13a〜13cで構成される。
さて、本実施の形態に係る結晶製造装置10は、これを用いて結晶15を成長させる際に、結晶15の成長に伴って原料融液14中に含まれるドーピング材料のSiが偏析し、それによって結晶15の結晶尾部に向けてのキャリア濃度が上昇してしまうことを防ぐために、SiをゲッタリングすることができるB23を結晶15の成長中に任意のタイミングでルツボ11内に追加し、結晶15の所望の位置での特性を調整することが可能である。
そのため、結晶製造装置10は、アンプル12内であってGaAs原料とは別の位置に設けられた追加B2323と、結晶成長用ヒータ13a〜13cとは独立して加熱するB23追加用ヒータ24と、を備え、結晶15の成長中にB23追加用ヒータ24で追加B2323の温度を制御して、追加B2323の少なくとも一部を溶融させると共にルツボ11内に供給することを特徴とする。
更に、結晶製造装置10は、アンプル12内であってルツボ11の上部に設けられ、追加B2323を収容する追加B23用容器20を更に備える。追加B23用容器20の底部には追加口25が形成されており、追加B2323は追加口25からルツボ11内に供給される。
追加B2323の粘性、追加B23用容器20との濡れ性を考慮して、追加B23用容器20の材質はPBNであることが望ましい。
更に、追加B2323は適切なタイミングで供給を開始し、かつ一定の早さで原料融液14(GaAs融液)に供給されることが望ましい。結晶成長中のあるタイミングで大量に供給されると、その部分での結晶中のSi濃度(キャリア濃度)が大きく減少し、許容された下限を下回ってしまい、結晶中の長手方向におけるキャリア濃度が不安定になる。本願の目的は結晶中の長手方向におけるキャリア濃度を安定させ、長手方向におけるキャリア濃度を許容範囲内に制御することであって、一概にキャリア濃度を下げることが目的ではない。追加B2323の供給の速さは追加口25の大きさで調整する事ができる。B23の粘性から適切な追加口25の大きさは0.3〜1mmである。
追加B23用容器20に追加B2323を収容しておき、必要なときにB23追加用ヒータ24で追加B2323を溶融させ、これを追加口25を通じてルツボ11内に供給することもできるが、本実施の形態では、追加口25は、追加B2323よりも融点の高い別の材料で形成された蓋26で予め塞がれており、結晶15の成長中にB23追加用ヒータ24で蓋26を溶融させて追加口25を開放し、追加B2323をルツボ11内に供給するようにした。
この場合、追加B2323は蓋26の材料よりも融点が低いので、蓋26を溶融させるときには既にほぼ全ての追加B2323が溶融している。そのため、追加B2323を溶融させながらルツボ11内に供給する場合に比べて、追加B2323の粘性等を温度から正確に推認することができるため、供給量の制御等が容易に行えるようになる。
本実施の形態では、B23を追加するため、蓋26の材料としてはB23よりも融点の高いGaAsを用いると良い。GaAsは結晶原料でもあるため、溶融した追加B2323と共にルツボ11内に供給されても結晶15の成長に何ら影響を与えることはないからである。
蓋26は板状に形成され、追加B23用容器20内に追加口25を塞ぐように収容される。この蓋26としては、例えば、GaAs単結晶インゴットをスライスしたGaAs基板等を用いることができる。
ところで、図1(b)に示すように、原料融液14の融液状態を保つためにルツボ11の上方は高温となっており、これと近い位置に追加B23用容器20が設置されると、追加B2323が溶融されるタイミングを制御する必要がある部分A(破線で囲んだ部分)の温度がルツボ11の上方の温度につられて高くなる。そうすると、蓋26が早いタイミングで溶融して追加B2323がルツボ11内に供給されることになり、任意のタイミングよりも早くルツボ11内の原料融液14に供給されてしまうため、結晶15中のSi濃度を規定範囲内に制御し難くなってしまう。
これを防止するため、原料融液14の液面と追加B23用容器20との離間距離を大きくして、原料融液14の温度と追加B23用容器20の周辺の温度とを大きく異ならせることが考えられるが、この方法では結晶製造装置10が大型化してしまう。
そのため、結晶製造装置10では、結晶成長用ヒータ13とB23追加用ヒータ24とは断熱材27により仕切られる。これにより、結晶成長用ヒータ13からの熱が追加B23用容器20の周辺に伝わりにくくなり、ルツボ11における原料融液14領域の温度と、ルツボ11の上方(部分A)の温度とが独立して制御することが可能となる。
断熱材27は、グラファイトの成型材、アルミナ材、グラスウール、又は耐火レンガ等で構成される。
また、B23追加用ヒータ24の熱が追加B23用容器20の周辺に効率的に伝熱されるように、追加B23用容器20の周囲に誘導加熱用の伝熱材28が設けられることが好ましい。
次に、本実施の形態に係る縦型ボート法の結晶製造方法について説明する。
本実施の形態に係る縦型ボート法の結晶製造方法は、ルツボ11内に収容された原料を溶融させて原料融液14とすると共に原料融液14の温度を制御して、ルツボ11内でその下方から上方に向かって結晶15を成長させる方法であり、ルツボ11内に原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを収容し、原料とは別の位置に追加原料としての追加B2323を収容し、結晶15の成長中に追加B2323の温度を制御して、追加B2323の少なくとも一部を溶融させると共にルツボ11内に供給することを特徴とする。
図1に示した結晶製造装置10を用いて結晶15を成長させるためには、結晶成長用ヒータ13で原料を溶融させて原料融液14とし、ルツボ11の下方を上方よりも低温に保持しつつ、原料融液14の温度を低下させていく。そうすると、ルツボ11内では、原料融液14が種結晶設置部16に設置された種結晶と接触して結晶15の成長が開始され、ルツボ11内の下方から上方に向けて原料融液14が徐々に結晶化され、結晶15が成長していく。
この結晶15の成長に伴って原料融液14中にドーピング原料として含有したSiの濃度が高くなるため、これを相殺するように、任意のタイミングでB23追加用ヒータ24で追加B23用容器20の周辺の温度を制御して、追加B2323を溶融すると共に、GaAsからなる蓋26も融解させて、追加B2323をルツボ11内に供給して、原料融液14中のSiをゲッタリングし、原料融液14中のSi濃度が高くならず、結晶中の長手方向において、安定したキャリア濃度分布を得られる。Si濃度が適正化された原料融液14から成長される結晶15は、結晶15の長手方向におけるキャリア濃度が規定範囲内に制御されている。
これにより、結晶15の成長に伴って原料融液14中のSi特定の原料が偏析することによって生じるキャリア濃度の上昇を制御することができ、結晶15の長手方向にわたって許容内の特性を得ることができる。
また、従来の製造装置による結晶成長では、偏析によって生じるキャリア濃度の上昇のため、特性が許容内の結晶15が得られる長さは限られていた。これに対し、本発明の結晶製造装置10を用いることで、原料融液中のドーピング材料の偏析によって生じるキャリア濃度の上昇を制御することが可能なため、特性が許容内の結晶15を従来に比べて長尺に製造することができる。
なお、結晶製造装置10では、導電性GaAs結晶だけでなく、他のIII−V族化合物半導体結晶等を成長させることもできる。例えば、InP、InAs、GaSb、又はInSb等の化合物半導体結晶を成長させることができる。
また、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本実施の形態では、蓋26は板状に形成され、追加B23用容器20内に追加口25を塞ぐように収容されるものとしたが、図2に示すように、蓋26は追加口25を塞ぐように追加口25に嵌合する栓状に形成されても良いし、蓋26を栓状に形成するのが難しい場合には、図3に示すように、円錐台状に形成しても良い。
このように、蓋26の形状は、蓋26が任意のタイミングで溶融されること、追加B2323が溶融したとき、これが蓋26の隙間から漏れでないこと、追加B2323が溶融したとき、蓋26が浮かないこと、の3つの条件を満たすものであれば任意の形状で良い。
また、本実施の形態では特に言及していないが、図4に示すように、追加B23用容器20の底部は漏斗状に形成されても良い。これにより、溶融した追加B2323が追加口25に誘導されるため、追加B2323が少なくなってきても、確実に全ての追加B2323をルツボ11内にスムーズに供給することができると共に、無駄なく追加B2323を使用可能である。つまり、追加B2323の供給量の最大値を正確に把握することが可能になる。
更に、追加口25は、図5に示すように、ルツボ11の中心軸とズレる位置に形成されることが好ましい。追加口25がルツボ11の中心軸からズレていると、ルツボ11を上断面から見た場合、追加B2323が原料融液14の中心に添加されるのではなく、ルツボ11の側壁付近から添加されるため、追加B2323が供給されたときの原料融液14の攪拌効果を高めることができるからである。
また、本実施の形態では、B23追加用ヒータ24の熱が追加B23用容器20の周辺に効率的に伝熱されるように、追加B23用容器20の周囲に誘導加熱用の伝熱材28が設けられるものとしたが、同様の効果が得られれば他の構成でも構わない。
例えば、B23追加用ヒータ24をアンプル12の上部に設けたり、ランプ加熱により追加B2323や蓋26のみを狙って加熱したり、凹面鏡を用いて集光加熱しても良い。
(実施例1)
図1に示す結晶製造装置10及び図2に示す構成の蓋26を用いて、3インチのSiドープGaAs結晶を成長した。準備したGaAs原料は6100g、Siドーパントは1.2gであった。ルツボ11内にGaAs及びSiを供給してアンプル12で密閉した後、結晶成長用ヒータ13でGaAs原料及びSiドーパントを溶融させて原料融液14とすると共に原料融液14の温度を制御して、ルツボ11内でその下方から上方に向かって結晶15を成長させた。追加B23用容器20に予め追加B2323を200g収容しておき、これをB23追加用ヒータ24で、蓋26と共に加熱し、GaAs結晶の成長が固化率35%まで進行したタイミングで追加口25が溶融し開放され、ルツボ11内の原料融液14に追加B2323の供給を開始し、GaAs結晶の成長が固化率70%付近になるまで、追加B2323の全量200gを一定の速さで原料融液14に供給した。
(比較例1)
比較例1として実施例1の構成から追加B23を供給する機構、すなわち本発明の一実施例である図1の結晶成長装置から19〜28の機構を省き、結晶成長させた。追加B23を供給する機構を設けない以外は実施例1と同条件で成長させた。
図6に実施例1と比較例1のGaAs結晶の固化率に対するキャリア濃度の結果を示す。比較例1で成長させた結晶は、固化率が35%を超えたあたりから、結晶中のキャリア濃度が大幅に上昇していることがわかる。一方で、実施例1は比較例1に対して、B23を追加したタイミングからキャリア濃度の上昇が抑えられ、安定したキャリア濃度分布となっている。
なお、実施例1における追加B23重量及び追加B23の供給を開始するタイミングは、事前に追加B23の供給を行わずに結晶を成長させてサンプリングしてから、サンプルの成長過程を元に結晶の固化率とキャリア濃度の相関を検討し、狙いのキャリア濃度となるように追加B23の供給条件を決定したものである。このように事前に得られている従来方式の成長の結果を参考にして、狙いのキャリア濃度とするように、追加B23重量、供給タイミング、追加口25の大きさなどを決定すればよい。
(実施例2)
図1に示す結晶製造装置10及び図2に示す構成の蓋26を用いて、4インチのSiドープGaAs結晶を成長した。準備したGaAs原料は10000g、Siドーパントは1.9g、追加B23は320gとした。事前に行ったサンプル結晶成長から、追加B23が無い場合のキャリア濃度の推移は前記3インチの比較例と同様になることがわかっている。それに対して、GaAs結晶の固化率35〜70%の領域で成長中にB23を追加したところ、実施例1と同様に大幅なキャリア濃度の上昇はなく、安定したキャリア濃度分布が得られた。
以上要するに、本発明によれば、アンプル封入方式を採用し、結晶の成長中に任意のタイミングでルツボ内に新たな原料を追加することで、結晶中のキャリア濃度を制御でき、しかも従来に比べて長尺で、長手方向におけるキャリア濃度が安定したSiドープGaAs単結晶を製造することができる。
10 結晶製造装置
11 ルツボ
12 アンプル
13 結晶成長用ヒータ
14 原料融液
15 結晶
16 種結晶設置部
17 拡径部
18 胴部
19 ルツボ蓋
20 追加B23用容器
21 載置孔
22 通気孔
23 追加B23
24 B23追加用ヒータ
25 追加口
26 蓋
27 断熱材
28 伝熱材

Claims (13)

  1. 原料を収容するルツボと、
    前記ルツボを封入するアンプルと、
    前記アンプルの周囲に設けられ、前記原料を加熱する結晶成長用ヒータと、
    を備え、
    前記結晶成長用ヒータで前記原料を溶融させて原料融液とすると共に前記原料融液の温度を制御して、前記ルツボ内でその下方から上方に向かって結晶を成長させる縦型ボート法の結晶製造装置において、
    前記ルツボ内には、前記原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを含み、
    前記アンプル内であって前記原料とは別の位置に設けられた追加原料としての追加B23と、
    前記追加B23を前記原料とは独立して加熱するB23追加用ヒータと、
    を備え、
    前記結晶の成長中に前記B23追加用ヒータで前記追加B23の温度を制御して、前記追加B23の少なくとも一部を溶融させると共に前記ルツボ内に供給することを特徴とする縦型ボート法の結晶製造装置。
  2. 前記アンプル内であって前記ルツボの上部に設けられ、前記追加B23を収容する追加B23用容器を更に備え、
    前記追加B23用容器の底部には追加口が形成されており、前記追加B23は前記追加口から前記ルツボ内に供給される請求項1に記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  3. 前記追加口は、前記ルツボの中心軸とズレる位置に形成される請求項2に記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  4. 前記追加口は、前記追加B23よりも融点の高い別の材料で形成された蓋で予め塞がれており、前記結晶の成長中に前記B23追加用ヒータで前記蓋を溶融させて前記追加口を開放し、前記追加B23を前記ルツボ内に供給する請求項2又は3に記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  5. 前記蓋は板状に形成され、前記追加B23用容器内に前記追加口を塞ぐように収容される請求項4に記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  6. 前記蓋は前記追加口に嵌合する栓状に形成され、前記追加口を塞ぐように前記追加口に嵌合される請求項4に記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  7. 前記追加B23用容器の底部は漏斗状に形成される請求項2〜6のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  8. 前記追加B23用容器の材質はPBNである請求項2〜7のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  9. 前記追加口の大きさは0.3〜1mmである請求項2〜8のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  10. 前記結晶成長用ヒータと前記B23追加用ヒータとは断熱材により仕切られる請求項1〜9のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  11. 前記B23追加用ヒータは、前記アンプルの上部に設けられる請求項1〜10のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  12. 前記追加B23用容器の周囲に誘導加熱用の伝熱材が設けられる請求項2〜11のいずれかに記載の縦型ボート法の結晶製造装置。
  13. ルツボ内に収容された原料を溶融させて原料融液とすると共に前記原料融液の温度を制御して、前記ルツボ内でその下方から上方に向かって結晶を成長させる縦型ボート法の結晶製造方法において、
    前記ルツボ内に前記原料としてのGaAsとドーパントとしてのSiとを収容し、前記原料とは別の位置に追加原料としての追加B23を収容し、前記結晶の成長中に前記追加B23の温度を制御して、前記追加B23の少なくとも一部を溶融させると共に前記ルツボ内に供給することを特徴とする縦型ボート法の結晶製造方法。
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