JP2014080132A - 電気鉄道用電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気鉄道の交流き電系統に電力を供給する電力変換装置が、単独運転時に、き電系統で短絡が発生した際の運転継続性を向上させることができる電気鉄道用電力変換システムを提供する。
【解決手段】インバータ1の交流出力を、鉄道用の交流き電線に定電圧で印加し、交流き電線につながる負荷に電力を供給するものであって、1の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある一定値に対する超過分の瞬時値に比例した値を、1のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算する制御装置3を設けた電気鉄道用電力変換システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気鉄道のき電系統に、単独で電力を供給する電力変換装置の制御に適用する電気鉄道用電力変換システムに関する。
従来、電気鉄道用交直電力変換装置として、例えば特許文献1、2に示すように構成したものがある。
特開2001−354052号公報 特開2001−047894号公報
前述の特許文献1、2に示す電気鉄道用交直電力変換装置は、例えば車両基地(ヤード)に適用される場合、き電系統において樹木等による短絡事故や地絡事故が発生して、該電力変換装置が運転を継続できないことがある。
該電力変換装置が単独運転時に、き電系統における短絡事故が発生すると、1/X(pu)(Xは線路のインピーダンス)の電流が流れ、これに対して過電流保護装置が動作して該電力変換装置が保護停止する。
一方、該電力変換装置が短絡発生時もある程度の時間は運転を継続する要求があり、従来の電力変換装置は、これに対応できるものではなかった。
そこで、本発明では、電気鉄道のき電系統に電力を供給する電力変換装置が、単独運転時に、き電系統で短絡が発生した際の運転継続性を向上させることができる電気鉄道用電力変換システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、電力変換装置の交流出力を、電気鉄道用の交流き電線に定電圧で印加し、前記交流き電線につながる負荷に電力を供給する電気鉄道用電力変換システムにおいて、
前記電力変換装置の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある一定値を超過した場合に、その超過分に応じて前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の交流電圧制御量を低減し、前記電力変換装置の交流出力電流を制限する制御装置を設けた電気鉄道用電力変換システムである。
本発明によれば、電気鉄道のき電系統に電力を供給する電力変換装置が、単独運転時に、き電系統で短絡が発生した際の運転継続性を向上させることができる電気鉄道用電力変換システムを提供することができる。
本発明の電気鉄道用電力変換システムの概略構成を示す図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第1の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 図2の制御装置の機能を説明するための図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第2の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 図4の制御装置の機能を説明するための図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第3の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第4の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第5の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第6の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。 本発明の電気鉄道用電力変換システムの第7の実施形態で、図1の制御装置のみを示すブロック図。
本発明の概略構成は、図1のように電力変換装置例えばインバータ1の交流出力を、電気鉄道用の交流き電線2に定電圧で印加し、交流き電線2につながる負荷(図示せず)に電力を供給する電気鉄道用電力変換システムにおいて、インバータ1の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある一定値を超過した場合に、その超過分に応じてインバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器の交流電圧制御量を低減し、前記電力変換装置の交流出力電流を制限する制御装置3を設けたものである。
インバータ1は、電力変換素子11、12、13、14をブリッジ接続し、各電力変換素子は半導体素子例えばIGBTと、各IGBTに逆並列に接続したダイオードとからなり、インバータ1の入力端子間に平滑コンデンサ15が接続されている。
インバータ1の入力端子には、直流電源例えばコンバータ4が接続されている。コンバータ4の出力である直流出力は、インバータ1に入力されてここで交流に変換され、この変換された単相交流出力は、電気鉄道用の交流き電線2に定電圧で印加されるようになっている。
制御装置3は、電流検出器31により検出したインバータ1の交流出力電流と、電圧検出器32により検出したインバータ1の交流出力電圧を、制御回路33に入力し、制御回路33においてインバータ1の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある一定値を超過した場合に、その超過分に応じてインバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器の交流電圧制御量を低減し、インバータ1の交流出力電流を制限するようになっている。
(第1実施形態)
図2は本発明の第1実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3の概略構成を示すブロック図であり、図3は図1の制御装置3の機能を説明するための図である。
図1の電圧検出器32により検出したインバータ1の交流出力電圧を単相位相弁別器例えば位相ロックループaに入力して位相θinvを検出し、これは後述する逆dq変換回路gに入力される。また、電圧検出器32により検出したインバータ1の交流出力電圧を、振幅演算回路bに入力して電圧振幅検出値を求める。
振幅演算回路bで求めた電圧振幅検出値を減算器dの−端子に入力し、減算器dの+端子に電圧振幅目標値設定器cからの電圧振幅目標値を入力し、電圧振幅検出値と電圧振幅目標値との偏差を求め、この偏差を交流電圧制御器eに入力し、ここで交流電圧制御値を求め、これを減算器fの+端子に入力し、減算器fの−端子に、後述する制御回路33を構成する超過分検出手段lの出力を入力する。
制御回路33は、単相dq変換回路jと、振幅演算回路kと、超過分検出手段lを備えている。単相dq変換回路jには図1の電流検出器31により検出した交流出力電流を入力し、交流出力電流をd軸成分とq軸成分に変換した値を求める。振幅演算回路kは、単相dq変換回路jで求めた交流出力電流のd軸成分とq軸成分を入力し、交流出力電流の振幅値を求める。超過分検出手段lは、振幅演算回路kで求めた振幅値が、後述する一定値を超過した場合、その超過分に比例した値を求める。
ここで、一定値は、前述したようにインバータ1の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある値のうちで、最適と思われる値が用いられる。
減算器fの−端子に、超過分検出手段lの出力が入力され、減算器fの+端子に、交流電圧制御器eの出力である、交流電圧制御値が入力され、減算器fにおいて、交流電圧制御器eの出力である、交流電圧制御値と、超過分検出手段lの出力との偏差が求められる。
逆dq変換回路gにおいて、減算器fの偏差と、前述の位相ロックループaに求めた位相θinvと、設定器iからの設定値を入力し、インバータ出力電圧指令値を出力する。
パルス幅変調回路hは、逆dq変換回路gで求めたインバータ出力電圧指令値を入力し、インバータ1の電力変換素子に与えるゲートパルスを出力する。
図2の単相dq変換回路jと、振幅演算回路kと、超過分検出手段lと、減算器fで図1で示す本発明の制御装置3を構成しており、これが無いものは、従来の電気鉄道用電力変換システムである。
以上述べた第1の実施形態によれば、図3に示すように、図2の単相dq変換回路jと振幅演算回路kからなる出力電流振幅検出手段jkの出力が、超過分検出手段lに入力され、超過分検出手段lから出力が生じた値を、交流電圧制御器eの出力から減算器fにより減算することで、インバータ出力電圧指令値が低減するので、短絡事故等でインバータ1に流れる過電流が抑制され、インバータ1の運転継続性を高めることができる。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3の概略構成を示すブロック図であり、図5は図1の制御装置3の機能を説明するための図である。
制御装置3は、図2と同様に単相dq変換回路jと、振幅演算回路kと、超過分検出手段lを備え、また減算器mを電圧振幅目標値設定器cと減算器dとの間に設け、減算器mの−端子に超過分検出手段lの出力を減算器mの−端子に入力し、減算器mの+端子に電圧振幅目標値設定器cの電圧振幅目標値を入力したものである。
以上述べた第2の実施形態によれば、インバータ1の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の瞬時値に比例した値を、インバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力である交流電圧目標値から減算することで、インバータ出力電圧指令値が低減するので、短絡事故等でインバータ1に流れる過電流が抑制され、インバータ1の運転継続性を高めることができる。
(第3実施形態)
図6は本発明の第3実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3は、次のようにしたものである。すなわち、図3の超過分検出手段lの出力と、減算器fの−端子との間に、新たに最大値保持回路nを追加したものである。最大値保持回路nは、超過分検出手段lの出力のうちの最大値を保持する。
以上述べた第3の実施形態によれば、インバータの交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の最大値を保持したものに比例した値を、インバータのゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算することで、インバータ出力電圧指令値が低減するので、短絡事故等でインバータ1に流れる過電流が抑制され、インバータ1の運転継続性を高めることができる。
(第4実施形態)
図7は本発明の第4実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3は、次のようにしたものである。すなわち、図6の交流電圧制御器eの出力側に設けた減算器fを設けず、交流電圧制御器eの入力側と、交流電圧目標値の間に、新たに減算器oを設け、この減算器oの−端子に、最大値保持回路nの出力を入力するようにしたものである。
以上述べた第4実施形態によれば、インバータ1の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の瞬時値に比例した値を、インバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力である交流電圧目標値から減算することで、インバータ出力電圧指令値が低減するので、短絡事故等でインバータ1に流れる過電流が抑制され、インバータ1の運転継続性を高めることができる。
(第5実施形態)
図8は本発明の第5実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3は、超過分検出回路rと、以下に述べる二乗演算器s、最大値保持回路n、乗算器p、制御ゲイン設定器q、減算器fを含む制御ゲイン演算回路を備えている。
超過分検出回路rは、電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲例えば+1(A)〜−1(A)を超えた超過値を検出する。
二乗演算器sは、超過分検出回路rが検出した検出超過値の電流瞬時値を二乗する。最大値保持回路nは、二乗演算器sで演算した演算値のうちの最大値を保持しかつこれを出力する。制御ゲイン設定器qは制御ゲインを予め設定するものである。乗算器pは制御ゲイン設定器qで設定された制御ゲインと最大値保持回路nの出力を乗算する。減算器fは電圧制御器eの出力から乗算器pの出力を減算する。
このように構成された第5実施形態の制御装置は、超過分検出回路rでインバータ1の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗演算器sで二乗した値のうちの最大値を最大値保持回路nが保持し、この保持した最大値と、制御ゲイン設定器qで予め設定された制御ゲインとを乗算器pで乗算した値を、インバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器eの出力から減算器fで減算する。この結果、電気鉄道のき電系統に電力を供給するインバータ1が、単独運転時に、き電系統で短絡発生時や、変圧器負荷投入時の運転継続性を向上させることが可能になる。
さらに、き電系統に接続される変圧器負荷を投入する際、直流偏磁により大電流が流れ続け、電圧が回復するまでに時間がかかるのを、短縮できる。
また、インバータ1の交流出力電流の瞬時値を検出するようにしたので、前述の実施例のようにインバータ1の交流出力電流の実効値を求めるものに比べて速い応答となる。これは単相交流はそれほど応答が遅くならないが、三相交流の場合応答が遅くなる。
さらに、最大値保持回路nを二乗演算器sの出力側と乗算器pの入力側の間に設けたことで、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰が早くなり、より安定した動作が得られる。超過分検出回路rで検出した超過分をそのまま後段の減算器fで用いると、過電流抑制の応答は速いが、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰に時間がかかったり、出力電流が正負非対称となった場合の動作が不安定になることがあるため、最大値保持回路nを二乗演算器sの出力側と乗算器pの入力側の間に設けることが有効である。
以上述べた第5実施形態では、最大値保持回路nを設けた場合について説明したが、用途によっては最大値保持回路nがない場合であっても、前述した本発明の効果が得られる。
(第6実施形態)
図9は本発明の第6実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3は、超過分検出回路rと、以下に述べる二乗演算器s、最大値保持回路n、乗算器p、制御ゲイン設定器q1、q2、切替回路z、切替指令出力回路t1、t2、減算器fを含む制御ゲイン演算回路を備えている。
切替回路zによって、短絡事故等の事故時に使用する第1の制御ゲインを設定する制御ゲイン設定器q2又は事故時以外の正常時に使用する第2の制御ゲインを設定する制御ゲイン設定器q1のいずれかに切替可能に構成され、超過分検出回路rによってインバータ1の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗演算器sによって二乗した値のうちの最大値を最大値保持回路nで保持し、この保持した最大値と前記第1の制御ゲイン又は前記第2の制御ゲインとを乗算器pで乗算した値を、減算器fによってインバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器eの出力から減算し、この減算した値が逆dq変換回路gに与えられる。また、乗算器pで乗算した値は、切替指令出力回路t1、t2に与えられ、切替指令出力回路t1において乗算器pで乗算した値xが規定値yより大きいときは「1」、つまり切替回路zに切替指令が与えられ、また切替指令出力回路t1において乗算器pで乗算した値xが規定値yより小さいか等しいときは「0」、つまり切替回路zに切替指令が与えられない。さらに、乗算器pで乗算した値は、切替指令出力回路t2に与えられ、切替指令出力回路t2において乗算器pで乗算した値xが0である規定値yより大きいときは「1」、つまり切替回路zに切替指令が与えられ、また切替指令出力回路t2において乗算器pで乗算した値xが0である規定値yより小さいか等しいときは「0」、つまり切替回路zに切替指令が与えられない。切替回路zでは、切替指令出力回路t1、t2から切替指令「1」が一定時間が経過した後、第1の制御ゲイン又は前記第2の制御ゲインのいずれかに切替え、前記交流出力電流が一定値を下回った状態が一定時間以上経過したら前記制御ゲインを第2の制御ゲインに戻すことできるようになっている。
以上述べた第6実施形態も第5実施形態と同様な作用効果が得られる。
なお第6実施形態では、最大値保持回路nを設けた場合について説明したが、用途によっては最大値保持回路nがない場合であっても、前述した本発明の効果が得られる。
(第7実施形態)
図10は本発明の第7実施形態を説明するためのものであって、図1の制御装置3は、超過分検出回路rと、インバータ1のゲートパルスを生成するための電圧制御器eの入力側に、短絡事故等の事故時に使用する第1の電圧振幅目標値を設定する電圧振幅目標値設定器c1又は事故時以外の正常時に使用する第2の電圧振幅目標値を設定する電圧振幅目標値設定器c2のいずれかに切替可能に構成され、以下に述べる二乗演算器s、最大値保持回路n、乗算器p、制御ゲイン設定器q、切替指令出力回路t、減算器fを含む制御ゲイン演算回路を備えている。
このような構成の第7実施形態は、超過分検出回路rにおいてインバータ1の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗演算器sで二乗した値のうちの最大値を最大値保持回路nが保持し、この保持した最大値と、予め設定された制御ゲインとを乗算器pにより乗算した値xが、規定値であるyを超えた状態が一定時間経過したのち、前記第2の出力電圧目標値に切替るように構成され、乗算した値xが、0であるyより小さいか等しいときが一定時間経過したのち、前記第1の出力電圧目標値に切替るように構成されている。
この第7実施形態も最大値保持回路nを二乗演算器sの出力側と乗算器pの入力側の間に設けたことで、次の問題点を解決できる。すなわち、超過分検出回路rで検出した超過分をそのまま後段の電圧制御量低減手段に用いると、過電流抑制の応答は速いが、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰に時間がかかったり、出力電流が正負非対称となった場合の動作が不安定になることがある。
超過分検出回路rで検出した超過分のピーク値を、最大値保持回路nで保持することで、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰が早くなり、より安定した動作が得られる。
超過分検出回路rで求めた低減量が所定の値を超過したら、超過分検出回路rの制御ゲインを低減することで、変圧器負荷偏磁時の電圧の回復を早める。
本制御が動作(超過分検出回路rの超過分がゼロでなくなる)したら、電圧基準を低減することで、偏磁による電流の収束を早める。
以上述べた第7実施形態も第5実施形態と同様な作用効果が得られる。
第5、6、7実施形態では、電気鉄道のき電系統に電力を供給する例えばインバータが、単独運転時に、き電系統で短絡発生時や、変圧器負荷投入時の運転継続性を向上させることができる。
なお第7実施形態では、最大値保持回路nを設けた場合について説明したが、用途によっては最大値保持回路nがない場合であっても、前述した本発明の効果が得られる。
(変形例)
前述の実施形態の電流検出器31は、回転座標系への変換や実効値演算などにより、出力電流振幅を検出する、公知の種々の手段であってもよい。
また、前述の実施形態の超過分算出手段lは、一定値に対する出力電流の超過量を検出するものであって、一定値からの超過分に比例した値とする、不感帯つき比例器を用いてもよい。
さらに、前述の実施形態の最大値保持回路nで検出した超過分をそのまま後段の電圧制御量低減手段で用いると、過電流抑制の応答は速いが、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰に時間がかかったり、出力電流が正負非対称となった場合の動作が不安定になることがある。そこで、超過分検出手段lで検出した超過分の最大値を最大値保持回路nで保持することで、変圧器投入などによる励磁突入電流の減衰が早くなり、より安定した動作が得られる。
また、前述の実施形態の電圧制御量低減手段として、前述の実施形態の最大値保持回路nにて検出した、出力電流の一定値に対する超過分に応じて交流電圧制御量を低減させるようにしてもよい。
a…単相位相ロックループ、b…振幅演算回路、c、c1、c2…電圧振幅目標値設定器、d…減算器、e…交流電圧制御器、f…減算器、g…逆dq変換回路、h…パルス幅変調回路、i…設定器、j…単相dq変換回路、k…振幅演算回路、jk…出力電流振幅検出手段、l…超過分検出手段、m…減算器、n…最大値保持回路、o…減算器、p…乗算器、q、q1、q2…制御ゲイン設定器、r…超過分検出回路、s…二乗演算器、z…切替回路、t、t1、t2…切替指令出力回路、1…インバータ、11、12、13、14…電力変換素子、15…平滑コンデンサ、2…交流き電線、3…制御装置、31…電流検出器、32…電圧検出器、33…制御回路、4…直流電源。

Claims (11)

  1. 電力変換装置の交流出力を、電気鉄道用の交流き電線に定電圧で印加し、前記交流き電線につながる負荷に電力を供給する電気鉄道用電力変換システムにおいて、
    前記電力変換装置の交流出力電流が定格電流と過電流保護レベルの間にある一定値を超過した場合に、その超過分に応じて前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の交流電圧制御量を低減し、前記電力変換装置の交流出力電流を制限する制御装置を設けたことを特徴とする電気鉄道用電力変換システム。
  2. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の瞬時値に比例した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  3. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の最大値を保持したものに比例した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  4. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の瞬時値に比例した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力である交流電圧目標値から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  5. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流振幅の一定値に対する超過分の最大値を保持したものに比例した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力である交流電圧目標値から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  6. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値と、予め設定された制御ゲインとを乗算した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  7. 前記制御装置は、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値のうちの最大値を保持し、この保持した最大値と、予め設定された制御ゲインとを乗算した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算することを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  8. 前記制御装置は、短絡事故等の事故時に使用する第1の制御ゲイン又は事故時以外の正常時に使用する第2の制御ゲインのいずれかに切替可能に構成され、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値と前記第1の制御ゲイン又は第2の制御ゲインとを乗算した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算し、この減算した値が所定の値を超過した状態が、一定時間が経過した後、前記第1の制御ゲイン又は前記第2の制御ゲインのいずれかに切替え、前記交流出力電流が一定値を下回った状態が一定時間以上経過したら前記制御ゲインを第2の制御ゲインに戻すことを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  9. 前記制御装置は、短絡事故等の事故時に使用する第1の制御ゲイン又は事故時以外の正常時に使用する第2の制御ゲインのいずれかに切替可能に構成され、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値のうちの最大値を保持し、この保持した最大値と前記第1の制御ゲイン又は第2の制御ゲインとを乗算した値を、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の出力から減算し、この減算した値が所定の値を超過した状態が、一定時間が経過した後、前記第1の制御ゲイン又は前記第2の制御ゲインのいずれかに切替え、前記交流出力電流が一定値を下回った状態が一定時間以上経過したら前記制御ゲインを第2の制御ゲインに戻すことを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  10. 前記制御装置は、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力側に、短絡事故等の事故時に使用する第1の電圧振幅目標値又は事故時以外の正常時に使用する第2の電圧振幅目標値のいずれかに切替可能に構成され、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値と、予め設定された制御ゲインとを乗算した値が、規定値を超えた状態が一定時間経過したのち、前記第2の出力電圧目標値に切替ることを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
  11. 前記制御装置は、前記電力変換装置のゲートパルスを生成するための電圧制御器の入力側に、短絡事故等の事故時に使用する第1の電圧振幅目標値又は事故時以外の正常時に使用する第2の電圧振幅目標値のいずれかに切替可能に構成され、前記電力変換装置の交流出力の電流瞬時値の所定範囲を超えた超過値を検出し、この検出超過値を二乗した値のうちの最大値を保持し、この保持した最大値と、予め設定された制御ゲインとを乗算した値が、規定値を超えた状態が一定時間経過したのち、前記第2の出力電圧目標値に切替ることを特徴とする請求項1記載の電気鉄道用電力変換システム。
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JP2002238163A (ja) * 2001-02-06 2002-08-23 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置

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