JP2014080065A - 軌道系車両及びその製造方法 - Google Patents

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亮介 村井
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Abstract

【課題】軌道系車両の先頭部の形状が変更されても、軌道系車両の構造強度の再検討を不要し、再検討に要する費用と時間を節減すると共に、設計や製図の遅れを解消する。
【解決手段】軌道系車両10の前部は車体構造体12と先頭構造体18とで構成され、車体構造体12は上部構造体14と床構造体16とからなる。車体構造体12の前端に強度部材24が設けられている。強度部材24は上部構造体14及び床構造体16の互いに端面に合致した四角形状の梁材26と、梁材26の四隅部に設けられた斜材28とからなる。先頭構造体18は弾性体を有する荷重変動抑制手段30を介して強度部材24に連結されている。車体構造体12と強度部材24のみで車両全体の強度を受け持つことで、先頭構造体18の形状を変更しても、軌道系車両10の強度の再検討が不要になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、設計段階における強度検討等を容易にし、設計工程に要する時間を低減可能な軌道系車両及びその製造方法に関する。
定められた軌道を走行する軌道系車両には、市中を走行する路面電車や、市中と郊外とを結ぶ軌道系車両、あるいは鉄道車両などがある。これらの軌道系車両の全体構造は標準化が進んできているが、車両の先頭部の形状は、車両の顔であり、デザイン性が要求されるため、運行会社のニーズや好みに合わせてその都度検討される。しかも、設計段階で何度も変更され、決定までに時間を要する。
現状の車両は、先頭構造体も強度を受け持っているため、先頭部の形状が確定しないと、強度検討を行うことができない。そのため、設計や製図が遅れるが往々にしてある。また、強度検討後に先頭部の形状が変更されると、その度に、有限要素法等を用いた構造解析を行い、車両の構造強度を再検討する必要があり、多大な費用と時間がかかる。
特許文献1には、鉄道車両の製造方法が開示されている。この製造方法は、車体の先頭形状を持った運転室ユニットを単独で形成し、これを他の車体部分と組み合わせて車体全体を形成し、組合せ時に、運転室ユニットと他の車体部分との相互の配管及び配線を接続するものである。この製造方法の目的は、組立ての合理化を図り、仕様の多様化に容易に対応し、かつ低コスト化するものである。
特開平11−268640号公報
特許文献1に開示された車両の製造方法は、製造工程の合理化を図るものであり、設計の工数低減を達成するものではない。即ち、車両の先頭部の形状の変更に伴う設計や製図の遅れを解消するものではない。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、車両の先頭部の形状が変更されても、車両の構造強度の再検討を不要し、再検討に要する費用と時間を節減すると共に、設計や製図の遅れを解消することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の軌道系車両は、車両の先頭部の形状を形成する先頭構造体と、先頭構造体に連設されて車体中央部分を構成し、主として上部構造体と床構造体とからなり、内部に乗車空間を形成する車体構造体と、車体構造体の前端に設けられると共に、先頭構造体が連結され、先頭構造体に強度分担をさせることなく車両の強度に対して必要強度を分担する強度部材とを備えている。
本発明では、車体構造体及び強度部材に車体全体の強度を受け持たせ、先頭構造体に強度を受け持たせないので、強度検討を含めた車両設計と、先頭構造体の形状検討とは、切り離して作業できる。そのため、先頭構造体の形状を変更しても、車両の強度の再検討を要しないので、当初のスケジュールに沿った作業が可能になる。従って、再検討に要する費用と時間を節減できると共に、設計や製図の遅れを解消することができる。
また、車体構造体には、先頭構造体のみの重量に基づく荷重が付加される。そのため、予め先頭構造体の標準重量を設定し、これに基づいて強度検討をしておけば、先頭構造体の形状が変更されても、強度検討に及ぼす影響を無視できる。
本発明において、強度部材は、車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材で構成され、梁材の四隅に筋交い構造を有し、水平荷重に対する変形を防止するようにするとよい。四角形状の梁材とし、梁材の四隅に筋交い構造を有することで、車体構造体の横断面内の剛性を高め、水平荷重に対する車体の強度を確保できる。また、強度部材が車内空間を遮らないので、乗客の前方視野を確保できると共に、先頭構造体の内部に運転室を設けることができる。
このように、本発明では、先頭構造体を切り離し、強度部材を含む車体構造体のみで強度検討するため、先頭構造体を介して車体構造体に伝達される荷重はなるべく小さいほうが望ましい。即ち、先頭構造体を介して強度部材に伝達される荷重が大きいと、厳密には強度計算の前提が違ってくるからである。そのため、本発明では、望ましくは、先頭構造体と強度部材との連結部に弾性体を介在させ、先頭構造体から強度部材に加わる荷重の変動を抑制する荷重変動抑制手段を設けるとよい。これによって、強度部材を含む車体構造体の強度検討において、先頭構造体から車体構造体に加わる荷重の影響を無視できる。
本発明において、強度部材は、車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材と、梁材の四隅で該梁材の隣り合う2辺間に傾斜して架設された斜材とからなるとよい。四角形状の梁材としたことで、前記作用効果を得ることができると共に、斜材を設けたことで、梁材の強度負担を軽減できるため、梁材を軽量化できる。
強度部材の別な構成として、車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材で構成され、梁材の四隅部は内辺が隣り合う2辺に対して傾斜した斜辺とし、四隅部が幅広に形成されているとよい。これによって、四角形状の梁材を用いた作用効果に加えて、強度部材の強度を保持しつつ、斜材が不要になるため、斜材が車内空間に突出することがなくなる。そのため、車内空間を広げ、社内の美観を妨げない。
強度部材のさらに別な構成として、車体構造体の隔壁前端に上下方向及び横方向に架設された複数の梁材からなり、梁材は、先頭構造体に沿うように先頭構造体の車両前後方向の形状に合わせて曲げ加工されているとよい。これによって、強度部材が余分なスペースを取らないので、先頭構造体の内側スペースを有効利用できる。
本発明において、荷重変動抑制手段は、先頭構造体と車体構造体間に介設された弾性体と、先頭構造体と車体構造体間に対向配置された異磁極の磁石と、先頭構造体と車体構造体の横断方向のずれを防ぐストッパとから構成されているとよい。先頭構造体と車体構造体間の変形ずれは、主として連結面内で起こるが、前記弾性体と異磁極の磁石とで、連結面内での変形ずれを許容しながら、先頭構造体と車体構造体間の荷重伝達を有効に抑制できる。また、先頭構造体と車体構造体間の許容限度以上の横ずれをストッパにより防止できる。
荷重変動抑制手段の別な構成として、先頭構造体及び車体構造体に穿設されたバカ孔に挿入されたボルトと、先頭構造体と車体構造体間に設けられ、ボルトが貫通した弾性体と、ボルトに螺合したナットの緩みを止めるピンとから構成されているとよい。かかる構成では、先頭構造体と車体構造体間にはバカ孔と弾性体とが介在しているので、簡素かつ低コストな構成で、先頭構造体と車体構造体間の荷重伝達を有効に抑制できる。
荷重変動抑制手段のさらに別な構成として、先頭構造体に螺合した第1のボルトと、車体構造体に螺合した第2のボルトと、第1のボルトと第2のボルト間に配置され、これら両ボルト間に結合された弾性体とで構成されているとよい。これによって、前記構成と同様に、簡素且つ低コストな構成で、先頭構造体と車体構造体間の荷重伝達を有効に抑制できる。
また、前記軌道系車両を製造する本発明の製造方法は、先頭構造体を除いて、車両全体の強度検討を行う第1工程と、車両全体の強度を車体構造体及び強度部材に受け持たせ、第1工程の強度検討に基づいて車体構造体及び強度部材の仕様を決定する第2工程と、先頭構造体の仕様を決定する第3工程と、第2工程で決定した仕様に基づいて、前端に強度部材が設けられた車体構造体を製造する第4工程と、第3工程で決定した仕様に基づいて先頭構造体を製造し、製造した先頭構造体を強度部材に連結する第5工程とからなるものである。
前記本発明方法によって、車体構造体及び強度部材に車両全体の強度を受け持たせ、先頭構造体に強度を受け持たせないので、強度検討を含めた車両設計と、先頭構造体の形状検討とは、切り離して作業できる。そのため、先頭構造体の形状を変更しても、強度の再検討を要しないので、当初のスケジュールに沿った作業が可能になる。従って、強度の再検討に要する費用と時間を節減できると共に、設計や製図の遅れを解消することができる。
また、車体構造体には、先頭構造体のみの重量に基づく荷重が付加されるので、予め先頭構造体の標準重量を設定し、これに基づいて強度検討をしておけば、先頭構造体の形状が変更されても、強度検討に及ぼす影響を無視できる。
本発明方法の第5工程において、先頭構造体を弾性体を有する荷重変動抑制手段を介して強度部材に連結するとよい。これによって、先頭構造体を介して強度部材に伝達される荷重の変動を抑制できるので、強度部材を含む車体構造体の強度検討において、先頭構造体から加わる荷重の変動を無視できる。
本発明によれば、強度部材を車体構造体の前端に設けたことで、先頭構造体の形状変更があっても、車両強度の再検討を要しなくなるので、強度の再検討に要する費用と時間を節減できると共に、強度の再検討に伴う設計や製図の遅れを解消できる。
本発明の第1実施形態に係る軌道系車両の正面図である。 前記軌道系車両の側面図である。 前記軌道系車両の強度部材を示す斜視図である。 前記軌道系車両の荷重変動抑制手段を示す平面図であり、(A)は変形前、(B)は変形後を示す。 前記軌道系車両の設計段階を含めた製造工程を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る強度部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る強度部材の斜視図である。 前記第3実施形態に係る強度部材の平面視断面図である。 本発明の第4実施形態に係る荷重変動抑制手段の正面図である。 本発明の第5実施形態に係る荷重変動抑制手段の正面図である。 軌道系車両の先頭構造体の一例を示す正面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1及び図2において、車両10は、市中と郊外とを連絡し、定められた軌道Rを走る無人運転のゴムタイヤ式車両である。軌道系車両10は、車体を構成する車体構造体12と、車両10の先頭部の形状を形成する先頭構造体18と、軌道系車両10の後端部の形状を形成する後部構造体20とから構成されている。車体構造体12は、側壁及び天井壁からなる上部構造体14と、軌道系車両10の床部を構成する床構造体16とで構成されている。床構造体16の下方に走行用タイヤ22が設けられている。車両10を構成する車体はアルミ材で製作されている。
図3は車台構造体14の前端部を示している。車台構造体14を構成する上部構造体14及び床構造体16の前端に、強度部材24が取り付けられている。強度部材24は、車体構造体12の四角形状の隔壁の端部に合わせて形成された四角形状の梁材26と、梁材26の四隅で隣り合う梁材間に斜めに取り付けられた4個の斜材28とで構成されている。梁材26は、床構造体14の横断面方向(矢印c方向又は矢印d方向)に板幅方向が向けられた平板状のアルミ材で構成されている。梁材26は、さらに強度を要する場合には、I型アルミ材又はH型アルミ材で構成してもよい。先頭構造体18は強度部材24に連結されている。図1中、a−a線(一点鎖線)が先頭構造体18と強度部材24との連結部を示している。
図4は、先頭構造体18と強度部材24とを連結する連結部に設けられた荷重変動抑制手段30の構成を示している。先頭構造体18と上部構造体14の互いに対向する面14a及び18aに、積層ゴム31が接着されている。また、積層ゴム31の両側で、対向面14a、18aに、二対の異磁極の磁石32と磁石34とが対向配置されている。両磁石間には吸引力が働いている。また、該対向面にストッパ36及び38が設けられ、対向面14a、18aの矢印c方向への許容値以上のずれを防止している。同様の目的で、該対向面に許容値分だけのたるみをもたせた可撓性のワイヤ40が接続されている。ワイヤ40によって、許容値以上の矢印c方向のずれを防止している。
図4(A)は先頭構造体18と上部構造体14との間に、矢印c方向のずれが生じる前の状態を示し、図4(B)は、ずれが生じた後の状態を示す。先頭構造体18と上部構造体14との連結部には、荷重変動抑制手段30が適宜箇所に複数設けられている。なお、軌道系車両10は、一両編成であり、後部構造体20を先頭構造体として走行する場合もある。そのため、後部構造体20と車体構造体12間にも、強度部材24と荷重変動抑制手段30が設けられている。
図5は、軌道系車両10の設計工程を含めた製造工程を示す。図5において、まず、軌道系車両10の全体の強度検討を行う(S10)。この強度検討においては、先頭構造体18に強度を受け持たせず、車体構造体12及び強度部材24のみに強度を受け持たせる。次に、前記強度検討に基づいて、上部構造体14及び床構造体16を含めた車体構造体12と、強度部材24の仕様を決定する(S12)。その後、デザイン性の観点から、先頭構造体18の仕様を決定する(S14)。
ここまでで設計工程を終了し、次に、製造工程に入る。製造工程では、強度部材24を含めた車体構造体12の製造を行う(S16)。次に、デザイン性の観点から、先頭構造体18を製造する(S18)。その後、製造した先頭構造体18を強度部材24に連結する(S20)。これによって、先頭構造体18から強度部材24に加わる荷重は、先頭構造体18の重量に基づく荷重のみとなる。
本実施形態によれば、車両全体の強度検討で、先頭構造体18に強度を受け持たせず、車体構造体12及び強度部材24のみに強度を受け持たせているので、設計段階で先頭構造体18の形状を変更しても、車両全体の強度の再検討を要しない。そのため、当初のスケジュールに沿った作業が可能になり、強度の再検討に要する費用と時間を節減でき、設計や製図の遅れを解消することができる。
また、車体構造体12と先頭構造体18との変形ずれは、主として連結面内(矢印c方向)で起こる。荷重変動抑制手段30によって、連結面内での許容値以上の変形ずれを防止しながら、許容値内での変形ずれを許容することで、先頭構造体18から強度部材24に伝達する荷重の変動を抑制できる。そのため、強度部材24を含む車体構造体12の強度検討において、先頭構造体18から強度部材24に加わる荷重の変動を無視できる。
さらに、強度部材として四角形状の梁材26を用いたことで、車体構造体12の横断面内での剛性を高めることができ、水平荷重に対する車体の強度を確保できる。また、強度部材24が車内空間を遮らないので、乗客の前方視野を確保できると共に、先頭構造体18の内部に運転室を設けることができる。また、斜材28を設けたことで、該横断面内での強度を補強できるので、梁材26を軽量化、かつ低コスト化できる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図6により説明する。本実施形態は強度部材の別な構成例である。本実施形態の強度部材42は、車体構造体12の四角形状の隔壁の端部に合わせて形成された四角形状の梁材44で構成されている。梁材44は、車体構造体12の横断面方向(矢印c方向又は矢印d方向)に板幅方向が向けられている。また、梁材44の四隅部は、内辺が隣り合う内辺に対して傾斜した斜辺44aとなっている。これによって、梁材44の四隅部は、幅広の形状となっている。
また、梁材44の下辺前面に、水平方向に第2の床構造体45を結合している。先頭構造体18は第2の床構造体45の上方に配置される。従って、先頭構造体18と、車体構造体12との境界線は、図1中のa−b線で示される。先頭構造体18と強度部材42との連結部、及び先頭構造体18と第2の床構造体45との連結部には、図3に示す荷重変動抑制手段30が適宜箇所に設けられている。
本実施形態によれば、梁材44の四隅部は斜辺44aを有した幅広の板幅となっているので、第1実施形態のように斜材28を有さなくても、横断面内の荷重に対し高強度を保持できる。また、斜材28が不要になるので、斜材28が車内空間に突き出ることがなくなり、車内空間を広く取ることができる。また、先頭構造体18は第2の床構造体45の上方に配置されているので、先頭構造体18を第2の床構造体45で支持することもできる。そのため、先頭構造体18の取付けが容易になる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態を図7及び図8によって説明する。本実施形態は強度部材のさらに別な構成例である。図7において、本実施形態の強度部材46は、車体構造体12を構成する天井壁の前端と床構造体16間に架設された2本の梁材48と、車体構造体12を構成する両側壁間に架設された1本の梁材50とで構成されている。梁材48及び50は先頭構造体18の車両前後方向の形状に合わせて曲げ加工されている。そのため、梁材48,50は先頭構造体18の背面に沿った形状となり、先頭構造体18と梁材48,50とは、図7に示すように、適宜箇所に図3の荷重変動抑制手段30を介して連結されている。
図8において、先頭構造体18は、中央面80と、中央面80の両側に、稜線84a、84bを介して斜めに配置された側面82a及び82bとを有している。2本の梁材48は、先頭構造体18の稜線84a、84bに合わせた位置、即ち、該稜線の背面に荷重変動抑制手段30を介して配置されている。梁材50は、座席上面及び窓枠より低い位置に配置されている。そのため、梁材48及び50によって視界の妨げを最小に抑えることができる。また、床構造体16は先頭構造体18の先端部位まで延設されている。先頭構造体18と床構造体16間にも荷重変動抑制手段30が適宜位置に設けられている。従って、先頭構造体18と、車体構造体12との境界線は、図1中のa−b線で示される。
本実施形態によれば、強度部材46によって先頭構造体18の形状を保持できると共に、強度部材46が余分なスペースを取らないので、先頭構造体18の内側スペースを確保できる。また、先頭構造体18が床構造体16の先端部位16aの上方に設けられているので、先頭構造体18を第2の床構造体45で支持することもできる。そのため、先頭構造体18の取付けが容易になる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4実施形態を図9により説明する。本実施形態は、荷重変動抑制手段の別な構成例である。図9において、上部構造体14及び先頭構造体18には、対向する位置に夫々バカ孔14a及び18aが穿設されている。本実施形態の荷重変動抑制手段52は、バカ孔14a、18aに、先頭構造体18側からボルト54が挿入され、ボルト54には上部構造体14側でナット58が螺合している。上部構造体14と先頭構造体18間に硬質ゴム56が配置されている。硬質ゴム56には中央に貫通孔56aが穿設され、ボルト55が貫通孔56aに隙間をもって挿入されている。ナット58のゆるみ止めとして、ナット58の外側でボルト54に設けられた孔にピン60が挿入されている。
荷重変動抑制手段52によれば、ナット58を上部構造体14に対してゆるく螺合させることで、先頭構造体18から上部構造体14に荷重が伝達するのを最小限に抑制できる。また、ボルト54と硬質ゴム56を用いた簡素かつ低コストな構成とすることができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5実施形態を図10により説明する。本実施形態は、荷重変動抑制手段のさらに別な構成例である。図10において、本実施形態の荷重変動抑制手段62は、先端に端板66が結合したボルト64と、先端に端板72が結合したボルト70と、端板66及び72に接着された硬質ゴム76とから構成されている。ボルト64は上部構造体14に設けられたネジ孔に螺合し、ナット68でネジ締めされている。ボルト70は先頭構造体18に設けられたネジ孔に螺合し、ナット74でナジ締めされている。
荷重変動抑制手段62によれば、端板66及び72間に硬質ゴム76が介在していることで、先頭構造体18の荷重が上部構造体14に伝達するのを抑制できると共に、簡易かつ低コストな構成とすることができる。
図11に、先頭構造体18の一具体例を示す。下部中央面90は車両の走行方向と直角でほぼ垂直な面をなし、下部中央面90の上方には、稜線92を介して上方が斜め後方に傾斜した上部中央面94がある。中央面の両側は、後方に向かって傾斜した側面96がある。中央面と側面96の向きは、図7の中央面80と側面82a、82bと同じである。両側の側面96には側窓98がある。また、上部中央面94にも中央窓(図示省略)がある。
本発明によれば、車両の先頭形状が変更されても、車両の構造強度の再検討を不要し、再検討に要する費用と時間を節減すると共に、設計や製図の遅れを解消できる。
10 軌道系車両
12 車体構造体
14 上部構造体
16 床構造体
18 先頭構造体
80 中央面
82a、82b 側面
84a、84b、92 稜線
90 下部中央面
94 上部中央面
96 側面
98 側窓
20 後部構造体
22 走行用タイヤ
24、42、46 強度部材
26、44,48,50 梁材
44a 斜辺
28 斜材
30、52,62 荷重変動抑制手段
31 積層ゴム
32,34 磁石
36,38 ストッパ
40 ワイヤ
45 第2の床構造体
54、64、70 ボルト
56、76 硬質ゴム
58,68,74 ナット
60 ピン
66、72 端板
R 軌道

Claims (11)

  1. 車両の先頭部の形状を形成する先頭構造体と、
    該先頭構造体に連設されて車体中央部分を構成し、上部構造体及び床構造体を含み、内部に乗車空間を形成する車体構造体と、
    前記車体構造体の前端に設けられると共に、前記先頭構造体が連結され、該先頭構造体に強度分担をさせることなく車両の強度に対して必要強度を分担する強度部材とを備えていることを特徴とする軌道系車両。
  2. 前記強度部材は、
    前記車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材で構成され、該梁材の四隅に筋交い構造を有し、水平荷重に対する変形を防止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の軌道系車両。
  3. 前記先頭構造体と前記強度部材との連結部に設けられ、該連結部に弾性体を介在させて該先頭構造体から該強度部材に加わる荷重の変動を抑制する荷重変動抑制手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軌道系車両。
  4. 前記強度部材は、
    前記車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材と、
    該梁材の四隅で該梁材の隣り合う2辺間に傾斜して架設された斜材とからなることを特徴とする請求項2に記載の軌道系車両。
  5. 前記強度部材は、
    前記車体構造体の横断面の方向に板幅方向が向けられた四角形状の梁材で構成され、該梁材の四隅部は内辺が隣り合う2辺に対して傾斜した斜辺とし、該四隅部が幅広に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の軌道系車両。
  6. 前記強度部材は、
    前記車体構造体の隔壁前端に上下方向及び横方向に架設された複数の梁材からなり、該梁材は、前記先頭構造体に沿うように該先頭構造体の車両前後方向の形状に合わせて曲げ加工されていることを特徴とする請求項1に記載の軌道系車両。
  7. 前記荷重変動抑制手段は、
    前記先頭構造体と前記車体構造体間に介設された弾性体と、
    前記先頭構造体と前記車体構造体間に対向配置された異磁極の磁石と、
    前記先頭構造体と前記車体構造体の横断方向のずれを防ぐストッパとからなることを特徴とする請求項3に記載の軌道系車両。
  8. 前記荷重変動抑制手段は、
    前記先頭構造体及び前記車体構造体に穿設されたバカ孔に挿入されたボルトと、
    前記先頭構造体と前記車体構造体間に設けられ、前記ボルトが貫通した弾性体と、
    前記ボルトに螺合したナットの緩みを止めるピンとからなることを特徴とする請求項3に記載の軌道系車両。
  9. 前記荷重変動抑制手段は、
    前記先頭構造体に螺合した第1のボルトと、
    前記車体構造体に螺合した第2のボルトと、
    該第1のボルトと該第2のボルト間に配置され、これら両ボルトに結合された弾性体とからなることを特徴とする請求項3に記載の軌道系車両。
  10. 請求項1に記載の軌道系車両を製造する軌道系車両の製造方法において、
    前記先頭構造体を除いて、車両全体の強度検討を行う第1工程と、
    車両全体の強度を前記車体構造体及び前記強度部材に受け持たせ、第1工程の強度検討に基づいて該車体構造体及び該強度部材の仕様を決定する第2工程と、
    前記先頭構造体の仕様を決定する第3工程と、
    前記第2工程で決定した仕様に基づいて、前端に前記強度部材が設けられた前記車体構造体を製造する第4工程と、
    前記第3工程で決定した仕様に基づいて前記先頭構造体を製造し、製造した先頭構造体を前記強度部材に連結する第5工程とからなることを特徴とする軌道系車両の製造方法。
  11. 前記第5工程において、前記先頭構造体を弾性体を有する荷重変動抑制手段を介して前記強度部材に連結することを特徴とする請求項10に記載の軌道系車両の製造方法。
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