JP2014079048A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】直流電源2と交流回転電機22の間に配置される電力変換装置8は、直流電源2と電力変換装置8の間を流れる直流電流を計測するための直流計測センサ4と、電力変換装置8と交流回転電機22の各相の間を流れる交流電流を計測するための相別計測センサ18u,18v、18w等を備えている。計測センサ4,18u,18v、18w等を近接して配置して小型化すると、計測センサ4を流れる直流電流が計測センサ18u,18v、18wの計測結果に誤差をもたらす。
【解決手段】相別計測センサ18u,18v、18wの出力値を補正する補正装置を付加する。補正装置は、直流計測センサ4の出力値に対応付けて、相別計測センサの出力値に施す補正量を記憶している。
【選択図】図1
【解決手段】相別計測センサ18u,18v、18wの出力値を補正する補正装置を付加する。補正装置は、直流計測センサ4の出力値に対応付けて、相別計測センサの出力値に施す補正量を記憶している。
【選択図】図1
Description
本明細書では、バッテリ等の直流電源と、モータ兼ジェネレータ等の交流回転電機の間にあって、電力を変換する装置を開示する。
電気自動車やハイブリッド自動車等は、直流電源で交流回転電機を駆動して走行する。あるいは交流回転電機が発電した電力で直流電源を充電する。そのために、直流電源と交流回転電機の間に、直流・交流変換する電力変換装置を必要とする。
電気自動車やハイブリッド自動車等の中には、直流電源から供給される電圧を昇圧し、昇圧された直流を交流に変換して交流回転電機を回転させるものがある。このタイプの電力変換装置は、直流・交流変換回路に加えて電圧変換回路を備えている。交流回転電機が発電した電力で直流電源を充電する場合には、電圧変換回路で降圧して直流電源を充電する。特許文献1に、電圧変換回路と、直流・交流変換回路を備えている電力変換装置が開示されている。
上記の電力変換装置を制御するためには、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流を計測する必要がある。また電力変換装置と交流回転電機の間を流れる交流電流を計測する必要がある。交流回転電機は複数の相を備えている。例えば三相交流モータは、u相とv相とw相を備えている。三相交流モータ用の電力変換装置は、電力変換装置とモータのu相を接続するu相通電路を流れる電流と、電力変換装置とモータのv相を接続するv相通電路を流れる電流と、電力変換装置とモータのw相を接続するw相通電路を流れる電流を計測する必要がある。特許文献1に、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流を計測する直流計測センサと、u相通電路を流れるu相電流を計測するu相計測センサと、v相通電路を流れるv相電流を計測するv相計測センサと、w相通電路を流れるw相電流を計測するw相計測センサを備えた電力変換装置が開示されている。
通電路を流れる通電電流の大きさを計測するために、通電電流が作り出す磁束の大きさを計測する技術が知られている。この技術では、感磁素子の存在位置に大きな磁束密度が生じるように、通電路の周囲に通電路を一巡するコアを配置する。コアは透磁率の高い材料で形成されており、通電路の周りに発達する磁束をコアに集中させる。コアには間隙が形成されており、その間隙に感磁素子が配置されている。
電力変換装置の小型化が要請されており、直流計測センサとu相計測センサとv相計測センサとw相計測センサ全体の体格を小型化する必要がある。
特許文献2に、v相計測センサとw相計測センサを一体化して合計体格を小型化する技術が開示されている。三相交流の場合、2相の通電電流が計測されれば、残りの1相の通電電流を計算できることから、特許文献2の技術では、u相計測センサを省略している。本明細書で開示する技術は、特許文献1のように、すべての相の通電電流を計測する方式にも適用することができるし、特許文献2のように、他の相の通電電流から残りの相の通電電流を計算する方式にも適用できる。
特許文献2に、v相計測センサとw相計測センサを一体化して合計体格を小型化する技術が開示されている。三相交流の場合、2相の通電電流が計測されれば、残りの1相の通電電流を計算できることから、特許文献2の技術では、u相計測センサを省略している。本明細書で開示する技術は、特許文献1のように、すべての相の通電電流を計測する方式にも適用することができるし、特許文献2のように、他の相の通電電流から残りの相の通電電流を計算する方式にも適用できる。
特許文献2は、2台の三相交流回転電機のための電力変換装置を開示している。そのために、第1の回転電機のためのv相計測センサと、第1の回転電機のためのw相計測センサと、第2の回転電機のためのv相計測センサと、第2の回転電機のためのw相計測センサを一体化することで、電流計測センサ全体の体格を小型化している。本明細書で開示する技術は、1台の交流回転電機のための電力変換装置に適用することもできるし、複数台の交流回転電機のための電力変換装置に適用することもできる。
例えば三相交流用の電力変換装置の場合、最低でも、直流計測センサと2相分の相別計測センサが必要とされる(2相の通電電流を計測して残りの1相の通電電流を計算する方式による場合)。2台の三相交流回転電機のための電力変換装置の場合、直流計測センサと、3相分の相別計測センサの組を2組必要とする(3相とも計測する方式による場合)。この場合、合計7個の計測センサが必要となる。特許文献2に開示されているように、複数個の計測センサをまとめて全体の体格を小型化する手法が必要となる。
しかしながら、複数個の計測センサをまとめて全体体格を小型化する場合、隣接する通電路の間隔が狭くなり、隣接するコアの間隔が狭くなり、隣接する感磁素子の間隔が狭くなる。
通電電流が通電路の周囲に形成する磁束の密度を計測する場合、隣接する通電路の間隔が狭くなり、隣接する感磁素子の間隔が狭くなると、隣接する通電路の周囲に形成される磁束まで計測してしまい、それが検出誤差をもたらすことがある。例えば、直流通電路の通電電流が作り出す磁束が、u相計測センサに影響を与え、それがu相通電電流値の計測結果に誤差をもたらすことがある。
複数個の計測センサをまとめて全体体格を小型化すると、各計測センサの計測精度が低下するという問題に晒されている。
本明細書では、上記の問題に対処する技術を開示する。
通電電流が通電路の周囲に形成する磁束の密度を計測する場合、隣接する通電路の間隔が狭くなり、隣接する感磁素子の間隔が狭くなると、隣接する通電路の周囲に形成される磁束まで計測してしまい、それが検出誤差をもたらすことがある。例えば、直流通電路の通電電流が作り出す磁束が、u相計測センサに影響を与え、それがu相通電電流値の計測結果に誤差をもたらすことがある。
複数個の計測センサをまとめて全体体格を小型化すると、各計測センサの計測精度が低下するという問題に晒されている。
本明細書では、上記の問題に対処する技術を開示する。
本明細書では、直流電源と交流回転電機の間に配置される電力変換装置を開示する。その電力変換装置は、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流を計測するための直流計測センサと、電力変換装置と交流回転電機の各相の間を流れる交流電流を計測するための相別計測センサを備えている。相別計測センサは、少なくとも2個存在する。
直流計測センサと相別計測センサの各々は、通電路を一巡するコアと、コアの間隙に配置されている感磁素子を備えている。各々の相別計測センサは、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が作り出す磁束が通過する位置に配置されている。各々の相別計測センサの出力に、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が影響を与えてしまう。
本明細書で開示する電力変換装置は、相別計測センサの出力値を補正する補正装置を備えている。その補正装置は、直流計測センサの出力値に対応付けて、相別計測センサの出力値に施す補正量を記憶している。
直流計測センサと相別計測センサの各々は、通電路を一巡するコアと、コアの間隙に配置されている感磁素子を備えている。各々の相別計測センサは、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が作り出す磁束が通過する位置に配置されている。各々の相別計測センサの出力に、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が影響を与えてしまう。
本明細書で開示する電力変換装置は、相別計測センサの出力値を補正する補正装置を備えている。その補正装置は、直流計測センサの出力値に対応付けて、相別計測センサの出力値に施す補正量を記憶している。
上記の構成によると、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が作り出す磁束が通過する位置に相別計測センサを配置することを許容することから、直流計測センサと相別計測センサを集約化することができる。直流計測センサと相別計測センサの全体体格を小型化することができる。
直流電流が作り出す磁束が通過する位置に相別計測センサを配置すると、相別計測センサの出力に直流電流が影響を与えてしまう。相別計測センサの出力に誤差が混入してしまう。
上記の構成では、補正することで誤差の影響を排除する。その際に、直流計測センサの出力値に対応付けて記憶されている補正量だけ補正する。実験によって、直流電流が相別計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができる。例えば、直流電流がu相計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができ、直流電流がv相計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができる。直流通電路とu相計測センサの位置関係と直流通電路とv相計測センサの位置関係は同一でないことから、直流電流がu相計測センサの出力に与える影響と、直流電流がv相計測センサの出力に与える影響は相違する。本技術では、各々の相別計測センサに対して補正量を記憶している。また直流電流が相別計測センサの出力に与える影響は直流電流の大きさに依存して変化する。本技術では、直流電流の大きさに関連付けて補正量を記憶しておく。
上記の補正装置を利用すると、直流電流が相別計測センサの出力に与える影響を除去することが可能となる。直流計測センサと相別計測センサの全体体格を小型化しながら、相別計測センサの計測精度が低下するのを防止することができる。
直流電流が作り出す磁束が通過する位置に相別計測センサを配置すると、相別計測センサの出力に直流電流が影響を与えてしまう。相別計測センサの出力に誤差が混入してしまう。
上記の構成では、補正することで誤差の影響を排除する。その際に、直流計測センサの出力値に対応付けて記憶されている補正量だけ補正する。実験によって、直流電流が相別計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができる。例えば、直流電流がu相計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができ、直流電流がv相計測センサの出力に与える影響を計測しておくことができる。直流通電路とu相計測センサの位置関係と直流通電路とv相計測センサの位置関係は同一でないことから、直流電流がu相計測センサの出力に与える影響と、直流電流がv相計測センサの出力に与える影響は相違する。本技術では、各々の相別計測センサに対して補正量を記憶している。また直流電流が相別計測センサの出力に与える影響は直流電流の大きさに依存して変化する。本技術では、直流電流の大きさに関連付けて補正量を記憶しておく。
上記の補正装置を利用すると、直流電流が相別計測センサの出力に与える影響を除去することが可能となる。直流計測センサと相別計測センサの全体体格を小型化しながら、相別計測センサの計測精度が低下するのを防止することができる。
本技術では、直流計測センサの出力に基づいて相別計測センサの出力を補正する。厳密にいうと、直流計測センサの出力には相別電流の大きさが影響しており、直流計測センサの出力に基づいて相別計測センサの出力を補正するという論理には欠落がある。単純に考えても、相別電流の大きさが影響している直流計測センサの出力については補正しないわけであるから、上記技術は論理的には当然なものでない。
しかしながら、直流電流を計測する目的とそれに必要とされる計測精度、ならびに相別電流を計測する目的とそれに必要とされる計測精度に対しては、直流計測センサの出力に基づいて相別計測センサの出力を補正することによって、十分に実用的な結果を得ることができる。
しかしながら、直流電流を計測する目的とそれに必要とされる計測精度、ならびに相別電流を計測する目的とそれに必要とされる計測精度に対しては、直流計測センサの出力に基づいて相別計測センサの出力を補正することによって、十分に実用的な結果を得ることができる。
電力変換装置は、直流と交流の間で変換するインバータに加えて、電圧変換回路を備えていてもよい。その場合、直流電源と電圧変換回路を接続する通電路に直流計測センサが配置され、インバータと三相回転電機のu相を接続する通電路にu相計測センサが配置され、インバータと三相回転電機のv相を接続する通電路にv相計測センサが配置され、インバータと三相回転電機のw相を接続する通電路にw相計測センサが配置される。
直流計測センサの感磁素子とu相計測センサの感磁素子とv相計測センサの感磁素子とw相計測センサの感磁素子が同一基板に実装すると、直流計測センサとu相計測センサとv相計測センサとw相計測センサの全体がコンパクトにまとめられ、全体体格が小型化される。本明細書で開示する技術は、上記条件下で用いる場合に効果的である。
直流計測センサの感磁素子とu相計測センサの感磁素子とv相計測センサの感磁素子とw相計測センサの感磁素子が同一基板に実装すると、直流計測センサとu相計測センサとv相計測センサとw相計測センサの全体がコンパクトにまとめられ、全体体格が小型化される。本明細書で開示する技術は、上記条件下で用いる場合に効果的である。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)電力変換装置は、2台の三相回転電機のためのものであり、u相計測センサとv相計測センサとw相計測センサの2組と、直流計測センサを備えている。
(特徴1)電力変換装置は、2台の三相回転電機のためのものであり、u相計測センサとv相計測センサとw相計測センサの2組と、直流計測センサを備えている。
(第1実施例)
図3の(2)は、直流電源(実際にはバッテリ)2と、2台の交流回転電機(実際には三相交流のモータ兼ジェネレータ)22,24の間にあって、電力を変換する装置8のシステム構成を示している。電力変換装置8は、回転電機22のための電圧変換回路10とインバータ14と、回転電機24のための電圧変換回路12とインバータ16を備えている。電圧変換回路10,12とインバータ14、16の詳細は、特許文献1に開示されており、重複記載を省略する。
交流回転電機22をモータとして駆動する場合には、電圧変換回路10で昇圧し、昇圧した直流をインバータ14で三相交流に変換し、変換された三相交流を交流回転電機22のu相とv相とw相に通電する。交流回転電機22がジュネレータとなって発電する場合には、インバータ14で直流に変換し、電圧変換回路10で降圧し、直流電源2を充電する。
交流回転電機24をモータとして駆動する場合には、電圧変換回路12で昇圧し、昇圧した直流をインバータ16で三相交流に変換し、変換された三相交流を交流回転電機24のu相とv相とw相に通電する。交流回転電機24がジュネレータとなって発電する場合には、インバータ16で直流に変換し、電圧変換回路12で降圧し、直流電源2を充電する。
図3の(2)は、直流電源(実際にはバッテリ)2と、2台の交流回転電機(実際には三相交流のモータ兼ジェネレータ)22,24の間にあって、電力を変換する装置8のシステム構成を示している。電力変換装置8は、回転電機22のための電圧変換回路10とインバータ14と、回転電機24のための電圧変換回路12とインバータ16を備えている。電圧変換回路10,12とインバータ14、16の詳細は、特許文献1に開示されており、重複記載を省略する。
交流回転電機22をモータとして駆動する場合には、電圧変換回路10で昇圧し、昇圧した直流をインバータ14で三相交流に変換し、変換された三相交流を交流回転電機22のu相とv相とw相に通電する。交流回転電機22がジュネレータとなって発電する場合には、インバータ14で直流に変換し、電圧変換回路10で降圧し、直流電源2を充電する。
交流回転電機24をモータとして駆動する場合には、電圧変換回路12で昇圧し、昇圧した直流をインバータ16で三相交流に変換し、変換された三相交流を交流回転電機24のu相とv相とw相に通電する。交流回転電機24がジュネレータとなって発電する場合には、インバータ16で直流に変換し、電圧変換回路12で降圧し、直流電源2を充電する。
直流電源2の正端子と電圧変換回路10を接続する配線に直流計測センサ4が配置されている。回転電機22のu相とインバータ14を接続する配線にu相計測センサ18uが配置されている。回転電機22のv相とインバータ14を接続する配線にv相計測センサ18vが配置されている。回転電機22のw相とインバータ14を接続する配線にw相計測センサ18wが配置されている。
直流電源2の正端子と電圧変換回路12を接続する配線に直流計測センサ6が配置されている。回転電機24のu相とインバータ16を接続する配線にu相計測センサ20uが配置されている。回転電機24のv相とインバータ16を接続する配線にv相計測センサ20vが配置されている。回転電機24のw相とインバータ16を接続する配線にw相計測センサ20wが配置されている。
直流電源2の正端子と電圧変換回路12を接続する配線に直流計測センサ6が配置されている。回転電機24のu相とインバータ16を接続する配線にu相計測センサ20uが配置されている。回転電機24のv相とインバータ16を接続する配線にv相計測センサ20vが配置されている。回転電機24のw相とインバータ16を接続する配線にw相計測センサ20wが配置されている。
図4の(2)に示されているように、直流計測センサ4とu相計測センサ18uとv相計測センサ18vとw相計測センサ18wと直流計測センサ6とu相計測センサ20uとv相計測センサ20vとw相計測センサ20wは近接して配置されている。図4の(1)にv相計測センサ18vについて例示するように、各計測センサは、通電路28を一巡するコア30と、コア30に形成されている間隙Gに配置されている感磁素子32を備えている。参照番号は付していないが、直流計測センサ4とu相計測センサ18uとw相計測センサ18wと直流計測センサ6とu相計測センサ20uとv相計測センサ20vとw相計測センサ20wも、同一の構成を備えている。
計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの感磁素子32は、共通基板34に実装されている。また、図示されてはいないが、計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wのコア30は、同一部材によって位置決めされている。計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wは、相互に近接した位置関係で、コンパクトに収容されている。
計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの感磁素子32は、共通基板34に実装されている。また、図示されてはいないが、計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wのコア30は、同一部材によって位置決めされている。計測センサ4,18u,18v,18w,6,20u,20v,20wは、相互に近接した位置関係で、コンパクトに収容されている。
計測センサ4を通過している通電路に直流が通電すると、その直流が通電路の周囲に磁束を発生させる。感磁素子32は、その磁束密度の強度に比例する電圧を出力する。その電圧を処理すると、通電している直流電流の大きさを計測することができる。
ただし、計測センサ4の直流通電路の周囲に発達する磁束は、計測センサ18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの存在位置にも漏れ出る。例えば、計測センサ18uは、u相通電電流による磁束密度に加えて直流電流による磁束密度まで計測してしまうことから、誤差を含んでいる。他の計測センサ18v,18w,6,20u,20v,20wについても同様である。ただし、例えば計測センサ18uは計測センサ4の直流通電路に近いのに対し、計測センサ20wは計測センサ4の直流通電路から遠いので、計測センサ18uに含まれる直流電流による誤差は、計測センサ20wに含まれる直流電流による誤差より大きい。
同様に、計測センサ6の直流通電路の周囲に発達する磁束は、計測センサ4、18u,18v,18w,20u,20v,20wの存在位置にも漏れ出る。例えば、計測センサ20uは、u相通電電流による磁束密度に加えて直流電流による磁束密度まで計測してしまうことから、誤差を含んでいる。他の計測センサ4,18u,18v,18w,20v,20wについても同様である。ただし、例えば計測センサ20uは計測センサ6の直流通電路に近いのに対し、計測センサ18wは計測センサ6の直流通電路から遠いので、計測センサ20uに含まれる直流電流による誤差は、計測センサ18wに含まれる直流電流による誤差より大きい。
ただし、計測センサ4の直流通電路の周囲に発達する磁束は、計測センサ18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの存在位置にも漏れ出る。例えば、計測センサ18uは、u相通電電流による磁束密度に加えて直流電流による磁束密度まで計測してしまうことから、誤差を含んでいる。他の計測センサ18v,18w,6,20u,20v,20wについても同様である。ただし、例えば計測センサ18uは計測センサ4の直流通電路に近いのに対し、計測センサ20wは計測センサ4の直流通電路から遠いので、計測センサ18uに含まれる直流電流による誤差は、計測センサ20wに含まれる直流電流による誤差より大きい。
同様に、計測センサ6の直流通電路の周囲に発達する磁束は、計測センサ4、18u,18v,18w,20u,20v,20wの存在位置にも漏れ出る。例えば、計測センサ20uは、u相通電電流による磁束密度に加えて直流電流による磁束密度まで計測してしまうことから、誤差を含んでいる。他の計測センサ4,18u,18v,18w,20v,20wについても同様である。ただし、例えば計測センサ20uは計測センサ6の直流通電路に近いのに対し、計測センサ18wは計測センサ6の直流通電路から遠いので、計測センサ20uに含まれる直流電流による誤差は、計測センサ18wに含まれる直流電流による誤差より大きい。
計測センサ4、18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの出力は、図5に示すように、補正装置26に入力される。
補正装置26は、図6に示すマップを記憶している。図6の(1)のマップは、計測センサ4の出力に対応づけて、計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wの各々に施す補正量を記憶している。図6の(2)のマップは、計測センサ6の出力に対応づけて、計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wの各々に施す補正量を記憶している。マップ内の補正量はあらかじめ計測して求められている。
補正装置26は、図6に示すマップを記憶している。図6の(1)のマップは、計測センサ4の出力に対応づけて、計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wの各々に施す補正量を記憶している。図6の(2)のマップは、計測センサ6の出力に対応づけて、計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wの各々に施す補正量を記憶している。マップ内の補正量はあらかじめ計測して求められている。
補正量を決定してマップを完成する段階では、図4(2)の直流計測センサ4の通電路にのみ通電して他のセンサ18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの通電路には電流が流れない状態を設定する。その状態で、他のセンサ18u,18v,18w,20u,20v,20wで計測される電圧を計測する。これが、直流計測センサ4の通電電流に起因して他の計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wに重畳する誤差となる。直流計測センサ4の通電電流を大小に変化させて計測することで、図6(1)のマップが完成する。ついで、直流計測センサ6の通電路にのみ通電して他のセンサ4、18u,18v,18w,20u,20v,20wの通電路には電流が流れない状態を設定する。その状態で、他のセンサ18u,18v,18w,20u,20v,20wで計測される電圧を計測する。これが、直流計測センサ6の通電電流に起因して他の計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wに重畳する誤差となる。直流計測センサ6の通電電流を大小に変化させて計測することで、図6(2)のマップが完成する。
図5の補正装置26では、例えば計測センサ4,6,18uの出力電圧を入力し、計測センサ18uの出力電圧を、計測センサ4の出力と図6(1)のマップによって補正し、さらに計測センサ6の出力と図6(2)のマップによって補正する。補正した結果を、出力端子18Uに出力する。他の計測センサ18v,18w,20u,20v,20wについても同様の補正をし、補正結果を端子18V,18W,20U,20V,20Wに出力する。
上記の補正処理は、当然なものでない。例えば計測センサ18uの出力には、他の計測センサ4,18v,18w,6,20u,20v,20wの通電電流による影響の全部が重畳し、計測センサ4,6の通電電流のみを考慮して補正することは論理的でない。また計測センサ4の出力には、他の計測センサ18u,18v,18w,6,20u,20v,20wの全部が重畳し、その影響を補正しない計測センサ4の出力に基づいて補正することも論理的でない。当然に、計測センサ4の出力については補正しないという処理も論理的でない。
しかしながら、直流計測センサ4,6に要求される精度と、相別計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wに要求される計測精度に対しては、図5、図6の補正方式で十分に実用的な結果が得られる。
しかしながら、直流計測センサ4,6に要求される精度と、相別計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wに要求される計測精度に対しては、図5、図6の補正方式で十分に実用的な結果が得られる。
上記では、2個の直流計測センサと6個の相別計測センサを備えている場合を説明したが、その個数は特に限定されない。
図1(1)は、1個の直流計測センサ4と2個の相別計測センサ18u,18vを備えている電力変換回路を例示している。三相交流の場合、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算することができる。図1の(1)は、この方式でw相通電電流を計測する電力変換装置を示している。図4の(1)は、計測センサ4,18u,18vが近接して配置されており、他の通電路を流れる通電電流によって計測センサの出力に誤差が混入することがわかる。図1(1)の電力変換装置にも、本補正技術を適用することができる。
図1(1)は、1個の直流計測センサ4と2個の相別計測センサ18u,18vを備えている電力変換回路を例示している。三相交流の場合、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算することができる。図1の(1)は、この方式でw相通電電流を計測する電力変換装置を示している。図4の(1)は、計測センサ4,18u,18vが近接して配置されており、他の通電路を流れる通電電流によって計測センサの出力に誤差が混入することがわかる。図1(1)の電力変換装置にも、本補正技術を適用することができる。
図1(2)は、1個の直流計測センサ4と3個の相別計測センサ18u,18v,18wを備えている電力変換回路を例示している。
図2(1)は、2台の三相回転電機22,24に対して共通の電圧変換回路10を用い、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算する方式の電圧変換回路を示しており、1個の直流計測センサ4と4個の相別計測センサ18u,18v,20u,20vを備えている。
図2(2)は、2台の三相回転電機22,24に対して共通の電圧変換回路10を用いる電圧変換回路を示しており、1個の直流計測センサ4と6個の相別計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wを備えている。
図3(1)は、図3(2)に対して、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算する方式の電圧変換回路を示しており、2個の直流計測センサ4,6と4個の相別計測センサ18u,18v,20u,20vを備えている。
図1(1)、図1(2)、図2(1)、図2(2)、図3(1)の電力変換装置にも、本明細書で開示する補正技術を適用することができる。
図2(1)は、2台の三相回転電機22,24に対して共通の電圧変換回路10を用い、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算する方式の電圧変換回路を示しており、1個の直流計測センサ4と4個の相別計測センサ18u,18v,20u,20vを備えている。
図2(2)は、2台の三相回転電機22,24に対して共通の電圧変換回路10を用いる電圧変換回路を示しており、1個の直流計測センサ4と6個の相別計測センサ18u,18v,18w,20u,20v,20wを備えている。
図3(1)は、図3(2)に対して、u相通電電流とv相通電電流からw相通電電流を計算する方式の電圧変換回路を示しており、2個の直流計測センサ4,6と4個の相別計測センサ18u,18v,20u,20vを備えている。
図1(1)、図1(2)、図2(1)、図2(2)、図3(1)の電力変換装置にも、本明細書で開示する補正技術を適用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:直流電源
4:第1直流計測センサ
6:第2直流計測センサ
8:電力変換装置
10:第1電圧変換回路
12:第2電圧変換回路
14:第1インバータ
16:第2インバータ
18u:第1u相計測センサ
18v:第1v相計測センサ
18w:第1w相計測センサ
20u:第2u相計測センサ
20v:第2v相計測センサ
20w:第2w相計測センサ
22:第1回転電機
24:第2回転電機
26:補正装置
4:第1直流計測センサ
6:第2直流計測センサ
8:電力変換装置
10:第1電圧変換回路
12:第2電圧変換回路
14:第1インバータ
16:第2インバータ
18u:第1u相計測センサ
18v:第1v相計測センサ
18w:第1w相計測センサ
20u:第2u相計測センサ
20v:第2v相計測センサ
20w:第2w相計測センサ
22:第1回転電機
24:第2回転電機
26:補正装置
Claims (2)
- 直流電源と交流回転電機の間に配置される電力変換装置において、
直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流を計測するための直流計測センサと、
電力変換装置と交流回転電機の各相の間を流れる交流電流を計測するための相別計測センサと、
相別計測センサの出力値を補正する補正装置を備えており、
直流計測センサと相別計測センサの各々は、通電路を一巡するコアと、コアの間隙に配置されている感磁素子を備えており、
相別計測センサの各々は、直流電源と電力変換装置の間を流れる直流電流が作り出す磁束が通過する位置に配置されており、
補正装置は、直流計測センサの出力値に対応付けて、各々の相別計測センサの出力値に施す補正量を記憶していることを特徴とする電力変換装置。 - 電力変換装置は、電圧変換回路とインバータを備えており、
直流計測センサは、直流電源と電圧変換回路を接続する通電路に配置されており、
相別計測センサは、インバータと交流回転電機のu相を接続する通電路に配置されているu相計測センサと、インバータと交流回転電機のv相を接続する通電路に配置されているv相計測センサと、インバータと交流回転電機のw相を接続する通電路に配置されているw相計測センサを備えており、
直流計測センサの感磁素子とu相計測センサの感磁素子とv相計測センサの感磁素子とw相計測センサの感磁素子が同一基板に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012224033A JP2014079048A (ja) | 2012-10-09 | 2012-10-09 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012224033A JP2014079048A (ja) | 2012-10-09 | 2012-10-09 | 電力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014079048A true JP2014079048A (ja) | 2014-05-01 |
Family
ID=50783929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012224033A Pending JP2014079048A (ja) | 2012-10-09 | 2012-10-09 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014079048A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016167117A1 (ja) * | 2015-04-13 | 2016-10-20 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置および電力システム |
JP2018078722A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | センサユニット組 |
JP2018078723A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | センサユニット組 |
-
2012
- 2012-10-09 JP JP2012224033A patent/JP2014079048A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016167117A1 (ja) * | 2015-04-13 | 2016-10-20 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置および電力システム |
JP6062132B1 (ja) * | 2015-04-13 | 2017-01-18 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置および電力システム |
US10128773B2 (en) | 2015-04-13 | 2018-11-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric power conversion device and electric power system |
JP2018078722A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | センサユニット組 |
JP2018078723A (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | センサユニット組 |
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