JP2014077852A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器内の現像剤の状態を検知する精度を向上させることができる画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、現像剤を収容する現像剤収容部34と、前記現像剤収容部34から供給される現像剤により現像する現像器24と、前記現像器内の現像剤の状態に関する情報を検知する検知手段38、46と、前記現像剤収容部34から前記現像器24に至るまでの現像剤搬送路36において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作する動作手段と、前記動作手段により現像剤詰まりを解消するように動作させた後、前記検知手段により現像剤の状態に関する情報を検知するように制御する制御手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1は、現像器内に貯溜されるトナー及びキャリアからなる二成分の現像剤のキャリアの透磁率を検出し、トナー濃度の低下に応じて出力値が大きくなるトナーセンサを備える画像形成装置において、前記トナーセンサの出力値調整によって予め設定され、所定のトナー濃度であることを示す基準値と前記トナーセンサの出力値とを比較する第1比較手段と、該第1比較手段による比較結果に基づいてトナー補給を行うか否かを判断する手段と、補給するトナーがほとんどないことを警告するために予め設定された値と前記基準値との差よりも大きい所定値に前記基準値を加えた上限値と前記出力値とを比較する第2比較手段と、該第2比較手段の比較結果により前記出力値が前記上限値よりも大きい場合にトナー補給を禁止する禁止手段とを備える画像形成装置を開示する。
特許文献2は、トナーセンサが設けられた予備トナー容器を介して、トナーカートリッジから現像器にトナーを供給するトナー供給装置において、予備トナー容器内のトナー量が上記トナーセンサにより判断される第一基準量よりも多いか否かを判断し、多いと判断した場合には、上記第一基準量よりも少ない状態を示す第二基準量よりも少ないか否かを予備トナー供給手段の積算駆動時間に基づいて判断し、更に、上記第二基準量よりも少ないと判断した場合にはトナー供給装置に故障があると判断するトナー供給装置を開示する。
特許文献3は、トナー補給手段を駆動すると共にトナー濃度検知手段により現像器内の現像剤のトナー濃度を検知する第1のステップと、第1のステップの後に基準トナー像を形成してその濃度を画像濃度検知手段により検知する第2のステップと、を備えたトナー残量検知モードを有し、第2のステップにおいて、基準トナー像の濃度の検知結果に応じて第1のステップを再度実行するかトナー残量検知モードを終了するかを決定する画像形成装置を開示する。
特許文献4は、現像装置にトナーを補充するトナー補給部内のトナーニアエンド又はトナーエンドを判定する手段を有する画像形成装置において、トナー濃度検出手段がトナーニアエンド又はトナーエンドを検出した場合であっても、画像面積率が所定値よりも高く、かつ光学的検知手段により所定の作像枚数毎に検知した顕像パターンの濃度が所定レベルよりも高い場合にはトナーニアエンド又はトナーエンドと判定せず、チェックを継続する画像形成装置を開示する。
特許第3910039号公報 特開平08−114975号公報 特開2006−171361号公報 特開2007−79100号公報
本発明の目的は、現像器内の現像剤の状態を検知する精度を向上させることができる画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
請求項1に係る本発明は、現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部から供給される現像剤により現像する現像器と、前記現像器内の現像剤の状態に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部から前記現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作する動作手段と、前記動作手段により現像剤詰まりを解消するように動作させた後、前記検知手段により現像剤の状態に関する情報を検知するように制御する制御手段と、を有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記現像剤収容部は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容し、前記現像器は、2成分現像剤により現像し、前記検知手段は、トナー濃度に関する情報を検知し、前記制御手段は、前記検知手段からの出力により前記現像器内のトナー濃度が予め定められた濃度よりも低い低トナー濃度状態と判定された場合、前記動作手段により現像剤詰まりを解消するように動作させた後、前記検知手段によりトナーの濃度に関する情報を再度検知するように制御する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器、及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器の少なくともいずれか一方である請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器であり、該トナー濃度検知器が測定した測定値は、該トナー濃度測定器の感度ずれ分だけ補正され、該補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器であり、該トナー濃度測定器からの出力がトナー濃度制御目標値となるように制御するトナー濃度制御手段をさらに有し、前記トナー濃度測定器からの出力とトナー濃度制御目標値との差分に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記トナー濃度測定器の感度ずれがある場合は、低トナー濃度状態か否かについて判断する値を感度ずれ分補正する請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、 前記トナー濃度制御手段のトナー制御目標値が変更された場合は、変更分を除いた該トナー制御目標値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項5又は6記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、該画像濃度検知器が測定した測定値は、該画像濃度測定器の感度ずれ分だけ補正され、該補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、該画像濃度測定器からの出力が画像濃度制御目標値となるように制御する画像濃度制御手段をさらに有し、前記画像濃度測定器からの出力と画像濃度制御目標値との差分に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、前記画像濃度測定器の感度ずれがある場合は、低トナー濃度状態か否かについて判断する値を感度ずれ分補正する請求項9記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、前記画像濃度制御手段の画像制御目標値が変更された場合は、変更分を除いた該画像制御目標値に基づいて低トナー濃度状態か否か判定される請求項9又は10記載の画像形成装置である。
請求項12に係る本発明は、前記画像濃度制御手段は、画像濃度を調整する電位を制御する電位制御であり、前記画像濃度測定器は、電位制御を行うための画像見本の濃度を測定し、該測定された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項8乃至11いずれか記載の画像系形成装置である。
請求項13に係る本発明は、前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、前記トナー濃度測定器及び画像濃度測定器のそれぞれの出力が低トナー濃度状態である場合に低トナー濃度状態と判定される請求項2記載の画像形成装置である。
請求項14に係る本発明は、前記画像濃度測定器からの出力が画像濃度制御目標値となるように制御する画像濃度制御手段をさらに有し、該画像濃度制御手段は、画像濃度を調整する電位を制御する電位制御と、階調補正を行う階調制御とを有し、前記トナー濃度測定器の出力が低トナー濃度状態であり、かつ前記画像濃度制御手段による電位制御と階調制御における前記画像濃度測定器の出力がほぼ同じ値である場合に低トナー濃度状態と判定される請求項13記載の画像形成装置である。
請求項15に係る本発明は、前記トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方に異常があった場合は、異常があった一方の出力が低トナー濃度状態となる値にしてある請求項13又は14記載の画像形成装置である。
請求項16に係る本発明は、前記トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方が異常であることが検出された場合は、他方の出力により低トナー濃度状態であるか否かが判定される請求項13又は14記載の画像形成装置である。
請求項17に係る本発明は、前記動作手段は、前記現像器への現像剤供給を停止し、画像形成動作を予め定められた時間行う請求項1乃至16記載いずれか記載の画像形成装置である。
請求項18に係る本発明は、前記動作手段は、前記現像剤収容部から前記現像器までの間に設けられ、前記現像剤収容部から前記現像器までの間で詰まった現像剤の塊を崩す崩し機構を動作させる請求項1乃至17記載いずれか記載の画像形成装置である。
請求項19に係る本発明は、前記動作手段は、前記現像器に供給される現像剤の量よりも画像形成により消費される現像剤の量が多くなるように動作させる請求項1乃至17記載いずれか記載の画像形成装置である。
請求項20に係る本発明は、前記動作手段の動作中は、画像無し又は予め定められた密度以下の画像を形成する請求項1乃至19記載いずれか記載の画像形成装置である。
請求項21に係る本発明は、前記現像器により現像される現像剤像を保持する像保持体と、この像保持体の現像剤像を転写させる転写部材とを有し、前記動作手段の動作中は、前記転写部材と像保持体との間を離す請求項1乃至20いずれか記載の画像形成装置である。
請求項22に係る本発明は、前記現像器により現像される現像剤像を保持する像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電器とを有し、前記動作手段の動作中は、前記帯電器のバイアス電圧と前記現像器のバイアス電圧との差を記録媒体に画像を形成する通常の画像形成時よりも小さくする請求項1乃至21いずれか記載の画像形成装置である。
請求項23に係る本発明は、2成分現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部から供給された2成分現像剤により現像する現像器と、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器、及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器の少なくともいずれか一方と、前記トナー濃度測定器又は画像濃度測定手段の測定値を感度ずれ分だけ補正する補正手段と、前記補正手段により補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かを判定する判定手段と、を有する画像形成装置である。
請求項24に係る本発明は、現像剤収容部から現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作させるステップと、現像剤詰まりを解消するように動作させるステップの後に、前記現像器内の現像剤の状態に関する情報を検知するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項25に係る本発明は、2成分現像器内のトナーの濃度に関する情報を検知するステップと、前記2成分現像器内のトナー濃度が予め定めた濃度よりも低い低トナー濃度状態であるか否かを判定するステップと、低トナー濃度状態と判定された場合、現像剤収容部から前記現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作させるステップと、現像剤詰まりを解消するように動作させるステップの後に、前記現像器内の現像剤のトナー濃度に関する情報を再度検知するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、現像器内の現像剤の状態を検知する精度を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明の効果に加え、低トナー濃度状態となって現像器からトナーが流出するのを防止することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、低トナー濃度状態となったか否かを測定値として検知することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器に感度ずれがあった場合でも低トナー濃度状態となったか否かをより精度良く検知することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器に対する制御目標値が変更された場合でも低トナー濃度状態となったか否かを精度良く検知することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項5に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器に感度ずれがあった場合でも低トナー濃度状態となったか否かをより精度良く検知することができる。
請求項7に係る本発明によれば、請求項5又は6に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器に対する制御目標値が変更された場合でも低トナー濃度状態となったか否かをより精度良く検知することができる。
請求項8に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、画像濃度測定器に感度ずれがあった場合でも低トナー濃度状態となったか否かをより精度良く検知することができる。
請求項9に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、画像濃度測定器に対する制御目標値が変更された場合でも低トナー濃度状態となったか否かを精度良く検知することができる。
請求項10に係る本発明によれば、請求項9に係る発明の効果に加え、画像濃度測定器に感度ずれがあった場合でも低トナー濃度状態となったか否かをより精度良く検知することができる。
請求項11に係る本発明によれば、請求項9又は10に係る発明の効果に加え、画像濃度測定器に対する制御目標値が変更された場合でも低トナー濃度状態となったか否かを精度良く検知することができる。
請求項12に係る本発明によれば、請求項8乃至11いずれかに係る発明の効果に加え、階調制御の場合と比較して安定した測定結果を得ることができる。
請求項13に係る本発明によれば、請求項2に係る発明の効果に加え、より精度良く低トナー濃度状態であるか否かを判定することができる。
請求項14に係る本発明によれば、請求項13に係る発明の効果に加え、より精度良く低トナー濃度状態であるか否かを判定することができる。
請求項15に係る本発明によれば、請求項13又は14に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方に異常があった場合でも対応することができる。
請求項16に係る本発明によれば、請求項13又は14に係る発明の効果に加え、トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方に異常があったことが検知された場合でも対応することができる。
請求項17に係る本発明によれば、請求項1乃至16いずれかに係る発明の効果に加え、本構成を有しない場合と比較して、特段の装置がなくても現像剤詰まりを解消することができる。
請求項18に係る本発明によれば、請求項1乃至16いずれかに係る発明の効果に加え、本構成を有しない場合と比較して、現像剤詰まりをより確実に解消することができる。
請求項19に係る本発明によれば、請求項1乃至16いずれかに係る発明の効果に加え、本構成を有しない場合と比較して、特段の装置がなくても現像剤詰まりを解消することができる。
請求項20に係る本発明によれば、請求項1乃至19いずれかに係る発明の効果に加え、現像器からの現像剤の流出を少なくすることができる。
請求項21に係る本発明によれば、請求項1乃至19いずれかに係る発明の効果に加え、現像器からの現像剤が流出した場合、他の機器への影響を少なくすることができる。
請求項22に係る本発明によれば、請求項1乃至21いずれかに係る発明の効果に加え、現像器からの現像剤の流出を少なくすることができる。
請求項23に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、現像器内の現像剤の状態を検知する精度を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項24に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、現像器内の現像剤の状態を検知する精度を向上させることができるプログラムを提供することができる。
請求項25に係る本発明は、現像器からキャリアが流出するのを精度良く防止することができるプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 本発明の実施形態に用いたトナー濃度測定器の周辺構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に用いた画像濃度測定器の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に用いた制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態に用いた画像濃度制御を示し、(a)は電位制御、(b)は階調制御を示す線図である。 本発明の実施形態における低トナー濃度判定の第1例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に用いたトナー濃度測定器の特性を示す線図である。 本発明の実施形態に用いた画像濃度測定器の特性を示す線図である。 本発明の実施形態における低トナー濃度判定の第2例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における低トナー濃度検知とその対応を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10を示す概略図である。
画像形成装置10は、画像形成部12、中間転写部14及び記録媒体搬送部16を有する。画像形成部12は、例えばY、M、C、Kの4つの画像形成ユニット18が並列に配置されている。それぞれの画像形成ユニット18は、像保持体20を有し、この像保持体20の周囲に帯電器22、露光器23、現像器24、一次転写部材26及び像保持体清掃部28が配置されている。
像保持体20は例えば感光体であり、帯電器22により表面が帯電され、露光器23により潜像が形成され、形成された潜像が現像器24により現像されて現像剤像が形成される。この現像された像保持体20上の現像剤像は、一次転写部材26により後述する中間転写体40に転写される。転写されなかった現像剤は清掃部28により清掃される。像保持体清掃部28は像保持体清掃部材30を有し、この清掃部材30により像保持体20上の現像剤が掻き捕られ、回収部32に回収される。
現像器24は、現像剤収容部34に現像剤搬送路36を介して接続されている。現像剤収容部34は、例えば現像剤カートリッジである。現像剤収容部34側には、駆動部37が設けられ、この駆動部37の駆動により現像剤収容部34の現像剤が現像器24側に搬送される。この実施形態においては、現像剤収容部34には、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が収容され、現像器24は、2成分現像剤により現像するようになっている。現像器24には、検知手段を構成するトナー濃度測定器38が設けられ、このトナー濃度測定器38により現像器24内のトナー濃度が測定されるようになっている。
なお、現像剤収容部34と現像器24との間にはリザーブタンクが設けられることがある。
中間転写部14は、中間転写体40を有し、この中間転写体40が複数の中間転写体搬送部材42とバックアップ部材44とに張架され、像保持体20と一次転写部材26との間を搬送されるようになっている。中間転写体40は、一次転写部材26に押圧されて通常は像保持体20と接触しているが、図示しない駆動機構を介して一次転写部材26が移動することにより、C、M、Yの像保持体20又は全ての像保持体20から離れることがある。
また、Kの画像形成ユニット18の後流側には、検知手段を構成する画像濃度測定器46が設けられ、この画像濃度測定器46により中間転写体40に転写された画像の濃度が測定されるようになっている。
さらに中間転写体40を挟み、バックアップ部材42に対向して二次転写部材48が設けられている。この二次転写部48と中間転写体40との間には、記録媒体搬送部16の搬送路56を介して記録媒体が搬送され、この記録媒体に中間転写体40の画像が転写されるようになっている。さらに中間転写体40の後流側には、中間転写体清掃部50が設けられている。中間転写体清掃部50は、中間転写体清掃部材52を有し、この中間転写体清掃部材52により中間転写体40上の現像剤が掻き捕られ、回収部54に回収される。
記録媒体搬送部16は、記録媒体収容部56を有し、この記録媒体収容部56に積層された記録媒体が送り出し部材58により搬送路60に送り出される。この搬送路60に送り出された記録媒体は、記録媒体搬送部材62により中間転写体40と二次転写部材48との間に搬送されて画像が転写され、更に定着装置64へ送られる。定着装置64は、例えば加熱部材66と加圧部材68とが対向して構成されている。画像が転写された記録媒体は、この加熱部材66と加圧部材68との間を通ることにより画像が定着され、この画像が定着された記録媒体は、図示しない排出部へ排出される。
図2は、この実施形態に用いたトナー濃度測定器38及びその周辺の構造が示されている。現像器24内においては、トナーとキャリアとからなる現像剤を攪拌搬送する第1の搬送部材70が設けられている。板部材72を挟んで循環搬送される現像剤の一部が現像剤受け部74へオーバーフローし、現像剤受け部74にオーバーフローした現像剤は、第2の搬送部材76により搬送され、現像剤回収部78へ回収される。
第1の搬送部材70及び第2の搬送部材76は図示しない駆動部材により駆動されるようになっている。駆動部材は例えば定速モータから構成されている。
トナー濃度測定器38は、例えば透磁率センサであり、現像器24の外側で循環する現像剤の透磁率を測定するようになっている。キャリアが磁性体であることから、透磁率はトナー濃度と相関する。即ち、トナー濃度が高ければ透磁率が低く、トナー濃度が低ければ透磁率が高くなる。トナー濃度測定器38からは例えば電圧として出力される。
図3は、この実施形態に用いた画像濃度測定器46の構造が示されている。
画像濃度測定器46は、発光素子80(LED)と2つの受光素子82(PD1)、84(PD2)を有する。発光素子80は例えばLEDから構成され、中間転写体40の画像形成面に向けて光を発する。一方の受光素子82(PD1)は、発光素子80から発した光が中間転写体40で鏡面反射する位置に設けられている。一方の受光素子82(PD1)と中間転写体40との間にはハーフミラー86が設けられ、中間転写体40で拡散反射する光が他方の受光素子84(PD2)で受けるようになっている。一方の受光素子82(PD1)は、黒画像の濃度を測定する場合に用いられ、他方の受光素子84(PD2)はカラー画像(Y、M、C)の濃度を測定する場合に用いられる。画像濃度は反射率に相関し、受光素子82(PD1)、84(PD2)からは例えば電圧として出力される。
図4は、この実施形態に用いた制御装置のブロック図である。
制御部88は例えばコンピュータからなり、該制御部88内に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を行う。この制御部88には、前述したトナー濃度測定器38及び画像濃度測定器46により測定された測定値が入力される。また、制御部88は、画像形成部12、中間転写部14及び記録媒体搬送部16の各駆動部を制御する。
図4においては、装置駆動部90は、画像形成部12、中間転写部14及び記録媒体搬送部14の駆動部分をまとめて示してあり、この装置駆動部90が制御部88により制御される。また、制御部88は、帯電器22の帯電バイアス調整部92を介して帯電器22のバイアス電圧又は電流を制御し、現像バイアス調整部94を介して現像器24のバイアス電圧又は電流を制御する。さらに制御部88は、画像取得部96を介して外部又は内部で作成された画像を取得し、この取得した画像を画像処理部98を介して画像処理し、露光器23に出力して画像を形成するように制御する。さらに制御部88は、露光器23の露光量バイアスを制御することもある。装置駆動部90は、例えば記録媒体の厚さにより速度が制御される。即ち、厚紙の場合は、通常の紙よりも速度を遅くするように制御される。
さらに制御部88は次のような制御を行う。
即ち、制御部88は、トナー濃度測定器38により現像器24内のキャリアを磁気により検知したトナー濃度測定値を取得し、別途算出したトナー濃度制御目標値と比較し高ければトナー濃度が低いと判断してトナー濃度制御目標値とトナー濃度測定値の差に応じてトナー消費された分に相当するトナーを現像器24へ供給するために現像剤供給駆動時間を算出し現像剤供給駆動することで現像器24内のトナー濃度を一定に保つように制御する。トナー濃度制御目標値は、高湿度環境や高像密度連続採取で画像濃度が高くなりすぎるのを防ぐために実際の制御トナー濃度をΔ%下げる、または画像濃度センサが高画像濃度と検知したため実際の制御トナー濃度をΔ%下げるといったように実際の制御トナー濃度を故意に動かしている分と、トナー濃度測定器38の個体差や画像形成動作速度差や低像密度連続採取や現像剤供給がない状態での連続採取により実際のトナー濃度に対して測定値がずれてしまう分とを、それぞれの条件によって加味することで決定される。制御部88は、トナー濃度制御目標値とトナー濃度測定値の差で制御するので、実際のトナー濃度に対してトナー濃度測定値がずれてしまう分については、トナー濃度測定値を補正して制御する場合もある。
また、制御部88は、通常のユーザー用形成画像とは別にインターイメージや予め定められたタイミングにて画像濃度制御用の画像パッチ(画像見本)を形成し、この画像パッチを画像濃度測定器46読み取った測定値と画像パッチがない領域の測定値との比率で画像濃度測定値とし、別途算出した画像濃度制御目標値と比較し高ければ画像濃度が低いと判断して画像濃度制御目標値と画像濃度測定値の差に応じて、帯電バイアス、現像バイアス、露光量のデバイス値を決定して現像器24から像保持体20への現像トナー量を増やすように制御(電位制御)したり、入力画像信号(Cin)に対して出力画像信号(Cout)を大きくすることで像保持体20上に載せるトナー量を増やすように制御(階調制御)したりすることでユーザーの画像濃度を一定に保っている。
図5(a)は電位制御を示し、図5(b)は階調制御を示す。電位制御にあっては、画像パッチは高濃度(例えば80%)で形成され、出力値全体が比例するように制御される。一方、階調制御にあっては、複数の濃度の画像パッチを形成し、ルックアップテーブル(LUT)により制御される。
画像濃度制御目標値は、ユーザーの好みの濃さに合わせて強制的に濃度を濃くする、画質粒状性の悪さを回避するために強制的に濃度を濃くするなど実際の画像濃度を故意に動かしている分と、画像濃度測定器46の個体差で実際のトナー濃度に対して測定値がずれてしまう分とを、それぞれの条件によって加味することで決定される。制御部88は、画像濃度制御目標値と画像濃度測定値の差で制御するので、実際の画像濃度に対して測定値がずれてしまう分については、画像濃度測定値を補正して制御する場合もある
例えば現像器24内トナー濃度が同じでも高湿度環境になると画像濃度だけ濃くなるため、画像濃度測定器46で直接トナー濃度を測定できる訳ではない。しかし、現像器24内トナー濃度が低くなれば現像できるトナーがなくなってしまい、結果的に画像濃度も低くなるため、画像濃度測定器46で低トナー濃度状態を検知することができる。
画像パッチを用いた電位制御においては、常に同じ条件で画像濃度を検知するためにCoutは変更しないことが多く、最大濃度を制御できることから、電位制御用の画像パッチとしては高濃度パッチを使うことが多い。一方、画像パッチを用いた階調制御においては、Coutを制御した結果で更に次の階調制御を行なうためにCoutを変更していき、各階調の濃度を最適に合わせ込むため、階調制御用の画像パッチとしては低Cin〜高Cinの全域濃度の画像パッチを用いることが多い。なお階調制御用画像パッチを検出する際に電位制御結果が反映された状態で制御するのが理想だが、インターイメージでの画像パッチ制御など頻繁に電位制御用画像パッチと階調制御用画像パッチを形成するような場合には、電位制御量を小さくして階調制御に影響をしないレベルで使いこなしたりする場合もある。また画像濃度測定器46の検知結果を電位制御や階調制御に反映するのではなく、トナー濃度制御の現像剤供給駆動へフィードバックして使う場合もある。その場合はトナー濃度に対応した画像濃度を検知するために電位条件と階調条件を一定にした画像パッチを用いることが多い。
ところで、現像器24内のトナーが不足すると、画像が低濃度となるだけではなく現像器24内キャリアの流出により像保持体清掃部材30、中間転写体清掃部材52、二次転写部材48及び定着装置64等へのキャリア付着での部材ダメージによる筋、抜け、色点を引き起こし、現像器24内のトナー濃度が復帰した後でも画像形成装置にダメージが残る深刻な不良につながる恐れがある。
現像器24内が低トナー濃度状態となると、トナー濃度測定器38又は画像濃度測定器46の測定値が制御目標値になるように制御することはできなくなり、これにより低トナー濃度状態であることを検知することができる。
さらに低トナー濃度状態の検知について詳述する。
図6は低トナー濃度状態を検知する第1例を示すフローチャートである。
制御部88は、ステップS10において、トナー濃度測定器38及び画像濃度測定器46から測定値を取得し、次のステップS12において、取得した測定値を補正し、次のステップS14において、補正した測定値に基づいて低トナー濃度状態であるか否かを判定する。
図7は、トナー濃度測定器38の特性を示す。トナー濃度測定器38は、例えばトナー濃度(Tc)が低くなると、出力(電圧Vの絶対値)が大きくなる特性を有する。実線が本来の特性であるが、点線で示すように感度ずれ(トナー濃度測定器の個体差、画像形成動作速度差、低像密度連続採取や現像剤供給がない状態での連続採取等により実際のトナー濃度に対して測定値がずれる)を生じる。ステップS12においては、このような感度ずれ分を補正するようになっている。
図8は、画像濃度測定器46の特性を示す。画像濃度測定器46は、例えば画像濃度(Ic)が低くなると、出力(電圧Vの絶対値)が大きくなる特性を有する。実線が本来の特性が、点線で示すように感度ずれ(画像濃度測定器の個体差により実際のトナー濃度に対して測定値がずれる)を生じる。ステップS12においては、このような感度ずれ分を補正するようになっている。
ステップS14においては、トナー濃度Tcmに対応するトナー濃度測定値(Vm1)が予め定めた閾値(Vt1)よりも大きいか否かにより低トナー濃度状態か否かを判定する。この実施形態においては、Vm1≦Vt1の場合は低トナー濃度状態ではないと判定し、Vm1>Vt1の場合は低トナー濃度状態であると判定する。
また、ステップS14においては、画像濃度(Icm)に対応する画像濃度測定値(Vm2)が予め定めた閾値(Vt2)よりも大きいか否かにより低トナー濃度状態か否かを判定する。この実施形態においては、Vm2≦Vt2の場合は低トナー濃度状態ではないと判定し、Vm2>Vt2の場合は低トナー濃度状態であると判定する。
さらにステップS14においては、トナー濃度測定器38と画像濃度測定器46の双方の出力が低トナー濃度状態(Vm1>Vt1かつVm2>Vt2)とする判定が確定する。
図9は低トナー濃度状態を検知する第2例を示すフローチャートである。
前述の第1例と比較すると、ステップS01において、目標値(トナー濃度制御目標値、画像濃度制御目標値)を取得する点が異なる。
そして、ステップS14においては、目標値と測定値との差分が予め定めた閾値より大きいか否かにより低トナー状態か否かを判定する。
即ち、図7に示すように、トナー濃度測定器38により測定したトナー濃度測定値(Tcm)に対応する測定電圧(Vm1)と、トナー濃度制御目標値(Tcg)に対応する目標電圧(Vcg)との差分(Vm1−Vcg)が閾値(T1)よりも大きいか否かにより低トナー状態か否かを判定する。Vm1−Vcg≦T1であれば低トナー状態ではないと判定し、Vm1−Vcg>T1の場合は低トナー濃度状態であると判定する。
また、図8に示すように、画像濃度測定器46により測定した画像濃度測定値(Icm)に対応する測定電圧(Vm2)と、画像濃度制御目標値(Icg)に対応する目標電圧(Icg)との差分(Vm2−Vcg)が閾値(T2)よりも大きいか否かにより低トナー状態か否かを判定する。Vm2−Vcg≦T2であれば低トナー状態ではないと判定し、Vm2−Vcg>T2の場合は低トナー濃度状態であると判定する。
なお、ステップS14においては、トナー濃度測定器38と画像濃度測定器46の双方の出力が低トナー濃度状態(Vm1−Vcg>T1かつ、Vm2−Vcg>T2)とする判定が確定する点は第1例と同様である。
トナー濃度制御目標値は変更される場合がある。例えば高湿度環境や高像密度連続採取で画像濃度が高くなりすぎるのを防ぐために実際の制御トナー濃度を下げる、または画像濃度センサが高画像濃度と検知したため実際の制御トナー濃度を下げる等である。このような変更分は、上述の感度ずれ分とは異なり、低トナー濃度状態か否かの判定には不要である。よって、ステップS14においては、このような感度ずれ分とは異なる変更分をトナー濃度制御目標値から除いたうえで、低トナー濃度状態か否かの判定を行う。
なお、トナー濃度制御目標値に、感度ずれ分とは異なる変更分が含まれる場合、低トナー濃度状態か否かの判定は行わないようにしてもよい。
画像濃度制御目標値も同様に変更される場合がある。例えばユーザーの好みの濃さに合わせて強制的に濃度を濃くする、画質粒状性の悪さを回避するために強制的に濃度を濃くする等である。同様に、ステップS14においては、このような感度ずれ分とは異なる変更分をトナー濃度制御目標値から除いたうえで、低トナー濃度状態か否かの判定を行う。
また、ステップS12においては、第1例と同様に、トナー濃度測定器38と画像濃度測定器46のそれぞれの感度ずれも補正される。この場合、トナー濃度制御目標値、画像濃度制御目標値、トナー濃度測定値、画像濃度測定値、トナー濃度制御目標値とトナー濃度測定値との差分、画像濃度制御目標値と画像濃度測定値との差分、さらにはそれぞれの閾値等を補正することにより感度ずれを補正する。
なお、画像濃度測定器46による画像濃度の測定は、前述した階調制御時よりも電位制御時に行うことが好ましい。Coutを変更する階調制御は低トナー濃度状態でもCoutを濃い側に調整するため低トナー濃度検知が遅れる可能性があるため、Coutを変更しない電位制御の画像パッチを用いた方がよい。また低トナー濃度状態で濃度が変化しやすい高濃度パッチを用いた方がよい。またCoutの変更は最大100%を超えてはできないため、Coutを変更する階調制御用パッチでも高濃度パッチであればCoutになり低トナー濃度状態の検知ができる。
また、像中のキャリア流出の際には高濃度側に影響がでやすいことから、初期Cinが異なる高濃度パッチ同士の差がなくなることが知られているため、電位制御と階調制御を行う場合は、初期Cinが異なる高濃度パッチ同士の測定値が同じという状態で低トナー濃度検知を行なうようにしてもよい。
また、トナー濃度測定器38及び画像濃度測定器46は、断線等の故障があった場合、出力が最大となるように回路設計することが好ましい。出力最大であれば、低トナー濃度測定器38及び画像濃度測定器46のずれか一方が故障した場合、一方が出力最大であれば低トナー濃度状態と判定されるので、他方が低トナー状態と判定されれば他方の出力だけで低トナー濃度状態であると確定させることができる。
また、トナー濃度測定器38及び画像濃度測定器46のいずれか一方が故障であることが検知された場合は、他方の出力だけで低トナー濃度状態であると判定することも可能である。
低トナー濃度状態となるのは、現像剤収容部34から現像器24への現像剤供給が不足するからである。現像剤供給の不足は現像剤収容部34の現像剤が空になると生じる。リザーブタンクがあると現像剤収容部34が空状態でもすぐに現像器24内のトナー濃度が低下せずしばらく画像形成が可能で、画像形成中に現像剤収容部34の交換が可能といった利点があるが、コストの観点でリザーブタンクを持たない構成とする場合もある。リザーブタンク内にトナー残量センサを設けて、トナー残量センサがトナー無しであることを検出した場合、現像剤収容部34から現像剤を供給し、それでも無しが続くと現像剤収容部34が空と判断したり、トナー残量センサがトナー有りと検出した場合、現像器24への現像剤供給駆動動作を動かし続けても有りが続くと現像剤供給駆動部が故障と判断したりする場合もある。
低トナー状態となるのは、現像剤収容部34やリザーブタンクの現像剤が不足する場合だけではない。現像剤が現像剤収容部34やリザーブタンクと現像器24との間の供給路に詰まる場合がある。即ち、近年環境へ配慮したトナー低融点化によりトナー流動性が悪化したものを使いこなす必要があったり、現像器24への現像剤供給駆動装置の低コスト化で駆動モータに定速モータを使用する場合があったり、レイアウト上現像器への供給路が長く搬送しづらい構成であったり、搬送手段にエアポンプを用いて搬送力が弱かったりと、現像剤収容部34から現像器への供給路での現像剤詰まりによる供給不良が発生する場合がある。
図10において、低トナー濃度状態の判定とその対応を示す制御フローが示されている。
制御部88は、ステップS20において、通常の画像形成動作を行う。次のステップS22において、トナー濃度測定器38からトナー濃度測定値を取得する。次のステップS24においては、インターイメージや予め定められたタイミングで形成された画像パッチを画像濃度測定器46により読み取り、この画像濃度測定器46から画像濃度測定値を取得する。次のステップS26においては、ユーザーが指定したユーザー画像形成枚数の画像形成が完了したか否かを判定する。ステップS26において、ユーザー画像形成枚数の画像形成が完了したと判定された場合は、処理を終了し、ユーザー画像形成枚数の画像形成が完了していないと判定された場合は次のステップS28へ進む。
ステップS28においては、ステップS22で取得したトナー濃度測定値とステップS24で取得した画像濃度測定値とから現像器24内が低トナー濃度状態であるか否かを判定する。低トナー濃度状態か否かの判定は前述した通りの方法で行う。ステップS28において、低トナー濃度状態でないと判定された場合は、ステップS30に進み、低トナー濃度検知カウンタを0とし、ステップS20に戻る。即ち、ユーザー画像形成枚数が完了せず、低トナー状態ではないと判定された場合は、ユーザー画像形成枚数の画像形成が完了するまでステップS20からステップS30を繰り返す。ステップS28において、低トナー濃度状態であると判定された場合は次のステップS32へ進む。
ステップS30においては、低トナー濃度検知カウンタを1とし、次のステップS34においては、低トナー濃度検知カウンタが1であるか否かを判定する。ステップS34において、低トナー濃度検知カウンタが1ではない、即ち、2であると判定された場合は、ステップS36へ進み、ユーザーに対して異常警告を発する。
ステップS34において、低トナー濃度検知カウンタが1であると判定された場合は次のステップS38に進む。このステップS38においては、現像剤詰まり解消モードを実施する。
ここで、現像剤詰まり解消モードとは、現像剤収容部34から現像器24に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作することをいう。
現像剤詰まり解消モードにおいては、ユーザー画像形成を一旦保留して、画像形成動作の速度を最速に切り替えて現像器24への現像剤供給駆動を停止した状態でCin3%程度の薄いハーフトーン全面画像を形成しながら複数枚の画像形成動作を行なう。
現像器24への現像剤供給駆動が定速モータを用いている場合、画像形成動作の速度が遅い場合に現像器速度も遅くなるため、供給された現像剤を現像器24内へ搬送する能力が落ち、搬送しきれないまま現像器24への現像剤供給経路内に現像剤が溜まり、その状態が続くと現像剤詰まりとなって現像剤供給モータを破損してしまう。もちろん供給現像剤量を減らすために画像形成動作の速度が遅い場合には1度に供給駆動動作する時間を速い場合よりも短くするなどの対応はするが、それでも短くしすぎると供給現像剤量が安定しないといった問題もあり限界があるため、現像器の速度を、ユーザー画像の画像形成時よりも速くして(たとえば最速に切り替えて)、現像器内へ搬送する能力をあげて画像形成動作を行なうことで、現像剤詰まり状態を解消することができる。
或いは、現像剤詰まり解消の手段として、現像剤供給駆動を逆回転してそれに同期して現像剤供給経路内を回転駆動する崩し機構を作動させながら画像形成動作をさせてもよい。崩し機構としては、現像剤搬送路36に振動素子を配置し、現像剤搬送路36を振動させることでトナー詰まりを崩すようにする構成を挙げることができる。
或いは、現像剤供給駆動のモータが速度を切り替えられる構成において、現像剤収容部34の口を塞ぎ現像剤搬送路36内に現像剤が新たに供給されない状態にして、現像剤供給駆動のモーター速度を速くして画像形成動作をさせることで現像器へ供給搬送する能力を上げてもよい。
現像剤詰まり解消モード時の画像は高像密度だと像中のキャリア流出量が極端に多いため、像中のキャリア流出のほぼない「画像なし」又は低像密度画像で動作させる。低像密度なら像保持体清掃部材30や中間転写体清掃部材52にトナーが供給されるのでブレードめくれを引き起こすことはない。
また白紙部キャリア流出を防ぐために帯電バイアスと現像バイアスの差を通常画像形成時より小さくするのもよい。一般的にこの差は大きければ白紙部キャリア流出が多く、小さければかぶりトナーが多くなるが、清掃部材へのトナー供給という点でかぶり状態で動作させてよい。
また、どうしてもキャリア流出が防げなければ簡単に交換できる像保持体側にキャリアを回収させるために中間転写体と像保持体を離間させた状態で現像剤詰まり解消モードを動作させてもよい。
現像剤詰まり解消モードはユーザー画像形成とは別動作とする方が制約は少ないが、ユーザー形成画像が低像密度で動作させても実害が少ないような場合にはユーザー画像形成動作で兼用してもよい。
このような現像剤詰まり解消モードが終了すると、次のステップS40に進み、再度トナー濃度の検知を行い、次のステップS42においては再度画像濃度検知を行う。ステップS42の処理が終了すると、ステップS28に戻り、2回目の低トナー濃度状態か否かの判定を行う。この2回目の低トナー濃度状態の判定で低トナー濃度状態ではないと判定された場合は、ステップS30を介してステップS20に進み、通常の画像形成動作に戻る。
現像剤詰まり解消モードにより、もし現像剤詰まりが解消できていれば詰っていた現像剤が現像器24内に搬送されトナー濃度が上がるため、低トナー濃度状態が解消されているはずである。解消された場合にまだ現像器24内のトナー濃度がトナー濃度制御目標値まで復帰していない可能性があるので、通常画像形成と同じ現像剤供給制御を行ないながら所定時間画像形成動作をさせるようにしてもよい。これでトナー濃度が高くても低くてもトナー濃度制御目標値状態に合わせることができる。
なお、ステップS30において、低トナー濃度検知カウンタを0にする場合に所定枚数分画像形成動作されるまで低トナー濃度とは判断しないようにすれば、現像剤詰まり解消モード後の際低トナー濃度検知で現像剤詰まりは解消されていないにも関わらず低トナー濃度と検知されなかった場合にすぐに次の低トナー濃度検知を行なってまた現像剤詰まり解消モードの動作をすぐ繰り返すような繰り返しループにはまることを防ぐことができる。
なお、上記実施形態においては、トナー濃度測定器と画像濃度測定器の双方の測定値に基づいて低トナー濃度状態の検知を行うようにしているが、トナー濃度測定器と画像濃度測定器とのいずれか一方の測定値に基づいて低トナー濃度状態の検知を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、2成分現像器を用いているが、1成分現像器であっても、現像剤収容部から現像器に至る現像剤搬送路に現像剤が詰まることがあるので、本発明は2成分現像器に限定されるものではない。
さらに、上記実施形態においては、中間転写部14を有する画像形成装置であったが、中間転写部を有さず、像保持体20の現像剤像を直接記録媒体に転写する方式の画像形成装置であってもよい。この場合、像保持体に画像パッチを形成し、この像保持体上の画像パッチを画像濃度測定器により測定する。
10 画像形成装置
12 画像形成部
14 中間転写部
16 記録媒体搬送部
18 画像形成ユニット
20 像保持体
22 帯電器
23 露光器
24 現像器
26 一次転写部材
34 現像剤収容部
36 現像剤搬送部
38 トナー濃度測定器
46 画像濃度測定器
48 二次転写部材
88 制御部

Claims (25)

  1. 現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部から供給される現像剤により現像する現像器と、
    前記現像器内の現像剤の状態に関する情報を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容部から前記現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作する動作手段と、
    前記動作手段により現像剤詰まりを解消するように動作させた後、前記検知手段により現像剤の状態に関する情報を検知するように制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記現像剤収容部は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容し、
    前記現像器は、2成分現像剤により現像し、
    前記検知手段は、トナー濃度に関する情報を検知し、
    前記制御手段は、前記検知手段からの出力により前記現像器内のトナー濃度が予め定められた濃度よりも低い低トナー濃度状態と判定された場合、前記動作手段により現像剤詰まりを解消するように動作させた後、前記検知手段によりトナーの濃度に関する情報を再度検知するように制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器、及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器の少なくともいずれか一方である請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器であり、該トナー濃度検知器が測定した測定値は、該トナー濃度測定器の感度ずれ分だけ補正され、該補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器であり、
    該トナー濃度測定器からの出力がトナー濃度制御目標値となるように制御するトナー濃度制御手段をさらに有し、
    前記トナー濃度測定器からの出力とトナー濃度制御目標値との差分に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー濃度測定器の感度ずれがある場合は、低トナー濃度状態か否かについて判断する値を感度ずれ分補正する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記トナー濃度制御手段のトナー制御目標値が変更された場合は、変更分を除いた該トナー制御目標値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 前記検知手段は、前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、該画像濃度検知器が測定した測定値は、該画像濃度測定器の感度ずれ分だけ補正され、該補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置。
  9. 前記検知手段は、前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、該画像濃度測定器からの出力が画像濃度制御目標値となるように制御する画像濃度制御手段をさらに有し、前記画像濃度測定器からの出力と画像濃度制御目標値との差分に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項2記載の画像形成装置。
  10. 前記画像濃度測定器の感度ずれがある場合は、低トナー濃度状態か否かについて判断する値を感度ずれ分補正する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記画像濃度制御手段の画像制御目標値が変更された場合は、変更分を除いた該画像制御目標値に基づいて低トナー濃度状態か否か判定される請求項9又は10記載の画像形成装置。
  12. 前記画像濃度制御手段は、画像濃度を調整する電位を制御する電位制御であり、前記画像濃度測定器は、電位制御を行うための画像見本の濃度を測定し、該測定された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かが判定される請求項8乃至11いずれか記載の画像系形成装置。
  13. 前記検知手段は、前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器であり、前記トナー濃度測定器及び画像濃度測定器のそれぞれの出力が低トナー濃度状態である場合に低トナー濃度状態と判定される請求項2記載の画像形成装置。
  14. 前記画像濃度測定器からの出力が画像濃度制御目標値となるように制御する画像濃度制御手段をさらに有し、該画像濃度制御手段は、画像濃度を調整する電位を制御する電位制御と、階調補正を行う階調制御とを有し、前記トナー濃度測定器の出力が低トナー濃度状態であり、かつ前記画像濃度制御手段による電位制御と階調制御における前記画像濃度測定器の出力がほぼ同じ値である場合に低トナー濃度状態と判定される請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方に異常があった場合は、異常があった一方の出力が低トナー濃度状態となる値にしてある請求項13又は14記載の画像形成装置。
  16. 前記トナー濃度測定器及び前記画像濃度測定器のいずれか一方が異常であることが検出された場合は、他方の出力により低トナー濃度状態であるか否かが判定される請求項13又は14記載の画像形成装置。
  17. 前記動作手段は、前記現像器への現像剤供給を停止し、画像形成動作を予め定められた時間行う請求項1乃至16記載いずれか記載の画像形成装置。
  18. 前記動作手段は、前記現像剤収容部から前記現像器までの間に設けられ、前記現像剤収容部から前記現像器までの間で詰まった現像剤の塊を崩す崩し機構を動作させる請求項1乃至16記載いずれか記載の画像形成装置。
  19. 前記動作手段は、前記現像器に供給される現像剤の量よりも画像形成により消費される現像剤の量が多くなるように動作させる請求項1乃至16記載いずれか記載の画像形成装置
  20. 前記動作手段の動作中は、画像無し又は予め定められた密度以下の画像を形成する請求項1乃至19記載いずれか記載の画像形成装置。
  21. 前記現像器により現像される現像剤像を保持する像保持体と、この像保持体の現像剤像を転写させる転写部材とを有し、前記動作手段の動作中は、前記転写部材と像保持体との間を離す請求項1乃至20いずれか記載の画像形成装置。
  22. 前記現像器により現像される現像剤像を保持する像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電器とを有し、前記動作手段の動作中は、前記帯電器のバイアス電圧と前記現像器のバイアス電圧との差を記録媒体に画像を形成する通常の画像形成時よりも小さくする請求項1乃至21いずれか記載の画像形成装置。
  23. 2成分現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部から供給された2成分現像剤により現像する現像器と、
    前記現像器内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定器、及び前記現像器により現像された画像の濃度を測定する画像濃度測定器の少なくともいずれか一方と、
    前記トナー濃度測定器又は画像濃度測定手段の測定値を感度ずれ分だけ補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された測定値に基づいて低トナー濃度状態か否かを判定する判定手段と、
    を有する画像形成装置。
  24. 現像剤収容部から現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作させるステップと、
    現像剤詰まりを解消するように動作させるステップの後に、前記現像器内の現像剤の状態に関する情報を検知するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  25. 2成分現像器内のトナーの濃度に関する情報を検知するステップと、
    前記2成分現像器内のトナー濃度が予め定めた濃度よりも低い低トナー濃度状態であるか否かを判定するステップと、
    低トナー濃度状態と判定された場合、現像剤収容部から前記現像器に至るまでの現像剤搬送路において現像剤が詰まる現像剤詰まりを解消するように動作させるステップと、
    現像剤詰まりを解消するように動作させるステップの後に、前記現像器内の現像剤のトナー濃度に関する情報を再度検知するステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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