JP2014077464A - 手持ち式作業装置の作業機、並びに、手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材の取り外し方法 - Google Patents

手持ち式作業装置の作業機、並びに、手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材の取り外し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な直径及び断面形状のドライブシャフトを、共通の連結部材で接続することができる手持ち式作業装置の作業機を提供し、さらに、手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材を容易に取り外すことができる方法を提供することである。
【解決手段】手持ち式作業装置1は、動力を伝達するドライブシャフト5と、作業機6とを有する。作業機6は、作業機本体13と連結部材8とを有する。連結部材8は、本体部材9と縮径可能な縮径部10を有する。本体部材9には、ドライブシャフト5を配置するテーパ孔24が設けられており、本体部材9とナット部材11とを締結すると、縮径部10は、テーパ孔24に押し付けられて縮径し、ドライブシャフト5と密着し一体化する。その際、縮径部10は、連結部材8の本体部材9とも密着する。その結果、作業機本体13とドライブシャフト5とが、連結部材8を介して接続される。
【選択図】図5

Description

本発明は、園芸作業や農作業に使用する手持ち式作業装置に関するものであり、特にその先端部分の作業機に関するものである。
園芸作業や農作業に使用する代表的な手持ち式作業装置として刈り払い装置がある。
刈り払い装置は、農家や、土木事務所に広く普及しており、これを持たない農家は無いとさえ言える。
手持ち式作業装置は、エンジンやモータ等の原動機部と、実際に農作業等を行う作業部と、原動機の動力を作業部に伝える動力伝達部材によって構成されている。
刈り払い装置を例にとって説明すると、作業部は、回転刃やリードが取り付けられる回転座である。刈り払い装置は、竿の先端に作業部たる回転座が設けられており、竿の後端に原動機部たるエンジンが取り付けられている。そして竿の内部は中空であり、その中に動力伝達部材たるドライブシャフトが内蔵されている。エンジンの出力軸と、回転座の入力軸とがドライブシャフトで連結されており、エンジンの回転力が、ドライブシャフトを介して回転座に伝導される。
従来技術の手持ち式作業装置は、上記した原動機部と動力伝達部材と作業部の三者が不可分一体のものであり、製造・販売は、前記した三者が一体のものとして取り扱われて来た。例えば刈り払い装置であるならば、エンジンと竿と回転座とが一体のものとして取り扱われ、製造・販売が行われて来た。
ところで、刈り払い装置は、剥き出しの回転刃が高速で回転するものであるから、使用者や作業近くの者は、恐怖を感じる。家庭菜園等の趣味の園芸では、使用者が素人であるから、余計に恐怖を感じ、使用を躊躇する場合が少なくない。
そこで、家庭菜園に使用する装置として、二枚刃方式の草刈り装置がある。二枚刃方式の草刈り装置は、円盤の周囲に突出した切れ刃を持つ回転刃が、二枚重ねられた構造を有しており、二枚の回転刃が低速で相対回転するものである。
そのため二枚刃方式の草刈り装置は、使用者に与える恐怖心が少なく、一般家庭用として好適である。
ところが、二枚刃方式の草刈り装置は、回転刃が二枚必要であり、かつ回転刃を低速で回転させるための構造が必要であるから、従来の刈り払い装置に比べて、製造コストが高くならざるを得ない。そのため二枚刃方式の草刈り装置は、従来の刈り払い機に比べて高価である。
そこで、二枚刃方式の草刈り装置の作業部だけを単独で販売し、農家等が保有する刈り払い装置を改造してその竿の先端に二枚刃方式の作業部を取り付ける方策が考えられる。
即ち二枚刃方式の作業部を、手持ち式作業装置の「作業機」としてこれだけを個別に販売し、購入者は、既に購入済の刈り払い装置の回転座を外して二枚刃方式の「作業機」を取り付ける。
ところが、刈り払い装置等の手持ち式作業装置は、前記した様に、原動機部と、竿と、作業部を一体のものとして製造・販売するものであるから、作業部だけを取り替えることを想定しておらず、竿の径やドライブシャフトの係合部の構造等がメーカによってまちまちである。
そこで、原動機とドライブシャフトとを共用し、作業機のみを交換して使用するという発想の手持ち式作業装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている発明では、ドライブシャフトの係合部の構造等に個々に対応した動力伝達用ジョイントと称する連結部材を多数用意し、これらの連結部材のうちから、作業者が適切な連結部材を選定することにより、ドライブシャフトと作業機とを接続することを可能にしている。
特開2010−166892号公報
ところで、特許文献1に開示されている発明では、作業者が適切な連結部材を選定してドライブシャフトと作業機とを接続しなければならず、適切な連結部材を選定する手間が掛かる。また、作業機の製造会社は、複数種類の連結部材を製造し、作業機に同梱しなければならず、作業機のコストダウンが図りにくい。
そこで本発明は、様々な直径及び断面形状のドライブシャフトに対して、共通の連結部材で接続することができる手持ち式作業装置の作業機を提供することを第1の課題とする。また、手持ち式作業装置の作業機に設けた連結部材の取り外し方法を提供することを第2の課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、回転駆動されるドライブシャフトから動力伝達されて動作する、手持ち式作業装置の作業機において、作業機本体と、連結部材と、縮径手段を有し、前記連結部材は、前記作業機本体にドライブシャフトの回転力を伝達するものであり、前記連結部材は、筒状の本体部と縮径可能な縮径部を有し、前記本体部は、作業機本体に取り外し可能に装着されており、前記縮径手段は、前記連結部材の縮径部を縮径させるものであり、ドライブシャフトを前記連結部材の縮径部に嵌め、前記縮径手段で縮径部を縮径させることによって、ドライブシャフトと前記連結部材とを一体的に結合可能であり、ドライブシャフトの回転力が前記連結部材を介して前記作業機本体に伝達されることを特徴とする手持ち式作業装置の作業機である。
請求項1に記載の発明の手持ち式作業装置の作業機は、作業機本体と、作業機本体にドライブシャフトの回転力を伝達する連結部材と縮径手段とを有する。また、連結部材は、本体部と、縮径手段によって縮径可能な縮径部を有する。
そして、ドライブシャフトを前記連結部材の縮径部に嵌め、縮径手段で縮径部を縮径させることによって、ドライブシャフトと前記連結部材とを一体的に結合可能である。すなわち、ドライブシャフトの直径や断面形状に関わらず、連結部材の縮径部がドライブシャフトの外周に密着してクランプすることができる。その結果、連結部材とドライブシャフトが連結され、ドライブシャフトの回転力が、連結部材を介して作業機本体に良好に伝達される。
請求項2に記載の発明は、前記連結部材の縮径部にスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式作業装置の作業機である。
請求項2に記載の発明では、連結部材の縮径部にスリットを設けたので、縮径部に外力を作用させてスリットの間隔を狭めることにより、縮径部は良好に縮径する。その結果、縮径部は、ドライブシャフトの周囲に密着して、ドライブシャフトの回転力を作業機本体側へ良好に伝達することができる。
縮径部は、本体部とは別体のスリーブで構成することもできる(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、前記連結部材の本体部は筒状であり、前記本体部の内面と、前記スリーブの外面のうちの少なくともいずれか一方がテーパ面を構成しており、前記縮径手段が、前記スリーブを本体部の内面に押し付けて、スリーブを縮径させることを特徴とする請求項3に記載の手持ち式作業装置の作業機である。
請求項4に記載の発明では、連結部材の本体部は筒状であり、本体部の内面と、スリーブの外面のうちの少なくともいずれか一方がテーパ面を構成している。そして、縮径手段が、スリーブを本体部の内面に押し付けると、スリーブは本体部の内面に沿って移動しながら縮径する。その結果、スリーブは、連結部材の本体部とドライブシャフトの間に楔状に固定される。すなわち、連結部材とドライブシャフトが一体化され、良好に結合される。
また、スリーブを塑性変形可能な素材で構成し、縮径手段が、スリーブを押圧すると、スリーブが連結部材の本体部の内面とドライブシャフトの間に圧入されて塑性変形するようにしてもよい。
縮径手段がスリーブを押圧すると、スリーブは、塑性変形しながら縮径して連結部材の本体部の内面とドライブシャフトの間に圧入される。その結果、スリーブは、連結部材の本体部とドライブシャフトとを一体的に固定する。そのため、連結部材とドライブシャフトは、良好に結合される。
請求項5に記載の発明は、前記縮径部は、前記本体部に対して一体的に形成されており、前記縮径部の外周部にはドライブシャフトの根元側に向かって先細った先細り部があり、当該先細り部が縮径手段によってドライブシャフトの先端側に向かって押圧されることによって縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手持ち式作業装置の作業機である。
請求項5に記載の発明では、先細り部が、縮径手段によってドライブシャフトの先端側に向かって押圧されることによって縮径する。その結果、連結部材とドライブシャフトが良好に結合される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5に記載の手持ち式作業装置の作業機と、ドライブシャフトとを結合させる連結部材の取り外し方法であって、ドライブシャフトが保護パイプ内に配置し、ドライブシャフトは、連結部材を貫通して作業機本体と一体化されている状態から、ドライブシャフトを連結部材と共に作業機本体から取り外し、ドライブシャフトに結合された連結部材が、保護パイプの外にある状態で、連結部材と保護パイプの間に、連結部材が保護パイプ内に収容されるのを阻止する阻止部材を配置し、連結部材を貫通して突出したドライブシャフトの先端にドライブシャフトの軸線方向の衝撃を加えることにより、ドライブシャフトから連結部材を取り外すことを特徴とする手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材の取り外し方法である。
請求項6に記載の発明では、ドライブシャフトが連結部材を貫通しているので、ドライブシャフトの先端は連結部材から突出している。すなわち、連結部材は、予めドライブシャフトを貫通させてドライブシャフトに固定されている。
また、ドライブシャフトに固定された連結部材が、保護パイプの外にある状態で、阻止部材によって、連結部材が保護パイプ内に収容されるのを阻止する。すなわち、阻止部材が連結部材と保護パイプに挟持され、連結部材が保護パイプ内に収容されるのが阻止される。
ドライブシャフトの先端は、連結部材と共に保護パイプの外に配置されている。ここで、ドライブシャフトの先端にドライブシャフトの軸線方向の衝撃を加えると、連結部材は、阻止部材と保護パイプに支持されているので、連結部材に対してドライブシャフトが相対移動し、ドライブシャフトから連結部材が外れる。そして、ドライブシャフトから連結部材を取り外すことができる。
本発明の手持ち式作業装置の作業機では、ドライブシャフトの直径や断面形状に応じたアダプタを用意する必要がなく、共通の連結部材を介して、作業機に異なる種類のドライブシャフトを接続することができる。
また、手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材の取り外し方法では、容易にドライブシャフトから連結部材を取り外すことができる。
手持ち式作業装置の一部を破断した斜視図である。 図1の手持ち式作業装置の作業機とドライブシャフトとを接続した状態を示す断面図である。 図2の作業機からドライブシャフトを分離した状態を示す断面図である。 作業機の連結部材の分解斜視図である。 作業機の連結部材の断面図であり、(a)は、連結部材がドライブシャフトに結合される前の状態を示し、(b)は、連結部材の本体部に縮径可能なスリーブが装着された状態を示し、(c)は、連結部材がドライブシャフトと結合した状態を示す。 連結部材が固定されたドライブシャフトの先端部の側面図であり、(a)は、ドライブシャフトに取り外し治具を装着する直前の状態を示し、(b)は、ドライブシャフトに取り外し治具を装着した状態を示す。 ドライブシャフトの先端部分に装着した各部材の断面図であり、連結部材と竿の間で取り外し治具を挟持した状態を示す。 (a)は、図7のA−A矢視図であり、(b)は、取り外し治具の斜視図である。 図7の状態において、ドライブシャフトの先端に衝撃を加え、ドライブシャフトからスリーブが外れた状態を示す連結部材の断面図である。 ドライブシャフトから取り外された連結部材の断面図である。 (a)は、図4とは別の実施形態に係る連結部材と縮径部材とが螺合する直前の状態を示す斜視図であり、(b)は、ドライブシャフトと共に示す(a)の連結部材と縮径部材の断面図であり、(c)は、(b)の連結部材と縮径部材とを螺合させた状態を示す断面図である。 図4及び図11とはさらに別の実施形態に係る連結部材と縮径部材とが螺合する直前の状態を示す斜視図である。 図12の連結部材をドライブシャフトに固定した状態の断面図であり、(a)は、連結部材がドライブシャフトに固定される前の状態を示し、(b)は、連結部材の本体部に縮径部材が螺合して、スリーブが塑性変形した状態を示す。 図13(a)のB−B矢視図であり、(a)は、連結部材の本体部材に縮径部材が結合する前の状態を示し、(b)は、連結部材の本体部材に縮径部材が結合し、(a)の変形部材が変形してドライブシャフトに密着した状態を示す。 図13(b)のC−C断面図であって、図12の連結部材のスリーブが塑性変形して、ドライブシャフトの周囲に密着している状態を示すドライブシャフトの断面図であり、(a)〜(e)は、各々横断面の形状及び大きさが異なるドライブシャフトを示す。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示す様に、手持ち式作業装置1は、エンジン2、竿3(保護パイプ)、ハンドル4、ドライブシャフト5、作業機6、肩掛け紐7を有する。エンジン2の動力は、竿3の内部に配置されたドライブシャフト5を介して作業機6に伝達される。手持ち式作業装置1では、エンジン2、竿3、ハンドル4、ドライブシャフト5、肩掛け紐7は、従来の手持ち式作業装置に備えられたものが採用されており、作業機6は、従来の手持ち式作業装置の作業機とは異なる構成を有する。作業者は、肩に肩掛け紐7を掛け、ハンドル4を持ち、作業機6を作業対象(草むら等)に向けて作業を実施する。
図2に示す様に、作業機6は、作業機本体13と連結部材8とを有する。
作業機本体13は、筐体13aを有する。筐体13aには、水平方向及び鉛直方向と所定の角度で傾斜する導入筒部43が設けられている。筐体13a内には、サンギヤ45、リングギヤ46、複数の遊星ギヤ47(図2ではそのうちの2つのみを描写)からなる遊星歯車列が設けられている。また、筐体13a内には傘歯車16、49と軸18とが設けられている。
軸18は、筐体13aに軸受54、55(図3)を介して回転可能に支持されている。軸18には、傘歯車16が一体に固定されている。また、軸18には、遊星歯車列の遊星ギヤ47のうちの一つが固定されている。すなわち、軸18と共に、傘歯車16と当該遊星ギヤ47が一体に回転する。
傘歯車49は、筐体13aの導入筒部43の根元部分に配置され、軸受56によって回転可能に支持されている。傘歯車49は、歯車部49aとスプライン部49bとを有する。歯車部49aとスプライン部49bの各軸心は同心である。歯車部49aは外歯であり、スプライン部49bは、内歯である。スプライン部49bの外面部分は、軸受56を介して筐体13aの導入筒部43に回転可能に支持されている。傘歯車49の軸心は、筐体13aの導入筒部43と同方向を向いている。
また、歯車部49aの中心には孔(図示せず)が設けられている。
傘歯車49は、傘歯車16と係合しており、両者の軸心は傾斜して交差している。
一方、遊星歯車列のサンギヤ45には、円板状の上刃板15が固定されている。上刃板15の周囲には、切刃15aが設けられている。また、リングギヤ46には、円板状の下刃板17が固定されている。下刃板17の周囲には、切刃17aが設けられている。上刃板15と下刃板17は、同じ直径である。
導入筒部43内には、ドライブシャフト5が竿3と共に挿入される。図示していないが、導入筒部43は、軸方向にスリットが形成されており、竿3が挿入された後に、図示しないボルトナットを締め付けて、スリットの間隔を狭める。その結果、導入筒部43の内面に、竿3の外面が密着する。すなわち、導入筒部43は、竿3が挿入される前は拡径しており、竿3が挿入された後に縮径する。そのため、導入筒部43は、竿3の様々な外径に対応することができる。
そして、後述する連結部材8を介してドライブシャフト5の回転力が、傘歯車49、16、軸18、遊星ギヤ47を介して、サンギヤ45、上刃板15に伝達される。また、ドライブシャフト5の回転力は、傘歯車49、16、軸18、遊星ギヤ47を介して、リングギヤ46、下刃板17にも伝達される。すなわち、ドライブシャフト5の回転力は、上刃板15と下刃板17に同時に伝達され、各刃は互いに反対方向に回転する。その結果、上刃板15の切刃15aと、下刃板17の切刃17aの間に草等が挟み込まれると、挟み込まれたものは切断される。
連結部材8は、図4に示す様に、本体部材9とスリーブ10とを有する。
本体部材9は、中空のスプライン軸であり、小径部22と大径部23を有する。小径部22の外周面には、スプライン歯9aが設けられている。また、大径部23の外周面には、ねじ部9bが設けられている。図2に示す様に、作業機本体13の筐体13aの導入筒部43に連結部材8を挿入すると、スプライン歯9aは、傘歯車49のスプライン部49bと係合する。連結部材8は、作業機本体13に対して抜き差しが自在である。
大径部23の内部には、テーパ孔24が形成されている。図4に示す様に、テーパ孔24は、大径部23の自由端側から小径部22側へいくほど小径となる孔である。そして、テーパ孔24は、小径部22内を貫通する貫通孔25と連続している。テーパ孔24のテーパ角度(両傾斜角度)は、5〜15度程度である。
スリーブ10は、裁頭円錐形状の部材を切削加工することによって形成されている。すなわち、裁頭円錐形状の部材の中心に貫通孔を設けて筒状に構成し、さらに筒の一部を切断し、隙間10aを構成している。隙間10aは、対向する側部14a、14bで構成されている。また、スリーブ10は、外面10bと内面10cを有する。スリーブ10の円錐の軸方向の傾斜は、本体部材9の大径部23のテーパ孔24の傾斜と一致しているのが好ましい。
スリーブ10は、隙間10aを形成した状態で安定している。また、図4に示すスリーブ10の内径は、ドライブシャフト5を挿通することができる大きさである。
また、スリーブ10は、弾性を有する素材で構成されている。そのため、スリーブ10に外力を加えて、側部14a、14bの間隔を縮める(すなわち、隙間10aを小さくする)と、スリーブ10の内径は縮径する。また、外力を取り除くと、隙間10aが復元され、スリーブ10は、図4に示す状態に戻る。
本体部材9の大径部23の外周面に設けたねじ部9b(外ねじ)には、ナット部材11(縮径手段)が螺合する。図4に示す様に、ナット部材11は、円筒部26と円板部27とを有する。円板部27の周囲に、円筒部26の一端が連続している。円板部27の中心には孔57が形成されている。また、円筒部26の内側には、ねじ部26a(内ねじ)が形成されている。ねじ部26aは、本体部材9の大径部23のねじ部9bと螺合する。
次に、作業機本体13にドライブシャフト5を接続する手順を説明する。
図5(a)に示す様に、本体部材9、スリーブ10、ナット部材11にドライブシャフト5を挿通し、図5(b)に示す様に、本体部材9のテーパ孔24にスリーブ10を嵌める。このとき、スリーブ10とドライブシャフト5の間には、環状空間32が形成されている。すなわち、図5(b)に示す状態では、ドライブシャフト5と連結部材8は、固定されておらず、相対移動が可能である。
そして本体部材9の大径部23のねじ部9bに、ナット部材11(縮径手段)のねじ部26aを螺合させると、図5(c)に示す様に、スリーブ10の大径側の端部14cが、ナット部材11の円板部27で押圧され、スリーブ10がテーパ孔24内に収容される。その際、スリーブ10の外面10bが、テーパ孔24の内面に押圧される。そのため、スリーブ10の隙間10a(図4)が徐々に小さくなって、スリーブ10の内径が縮径し、図5(b)に示す環状空間32がなくなり、図5(c)に示す様に、スリーブ10は、テーパ孔24の内面とドライブシャフト5の周面に密着する。その結果、連結部材8は、ドライブシャフト5と一体に回転可能である。
ドライブシャフト5は、連結部材8を貫通しており、ドライブシャフト5の先端部5aは、連結部材8の本体部材9の小径部22側から突出している。
ドライブシャフト5は、図1に示すエンジン2から作業機6に回転力を伝達する伝導軸である。すなわち、ドライブシャフト5の一端側はエンジン2に接続されており、ドライブシャフト5の他端側(先端部5a側)は、図2に示す様に、作業機6の連結部材8を介して作業機本体13に接続されている。
図5(c)に示す様に、本体部材9とドライブシャフト5の間に、スリーブ10が押圧されて侵入した結果、スリーブ10は楔のように作用する。そのため、ドライブシャフト5と連結部材8は、容易に分離しない。ところが、メンテナンス等のために、ドライブシャフト5と作業機6とを分離させたい場合がある。この場合には、図6〜図8に示す取り外し治具12(阻止部材)を使用する。
取り外し治具12は、図8(b)に示す様に、円形の板状の部材であり、凹部12aを有する。凹部12aは、円形の外周側から中心方向にのびている。凹部12aの幅は、ドライブシャフト5の太さや、スリーブ10の外径よりは大きく、連結部材8の本体部材9の大径部23の直径よりは小さい。そのため、凹部12a内に、ドライブシャフト5を配置することができる。すなわち、図8(a)に示す様に、凹部12aとドライブシャフト5の間には隙間があり、この隙間からドライブシャフト5の周囲に密着したスリーブ10の全周囲を視認することができる。
そして、ドライブシャフト5から連結部材8を取り外す際には、図6(a)に示す様に、最初にナット部材11を緩める。その際、ナット部材11は、連結部材8から取り外さず、ナット部材11のねじ部26aと、連結部材8の本体部材9のねじ部9bの係合状態は維持されている。
次に、図6(b)に示す様に、取り外し治具12の凹部12aに、ドライブシャフト5を嵌め込む。さらに、竿3の先端と、ナット部材11とで取り外し治具12を挟持する。この状態で、図6(b)及び図7において矢印で示す様に、ドライブシャフト5の先端部5aを、ハンマー等の工具で強打して衝撃を加えると、取り外し治具12を介して竿3に支持された連結部材8に対して、ドライブシャフト5が相対移動する。
その結果、図9に示す様に、本体部材9に対して、スリーブ10がドライブシャフト5と共に移動し、スリーブ10の一部がテーパ孔24から突出する。ここで本体部材9からナット11を外すと、スリーブ10は外部に露出する。そして、スリーブ10の露出した部位をペンチ等の工具(図示せず)で挟んで引っ張ることにより、スリーブ10を本体部材9から取り外すことができる。また、スリーブ10は、自身の弾性によって拡径し、ドライブシャフト5から外れる。よって、図10に示す様に、ドライブシャフト5から連結部材8を取り外すことができる。
取り外し治具12は、ドライブシャフト5の先端部5aに衝撃を加えた後にドライブシャフト5から取り外す。
ここで、最初に本体部材9からナット部材11を取り外さなかったのは、取り外し治具12とスリーブ10とが接触するのを防止するためである。すなわち、ドライブシャフト5の先端部5aに衝撃を加える際に、取り外し治具12とスリーブ10とが接触していると、先端部5aに加えられた衝撃が、スリーブ10を介して取り外し治具12によって支持されてしまう。その結果、スリーブ10と本体部材9とが相対移動しない。そこで、前述のように、本体部材9に対するナット部材11の螺合を緩めておき、本体部材9とナット部材11の係合状態を維持させておくと、取り外し治具12は、スリーブ10と接触することがない。そのため、ドライブシャフト5の先端部5aに衝撃が加わると、スリーブ10は、ドライブシャフト5と共に本体部材9に対して移動する。そして、スリーブ10をドライブシャフト5から取り外すことができる。
次に、連結部材とナット部材(縮径手段)の変形例について説明する。
図11(a)〜(c)に示す連結部材20、ナット部材21(縮径手段)は、図4に示す連結部材8、ナット部材11とは異なる構成を有している。連結部材20は、本体部33と縮径部36(先細り部)を有する。本体部33は、孔33aを有する筒状の部材である。
図11(a)に示す様に、本体部33の一端側には、スプライン歯37が設けられている。スプライン歯37は、図2に示す作業機本体13の傘歯車16と係合する。本体部33の他端側には、つば部34とねじ部35(外ねじ)が設けられている。スプライン歯37側からねじ部35側へのびる本体部33のねじ部35側には、縮径部36が連続している。
図11(a)、(b)に示す様に、本体部33には、ねじ部35と隣接してつば部34が設けられている。すなわち、ねじ部35は、本体部33におけるつば部34が設置された部分まで形成されている。
縮径部36は、弾性変形可能な複数の密着片36aで構成されている。各密着片36aは、薄く細長い板状片である。各密着片36aの根元部分が、本体部33のねじ部35側の環状の端部に連続している。各密着片36aは、先端側へいくほど互いに接近している。
図11(b)、(c)に示す様に、連結部材20の本体部33は筒状であって、貫通する孔33aが設けられているが、本体部33は有底であってもよい。すなわち、縮径部36とは反対側(スプライン歯37側)の端部は、閉塞していても差し支えない。
ナット部材21は、孔40を有している。孔40には、大径部41と小径部42とが形成されている。大径部41には、ねじ部38(内ねじ)が設けられている。また、大径部41と小径部42の間には、押圧部39が設けられている。押圧部39は、環状であり、孔40内において、大径部41から小径部42に至るまで滑らかに湾曲して内向きに突出している。
図11(c)に示す様に、本体部33のねじ部35(外ねじ)に、ナット部材21のねじ部(内ねじ)を螺合させ、ナット部材21は、本体部33のつば部34に当接する。このとき、ナット部材21の押圧部39は、縮径部36の各密着片36aを押圧する。その結果、各密着片36aは、ドライブシャフト5に押し付けられる。すなわち、縮径部36は、縮径してナット部材21の押圧部39及び小径部42と、ドライブシャフト5の間に咬み込まれる。すなわち、縮径部36の各密着片36aが、ドライブシャフト5の周囲に密着し、連結部材20とドライブシャフト5が一体化される。
ドライブシャフト5の太さが太い場合には、ナット部材21がつば部34に当接するまでに、滑らかに湾曲して内向きに突出する押圧部39によって、縮径部36がドライブシャフト5に押し付けられ、ドライブシャフト5と連結部材20とが一体化する。
逆に、本体部33からナット部材31を外すと、ナット部材31の押圧部39による各密着片36aの押圧が解除され、密着片36aは、自身の弾性によって元の形状に戻る。そのため、各密着片36aは、ドライブシャフト5から離れる。よって、連結部材20がドライブシャフト5から取り外される。
さらに図12〜図14を参照しながら、別の実施形態について説明する。
図12では、連結部材28とナット部材31(縮径手段)を締結する直前の状態を示している。
連結部材28は、本体部材29と変形部材30(縮径部)を有する。本体部材29は、テーパ孔44等の、図4に示す本体部材9と同じ構成を有しており、重複する説明は省略する。
変形部材30は、直方体形状を呈しており、ドライブシャフト5を挿通させる貫通孔30aが設けられている。変形部材30は、外力によって塑性変形する素材で構成されている。
ナット部材31(縮径手段)は、図4に示すナット部材11と同じ構成を有しており、重複する説明は省略する。
図13(a)に示す様に、連結部材28の本体部材29及び変形部材30、ナット部材31にドライブシャフト5を挿通する。図13(a)のB−B矢視図である図14(a)に示す様に、変形部材30は、本体部材29のテーパ孔44内に収容可能な大きさ及び外形を有している。本実施の形態では変形部材30の外形を直方体形状としたが、貫通孔30aを有するその他の多角柱形状や円柱形状とすることもできる。
図13(a)に示す状態から、本体部材29にナット部材31を締結すると、図13(b)に示す状態となる。図13(b)及び図14(b)に示す様に、変形部材30は、本体部材29のテーパ孔44と、ナット部材31(縮径手段)に押圧されて変形する。そして、変形部材30は、テーパ孔44とドライブシャフト5の両方に密着する。その結果、変形部材30は、楔の様な機能を発揮する。すなわち、ドライブシャフト5と連結部材28が一体化する。
図14(a)、(b)に示す様に、ドライブシャフト5の横断面は円形であるが、ドライブシャフトの横断面は、図15(a)〜(e)に示す様に様々である。
図15(a)に示すドライブシャフト5は、上述の各実施の形態で説明したものと同一であるが、図15(b)に示すドライブシャフト50は、ドライブシャフト5よりも大径である。また、図15(c)〜(e)に示すドライブシャフト51〜53の横断面は、各々四角形、六角形、及び多数の突出部が放射状に形成されたスプライン形である。
ドライブシャフトの横断面形状は、その他の形状であってもよく、変形部材30は、貫通孔30aに挿通されたドライブシャフトの外形に応じて任意に変形し、ドライブシャフトの外周面に密着して一体化する。
そして、連結部材28を介して、ドライブシャフト5(50〜53)と作業機本体13(図2)とが良好に連結され、エンジン2(図1)の回転力がドライブシャフト5(50〜53)を介して良好に作業機6(図1)へ伝達される。
以上説明した作業機6(図1、図2)は、連結部材8(20、28)と作業機本体13とを有し、連結部材8(20、28)を介してドライブシャフト5と結合することができる。
1 手持ち式作業装置
3 竿(保護パイプ)
5 ドライブシャフト
5a ドライブシャフトの先端
6 作業機
8 連結部材
9 本体部材
10 スリーブ(縮径手段)
12 取り外し治具
13 作業機本体

Claims (6)

  1. 回転駆動されるドライブシャフトから動力伝達されて動作する、手持ち式作業装置の作業機において、
    作業機本体と、連結部材と、縮径手段を有し、
    前記連結部材は、前記作業機本体にドライブシャフトの回転力を伝達するものであり、
    前記連結部材は、筒状の本体部と縮径可能な縮径部を有し、
    前記本体部は、作業機本体に取り外し可能に装着されており、
    前記縮径手段は、前記連結部材の縮径部を縮径させるものであり、
    ドライブシャフトを前記連結部材の縮径部に嵌め、前記縮径手段で縮径部を縮径させることによって、ドライブシャフトと前記連結部材とを一体的に結合可能であり、
    ドライブシャフトの回転力が前記連結部材を介して前記作業機本体に伝達されることを特徴とする手持ち式作業装置の作業機。
  2. 前記連結部材の縮径部にスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式作業装置の作業機。
  3. 前記縮径部は、前記本体部とは別体のスリーブで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手持ち式作業装置の作業機。
  4. 前記連結部材の本体部は筒状であり、前記本体部の内面と、前記スリーブの外面のうちの少なくともいずれか一方がテーパ面を構成しており、
    前記縮径手段が、前記スリーブを本体部の内面に押し付けて、スリーブを縮径させることを特徴とする請求項3に記載の手持ち式作業装置の作業機。
  5. 前記縮径部は、前記本体部に対して一体的に形成されており、
    前記縮径部の外周部にはドライブシャフトの根元側に向かって先細った先細り部があり、
    当該先細り部が縮径手段によってドライブシャフトの先端側に向かって押圧されることによって縮径することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手持ち式作業装置の作業機。
  6. 請求項1〜請求項5に記載の手持ち式作業装置の作業機と、ドライブシャフトとを結合させる連結部材の取り外し方法であって、
    ドライブシャフトが保護パイプ内に配置し、
    ドライブシャフトは、連結部材を貫通して作業機本体と一体化されている状態から、ドライブシャフトを連結部材と共に作業機本体から取り外し、
    ドライブシャフトに結合された連結部材が、保護パイプの外にある状態で、連結部材と保護パイプの間に、連結部材が保護パイプ内に収容されるのを阻止する阻止部材を配置し、連結部材を貫通して突出したドライブシャフトの先端にドライブシャフトの軸線方向の衝撃を加えることにより、ドライブシャフトから連結部材を取り外すことを特徴とする手持ち式作業装置のドライブシャフトに結合した作業機の連結部材の取り外し方法。
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