JP2014076865A - クレーンの油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブームの起伏、伸縮を高速化でき、かつ安価で短納期なクレーンの油圧回路を提供する。
【解決手段】第1油圧供給源1と、第2油圧供給源2と、第1バルブブロック8Aと、第2バルブブロック8Bとを備え、起伏シリンダおよび伸縮シリンダは、第1バルブブロックを介して第1油圧供給源からの作動油が供給され、第2バルブブロックを介して第2油圧供給源からの余剰油が供給される。最大で第1油圧供給源と第2油圧供給源の合計流量が供給され、ブームの起伏、伸縮を高速化できる。既存のバルブブロックを2つ用いて構成できるので、新たなバルブブロックを設計し、作成する必要がなく、安価に作成でき、短納期で供給できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレーンの油圧回路に関する。さらに詳しくは、2つの油圧ポンプから吐出された作動油を合流して油圧アクチュエータを駆動させるクレーンの油圧回路に関する。
一般に、クレーンには、起伏、伸縮可能なブームが備えられている。ブームの先端に形成されているブームヘッドからは主巻フックを備えたワイヤロープが吊り下げられ、そのワイヤロープはブームに沿ってブームの根本に導かれて主巻ウィンチに巻き取られている。主巻フックとは別に補巻フックが備えられる場合には、補巻フックを備えたワイヤロープがブームヘッドから吊り下げられ、そのワイヤロープがブームに沿ってブームの根本に導かれて補巻ウィンチに巻き取られている。ブームには、起伏用の油圧シリンダ(以下、「起伏シリンダ」という。)と、伸縮用の油圧シリンダ(以下、「伸縮シリンダ」という。)とが設けられており、これら油圧シリンダの駆動によりブームを起伏、伸縮させることができる。また、主巻ウィンチおよび補巻ウィンチには、それぞれ油圧モータ(以下、主巻ウィンチ用の油圧モータを「主巻モータ」、補巻ウィンチ用の油圧モータを「補巻モータ」という。)が設けられており、これら油圧モータの駆動により主巻ウィンチおよび補巻ウィンチを回転させて、ワイヤロープの巻き取り、繰り出しを行うことで、主巻フックおよび補巻フックを昇降させることができる。このように、ブームの起伏、伸縮、主巻フックおよび補巻フックの昇降を組み合わせることにより、立体空間内での荷揚げと荷降ろしが可能となっている。
近年、クレーンの駆動速度の高速化が求められており、これに対応するため、2つの油圧ポンプを備え、それら油圧ポンプから吐出された作動油を合流して油圧アクチュエータに供給する構成が考案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の油圧回路は、2つの油圧ポンプにそれぞれ接続してある2つの圧油供給ラインに、補巻モータへの圧油の流れを制御する補巻用方向制御弁と、主巻モータへの圧油の流れを制御する主巻用方向制御弁とが直列に設けらたものである。油圧ポンプから吐出された作動油は、補巻用方向制御弁を介して補巻モータへ供給された後、主巻用方向制御弁を介して主巻モータへ供給される。そのため、主巻モータと補巻モータに同じ流量の作動油を供給することができ、主巻モータと補巻モータを同期して動作させることができる。また、2つの油圧ポンプから吐出された作動油を合流させることにより、作動油の流量が増加し、主巻モータと補巻モータの駆動速度を高速化できる。
2つの油圧ポンプから吐出された作動油を合流する従来の油圧回路の他の例を図4に基づき説明する。
図4に示すように、従来の油圧回路は、第1油圧ポンプ1と、第2油圧ポンプ2と、オイルタンク3と、起伏シリンダ4と、伸縮シリンダ5と、主巻モータ6と、補巻モータ7と、2つの油圧ポンプ1、2と各油圧アクチュエータ4、5、6、7との間に介装されたバルブブロック8とを備えている。
バルブブロック8は、第1油圧ポンプ1の吐出側に接続されるP1ポートと、第2油圧ポンプ2の吐出側に接続されるP2ポートと、オイルタンク3に接続されるT1ポートおよびT2ポートを有している。また、バルブブロック8は、起伏シリンダ4に接続されるA1ポートおよびB1ポートと、伸縮シリンダ5に接続されるA2ポートおよびB2ポートと、主巻モータ6に接続されるA3ポートおよびB3ポートと、補巻モータ7に接続されるA4ポートおよびB4ポートとを有している。
第1油圧ポンプ1の吐出油は、P1ポートを介して第1方向制御弁81に供給され、第1方向制御弁81の方向制御に従いA1ポートまたはB1ポートから起伏シリンダ4に供給され、これにより起伏シリンダ4が伸縮する。また、第1油圧ポンプ1の吐出油は、P1ポートを介して第2方向制御弁82に供給され、第2方向制御弁82の方向制御に従いA2ポートまたはB2ポートから伸縮シリンダ5に供給され、これにより伸縮シリンダ5が伸縮する。一方、第2油圧ポンプ2の吐出油は、P2ポートを介して第3方向制御弁83に供給され、第3方向制御弁83の方向制御に従いA3ポートまたはB3ポートから主巻モータ6に供給され、これにより主巻モータ6が回転する。また、第2油圧ポンプ2の吐出油は、P2ポートを介して第4方向制御弁84に供給され、第4方向制御弁84の方向制御に従いA4ポートまたはB4ポートから補巻モータ7に供給され、これにより補巻モータ7が回転する。
第1方向制御弁81や第2方向制御弁82が中立位置の場合など、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5に供給される流量に比べて、第1油圧ポンプ1の吐出流量が大きい場合には、その余剰油がブリードオフ流量制御弁85を介して第3方向制御弁83および第4方向制御弁84に供給される。そのため、主巻モータ6および補巻モータ7には、第2油圧ポンプ2の吐出流量に加えて第1油圧ポンプ1の余剰油も合流させて供給することができる。すなわち、主巻モータ6および補巻モータ7には、最大で2つの油圧ポンプ1、2の吐出流量を供給することができ、その分駆動速度を高速化できる。
上記のように、従来の油圧回路では、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5側の余剰油を主巻モータ6および補巻モータ7側に合流させることで、主巻ウィンチおよび補巻ウィンチの回転を速くし、主巻フックおよび補巻フックの昇降動作を速くすることができる。一方、ブームの起伏および伸縮は、1つの油圧ポンプの吐出流量でも十分な駆動速度を発揮できることから、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5には、2つの油圧ポンプの吐出油を合流させて供給することは行われていなかった。
ところが、近年、クレーンの大型化によりブームの寸法、重量が大きくなり、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5が大型化する傾向がある。油圧シリンダが大型化するとシリンダチューブの内径が大きくなり、単位駆動距離当たりに必要な作動油の量が増すため、駆動速度を維持しようとすると作動油の流量を多くする必要がある。そのため、大型のクレーンの場合には、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5の駆動においても1つの油圧ポンプでは流量が足りないという問題がある。
このような問題に対しては、2つの油圧ポンプから吐出された作動油を合流させて、主巻モータ6および補巻モータ7のみならず、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5にも供給できるバルブブロックを作成すればよいとも考えられる。
ところで、バルブブロックとして、複数のバルブの外面にガスケット面を設け、それらのバルブを積み重ねて、ボルトで締め上げて油圧回路を構成したモジュラー方式のバルブブロックや、鉄などで形成されたブロックの内部に油路を穿孔してマニホールドとし、そのマニホールドに複数のバルブを取り付けて油圧回路を構成したマニホールド方式のバルブブロックなどが知られている。バルブブロックとすることにより、バルブ間を接続するパイプを少なくでき、パイプを接続する手間が省けるだけでなく、油の漏れる可能性のある箇所を減らすこともできる。
しかし、モジュラー方式のバルブブロックの場合には、各バルブを専用の構成とする必要があり、油圧回路が変わるとバルブを新たに作りなおす必要がある。また、マニホールド方式のバルブブロックの場合には、油圧回路が変わるとマニホールドを新たに作りなおす必要がある。このように、新たなバルブブロックを設計し、作成するには、時間も費用もかかるという問題がある。
特開2008−213999号公報
本発明は上記事情に鑑み、ブームの起伏、伸縮を高速化でき、かつ安価で短納期なクレーンの油圧回路を提供することを目的とする。
第1発明のクレーンの油圧回路は、起伏、伸縮可能なブームと、主巻フックを備えたワイヤロープを巻き取る主巻ウィンチと、補巻フックを備えたワイヤロープを巻き取る補巻ウィンチとを備えるクレーンの油圧回路であって、前記ブームを起伏させる起伏シリンダと、前記ブームを伸縮させる伸縮シリンダと、前記主巻ウィンチを回転させる主巻モータと、前記補巻ウィンチを回転させる補巻モータと、第1油圧供給源と、第2油圧供給源と、第1バルブブロックと、第2バルブブロックと、を備え、前記第1バルブブロックおよび前記第2バルブブロックは、それぞれ、作動油が供給される給圧ポートと、前記給圧ポートに供給された作動油を流量、方向制御した後に排出する第1動力伝達ポートおよび第2動力伝達ポートと、前記給圧ポートに供給された作動油のうち前記第1動力伝達ポートおよび前記第2動力伝達ポートから排出されない余剰油を流量、方向制御した後に排出する第3動力伝達ポートおよび第4動力伝達ポートと、を備え、前記第1油圧供給源の吐出側油路は、前記第1バルブブロックの前記給圧ポートに接続され、前記第2油圧供給源の吐出側油路は、前記第2バルブブロックの前記給圧ポートに接続され、前記起伏シリンダは、前記第1バルブブロックの前記第1動力伝達ポートまたは前記第2動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第3動力伝達ポートまたは前記第4動力伝達ポートとを合流させる第1動力伝達油路に接続され、前記伸縮シリンダは、前記第1バルブブロックの前記第2動力伝達ポートまたは前記第1動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第4動力伝達ポートまたは前記第3動力伝達ポートとを合流させる第2動力伝達油路に接続され、前記主巻モータは、前記第1バルブブロックの前記第3動力伝達ポートまたは前記第4動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第1動力伝達ポートまたは前記第2動力伝達ポートとを合流させる第3動力伝達油路に接続され、前記補巻モータは、前記第1バルブブロックの前記第4動力伝達ポートまたは前記第3動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第2動力伝達ポートまたは前記第1動力伝達ポートとを合流させる第4動力伝達油路に接続されていることを特徴とする。
第2発明のクレーンの油圧回路は、第1発明において、前記第1バルブブロックおよび前記第2バルブブロックは、それぞれ、前記給圧ポートと前記第1動力伝達ポートとの間に介装された第1方向制御弁と、前記給圧ポートと前記第2動力伝達ポートとの間に介装された第2方向制御弁と、前記給圧ポートと前記第3動力伝達ポートとの間に介装された第3方向制御弁と、前記給圧ポートと前記第4動力伝達ポートとの間に介装された第4方向制御弁と、前記給圧ポートと前記第3方向制御弁および前記第4方向制御弁との間に介装され、前記給圧ポートの油圧と、前記第1方向制御弁の出口圧と前記第2方向制御弁の出口圧のうち大きい方の油圧との差圧が一定になるように流量を制御するブリードオフ流量制御弁と、を備えることを特徴とする。
第1発明によれば、起伏シリンダは、第1動力伝達油路に接続されているので、第1バルブブロックを介して第1油圧供給源からの作動油が供給され、第2バルブブロックを介して第2油圧供給源からの作動油のうち主巻モータおよび補巻モータに供給されない余剰油が供給される。伸縮シリンダは、第2動力伝達油路に接続されているので、第1バルブブロックを介して第1油圧供給源からの作動油が供給され、第2バルブブロックを介して第2油圧供給源からの作動油のうち主巻モータおよび補巻モータに供給されない余剰油が供給される。そのため、起伏シリンダおよび伸縮シリンダには、最大で第1油圧供給源と第2油圧供給源の合計流量が供給され、ブームの起伏、伸縮を高速化できる。また、既存のバルブブロックを2つ用いて構成できるので、新たなバルブブロックを設計し、作成する必要がなく、安価に作成でき、短納期で供給できる。
第2発明によれば、第1、第2、第3、第4方向制御弁により、起伏シリンダ、伸縮シリンダ、主巻モータ、補巻ウィンチに供給される作動油の方向を制御できるので、起伏シリンダおよび伸縮シリンダを伸縮させ、主巻モータおよび補巻ウィンチを正逆回転させることができる。また、ブリードオフ流量制御弁により、余剰油を第3動力伝達ポートおよび第4動力伝達ポートに供給することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧回路の回路図である。 バルブブロックの油圧回路図である。 移動式クレーンの側面図である。 従来の油圧回路の回路図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明に係る油圧回路が用いられるクレーンとしては、起伏、伸縮可能なブームと、主巻フックおよび補巻フックを備えたあらゆるクレーンが含まれる。例えば、ラフテレーンクレーンや、オルテレンクレーン、トラッククレーンなどの移動式クレーンのほか、固定式クレーンも含まれる。
本発明に係る油圧回路が用いられるクレーンとして、移動式クレーンを例に、その基本的構造を説明する。図3において、符号100は移動式クレーンである。符号101は公知の走行車体であり、この走行車体101には走行のための原動機や車輪の外、クレーン作業中の安定を確保するアウトリガ102が設けられている。走行車体101の上面には旋回台103が搭載され、油圧モータなどにより水平面内で360°旋回できるようになっている。
旋回台103にはブーム104が起伏自在に取り付けられている。ブーム104は、基端側の主ブーム104Aと、この主ブーム104Aにテレスコープ式に嵌挿した複数段の副ブーム104B、104Cからなる。図示の例では、副ブーム104B、104Cは2本であるが、1本以下でもよく3本以上でもよい。各副ブーム104B、104Cの伸縮動作は図示しない油圧シリンダ(以下、「伸縮シリンダ」という。)で行われる。
主ブーム104Aの基端部はピン105で旋回台103に枢支され、主ブーム104Aと旋回台103との間には油圧シリンダ4(以下、「起伏シリンダ」という。)が取付けられている。この起伏シリンダ4を伸長させるとブーム104が起立し、起伏シリンダ4を収縮させるとブーム104が倒伏する。
ブーム104の先端、つまり副ブーム104Cの先端に形成されているブームヘッド104Dからは、主巻フック106を備えたワイヤロープ107が吊り下げられ、そのワイヤロープ107はブーム104に沿ってブーム104の根本に導かれて主巻ウィンチ108に巻き取られている。また、ブームヘッド104Dからは、補巻フック109を備えたワイヤロープ110が吊り下げられ、そのワイヤロープ110がブーム104に沿ってブーム104の根本に導かれて補巻ウィンチ111に巻き取られている。主巻ウィンチ108および補巻ウィンチ111には、それぞれ図示しない油圧モータ(以下、主巻ウィンチ108用の油圧モータを「主巻モータ」、補巻ウィンチ111用の油圧モータを「補巻モータ」という。)が設けられており、これら油圧モータの駆動により主巻ウィンチ108および補巻ウィンチ111を回転させて、ワイヤロープ107、110の巻き取り、繰り出しを行うことで、主巻フック106および補巻フック109を昇降させることができる。このように、ブーム104の起伏、伸縮、主巻フック106および補巻フック109の昇降を組み合わせることにより、立体空間内での荷揚げと荷降ろしが可能となっている。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る油圧回路Aは、第1油圧ポンプ1と、第2油圧ポンプ2と、オイルタンク3と、起伏シリンダ4と、伸縮シリンダ5と、主巻モータ6と、補巻モータ7と、2つの油圧ポンプ1、2と各油圧アクチュエータ4、5、6、7との間に介装された第1バルブブロック8Aおよび第2バルブブロック8Bとを備えている。
なお、第1油圧ポンプ1が特許請求の範囲に記載の第1油圧供給源に相当し、第2油圧ポンプ2が特許請求の範囲に記載の第2油圧供給源に相当する。
第1バルブブロック8Aおよび第2バルブブロック8Bは、それぞれ従来から用いられているバルブルロックである。このように、既存のバルブブロック8A、8Bを2つ用いて構成できるので、新たなバルブブロックを設計し、作成する必要がなく、安価に作成でき、短納期で供給できる。
以下、第1バルブブロック8Aおよび第2バルブブロック8Bの構成を説明する。なお、第1バルブブロック8Aと第2バルブブロック8Bは、同じ構成であるため、それらを区別せず、単にバルブブロック8と称して説明する。
図2に示すように、バルブブロック8は、P1ポートおよびP2ポートと、T1ポートおよびT2ポートを有している。また、バルブブロック8は、油圧アクチュエータに作動油を供給する4対の動力伝達ポート(A1、B1、A2、B2、A3、B3、A4、B4)を有している。4対の動力伝達ポートのうち、A1ポートとB1ポートは対となるポートであり、単一の油圧アクチュエータに接続される。例えば、油圧シリンダのヘッド側油室にA1ポートが接続され、キャップ側油室にB1ポートが接続される。あるいは、油圧モータの一方のポートにA1ポートが接続され、他方のポートにB1ポートが接続される。以下、このように対となるA1ポートとB1ポートをまとめて第1動力伝達ポートA1、B1と称する。同様に、A2ポートとB2ポートが第2動力伝達ポートA2、B2であり、A3ポートとB3ポートが第3動力伝達ポートA3、B3であり、A4ポートとB4ポートが第4動力伝達ポートA4、B4である。
なお、P1ポートが特許請求の範囲に記載の給圧ポートに相当する。
P1ポートとT1ポートとを接続する油路10には、リリーフ弁61が介装されており、P1ポート側の油圧が所定の圧力を超えないように制御されている。
また、油路10には、油路11と油路12とが並列に接続されている。
油路11には、圧力補償型のメータイン流量制御弁71を介して第1方向制御弁81が接続されている。第1方向制御弁81は、4ポート3位置の油圧パイロット切換弁であり、4つのポートのうち入側の2つのポートは、それぞれ油路11と、T1ポートに接続された油路13に接続され、出側の2つのポートは、それぞれA1ポートと、B1ポート(第1動力伝達ポート)に接続されている。
第1方向制御弁81は、図示しないパイロット油路を通して伝達されるパイロット圧によってその位置が切り換えられる。具体的には、P1ポートに供給された作動油をA1ポートに排出し、B1ポートに戻ってきた作動油をT1ポートに排出するI位置と、第1方向制御弁81の全てのポートを閉じるII位置(中立位置)と、P1ポートに供給された作動油をB1ポートに排出し、A1ポートに戻ってきた作動油をT1ポートに排出するIII位置とで切り換えられる。
メータイン流量制御弁71には、第1方向制御弁81の入口圧を伝達するパイロット油路21と、出口圧を伝達するパイロット油路22とが接続されており、それらパイロット圧の差圧が一定になるように流量が制御される。これにより、第1方向制御弁81の入口圧が、出口圧(第1動力伝達ポートA1、B1に接続された油圧アクチュエータの負荷圧)よりも、常に所定の圧力だけ高くなるように圧力補償が行われる。
一方、油路12には、圧力補償型のメータイン流量制御弁72を介して第2方向制御弁82が接続されている。第2方向制御弁82は、4ポート3位置の油圧パイロット切換弁であり、4つのポートのうち入側の2つのポートは、それぞれ油路12と油路13に接続され、出側の2つのポートは、それぞれA2ポートと、B2ポート(第2動力伝達ポート)に接続されている。
第2方向制御弁82は、図示しないパイロット油路を通して伝達されるパイロット圧によってその位置が切り換えられる。具体的には、P1ポートに供給された作動油をA2ポートに排出し、B2ポートに戻ってきた作動油をT1ポートに排出するI位置と、第2方向制御弁82の全てのポートを閉じるII位置(中立位置)と、P1ポートに供給された作動油をB2ポートに排出し、A2ポートに戻ってきた作動油をT1ポートに排出するIII位置とで切り換えられる。
メータイン流量制御弁72には、第2方向制御弁82の入口圧を伝達するパイロット油路23と、出口圧を伝達するパイロット油路24とが接続されており、それらパイロット圧の差圧が一定になるように流量が制御される。これにより、第2方向制御弁82の入口圧が、出口圧(第2動力伝達ポートA2、B2に接続された油圧アクチュエータの負荷圧)よりも、常に所定の圧力だけ高くなるように圧力補償が行われる。
上記メータイン流量制御弁71、72の圧力補償により、第1方向制御弁81と第2方向制御弁82を同時に操作した場合でも、第1動力伝達ポートA1、B1に接続された油圧アクチュエータと、第2動力伝達ポートA2、B2に接続された油圧アクチュエータとが、互いに他方の負荷圧に影響されることなく、第1方向制御弁81および第2方向制御弁82のスプール開度に応じた流量で動作できる。
油路10には、油路14が分岐しており、油路14には圧力補償型のブリードオフ流量制御弁85が介装されている。ブリードオフ流量制御弁85には、パイロット油路25、26が接続されている。パイロット油路25は、シャトル弁27を介して、前記パイロット油路22とパイロット油路24に接続されており、パイロット油路22のパイロット圧(第1方向制御弁81の出口圧)とパイロット油路24のパイロット圧(第2方向制御弁82の出口圧)のうち大きい方の油圧がパイロット油路25を通してブリードオフ流量制御弁85に伝達される。また、パイロット油路26は、油路10に接続されており、P1ポートの油圧がパイロット油路26を通してブリードオフ流量制御弁85に伝達される。ブリードオフ流量制御弁85は、それらパイロット圧の差圧が一定になるように流量を制御する。
油路14にはブリードオフ流量制御弁85の下流側に、油路14をセンタバイパス通路として、第3方向制御弁83および第4方向制御弁84が直列に接続されている。油路14の第4方向制御弁84より下流側はT2ポートに接続されている。
ブリードオフ流量制御弁85により、P1ポートに供給された作動油のうち第1動力伝達ポートA1、B1および第2動力伝達ポートA2、B2から排出されない余剰油を、P1ポート側の油路から第3方向制御弁83および第4方向制御弁84へ供給することができる。ここで、P1ポート側の油路とは、P1ポートに供給された作動油を第1動力伝達ポートA1、B1および第2動力伝達ポートA2、B2に接続された油圧アクチュエータに供給する油路を意味する。
第3方向制御弁83は、6ポート3位置の油圧パイロット切換弁であり、6つのポートのうち2つのポートは、センタバイパス通路の入側ポートと出側ポートであって油路14に直列に接続され、入側の2つのポートは、それぞれ油路31と、T2ポートに接続された油路33に接続され、出側の2つのポートは、それぞれA3ポートと、B3ポート(第3動力伝達ポート)に接続されている。
第3方向制御弁83は、図示しないパイロット油路を通して伝達されるパイロット圧によってその位置が切り換えられる。具体的には、センタバイパス通路を遮断し、油路31から供給された作動油をA3ポートに排出し、B3ポートに戻ってきた作動油をT2ポートに排出するI位置と、センタバイパス通路を開き、他のポートを閉じるII位置(中立位置)と、センタバイパス通路を遮断し、油路31から供給された作動油をB3ポートに排出し、A3ポートに戻ってきた作動油をT2ポートに排出するIII位置とで切り換えられる。
油路14は、第3方向制御弁83より上流側で分岐して逆止弁を介して油路31に接続している。この逆止弁は油路14から油路31への作動油の流入のみを許容するものである。そのため、第3方向制御弁83がI位置またはIII位置の場合には、ブリードオフ流量制御弁85を通過した余剰油が油路31を経由して、第3方向制御弁83に供給される。
第4方向制御弁84は、6ポート3位置の油圧パイロット切換弁であり、6つのポートのうち2つのポートは、センタバイパス通路の入側ポートと出側ポートであって油路14に直列に接続され、入側の2つのポートは、それぞれ油路32と油路33に接続され、出側の2つのポートは、それぞれA4ポートと、B4ポート(第4動力伝達ポート)に接続されている。
第4方向制御弁84は、図示しないパイロット油路を通して伝達されるパイロット圧によってその位置が切り換えられる。具体的には、センタバイパス通路を遮断し、油路32から供給された作動油をA4ポートに排出し、B4ポートに戻ってきた作動油をT2ポートに排出するI位置と、センタバイパス通路を開き、他のポートを閉じるII位置(中立位置)と、センタバイパス通路を遮断し、油路32から供給された作動油をB4ポートに排出し、A4ポートに戻ってきた作動油をT2ポートに排出するIII位置とで切り換えられる。
油路14は、第4方向制御弁84より上流側で分岐して逆止弁を介して油路32に接続している。この逆止弁は油路14から油路32への作動油の流入のみを許容するものである。そのため、第4方向制御弁84がI位置またはIII位置の場合には、ブリードオフ流量制御弁85を通過した余剰油が油路32を経由して、第4方向制御弁84に供給される。
なお、本実施形態において、P2ポートは閉塞されているため、P2ポートに接続した流量方向制御弁73、74は機能しない。流量方向制御弁73、74のスプールとして、油路が形成されていないスプールを用いることにより、流量方向制御弁73、74の全ポートを閉塞してもよい。この方が、ブリードオフ流量制御弁85を介して油路14に供給された作動油がP2ポートに逆流しないので好ましい。
本実施形態では、ブリードオフ流量制御弁85を介して油路14に供給された作動油は、油路31を通り第3方向制御弁83に供給されるか、油路32を通り第4方向制御弁84に供給され、流量方向制御弁73、74よりもP2ポート側に逆流しない。
バルブブロック8は、以上のような構成であるので、P1ポートに供給された作動油を第1動力伝達ポートA1、B1および第2動力伝達ポートA2、B2から排出することができる。また、P1ポートに供給された作動油のうち第1動力伝達ポートA1、B1および第2動力伝達ポートA2、B2から排出されない余剰油を第3動力伝達ポートA3、B3および第4動力伝達ポートA4、B4から排出することができる。
図1に示すように、本実施形態の油圧回路Aは、第1油圧ポンプ1の吐出側油路が上記構成を有する第1バルブブロック8AのP1ポートに接続され、第2油圧ポンプ2の吐出側油路が上記構成を有する第2バルブブロック8BのP1ポートに接続されている。
第1バルブブロック8AのT1、T2ポート、第2バルブブロック8BのT1、T2ポートは、それぞれオイルタンク3に接続されている。
起伏シリンダ4は、そのヘッド側油室が第1バルブブロック8AのA1ポートと第2バルブブロック8BのA4ポートとを合流させる三股のパイプ4aに接続され、キャップ側油室が第1バルブブロック8AのB1ポートと第2バルブブロック8BのB4ポートとを合流させる三股のパイプ4bに接続されている。以下、パイプ4aと4bを合わせて第1動力伝達油路4a、4bと称する。
第1バルブブロック8Aの第1方向制御弁81と第2バルブブロック8Bの第4方向制御弁84には、パイロット油路a、bを通して同一のパイロット圧が供給されており、起伏シリンダ4を操作するレバーなどの操作量に従い、位置の切り換えが同様に行われる。そのため、第1バルブブロック8Aの第1方向制御弁81と第2バルブブロック8Bの第4方向制御弁84とにより、起伏シリンダ4に供給される作動油の方向および流量を制御でき、起伏シリンダ4を伸縮させることができる。
伸縮シリンダ5は、そのヘッド側油室が第1バルブブロック8AのA2ポートと第2バルブブロック8BのA3ポートとを合流させる三股のパイプ5aに接続され、キャップ側油室が第1バルブブロック8AのB2ポートと第2バルブブロック8BのB3ポートとを合流させる三股のパイプ5bに接続されている。以下、パイプ5aと5bを合わせて第2動力伝達油路5a、5bと称する。
第1バルブブロック8Aの第2方向制御弁82と第2バルブブロック8Bの第3方向制御弁83には、パイロット油路c、dを通して同一のパイロット圧が供給されており、伸縮シリンダ5を操作するレバーなどの操作量に従い、位置の切り換えが同様に行われる。そのため、第1バルブブロック8Aの第2方向制御弁82と第2バルブブロック8Bの第3方向制御弁83とにより、伸縮シリンダ5に供給される作動油の方向および流量を制御でき、伸縮シリンダ5を伸縮させることができる。
主巻モータ6は、その一方のポートが第1バルブブロック8AのA4ポートと第2バルブブロック8BのA1ポートとを合流させる三股のパイプ6aに接続され、他方のポートが第1バルブブロック8AのB4ポートと第2バルブブロック8BのB1ポートとを合流させる三股のパイプ6bに接続されている。以下、パイプ6aと6bを合わせて第3動力伝達油路6a、6bと称する。
第1バルブブロック8Aの第4方向制御弁84と第2バルブブロック8Bの第1方向制御弁81には、パイロット油路g、hを通して同一のパイロット圧が供給されており、主巻モータ6を操作するレバーなどの操作量に従い、位置の切り換えが同様に行われる。そのため、第1バルブブロック8Aの第4方向制御弁84と第2バルブブロック8Bの第1方向制御弁81とにより、主巻モータ6に供給される作動油の方向および流量を制御できるので、主巻モータ6を正逆回転させることができる。
補巻モータ7は、その一方のポートが第1バルブブロック8AのA3ポートと第2バルブブロック8BのA2ポートとを合流させる三股のパイプ7aに接続され、他方のポートが第1バルブブロック8AのB3ポートと第2バルブブロック8BのB2ポートとを合流させる三股のパイプ7bに接続されている。以下、パイプ7aと7bを合わせて第4動力伝達油路7a、7bと称する。
第1バルブブロック8Aの第3方向制御弁83と第2バルブブロック8Bの第2方向制御弁82には、パイロット油路e、fを通して同一のパイロット圧が供給されており、補巻モータ7を操作するレバーなどの操作量に従い、位置の切り換えが同様に行われる。そのため、第1バルブブロック8Aの第3方向制御弁83と第2バルブブロック8Bの第2方向制御弁82とにより、補巻モータ7に供給される作動油の方向および流量を制御できるので、補巻モータ7を正逆回転させることができる。
油圧回路Aは以上のような構成であるから、起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5には、第1バルブブロック8Aを介して第1油圧ポンプ1の流量が確保されるとともに、第2バルブブロック8Bを介して第2油圧ポンプ2の余剰油が供給される。同様に、主巻モータ6および補巻モータ7には、第2バルブブロック8Bを介して第2油圧ポンプ2の流量が確保されるとともに、第1バルブブロック8Aを介して第1油圧ポンプ1の余剰油が供給される。
より詳細には、起伏シリンダ4を操作するレバーなどの操作量に従い、第1バルブブロック8Aの第1方向制御弁81および第2バルブブロック8Bの第4方向制御弁84が中立位置からI位置またはIII位置に切り換えられると、第1油圧ポンプ1からの作動油が、第1バルブブロック8Aの第1動力伝達ポートA1、B1および第1動力伝達油路4a、4bを介して、起伏シリンダ4に供給される。また、第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bの第4動力伝達ポートA4、B4および第1動力伝達油路4a、4bを介して、起伏シリンダ4に供給される。第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bを介して、主巻モータ6および/または補巻モータ7に供給される場合には、第2油圧ポンプ2からの作動油のうち主巻モータ6および補巻モータ7に供給されない余剰油が、起伏シリンダ4に供給される。そのため、起伏シリンダ4には、最大で第1油圧ポンプ1と第2油圧ポンプ2の合計流量が供給され、ブーム104の起伏を高速化できる。
また、伸縮シリンダ5を操作するレバーなどの操作量に従い、第1バルブブロック8Aの第2方向制御弁82および第2バルブブロック8Bの第3方向制御弁83が中立位置からI位置またはIII位置に切り換えられると、第1油圧ポンプ1からの作動油が、第1バルブブロック8Aの第2動力伝達ポートA2、B2および第2動力伝達油路5a、5bを介して、伸縮シリンダ5に供給される。また、第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bの第3動力伝達ポートA3、B3および第2動力伝達油路5a、5bを介して、伸縮シリンダ5に供給される。第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bを介して、主巻モータ6および/または補巻モータ7に供給される場合には、第2油圧ポンプ2からの作動油のうち主巻モータ6および補巻モータ7に供給されない余剰油が、伸縮シリンダ5に供給される。そのため、伸縮シリンダ5には、最大で第1油圧ポンプ1と第2油圧ポンプ2の合計流量が供給され、ブーム104の伸縮を高速化できる。
また、主巻モータ6を操作するレバーなどの操作量に従い、第1バルブブロック8Aの第4方向制御弁84および第2バルブブロック8Bの第1方向制御弁81が中立位置からI位置またはIII位置に切り換えられると、第1油圧ポンプ1からの作動油が、第1バルブブロック8Aの第4動力伝達ポートA4、B4および第3動力伝達油路6a、6bを介して、主巻モータ6に供給される。また、第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bの第1動力伝達ポートA1、B1および第3動力伝達油路6a、6bを介して、主巻モータ6に供給される。第1油圧ポンプ1から供給される作動油が、第1バルブブロック8Aを介して、起伏シリンダ4および/または伸縮シリンダ5に供給される場合には、第1油圧ポンプ1からの作動油のうち起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5に供給されない余剰油が、主巻モータ6に供給される。そのため、主巻モータ6には、最大で第1油圧ポンプ1と第2油圧ポンプ2の合計流量が供給され、主巻フック106の昇降を高速化できる。
また、補巻モータ7を操作するレバーなどの操作量に従い、第1バルブブロック8Aの第3方向制御弁83および第2バルブブロック8Bの第2方向制御弁82が中立位置からI位置またはIII位置に切り換えられると、第1油圧ポンプ1からの作動油が、第1バルブブロック8Aの第3動力伝達ポートA3、B3および第4動力伝達油路7a、7bを介して、補巻モータ7に供給される。また、第2油圧ポンプ2から供給される作動油が、第2バルブブロック8Bの第2動力伝達ポートA2、B2および第4動力伝達油路7a、7bを介して、補巻モータ7に供給される。第1油圧ポンプ1から供給される作動油が、第1バルブブロック8Aを介して、起伏シリンダ4および/または伸縮シリンダ5に供給される場合には、第1油圧ポンプ1からの作動油のうち起伏シリンダ4および伸縮シリンダ5に供給されない余剰油が、補巻モータ7に供給される。そのため、補巻モータ7には、最大で第1油圧ポンプ1と第2油圧ポンプ2の合計流量が供給され、補巻フック109の昇降を高速化できる。
以上のように、各油圧アクチュエータ4、5、6、7に対して、最大で2つの油圧ポンプの流量を供給できるので、それらの駆動を高速化できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、第1動力伝達油路4a、4bに起伏シリンダ4を、第2動力伝達油路5a、5bに伸縮シリンダ5を、第3動力伝達油路6a、6bに主巻モータ6を、第4動力伝達油路7a、7bに補巻モータ7を接続した構成としたが、これらはどのような組合せで接続してもよい。
また、第1動力伝達油路4a、4bは、第1バルブブロック8Aの第1動力伝達ポートA1、B1と、第2バルブブロック8Bの第3動力伝達ポートA3、B3とを合流させるように構成されてもよい。第2動力伝達油路5a、5bは、第1バルブブロック8Aの第2動力伝達ポートA2、B2と、第2バルブブロック8Bの第4動力伝達ポートA4、B4とを合流させるように構成されてもよい。第3動力伝達油路6a、6bは、第1バルブブロック8Aの第3動力伝達ポートA3、B3と、第2バルブブロック8Bの第1動力伝達ポートA1、B1とを合流させるように構成されてもよい。第4動力伝達油路7a、7bは、第1バルブブロック8Aの第4動力伝達ポートA4、B4と、第2バルブブロック8Bの第2動力伝達ポートA2、B2とを合流させるように構成されてもよい。
第3方向制御弁83および第4方向制御弁84は直列に接続されているため、第4方向制御弁84に比べて第3方向制御弁83の方が、ブリードオフ流量制御弁85を通過した余剰油が優先的に供給される。そのため、第4動力伝達ポートA4、B4に接続された油圧アクチュエータに比べて第3動力伝達ポートA3、B3に接続された油圧アクチュエータの方が、余剰油が優先的に供給される。
例えば、図1に示す実施形態では、第2バルブブロック8Bの第4動力伝達ポートA4、B4に接続された起伏シリンダ4に比べて、第2バルブブロック8Bの第3動力伝達ポートA3、B3に接続された伸縮シリンダ5の方が、余剰油が優先的に供給される。第1バルブブロック8Aの第4動力伝達ポートA4、B4に接続された主巻モータ6に比べて、第1バルブブロック8Aの第3動力伝達ポートA3、B3に接続された補巻モータ7の方が、余剰油が優先的に供給される。
これを、第2バルブブロック8Bの第3動力伝達ポートA3、B3に起伏シリンダ4を接続し、第2バルブブロック8Bの第4動力伝達ポートA4、B4に伸縮シリンダ5を接続すれば、伸縮シリンダ5に比べて起伏シリンダ4に余剰油を優先的に供給できる。第1バルブブロック8Aの第3動力伝達ポートA3、B3に主巻モータ6を接続し、第1バルブブロック8Aの第4動力伝達ポートA4、B4に補巻モータ7を接続すれば、補巻モータ7に比べて主巻モータ6に余剰油を優先的に供給できる。
このように、油圧アクチュエータ4、5、6、7と第3動力伝達ポートA3、B3および第4動力伝達ポートA4、B4との接続を変えることで、余剰油を優先的に供給する油圧アクチュエータ4、5、6、7を選択的に変更することができる。
1 第1油圧ポンプ
2 第2油圧ポンプ
3 オイルタンク
4 起伏シリンダ
5 伸縮シリンダ
6 主巻モータ
7 補巻モータ
8A、8B バルブブロック
71 メータイン流量制御弁
72 メータイン流量制御弁
73 流量方向制御弁
74 流量方向制御弁
81 第1方向制御弁
82 第2方向制御弁
83 第3方向制御弁
84 第4方向制御弁
85 ブリードオフ流量制御弁
4a、4b 第1動力伝達油路
5a、5b 第2動力伝達油路
6a、6b 第3動力伝達油路
7a、7b 第4動力伝達油路

Claims (2)

  1. 起伏、伸縮可能なブームと、主巻フックを備えたワイヤロープを巻き取る主巻ウィンチと、補巻フックを備えたワイヤロープを巻き取る補巻ウィンチとを備えるクレーンの油圧回路であって、
    前記ブームを起伏させる起伏シリンダと、
    前記ブームを伸縮させる伸縮シリンダと、
    前記主巻ウィンチを回転させる主巻モータと、
    前記補巻ウィンチを回転させる補巻モータと、
    第1油圧供給源と、
    第2油圧供給源と、
    第1バルブブロックと、
    第2バルブブロックと、を備え、
    前記第1バルブブロックおよび前記第2バルブブロックは、それぞれ、
    作動油が供給される給圧ポートと、
    前記給圧ポートに供給された作動油を流量、方向制御した後に排出する第1動力伝達ポートおよび第2動力伝達ポートと、
    前記給圧ポートに供給された作動油のうち前記第1動力伝達ポートおよび前記第2動力伝達ポートから排出されない余剰油を流量、方向制御した後に排出する第3動力伝達ポートおよび第4動力伝達ポートと、を備え、
    前記第1油圧供給源の吐出側油路は、前記第1バルブブロックの前記給圧ポートに接続され、
    前記第2油圧供給源の吐出側油路は、前記第2バルブブロックの前記給圧ポートに接続され、
    前記起伏シリンダは、前記第1バルブブロックの前記第1動力伝達ポートまたは前記第2動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第3動力伝達ポートまたは前記第4動力伝達ポートとを合流させる第1動力伝達油路に接続され、
    前記伸縮シリンダは、前記第1バルブブロックの前記第2動力伝達ポートまたは前記第1動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第4動力伝達ポートまたは前記第3動力伝達ポートとを合流させる第2動力伝達油路に接続され、
    前記主巻モータは、前記第1バルブブロックの前記第3動力伝達ポートまたは前記第4動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第1動力伝達ポートまたは前記第2動力伝達ポートとを合流させる第3動力伝達油路に接続され、
    前記補巻モータは、前記第1バルブブロックの前記第4動力伝達ポートまたは前記第3動力伝達ポートと、前記第2バルブブロックの前記第2動力伝達ポートまたは前記第1動力伝達ポートとを合流させる第4動力伝達油路に接続されている
    ことを特徴とするクレーンの油圧回路。
  2. 前記第1バルブブロックおよび前記第2バルブブロックは、それぞれ、
    前記給圧ポートと前記第1動力伝達ポートとの間に介装された第1方向制御弁と、
    前記給圧ポートと前記第2動力伝達ポートとの間に介装された第2方向制御弁と、
    前記給圧ポートと前記第3動力伝達ポートとの間に介装された第3方向制御弁と、
    前記給圧ポートと前記第4動力伝達ポートとの間に介装された第4方向制御弁と、
    前記給圧ポートと前記第3方向制御弁および前記第4方向制御弁との間に介装され、前記給圧ポートの油圧と、前記第1方向制御弁の出口圧と前記第2方向制御弁の出口圧のうち大きい方の油圧との差圧が一定になるように流量を制御するブリードオフ流量制御弁と、を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のクレーンの油圧回路。
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