JP2014075951A - エレクトレット電極、それを用いた振動発電器および振動発電装置、ならびに振動発電装置を搭載した通信装置と、エレクトレット電極の製造方法 - Google Patents

エレクトレット電極、それを用いた振動発電器および振動発電装置、ならびに振動発電装置を搭載した通信装置と、エレクトレット電極の製造方法 Download PDF

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Hiroshi Nakatsuka
宏 中塚
Yasuyuki Naito
康幸 内藤
Kunihiko Nakamura
邦彦 中村
Keiji Onishi
慶治 大西
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Abstract

【課題】より多くの電荷を保持したエレクトレットを有するエレクトレット電極を提供する。さらに本発明に係るエレクトレット電極を用いることにより、従来よりも高いエネルギー変換効率を有する静電誘導型振動発電器を提供する。
【解決手段】基板と、前記基板の1つの主面に並列して配置された複数の短冊状の第1の導電膜と、前記基板の前記1つの主面上でかつ前記複数の第1の導電膜が形成されていない領域に形成された複数の短冊状の第2の導電膜と、前記複数の第1の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第1のエレクトレットと、前記複数の第2の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第2のエレクトレットと、を含み、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜が交互に配置され、前記第1のエレクトレットの表面電位が、前記第2のエレクトレットの表面電位より高いエレクトレット電極である。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトレット電極と、エレクトレット電極を用いた振動発電器および振動発電装置と、当該振動発電装置を搭載した電気機器及び当該振動発電装置を搭載した通信装置とに関する。本発明は、またエレクトレット電極の製造方法にも関する。
可変容量の対向する電極の一方に電荷を与え、他方の電極に静電誘導により電荷を誘起し、容量を変化させて誘起される電荷に変化を生じさせ、この電荷の変化を電気エネルギーとして取り出す静電誘導型振動発電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図19は、特許文献1に記載された静電誘導型振動発電器、より詳細にはエレクトレットを用いた振動発電器10の概略断面図である。
振動発電器10は、複数の導電性表面領域(導電膜)13を備えた第1の基板11と、複数のエレクトレット材料領域(エレクトレット)15を備えた第2の基板16とで構成される。第1の基板11と、第2の基板16は、所定の間隔を隔てて配置されている。エレクトレット材料領域15を含む第2の基板16は固定されている。導電性表面領域13を含む第1の基板11の両端部は、それぞれ、固定構造17にバネ19を介して連結されている。第1の基板11は外力を受けると矢印18で示すようにX軸方向に平衡に往復運動を行い、外力が作用しなくなるとバネ19の復元力により定位置に戻ることができる。第1の基板11のこの動きにより、エレクトレット材料領域15と、対向する導電性表面領域13との重なり面積の増減が生じ、導電性表面領域13に電荷の変化が生じる。静電誘導型発電器10は、この電荷の変化を電気エネルギーとして取り出すことにより発電を行う。
しかし、図19のようなエレクトレット材料領域15の構成では、エレクトレットの表面電荷による電界が対向する導電性領域13に向かう方向だけでなく横方向(図19のX軸に平行な方向)にも広がってしまう。このため、エレクトレット材料領域15と導電性領域13との重なり面積が小さいときでも導電性領域13は、この横方向に広がった電界の影響を受けてしまい、重なり面積の変化の割に電荷の変化が少なく、従って発電量が少ないという問題があった。
エレクトレット表面から横方向への電界の広がりを抑制できるエレクトレット電極が知られている。図18は、エレクトレット表面から横方向への電界の広がりを抑制できる従来のエレクトレット電極の例であるエレクトレット電極25を示す概略断面図である。エレクトレット電極25では、第1の基板31上に形成された第1の絶縁膜36が形成されており、第1の絶縁膜36の上には、第1の導電膜32と第2の導電膜34とが交互に配置されており、第1の導電膜32それぞれの上にはエレクトレット33が形成されている。
すなわち、第1の導電膜32の上に配置されたエレクトレット33の周囲(図18の例では左右の少なくとも一方)には、第2の導電膜34が配置されており、これによりエレクトレット33の表面から電界が横方向に広がるのを抑制できる。
特表2005−529574号公報(第10−11頁、図4)
しかし、同じ大きさでより多くの電力を発電できる振動発電器に対するニーズは、益々大きくなっている、
そこで、本発明の目的の1つは、より多くの電荷を保持したエレクトレットを有するエレクトレット電極を提供することにある。さらに本発明の別の目的の1つは、本発明に係るエレクトレット電極を用いることにより、従来よりも高いエネルギー変換効率を有する静電誘導型振動発電器を提供することにある。
基板と、前記基板の1つの主面に並列して配置された複数の短冊状の第1の導電膜と、前記基板の前記1つの主面上でかつ前記複数の第1の導電膜が形成されていない領域に形成された複数の短冊状の第2の導電膜と、前記複数の第1の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第1のエレクトレットと、前記複数の第2の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第2のエレクトレットと、含み、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜が交互に配置され、前記第1のエレクトレットの表面電位が、前記第2のエレクトレットの表面電位より高いエレクトレット電極である。
本発明により、より多くの電荷を保持したエレクトレットを有するエレクトレット電極を提供することが可能となる。また、本発明に係るエレクトレット電極を用いることにより、従来よりも高いエネルギー変換効率を有する静電誘導型振動発電器および振動発電装置、ならびに振動発電装置を搭載した通信装置を提供できる。さらに、より多くの電荷を保持したエレクトレット電極の製造方法を提供できる。
図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るエレクトレット電極100の断面図であり、図1(b)は、エレクトレット電極100の平面図である。 図2は、実施の形態1に係るエレクトレット電極の表面電位と従来構造に係るエレクトレット電極の表面電位の評価結果である。 図3(a)は、図2に結果を示す表面電位の評価実験に用いた実施の形態1の発明に係るエレクトレット電極140の概略断面図であり、図3(b)はエレクトレット電極140の概略平面図である。 図4は、エレクトレット電極160の概略断面図である。 図5は、エレクトレット電極170の概略断面図である。 図6は、コロナ放電による着電方法を示す模式図である。 図7は、基板上に第1の絶縁膜を形成しないエレクトレット電極110の概略断面図である。 図8は、第1の基板の上に第1の導電膜および第2の導電膜が形成されていないエレクトレット電極120を示す模式断面図である。 図9(a)は、第1の導電膜132の幅よりもエレクトレット133の幅が大きいエレクトレット電極130の概略断面図であり、図9(b)は第1の導電膜132の幅よりもエレクトレット133Aの幅が小さいエレクトレット電極130Aの概略断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係るエレクトレット電極200の断面図である。 図11は、本発明の実施の形態3に係るエレクトレット電極300の断面図である。 図12(a)は、エレクトレット電極300の図11の点線で囲んだ部分の上面図であり、図12(b)は、エレクトレット電極300の図11の点線で囲んだ部分の別の実施形態を示す上面図である。 図13は、本発明の実施の形態4に係る振動発電器413の概略断面図である。 図14は、振動発電装置500のブロック図である。 図15は振動発電装置500の各回路から出力される電圧波形を示しており、図15(a)は振動発電器501の出力電圧を示し、図15(b)は整流回路502により変換された直流電圧VDC1を示し、図15(c)は、振動発電装置500の出力電圧VDC2を示す。 図16は、自動車に搭載されるタイヤ空気圧モニタリングシステムにおいて使用される通信装置のブロック図である。 図17は、エレクトレットに電荷を注入する方法として一般的な、コロナ放電による電荷注入方法を示す模式図である。 図18は、エレクトレット表面からの電界の横方向への広がりを抑制できる従来のエレクトレット電極の例であるエレクトレット電極25を示す概略断面図である。 図19は、特許文献1に記載された静電誘導型振動発電器、より詳細にはエレクトレットを用いた振動発電器10の概略断面図である。 図20(a)は、第2の導電膜144上において、第2の絶縁膜145が同じ種類の材料を積層して構成されたエレクトレット電極140Aを示す概略断面図であり、図20(b)は、第2の導電膜144上において、第2の絶縁膜145が同じ種類の材料を積層して構成された別の実施形態に係るエレクトレット電極160Aを示す概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
(本願発明に至った経緯)
本願発明に至った経緯について説明する。
静電誘導型振動発電器の最大出力電力Pmaxは、下記(1)式で表される。(1)式中、σは表面電荷(密度)、εElectretはエレクトレット材料の誘電率、εairは空気の誘電率、εは真空の誘電率、Aはエレクトレット材料領域(エレクトレット)と導電性表面領域(導電膜)の重なり面積、gは電極間のギャップ(すなわち、エレクトレットとエレクトレットに対向して配置された導電膜との間の距離)、fは振動周波数、dはエレクトレット材料の膜厚、nは重なり面積の数を示している。
なお、本明細書において「エレクトレット」は、電荷を保持した材料のことを示す。
(1)式によれば、発電量(最大出力電力Pmax)を増加させるためには、i)エレクトレットを振動方向に対して微細化する(すなわち、振動方向に対するエレクトレットの長さを短くし、エレクトレットおよび対向する導電膜の数を増やす)ことにより、同じ基板の変位量で、エレクトレットと対向する導電膜の重なり面積の増減回数を増加させること、および ii)エレクトレットの表面電荷量(密度)を多くすること、すなわち、エレクトレットの表面電位を高くすることが有効である。
図17は、エレクトレットに電荷を注入する方法として一般的な、コロナ放電による電荷注入方法を示す模式図である。図17に示す電荷注入方法では、電極20を用い、第1の直流高圧電源23により電極20とステージ22との間に例えば10Kv程度の高電圧を印加し、電極20から電子を所定時間放電させてステージ22の上に配置されたエレクトレット電極25のエレクトレット33(図18参照)に電荷を注入する。これにより、エレクトレット33の表面電位が上昇する。このとき、電極20とエレクトレット電極25の間には、第2の直流高圧電源24に接続され、例えば1Kv程度の電圧が印加されているグリッド電極21が配置されている。
エレクトレット電極25は、従来のエレクトレット電極であり、例えば図18に示し上述した構成を有している。
なお、本明細書で用いる用語「エレクトレット電極」は、少なくとも、基板と、当該基板の1つの主面にパタ−ニングされたエレクトレットとを有する電極を意味する。
コロナ放電により電荷が生成され、エレクトレット33に電荷が注入されるが、エレクトレット33に注入された電荷が増加するに従い、コロナ放電により生成された電荷との間で静電反発力が発生し、エレクトレットの帯電量(電荷量)は制限されるという課題を有している。
この傾向は、エレクトレット33を微細化(幅を狭く)ししていくとより顕著となる。これは、コロナ放電による電荷とエレクトレット33に注入された電荷との間で静電反発力が発生することにより、コロナ放電により放出された電荷(電子)は、エレクトレット33の周囲に配置された第2の導電膜34または第1の絶縁膜36等へ流れやすくなるためである。第1の導電膜32および第2の導電膜34は通常GND接地されており、また、第1の基板31は、GND接地されたステージ22上に配置されるため、静電反発力を受けた電荷はエレクトレット33以外へ流れ易くなる。この静電反発力による電荷の流出は、エレクトレットの端部でより生じやすい。このため、エレクトレット33を微細化し、エレクトレット33に占める端部の比率が高くなるほど、エレクトレットに保持される電荷量が制限される傾向はより顕著になる。
以上から、上記i)に従い、エレクトレットを微細化すると、注入されるエレクトレット電荷量が減少(エレクトレットの表面電位が低下)し、上記ii)の効果を十分に得ることができず、従って従来のエレクトレット25を用いた振動発電器は、エネルギー変換効率の限界から出力電力が低いという課題を有している。
本発明は、上記課題に鑑み、エレクトレットの表面電位を高くできる構成を見出し、多くの電荷を保持したエレクトレット電極を提供することにある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
1.実施の形態1
1−1.エレクトレット電極
図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るエレクトレット電極100の断面図であり、図1(b)は、エレクトレット電極100の平面図である。
図1(a)に示すエレクトレット電極100は、第1の基板101と、第1の基板101の上面全体を覆うように形成された第1の絶縁膜106と、第1の絶縁膜106上に互いに間隔を空けて形成された複数の第1の導電膜(第1の電極)102と、それぞれの第1の導電膜102上に形成されたエレクトレット103、及び第1の絶縁膜106上に形成された第2の導電膜(第2の電極)104と、第2の導電膜104上に形成された第2の絶縁膜105で構成される。
第1の導電膜(第1の電極)102は基板101に垂直な方向から平面視した形状が短冊状で、第1の基板101上において、複数の第1の導電膜102が並列して(または整列して)配置されている。第1の絶縁膜106上において、第1の導電膜102の間で、第1の電極が形成されていない領域に、基板101に垂直な方向から平面視した形状が短冊状の第2の導電膜(第2の電極)104が並列して(または整列して)形成されている。第1の導電膜102の上に形成されたエレクトレット103も、図1(b)から判るように短冊状の平面視した形状を有している。同様に、第2の導電膜104の上に形成された第2の絶縁膜105も短冊状の平面視した形状を有している。
第1の導電膜と102と第2の導電膜104とは、図1(a)に示すように交互に配置されてよい。
なお、図1(a)、(b)に示した実施形態では、第1の導電膜102と第2の絶縁膜105とが分離しているが、第1の導電膜102と第2の絶縁膜105とが接触していてもよい。
第2の絶縁膜105は、詳細を後述するようにエレクトレット103に着電する前に形成され、エレクトレット103の着電時に、エレクトレット103とともに帯電し、エレクトレットとして機能する。しかし、第2の絶縁膜105の保持力(着電する電荷の量)は、エレクトレット103より小さく、従って、エレクトレット103は、第2の絶縁膜105と比べて高い表面電位を有している。
エレクトレット電極100では、エレクトレット103により多くの電荷を帯電させることができ、表面電位を高くすることができるという効果を得ることができる。この効果について、以下に詳細な説明を行う。
第2の絶縁膜105が無い場合、着電の際にコロナ放電により生成された電荷がエレクトレット103に荷電(着電)した電荷による静電反発力を受け、第2の導電膜102へ流れることは背景技術で説明した通りである。
第2の絶縁膜105を形成することにより、着電の際に第2の絶縁膜105が帯電されることとなり、第2の絶縁膜105の表面電位が第2の導電膜104だけの場合と比べて高くなり、コロナ放電により生成された電荷は、絶縁膜105に帯電した電荷により静電反発力を受け第2の導電膜104へ電荷が流れるのを抑制する。その結果、エレクトレット103以外の領域へ電荷が流れるのを抑制することができ、エレクトレット103は、より多くの電荷を保持する(帯電させる)ことが可能となる。
さらに、エレクトレット電極100では、エレクトレット103と第2の絶縁膜105の電荷保持力が異なることを利用する。着電時にエレクトレット103に帯電した電荷量と第2の絶縁膜105に帯電した電荷量の差を利用することで、振動発電器に必要な特性(エレクトレット103との電位差)を実現することができる。
ここで、電荷保持力について説明する。
電荷保持力は、帯電した電荷を保持する特性のことを示し、本願では、例えば、コロナ放電等による着電から24時間後のような、所定の時間経過後の電荷減衰の大きいものを電荷保持力の小さいものと定義している。すなわち、電荷保持力が高いと、着電直後の非定常状態を経て定常状態に至った時(すなわち、エレクトレット電極として使用する時)により多くの電荷を保持している傾向がある。そして、保持している電荷の量が多い程(すなわち、電荷保持力が高い程)、エレクトレットはその表面電位が高くなる。従って、通常の状態の(着電から所定の時間経過し定常状態になった)エレクトレットの表面電位を測定することで電荷保持力の大小を評価できる。
例えば、第2の絶縁膜105を、加熱するとエレクトレット103よりも顕著に電荷保持力が小さくなる材料を選択し、着電後に熱処理(加熱)を行うことで、エレクトレット103と第2の絶縁膜105の表面電位の差を顕著にすることができる。
図2は、実施の形態1に係るエレクトレット電極の表面電位と従来構造に係るエレクトレット電極の表面電位の評価結果である。
図3(a)は、図2に結果を示す表面電位の評価実験に用いた実施の形態1の発明に係るエレクトレット電極140(図2の「実施の形態1に係るサンプル」)の概略断面図であり、図3(b)はエレクトレット電極140の概略平面図である。
なお、図1(図1(a)、(b))、図3(図3(a)、(b))、図4、図5、図7、図8、図9(図9(a)、(b))、図10、図12(図12(a)、(b))、図18および図20(図20(a)、(b))では、それぞれの図に示した符号の数字の下一桁が同じ場合は、それぞれ同一または対応する部材であることを示し(例えば、符号34、104、144、164、204、304はいずれも第2の導電膜を示す)、特に断らない限り、これら符号の数字の下一桁が同じ構成要素同士は、同一の構成を有してよい。
表面電位の評価に用いたエレクトレット143の幅は100μm、長さは8000μm、厚みは1μmで、ピッチは200μm(隣接するエレクトレット143の中心間距離)であり、第2の導電膜144の幅は80μm、長さは8000μmでエレクトレット143の間に配置した。
エレクトレット143は、第3の絶縁膜148と、第3の絶縁膜148を覆う第2の絶縁膜145とにより構成されている。第3の絶縁膜148としてシリコン酸化膜(または酸化シリコン膜)を、第2の絶縁膜145としてシリコン窒化膜を用いた。
図2に示す「従来構造」は、エレクトレット電極140において、第2の導電膜144上の第2の絶縁膜145を取り除いた構造を用いた。
「実施の形態1に係るサンプル」のエレクトレット電極140と「従来構造」のエレクトレット電極とは、図6に示す着電方法により、同条件で帯電を行った。表面電位の測定に際しては、第1の導電膜142および第2の導電膜144をGNDに接地して、エレクトレット143および第2の絶縁膜145(第2の導電膜144の上に位置する部分)の表面電位の測定を行った。図2では、「従来構造」による第2の導電膜の表面電位とエレクトレットの表面電位との電位差を1として、第2の絶縁膜145の表面電位とエレクトレット143の表面電位との電位差を示している。図2に示すように表面電位の向上、および電位差の拡大を確認することができた。
このことは、第2の導電膜144の上に第2の絶縁膜145を形成することにより第2の導電膜144上の第2の絶縁膜145も電荷を保持し表面電位が上昇するものの、第2の導電膜144上の第2の絶縁膜145が電荷保持することにより、エレクトレット143に帯電した電荷が第2の導電膜144に向けて流れるのを抑制し、エレクトレット143の電荷保持力が上昇する(すなわち、エレクトレット143の表面電位が上昇する)効果の方が大きいため、本発明に係るエレクトレット電極の方が従来構造のエレクトレット電極より電位差が大きくなったことを示している。
なお、第2の導電膜144上の第2の絶縁膜145(エレクトレット電極100の第2の絶縁膜105も同様)は、一端、コロナ放電等により帯電すると、保持する電荷の量を、例えば表面電位の測定等では検出できないレベルのような、相当に低いレベルまで減少させることはできても、帯電後に絶縁膜を形成した場合と異なり、保持する電荷の量を完全にゼロにすることは不可能である。
このことは、第2の導電膜144上の第2の絶縁膜145およびエレクトレット電極100の第2の絶縁膜105は、第2のエレクトレットと機能することを意味する。そして、これらの第2のエレクトレットは、第1のエレクトレット(エレクトレット103またはエレクトレット143)と比べ、相当に低い表面電位を有することになる。
以上の説明からも判るように、本願明細書においては「第2の導電膜」の上に形成されている「第2の絶縁膜」は「第2のエレクトレット」と読み替えることが可能である。
図3に示す実施形態では、エレクトレット143は、シリコン酸化膜より成る第3の絶縁膜148をシリコン窒化膜より成る第2の絶縁膜145で完全に覆った構成を有している。しかし、これに限定されるものではない。異なる構成のエレクトレットを有するエレクトレット電極として、以下に示すエレクトレット電極160とエレクトレット170とを例示できる。
図4は、エレクトレット電極160の概略断面図である。エレクトレット電極160のエレクトレット163は、シリコン酸化膜から成る第3の絶縁膜168の上下にのみシリコン窒化膜から成る第2の絶縁膜165を形成している(第3の絶縁膜168の側面には第2の絶縁膜165を形成していない)。すなわち、エレクトレット163は、第3の絶縁膜168の上下に第2の絶縁膜165が形成された構成となっている。
このような構成を有するエレクトレット電極160は、エレクトレット163と第2の導電膜164の上の第2の絶縁膜165(例えば、シリコン窒化膜)との間に十分な電位差を得ることができ、エレクトレット電極140と同様の効果を得ることができる。
また、図3、図4で第2の絶縁膜145、165にシリコン窒化膜を用い、第3の絶縁膜148、168にシリコン酸化膜を用いたが、第2の絶縁膜145、165にシリコン酸化膜を用い、第3の絶縁膜148、168にシリコン窒化膜を用いてもよい。
図5は、エレクトレット電極170の概略断面図である。エレクトレット電極170のエレクトレット173は、図3に示したエレクトレット143の第3の絶縁膜148(例えばシリコン酸化膜)を第4の絶縁膜177(例えばシリコン窒化膜)とし、第2の絶縁膜175にシリコン酸化膜を用いている。このようなエレクトレット173を有するエレクトレット電極170でもエレクトレット電極140と同様の効果が得られることは言うまでも無い。
なお、図3に示すエレクトレット電極140の第2の絶縁膜145、および図4に示すエレクトレット電極160の第2の絶縁膜165は同じ種類の材料が複数積層されて(例えば、シリコン酸化膜の層を積層する、またはシリコン窒化膜の層を積層する)形成されても同様の効果を得ることができる。
図20(a)は、第2の導電膜144上において、第2の絶縁膜145が同じ種類の材料を積層して構成されたエレクトレット電極140Aを示す概略断面図であり、図20(b)は、第2の導電膜144上において、第2の絶縁膜145が同じ種類の材料を積層して構成された別の実施形態に係るエレクトレット電極160Aを示す概略断面図である。
エレクトレット電極140Aは、第2の絶縁体145が、第2の導電膜144の近傍で同じ種類の材料を2つ以上積層した積層構造となっている以外は、エレクトレット140と同じ構成を有してよい。同様に、エレクトレット電極160Aは、第2の絶縁体165が、第2の導電膜164の近傍で同じ種類の材料を2つ以上積層した積層構造となっている以外は、エレクトレット電極160と同じ構成を有してよい。
エレクトレット電極140Aおよびエレクトレット電極160Aでは、第2の導電膜144または164の上のような、第2の導電膜144または164の近傍に位置する、第2の絶縁膜の厚みを厚膜化することができるため、着電時に第2の絶縁膜(第2のエレクトレット)145、165の表面電位を高くすることができるという効果を有する。この結果、エレクトレット電極140Aのエレクトレット143およびエレクトレット電極160Aのエレクトレット163はより多くの電荷を帯電できる(すなわち、より表面電位を高くできる)という効果が得られる。さらに、エレクトレット143、第3の絶縁膜148の上下、側面、およびエレクトレット163の第3の絶縁膜168の上下を覆う第2の絶縁膜を形成した後、必要な領域のみを残してエッチング等により除去することで積層に形成できるため、作製が容易になるという利点も有する。
1−2.エレクトレット電極の製造方法
次に、図1を参照して、エレクトレット電極100の製造方法について説明を行う。第1の基板101の1つの主面に第1の絶縁膜106、例えばシリコン酸化膜等を形成する。シリコン酸化膜を用いる場合、さまざまな形成方法が知られている。例えば、容易に良質な膜が得られる熱酸化法により、基板101の1つの主面の全面にシリコン酸化膜から成る第1の絶縁膜を形成することができる。
次に、第1の絶縁膜106の表面に第1の導電膜102および第2の導電膜104となる導電膜を形成する。このとき、第1の導電膜102と第2の導電膜104は別々の材料であっても同様の効果を得ることができるが、同一の材料で形成する方が、プロセスが容易である。導電膜をパターニングにより、短冊状の第1の導電膜102と短冊状の第2の導電膜104とを形成する。
なお、複数の第1の導電膜102同士は電気的に接続されている。電気的な接続方法は任意の方法で行ってよい。例えば、複数の短冊状の第1の導電膜102それぞれの端部を帯状の導電膜で結ぶように、櫛形の導電膜を形成してもよい(櫛形の歯の1つが、1つの第1の導電膜102となる)。
同様に、複数の第2の導電膜104同士も電気的に接続されている。電気的な接続方法は任意の方法で行ってよい。例えば、複数の短冊状の第2の導電膜104それぞれの端部を帯状の導電膜で結ぶように、櫛形の導電膜を形成してもよい(櫛形の歯の1つが、1つの第2の導電膜104となる)
次に電荷を注入してエレクトレットとなるエレクトレット材料を第1の導電膜102、および第2の導電膜104を覆うように形成し、第1の導電膜102と同じ形状にパターニングし、エレクトレット103となるエレクトレット材料を配置する。このとき、エレクトレット103となるエレクトレット材料は第1の導電膜102よりも小さく形成してもよい。この場合、パターンズレが生じた場合にもエレクトレットの特性を一定に保つことが可能となる。
次に第2の導電膜104を覆うように第2の絶縁膜(第2のエレクトレット用のエレクトレット材料)105を形成する。
その後、着電を行う。エレクトレット103となるエレクトレット用材料に電荷を注入するには、コロナ放電等を用いる。図6は、コロナ放電による着電方法を示す模式図である。図6に示すように、第1の直流高圧電源153を用いて電極150に例えば10kV程度の高電圧を印加して空中放電を生じさせる。
この際、エレクトレット電極100の第1の導電膜102をGNDに接地し、第3の直流高圧電源155により第2の導電膜104に例えば500〜700V程度の電圧を印加する(エレクトレット103への着電量を増やすためには、GNDとの電位差が大きければ大きいほどよい)。上述の空中放電によりエレクトレット電極100は電荷を注入される。このとき第2の直流高圧電源154によりグリッド電極151に印加された例えば電圧(例えば0.5〜2kV程度)で、注入量を制御する。
このように着電を行うことで、エレクトレット(第1のエレクトレット用材料)103および第2の絶縁膜(第2のエレクトレット用材料)105が帯電した状態となる(すなわち、第1のエレクトレット103と第2のエレクトレット105が形成される。)。着電の後、第2の絶縁膜105に注入された電荷を熱処理等により大幅に減少させてもよい。これにより、エレクトレット103の表面電位と第2の絶縁膜105の表面電位との電位差をより大きくできる。
また、エレクトレット103の表面電位と第2の絶縁膜105の表面電位との電位差をより大きくする方法として、エレクトレット103の上面の高さを第2の絶縁膜105の上面の高さより高くすることを例示できる。
すなわち、エレクトレット103と電極150との距離を第2の絶縁膜105と電極150との距離より短くすることで、より多くの電荷をエレクトレット103に導くことができる。
実施の形態1に示すように、第3の直流高圧電源155を用いて、第2の導電膜104に電圧を印加して着電を行うことによりコロナ放電による電荷がエレクトレット103に着電された電荷との間で静電反発力を生じ、電荷が第2の導電膜104へ流れることを抑制することができる。
また、本実施の形態に示すように第2の導電膜104が第2の絶縁膜105により覆われていると、第1の導電膜102と第2の導電膜104の間の絶縁耐圧を向上することができ、第2の導電膜104に高電圧を加えながら着電を行う場合においても、着電時の放電を防止することができるという効果もある。
これまでに説明した実施の形態では、第1の基板101上に第1の絶縁膜106を形成しているが、これに限定されるものではない。図7は、基板上に第1の絶縁膜を形成しないエレクトレット電極110の概略断面図である。
エレクトレット電極110では、第1の基板111として、ガラス基板等の絶縁基板または高抵抗のシリコン基板のように電気抵抗の大きな(絶縁性の高い)基板を用いている。このため、図7に示すように第1の導電膜112および第2の導電膜114を第1の基板111上に直接形成しても、同様に本発明の効果が得られる。
さらに、図1では、第1の基板101上に第1の導電膜102と第2の導電膜102が互いに離れて形成されている実施形態を示した。
図8は、第1の基板の上に第1の導電膜および第2の導電膜が形成されていないエレクトレット電極120を示す模式断面図である。エレクトレット電極120では、第1の基板121が導電性を有し、第1の導電膜および第2の導電膜を兼ねて用いる。このような構造を有するエレクトレット電極120は、エレクトレット電極100と同様に、エレクトレット123により多くの電荷を保持できるという効果を得られることは言うまでもない。
図9(a)は、第1の導電膜132の幅よりもエレクトレット133の幅が大きいエレクトレット電極130の概略断面図であり、図9(b)は第1の導電膜132の幅よりもエレクトレット133Aの幅が小さいエレクトレット電極130Aの概略断面図である。
図1に示すエレクトレット電極100では、エレクトレット103は、第1の導電膜102と同じ幅で形成されているが、図9(a)に示すエレクトレット電極130では、エレクトレット133の幅は第1の導電膜132の幅よりも大きく形成されている。このような構成を有するエレクトレット電極130がエレクトレット電極100と同様の効果を奏するがことは言うまでもない。例えば、エレクトレット133の幅が、第1の導電膜132の幅よりも5um程度大きくなるように形成すれば、エレクトレット133のパターニング時にマスクずれ等によるパターンずれが生じた場合においてもエレクトレット電極130の特性を確保することができ、安定なエレクトレット電極130を実現することが可能となる。
また、図9(b)に示すようにエレクトレット133Aの幅を第1の導電膜132の幅よりも小さく形成してもエレクトレット電極100と同様の効果を奏することは言うまでもない。例えば、エレクトレット133Aの幅が、第1の導電膜132の幅よりも5um程度小さくなるように形成すれば、エレクトレット133Aのパターニング時にマスクずれ等によるパターンずれが生じた場合においてもエレクトレット133Aは、第1の導電膜132上に形成されるため、パターンズレによるエレクトレット電極130Aの特性変化をより確実に防止することができる。
また、本実施の形態において、エレクトレット103にシリコン酸化膜を、第2の絶縁膜105にシリコン窒化膜を用いて構成した場合、エレクトレット103を負に、第2の絶縁膜105を正に帯電して構成してよい。そのような構成においても、振動発電器に必要な特性(エレクトレット103と第2の絶縁膜105の電位差)を実現することが可能となる等、利用上の効果は大きい。
また、本実施の形態ではエレクトレットとして、シリコン酸化膜を用いた例を示したが、シリコン酸化膜以外のエレクトレット材料を用いてもよく、その場合にも、エレクトレット材料に応じて、第2の絶縁膜105の材料を適宜選択することによって、同様の効果を得ることができる。
2.実施形態2
図10は、本発明の実施の形態2に係るエレクトレット電極200の断面図である。
図10において、エレクトレット電極200は、第1の基板201と、第1の基板201上に形成された第1の絶縁膜206と、第1の絶縁膜206上に形成された第1の導電膜202と、第1の導電膜202上に形成されたエレクトレット203、及び第1の絶縁膜206上に形成された第2の導電膜204と、第2の導電膜204上に形成された第2の絶縁膜205とを有して構成されている。
第2の絶縁膜205は、エレクトレット203の着電前に形成され、エレクトレット203の着電時に、エレクトレット203とともに帯電するのは、エレクトレット電極100等の実施の形態1で示したエレクトレット電極と同じである。
本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、第2の絶縁膜205の幅方向(図10の左右方向)の中心付近(図10に示す実施の形態では第2の導電膜204の上部に位置する第2の絶縁膜205の中心付近)が他の部分(例えば、端部近傍)の厚みよりも薄く形成されている点である。これ以外の構成は、例えばエレクトレット100のような実施の形態1に示したエレクトレット電極と同じであってよい。
実施の形態2に係るエレクトレット電極200によれば、実施の形態1で示した効果に加えて、第2の絶縁膜205に帯電した電荷をより早く、より多く除去でき、第2の絶縁膜電荷205が保持する電荷の量をより少なくすることが可能となる。この効果について、以下に詳細な説明を行う。
第2の絶縁膜205の一部が薄く形成されている効果について説明を行う。例えばコロナ放電のような帯電処理により、第2の絶縁膜に同じ量の電荷を帯電させた場合、第2の絶縁膜の厚さが厚いときと、薄いときとでは電荷の保持力が変わり、第2の絶縁膜の厚さが薄い方が、電荷抜け(電荷量の減少)が早い。また、帯電量の最大値(帯電可能な電荷の量の最大値)は、第2の絶縁膜が厚い場合と薄い場合では、薄い場合の方が少なくなる。従って、第2の絶縁膜の膜厚を薄くし、着電時の第2の絶縁膜205への帯電量を少なくすると共に、電荷抜けを促進することにより、エレクトレット203と第2の絶縁膜205の電位差をより大きくしたエレクトレット電極200が可能となる。
また、エレクトレット電極200においても、第2の導電膜204は所定の電圧に固定して着電を行うことで着電量が安定するとともに、第2の絶縁膜205により第1の導電膜202と第2の導電膜204との間の絶縁破壊電圧を高電圧化することができる。特に、第2の導電膜204のエッジ(幅方向の端部)付近において、第2の絶縁膜205の膜厚を厚く(例えば、エレクトレット電極100の第2の絶縁膜105と同程度の150nm以上)することで高い絶縁耐圧を得ることができる。
このように、第2の絶縁膜205は、幅方向の中心付近のみ膜厚を薄く(端部は厚く)形成することにより、絶縁耐圧の低下を抑え、かつ電荷抜けを促進するという効果を得ることができる。
図10に示す実施の形態では、第1の基板201上に第1の絶縁膜206を形成した構成を示したが、第1の基板として、ガラス基板等の絶縁基板、あるいは高抵抗のシリコン基板を用いることにより、第1の絶縁膜206の形成を省略しても同様の効果が得られる。
3.実施の形態3
図11は、本発明の実施の形態3に係るエレクトレット電極300の断面図である。
図11において、エレクトレット電極300は、第1の基板301と、第1の基板301上に形成された第1の絶縁膜306と、第1の絶縁膜306上に形成された第1の導電膜302と、第1の導電膜302上に形成されたエレクトレット303、及び第1の絶縁膜306上に形成された第2の導電膜304と、第2の導電膜304上に形成された第2の絶縁膜305とを有して構成されている。
第2の絶縁膜305は、エレクトレット303の着電前に形成され、エレクトレット303の着電時に、エレクトレット303とともに帯電する。
本実施の形態が、実施の形態1および実施の形態2と異なる点は、第2の絶縁膜305の一部(本実施の形態では第2の導電膜304の上部で且つ第2の導電膜304のエッジ付近(幅方向端部))が形成されていない(形成後除去する場合も含む)点である。すなわち、図11に示す実施形態では、第2の導電膜304の上面の一部分(端部と中央部の間の一部分、例えば幅方向端部付近の一部分)が第2の絶縁膜305により覆われていない。
これ以外の構成は、例えばエレクトレット電極100のような実施の形態1に示したエレクトレット電極またはエレクトレット電極200のような実施形態2に示したエレクトレット電極と同じであってよい。
このような構成を有する実施の形態3に係るエレクトレット電極300は、実施の形態1で示した効果に加えて、第2の絶縁膜305に帯電した電荷をより早く、より多く除去でき、第2の絶縁膜電荷305が保持する電荷の量をより少なくすることが可能となる。この効果について、以下に詳細な説明を行う。
図11に示すように、第2の絶縁膜305の一部(例えば、上面の一部)が形成されていないと、第2の絶縁膜305の上面からだけでなく、側面からも電荷抜け(電荷の外部への流出)が生じることとなるため、エレクトレット電極300ではエレクトレット303と第2の絶縁膜305の電位差をより大きくすることが可能となる。
また、本実施の形態に係るエレクトレット電極300においても、第2の導電膜304は所定の電圧を印加して着電を行うことで着電量が安定するとともに、第2の絶縁膜305により第1の導電膜302と第2の導電膜304との間の絶縁破壊電圧を高電圧化することができる。特に、第2の導電膜304よりも上部(図11の上方向)において、第2の導電膜304のエッジ(幅方向端部)よりも内側に入った部分に第2の絶縁膜305が形成されていない部分を設けることで絶縁耐圧の低下を抑えて第2の絶縁膜305の電荷抜けを促進するという効果が得られる。
図12(a)は、エレクトレット電極300の図11の点線で囲んだ部分の上面図であり、図12(b)は、エレクトレット電極300の図11の点線で囲んだ部分の別の実施形態を示す上面図である。
図12(a)に示す実施の形態では、第2の導電膜304のエッジ(幅方向端部)よりも内側に入った部分に位置する第2の絶縁膜305が形成されていない部分(第2の導電膜304が露出している部分)は、長さ方向(図12(a)の上下方向)に延在する溝状の開口として形成されている。
しかし、この形態に限定されるものではなく任意の形態であってよい。例えば図12(b)に示す実施の形態では、第2の導電膜304のエッジ(幅方向端部)よりも内側に入った部分に位置する第2の絶縁膜305が形成されていない部分(第2の導電膜304が露出している部分)は、複数の貫通孔(開口)として形成されている。このような複数の貫通孔は図12(b)に示すように長手方向等の任意の方向に整列して配置されてもよく、またランダムに配置されてもよい。
図11に示す実施の形態では、第1の基板301上に第1の絶縁膜306を形成した構成を示したが、第1の基板として、ガラス基板等の絶縁基板、あるいは高抵抗のシリコン基板を用いることにより、第1の絶縁膜306の形成を省略しても同様の効果が得られる。
4.実施の形態4
本発明の実施の形態4として、本願発明に係るエレクトレット電極を用いた振動発電器について説明する。図13は、本発明の実施の形態4に係る振動発電器413の概略断面図である。
振動発電器413は、エレクトレット電極400を含む第1の基板401と、第1の基板401を、固定構造体407a、407bに接続する弾性構造体408a、408bを含む。さらに、固定構造体407a、407bは、支持体409a、409bにより、第2の基板410に接続されている。第2の基板410上には、導電膜(電極)411a、411b、411c、411d、411e(すなわち複数個の導電膜(電極))が並列して(または整列して)配置されている。エレクトレット電極400は、実施の形態1から実施の形態3のいずれかに記載したエレクトレット電極である。
次に、振動発電器413の動作について説明を行う。
振動発電器413は、外部からの力または振動が加わると、弾性構造体408aおよび408bが伸縮し、これにより第1の基板401は第2の基板410に対して、矢印412に示す方向に相対的に変位する。この相対的な変位は、エレクトレット電極400のそれぞれのエレクトレットと第2の基板上の電極411a〜eのいずれかとの重なり面積の増減をもたらす。この重なり面積の増減により、電極411a〜eに誘起される電荷量が増減する。この電荷の増減を電気エネルギーとして取り出すことによって、発電を行う。第1の基板401が振動を続ける限り、この重なり面積の増減は続き、発電も継続される。
本実施の形態では、エレクトレット電極400は実施の形態1から実施の形態3のいずれかに係るエレクトレット電極を用いており、従来のエレクトレット電極を用いた場合と比較して発電量を向上することができる。この効果について、以下に詳細な説明を行う。
本実施の形態の振動発電器314では、エレクトレット電極400は微細なパターンで形成されているため、第1の基板401が同じ振幅であれば、従来のエレクトレット電極を用いた場合と比べて、1回の振幅あたりの重なり面積の増減回数が多くなる。
また実施の形態1から実施の形態3のいずれかに係るエレクトレット電極は、表面電位が高く、また第2の導電膜上に配置された第2の絶縁膜に対して十分に大きな電位差を有しているという特徴があり、重なり面積の増減により誘起される電荷量は、従来のエレクトレット電極を用いた場合に比べて多くなる。
図13に示す振動発電器413の例を示したが、本発明に係るエレクトレット電極を用いた振動発電器であれば、第1の基板401が、弾性構造体が接続された構造体に形成(接合)されている構造であっても同様の効果を得ることができることは言うまでも無い。
図13では、振動発電器の例を示したが、振動発電器以外の装置(またはデバイス)であって、パターン化したエレクトレットにおいて高い表面電荷密度が必要な装置(またはデバイス)に、本発明のエレクトレット電極を用いることは効果的である。例えば、本発明のエレクトレット電極は、アクチュエータを構成するために用いてよい。アクチュエータにおいて、エレクトレットはパターン化され、表面電荷密度が高いほど、電力の発生はより大きくなる。
5.実施の形態5
本発明の実施の形態5として、振動発電装置を説明する。図14は、振動発電装置500のブロック図である。図14において、振動発電器501は本発明の実施の形態4に係る振動発電器である。
図14に示す振動発電装置500は、振動発電器501、整流回路502、電圧変換回路503、出力切替回路504、蓄電回路505および電圧制御回路506を含む。振動発電器501から出力された交流電圧は、整流回路502により直流電圧に変換される。直流電圧は、電圧変換回路503に入力され、振動発電装置500の出力電圧レベルに電圧変換される。変換された電圧は、出力切替回路504により、電圧制御回路506または蓄電回路505に入力される。電圧制御回路506では、出力電圧が一定となるように電圧制御されて出力される。
以上のように構成された振動発電装置500の動作について、図15を参照して説明する。図15は振動発電装置500の各回路から出力される電圧波形を示している。図15(a)は、振動発電器501の出力電圧波形である。図11(a)では、簡単のため、第1の基板の変位方向が変わるときでも発電は効率よく行われていると仮定し、振動による重なり面積の増減により正弦波電圧が出力されるとしている。ここで、振動発電器501の出力電圧の電圧振幅Vgは、第1の基板の振動振幅、第1の基板と第2の基板との間のギャップ、エレクトレットの保持電荷量及び振動発電器501から見た外部インピーダンスの大きさ等により異なる。振動発電器501から出力された交流電圧は、整流回路502により直流電圧VDC1に変換される(図11(b))。VDC1は、振動発電装置500の出力電圧レベルVDC2まで、電圧変換回路503により電圧変換される。
出力切替回路504は、振動発電装置500から電圧を出力する必要がない場合、電圧変換回路503からの出力を電圧制御回路506に送らず、蓄電回路505に送る役割をする。蓄電回路505は、発電された電力を蓄える。出力切替回路504は、振動発電装置500からの電圧出力が必要である場合には、電圧制御回路506から電力が出力されるように、回路を切り替える。出力切替回路504は、さらに、発電量が小さい場合には、蓄電回路505に蓄えられた電力を出力するように、回路を切り替える。出力切替回路504からの出力は、電圧制御回路506により所望の出力電圧VOUTに制御されて、振動発電装置500外へ出力される(図11(c))。
前述したように、振動発電器500の出力電圧は、さまざまな要因で変動する。これに対応するため、VDC2は、最終的に出力される電圧VOUTよりも若干高い電圧に設定することが望ましい。このように設定を行うことにより、微小な電圧変動に対しても、出力電圧を一定とすることが可能となる。例として、1.8Vの電圧(電圧VOUT)で電力を出力する場合について説明する。この場合において、VDC2が1.8Vに設定されていて、かつ振動発電器の出力電圧が減少すると、振動発電器300の出力電圧も減少する。しかし、例えば、VDC2を2Vに設定しておけば、0.2Vの電圧減少に対しても十分に制御が可能となる。したがって、VDC2>VOUTに設定することにより、出力電圧を一定にして安定して電力を供給できる。
6.実施の形態6
図16は、自動車に搭載されるタイヤ空気圧モニタリングシステムにおいて使用される通信装置のブロック図である。図16において、発電装置601は、実施の形態3に係る振動発電装置を示す。
図16に示す通信装置600は、振動により発電を行う発電装置601、通信装置の主電源または発電装置601のサブ電源としての電池602、発電装置601からの出力と電池602からの出力を切り替えて回路部に供給する電源制御部603、タイヤの空気圧を測定する圧力センサ604、圧力センサからの出力を処理し、通信部に伝える処理部605、処理部605からの入力信号を高周波信号に変換してアンテナ607へ伝える通信部606およびアンテナ607を含む。
以上のように構成された通信装置600の動作について説明を行う。
圧力センサ604、処理部605および通信部606が動作するのに必要な電力を、電源制御部603を介して、発電装置601および電池602の少なくとも一方から供給する。圧力センサ604は、タイヤの空気圧を測定し、測定結果を電圧信号に変換して処理部605へ入力する。処理部605で処理された信号は、通信部606へ入力され、高周波信号としてアンテナ607から伝搬される。
このように作動する通信装置600において、本発明に係る振動発電装置を電源として利用することにより、電池交換等のメンテナンス作業回数を低減することができ、或いは電池交換を不要とすることができる。このことは、通信装置それ自体の利便性を向上させるとともに、省資源および環境保護にも寄与する。
図16に示す実施の形態では、振動発電装置と電池とを併用する例を示した。しかし、振動発電装置601からの出力電力が、圧力センサ604、処理部605、通信部606等の回路で消費する電力、および通信に必要な電力を十分に供給することができる限り、振動発電装置601のみを電源として用いてよい。この場合、電池、602及び電源制御部603が不要となり、通信装置600の更なる小型化ができるという利点を有する。
図16に示す実施の形態では、実施の形態4に示す振動発電器、および実施の形態5に示す振動発電装置を用いる例を示した。振動発電器は、外部からの力または振動を電力に変換可能である限りにおいて、他の振動発電器であってもよく、その場合において同様の効果が得られることは言うまでもない。
本発明の振動発電器および振動発電装置は、通信装置以外の電気機器において、主電源または副電源として使用してよい。具体的には、腕時計、体温計、温度計、歩数計、リモートコントローラ、携帯オーディオ製品、キーレスエントリー用携帯機、補聴器、心臓ペースメーカー、携帯電話およびゲーム機等において、使用することができる。
本明細書において開示された実施の形態において、すべての構成要素は例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記の説明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
本発明のエレクトレット電極の構成は、エレクトレットを微細化しても高い表面電位または表面電荷密度を得ることを可能とするので、静電誘導型振動発電器のエレクトレット電極として有用である。また、本発明の振動発電器は、小電力の無線通信モジュール等の用途において、電源として非常に有用である。
100,110,120,130A,140,140A,160,160A,170,200,300,400 エレクトレット電極
102,112,132,142,162,172,202,302 第1の導電膜
103,123,133,133A,143,163,173,203,303 エレクトレット
104,114,134,144,164,174,204,304 第2の導電膜
105,115,125,145,165,175,205,305 第2の絶縁膜
106,136,146,166,176,206,306 第1の絶縁膜
500 振動発電装置
501 振動発電器
600 通信装置

Claims (15)

  1. 基板と、
    前記基板の1つの主面に並列して配置された複数の短冊状の第1の導電膜と、
    前記基板の前記1つの主面上でかつ前記複数の第1の導電膜が形成されていない領域に形成された複数の短冊状の第2の導電膜と、
    前記複数の第1の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第1のエレクトレットと、
    前記複数の第2の導電膜のそれぞれの上に1つずつ形成されている複数の第2のエレクトレットと、
    を含み、
    前記第1の導電膜と前記第2の導電膜が交互に配置され、
    前記第1のエレクトレットの表面電位が、前記第2のエレクトレットの表面電位より高いエレクトレット電極。
  2. 前記第1のエレクトレットが、積層した複数の材料により形成されている請求項1に記載のエレクトレット電極。
  3. 前記第2の導電膜上に形成された前記第2のエレクトレットは、中央部の厚さが端部の厚さより薄い請求項1または2に記載のエレクトレット電極。
  4. 前記第2の導電膜上に形成された前記第2のエレクトレットが、中央部と端部との間に、前記第2の導電膜まで貫通する開口を有する請求項1または2に記載のエレクトレット電極。
  5. 前記第1のエレクトレットは少なくとも第2の絶縁膜と第3の絶縁膜とを含み、且つ前記第2の絶縁膜を前記第3の絶縁膜の上下に配置して形成され、
    前記第2の絶縁膜は前記第2のエレクトレットと同じ種類の材料より成る請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレクトレット電極。
  6. 前記第1のエレクトレットは少なくとも第2の絶縁膜と第3の絶縁膜とを含み、且つ前記第2の絶縁膜により第3の絶縁膜を完全に覆うことにより形成され、
    前記第2の絶縁膜は前記第2のエレクトレットと同じ種類の材料より成る請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレクトレット電極
  7. 前記第2のエレクトレットは、同じ種類の材料から成る層を複数積層して形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載のエレクトレット電極。
  8. 前記第1のエレクトレットの上面が、前記第2のエレクトレットの上面より高い位置に位置する請求項1〜7の何れか1項に記載のエレクトレット電極。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のエレクトレット電極を用いた振動発電器。
  10. 請求項9に記載の振動発電器と、
    前記振動発電器からの交流出力電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
    前記整流回路から出力された直流電圧を所定の電圧レベルに変換する電圧変換回路と、
    前記振動発電器からの出力が不要な場合に、前記振動発電器により発電された電力を蓄える蓄電回路と、
    前記電圧変換回路または前記蓄電回路からの出力電圧を、所定の電圧に制御する電圧制御回路と、
    前記電圧変換回路からの出力が送られる回路を、蓄電回路および電圧制御回路のいずれか一方から他方に切り替える出力切替回路と、
    を備えた振動発電装置。
  11. 前記電圧変換回路からの出力電圧が、前記電圧制御回路からの出力電圧よりも高く設定されている、請求項10に記載の振動発電装置。
  12. 前記電圧変換回路からの出力電圧が、前記電圧制御回路からの出力電圧よりも高く設定されている、請求項10または11に記載の振動発電装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の振動発電装置を含む、通信装置。
  14. さらに電池を含む、請求項13に記載の通信装置。
  15. 基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、短冊状の第1の導電膜と短冊状の第2の導電膜が交互に配置されるように形成する工程と、
    前記第1の導電膜上に第1のエレクトレット用材料を形成する工程と、
    前記第2の導電膜上に第2のエレクトレット用材料を形成する工程と、
    前記第1のエレクトレット用材料および前記第2のエレクトレット用材料を同時に帯電させて第1のエレクトレットを第2のエレクトレットを形成する工程と、
    前記第2のエレクトレットに帯電した電荷の一部を除去すると、
    を含むことを特徴とするエレクトレット電極の製造方法。
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