JP2014074570A - 粉砕プラント排ガス制御装置、粉砕プラント排ガス制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

粉砕プラント排ガス制御装置、粉砕プラント排ガス制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおけるヒートアップから粉砕に移行する際のライン内部の酸素濃度を高精度に制御する。
【解決手段】 排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以下になると、当該偏差eが0に近づくように、当該偏差eを入力としてPID制御を行い、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)を調整する。一方、当該偏差eが0を超えると、窒素ガスの供給を停止する(N2ガス流量調整弁118を全閉する)。また、ヒートアップから粉砕に移行し、且つ、当該偏差eが0.5%を超えると、当該偏差eが0に近づくように、当該偏差eを入力としてPID制御を行い、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)を調整することを粉砕が完了するまで継続して行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粉砕プラント排ガス制御装置、粉砕プラント排ガス制御方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、粉砕プラントにおける排ガスの酸素濃度を制御するために用いて好適なものである。
従来から、微粉炭やセメント等を製造するための粉砕プラントとして、以下のようなプラントがある(特許文献1を参照)。
まず、燃焼ガスと燃焼エアとを熱ガス発生装置に供給し、熱ガス発生装置において、熱風を排ガスとして発生させる。排ガスは、原料の粉砕を行う粉砕機の内部に供給される。粉砕機で粉砕された原料(粉体)は、排ガスと共にバグフィルターに供給され、バグフィルターで捕集される。その後、排ガスは、循環ファンで昇圧されて循環ガスとして再び熱ガス発生装置に供給される。このように熱ガス発生装置で発生した熱風(排ガス)は、熱ガス発生装置から、粉砕機、バグフィルターを経由して熱ガス発生装置に循環される。ここで、粉砕機の入側の位置における圧力を負圧(大気圧を下回る圧力)にして、粉砕機の内部とバグフィルターの内部の圧力が負圧に保たれるようにする。以下の説明では、このような「粉砕プラント」を、必要に応じて「負圧式・排ガス循環系の粉砕プラント」と称する。また、「排ガスが循環する経路」を必要に応じて「ライン」と称する。
このような負圧式・排ガス循環系の粉砕プラント等の粉砕プラントでは、前述したようにして原料を粉砕するのに先立って、ヒートアップと呼ばれる運転が行われる。ヒートアップは、粉砕機に原料を投入しない状態で、粉砕時に比べて少ない量の排ガスを熱ガス発生装置から発生させることにより、粉砕機の内部を含むライン全体を予熱するものである。ここで、熱ガス発生装置から発生する排ガスの酸素濃度(O2濃度)は0(ゼロ)%に近い。また、ヒートアップ時には、粉砕機に原料が供給されないので、原料が排ガスに曝されることによる水蒸気の発生はない。このため、原料を貯蔵するバンカーから粉砕機の内部に進入する空気(進入エア)や、粉砕機の外部に粉体の放出を抑制するために粉砕機の内部に供給される空気(シールエア)によって、ラインの内部の酸素濃度が上昇する。
一方、粉砕時には、熱ガス発生装置からの排ガスの発生量が多くなるので、酸素濃度は低下する。また、粉砕時には、原料が排ガスに曝されることにより原料に含まれる水分が水蒸気になる。したがって、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおいては、循環ガス中の蒸気分圧が増大し、ライン内部の酸素濃度が低下する。
以上のように、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおいては、ライン内部の酸素濃度が変動するので、ライン内部の酸素濃度を高精度に制御することが必要になる。ライン内部の酸素濃度が高くなると、粉塵爆発が起こる虞があるため、ライン内部の酸素濃度を高くすることができない一方で、ライン内部の酸素濃度が低くなると、ライン内部において水蒸気が液相化し、バグフィルター(濾布(繊布や不織布))の機能を損ねる虞があるため、ライン内部の酸素濃度を低くすることもできないからである。
そこで、ライン内部の酸素濃度が高いときには窒素ガス(N2ガス)を供給してライン内部の酸素濃度を低くすると共に、ライン内部の酸素濃度が低いときには空気を供給してライン内部の酸素濃度を高める必要がある。このようにするための手法として、ライン内部の酸素濃度が或る閾値以上であるときには、それらの偏差に応じたPID制御の結果に基づいて、ライン内部に供給する窒素ガス(N2ガス)の流量を調整する一方、ライン内部の酸素濃度が或る閾値未満であるときには、それらの偏差に応じたPID制御の結果に基づいて、ライン内部に供給する空気の流量を調整することが考えられる。
特開2011−219599号公報
しかしながら、前述したようにして窒素ガスや空気の流量を調整すると、窒素ガスの流量の調整と空気の流量の調整とを同時に行うため、ヒートアップから粉砕に移行する際に、ライン内部の酸素濃度を制御することができなくなる虞がある。具体的に、酸素濃度の上昇に伴って窒素ガスを供給した分、空気を余計に供給する必要があるので、窒素ガスの供給が止まると、ライン内部の酸素濃度が急激に上昇してしまう虞がある。前述したように、ライン内部の酸素濃度が急激に上昇すると粉塵爆発が起こる虞があるので、ライン内部の酸素濃度の急激な上昇を抑制することは極めて重要である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおけるヒートアップから粉砕に移行する際のライン内部の酸素濃度を高精度に制御することを目的とする。
本発明の粉砕プラント排ガス制御装置は、熱風を排ガスとして発生する熱風発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を、前記排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機であって、内部の圧力が負圧に保たれている粉砕機と、前記粉砕機から前記排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機であって、内部の圧力が負圧に保たれている捕集機と、前記熱風発生装置、前記粉砕機、及び前記捕集機を前記排ガスが循環する経路と、前記経路の内部の所定の位置における酸素濃度を測定する測定手段と、を有し、前記粉砕機の内部に原料を投入しない状態で前記熱風発生装置から発生する排ガスによって前記粉砕機の内部を含む領域を予熱するヒートアップを行った後に、前記粉砕機の内部に原料を投入して原料を粉砕する負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおける前記経路の内部の所定の位置における前記排ガスの酸素濃度を制御する粉砕プラント排ガス制御装置であって、前記所定の位置における酸素濃度の目標値と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値との差分を導出する差分導出手段と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも大きくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも小さくなると、前記第1のガスを、前記経路の内部に供給する前記制御を停止する第1の制御手段と、前記ヒートアップが終了した後に、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値未満の値である所定値よりも小さくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値を超える酸素濃度を有する第2のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行う第2の制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の粉砕プラント排ガス制御方法は、熱風を排ガスとして発生する熱風発生装置と、原料を粉砕し、粉砕後の原料を、前記排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機であって、内部の圧力が負圧に保たれている粉砕機と、前記粉砕機から前記排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機であって、内部の圧力が負圧に保たれている捕集機と、前記熱風発生装置、前記粉砕機、及び前記捕集機を前記排ガスが循環する経路と、前記経路の内部の所定の位置における酸素濃度を測定する測定手段と、を有し、前記粉砕機の内部に原料を投入しない状態で前記熱風発生装置から発生する排ガスによって前記粉砕機の内部を含む領域を予熱するヒートアップを行った後に、前記粉砕機の内部に原料を投入して原料を粉砕する負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおける前記経路の内部の所定の位置における前記排ガスの酸素濃度を制御する粉砕プラント排ガス制御方法であって、前記所定の位置における酸素濃度の目標値と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値との差分を導出する差分導出工程と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも大きくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも小さくなると、前記第1のガスを、前記経路の内部に供給する前記制御を停止する第1の制御工程と、前記ヒートアップが終了した後に、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値未満の値である所定値よりも小さくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値を超える酸素濃度を有する第2のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行う第2の制御工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、前記粉砕プラント排ガス制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、酸素濃度の測定値が目標値よりも大きくなると、目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを供給する制御を開始し、酸素濃度の測定値が目標値よりも小さくなると、目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを供給する制御と停止を行う。また、ヒートアップが終了した後に、酸素濃度の測定値が目標値未満の値である所定値よりも小さくなると、目標値未満の酸素濃度を有する第2のガスを供給する制御を継続して行う。したがって、ヒートアップから粉砕に移行する際に、第1のガスが供給されているときに第2のガスの供給を開始しないようにすることができ、第1のガスが供給されていない酸素濃度が低い状態のときに第1のガスを供給することができる。これにより、第1のガスを供給する制御と第2のガスを供給する制御とが干渉することを防止することができ、ヒートアップから粉砕に移行する際の酸素濃度の急上昇を防止することができる。よって、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおけるヒートアップから粉砕に移行する際のライン内部の酸素濃度を高精度に制御することができる。
負圧式・排ガス循環系のPCIプラントの構成を示す図である。 粉砕プラント排ガス制御装置の機能的な構成を示す図である。 粉砕プラント排ガス制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図3のステップS302のN2制御処理を説明するフローチャートである。 図3のステップS304のエア制御処理を説明するフローチャートである。 ヒートアップ時のガス流量と時間との関係の一例を示す図である。 図6に示すようにしてエア及び窒素ガスの流量の制御を行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差と時間との関係を示す図である。 ヒートアップから粉砕に移行する時のガス流量と時間との関係を示す図である。 図8に示すようにしてエア及び窒素ガスの流量の制御を行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差と時間との関係を示す図である。 ヒートアップを開始してから粉砕中までの長期間におけるガス流量と時間との関係を示す図である。 図10に示すようにしてエア及び窒素ガスの流量の制御を行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差と時間との関係を示す図である。 ヒートアップから粉砕に移行する時のガス流量と時間との関係の比較例を示す図である。 図12に示すようにしてエア及び窒素ガスの流量の制御を行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差と時間との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントが、高炉への微粉炭の吹込み(PCI;Pulverized Coal Injection)を行うために石炭を粉砕する、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントである場合を例に挙げて説明する。
(負圧式・排ガス循環系のPCIプラントの構成)
図1は、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントの構成の一例を示す図である。図1において、各構成要素を繋ぐ実線は配管を示し、破線は信号の伝達経路を示す。また、矢印線は、配管内のガスや石炭の進行方向を示す。尚、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントの構成は、例えば、特許文献1に記載の技術等の公知の技術で実現できるので、ここでは、各構成について簡単に説明し、詳細な説明を省略する。
図1において、熱ガス発生装置(HGG)101は、バーナーを有し、燃焼ガス及び燃焼エア(空気)をバーナーへの入力として、バーナーの空燃比を制御し、排ガス(熱風)を発生させる。排ガスの酸素濃度は略0(ゼロ)%である。本実施形態では、燃焼ガスとしてBFG(Blast Furnace Gas)を利用する。尚、燃焼エアは、燃焼エアファン102により熱ガス発生装置101に送り込まれる。
バンカー103は、原料である石炭を貯蔵する。
給炭機104は、チェーンコンベアを有し、バンカー103内に貯蔵されている石炭をチェーンコンベアにより切り出してミル105に投入する。
ミル105は、給炭機104から投入された石炭を粉砕する粉砕機である。ミル105の入側の位置における圧力が負圧に保たれるようにすることにより、ミル105の内部の圧力は負圧に保たれる。ミル105は、例えば、ロールミル105aと粉砕テーブル105bとを有する。ミル105の上部から投入された石炭をロールミル105aと粉砕テーブル105bとの間に供給する。回転している粉砕テーブル105bに対してロールミル105aを押し付けながら回転させることにより、石炭は押し潰されて粉砕される。粉砕された石炭は、熱ガス発生装置101から供給された排ガスの流れにのって、ミル105の上部に供給され、分級機で分級された後、外部に放出される。
この際、シールエアファイン106からミル105の内部(粉砕テーブル105bの軸受部)の隙間にシールエアを供給することにより、その隙間から外部に放出されようとする微粉炭を、熱ガス発生装置101から供給された排ガスの流れに押し戻す。ミル105の内部の圧力がシールエアの圧力未満になるように、シールエアの流速が定められる。このように、シールエアは、粉砕テーブル105bの軸受部に微粉炭が進入し、その結果として、粉砕テーブル105bの軸受部の潤滑不良が起こることと、粉砕テーブル105bの軸受部から外部に放出されることとを防止するためのものである。
以下の説明では、「ミル105から外部に放出された粉砕後の石炭」を必要に応じて「微粉炭」と称する。
バグフィルター107は、ミル105から放出された微粉炭を、濾布を用いて捕集する濾過式の捕集機である。ミル105と同様に、バグフィルター107の内部の圧力も負圧に保たれている。微粉炭以外の異物がバグフィルター107で捕集されることがある。異物除去装置108は、この異物を除去するためのものである。このように異物除去装置108で異物が除去された後、リザーバタンク109に微粉炭が貯蔵される。リザーバタンク109に貯蔵された微粉炭は、高炉の羽口から高炉の内部に吹き込まれる(微粉炭吹き込みが行われる)。
バグ出口O2濃度計110は、バグフィルター107の出側の位置における配管内の排ガスの酸素濃度を測定する。
ベンチュリ管111は、バグフィルター107を通過した排ガスの流量を測定する。
ダンパー112は、バグフィルター107を通過した排ガスの流量を調整する。
循環ファン113は、ダンパー112を通過した排ガスを熱ガス発生装置101に循環させることができるように、排ガスを昇圧する。
循環ファン113により昇圧された排ガスの一部は、煙突114を介して大気中に放出される。放散系圧力調整弁115は、このようにして大気中に放出される排ガスの圧力を調整するためのものである。
循環系圧力調整弁116は、循環ファン113により昇圧された排ガスのうち、煙突114を介して大気中に放出されずに熱ガス発生装置101に循環させる排ガスの圧力を調整するためのものである。このようにして、熱ガス発生装置101で発生した排ガスは、循環ガスとして再び熱ガス発生装置101に供給され、熱ガス発生装置101、ミル105、バグフィルター107、ベンチュリ管111、ダンパー112、循環ファン113、循環系圧力調整弁116、熱ガス発生装置101の経路を循環する。
本実施形態では、以上の負圧式・排ガス循環系のPCIプラントにおける循環ガスの酸素濃度を調整する。まず、循環ガスの酸素濃度を調整するためのハードウェアの構成の一例について説明する。
本実施形態では、製鉄所の他のプラントで発生したN2ガスを、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントに供給するようにしている。オリフィス流量計117は、このN2ガスの流量を測定する。
2ガス流量調整弁118は、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントに供給されるN2ガスの流量を調整するためのものである。N2ガス流量調整弁118で流量が調整されたN2ガスは、熱ガス発生装置101の入側の配管に供給される。これにより、循環ガスの酸素濃度を低くすることができる。
また、本実施形態では、大気中の空気(エア)を、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントに供給するようにしている。オリフィス流量計119は、このエアの流量を調整する。エア流量調整弁120は、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントに供給されるエアの流量を調整するためのものである。希釈エアファン121は、エア流量調整弁120で流量が調整されたエアを昇圧し、エアを熱ガス発生装置101の入側の配管に押し込む。これにより、循環ガスの酸素濃度を大きくすることができる。
粉砕プラント排ガス制御装置200は、バグ出口O2濃度計110で測定された排ガスの酸素濃度を入力し、酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差を導出する。そして、粉砕プラント排ガス制御装置200は、導出した偏差に基づいて、N2ガス流量調整弁118又はエア流量調整弁120の弁開度を設定し、循環ガスの酸素濃度を調整する。粉砕プラント排ガス制御装置200のハードウェアは、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を用いることにより実現することができる。
(粉砕プラント排ガス制御装置200の機能構成)
図2は、粉砕プラント排ガス制御装置200の機能的な構成の一例を示す図である。前述したように、図2に示す各部は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を用いることにより実現することができる。
<O2濃度目標値記憶部201>
2濃度目標値記憶部201は、バグ出口O2濃度計110で排ガスの酸素濃度が測定される位置での排ガスの酸素濃度の目標値を記憶する。この排ガスの酸素濃度の目標値は、オペレータにより設定されるものである。本実施形態の負圧式・排ガス循環系のPCIプラントでは、粉塵爆発を防止する観点から、バグ出口O2濃度計110で排ガスの酸素濃度を12%未満にする必要がある。このため、本実施形態では、バグ出口O2濃度計110で排ガスの酸素濃度が測定される位置での排ガスの酸素濃度の目標値を10%としている。このように、本実施形態では、排ガスの酸素濃度の単位は[%]であるとする。
<O2濃度偏差導出部202>
2濃度偏差導出部202は、O2濃度目標値記憶部201に記憶されている排ガスの酸素濃度の目標値から、バグ出口O2濃度計110で測定された排ガスの酸素濃度の測定値を減算して、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを導出する。
<N2制御タイミング指示部203>
2制御タイミング指示部203は、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御を行うタイミングをPID制御部204に指示する。
本実施形態では、N2制御タイミング指示部203は、O2濃度偏差導出部202により導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0(ゼロ)以下(e≦0)になると、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御の開始をPID制御部204に指示する。一方、N2制御タイミング指示部203は、O2濃度偏差導出部202により導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0(ゼロ)を超えると(e>0)、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御の停止をPID制御部204に指示する。
<PID制御部204>
PID制御部204は、N2制御タイミング指示部203により窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御の開始が指示されると、O2濃度偏差導出部202により導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」を入力として、比例動作、積分動作、及び微分動作を行い、操作量として排ガスの酸素濃度を導出することを繰り返して、排ガスの酸素濃度の測定値を目標値に近づける制御(PID制御)を行う。PID制御部204は、操作量として導出した排ガスの酸素濃度になるような窒素ガスの流量を導出し、導出した窒素ガスの流量に対応するN2ガス流量調整弁118の弁開度を導出する。そして、PID制御部204は、導出した弁開度にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。
一方、N2制御タイミング指示部203により、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御の停止が指示されると、PID制御部204は、N2ガス流量調整弁118の弁開度を0(ゼロ(全閉))にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。また、熱ガス発生装置101の動作が停止したときも、PID制御部204は、N2ガス流量調整弁118の弁開度を0(ゼロ(全閉))にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。
<エア制御タイミング指示部205>
エア制御タイミング指示部205は、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)の制御を行うタイミングをPID制御部206に指示する。
本実施形態では、エア制御タイミング指示部205は、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントにおいて石炭の粉砕を行っている最中であり(ヒートアップを行っていないときであり)、且つ、O2濃度偏差導出部202により導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0.5%を超える(e>0.5)と、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)の制御の開始をPID制御部206に指示する。以降、PID制御部206は、熱ガス発生装置101の動作が停止するまで、このような動作を継続して行う。
<PID制御部206>
PID制御部206は、O2濃度偏差導出部202により導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」を入力として、比例動作、積分動作、及び微分動作を行い、操作量として排ガスの酸素濃度を導出することを繰り返して、排ガスの酸素濃度を目標値に近づける制御(PID制御)を行う。PID制御部206は、操作量として導出した排ガスの酸素濃度になるようなエアの流量を導出し、導出したエアの流量に対応するエア流量調整弁120の弁開度を導出する。そして、PID制御部206は、導出した弁開度にすることを指示する制御信号を、エア流量調整弁120又はエア流量調整弁120の動作を制御する制御装置に送信する。
その後、熱ガス発生装置101の動作が停止すると、PID制御部206は、エア流量調整弁120の弁開度を0(ゼロ(全閉))にすることを指示する制御信号を、エア流量調整弁120又はエア流量調整弁120の動作を制御する制御装置に送信する。
尚、粉砕プラント排ガス制御装置200は、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントの操業状態(ヒートアップ(熱ガス発生装置101の動作)の開始、ヒートアップの終了(石炭の粉砕の開始)、熱ガス発生装置101の動作の停止)を、例えば、負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントの操業を監視する上位のコンピュータから送信される情報に基づいて判断することができる。
(動作フローチャート)
次に、図3のフローチャートを参照しながら、粉砕プラント排ガス制御装置200の動作の一例を説明する。
まず、ステップS301において、粉砕プラント排ガス制御装置200は、ヒートアップ(熱ガス発生装置101の動作)が開始するまで待機する。ヒートアップが開始すると、ステップS302に進む。
ステップS302に進むと、粉砕プラント排ガス制御装置200は、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)の制御を行うN2制御処理を実行する。N2制御処理の詳細については図4を参照しながら後述する。
次に、ステップS303において、粉砕プラント排ガス制御装置200は、ヒートアップが終了して石炭の粉砕が開始するか否かを判定する。この判定の結果、ヒートアップが終了していない場合には、ステップS302に戻る。
一方、ヒートアップが終了すると、ステップS304に進む。ステップS304に進むと、粉砕プラント排ガス制御装置200は、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)の制御を行うエア制御処理を実行する。エア制御処理の詳細については図5を参照しながら後述する。
次に、ステップS305において、粉砕プラント排ガス制御装置200は、熱ガス発生装置101の動作が停止したか否かを判定する。この判定の結果、熱ガス発生装置101の動作が停止していない場合には、ステップS302に戻る。
一方、熱ガス発生装置101の動作が停止すると、ステップS306に進む。ステップS306に進むと、PID制御部204は、N2ガス流量調整弁118の弁開度を0(ゼロ)にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。また、PID制御部206は、エア流量調整弁120の弁開度を0(ゼロ)にすることを指示する制御信号を、エア流量調整弁120又はエア流量調整弁120の動作を制御する制御装置に送信する。そして、図3のフローチャートを終了する。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、図3のステップS302のN2制御処理の一例を説明する。
まず、ステップS401において、O2濃度偏差導出部202は、O2濃度目標値記憶部201に記憶されている排ガスの酸素濃度の目標値から、バグ出口O2濃度計110で測定された排ガスの酸素濃度の測定値を減算して、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを導出する。
次に、ステップS402において、N2制御タイミング指示部203は、ステップS401で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0(ゼロ)以下(e≦0)であるか否かを判定する。この判定の結果、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0(ゼロ)以下でない場合には、後述するステップS405に進む。
一方、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0(ゼロ)以下である場合には、ステップS403に進む。
ステップS403に進むと、PID制御部204は、窒素ガスの流量を導出する。具体的に説明すると前述したように、PID制御部204は、ステップS401で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」を入力として、比例動作、積分動作、及び微分動作を行い、操作量として排ガスの酸素濃度を導出し、導出した排ガスの酸素濃度になるような窒素ガスの流量を導出する。
次に、ステップS404において、PID制御部204は、ステップS402で導出した窒素ガスの流量に対応するN2ガス流量調整弁118の弁開度を導出し、導出した弁開度にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。これにより、N2ガス流量調整弁118の弁開度が調整される。そして、図3のフローチャートに戻る。
前述したように、ステップS402において、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0(ゼロ)以下でない場合には、ステップS405に進む。ステップS405に進むと、PID制御部204は、N2ガス流量調整弁118が開いているか否か(弁開度が0(ゼロ)でないか否か)を判定する。
この判定の結果、N2ガス流量調整弁118が開いている場合(弁開度が0(ゼロ)でない場合)には、ステップS406に進む。ステップS406に進むと、PID制御部204は、N2ガス流量調整弁118の弁開度を0(ゼロ)にすることを指示する制御信号を、N2ガス流量調整弁118又はN2ガス流量調整弁118の動作を制御する制御装置に送信する。これにより、N2ガス流量調整弁118の弁開度が0(ゼロ)、すなわち全閉となる。そして、図3のフローチャートに戻る。
一方、N2ガス流量調整弁118が開いていない場合には、ステップS406を省略して図3のフローチャートに戻る。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、図3のステップS304のエア制御処理の一例を説明する。
まず、ステップS501において、O2濃度偏差導出部202は、O2濃度目標値記憶部201に記憶されている排ガスの酸素濃度の目標値から、バグ出口O2濃度計110で測定された排ガスの酸素濃度の測定値を減算して、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを導出する。
次に、ステップS502において、エア制御タイミング指示部205は、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントにおいて石炭の粉砕を行っている最中であり、且つ、ステップS501で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0.5%を超える(e>0.5%)か否かを判定する。この判定の結果、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントにおいて石炭の粉砕を行っている最中でない場合、又は、ステップS501で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0.5%を超えない(e≦0.5)場合には、エア流量調整弁120を開かない(循環ガスへのエアの注入を開始しない)。よって、ステップS503、S504の処理を省略して図3のフローチャートに戻る。
一方、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントにおいて石炭の粉砕を行っている最中であり、且つ、ステップS501で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」が0.5%を超える場合には、ステップS503に進む。
ステップS503に進むと、PID制御部206は、エアの流量を導出する。具体的に説明すると前述したように、PID制御部206は、ステップS501で導出された「排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差e」を入力として、比例動作、積分動作、及び微分動作を行い、操作量として排ガスの酸素濃度を導出し、導出した排ガスの酸素濃度になるようなエアの流量を導出する。
次に、ステップS504において、PID制御部206は、ステップS503で導出したエアの流量に対応するエア流量調整弁120の弁開度を導出し、導出した弁開度にすることを指示する制御信号を、エア流量調整弁120又はエア流量調整弁120の動作を制御する制御装置に送信する。これにより、エア流量調整弁120の弁開度が調整される。そして、図3のフローチャートに戻る。
(制御例)
次に、図6〜図13を参照しながら、粉砕プラント排ガス制御装置200による制御の一例を説明する。図6〜図13の横軸に示す時間は、ヒートアップ(熱ガス発生装置101の動作)が開始してからの時間を表す。また、図6、図8、図10、図12の縦軸に示すガス流量は、所定の流量で規格化した値を百分率で表したものである。また、図7、図9、図11、図3の縦軸に示す偏差は、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eである。
図6は、ヒートアップ時のガス流量と時間との関係の一例を示す図である。
前述したように、ヒートアップ時には、エア流量調整弁120を開かず、循環ガスにエアを注入させない。したがって、図6に示すように、循環ガスに注入されるエアの流量601は0(ゼロ)となる。
一方、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以下になると、N2ガス流量調整弁118を開き、PID制御により、排ガスの酸素濃度の測定値が目標値に近づくように、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)を制御する。一方、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0を超えると、N2ガス流量調整弁118を閉じる。したがって、図6に示すように、循環ガスへの窒素ガスの注入と遮断に対応して窒素ガスの流量602の増減が周期的に繰り返される。
図7は、図6に示すようにして循環ガスへの窒素ガスの注入及び遮断を行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eと時間との関係の一例を示す図である。
図7に示すように、ヒートアップ時には、前述したようにして循環ガスへの窒素ガスの注入と遮断を繰り返すことにより、ヒートアップ時における排ガスの酸素濃度を目標値近傍に制御することができる(図7の偏差701を参照)。
図8は、ヒートアップから粉砕に移行する時のガス流量と時間との関係の一例を示す図である。図9は、図8に示すようにして循環ガスへのエアの注入と、循環ガスへの窒素ガスの注入及び遮断とを行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eと時間との関係の一例を示す図である。
前述したように、ヒートアップ時においても粉砕時においても、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以下になるとN2ガス流量調整弁118を開き、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0を超えるとN2ガス流量調整弁118を閉じる。また、ヒートアップから粉砕に移行し、且つ、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%を超える(e>0.5)と、エア流量調整弁120を開き、PID制御により、排ガスの酸素濃度の測定値が目標値に近づくように、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)を制御することを、熱ガス発生装置101の動作が停止するまで継続する。
したがって、窒素ガスの注入がなく、排ガスの酸素濃度が低い状態のときにエアの注入を開始することができる。図8に示すように、ヒートアップが終了する210分付近までは、エアの流量801は、0(ゼロ)である。その後、エアの流量801は、排ガスの酸素濃度の測定値が目標値に近づくように制御される。また、ヒートアップが終了する210分付近までは、循環ガスへの窒素ガスの注入と遮断に対応して窒素ガスの流量802は、増減を周期的に繰り返す。その後、窒素ガスの流量802は、エアの注入により、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以上になるときにだけ増減する。
このようにすることによって、図9に示すように、ヒートアップから粉砕に移行する時においても、窒素ガスの流量802の制御とエアの流量801の制御とが互いに干渉することなく、排ガスの酸素濃度を目標値近傍に制御することができる(図9の偏差901を参照)。
図10は、ヒートアップを開始してから粉砕中までの長期間におけるガス流量と時間との関係の一例を示す図である。図11は、図10に示すようにして循環ガスへのエアの注入と、循環ガスへの窒素ガスの注入及び遮断とを行ったときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eと時間との関係の一例を示す図である。
前述したように窒素ガスの流量1001は、ヒートアップ時であるか粉砕時であるかに関わらず、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以下になったか否かに応じて増減する。一方、エアの流量1002は、ヒートアップから粉砕に移行し、且つ、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%を超えた(e>0.5)後に、目標値に近づくように連続的に制御される。
このようにすることによって、図11に示すように、ヒートアップを開始してから粉砕が終了するまでの長期間に亘って、排ガスの酸素濃度1101を目標値近傍に維持することができる。
図12及び図13は、比較例を示す。かかる比較例では、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを入力としてPID制御によりエアの流量を制御することを、ヒートアップを開始してから粉砕が終了するまで継続して行うと共に、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを入力としてPID制御により窒素ガスの流量を制御することを、ヒートアップを開始してから粉砕が終了するまで継続して行った。
図12は、ヒートアップから粉砕に移行する時のガス流量と時間との関係の比較例を示す図であり、図13は、図12に示すようにしてエア及び窒素ガスを循環ガスに注入したときの、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eと時間との関係を示す図である。
前述したように、比較例では、ヒートアップから粉砕に移行する時に、窒素ガスの流量1201の制御と、エアの流量1202の制御とを同時に行う。したがって、窒素ガスの流量1202の制御とエアの流量1201の制御とが互いに干渉する。このため、窒素ガスを注入した分だけエアが余計に注入される。よって、窒素ガスの注入が停止すると、エアが過剰に注入されている状態になるため、図13に示すように、排ガスの酸素濃度1301は、105分付近で急上昇し、目標値から大きく外れてしまう。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0以下になると、当該偏差eが0に近づくように、当該偏差eを入力としてPID制御を行い、窒素ガスの流量(N2ガス流量調整弁118の弁開度)を調整する。一方、当該偏差eが0を超えると、窒素ガスの供給を停止する(N2ガス流量調整弁118を全閉する)。また、ヒートアップから粉砕に移行し、且つ、当該偏差eが0.5%を超えると、当該偏差eが0に近づくように、当該偏差eを入力としてPID制御を行い、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)を調整することを粉砕が完了するまで継続して行う。
前述したように、ヒートアップ時には、ミル105に石炭が供給されないので、バンカー103からミル105の内部に進入するエア(進入エア)や、シールエアファイン106からミル105の内部に進入するシールエアにより、排ガスの酸素濃度は上昇する。したがって、ヒートアップ時には、窒素ガスの注入と遮断とを繰り返し行うことにより、排ガスの酸素濃度の測定値を目標値に近づける。
そして、ヒートアップから粉砕に移行するときにも、窒素ガスの注入と遮断とを繰り返し行うことを継続することにより、排ガスの酸素濃度の測定値が高いときには窒素ガスの注入を停止させることができ、エアの注入と窒素ガスの注入とが同時に行われることを可及的に抑制することができる。
さらに、ヒートアップが完了して粉砕を開始しても、排ガスの酸素濃度の測定値が、その目標値を下回る所定値未満(本実施形態では9.5%未満)になるまで待ってから、エアの注入を開始する。このようにすることによって、窒素ガスの注入が行われていない状態であって、排ガスの酸素濃度が低い状態のときにエアの注入を開始することができる。
以上のことから、ヒートアップ中及び粉砕中のみならず、ヒートアップから粉砕に移行する時にも、窒素ガスの流量の制御とエアの流量の制御とが互いに干渉することなく、排ガスの酸素濃度の制御の破綻を回避することができ、排ガスの酸素濃度を目標値近傍に制御することができる。したがって、排ガスの酸素濃度が高くなることによる粉塵爆発の防止と、排ガスの酸素濃度が低くなることによるライン内部の蒸気分圧の上昇の防止との双方を確実に実現することができる。特に、ヒートアップから粉砕に移行するときの酸素濃度の急上昇を抑えることができ、酸素濃度が上昇することによる粉塵爆発の危険を回避することができる。
(変形例)
本実施形態では、負圧式・排ガス循環系のPCIプラントに粉砕プラント排ガス制御装置200を適用したが、負圧式・排ガス循環系のPCIプラント以外の負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにも粉砕プラント排ガス制御装置200を適用することができる。例えば、セメントを製造するための負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにも粉砕プラント排ガス制御装置200を適用することができる。
また、本実施形態では、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%を超えると、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)の制御の開始をPID制御部206に指示するようにした。しかしながら、0.5%以外の、0(ゼロ)を超える(上回る)値を、0.5%の替わりに設定することができる。
また、本実施形態では、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0(ゼロ)以下であるか否かを判定した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0(ゼロ)未満になるか否かを判定してもよい。同様に、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%を超えるか否かを判定する替わりに、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%以上であるか否かを判定してもよい。
また、本実施形態では、排ガスの酸素濃度の測定値から目標値を減算して、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eを導出した。しかしながら、排ガスの酸素濃度の測定値と目標値との差分を導出していれば必ずしもこのようにする必要はなく、排ガスの酸素濃度の測定値から目標値を減算してもよい。このようにした場合、図4のステップS402では、排ガスの酸素濃度の測定値から目標値を減算した値が0以上(又は0を超える値)であるか否かを判定する。また、図5のステップS502では、排ガスの酸素濃度の測定値から目標値を減算した値が−0.5%未満(又は−0.5%以下)であるか否かを判定する。
また、本実施形態では、窒素ガスとエアを用いた。しかしながら、必ずしもこれらを用いる必要はない。具体的に説明すると、排ガスの酸素濃度の目標値未満の酸素濃度を有するガスであれば、必ずしも窒素ガスを用いる必要はなく、例えば、窒素ガス以外の不活性ガスを用いてもよい。また、排ガスの酸素濃度の目標値を超える酸素濃度を有するガスであれば、必ずしもエアを用いる必要はなく、例えば、酸素ガスを用いてもよい。
また、本実施形態では、PID制御を行うようにしたが、排ガスの酸素濃度の測定値を目標値に近づける制御であれば、どのような制御を行ってもよい。
また、粉塵爆発の防止の観点から、ガスの温度が高く、且つ、粉塵が存在する場所で酸素濃度を監視することが望ましい。バグ出口O2濃度計110で排ガスの酸素濃度が測定される位置は、ライン内部において酸素濃度とガスの温度が最も高い位置である。したがって、本実施形態のように、バグ出口O2濃度計110における排ガスの酸素濃度を監視すれば、粉塵爆発を確実に防止することができ、安全上の観点で最も好ましい。しかしながら、ライン内の排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差を用いていれば、必ずしもこのようにする必要はない。
また、本実施形態では、石炭の粉砕を行っている最中であり(ヒートアップを行っていないときであり)、且つ、排ガスの酸素濃度の測定値の目標値に対する偏差eが0.5%を超えたという条件を満たしたときに、エアの流量(エア流量調整弁120の弁開度)の制御を開始した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。石炭の粉砕を行っている最中であるか否かを判定する替わりに、ヒートアップが終了したか否かを判定してもよい。また、例えば、前記条件を満たす前にエアを注入してもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(請求項との対応)
熱風発生装置は、例えば、熱ガス発生装置101により実現される。
粉砕機は、例えば、ミル105により実現される。
捕集機は、例えば、バグフィルター107により実現される。
経路は、例えば、図1において、熱ガス発生装置101とミル105、ミル105とバグフィルター107、バグフィルター107とダンパー112、ダンパー112と循環ファン113、循環ファン113と循環系圧力調整弁116、をそれぞれ繋ぐ配管により実現される。
測定手段は、例えば、バグ出口O2濃度計により実現される。
差分導出手段は、例えば、O2濃度偏差導出部202が図4のステップS401、S501の処理を実行することにより実現される。
第1の制御手段は、例えば、N2制御タイミング指示部203が図4のステップS402の処理を実行し、PID制御部204が図4のステップS403〜S406の処理を実行することにより実現される。
第2の制御手段は、例えば、エア制御タイミング指示部205が図5のステップS502の処理を実行し、PID制御部206が図5のステップS503、S504の処理を実行することにより実現される。
101 熱ガス発生装置
105 ミル
107 バグフィルター
110 バグ出口O2濃度計
113 循環ファン
118 N2ガス流量調整弁
120 エア流量調整弁
121 希釈エアファン
200 粉砕プラント排ガス制御装置
201 O2濃度目標値記憶部
202 O2濃度偏差導出部
203 N2制御タイミング指示部
204 PID制御部
205 エア制御タイミング指示部
206 PID制御部

Claims (13)

  1. 熱風を排ガスとして発生する熱風発生装置と、
    原料を粉砕し、粉砕後の原料を、前記排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機であって、内部の圧力が負圧に保たれている粉砕機と、
    前記粉砕機から前記排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機であって、内部の圧力が負圧に保たれている捕集機と、
    前記熱風発生装置、前記粉砕機、及び前記捕集機を前記排ガスが循環する経路と、
    前記経路の内部の所定の位置における酸素濃度を測定する測定手段と、を有し、
    前記粉砕機の内部に原料を投入しない状態で前記熱風発生装置から発生する排ガスによって前記粉砕機の内部を含む領域を予熱するヒートアップを行った後に、前記粉砕機の内部に原料を投入して原料を粉砕する負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおける前記経路の内部の所定の位置における前記排ガスの酸素濃度を制御する粉砕プラント排ガス制御装置であって、
    前記所定の位置における酸素濃度の目標値と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値との差分を導出する差分導出手段と、
    前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも大きくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも小さくなると、前記第1のガスを、前記経路の内部に供給する前記制御を停止する第1の制御手段と、
    前記ヒートアップが終了した後に、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値未満の値である所定値よりも小さくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値を超える酸素濃度を有する第2のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行う第2の制御手段と、を有することを特徴とする粉砕プラント排ガス制御装置。
  2. 前記差分導出手段は、前記所定の位置における酸素濃度の目標値から、前記所定の位置における酸素濃度の測定値を減算して、前記目標値に対する前記測定値の偏差を導出し、
    前記第1の制御手段は、前記偏差が0(ゼロ)よりも小さくなると、前記偏差が0(ゼロ)に近づく流量の前記第1のガスを前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記偏差が0(ゼロ)よりも大きくなると、前記第1のガスを前記経路の内部に供給する前記制御を停止し、
    前記第2の制御手段は、前記ヒートアップが終了した後に、前記偏差が、0(ゼロ)を超える所定値よりも大きくなると、前記偏差が0(ゼロ)に近づく流量の前記第2のガスを前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行うことを特徴とする請求項1に記載の粉砕プラント排ガス制御装置。
  3. 前記経路の内部の所定の位置は、前記捕集機の出側の位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉砕プラント排ガス制御装置。
  4. 前記第1のガスは、窒素ガスであり、
    前記第2のガスは、空気であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御装置。
  5. 前記制御は、PID制御であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御装置。
  6. 前記捕集機は、バグフィルターであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御装置。
  7. 熱風を排ガスとして発生する熱風発生装置と、
    原料を粉砕し、粉砕後の原料を、前記排ガスの流れに乗せて外部に放出する粉砕機であって、内部の圧力が負圧に保たれている粉砕機と、
    前記粉砕機から前記排ガスの流れに乗って放出された粉砕後の原料を捕集する捕集機であって、内部の圧力が負圧に保たれている捕集機と、
    前記熱風発生装置、前記粉砕機、及び前記捕集機を前記排ガスが循環する経路と、
    前記経路の内部の所定の位置における酸素濃度を測定する測定手段と、を有し、
    前記粉砕機の内部に原料を投入しない状態で前記熱風発生装置から発生する排ガスによって前記粉砕機の内部を含む領域を予熱するヒートアップを行った後に、前記粉砕機の内部に原料を投入して原料を粉砕する負圧式・排ガス循環系の粉砕プラントにおける前記経路の内部の所定の位置における前記排ガスの酸素濃度を制御する粉砕プラント排ガス制御方法であって、
    前記所定の位置における酸素濃度の目標値と、前記所定の位置における酸素濃度の測定値との差分を導出する差分導出工程と、
    前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも大きくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値未満の酸素濃度を有する第1のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値よりも小さくなると、前記第1のガスを、前記経路の内部に供給する前記制御を停止する第1の制御工程と、
    前記ヒートアップが終了した後に、前記所定の位置における酸素濃度の測定値が、前記目標値未満の値である所定値よりも小さくなると、前記測定値が前記目標値に近づくように、前記目標値を超える酸素濃度を有する第2のガスを、前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行う第2の制御工程と、を有することを特徴とする粉砕プラント排ガス制御方法。
  8. 前記差分導出工程は、前記所定の位置における酸素濃度の目標値から、前記所定の位置における酸素濃度の測定値を減算して、前記目標値に対する前記測定値の偏差を導出し、
    前記第1の制御工程は、前記偏差が0(ゼロ)よりも小さくなると、前記偏差が0(ゼロ)に近づく流量の前記第1のガスを前記経路の内部に供給する制御を開始し、前記偏差が0(ゼロ)よりも大きくなると、前記第1のガスを前記経路の内部に供給する前記制御を停止し、
    前記第2の制御工程は、前記ヒートアップが終了した後に、前記偏差が、0(ゼロ)を超える所定値よりも大きくなると、前記偏差が0(ゼロ)に近づく流量の前記第2のガスを前記経路の内部に供給する制御を開始し、その後、当該制御を継続して行うことを特徴とする請求項7に記載の粉砕プラント排ガス制御方法。
  9. 前記経路の内部の所定の位置は、前記捕集機の出側の位置であることを特徴とする請求項7又は8に記載の粉砕プラント排ガス制御方法。
  10. 前記第1のガスは、窒素ガスであり、
    前記第2のガスは、空気であることを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御方法。
  11. 前記制御は、PID制御であることを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御方法。
  12. 前記捕集機は、バグフィルターであることを特徴とする請求項7〜11の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御方法。
  13. 請求項7〜12の何れか1項に記載の粉砕プラント排ガス制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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