JP2014074295A - 鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状鉄筋1の内部に、細径部7と筒状鉄筋1の内面に対して僅かな隙間を形成する大径部8とが交互に形成された中空センサーロッド5を挿入しその両端を筒状鉄筋1に固定する。センサーロッドの細径部7の外周面に歪ゲージ13を貼付け、そのリード線を細径部にあけた孔からセンサーロッド内に入れ筒状鉄筋1の頂部から外に引き出す。センサーロッドは筒状鉄筋が土塊の移動により曲げ変形した時、筒状鉄筋1の内面に対して僅かな隙間を形成する大径部8の作用により、筒状鉄筋の曲げ変形に倣った曲げ変形をする。その際、細径部の外周面には大径部の外周面より大きなひずみが発生するので、細径部の外周に貼り付けた歪ゲージにより高い感度で筒状鉄筋1の曲げ変形を検知できる。
【選択図】図6
Description
例えば、特許文献1の曲げ力センサは、検知棒を斜面に挿入し、土塊が移動して検知棒が曲がった時にそれを検知するもので、特許文献1の図1、図2、図4、図5、[0021]、[0022]等を参照してかつそれらに記載の符号を用いて説明すると、前記検知棒3は、筒状のケーシング9内に、中心に位置するセンター導線29とそのセンター導線29を囲む導電コイル31とを配置し、土塊の移動により検知棒3が曲がった時に、センター導線29と囲む導電コイル31とが接触することを検知して、土塊の移動を検知するというものである。
具体的には、センター導線29と導電コイル31との間は、コンデンサ45を介して接続されているので、交流回路は形成されているが、直流回路は形成されていない。したがって、定常時には、CPU55にPLL
F/O回路67で検出された交流検出信号のみが送られる。しかし、地滑り発生時には、検知棒3が曲がり、内部のセンター導線29と導電コイル31とが接触するので、センター導線29と導電コイル31との間に直流回路が形成されて直流電流が流れ、その直流通電がセンサ電流検出回路(ホトカプラ)71で検出され、直流検出信号はCPU55に送られる。こうして、検知棒3が曲がってセンター導線29と導電コイル31とが接触した時に地滑り(土塊の移動)が発生したことを検知するというものである。上記の通りこの曲げ力センサは、一定以上の規模の地滑りが発生した時にそれを検知するのみである。
しかし、特許文献2のパイプひずみ計は、そもそも単に地盤のひずみを検知するひずみ計であり、歪みゲージ24がパイプひずみ計全体でも大径部である継手管22に取り付けられているから、このまま鉄筋挿入工の筒状鉄筋に挿入して用いることはできない。なぜなら、地盤の変動にともなって筒状鉄筋が変形した際に、その変形を的確に計測するには、筒状鉄筋の変形とその内部の計測器具の変形が同調するように、筒状鉄筋の内面と計測器具の隙間は僅かであることが望ましく、また、筒状鉄筋の内面に歪みゲージが接触すると正しい計測結果が得られないので、歪みゲージは筒状鉄筋の内部に接触しない態様が求められるからである。つまり、筒状鉄筋と接触した摩擦のノイズを計測しないために、歪みゲージは筒状鉄筋の内面から離れて位置しており、かつ、筒状鉄筋の変形を的確に計測することが求められる。よって、特許文献2のパイプひずみ計を単に鉄筋挿入工の筒状鉄筋に挿入する場合、大径部の継手管22に歪みゲージ24が取り付けられており、パイプひずみ計を筒状鉄筋の内部に挿入すると歪みゲージ24が筒状鉄筋の内面に接触してしまい望ましくない。また、歪みゲージ24が邪魔になり筒状鉄筋の内面とパイプひずみ計の隙間を小さくすることができず、地盤が変動して筒状鉄筋が変形しても特許文献2のパイプひずみ計では、その変形を的確に計測することはできない。
また、特許文献2では歪ゲージ24を継手管22の外面に貼り付けるので、特許文献2のパイプひずみ計を鉄筋挿入工の筒状鉄筋に挿入すると、地盤の変動で筒状鉄筋が変形した際に、歪みゲージ24が筒状鉄筋の内面に圧迫されて損傷することが考えられる。
前記センサーロッドの前記大径部は、前記筒状鉄筋が真っ直ぐな時は筒状鉄筋内面に対して僅かの隙間を有するが筒状鉄筋が曲がった時に筒状鉄筋内面に接触してセンサーロッドが筒状鉄筋の曲げ変形に追随して曲げ変形可能な外径を有し、
前記センサーロッドの少なくとも一部の前記細径部の外面に歪ゲージを貼付け、
前記歪ゲージのリード線を前記細径部にあけた孔からセンサーロッド内部に導入することで筒状鉄筋の内部に挿通させたことを特徴とする。
一方、大径部と細径部とに同じ曲げモーメントが作用している場合、細径部の外周面には大径部の外周面より大きなひずみ(引張りひずみ、及び圧縮ひずみ)が発生しているので、細径部の外周に貼り付けた歪ゲージのひずみ信号は、大径部の外周に貼り付けた歪ゲージのひずみ信号より大である。すなわち、大径部と細径部とが交互に形成されたセンサーロッドにおける細径部に歪ゲージを貼り付けることで、筒状鉄筋の曲げ変形を高い感度で検知することができる。
上述のように本発明の鉄筋ひずみ検出構造は、特許文献1や特許文献2のような、斜面を補強する対策とは別に設置するものでなく、鉄筋挿入工に組み込む態様で土塊の移動を検知することができるので、種々の点で効率的である。
また、特許文献1の曲げ力センサのような単に一定の地滑りが発生した時にそれを検知するものでなく、検知した筒状鉄筋1の曲げ変形量に基づいて、斜面地盤の土塊の移動状況を把握することができ、地滑り等の危険性を把握することも可能になる。
請求項3のように歪ゲージを2箇所に貼り付ける場合は、その2箇所の歪ゲージ貼り付け位置を、請求項5のように定めることが、上記と同じ意味で好都合である。
本発明では鉄筋として筒状鉄筋を用いるが、短尺筒状鉄筋3をカプラー4で連結して所望長さの筒状鉄筋1としている。そして、この筒状鉄筋1の内部にセンサーロッド5を挿入するとともに、センサーロッド5の両端を筒状鉄筋1に固定する。この実施例では、1つの短尺筒状鉄筋3に1つのセンサーロッド5を挿入し、各センサーロッド5の両端を当該短尺筒状鉄筋3の両端部に固定している。
図1において、斜面地盤の設計すべり面(ないし想定すべり面)をSで示す。設計すべり面Sは当該斜面で例えば簡易貫入試験等を行なった結果から求めることができる。簡易貫入試験、あるいは、すべり面Sを設定するための他の試験は、一般に行なわれている試験方法を採用するとよい。
図示例では、筒状鉄筋1における地表側の2本の短尺筒状鉄筋3に、センサーロッド5を内部に装着した短尺筒状鉄筋3を用い、そのうちの下側の短尺筒状鉄筋3がすべり面Sに位置している。図示例では、他の短尺筒状鉄筋3にはセンサーロッド5を装着していない。センサーロッド5を内部に装着した短尺筒状鉄筋3をセンサー付き短尺筒状鉄筋6と呼ぶ。
図示例の短尺筒状鉄筋3は、外径(ねじ呼び径)28.5mm、内径13mmのいわゆるロックボルトを用いている。
図示例のセンサーロッド5は、細径部7と大径部8とが交互に形成された中空棒状体であり、細径部7の外径は8mm、大径部8の外径は12mm、内径は全長に亘って6mmである。したがって、センサーロッド5の大径部8は、短尺筒状鉄筋3の内面に対して0.5mm(片側0.5mm)という僅かな隙間を形成する。実施例では細径部7のロッド長手方向の長さは40mm、大径部8の長さは60mmであり、細径部7と大径部8とが100mm間隔で繰り返す。実施例のセンサーロッド5の材質はSS材(一般構造用圧延鋼材)である。
前記短尺筒状鉄筋3の両端部の内面にメネジ部3aが形成されており、センサーロッド5の両端部にオネジ部5bが形成されている。リード線引出し孔12aを有し、内面にセンサーロッド5のオネジ部5bに螺合するメネジ部12b、外面に前記短尺筒状鉄筋3のメネジ部3aに螺合するオネジ部12cを形成した固定用ネジ部材12により、センサーロッド5の両端が短尺筒状鉄筋3の両端部に固定されている。
なお、センサーロッド5の両端を筒状鉄筋1の両端部に固定する手段は、上記の固定用ネジ部材12に限らず任意であり、ボルトナットや接着など種々の固定手段を採用することができる。
そして、各細径部7には、細径部7に貼り付けた歪ゲージ13のリード線13aをセンサーロッド5の中空部5aに入れるリード線挿入孔7aをあけている。リード線挿入孔7aに入れたリード線13aは、センサーロッド5の内部(中空部)5aを通して、頂部から外部に引き出され、図示せぬひずみ検出装置の端子に接続される。
細径部7の歪ゲージ貼り付け部には劣化防止のために例えば樹脂等による防水被覆を施すとよい。図4の下側の歪ゲージ13の部分に防水被覆を符号14で示している(上側の歪ゲージ13の部分は図示を省略)。また、リード線13aの部分も含めて防水被覆を施してもよい。
本発明ではセンサーロッド5が筒状鉄筋1の内部にあるので、歪ゲージ部分の防水処理は、例えば特許文献2における保護材と比べて簡単なもので済む。
土塊の移動が生じた時の鉄筋の曲げ変形は、すべり面Sに近い位置で大きな曲げ変形が生じるパターンが多いが、実験結果等から、設計すべり面より上側40〜100mmの領域で最も大きな曲げ変形が生じると言えるので、上記の通り設計すべり面Sより上側40〜100mmの領域が好適である。
また、2箇所に貼り付けるとすると、設計すべり面Sより上側40〜100mmの領域にある細径部7、及び設計すべり面より上側140〜200mmの領域にある細径部7の2箇所に貼り付けるとよい。この場合、下側の歪ゲージが主であり、上側の歪ゲージは補助的に意味合いで貼る。
この実施例では、図6(イ)に示すように、設計すべり面Sより上側50mmの位置と、設計すべり面より上側150mmの位置との2箇所に貼り付けている。
設計すべり面は、例えば簡易貫入試験等の結果から設定することができるが、実際に生じるすべり面と厳格に一致する訳ではないので、また、最も大きな曲げ変形が生じる箇所は諸条件により種々のケースが考えられるので、2箇所に貼り付けることで、“ 土塊の移動により筒状鉄筋が最も大きく変形する位置”を外さないようにすることができる。
但し、歪ゲージを貼り付ける箇所は、上記の2箇所に限定するものではない。1箇所でもよいし、前記2箇所の歪ゲージの位置よりさらに上側にも貼り付けてもよい。また、すべり面Sより若干下側に貼り付けることも考えられる。
仮に、センサーロッド5の大径部8と短尺筒状鉄筋3の内面との間の隙間が小さ過ぎると、大径部8が短尺筒状鉄筋3の内面との摩擦力で固着状態となって長手方向の移動を拘束されることで、センサーロッド5の曲げ変形が短尺筒状鉄筋3の曲げ変形に倣わない(同じ曲率とならない)可能性あるいは歪ゲージの出力信号が曲げ変形を反映しない可能性があり、また、隙間が大き過ぎる場合も、センサーロッド5の曲げ変形が短尺筒状鉄筋3の曲げ変形に倣わない可能性が高い。しかし、短尺筒状鉄筋3とセンサーロッド5との形状寸法の関係が上記の通りなので、短尺筒状鉄筋3が曲がった時に、センサーロッド5が短尺筒状鉄筋3の曲げ変形に倣った曲げ変形をする。
なお、前記曲げ変形の追随性を、センサーロッド5と短尺筒状鉄筋3との関係として述べたが、それは同時にセンサーロッド5と筒状鉄筋1との関係である。
一方、大径部7と細径部8とに同じ曲げモーメントが作用している場合、細径部7の外周面には大径部8の外周面より大きなひずみ(引張りひずみ、及び圧縮ひずみ)が発生しているので、細径部7の外周に貼り付けた歪ゲージ13のひずみ信号は、仮に大径部8の外周に貼り付けた場合の歪ゲージのひずみ信号より大である。すなわち、細径部7と大径部8とが交互に形成されたセンサーロッド5における細径部7に歪ゲージ13を貼り付けることで、筒状鉄筋1の曲げ変形を高い感度で検知することができる。
上述のように本発明の鉄筋ひずみ検出構造は、特許文献1や特許文献2のような、斜面を補強する対策とは別に設置するものでなく、鉄筋挿入工に組み込む態様で土塊の移動を検知することができるので、種々の点で効率的である。
また、特許文献1の曲げ力センサのような単に一定の地滑りが発生した時にそれを検知するものでなく、検知した筒状鉄筋1の曲げ変形量に基づいて、斜面地盤の土塊の移動状況を把握することができ、地滑り等の危険性を把握することも可能になる。
図示のような曲げ変形であった場合、すべり面Sから上側50mmの位置に貼り付けた歪ゲージ13が概ね筒状鉄筋1の最も大きな曲げ変形部分に対応しており、歪ゲージ13は大きなひずみ信号を出力し、土塊の移動を高い精度で検知できる。但し、想定すべり面Sが実際に生じるすべり面と厳格に一致する訳ではないし、また最も大きな曲げ変形部分が諸条件により多少ずれることもあるので、補助的な意味合いで上側にも歪みゲージ13を設けて、2つの歪ゲージ13からのひずみ信号により、土塊の移動を一層確かに検知できる。
この実験は、図7、図8に示すように、架台33上に固定の下部土槽31とこの下部土槽31に対してスライドできる上部土槽32との2つの鋼製箱型土槽を2段に重ねた模擬地盤を形成した実験装置30を製作し、架台33を傾斜させて、模擬の地盤移動を発生させる方法で行なったもので、下部土槽31は深さ0.5m×幅1m×長さ1mで密な地盤に、上部土槽32は深さ1m×幅1m×長さ1mで緩い地盤になるように土砂を投入し、土槽中央には、センサーロッド5を内部に装着した筒状鉄筋1(センサー付き筒状鉄筋6)を1本設置し、筒状鉄筋1の頭部に支圧板2を取り付けて行なった。
筒状鉄筋1の下端は下部土槽31の底部に固定した。移動部分(下部土槽31と上部土槽32との境界面)は、できるだけ摩擦を軽減できるようにテフロン(デュポン社登録商標)シート及びフラットローラーを使用した。
筒状鉄筋1及びセンサーロッド5は図2〜図5で説明した構造、形状寸法であるが、歪ゲージは筒状鉄筋1及びセンサーロッド5のそれぞれすべり面S(下部土槽31と上部土槽2との境界面)より55mm上の位置に貼り付けた。下部土槽31を載置した架台33は、一端側の回転軸34と他端側の受け材35で水平に支持され、揚重機のフック36で他端側を昇降させて所望の傾斜とする。
このグラフの通り、すべり面Sより55mm上の位置に貼り付けた歪ゲージが検出する筒状鉄筋とセンサーロッドの曲げひずみはほとんど同じであり、両者が同じように曲げ変形していることが分る。すなわち、センサーロッドに細径部と大径部とが交互に形成され、かつ、前記大径部と筒状鉄筋内面間に僅かな隙間を有する構造であることで、筒状鉄筋が曲がる時、センサーロッドが筒状鉄筋の曲げ変形を倣った曲げ変形(同じ曲率の曲げ変形)をすることが分る。
センサーロッド5の形状寸法は、センサーロッド5が筒状鉄筋1の曲げ変形に極力正確に倣う曲げ変形をするように設定するが、特にセンサーロッド5の外径部と筒状鉄筋1の内径との関係が大きな要素であり、大径部の外周面と筒状鉄筋の内面との間の隙間を適切に設定する。また、大径部の長さと細径部の長さとの関係も適切に設定する必要がある。
また、曲げ変形を検知する感度については、大径部と細径部の外径の差異が大きく関与する。
また、上記の実施例において、筒状鉄筋1の複数の短尺筒状鉄筋3のうちの地表側の2本にセンサーロッド5を装着しているが、すべり面Sの近傍に対応する1本の短尺筒状鉄筋3だけにセンサーロッド5を装着することもできる。また、筒状鉄筋1の全ての短尺筒状鉄筋3にセンサーロッド5を装着することを必ずしも除外しない。
また、筒状鉄筋1は実際上、複数の短尺筒状鉄筋3を連結して所望の長さとするが、1本で所望の長さを有する筒状鉄筋1を使用することを除外しない。
例えば、図10に示すように、1mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Aと1.5mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Bとの2種類を用意するとすれば、すべり面Sの深さ位置に応じて、(イ)のように1mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Aを1本だけ用いる、(ロ)のように1.5mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Bを1本だけ用いる、(ハ)のように1mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Aを2本連結する、(ニ)のように1.5mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Bに1mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Aを連結する、(ホ)のように1.5mのセンサー付き短尺筒状鉄筋Bを2本連結する、等により任意の深さ位置のすべり面Sに対応することができる。
なお、すべり面Sより地表側の短尺筒状鉄筋3のすべてにセンサーロッド5を取り付けずに、すべり面Sに位置する短尺筒状鉄筋3のみにセンサーロッド5を取り付けてもよい。
また、実施例のように支圧板2を用いるとともに、斜面上で隣接する筒状鉄筋1の頭部間をワイヤロープ等で連結する斜面安定化工法に適用することができる。
2 支圧板
3 短尺筒状鉄筋
3a メネジ部
4 カプラー
5 センサーロッド
5a 中空部
5b オネジ部
6 センサー付き短尺筒状鉄筋
7 細径部
7a リード線挿入孔
8 大径部
12 固定用ネジ部材
12a リード線引出し孔
12b メネジ部
12c オネジ部
30 実験装置
31 下部土槽
32 上部土槽
前記センサーロッドは、前記筒状鉄筋の曲げ変形に追随して曲げ変形可能な外径を有し、
前記センサーロッドの前記大径部は、前記筒状鉄筋が真っ直ぐな時は前記筒状鉄筋の内面に対して僅かの隙間を有し、前記筒状鉄筋が曲がった時は前記筒状鉄筋の内面に接触し、
前記センサーロッドの少なくとも一部の前記細径部の外面に歪ゲージが貼り付けられ、
前記歪ゲージのリード線が前記細径部にあけられた孔から前記センサーロッドの内部に導入されることで前記筒状鉄筋の内部に挿通されたことを特徴とする。
Claims (7)
- 筒状鉄筋を用いる鉄筋挿入工における前記筒状鉄筋の内部に、細径部と大径部とが交互に形成された中空のセンサーロッドを挿入するとともに前記センサーロッドの両端部を前記筒状鉄筋に固定してなり、
前記センサーロッドの前記大径部は、前記筒状鉄筋が真っ直ぐな時は筒状鉄筋内面に対して僅かの隙間を有するが筒状鉄筋が曲がった時に筒状鉄筋内面に接触してセンサーロッドが筒状鉄筋の曲げ変形に追随して曲げ変形可能な外径を有し、
前記センサーロッドの少なくとも一部の前記細径部の外面に歪ゲージを貼付け、
前記歪ゲージのリード線を前記細径部にあけた孔からセンサーロッド内部に導入することで筒状鉄筋の内部に挿通させたことを特徴とする鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。 - 前記歪ゲージを、設計すべり面より上側40〜100mmの領域にある細径部に貼り付けたことを特徴とする請求項1記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
- 前記歪ゲージを、設計すべり面より上側40〜100mmの領域にある細径部に、及び設計すべり面より上側140〜200mmの領域にある細径部に貼り付けたことを特徴とする請求項1記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
- 歪ゲージを貼り付ける細径部が、地盤における設計すべり面より上側で設計すべり面に最も近い位置の細径部であることを特徴とする請求項2記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
- 歪ゲージを貼り付ける細径部が、地盤における設計すべり面より上側で設計すべり面に最も近い位置の細径部、及び、その細径部より次の上側に位置する他の細径部であることを特徴とする請求項3記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
- 前記歪ゲージを貼り付けた細径部に防水被覆を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
- 前記筒状鉄筋が複数の短尺筒状鉄筋を連結したものであり、その一部の短尺筒状鉄筋に、短尺筒状鉄筋の長さに合わせたセンサーロッドを挿入し両端部を前記短尺筒状鉄筋の両端に固定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鉄筋挿入工用の鉄筋ひずみ検出構造。
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- 2015-03-31 PH PH12015500722A patent/PH12015500722A1/en unknown
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