JP2014074274A - 防蟻構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】基礎と埋設物との隙間からのシロアリの侵入を防止でき、かつ、防蟻層の経年劣化も外部から視認できる、メンテナンスの容易な防蟻構造を提供する。
【解決手段】基礎1と基礎1を貫通するように埋設された埋設物2(2a)との隙間を、基礎1の表面において、第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって二重に塞ぎ、第一防蟻層5aを基礎1の表面1aと第二防蟻層5bに密着させた防蟻構造とする。シロアリが基礎1と埋設物2(2a)との隙間から侵入するのを第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって防止し、上記隙間を塞ぐように第一防蟻層5aと第二防蟻層5bを重ねて基礎1の表面1aに設けることで、外部からこれらの防蟻層5a,5bの経年劣化の状態を肉眼で視認可能とし、経年劣化が進んでいれば新しいものに容易に交換できるようにしたため、メンテナンスも容易になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シロアリの侵入を確実に防止でき、且つ、防蟻層の経年劣化も視認できる、メンテナンスの容易な防蟻構造に関する。
シロアリが建屋の床下に侵入すると、建屋に甚大な被害を与える恐れがあるため、建屋の基礎と該基礎を貫通するように埋設された埋設物(例えば、基礎貫通配管のさや管など)との隙間からシロアリが床下に侵入できないように、万全の防蟻対策を施すことが重要である。
そのような建屋の基礎と埋設物との隙間からのシロアリの侵入を防止する防蟻構造として、コンクリート基礎の止水用弾性体に防蟻剤を含有させた粘着性且つ塑性変形性のシート状物を、基礎貫通管などの埋設物のコンクリート基礎との接触面に配置したものが知られている(特許文献1)。
特開2010−241717号公報
前記特許文献1の防蟻構造は、埋設物のコンクリート基礎との接触面に配置した防蟻剤入りのシート状物によって、コンクリート基礎と埋設物との隙間からシロアリが侵入するのを防止できるものであるが、防蟻剤入りのシート状物が埋設物のコンクリート基礎との接触面に配置されて、その経年劣化の状態を外部から視認することができないため、シート状物の経年劣化に気付かないでシロアリに侵入されてしまう恐れがあった。
また、前記特許文献1の防蟻構造のように、防蟻剤入りのシート状物が埋設物のコンクリート基礎との接触面に配置されていると、経年劣化したシート状物を新しいシート状物に交換する作業が極めて面倒であるため、メンテナンスも容易でないという問題があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、基礎と埋設物との隙間からのシロアリの侵入を確実に防止でき、かつ、防蟻層の経年劣化も外部から視認できる、メンテナンスの容易な防蟻構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る防蟻構造は、基礎と基礎を貫通するように埋設された埋設物との隙間を、基礎の表面において、第一防蟻層と第二防蟻層によって二重に塞ぎ、第一防蟻層を基礎の表面と第二防蟻層に密着させたことを特徴とするものである。
本発明の防蟻構造においては、第一防蟻層が非加硫型粘着塑性体であることが好ましい。そして、基礎と埋設物との隙間から第一防蟻層の端部までの距離を少なくとも50mmとすることが好ましい。また、第二防蟻層は硬度40以上の合成ゴムシートであることが好ましい。
本発明の防蟻構造では、シロアリが基礎と埋設物との隙間から基礎の表面に沿って侵入するのを、基礎の表面と第二防蟻層に密着させた第一防蟻層によって防ぐことができ、シロアリが基礎と埋設物との隙間から基礎の表面と垂直方向に侵入するのを、第一防蟻層の上に重なって密着する第二防蟻層によって防ぐことができるので、シロアリの侵入を確実に防止することができる。しかも、第一防蟻層と第二防蟻層は、基礎の表面において基礎と埋設物との隙間を塞いでいるため、外部からこれらの防蟻層の経年劣化の状態を肉眼で視認することができ、経年劣化が進んでいることが判れば、劣化したこれらの防蟻層を剥離して新しい防蟻層に簡単に交換することができる。従って、メンテナンスが容易であり、従来のように経年劣化に気付かないでシロアリに侵入されてしまう恐れもなくなる。
また、第一防蟻層が非加硫型粘着塑性体であると、第一防蟻層がコンクリート製の基礎と一体化するため、シロアリが基礎と埋設物との隙間から基礎の表面に沿って侵入するのを、より確実に防ぐことができる。
そして、基礎と埋設物との隙間から第一防蟻層の端部までの距離を少なくとも50mmにすると、シロアリが基礎と埋設物との隙間から第一防蟻層を侵食しつつ基礎の表面に沿って第一防蟻層の端部まで到達できないため、シロアリの侵入をより確実に防ぐことができる。
更に、第二防蟻層が硬度40以上の合成ゴムシートであると、シロアリが第一防蟻層を食い破っても、その上に重なった上記合成ゴムシートを食い破ることができないため、基礎の表面と垂直方向のシロアリの侵入を一層確実に防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る防蟻構造を採用した基礎貫通配管の断面図である。 同防蟻構造を採用した基礎貫通配管の平面図である。 (a)は同防蟻構造の説明図、(b)は基礎と埋設物との隙間を第一防蟻層のみで塞いだ防蟻構造の説明図、(c)は基礎と埋設物との隙間を第二防蟻層のみで塞いだ防蟻構造の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る防蟻構造の説明図である。 本発明の更に他の実施形態に係る防蟻構造を採用した基礎貫通配管の部分断面図である。 (a),(b)は端部の形状がそれぞれ異なる防蟻シートの端部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る防蟻構造の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る防蟻構造を採用した基礎貫通配管の断面図、図2は同防蟻構造を採用した基礎貫通配管の平面図であって、1は建屋のコンクリート基礎、2は埋設物であるさや管、3はさや管2に挿通された挿通配管、4は蓋体、5aは本発明の防蟻構造に用いる第一防蟻層、5bは本発明の防蟻構造に用いる第二防蟻層を示している。
埋設物であるさや管2は、図1に示すように、合成樹脂製の容器状の縦さや管部2aと管状の横さや管部2bとからなるもので、横さや管部2bの上流側端が縦さや管部2aの下部側面の接続口2cに差込み接続されることによって一体化されている。このさや管2は、コンクリート基礎1を貫通するようにコンクリート基礎1に埋設されており、縦さや管部2aの上端の開口がコンクリート基礎1の屋内側の水平な表面1aに露出すると共に、横さや管部2bの下流側端の開口がコンクリート基礎1の屋外側の側面1bに露出している。
上記さや管2には、合成樹脂製の挿通配管3が挿通されている。この挿通配管3は、二つの90度大曲がりエルボ3a,3bと横管3cとからなるものであって、二つの90度大曲がりエルボ3a,3bは、その上下に対向する接続口に差し込まれた短管3dを介して「S」字形に接続されており、横管3cの上流側端は、下側の90度大曲がりエルボ3bの下流側端の接続口に差込み接続されている。そして、上側の90度大曲がりエルボ3aは、コンクリート基礎1の屋内側表面1aの上方に突き出しており、この突き出した90度大曲がりエルボ3aの上流側端の接続口に、床下配管7の下流側端が差込み接続されている。また、横管3cの下流側端は、直管継手3eを介して屋外側排水管8の上流側端と接続されている。
さや管2の屋内側の開口端、即ち縦さや管部2aの上端開口には、この上端開口における90度大曲がりエルボ3aとの隙間を塞ぐ合成樹脂製の蓋体4(90度大曲がりエルボ3aが突き出す貫通穴を有する蓋体4)が被着されており、蓋体4の上面とコンクリート基礎1の屋内側表面1aが実質的に面一になっている。
この基礎貫通配管における埋設物のさや管2とその周囲のコンクリート基礎1との境界部分の隙間は、本発明の防蟻構造を採用することで、コンクリート基礎1の表面1aにおいて、下側の第一防蟻層5aと上側の第二防蟻層5bにより二重に塞がれている。即ち、この実施形態では、シロアリが食い破ることのできない第二防蟻層5bの下面に防蟻剤を含む接着性の第一防蟻層5aを密着させて積層した防蟻シート5を用いて、コンクリート基礎1の表面1aからさや管2(縦さや管部2a)の蓋体4に亘って被覆し、接着性の第一防蟻層5aをコンクリート基礎1の表面1aと蓋体4に密着させることで、さや管2(縦さや管部2a)とコンクリート基礎1との境界部分の隙間を防蟻シート5の第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって二重に塞いでいる。この基礎貫通配管は、実質的に面一になっているコンクリート基礎1の表面1aと蓋体4に防蟻シート5を密着させているが、コンクリート基礎1の表面1aと蓋体4との間に段差がある場合でも、防蟻シート5を段差に沿わせて接着性の第一防蟻層5aによりコンクリート基礎1の表面1aと蓋体4に安定的にしっかりと密着できることは言うまでもない。
なお、第一防蟻層5aと第二防蟻層5bを個別に準備し、最初に第一防蟻層5aをコンクリート基礎1の表面1aからさや管2の蓋体4に亘って被覆、密着させ、次いで第二防蟻層5bを第一防蟻層5aの上に重ねて第一防蟻層5aを第二防蟻層5bに密着させることにより、さや管2(縦さや管部2a)とコンクリート基礎1との隙間を二重に塞いでも勿論よい。
更に、この基礎貫通配管にあっては、図1に示すように、挿通配管3の横管3cとさや管2の横さや管部2bとの下流側端における隙間も、直管継手3eの外周に設けられたシーリングパッキン兼用のリング状の防蟻部材6によって、シロアリが侵入しないように塞がれている。
図3(b)に示すように、コンクリート基礎1とさや管2(縦さや管部2a)との境界部分の隙間を、コンクリート基礎1の表面1aからさや管2の蓋体4に亘って密着させた接着性の第一防蟻層5aのみで塞ぐ場合は、シロアリがコンクリート基礎1とさや管2との隙間から、第一防蟻層5aとコンクリート基礎1の表面1aとの間、及び、第一防蟻層5aと蓋体4との間を通って侵入するのを防ぐことはできるが、シロアリが第一防蟻層5aを食い破ってコンクリート基礎1の表面と垂直方向に侵入するのを防ぐことはできない。
また、図3(c)に示すように、コンクリート基礎1とさや管2(縦さや管部2a)との境界部分の隙間を、コンクリート基礎1の表面1aからさや管2の蓋体4に亘って被覆した、シロアリが食い破ることのできない第二防蟻層5bのみで塞ぐ場合は、シロアリがコンクリート基礎1とさや管2との隙間から、第二防蟻層5bを食い破ってコンクリート基礎1の表面1aと垂直方向に侵入するのを防ぐことはできるが、シロアリがコンクリート基礎1とさや管2との隙間から、第二防蟻層5bとコンクリート基礎1の表面1aとの間、及び、第二防蟻層5bと蓋体4との間を通って侵入するのを防ぐことはできない。
これに対し、図3(a)に示すように、コンクリート基礎1とさや管2(縦さや管部2a)との境界部分の隙間を、防蟻シート5の接着性の第一防蟻層5aとシロアリが食い破ることのできない第二防蟻層5bとで二重に塞ぎ、第一防蟻層5aをコンクリート基礎1の表面1aと蓋体4と第二防蟻層5bとに密着させた本発明の防蟻構造の場合は、シロアリがコンクリート基礎1とさや管2との隙間から、第一防蟻層5aとコンクリート基礎1の表面1aとの間、及び、第一防蟻層5aと蓋体4との間を通って侵入することも、シロアリが第一防蟻層5aと第二防蟻層5bを食い破ってコンクリート基礎1の表面と垂直方向に侵入することも、防止できる。
なお、シロアリが接着性の第一防蟻層5aを侵食しながら、防蟻シート5とコンクリート基礎表面1aとの間、および、防蟻シート5と蓋体4との間を通って防蟻シート5の端から屋内に侵入するのを一層確実に防止するため、図6(a)に示す防蟻シート5のように、シロアリが食い破ることのできない第二防蟻層5bで接着性の第一防蟻層5aの端面まで被覆してもよく、また、図6(b)に示す防蟻シート5のように、第一防蟻層5aの端部の厚さを徐々に薄くして、第二防蟻層5bの端とコンクリート基礎1の表面1a(又は蓋体)との隙間をなくすか、或いは、該隙間をシロアリが通過できない程度の小さな隙間としてもよい。
また、図4に示すように、埋設物であるさや管2の上端がコンクリート基礎1の表面1aから突き出している場合は、コンクリート基礎1の表面1aからさや管2の突き出した外周面に亘って防蟻シート5で被覆し、第一防蟻層5aをコンクリート基礎1の表面1aとさや管2の外周面と第二防蟻層5bに密着させた状態で、コンクリート基礎1とさや管2との隙間を第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって二重に塞ぐようにすればよい。このようにすると、シロアリがコンクリート基礎1とさや管2との隙間から、第一防蟻層5aとコンクリート基礎1の表面1aとの間、及び、第一防蟻層5aとさや管2の外周面との間を通って侵入することも、シロアリが第一防蟻層5aと第二防蟻層5bを食い破って侵入することも、防止できる。
なお、図3,図4において、中抜きの矢印はシロアリの侵入方向を表し、中抜きの「×」はシロアリが侵入できないことを表し、中抜きの「〇」はシロアリが侵入できることを表している。
前記の第一防蟻層5aは、防蟻剤(例えば、ホウ酸、ホウ酸誘導体、ホウ酸化合物や、除虫菊に代表されるピレスロイド薬剤など。)を含み、コンクリート基礎1の表面1aと反応して一体化するシート状の非加硫型粘着塑性体で形成することが好ましい。そのような非加硫型粘着塑性体の代表例としては、コンクリートとの接着性を有するイソブテンとイソプレンのゴム状共重合体であるブチルゴムを再生化したブチル再生ゴムを主成分とし、当該ブチル再生ゴムを単独もしくは、天然ゴムあるいはスチレンブタジエンゴム、アクリルニトリルゴム等の合成ゴムの1種もしくは2種以上のブレンドを行なったポリマーを主成分とし、粘着付与材、補強材、充填剤、軟化剤、老化防止剤等を混合成型してなる非加硫型粘着塑性体を挙げることができる。この第一防蟻層5aは第二防蟻層5bの下面全体に亘って配置され、第二防蟻層5bと密着する必要がある。
第一防蟻層5aを防蟻剤入りの上記非加硫型粘着塑性体で形成すると、第一防蟻層5aがコンクリート基礎1の表面1aと反応、一体化してコンクリート基礎1の表面1aから剥離することがないので、シロアリが第一防蟻層5aとコンクリート基礎1の表面1aとの間を通って侵入するのを一層確実に防止でき、また、非加硫型粘着塑性体は合成樹脂製の蓋体4やさや管2(縦さや管部2a)との密着性にも優れているので、シロアリが第一防蟻層5aと蓋体4やさや管2との間を通って侵入するのも一層確実に防止できる。
なお、第一防蟻層5aは、防蟻剤を含んだシーリング材や接着剤で形成してもよい。
第一防蟻層5aの厚さは特に限定されないが、コンクリート基礎1の表面1aと一体化させること、第二防蟻層5bをコンクリート基礎1の表面1aやさや管2の蓋体4に密着させることなどを考慮すると、1mm以上が好ましく、シロアリが接着防蟻層5bを食い破って侵入しようとすることを考慮すると厚い方がよいので、2mm以上であるとより好ましい。なお、第一防蟻層5aの厚さの上限は5mm程度であり、それ以上厚くしても材料の無駄使いとなる。
前記の第二防蟻層5bは、シロアリが食い破ることのできない層であり、例えば、硬度(JIS K 6253によるタイプAデュロメーターの硬度)が40以上の合成ゴムシートで形成することが好ましい。このような合成ゴムシートからなる第二防蟻層5bは、厚くなるほどシロアリの食害をより確実に阻止して侵入を防ぐことができるが、施工性、コストなどを考慮すると、その厚さを1〜5mm程度、特に3mm前後とするのが好ましい。第二防蟻層5bは、シロアリが食い破ることのできない金属製シートや合成樹脂製シート、或いは、シロアリが通り抜けできないメッシュ状の金属製シートなどで形成しても勿論よいが、取扱性、施工性、コストなどを考慮すると、上記の合成ゴムシートで形成することがベストである。
この実施形態では、第一防蟻層5aを第二防蟻層5bの下面に積層した防蟻シート5として、図1,図2に示すように、挿通配管3の90度大曲がりエルボ3aが突き出す貫通穴5cを形成した、蓋体4よりも面積がかなり大きい方形の防蟻シートを使用しているが、防蟻シート5の平面形状及び大きさは、さや管2の縦さや管部2aとその周囲のコンクリート基礎1との境界部分の隙間(コンクリート基礎1の表面1aにおける境界部分の隙間)を覆うことができる平面形状及び大きさであれば特に限定されるものではなく、例えば、蓋体4より一回り大きい相似形状とするなど、所望の平面形状および大きさとなし得るものである。但し、シロアリが防蟻シート5の第一防蟻層5aとコンクリート基礎1の表面1aとの間、及び、防蟻シート5の第一防蟻層5aと蓋体4との間を通って屋内に侵入するのをより確実に防止することを考慮すれば、防蟻シート5の平面形状及び大きさ(換言すれば第一防蟻層5aと第二防蟻層5bの平面形状及び大きさ)は、上記境界部分の隙間から防蟻シート5のコンクリート基礎1側の端部までの最短距離、及び、上記境界部分の隙間から防蟻シート5の蓋体4側の端部までの最短距離が、いずれも少なくとも50mm以上、好ましくは80mm以上、更に好ましくは100mm以上となるような平面形状及び大きさとすることが重要である。
また、図5に示すように、防蟻シート5の蓋体4側の端部を延長し、この延長端部5dの第一防蟻層5aを挿通配管3の90度大曲がりエルボ3aの外周面に密着させることも好ましく、このようにすると、コンクリート基礎1の表面1aから蓋体4を経て挿通配管3(90度大曲がりエルボ3a)の外周面に至るまで、連続した防蟻シート5の第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって切れ目なく二重に覆われるため、一層確実にシロアリの侵入を防止できる利点がある。図5に示すような防蟻構造は、接着性の第一防蟻層5aの上に第二防蟻層5bを重ねた防蟻シート5を用いるからこそ、施工が可能になるのである。
以上の説明から理解できるように、本発明の防蟻構造は、防蟻シート5の第一防蟻層5aと第二防蟻層5bによって、コンクリート基礎1と埋設物のさや管2(縦さや管部2a)との隙間からのシロアリの侵入を確実に防ぐことができる。しかも、防蟻シート5は上記隙間を塞ぐようにコンクリート基礎1の表面1aからさや管2の蓋体4に亘って設けられているため、外部から防蟻シート5の第一防蟻層5aと第二防蟻層5bの経年劣化の状態を肉眼で視認することが可能であり、経年劣化が進んでいることが判れば、新しい防蟻シート5に簡単に交換することができる。従って、本発明の防蟻構造はメンテナンスも容易であり、従来のように経年劣化に気付かないでシロアリに侵入されてしまう恐れを解消することができる。
1 コンクリート基礎
1a コンクリート基礎の屋内側の表面
2 さや管(埋設物)
2a 縦さや管部
2b 横さや管部
3 挿通配管
3a,3b 90度大曲がりエルボ
3c 横管
3e 直管継手
4 さや管の蓋体
5 防蟻シート
5a 第一防蟻層
5b 第二防蟻層
5d 延長端部
7 床下配管
8 屋外側排水管

Claims (4)

  1. 基礎と基礎を貫通するように埋設された埋設物との隙間を、基礎の表面において、第一防蟻層と第二防蟻層によって二重に塞ぎ、第一防蟻層を基礎の表面と第二防蟻層に密着させたことを特徴とする防蟻構造。
  2. 第一防蟻層が非加硫型粘着塑性体であることを特徴とする請求項1に記載の防蟻構造。
  3. 基礎と埋設物との隙間から第一防蟻層の端部までの距離を少なくとも50mmとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防蟻構造。
  4. 第二防蟻層が硬度40以上の合成ゴムシートであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の防蟻構造。
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