JP2014073192A - 自走式掃除機用の補助ブラシおよびそれを備えた自走式掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自走式掃除機の筐体底面から突出する回転軸に取り付けられるブラシ基台部と、
前記回転軸に対して斜めに突出するように前記ブラシ基台部に植設された複数のブラシ毛束と、
該ブラシ毛束における前記ブラシ基台部から突出した根元近傍部分を上方に押圧するブラシ押圧部とを備えたことを特徴とする自走式掃除機用の補助ブラシ。
【選択図】図7
Description
ブラシ毛束の回転方向および上下方向への変形の自由度が大きいことが原因で、ブラシ毛束が絨毯の繊維に絡み付き易くなる。この結果、清掃中にサイドブラシの回転が停止し、清掃運転が強制的に停止させられるという不具合を生じる場合がある(課題1)。
前記回転軸に対して斜めに突出するように前記ブラシ基台部に植設された複数のブラシ毛束と、
該ブラシ毛束における前記ブラシ基台部から突出した根元近傍部分を上方に押圧するブラシ押圧部とを備えた自走式掃除機用の補助ブラシが提供される。
そのため、この補助ブラシを備えた自走式掃除機にて毛足の長い絨毯や、飾り房の付いた絨毯の上を清掃する場合、ブラシ毛束が絨毯の繊維に絡み付き難くなり、従来のように補助ブラシの回転が停止して清掃運転が強制的に停止されるという不具合が生じ難くなる(効果1)。
このようにすれば、各ブラシ毛束の回転方向の変形を抑制することができる。この結果、前記効果1、2および3がより大きくなる。
前記ブラシ押圧部は、前記ブラシ基台部と接する面側に、前記複数のブラシ毛束を外方へ突出させながら前記複数の収納部を収納する複数の凹溝を有してもよい。
このようにすれば、ブラシ基台部とブラシ押圧部とをコンパクトに(小さな厚みで)重ね合わせることができる。この場合、ブラシ押圧部の外周部における各凹溝の内側面を、前記周方向当接面とすることができる。
前記ブラシ基台部および前記ブラシ押圧部は、中心に貫通孔を有し、
前記ブラシ基台部と前記ブラシ押圧部とは重ね合わされてそれらの前記貫通孔にネジが挿通され、前記回転軸の軸端面に形成されたネジ孔に前記ネジが螺着することにより、前記ブラシ押圧部が前記ブラシ部を前記ブラシ基台部の方へ押圧するように構成されていてもよい。
なお、ブラシ基台部とブラシ押圧部を樹脂にて一体成形してもよく、この場合、この一体成形品にブラシ部を植設すればよい。
このようにすれば、ブラシ基台部から斜め下方に突出する各ブラシ毛束の根元近傍部分がブラシ押圧部の各切欠部に嵌り込むため、各ブラシ毛束の上方への屈曲が緩和される。つまり、この切欠部は、ブラシ毛束が水平になり過ぎて床面上の清掃能力が低下しないよう、ブラシ毛束の上方への屈曲を緩和する機能を有している。
このスペーサは、ブラシ毛束が水平になり過ぎて床面上の清掃能力が低下しないよう、ブラシ毛束の上方への屈曲を緩和する機能を有している。
このようにすれば、床面と対向するブラシ押圧部の平坦面からネジのヘッド部が突出しないので、補助ブラシが絨毯の長い毛や飾り房などに引っ掛かることがない。
図1は本発明の実施形態1に係る自走式掃除機の斜視図であり、図2は図1に示される自走式掃除機のA−A矢視断面図であり、図3は図1に示される自走式掃除機の底面側から視た斜視図である。
自走式掃除機1は、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、回転ブラシ9、補助ブラシ10、集塵ボックス30、電動送風機22、一対の駆動輪29、後輪26および前輪27、各種センサを含む制御部等の構成要素が設けられている。
この自走式掃除機1において、前輪27が配置されている部分が前方部、後輪26が配置されている部分が後方部、集塵ボックス30が配置されている部分が中間部である。
筐体2の側板2cの後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が設けられている。室内を自走しながら掃除する自走式掃除機1は、室内に設置されている充電台40に帰還する。これにより、充電台40に設けられた端子部41に充電端子4が接触し、バッテリー14の充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台40は、通常、室内の側壁Sに沿って設置される。
バッテリー14は、充電端子4を介して充電台40から充電され、制御基板15、駆動輪29、回転ブラシ9、サイドブラシ10、電動送風機22、各種センサ等の各要素に電力を供給する。
集塵ボックス30は、開口部を有する集塵容器31と、集塵容器31の開口部を覆うフィルタ部33と、フィルタ部33と集塵容器31の開口部とを覆うカバー部32とを備えている。カバー部32およびフィルタ部33は、集塵容器31の前側の開口端縁に回動可能に軸支されている。
集塵容器31の側壁前部には、集塵ボックス30が筐体2の中間収納室R2内に収納された状態において、筐体2の吸引路11と連通する流入路34と、筐体2の排気路12と連通する排出路35とが設けられている。
また、図示省略するが、第1排気路を流通する気流の一部は、凹部8に導かれてもよい。このようにすれば、吸込口6から吸引路11に導かれる気流内にイオンが含まれるため、集塵ボックス30の集塵容器31内およびフィルタ部33の除菌および脱臭を行うことができる。
図4は実施形態1における補助ブラシを示す正面図である。また、図5(A)は実施形態1におけるブラシ部が植設されたブラシ基台部を示す斜視図であり、図5(B)は図5(A)のブラシ基台部の底面図である。また、図6は実施形態1におけるブラシ押圧部を示す斜視図であり、図7は実施形態1における補助ブラシおよびその取付構造を示す概略断面図である。また、図8(A)は実施形態1におけるブラシ基台部に植設されたブラシ毛束の軸心に対する角度を説明する図であり、図8(B)は実施形態1における補助ブラシのブラシ毛束の軸心に対する角度を説明する図である。
筐体2の底板2aの上面(内面)にはボックス2a3が設けられ、このボックス2a3に連結軸2a4が回転可能に枢着されている。この連結軸2a4の下端部は回転軸2a2の上端側の孔に挿入され、連結軸2a4と回転軸2a2とが一体的に回転するよう連結している。なお、連結軸2a4は、前記のように図示しない回転ブラシ駆動用のモータの回転力がプーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して伝達される。なお、サイドブラシ10は、回転ブラシ駆動用のモータを共用して回転駆動することなく、単独で設けるモータにて駆動されてもよい。
ブラシ基台部10aとブラシ押圧部10cとは個別の部材からなり、4本のブラシ毛束10bはブラシ基台部10aに一体化されている。
さらに、ブラシ押圧部10cにおいて、ブラシ基台部10aと反対側の面は平坦面10c2であり、この平坦面10c2には取付用ネジGのヘッド部を収納する凹部10ca2が形成されている。
また、サイドブラシ10のブラシ毛束10bが、ブラシ押圧部10cによってブラシ基台部10aの方へ押し上げられているため、サイドブラシ10自体が絨毯等に引っ掛かることが抑制される。
また、ブラシ押圧部10cにおいて、ブラシ基台部10aと反対側の面を平坦面10c2としているため、ブラシ押圧部10cが絨毯等に引っ掛かかることがさらに抑制される。
図9は実施形態2における補助ブラシおよびその取付構造を示す概略断面図である。なお、図9において、図7中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態1のサイドブラシ10に、実施形態2のサイドブラシ100のスペーサ部材10dを設けてもよい。
また、ブラシ押圧部10c、100cは、ブラシ基台部10aと一体に成型されてもよい。この場合、例えば、ブラシ押圧部10c、100cの上面にブラシ毛束10bの基端が差し込まれる差込口を設けてブラシ毛束10bをブラシ押圧部10c、100cに取り付けるようにし、ブラシ押圧部10c、100cがブラシ基台部10aを兼ねることとすることができる。以上のようにブラシ押圧部10c、100cを構成した場合には、サイドブラシ10、100の部品点数を少なくすることができる。また、以上のようにブラシ押圧部10c、100cを構成した場合にも、実施形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
2 筐体
2a 底板
2a2 回転軸
2a21 ネジ孔
10 サイドブラシ(補助ブラシ)
10a ブラシ基台部
10ab1 ブラシ基台部の中心貫通孔
10ac 収納部
10ac1 差込口
10b ブラシ毛束
10c、100c ブラシ押圧部
10ca1 ブラシ押圧部の中心貫通孔
10cb2 周方向当接面
10cb1 凹溝
10d スペーサ部材
G ネジ
Claims (5)
- 自走式掃除機の筐体底面から突出する回転軸に取り付けられるブラシ基台部と、
前記回転軸に対して斜めに突出するように前記ブラシ基台部に植設された複数のブラシ毛束と、
該ブラシ毛束における前記ブラシ基台部から突出した根元近傍部分を上方に押圧するブラシ押圧部とを備えたことを特徴とする自走式掃除機用の補助ブラシ。 - 前記ブラシ押圧部が、前記複数のブラシ毛束における回転方向側の前記根元近傍部分に当接する周方向当接面を有している請求項1に記載の自走式掃除機用の補助ブラシ。
- 前記ブラシ基台部は、前記複数のブラシ毛束の基端が差し込まれる差込口を有する複数の収納部を有し、
前記ブラシ押圧部は、前記ブラシ基台部と接する面側に、前記複数のブラシ毛束を外方へ突出させながら前記複数の収納部を収納する複数の凹溝を有する請求項1または2に記載の自走式掃除機用の補助ブラシ。 - 前記ブラシ基台部と前記ブラシ押圧部とは個別の部材からなり、
前記ブラシ基台部および前記ブラシ押圧部は、中心に貫通孔を有し、
前記ブラシ基台部と前記ブラシ押圧部とは重ね合わされてそれらの前記貫通孔にネジが挿通され、前記回転軸の軸端面に形成されたネジ孔に前記ネジが螺着することにより、前記ブラシ押圧部が前記ブラシ部を前記ブラシ基台部の方へ押圧するように構成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の自走式掃除機用の補助ブラシ。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の自走式掃除機用の補助ブラシを備えた自走式掃除機。
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