JP2014072096A - 燃料電池システムの気液分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスに含まれる液体を良好に除去することができる、燃料電池システムの気液分離器を提供する。
【解決手段】排ガスは、第1吐出管132の第1吐出口135から吐出される。第1吐出口135に対して第1吐出口135からの排ガスの吐出方向に対向する位置には、捕獲壁141の内面が配置されている。第1吐出口135から吐出された排ガスは、捕獲壁141の内面に衝突する。排ガス中の液体は、捕獲壁141の内面に付着し、液体が除去された気体は、捕獲壁141の内面に沿って流れる。捕獲壁141の下方に設けられた案内壁142の上面は、吐出方向における下流側の端部が下がるように傾斜している。捕獲壁141から流れ落ちる液体は、案内壁142の上面を流れ、その下流側端部から流れ落ちる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムに適用され、燃料電池からの排ガス中の気体と液体を分離する気液分離器に関する。
燃料電池システムとして、液体燃料であるヒドラジンを燃料電池に供給するものが知られている。
燃料電池は、たとえば、固体高分子膜の両側にアノード(燃料極)およびカソード(酸素極)を貼り合わせて一体化した膜/電極接合体を備えている。アノードには、燃料循環路が接続されている。すなわち、燃料循環路の一端がアノードの燃料供給口に接続され、その他端がアノードの燃料排出口に接続されている。アノードには、燃料循環路からヒドラジンが供給され、アノードを通過したヒドラジンは、燃料循環路に排出される。一方、カソードには、空気が供給される。
アノードでは、窒素ガス(N)、水(HO)および電子(e)が生成される。電子は、外部回路(図示せず)を介して、カソードに移動する。窒素ガスおよび水は、未反応のヒドラジンとともに、燃料循環路に排出される。一方、カソードでは、アニオン(OH)が生成される。アニオンは、固体高分子膜を透過して、アノードに移動する。その結果、アノードとカソードとの間に、発電反応(電気化学反応)による起電力が発生する。
特開2011−216341号公報
たとえば、アノードでは、ヒドラジンの自然分解が起こり、分解物として、アンモニア(NH)が生成する。そのため、アノードから排出される排出物には、ヒドラジン、窒素ガスおよび水の他に、アンモニアが含まれる。そのため、その排出物を液体であるヒドラジンおよび水と気体である窒素ガスおよびアンモニアとに分離した後、窒素ガスおよびアンモニアを含む排ガスからアンモニアを除去する処理が必要となる。
この処理のために、排ガスが流通する排ガス流路内に中和剤としての硫酸を供給することにより、排ガス流路内で排ガス中のアンモニアと硫酸(HSO)とを中和させる構成が考えられる。この構成では、排ガス流路を通過後の排ガスには、液体である硫酸が含まれる。そのため、気液分離器が必要であり、気液分離器で排ガス流路を通過後の排ガスから硫酸を除去した後、排ガスのみを気液分離器から外部に排出しなければならない。
ところが、気液分離器の性能によっては、排ガス中の硫酸を除去しきれず、硫酸のミストが排ガスとともに外部に放出されるおそれがある。
本発明の目的は、排ガスに含まれる液体を良好に除去することができる、燃料電池システムの気液分離器を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムの気液分離器は、燃料電池および前記燃料電池からの排ガスが流通する排ガス流路とを含む燃料電池システムに適用され、前記排ガス流路を流通する排ガス中の気体と液体とを分離する。前記気液分離器は、前記排ガス流路と連通し、排ガスを吐出口から吐出する排ガス吐出管と、前記吐出口に対して前記吐出口からの排ガスの吐出方向から対向し、前記吐出方向の下流側に膨出する湾曲状をなす内面を有し、当該内面に排ガス中の液体を付着させて捕獲するための捕獲壁と、前記捕獲壁の下方に設けられ、前記吐出方向における下流側の下流側端部が上流側の上流側端部よりも低い位置に配置される上面を有し、前記捕獲壁の前記内面の下端から流れ落ちる液体を前記上面で受け取って前記吐出方向の下流側へ案内するための案内壁とを含む。
この構成によれば、排ガス流路を流通する排ガスは、排ガス吐出管の吐出口から吐出される。吐出口に対して吐出口からの排ガスの吐出方向に対向する位置には、捕獲壁の内面が配置されている。吐出口から吐出された排ガスは、捕獲壁の内面に衝突する。そして、排ガス中の液体は、捕獲壁の内面に付着し、液体が除去された気体は、捕獲壁の内面に沿って流れる。
捕獲壁の内面は、吐出方向の下流側に膨出する湾曲状をなしている。そのため、捕獲壁の内面に付着した液体は、その内面を伝って、吐出方向の上流側に向かう方向に加速しつつ流下する。そして、液体は、捕獲壁の内面の下端に達すると、その下端から流れ落ちる。
捕獲壁から流れ落ちる液体は、吐出方向の上流側に向かう速度成分を有しつつ、捕獲壁の下方に設けられた案内壁の上面に受け取られる。案内壁の上面は、吐出方向における下流側の下流側端部が上流側の上流側端部よりも低い位置に配置されるように形成されている。そのため、案内壁の上面に受け取られた液体は、吐出方向の上流側に向かう速度成分を失った後、案内壁の上面を下流側端部に向けて緩やかに流れる。そして、案内壁の上面の下流側端部に達した液体は、その下流側端部から気液分離器の底部に溜まった液体に向かって流れ落ちる。
案内壁が設けられていない構成では、捕獲壁から流れ落ちる液体が気液分離器の底部に溜まった液体の液面に勢いよく入射し、このとき、液体の飛沫が発生するおそれがある。案内壁が設けられていることにより、液体が捕獲壁から勢いよく流れ落ちても、その液体が気液分離器の底部に溜まった液体の液面に勢いよく入射しないので、液体の飛沫の発生を防止することができる。
捕獲壁の内面に沿って流れる気体は、捕獲壁と案内壁との間を通過して、気液分離器の外部に放出される。
液体の飛沫の発生を防止できるので、気液分離器から外部に放出される気体が液体のミストを運び出すことを防止できる。
よって、排ガスに含まれる液体を良好に除去することができ、液体が気液分離器の外部に放出されることを防止できる。
気液分離器は、吐出方向における上流側の端部が案内壁の下流側端部の上方に間隔を空けて配置され、案内壁の下流側端部からの液体の飛散を防止するための飛散防止壁をさらに含むことが好ましい。
案内壁の下流側端部上に液体が溜まっている場合、捕獲壁と案内壁との間を通過する気体がその溜まった液体に当たり、液体の飛沫やミストが発生するおそれがある。
案内壁の下流側端部の上方に飛沫防止壁が設けられていることにより、液体の飛沫やミストが生じても、そのミストなどを運ぶ気体が飛沫防止壁に当たったときに、ミストなどが飛沫防止壁に付着する。よって、気液分離器から外部に放出される気体が液体のミストを運び出すことを一層防止できる。
本発明によれば、排ガスに含まれる液体を良好に除去することができ、液体が気液分離器の外部に放出されることを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る排ガス処理装置が備えられた燃料電池システムの構成図である。 図2は、排ガス処理装置の気液分離器を鉛直面で切断したときの図解的な断面図である。 図3は、排ガス処理装置の気液分離器を水平面で切断したときの図解的な断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る排ガス処理装置が備えられた燃料電池システムの構成図である。
燃料電池システム1は、液体燃料を用いる燃料電池システム(FCシステム)であり、たとえば、自動車に駆動源として搭載される。
燃料電池システム1は、燃料電池11を備えている。
燃料電池11は、所定数(たとえば、100〜200)のセルが一方向に積層された、いわゆるセルスタックを有している。各セルは、膜/電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)、膜/電極接合体の両側に配置されたセパレータ、および膜/電極接合体と各セパレータとの間に介在されたガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)を備えている。
膜/電極接合体は、固体高分子膜の両側にアノード(燃料極)およびカソード(酸素極)を貼り合わせて一体化したものである。固体高分子膜は、たとえば、アニオン(OH)を透過させる性質を有する。
セパレータの両面には、たとえば、葛折り状に屈曲した凹溝(図示せず)が形成されている。膜/電極接合体のアノードに対向する凹溝は、燃料流路として形成されている。燃料流路の一端および他端は、それぞれ燃料入口12および燃料出口13に接続されている。膜/電極接合体のカソードに対向する凹溝は、エア流路として形成されている。エア流路の一端および他端は、それぞれエア入口14およびエア出口15に接続されている。また、各セル間では、一方のセルのセパレータに形成された凹溝と他方のセルのセパレータに形成された凹溝とが重なり合い、それらの凹溝が冷却水流路を形成している。冷却水流路の一端および他端は、それぞれ冷却水入口16および冷却水出口17に接続されている。
燃料電池システム1は、燃料循環システム20を備えている。
燃料循環システム20には、第1燃料タンク21、第2燃料タンク22、燃料サブタンク23および気液分離器24が含まれる。
第1燃料タンク21には、液体燃料として、たとえば、常温のヒドラジン(N)が貯留されている。第1燃料タンク21には、第1燃料補給管25の一端が接続されている。第1燃料補給管25の他端は、燃料サブタンク23に接続されている。第1燃料補給管25の途中部には、第1燃料供給ポンプ26が介装されている。
第2燃料タンク22には、電解液として、たとえば、常温の水酸化カリウム水溶液(KOH)が貯留されている。第2燃料タンク22には、第2燃料補給管27の一端が接続されている。第2燃料補給管27の他端は、燃料サブタンク23に接続されている。第2燃料補給管27の途中部には、第2燃料供給ポンプ28が介装されている。
燃料サブタンク23には、電解液に混合された液体燃料、たとえば、水酸化カリウム水溶液に混合されたヒドラジンが貯留されている。燃料サブタンク23には、燃料供給管29の一端が接続されている。燃料供給管29の他端は、燃料電池11の燃料入口12に接続されている。燃料供給管29の途中部には、燃料循環ポンプ30が介装されている。
燃料電池11の燃料出口13には、燃料排出管31の一端が接続されている。燃料排出管31の他端は、気液分離器24に接続されている。
気液分離器24の底部には、燃料帰還管32の一端が接続されている。燃料帰還管32の他端は、燃料サブタンク23に接続されている。燃料帰還管32の途中部には、ストレーナ33が介装されている。また、気液分離器24の上部には、パージ管34の一端が接続されている。
燃料電池システム1は、給排気システム40を備えている。
給排気システム40には、エアコンプレッサ41および気液分離器42が含まれる。
エアコンプレッサ41の吸込口には、吸気管43の一端が接続されている。吸気管43の他端は、エアクリーナ44に接続されている。吸気管43には、吸気管43を流通するエアの流量を検出するエア流量計45が設けられている。
エアコンプレッサ41の吐出口には、エア供給管46の一端が接続されている。エア供給管46の他端は、燃料電池11のエア入口14に接続されている。エア供給管46の途中部には、インタークーラ47が介装されている。
燃料電池11のエア出口15には、エア排出管48の一端が接続されている。エア排出管48の他端は、気液分離器42に接続されている。
気液分離器42の底部には、回収管49の一端が接続されている。回収管49の他端は、気液分離器24に接続されている。回収管49の途中部には、環流電磁弁50およびフィルタ51が気液分離器42側からこの順に介装されている。気液分離器42の上部には、パージ管52の一端が接続されている。パージ管52の途中部には、エア背圧調整弁53が介装されている。
また、給排気システム40には、排ガス処理装置100が含まれる。
排ガス処理装置100は、中和剤タンク101、中和剤供給管102、スクラバ103および気液分離器104を備えている。
中和剤タンク101には、中和剤として、たとえば、硫酸(HSO)が貯留されている。
中和剤供給管102の一端は、中和剤タンク101に接続されている。中和剤供給管102の途中部には、中和剤ポンプ105が介装されている。
スクラバ103の入口には、気液分離器42から延びるパージ管52の他端が接続されている。スクラバ103における入口の近傍には、中和剤供給管102の他端が接続されている。スクラバ103の出口には、接続管106の一端が接続されている。接続管106の他端は、気液分離器104の側壁に接続されている。
気液分離器104の側壁にはさらに、気液分離器24から延びるパージ管34の他端が接続されている。気液分離器104の底部には、中和剤帰還管107の一端が接続されている。中和剤帰還管107の他端は、中和剤タンク101に接続されている。また、気液分離器104の上部には、排気管108の一端が接続されている。
排気管108の途中部には、マフラー109が介装されている。排気管108には、排気管108からの排気中のアンモニア濃度を検出するNHセンサ110が設けられている。
燃料電池システム1は、冷却システム120を備えている。
冷却システム120は、燃料電池11の冷却水入口16から冷却水流路に冷却水を供給する。冷却水は、冷却水流路を流通した後、冷却水出口17から排出されて、冷却システム120に戻される。冷却水が冷却水流路を流通することにより、燃料電池11が冷却される。
<発電動作>
燃料電池11による発電のために、燃料循環ポンプ30が駆動される。燃料循環ポンプ30が駆動されると、燃料サブタンク23に貯留されている液体燃料を含む液体が燃料供給管29に吸い出される。そして、燃料供給管29を液体が流通し、その液体が燃料電池11の燃料入口12から燃料電池11の燃料流路に供給される。
また、燃料電池11による発電のために、エアコンプレッサ41が駆動される。エアコンプレッサ41が駆動されると、エア(大気)がエアクリーナ44を通して吸気管43に取り込まれる。吸気管43に取り込まれたエアは、エアコンプレッサ41で圧縮されて、エアコンプレッサ41からエア供給管46に送り出される。エアコンプレッサ41での圧縮に伴って温度が上昇したエアは、エア供給管46を流通する途中で、インタークーラ47によって冷却される。そして、冷却後のエアは、燃料電池11のエア入口14を通して、燃料電池11のエア流路に供給される。
燃料電池11の燃料流路を液体燃料を含む液体が流通し、エア流路をエアが流通すると、燃料電池11において、発電反応(電気化学反応)が生じ、その電気化学反応による起電力が発生する。
具体的には、アノードにおいて、反応式(1)で示される反応が生じ、窒素ガス(N)、水(HO)および電子(e)が生成される。電子は、外部回路(図示せず)を介して、カソードに移動する。窒素ガスおよび水は、未反応の液体燃料とともに、燃料流路から燃料出口13を通して燃料排出管31に流出する。一方、カソードでは、反応式(2)で示される反応が生じ、アニオン(OH)が生成される。アニオンは、固体高分子膜を透過して、アノードに移動する。
NHNH+4OH→N+4HO+4e ・・・(1)
+2HO+4e→4OH ・・・(2)
この結果、アノードとカソードとの間に、発電反応(電気化学反応)による起電力が発生する。
燃料電池11の燃料流路を流通した液体は、燃料出口13から燃料排出管31に排出される。燃料電池11のアノードでは、液体燃料であるヒドラジンの自然分解が起こり、分解物として、アンモニア(NH)が生成する。そのため、燃料排出管31に排出される液体には、ヒドラジン、窒素ガスおよび水の他に、アンモニアが含まれる。燃料排出管31に排出される液体は、燃料排出管31を通して、気液分離器24に流入する。気液分離器24では、燃料排出管31から流入する液体からその液体に含まれる気体(窒素ガスおよびアンモニア)が分離される。
脱気された液体は、気液分離器24内の下部(底部)に集まり、気液分離器24から燃料帰還管32に流出する。燃料帰還管32に流出した液体は、燃料帰還管32を流通し、その途中でストレーナ33を通過する。液体がストレーナ33を通過することにより、液体から異物(固形物)が除去される。その後、燃料帰還管32を流通する液体は、燃料帰還管32から燃料サブタンク23に戻る。
こうして、液体燃料を含む液体は、燃料サブタンク23、燃料供給管29、燃料電池11の燃料流路、燃料排出管31、気液分離器24および燃料帰還管32を含む燃料循環路を循環する。
気液分離器24内で液体から分離された気体は、気液分離器24からパージ管34に流出し、パージ管34を排ガス処理装置100に向けて流通する。そして、パージ管34を流通する気体は、排ガス処理装置100を経由して、大気に放出される。
燃料電池11のエア流路を流通したエアは、エア出口15からエア排出管48に排出される。
燃料電池11内では、水および液体燃料が膜/電極接合体のアノードから固体高分子膜を透過してカソードに移動する、いわゆるクロスリークが発生する。そのため、エア排出管48に流出するエアには、そのクロスリークした液体燃料(ヒドラジン)、その液体燃料の自然分解によって生成されるアンモニアおよび水の蒸気が含まれる。
エア排出管48に流出した気体は、エア排出管48を流通して、気液分離器42に流入する。気液分離器42では、エア排出管48から流入する気体とそのエアに含まれる液体燃料などの液体とが分離される。
液体が除去された気体は、気液分離器42からパージ管52に流出し、パージ管52を排ガス処理装置100に向けて流通する。そして、パージ管52を流通する気体は、排ガス処理装置100を経由して、大気に放出される。
一方、気体から分離した液体は、気液分離器42内の下部(底部)に集まる。環流電磁弁50が閉じられている間、その液体は、気液分離器42内の下部に溜められる。気液分離器42内に溜められた液体は、エア背圧調整弁53の開度が小さくされて、気液分離器42内の圧力が通常よりも高められた状態で、環流電磁弁50が開かれることにより、回収管49を通して、気液分離器24に送られる(回収される)。液体が回収管49を流通する途中でフィルタ51を通過することにより、液体から異物が除去される。気液分離器24に流入した液体は、気液分離器24内の下部(底部)に集まり、気液分離器24から燃料帰還管32に流出し、燃料帰還管32を流通して、燃料帰還管32から燃料サブタンク23に戻る。
<燃料補給動作>
燃料電池システム1の稼働中に、燃料サブタンク23に液体燃料を補給する必要が生じると、第1燃料供給ポンプ26および/または第2燃料供給ポンプ28が駆動される。
第1燃料供給ポンプ26が駆動されると、第1燃料タンク21から第1燃料補給管25に液体燃料(ヒドラジン)が汲み出される。そして、その液体燃料が第1燃料補給管25を通して燃料サブタンク23に供給される。
第2燃料供給ポンプ28が駆動されると、第2燃料タンク22から第2燃料補給管27に電解液(水酸化カリウム水溶液)が汲み出される。そして、その電解液が第2燃料補給管27を通して燃料サブタンク23に供給される。
<排ガス処理装置の気液分離器>
図2は、排ガス処理装置の気液分離器を鉛直面で切断したときの図解的な断面図である。図3は、排ガス処理装置の気液分離器を水平面で切断したときの図解的な断面図である。
気液分離器104の側壁131の上端部には、第1吐出管132および第2吐出管133が設けられている。第1吐出管132および第2吐出管133は、側壁131を貫通している。
第1吐出管132は、円筒管状をなし、直線状に延びている。気液分離器104外において、第1吐出管132の端部134には、接続管106が接続されている。気液分離器104内において、第1吐出管132の先端は、第1吐出口135として開放されており、側壁131と直交する方向に向いている。
第2吐出管133は、第1吐出管132よりも小径の円筒管状をなしている。第2吐出管133は、第1吐出管132の側方に配置されている。気液分離器104外において、第2吐出管133の端部136には、パージ管34が接続されている。気液分離器104内において、第2吐出管133は、側壁131から第1吐出管132と平行に少し延び、途中部で湾曲して、第1吐出口135の全周を側壁131と直交する方向に延長した仮想周面137に近づくように延びている。そして、第2吐出管133の先端は、第2吐出口138として開放されており、仮想周面137と間隔を空けて配置されている。
また、気液分離器104内には、捕獲壁141、案内壁142および飛散防止壁143が設けられている。図3では、捕獲壁141、案内壁142および飛散防止壁143の図示が省略されている。
捕獲壁141は、第1吐出口135に対して側壁131と直交する方向に対向する位置に配置されている。捕獲壁141は、第1吐出口135から離れる側に膨出する半円筒状をなしている。
案内壁142は、捕獲壁141の下方に間隔を空けて配置されている。案内壁142は、捕獲壁141の下端部の延長線と側壁131との交点付近から側壁131側に膨出するように湾曲しつつ下方に延びる板状の湾曲部144と、湾曲部144に連続し、側壁131から離れるほど下方に位置するように直線状に緩やかに傾斜した平板状の傾斜部145とを一体的に有している。
飛散防止壁143は、平板状をなし、気液分離器104の側壁131と対向する側壁146から離れるほど下方に位置するように直線状に傾斜している。飛散防止壁143の先端部は、案内壁142の傾斜部145の先端部の上方に配置され、傾斜部145の先端部と上下方向に重なっている。
排気管108は、側壁146の上端部に接続されている。
<排ガス処理>
燃料電池11の発電中、排ガス処理装置100では、気液分離器24からパージ管34に排出される気体および気液分離器42からパージ管52に排出される気体(排ガス)からアンモニア(NH)を除去するための排ガス処理が行われる。
排ガス処理のために、中和剤ポンプ105が駆動される。中和剤ポンプ105が駆動されると、中和剤タンク101から中和剤供給管102に中和剤である硫酸を含む液体が汲み出される。この中和剤を含む液体は、中和剤供給管102をスクラバ103に向けて流通する。そして、中和剤を含む液体は、スクラバ103内に噴射される。
その一方で、エアコンプレッサ41が駆動されると、吸気管43、エア供給管46、燃料電池11のエア流路、エア排出管48、気液分離器42およびパージ管52をエアが流通する。エア排出管48、気液分離器42およびパージ管52を流通するエア(気体)には、燃料電池11内でカソードにクロスリークした液体燃料(ヒドラジン)の自然分解によって生成されるアンモニアが含まれる。
アンモニアを含む気体は、パージ管52からスクラバ103内に流入する。中和剤噴射口137から噴射される中和剤を含む液体は、スクラバ103内でパージ管52から送り込まれる気体に混ざり、気体に含まれるアンモニアと中和剤である硫酸とが中和して、硫酸アンモニウム((NHSO)が生成される。
中和剤および硫酸アンモニウムを含む気体は、スクラバ103から接続管106および第1吐出管132を通して気液分離器104に流入する。一方、気液分離器104には、パージ管34を流通する気体が第2吐出管133を通して送り込まれる。パージ管34を流通する気体には、燃料電池11内のアノードで液体燃料(ヒドラジン)の自然分解によって生成されるアンモニアが含まれる。
気液分離器104内では、第1吐出管132の第1吐出口135から中和剤および硫酸アンモニウムを含む気体が吐出される。その一方で、第2吐出管133の第2吐出口138からアンモニアを含む気体が吐出される。この第2吐出口138から吐出される気体は、第1吐出口135から吐出される気体の流れに向けて吐出される。第1吐出口135から吐出される気体には、中和剤が含まれている。そのため、第2吐出口138から吐出される気体に中和剤が混入し、その気体に含まれるアンモニアと中和剤である硫酸とが中和して、硫酸アンモニウムが生成される。
アンモニアが除去された気体および硫酸および硫酸アンモニウムを含む液体の混合流体は、捕獲壁141の内面に衝突する。そして、硫酸および硫酸アンモニウムを含む液体は、捕獲壁141の内面に付着し、アンモニアが除去された気体は、捕獲壁の内面に沿って流れる。
捕獲壁141の内面に付着した液体は、その内面を伝って流下し、内面の下端部上に集められる。そして、その集められた液体は、捕獲壁141から案内壁142上に流れ落ちる。このとき、液体が捕獲壁141から勢いよく流れ落ちても、その液体は、案内壁141の湾曲部144に受け止められ、湾曲部144上を傾斜部145に向けて勢いが弱まりつつ流れる。案内壁142上に流れ落ちた液体は、傾斜部145上を傾斜部145の緩やかな傾斜によって流れ、傾斜部145の先端部から気液分離器104の底部に流れ落ちる。
気液分離器104の底部に溜まった液体は、中和剤帰還管107を通して、中和剤タンク101に戻される。このようにして、中和剤である硫酸を含む液体は、中和剤タンク101、中和剤供給管102、スクラバ103、気液分離器104および中和剤帰還管107を含む中和剤循環路を循環する。
捕獲壁141の内面に沿って流れる気体は、捕獲壁141と案内壁141との間を通過し、さらに捕獲壁141と飛散防止壁143との間を通過して、排気管108に排出される。そして、排気管108に排出された気体は、排気管108を流通し、その途中でマフラー109を通過し、その際にアンモニアなどの有害物質がさらに除去された後、大気に放出される。
<作用効果>
以上のように、パージ管52、スクラバ103および接続管106を流通する排ガスは、第1吐出管132の第1吐出口135から吐出される。第1吐出口135に対して第1吐出口135からの排ガスの吐出方向に対向する位置には、捕獲壁141の内面が配置されている。第1吐出口135から吐出された排ガスは、捕獲壁141の内面に衝突する。そして、排ガス中の液体は、捕獲壁141の内面に付着し、液体が除去された気体は、捕獲壁141の内面に沿って流れる。
捕獲壁141の内面は、吐出方向の下流側に膨出する湾曲状をなしている。そのため、捕獲壁141の内面に付着した液体は、その内面を伝って、吐出方向の上流側に向かう方向に加速しつつ流下する。そして、液体は、捕獲壁141の内面の下端に達すると、その下端から流れ落ちる。
捕獲壁141から流れ落ちる液体は、吐出方向の上流側に向かう速度成分を有しつつ、捕獲壁141の下方に設けられた案内壁142の上面に受け取られる。案内壁142の上面は、吐出方向における下流側の下流側端部が上流側の上流側端部よりも低い位置に配置されるように形成されている。そのため、案内壁142の上面に受け取られた液体は、吐出方向の上流側に向かう速度成分を失った後、案内壁142の上面を下流側端部に向けて緩やかに流れる。そして、案内壁142の上面の下流側端部に達した液体は、その下流側端部から気液分離器104の底部に溜まった液体に向かって流れ落ちる。
案内壁142が設けられていない構成では、捕獲壁141から流れ落ちる液体が気液分離器104の底部に溜まった液体の液面に勢いよく入射し、このとき、液体の飛沫が発生するおそれがある。案内壁142が設けられていることにより、液体が捕獲壁141から勢いよく流れ落ちても、その液体が気液分離器104の底部に溜まった液体の液面に勢いよく入射しないので、液体の飛沫の発生を防止することができる。
捕獲壁141の内面に沿って流れる気体は、捕獲壁141と案内壁142との間を通過して、気液分離器104の外部に放出される。
液体の飛沫の発生を防止できるので、気液分離器104から外部に放出される気体が液体のミストを運び出すことを防止できる。
よって、排ガスに含まれる液体を良好に除去することができ、液体が気液分離器104の外部に放出されることを防止できる。
また、気液分離器104は、吐出方向における上流側の端部が案内壁142の下流側端部の上方に間隔を空けて配置され、案内壁142の下流側端部からの液体の飛散を防止するための飛散防止壁143を備えている。
案内壁142の下流側端部上に液体が溜まっている場合、捕獲壁141と案内壁142との間を通過する気体がその溜まった液体に当たり、液体の飛沫やミストが発生するおそれがある。
案内壁142の下流側端部の上方に飛沫防止壁が設けられていることにより、液体の飛沫やミストが生じても、そのミストなどを運ぶ気体が飛沫防止壁に当たったときに、ミストなどが飛沫防止壁に付着する。よって、気液分離器104から外部に放出される気体が液体のミストを運び出すことを一層防止できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、パージ管34を流通する気体が気液分離器104内に流入し、気液分離器104内で、その気体がスクラバ103からの中和剤を含む液体と混合される構成を取り上げた。しかしながら、この構成に限らず、パージ管34を流通する気体とパージ管52を流通する気体とが合流して、その合流した気体がスクラバ103および接続管106を通して気液分離器104内に流入する構成が採用されてもよい。
また、案内壁142は、半円筒状に限らず、半球状に形成されていてもよい。
また、気液分離器104内の構成の一例として、第2吐出口138は、第1吐出口135の全周を第1吐出口135からの排ガスの吐出方向に延長したときの仮想周面137に対して、その外側に間隔を空けて配置されているとした。
しかしながら、第2吐出口138の位置は、第1吐出口135から吐出される排ガスの流量(勢い)と第2吐出口138から吐出される排ガスの流量とに基づいて、第1吐出口135から吐出される排ガスに第2吐出口138から吐出される排ガスを良好に混合させることができる位置に設定されるとよく、第2吐出口138は、仮想周面137の外側に限らず、仮想周面137上に配置されていてもよいし、仮想周面137の内側に少し入り込んだ位置に配置されていてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 燃料電池システム
11 燃料電池
52 パージ管(排ガス流路)
104 気液分離器
103 スクラバ(排ガス流路)
106 接続管(排ガス流路)
132 第1吐出管(排ガス吐出管)
141 捕獲壁
142 案内壁
143 飛沫防止壁

Claims (2)

  1. 燃料電池および前記燃料電池からの排ガスが流通する排ガス流路とを含む燃料電池システムに適用され、前記排ガス流路を流通する排ガス中の気体と液体とを分離する気液分離器であって、
    前記排ガス流路と連通し、排ガスを吐出口から吐出する排ガス吐出管と、
    前記吐出口に対して前記吐出口からの排ガスの吐出方向から対向し、前記吐出方向の下流側に膨出する湾曲状をなす内面を有し、当該内面に排ガス中の液体を付着させて捕獲するための捕獲壁と、
    前記捕獲壁の下方に設けられ、前記吐出方向における下流側の下流側端部が上流側の上流側端部よりも低い位置に配置される上面を有し、前記捕獲壁の前記内面の下端から流れ落ちる液体を前記上面で受け取って前記吐出方向の下流側へ案内するための案内壁とを含む、燃料電池システムの気液分離器。
  2. 前記吐出方向における上流側の端部が前記案内壁の前記下流側端部の上方に間隔を空けて配置され、前記案内壁の前記下流側端部からの液体の飛散を防止するための飛散防止壁をさらに含む、請求項1に記載の燃料電池システムの気液分離器。
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