JP2014070818A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換部同士の隣接部分が乾き状態となることを確実に防ぐ。
【解決手段】前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45は、側面視における互いの長手方向同士が交差するように隣接配置されている。室内ファン50は、本体フレーム31に収納されており、第1空気流A1を形成する。第1空気流A1は、各吸込口32aa,32daから吸い込まれて前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45へと向かう空気流である。シート状の第2シール部材47は、第2空気流A13を遮断するようにして各熱交換部43,45同士の頂点40a付近に貼り付けられている。第2空気流A13は、第1空気流A1のうち、室内熱交換器40の頂点40a付近へと向かう空気流である。浮き上がり防止部材48は、本体フレーム31から頂点40a付近側へと突出しており、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止する。
【選択図】図13

Description

本発明は、空気調和装置に関する。
空気調和装置には、室内に設置される室内ユニットと屋外に設置される室外ユニットとを有するものがある。室内ユニットには、室内の空気を室内ユニット内部に取り入れるファンの他、この空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器等が設けられている。
熱交換器としては、例えば特許文献1(特許第4618254号公報)に開示されているように、複数の熱交換部がファンを取り囲むようにして配置されたものが知られている。また、特許文献1では、熱交換器の一部分における通風を妨げるための遮蔽板が、吹出口に近い熱交換器の端部に取り付けられている。これにより、特許文献1に係る熱交換器は、冷暖房能力が異なる室内ユニットの間でも、共通して用いられる。
ところで、複数の熱交換部は、側面視における互いの長手方向が交差するようにして隣接して配置されている。隣接して配置された熱交換部の端面同士は、一部分にて接触している。しかしながら、このような熱交換部同士の隣接部分は、熱交換器の厚さが薄くなっているため、当該部分に空気があたることで乾き状態となってしまう。すると、熱交換器は、熱交換能力を十分に発揮できなくなる。
そこで、本発明の課題は、熱交換部同士の隣接部分が乾き状態となることを確実に防ぐことにある。
本発明の第1観点に係る空気調和装置は、第1熱交換部、第2熱交換部、本体フレーム、ファン、シール部材及び浮き上がり防止部材を備える。第1熱交換部及び第2熱交換部は、側面視における互いの長手方向同士が交差するように、隣接配置されている。本体フレームは、空気の吸込口を有し、第1熱交換部及び第2熱交換部を収納する。ファンは、本体フレームに収納されており、第1空気流を形成する。第1空気流は、吸込口から吸い込まれて第1熱交換部及び第2熱交換部へと向かう空気流である。シール部材は、シート状に構成されており、第2空気流を遮断するようにして隣接部分付近に貼り付けられている。第2空気流は、第1空気流のうち、第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分付近へと向かう空気流である。浮き上がり防止部材は、本体フレームから隣接部分付近側へと突出しており、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部から所定距離以上浮き上がることを防止する。
この空気調和装置では、第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分付近に、シート状のシール部材が貼り付けられている。特に、シール部材は、浮き上がり防止部材によって、第1熱交換部及び第2熱交換部から所定距離以上浮き上がることが防止されている。これにより、シール部材は、第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分から剥離されにくくなる。そのため、シール部材が貼り付けられている第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分が乾き状態となることを、確実に防ぐことができる。従って、第1熱交換部及び第2熱交換部の熱交換能力を維持することができる。
本発明の第2観点に係る空気調和装置は、第1観点に係る空気調和装置において、フィルタを更に備える。フィルタは、第1熱交換部及び第2熱交換部を覆っており、第1空気流における空気から塵埃を除去する。本体フレームは、フィルタガイドを有している。フィルタガイドは、第1熱交換部及び第2熱交換部よりも第1空気流の上流側に位置しており、フィルタを支持する。そして、浮き上がり防止部材は、フィルタガイドに形成されており、フィルタガイドから隣接部分付近側へと突出している。
ここでは、浮き上がり防止部材は、既存のフィルタガイドを利用して形成されている。これにより、浮き上がり防止部材を別部材で形成する場合に比して、コストがかからずに済む。また、浮き上がり防止部材を別部材で形成する場合、本体フレーム内に別部材を配置しなければならないため、別部材の配置スペース確保のために、本体フレーム自体を大きくしなければならない虞もある。しかし、ここでは、既存のフィルタガイドに浮き上がり防止部材が形成されているため、本体フレーム自体を大きくする必要性が生じることもない。
本発明の第3観点に係る空気調和装置は、第2観点に係る空気調和装置において、移動部とブラシとを更に備える。移動部は、フィルタガイドに沿ってフィルタを移動させる。ブラシは、移動中のフィルタから塵埃を除去する。
ここでは、移動中のフィルタをブラシで清掃するタイプの清掃機構が採用されている。この場合、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部から剥離されてしまうと、そのシール部材が、フィルタガイドやフィルタガイド上を移動しているフィルタに巻き込まれてしまう虞がある。フィルタガイドやフィルタに巻き込まれたシール部材は、フィルタを傷つけたり、清掃機構の不具合を引き起こしたりする可能性がある。しかし、この空気調和装置は、浮き上がり防止部材によって、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分から剥離されにくい構成となっている。従って、移動中のフィルタを清掃するタイプの清掃機構が採用されていても、シール部材がフィルタガイドやフィルタガイド上を移動しているフィルタに巻き込まれてしまう危険性を回避できている。そのため、フィルタのシール部材による損傷及び清掃機構の不具合を、防止することができる。
本発明の第4観点に係る空気調和装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空気調和装置において、浮き上がり防止部材は、長手方向におけるシール部材の両端部が第1熱交換部及び第2熱交換部に接触するように、シール部材の両端部を第1熱交換部及び第2熱交換部に押さえる。
仮に、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部から剥離されてしまう場合を想定する。この場合、シール部材は、シール部材の端部から剥離されていく。しかし、この空気調和装置に係る浮き上がり防止部材は、シール部材の両端部を第1熱交換部及び第2熱交換部に押さえている。従って、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分から剥離されることを、確実に防止することができる。
本発明の第5観点に係る空気調和装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る空気調和装置において、第1熱交換部及び第2熱交換部は、それぞれ、略鉛直方向に延設された複数のフィンを有する。隣接部分においては、第1熱交換部及び/または第2熱交換部が有するフィンの端部が、シール部材の延びる方向に折り曲げられている。
これにより、第1熱交換部及び第2熱交換部におけるシール部材との接触部分の面積は、増大する。従って、シール部材は、より確実に第1熱交換部及び第2熱交換部に貼り付けられる。
本発明の第6観点に係る空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る空気調和装置において、隣接部分付近における第1熱交換部及び第2熱交換部の表面には、凹凸がある。シール部材には、シール部材を凹凸に沿って折り曲げるための折り目が形成されている。
シール部材の第1熱交換部及び第2熱交換部への貼り付けの際、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部の表面の形状に沿って貼り付けられるように、シール部材を折り曲げる作業が行われる。しかし、シール部材が例えば一方向に長い形状を有している場合のように、シール部材が折り曲げにくい形状を有していることもある。しかし、この空気調和装置では、シール部材に折り目が形成されているため、シール部材を折り曲げる作業がスムーズに行われるようになる。
本発明の第7観点に係る空気調和装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る空気調和装置において、シール部材は、シール部材本体と、接触部とを有する。接触部は、シール部材本体を隣接部分付近に接着させる。そして、シール部材本体及び接触部を含めた厚さは、3mm以下である。
これにより、第1熱交換部及び第2熱交換部にシール部材を貼り付けるが故に、本体フレーム内において第1熱交換部及び第2熱交換部が占めるスペースが大きくなってしまうことはない。
本発明の第1観点に係る空気調和装置によると、シール部材が貼り付けられている第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分が乾き状態となることを、確実に防ぐことができる。従って、第1熱交換部及び第2熱交換部の熱交換能力を維持することができる。
本発明の第2観点に係る空気調和装置によると、浮き上がり防止部材を別部材で形成する場合に比して、コストがかからずに済む。また、本体フレーム自体を大きくする必要性が生じることもない。
本発明の第3観点に係る空気調和装置によると、フィルタのシール部材による損傷及び清掃機構の不具合を、防止することができる。
本発明の第4観点に係る空気調和装置によると、シール部材が第1熱交換部及び第2熱交換部の隣接部分から剥離されることを、確実に防止することができる。
本発明の第5観点に係る空気調和装置によると、シール部材は、より確実に第1熱交換部及び第2熱交換部に貼り付けられる。
本発明の第6観点に係る空気調和装置によると、シール部材を折り曲げる作業がスムーズに行われるようになる。
本発明の第7観点に係る空気調和装置によると、第1熱交換部及び第2熱交換部にシール部材を貼り付けるが故に、本体フレーム内において第1熱交換部及び第2熱交換部が占めるスペースが大きくなってしまうことはない。
本発明の一実施形態に係る熱交換器を備える空気調和装置の概略構成図。 室内ユニットの外観図。 室内ユニットの縦断面図。 フィルタガイドが本体ケーシング内に固定されている場合の本体ケーシング内部を表しており、室内ユニットから本体ケーシング、底フレーム及び室内ファンを取り除いた場合の図。 図4において、フィルタガイドからフィルタを外した場合の図。 フィルタガイドの外観図。 図6のフィルタガイドが前後方向に2つに分割された場合を表す図。 図3において、清掃機構付近を拡大した図。 清掃機構の外観図。 各熱交換部の外観を概略的に示す斜視図。 図3において、前側下方熱交換部の長手方向における上端部分付近及び前側上方熱交換部の長手方向における下端部分付近を、拡大した図。 本実施形態において、空間内に配置される第1シート部材の外観図。 図3において、前側上方熱交換部の長手方向における上端部分付近及び後側熱交換部の長手方向における上端部分付近を、拡大した図。 (a)貼り付けられる前の第2シール部材を、上から見た場合の図。 (b)貼り付けられる前の第2シール部材を、横から見た場合の図。 図6のフィルタガイドの分割部のうち、後側部分のみの外観図。 図15のフィルタガイドにおける後側部分の側面図。 図15のフィルタガイドにおける後側部分の一部分を、下から見た場合の図。 変形例Aにおける第1シール部材と、第1シート部材に取り付けられた係止部材とを表す図。
以下、本発明に係る空気調和装置について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置10の概略構成図である。空気調和装置10は、図1に示すように、屋外に設置される室外ユニット20と、室内の壁面に設置される室内ユニット30とで構成されたセパレートタイプの空調機である。室外ユニット20と室内ユニット30とは、冷媒配管Pi1,Pi2によって接続されており、これによって、蒸気圧縮式の冷媒回路11が形成されている。
このような空気調和装置10は、冷媒運転及び暖房運転を行うことができ、室内ユニットが設置された室内を空調対象空間として冷やしたり暖めたりすることができる。
次に、各ユニット20,30の構成について説明する。
(2)室外ユニットの構成
室外ユニット20は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張機構24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26と、室外ファン27とを有する。これらの各種機器は、室外ユニット20の室外ケーシング(図示せず)内部に配置されている。
(2−1)圧縮機
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入すると、この冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機構である。ここでは、圧縮機21として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機モータM21を駆動源として駆動される密閉式圧縮機が採用されている。これにより、圧縮機12の容量制御が可能になっている。即ち、圧縮機21は、容量可変自在なタイプの圧縮機である。
圧縮機モータM21は、3相のブラシレスDCモータであって、ステータ及びロータ等を有している。圧縮機モータM21は、室外制御部(図示せず)に接続されており、室外制御部によって運転周波数の制御が行われる。
(2−2)四路切換弁
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともに、ガス側閉鎖弁26と圧縮機21の吸入側とを接続する(図1における四路切換弁22の実線を参照)。暖房運転時には、四路切換弁22は、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに、室外熱交換器23のガス側と圧縮機21の吸入側とを接続する(図1における四路切換弁22の破線を参照)。つまり、四路切換弁22の採り得る接続状態は、空気調和装置10の運転種類に応じて変化する。
(2−3)室外熱交換器
室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。例えば、室外熱交換器23は、複数のフィンと、このフィンに挿入された複数の伝熱管とで構成されており、室内ファン27によって供給された室外空気と伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。室外熱交換器23は、その液側が膨張機構24に接続されており、ガス側が四路切換弁22に接続されている。
(2−4)膨張機構及び各種閉鎖弁
膨張機構24は、電動膨張弁で構成されている。膨張機構24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒を室内熱交換器40に送る前に減圧する。暖房運転時には、膨張機構24は、室内熱交換器40において放熱した高圧の液冷媒を室外熱交換器23に送る前に減圧する。
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、冷媒配管Pi1,Pi2の接続口に設けられた弁である。室外ユニット20内部において、液側閉鎖弁25は、膨張機構24に接続されている。ガス側閉鎖弁26は、四路切換弁22に接続されている。
(2−5)室外ファン
室外ファン27は、外気(即ち、屋外の空気)を室外ユニット20内に吸入して室外熱交換器23に供給した後に、当該空気を該ユニット20の外に排出する。室外ファン27としては、例えばプロペラファンが採用されている。室外ファン27は、室外ファンモータM27を駆動源として回転駆動される。
室外ファンモータM27は、3相のブラシレスモータであって、ステータ及びロータ等を有している。室外モータM27は、室外制御部(図示せず)に接続されており、室外制御部によって回転数制御が行われる。
(2−6)その他の構成
室外ユニット20は、冷媒圧力センサ、冷媒温度検知センサ、外気温度検知センサ等の様々なセンサの他、該ユニット20内の各種機器を制御する室外制御部等を有している。各センサは、室外制御部に接続されている。各センサの検出結果は、例えば圧縮機モータM21及び室外ファンモータM27の制御において用いられる。
(3)室内ユニットの構成
室内ユニット30は、図1〜図3に示すように、主として、本体フレーム31、室内熱交換器40、室内ファン50(ファンに相当)、フィルタ60、及び清掃機構70を有している。室内熱交換器40、室内ファン50、フィルタ60及び清掃機構70は、本体フレーム31内に配置されている。
なお、以下の説明においては、「上」「下」「左」「右」「正面」「背面」「水平」「鉛直」等の方向を示す表現を適宜用いている。これらは、特にことわりのない限り、室内ユニット30が図2に示す状態で室内の壁面等に設置された状態での各方向を表す。
(3−1)本体フレーム
本体フレーム31は、室内ユニット30を形作るものであって、空気の吸込口32aa,32ad及び吹出口32dbを有しており、室内熱交換器40及び室内ファン50等を収納している。本体フレーム31は、主として、本体ケーシング32と、底フレーム35と、フィルタガイド36とを有している。
なお、説明の便宜上、フィルタガイド36の構成については、フィルタ60の説明と共に「(3−4)フィルタ及びフィルタガイド」にて詳述する。以下では、本体ケーシング32及び底フレーム35の構成について説明する。
(3−1−1)本体ケーシング
本体ケーシング32は、図2に示すように、横方向(図2のW方向)に細長い箱状の形状を有している。具体的に、本体ケーシン32は、図2,3に示すように、天面板32a、前面板32b及び背面板32cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器40、室内ファン50及び清掃機構70等が収納されている。天面板32aは、主として、本体ケーシング32の天面を構成し、前面板32bは、主として、本体ケーシング32の正面を構成する。なお、前面板32bは、その上端が天面板32aの一部分に回動自在に支持され、ヒンジ式に動作することができる。背面板32cは、主として、本体ケーシング32の背面を構成している。この背面板32cが、室内の壁面に設置された取り付け板(図示せず)にビス止め等によって取り付けられることで、室内ユニット30は、室内の壁面に設置されることとなる。
図3に示すように、本体ケーシング32の天面板32aには、その前側から後側にかけて天面吸込口32aaが設けられている。この天面吸込口32aaからは、該吸込口32aa近傍の空気が、室内ファン50の駆動によって本体ケーシング32内部へと取り込まれる。取り込まれた空気は、室内熱交換器40に送られる。なお、図3の点線の矢印A1,A2は、一例として、天面吸込口32aaから吸い込まれて室内ファン50へと送られる空気流を表している。
本体ケーシング32の下面32dは、主として、底フレーム35の底部分35a(後述)によって構成されているが、下面32dには、下面吸込口32daと、吹出口32dbとが形成されている。
下面吸込口32daは、吹出口32dbよりも壁側に設けられており、吸込流路33a(後述)によって本体ケーシング32の内部と繋がっている。下面吸込口32daからは、下面吸込口32da近傍の室内空気が、室内ファン50の駆動によって本体ケーシング32内部へと取り込まれ、吸込流路33aを通って室内熱交換器40の後側熱交換部45(後述)へと送られる。図3の点線の矢印Bは、一例として、下面吸込口32daから後側熱交換部45へと送られる空気流を表している。
吹出口32dbは、下面吸込口32daよりも室内ユニット30の正面側に設けられており、吹出流路33bによって本体ケーシング32の内部と繋がっている。吹出口32dbからは、各吸込口32aa,32daから吸い込まれ室内熱交換器40にて熱交換された後の空気が、吹出流路33bを通って室内へと吹き出される。図3の点線の矢印Cは、吹出流路33から吹出口32dbを介して室内へと送られる空気流を表している。
吸込流路33aは、下面吸込口32daから底フレーム35の流路形成部分35b(後述)に沿って形成されている。吹出流路33bは、吹出口32dbから底フレーム35の流路形成部分35bに沿って形成されている。即ち、吸込流路33a及び吹出流路33bは、底フレーム35の流路形成部分35bを挟んで互いに隣接して位置していると言える。
また、吹出口32db付近には、図2及び図3に示すように、水平フラップ34が取り付けられている。水平フラップ34は、本体ケーシング32に対して回動自在に取り付けられており、フラップ用モータ(図示せず)によって駆動される。これにより、水平フラップ34は、空気調和装置10の運転状態に応じて吹出口32dbを開閉することができる。更に、水平フラップ34は、吹出口32dbから吹き出された空気がユーザの所望する方向へと案内されるように、空気の吹き出し方向を変更する役割を担う。
(3−1−2)底フレーム
図3に示すように、底フレーム35は、底部分35aと流路形成部分35bとで構成されている。
底部分35aは、本体ケーシング32の下面32dの少なくとも一部を構成する要素であって、底フレーム35のうち室内ユニット30の外部に露出している部分である。そのため、室内ユニット30の下面視において、ユーザは、底部分35aを目視することができる。
流路形成部分35bは、底フレーム35のうち、本体ケーシング32の内部に位置する要素である。流路形成部分35bは、底部分35aの一端から上方に延びており、且つ室内ファン50の形状に沿って湾曲した形状を有している。
(3−2)室内熱交換器
室内熱交換器40は、本体ケーシング32内部において、底フレーム35の流路形成部分35bに取り付けられている。室内熱交換器40は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には、冷媒の放熱器として機能することで、冷媒回路11内を循環している冷媒と室内熱交換器40を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
このような室内熱交換器40は、図3に示すように、側面視において両端が下方に向いて屈曲する概ね逆V字型の形状を有し、その下方に室内ファン50が位置している。つまり、室内熱交換器40は、複数の主熱交換部41,43,45を有しており、複数の主熱交換部41,43,45は、室内ファン50を、室内ファン50の前方から上方を介して後方へと渡って覆うようにして位置している。
以下では、説明の便宜上、このような形状を有する室内熱交換器40のうち、室内ファン50の後側に位置する主熱交換部を、「後側熱交換部45」という(第2熱交換部に相当)。室内熱交換器40のうち、室内ファン50の前側に位置する主熱交換部は、更に上下方向に分割されているが、そのうち下方に位置する主熱交換部を、「前側下方熱交換部41」という。室内ファン50の前側且つ上方に位置している主熱交換部を、「前側上方熱交換部43」という(第1熱交換部に相当)。
更に、室内熱交換器40は、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44を有している。下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、それぞれ、室内ファン50の前側に位置する主熱交換部41,43よりも空気の流れ方向上流側において、各熱交換部41,43に対応し且つ接触するようにして配置されている。下方補助熱交換部42及び下方補助熱交換部44は、暖房運転時(即ち、室内熱交換器40が凝縮器として機能する場合)に、液冷媒を過冷却する過冷却域として機能する熱交換部である。具体的に、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43それぞれの冷媒経路を延長することで、室内熱交換器40全体としての熱交換能力を向上させるために設けられた熱交換部である。
ところで、室内熱交換器40が前側下方熱交換部41、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45を有することによって、室内熱交換器40が部分的に乾いてしまったり、室内ファン50及び室内ファン50周辺においては結露や異音が生じたりする虞がある。これに対し、本実施形態の室内熱交換器40には、これらの問題を防ぐための対策が講じられている。この対策の詳細を含め、本実施形態に係る室内熱交換器40の詳細については、「(4)室内熱交換器の詳細構成」にて説明する。
(3−3)室内ファン
室内ファン50は、遠心送風機である。具体的に、室内ファン50は、図3にて示された空気流A1,A2,B,Cを形成する(空気流A1,Bは、第1空気流に相当)。つまり、室内ファン50は、空気を各吸込口32aa,32daを介して本体ケーシング32内に吸い込むと共に、吸い込んだ空気を室内熱交換器40へと向かわせて熱交換させ、熱交換後の空気を吹出口32dbを介して本体ケーシング32内から室内に吹き出す。室内ファン50は、例えばシロッコファンで構成されており、図1に示すように、室内ファンモータM50を駆動源として回転駆動される。
室内ファンモータM50は、ロータ及びステータによって構成される3相のブラシレスDCモータである。室内ファンモータM50は、室内制御部(図示せず)によってインバータ駆動制御がなされる。このインバータ駆動制御によって、室内ファン50の回転が調整され、これにより室内へと供給される空気量(つまり、風量)の調整が行われる。
(3−4)フィルタ及びフィルタガイド
(3−4−1)フィルタ
図3に示すように、フィルタ60は、主として本体ケーシング32の天面板32aと室内熱交換器40との間、つまりは室内熱交換器40に対して空気の流れ方向の上流側に配置されている。フィルタ60は、本体ケーシング32の内部に着脱自在に装着されることができ、本体ケーシング32内部に装着されている際には、室内熱交換器40(より具体的には、各熱交換部41〜45)を覆っている。
そして、フィルタ60は、フィルタ60の前後方向における後側端部60bが、室内熱交換器40の頂点40aよりも下方に位置する形状を有している。より詳細には、フィルタ60は、その略中央の部分がケーシング32の天面板32aに沿って延びている。更には、フィルタ60は、その前後方向における前側端部60a及び後側端部60bが室内熱交換器40の頂点40aよりも下方に垂れ下がっていることで室内熱交換器40の上方を覆う、いわゆる略逆U字形状を有している。
なお、本実施形態では、フィルタ60の後側端部60bは、後側熱交換部45をほぼ覆う位置にまで達している。フィルタ60の前側端部60aは、前側上方熱交換部43及び上方補助熱交換部44全てを覆い、且つ前側下方熱交換部41及び下方補助熱交換部42の上部を部分的に覆う位置にまで達している。これにより、後側熱交換部45に対応するフィルタ60の部分は、主に下面吸込口32daから吸い込まれて後側熱交換部45へと向かう空気流B(第1空気流に相当)における空気から、塵埃を除去することができる。前側上方熱交換部43及び前側下方熱交換部41に対応するフィルタ60の部分は、主に天面吸込口32aaから吸い込まれて各主熱交換部43,41へと向かう空気流A1,A2(空気流A1は、第1空気流に相当)における空気から、塵埃を除去することができる。即ち、フィルタ60は、室内熱交換器40の表面が、空気中の塵埃によって汚染されるのを防ぐためのものであると言うことができる。
このようなフィルタ60は、例えば、樹脂製の糸で平織りまたは綾織された網であって、環形状(つまり、無端ベルト状)に成形されており、支持枠(図示せず)に掛け渡されている。支持枠に掛け渡されたフィルタ60は、図4に示すように、室内ユニット30の正面視において、右側と左側とに並ぶようにして2つ設けられている。これらのフィルタ60には、一般のフィルタに見られるような補強用の縁やリブが設けられていないため、フィルタ60は、自身で安定した形状を維持することができない。そのため、フィルタ60は支持枠に掛け渡されることで、環形状の形状を保っている。
(3−4−2)フィルタガイド
フィルタガイド36は、図3に示すように、室内熱交換器40の上方、具体的には各熱交換部41〜45よりも空気流A1,A2,Bの流れ方向上流側に位置している。フィルタガイド36は、図3〜5に示すように、清掃機構70の一部分であるフィルタ駆動部72及びブラシ駆動部74を支持する。そして、フィルタ60の室内ユニット30への装着の際、フィルタ60は、フィルタガイド36に沿って本体ケーシング32の正面側から内部へと差し込まれることとなるが、フィルタガイド36は、このフィルタ60を本体ケーシング32の背面側へと導くと共に該フィルタ60を支持する。
より具体的には、フィルタガイド36は、図3〜6に示すように、その略中央の部分が本体ケーシング32の天面板32aに沿って延びており、更にはその前後方向における前側端部36a及び後側端部36bが室内熱交換器40の頂点40aよりも下方に垂れ下がっていることで室内熱交換器40の上方を覆う形状を有している。即ち、前側端部36a及び後側端部36bのみに着目すると、フィルタガイド36は、下方に開いているいわゆる略逆U字型の形状を有している。
そして、図4〜6に示すように、フィルタガイド36は、フィルタガイド36の左右方向のほぼ中央を前後方向に延びる仕切部36cを挟んで位置している左側部分37及び右側部分38を有している。左側部分37及び右側部分38の上面には、図4に示すように、支持枠に掛け渡されたフィルタ60が装着される。フィルタ60は、本体ケーシング32への装着の際、まずは図5に示されるフィルタガイド36において本体ケーシング32の正面側から本体ケーシング32内へと差し込まれると、フィルタ60の後側端部60bがフィルタガイド36の後側端部36b付近に至るまで、フィルタガイド36の左側部分37及び右側部分38の上面に沿ってスライドされる。これにより、フィルタ60は、図4に示すように、フィルタガイド36の上面に位置することとなる。そのため、図5,6に示すように、フィルタガイド36の正面視において、左側部分37及び右側部分38それぞれの左右端部37a,37b,38a,38bには、フィルタ60がスライドスライドするためのスライド機構(図示せず)が設けられており、支持枠に掛け渡されたフィルタ60の端面が対峙する。スライド機構は、詳細には、溝や複数の突起等で形成されている。即ち、各左右端部37a,38b,37a,38bにおけるスライド機構は、フィルタ60をフィルタガイド36上にて移動させるための構成であると言うことができ、フィルタ60の本体ケーシング32への装着時のみならず、フィルタ60の清掃時においてフィルタ60を移動させる場合にも有益な構成である。
更に、フィルタガイド36は、図7に示すように、前後方向に2つに分割されることができる。特に、フィルタガイド36は、室内熱交換器40の頂点40aよりも前方(つまり、室内ユニット30の正面側)において、2つの分割部39a,39bに分割されている。2つの分割部39a,39bのうち、前側に位置する分割部39aは、清掃機構70のフィルタ駆動部72及びブラシ駆動部74を支持している。これらの駆動部72,74は、いずれも比較的メンテナンスを必要とする構成要素である。故に、後側に位置する分割部39bを本体ケーシング32内に位置させたまま、前側に位置する分割部39aを本体ケーシング32から取り出すことで、これらの駆動部72,74も共に取り出すことが可能となっている。なお、2つの分割部39a,39bは、フィルタ駆動部72及びブラシ駆動部74のメンテナンス時以外においては、螺子(図示せず)等によって互いに連結された状態を保っている。つまり、フィルタガイド36は、フィルタ駆動部72及びブラシ駆動部74のメンテナンス時、螺子が外されることによって、2つの分割部39a,39bに分割される。
更に、フィルタガイド36のうち、後側に位置する分割部39bには、図13,15〜〜17に示すように、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48が形成されている。浮き上がり防止部材48については、「(4)室内熱交換器の詳細構成」にて説明する。
(3−5)清掃機構
清掃機構70は、図3,8に示すように、本体ケーシング32内部において、フィルタ60付近、より具体的にはフィルタ60の下部の折り返し部分近傍に位置している。清掃機構70は、フィルタ60の清掃のみならず、フィルタ60を直接清掃するブラシ73(後述)の清掃も行うものであって、図3〜5,8〜9に示すように、清掃機構用フレーム71、フィルタ駆動部72(移動部に相当)、ブラシ73、ブラシ駆動部74、ブラシ清掃部75、塵埃受け部77及び圧縮ローラ78を有している。
(3−5−1)清掃機構用フレーム
清掃機構用フレーム71は、図9に示すように、室内ユニット30の長手方向(図1,9のW方向)に沿った細長い形状を有しており、その内部にはブラシ73が着脱可能に取りつけられている。図8に示すように、清掃機構用フレーム71の上面には、開口部71aが形成されており、清掃機構用フレーム71は、フィルタ60下部の折り返し部分の更に下方に位置している。そのため、清掃機構用フレーム71の開口部71aを介してブラシ73の一部が、清掃機構用フレーム71の上方の空間に露出しつつ、且つ開口部71aを介してフィルタ60に直接接触できるようになっている。
(3−5−2)フィルタ駆動部
フィルタ駆動部72は、フィルタ60を移動させるためのものであって、図4,5,8に示すように、ローラ72aやローラ用モータ(図示せず)等で構成される。ローラ72aの周面には、いわゆるパイル織りされた織物基布が貼り付けられている。ローラ72aの周面における織物基布はフィルタ60の網目に入り込んでおり、ローラ72aとフィルタ60との間には滑りが生じ難くなっている。ローラ用モータは、その出力軸がローラ72aの回転軸に接続されている。ローラ用モータが駆動することで、ローラ72aが回転し、フィルタ60がフィルタガイド36に沿って周回することができるようになる。
(3−5−3)ブラシ
ブラシ73は、図9に示すように、清掃機構用フレーム71と同様、室内ユニット30の長手方向(図1のW方向)に沿って細長い形状を有しており、長手方向に直交する断面が略円形の形状を有している。ブラシ73は、フィルタ60に直接接触することにより、フィルタ60から塵埃を除去する。このようなブラシ73は、図8に示すように、芯材73aと、芯材73aの周面に設けられた複数の線材73bとによって構成されている。線材73bは、フィルタ60に接触可能な長さを有している。
また、ブラシ73は、清掃機構用フレーム71に対して回転可能に設けられている。
(3−5−4)ブラシ駆動部
ブラシ駆動部74は、ブラシ73を回転させるためのものであって、例えばステッピングモータで構成される。モータであるブラシ駆動部74の出力軸は、ブラシ73の回転軸に接続されており、ブラシ73は、ステッピングモータが駆動することで回転することができる。
本実施形態に係るブラシ駆動部74は、フィルタ60の移動が停止している際には、ブラシ73を回転させる。また、ブラシ駆動部74は、フィルタ60が移動している際は、ブラシ73を回転停止の状態にする。このようなフィルタ60及びブラシ73の動作により、ブラシ73は、移動中のフィルタ60から塵埃を除去することができる。
(3−5−5)ブラシ清掃部
ブラシ清掃部75は、図9に示すように、清掃機構用フレーム71に取り付けられており、図8に示すように、ブラシ73の回転軸方向に沿って配置されている。更に、ブラシ清掃部75は、清掃機構用フレーム71の背面からブラシ73に向けて突出しており、ブラシ73の回転方向(つまり、図8のブラシ73部分における矢印の方向)に逆らうようにして傾斜している。これにより、ブラシ清掃部75は、ブラシ73が図8の矢印の方向に回転する場合、ブラシ73の線材73bの間の塵埃を掻き落とすことができる。
(3−5−6)塵埃受け部
塵埃受け部77は、図3,8に示すように、清掃機構用フレーム71に取り付けられた状態でブラシ73及びブラシ清掃部75の下方に配置される。塵埃受け部77内には、ブラシ清掃部75によってブラシ73から掻き落とされた塵埃が貯められる。また、塵埃受け部77は、清掃機構用フレーム71に対し着脱可能に取り付けられているため、ユーザは、塵埃受け部77を清掃機構用フレーム71及び本体ケーシング32から取り出して、塵埃受け部77内にたまった塵埃を容易に処理することができる。
(3−5−7)圧縮ローラ
圧縮ローラ78は、円柱状の棒状部材であって、清掃機構用フレーム71に回転可能に支持されている。ここでは、圧縮ローラ78は、図8に示すように、ブラシ清掃部75の付近において、ブラシ73に接触するようにして位置している。これにより、ブラシ73が図8の矢印の方向へと回転した際、圧縮ローラ78は、ブラシ73の回転に追従して、ブラシ73の回転方向とは逆の方向に回転する。これにより、塵埃受け部77内に溜まった塵埃は圧縮されるため、塵埃受け部77内には塵埃が比較的多く入るようになる。
更に、圧縮ローラ78の回転により、比較的粘度の高い塵埃は、塵埃受け部77へと確実に送られる。
(3−6)その他の構成
その他、室内ユニット30は、図示してはいないが、吸込空気温度センサ等の各種センサ、及び室内ユニット30内の各種機器を制御する室内制御部等を有している。
各センサは、室外制御部に接続されている。各センサの検出結果は、例えば室内ファンモータM50の制御において用いられる。
(4)室内熱交換器の詳細構成
室内熱交換器40は、上述したように、3つの主熱交換部として、前側下方熱交換部41、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45を有している。室内熱交換器40は、2つの補助熱交換部として、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44を有している。更に、本実施形態に係る室内熱交換器40は、結露及び異音の発生を防ぐための対策部材として、第1シール部材46、第2シール部材47(シール部材に相当)及び浮き上がり防止部材48を有している。
(4−1)各熱交換部において共通している構成
ここで、各熱交換部41〜45の構成について説明する。図10は、各熱交換部41〜45の外観を概略的に示す斜視図である。
前側下方熱交換部41は、複数のフィン41aと複数の伝熱管41cとを有する。
複数のフィン41aは、薄いアルミニウム製の平板であって、それぞれ略鉛直方向(即ち、図10のY方向)に延設されている。各フィン41aは、水平方向、つまりは図10のX方向に重なるようにして配置されている。そして、各フィン41aには、複数の貫通孔41bが形成されている。複数の貫通孔41bは、互いに所定間隔離れており、例えば1枚のフィン41aにつき、縦に3列かつ横に4列以上形成されている。このようなフィン41aには、フィン41aが重ねられている方向に対し垂直な方向に空気が流れる。つまり、図10において、空気は、X方向及びY方向に対し垂直な方向に流れる。
複数の伝熱管41cは、図10に示すように、フィン41aの貫通孔41bに挿入されることで、フィン41aを貫通するようにして配置される。各伝熱管41cの外径は、貫通孔41bとほぼ同じ大きさである。図10では、一例として、伝熱管41cが、Y方向に沿って隣接している2つの貫通孔41b同士を繋いでいる場合を表している。
他の熱交換部42〜45の構成は、上述した前側下方熱交換部41と同じ構成を有する。つまり、各熱交換部42〜45は、それぞれ、複数のフィン42a,43a,44a,45aと複数の伝熱管42c,42c,44c,45cとを有する。各フィン42a〜45aは、薄いアルミニウム製の平板であって、それぞれ略鉛直方向(即ち、図10のY方向)に延設されている。各フィン42a〜45aには、複数の貫通孔42b,43b,44b,45bが形成されており、この貫通孔42b〜45bには、伝熱管42c〜45cが挿入される。
(4−2)室内ファンの前方付近について
次に、図3において、室内ファン50の前方付近における室内熱交換器40の部分について説明する。
(4−2−1)前側下方熱交換部、前側上方熱交換部及び第1空間について
図3,11に示すように、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43は、側面視における互いの長手方向同士が交差するようにして、隣接して配置されている。具体的には、前側上方熱交換部43は、その側面視において、室内熱交換器40の頂点40aから前方且つ下方に向かって傾斜しており、前側下方熱交換部41は、前側上方熱交換部43との接触部分から後方且つ下方に向かって傾斜している。図11に示すように、前側下方熱交換部41の長手方向の端面のうち上端側の端面41eと、前側上方熱交換部43の長手方向の端面のうち下端側の端面43eとは、一部分40bにおいて近接してはいるが、この部分40bを除いては、第1空間Sq1をあけて対向している。一部分40bは、各熱交換部41,43が有する複数の伝熱管41c,43cの列のうち、一番室内ファン50寄りの列付近である。即ち、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43は、側面視において、互いの長手方向の端面41e,43eの間に第1空間Sp1が形成されるようにして配置されている。
第1空間Sq1は、室内ファン50の前側に位置する主熱交換部41,43の折り曲げ部分に位置していると言うことができ、前側上方熱交換部43と前側下方熱交換部41との上下方向における間に形成されている。そして、第1空間Sq1は、一部分40bよりも空気流れ方向の上流側に位置している。更に、第1空間Sq1は、側面視において、空気流れ方向上流側、つまりは前方に向かって開く略V字形状を有している。
この第1空間Sq1においては、第1空間Sq1に位置する主熱交換部41,43の厚さが薄くなっているために、室内ファン50に向けて空気が流れやすくなっている。そのため、図11に示すように、第1空間Sq1内には、第1シール部材46が位置している。
(4−2−2)第1シール部材について
第1シール部材46は、前側上方熱交換部43の端面43eの一部分及び前側下方熱交換部41の端面41eの一部分を覆うようにして、第1空間Sq1内に位置している。この第1シール部材46は、図12に示すように、室内ユニット30の長手方向(つまり、W方向)に延びる細長い軟質状の部材で構成されており、その断面は矩形状となっている。軟質状の部材としては、発泡部材、ゴム部材、液状シリコン等であるシリコン部材のうち、少なくとも1つが挙げられる。
第1シール部材46の高さL1及び幅L2は、同じであっても良いし、異なっていてもよい。本実施形態では、高さL1と幅L2とが同じ場合、即ち、第1シール部材46の断面形状が特に正方形状である場合を例に採る。高さL1及び幅L2は、側面視における第1空間Sq1の最大高さh1よりも大きい。例えば、最大高さh1が“約1cm”であるとした場合、第1シール部材46の高さL1及び幅L2は、“約1.3cm”であることができる。
なお、本実施形態に係る第1シール部材46の表面には、例えば接着剤等の、第1シール部材46を第1空間Sq1に固定させるためのものは何ら付着していない。第1シール部材46は、純粋に軟質状の部材のみによって構成されている。このように、第1シール部材46が軟質状の部材で構成されていることにより、第1シール部材46の表面が各主熱交換部41,43の端面41e,43eに接触した際、第1シール部材46は各端面41e,43eの形状に応じて容易に変形する。これにより、第1シール部材46は、各主熱交換部41,43の第1シール部材46との接触面である端面41e,43eを傷つけることなく、各端面41e,43eの一部分を覆うことができる。特に、第1シール部材46は、軟質状の部材であるが故に、各熱交換部41,43の端面41e,43eの形状に沿って容易に変形することができるため、柔軟性の高い部材であると言える。
(4−2−3)下方補助熱交換部及び上方補助熱交換部について
上述した第1シール部材46は、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44によって第1空間Sq1に固定されている。
上方補助熱交換部44は、側面視において、前側上方熱交換部43の側面に接触しつつ、前側上方熱交換部43の長手方向に沿って頂点40a付近から前方且つ下方に向かって傾斜している。上方補助熱交換部44の長手方向における下端側の端面44eは、前側上方熱交換部43の下端側の端面43eよりも下方に位置している。下方補助熱交換部42は、側面視において、前側下方熱交換部41の側面に接触しつつ、前側下方熱交換部41の長手方向に沿って上方補助熱交換部44の端面44e側から後方且つ下方に向かって傾斜している。下方補助熱交換部42の長手方向における上端側の端面42eは、前側下方熱交換部41の上端側の端面41eよりも上方に位置している。特に、上方補助熱交換部44の端面44eと下方補助熱交換部42の端面42eとは、一部分40cにおいてほぼ接触しており、この部分40cを頂点として空気流れ方向の上流側、つまりは前方に向かって開く略V字形状を有している。即ち、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、側面視において、室内ファン50側である空気流れ方向の下流側、つまりは後方に向かって開く略V型形状を形成している。従って、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、補助熱交換部42、44全体が上下方向における略中央部で折り曲げられたような形状であると言うことができる。
このように配置されている下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44によって、第1空間Sq1は、外部から概ね遮断されている。そのため、第1シール部材46は、各補助熱交換部42,44、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43によって閉じられた第1空間Sq1の中に、位置している。特に、図12に示される第1シール部材46の高さL1及び幅L2は、図11に示される第1空間Sq1の最大高さh1よりも大きい。そのため、本実施形態に係る下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、第1空間Sq1内に位置する第1シール部材46を前側下方熱交換部41及び前側上方補助熱交換部43側に押し付けて、第1シール部材46を第1空間Sq1の形状に合わせて変形させる。つまり、本実施形態に係る下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、第1シール部材46とは別の部材でありながらも、第1シール部材46が第1空間Sq1の外部(具体的には、空気流れ方向の上流側)へと出ることを防止するための防止部材の役割を担っている。
まとめると、本実施形態に係る第1シール部材46により、第1空間Sq1を介して室内ファン50側へと流れようとする空気の流れが遮断される。第1シール部材46は、軟質状の部材で構成されており、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44によって前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43に押し付けられることで、第1空間Sq1内の形状に合わせて容易に変形する。すると、吸込口32aa,32daから第1空間Sp1側へと流れてくる空気は、第1空間Sp1内を通過せずに、各主熱交換器41,43の側面側へと逃げるようになる。そのため、第1空間Sq1においては、室内熱交換器40が肉薄となっているが、この第1空間Sp1には空気が流れないために、第1空間Sp1における乾きを防止することができる。従って、各熱交換部41〜44の第1シール部材46との接触面を傷つけることなく、室内ファン50及びその周辺の結露及び異常音の発生要因を抑えることができる。特に、本実施形態に係る下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44は、第1シール部材46を第1空間Sq1内に閉じ込めているため、第1シール部材46が第1空間Sq1の外部へと出ることを防止するための防止部材を、別部材として設ける必要がない。従って、防止部材を別部材で設ける場合に比してコストをかけることなく、且つ室内熱交換器40の大きさを広げずに保っておくことができる。
なお、各主熱交換部41,43の伝熱管41c,43cの列数が多くなればなる程、主熱交換部41,43自体の厚さが増す。すると、必然的にも第1空間Sp1が大きくなり、空気流のバランスが崩れ、第1空間Sp1は乾いてしまう傾向にある。第1シール部材46は、この渇きを防止するためにも、第1空間Sp1内に配置されていると言える。
なお、このような第1シール部材46は、各熱交換器41〜45を図3に示すように組み立てた後に、取り付けられる。
(4−3)室内ファンの上方付近について
次に、図3において、室内ファン50の上方付近における室内熱交換器40の部分について説明する。
(4−3−1)前側上方熱交換部、後側熱交換部及び第2空間について
図3,13に示すように、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45は、側面視における互いの長手方向同士が交差するようにして、隣接して配置されている。具体的には、前側上方熱交換部43は、その側面視において、室内熱交換器40の頂点40aから前方且つ下方に向かって傾斜しているが、後側熱交換部45は、前側上方熱交換部43との頂点40a、つまりは前側上方熱交換部43との隣接部分から後方且つ下方に向かって傾斜している。即ち、後側熱交換部45は、鉛直方向に対して前面側に倒れるようにして傾斜している。そして、隣接部分である頂点40a付近において、前側上方熱交換部43の長手方向の端面のうち上端側の端面43fと、後側熱交換部45の長手方向の端面のうち上端側の端面45fとの間には、第2空間Sq2が形成されている。
第2空間Sp2は、室内ファン50の上方に位置する主熱交換部43,45の折り曲げ部分に位置していると言うことができ、前側上方熱交換部43と後側熱交換部45との前後方向における間に形成されている。第2空間Sq2は、側面視において、空気流れ方向上流側、つまりは上方に向かって開く略V字形状を有している。そして、頂点40a付近における各主熱交換部43,45の表面、つまりは第2空間Sq2を定義している各端面43f,45fは、凹凸形状を有している。具体的に、端面45fと端面43fとの接触部分は、下方に凹んでおり、端面43f自体にも平坦ではなく凹凸が見られる。
この第2空間Sq2においては、該空間Sq2に位置する主熱交換部43,45の厚さが薄くなっている。特に、頂点40a部分は、室内熱交換器40の厚さが一番薄くなっている。故に、第2空間Sp2においては、室内ファン50に向けて空気が流れやすく、且つ乾きやすくなっている。そのため、図13に示すように、第2空間Sq2内には、第2シール部材47が位置している。
(4−3−2)第2シール部材について
第2シール部材47は、前側上方熱交換部43の端面43fの一部分及び後側熱交換部45の端面45fの一部分を覆うようにして、第2空間Sq2内における各主熱交換部43,45の頂点40a付近に貼り付けられている。図14に示すように、第2シール部材47は、室内ユニット30の長手方向(つまり、W方向)に延びる細長いシート状の部材で構成されており、その断面は矩形形状となっている。
そして、第2シール部材47は、全体的に折り曲げ自在な材質で構成されている。具体的に、第2シール部材47は、図14(b)に示すように、シール部材本体47aと、接着層47b(接着部に相当)とを有している。
シール部材本体47aは、例えば図14のW方向に薄く延ばされた発泡スチロール等の発泡部材またはゴム部材で構成されており、図14(a)に示すように、折り目47cが形成されている。折り目47cは、第2シール部材47の貼り付け位置である各端面43f,45fの有する凹凸形状に沿って、作業者が第2シール部材47を確実に折り曲げることができるようにするために、ミシン目等によって形成されている。特に、折り目47cは、第2シール部材47が各端面43f,45fに貼り付けられる際に、端面43fの凸部、つまりは山となる部分40aaに対応するシール部材本体47aの部分に、形成されている。これは、第2シール部材47の貼り付け工程時、作業者は、第2シール部材47をある程度折り曲げてから該端面43f,45fに貼り付けるが、この際、第2シール部材47の谷折りの部分よりも山折りの部分の方が、癖がつきにくいためである。
接着層47bは、シール部材本体47aを頂点40a付近に接着させるための層である。接着層47bは、第2シール部材47のうち、各端面43f,45fと直接接触する部分であって、シール部材本体47aの裏面全体に渡って形成されている。接着層47bは、粘着力のある物質で形成されており、いわば第2シール部材47の接着剤としての役割を担っている。
このような第2シール部材47の厚さthは、第2シール部材47が貼り付けられる第2空間Sq2の、断面視における高さに応じて適宜決定される。具体的に、本実施形態に係る第2シール部材47の厚さthは、シール部材本体47a及び接着層47bを含めた状態にて、約3mm以下となっている。第2シール部材47の厚さthを約3mmよりも厚くしてしまうと、本体フレーム31の大きさを全体的に大きくするか、もしくは室内熱交換器40等の位置を全体的に下方へと下げざるを得なくなるためである。特に、本実施形態では、第2シール部材47の厚さthは、約2mmであることが好ましい。
また、図13に示すように、頂点40a付近において、第2シール部材47は、側面視における上方補助熱交換部44の長手方向の上端側の端面44fには差し掛かることなく、前側上方熱交換部43の端面43fから後側熱交換部45の端面45fの約半分にかけて貼り付けられている。特に、頂点40aにおいては、前側上方熱交換部43のフィン43aにおける上端部分及び後側熱交換部45のフィン45aにおける上端部分が、それぞれ、貼り付けられる第2シール部材47の延びる方向に折り曲げられることで、各端面43f,45fが構成されている。従って、第2シール部材47は、各主熱交換器43,45に貼り付けられた際、フィン43a,45aの折り曲げ部分に接触することとなる。なお、フィン43a,45aの折り曲げ方向とは、室内ユニット30の左右方向、つまりは隣に位置するフィン43a,45aの方向が挙げられる。
このように、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の隣接部分である頂点40a付近に貼り付けられることで、第2シール部材47は、各吸込口32aa,32adから前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45側へと向かう第1空気流A1(例えば、図13に示される第1空気流A11,A12,A13)のうち、頂点40a付近へと向かう第2空気流A13を遮断する。これにより、空気は、室内熱交換器40の肉薄部分である第2空間Sq2を介して室内ファン50へと向かずに、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の側面側に回りこみ、これらの主熱交換部43,45を介して室内ファン50へと流れるようになる。従って、第2空気流A13によって、頂点40a付近が乾き状態となることを確実に防ぐことができ、各主熱交換部43,45の熱交換能力を維持することができる。また、第2シール部材47は、シート状の部材であって、各主熱交換部43,45の端面43f,45fの形状に沿って貼り付けられることができる。そのため、第2シール部材47は、各熱交換部43,45の端面43f,45fの形状に沿って容易に変形することができ、柔軟性が高い部材であると言える。
なお、本実施形態においては、第1シール部材46及び第2シール部材47は、長手方向における長さ(図12及び図14のW方向)がほぼ等しい。
なお、各主熱交換部43,45の伝熱管43c,45cの列数が多くなればなる程、主熱交換部43,45自体の厚さが増す。すると、必然的にも第2空間Sp2が広くなり、空気流のバランスが崩れ、第2空間Sp2はより乾いてしまう傾向にある。第2シール部材47は、この渇きをより防止するためにも、第2空間Sp2内に配置されているのである。
なお、このような第2シール部材47は、各熱交換器41〜45を図3に示すように組み立てた後に、貼り付けられる。その後、フィルタガイド36が装着されることとなる。
(4−3−3)浮き上がり防止部材について
更に、第2シール部材47の上方には、図13に示すように、浮き上がり防止部材48が位置している。図13,図15〜17に示すように、浮き上がり防止部材48は、本体フレーム31におけるフィルタガイド36において、第2シール部材47の貼り付け位置に対応するようにして形成されており、フィルタガイド36から頂点40a付近側、つまりは概ね鉛直下方へと突出している。浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止するための部材である。
そして、浮き上がり防止部材48は、フィルタガイド36と同じ材質(樹脂等)で形成されており、側面視において、互いに間隔を空けて4つ設けられている。特に、本実施形態に係る4つの浮き上がり防止部材48全ては、2つに分割されたフィルタガイド36のうち、後側に位置する分割部39bに形成されている。4つの浮き上がり防止部材48は、分割部39bの右側部分38における右側端部38bから左側部分37における左側端部37aにかけて、室内ユニット30の長手方向(図2,15,17のW方向)に沿って形成されている。以下では、説明の便宜上、前方側から後方側にかけて順に並んでいる4つの浮き上がり防止部材48それぞれを、「第1浮き上がり防止部材48a」「第2浮き上がり防止部材48b」「第3浮き上がり防止部材48c」「第4浮き上がり防止部材48d」と呼称する(図16,17参照)。
図13,15〜17に示すように、第1浮き上がり防止部材48aは、4つの浮き上がり防止部材48a〜48dのうち、一番前方に位置しており、その位置は、第2シール部材47の前側端部47dと対応している。そして、第1浮き上がり防止部材48aは、図17に示すように、下方に突出した状態を維持したまま、W方向に沿って途切れることなく直線状に延びている。第1浮き上がり防止部材48aの突出高さは、図13に示すように、第2シール部材47の前側端部47dを押さえることができる程度である。従って、第1浮き上がり防止部材48aは、第2空間Sp2における前方の壁の役割を担っていると言える。
第2浮き上がり防止部材48bは、第1浮き上がり防止部材48aから所定間隔を空けて、第1浮き上がり防止部材48aの後方且つ第1浮き上がり防止部材48aの隣に位置している。第2浮き上がり防止部材48bの位置は、図13に示すように、前側上方熱交換部43の端面43f上であって、且つ端面43fの凸部、つまりは第2シール部材47が山となる部分40aaに対応している。第2浮き上がり防止部材48bは、図17に示すように、下方に突出した状態を維持したまま、W方向に沿って途切れることなく直線状に延びている。第2浮き上がり防止部材48bの突出高さは、図13に示すように、第2シール部材47が山となる部分40aaに到達できる程度である。なお、第2浮き上がり防止部材48bの突出先端部は、第2シール部材47が山となる部分40aaに接触していてもよい。
第3浮き上がり防止部材48cは、第2浮き上がり防止部材48bから所定間隔を空けて、第2浮き上がり防止部材48bの後方且つ第2浮き上がり防止部材48bの隣に位置している。第3浮き上がり防止部材48cの位置は、図13に示すように、前側上方熱交換部43の端面43fと後側熱交換部45の端面45fとが接触しており凹部となっている部分、つまりは第2シール部材47が谷となる部分40abに対応している。第3浮き上がり防止部材48cは、図17に示すように、W方向に沿って一定の間隔を空けて位置する複数の突出部分48ca,48cb,48cc,48cd,48ceによって構成されている。突出部分48ca〜48ceは、W方向に沿った長さが短い突出部分48cb,48cdと、W方向に沿った長さが長い突出部分48ca,48cc,48ceとに区別することができ、長い突出部分48ca,48cc,48ceと短い突出部分48cb,48cdとが、交互に配置されている。
そして、全ての突出部分48ca〜48ceの突出高さは同じであって、各突出部分48ca〜48ceの突出先端部は、図13に示すように、第2シール部材47が谷となる部分40abから所定距離(例えば約1mm)離れた部分にまで達している。つまり、各突出部分48ca〜48ceは、第2シール部材47を完全に押さえるわけではなく、更に言うのであれば第2シール部材47と非接触であってもよいが、第2シール部材47が各端面43f,45fから剥離される程度を最小限に押さえている。また、第2シール部材47が谷となる部分40abの位置が室内熱交換器40の個体差によってばらつく可能性もあるため、各突出部分48ca〜48ceの突出先端部は、設計上、あえて部分40abから所定距離離れた部分まで達した状態となっている。
第4浮き上がり防止部材48dは、4つの浮き上がり防止部材48a〜48dのうち、一番後方に位置しており、その位置は、第2シール部材47の後側端部47eと対応している。第4浮き上がり防止部材48dは、図17に示すように、下方に突出した状態を維持したまま、W方向に沿って途切れることなく直線状に延びている。第4浮き上がり防止部材48dの突出高さは、図13に示すように、第2シール部材47の後側端部47eを押さえることができる程度である。従って、第4浮き上がり防止部材48dは、第2空間Sp2における後方の壁の役割を担っていると言える。
まとめると、浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47の両端部である前側端部47d及び後側端部47eが前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45それぞれに接触するように、前側端部47dを前側上方熱交換部43に押さえ、且つ後側端部47eを後側熱交換部45に押さえていると言える。第2シール部材47の前側端部47d及び後側端部47eは、第2シール部材47の端の部分となるため、比較的剥離され易い部分ではある。しかし、第2シール部材47の上方には上述した浮き上がり防止部材48が位置しているため、第2シール部材47の剥離が防止される。また、仮に第2シール部材47が各主熱交換部43,45から剥離されたとしても、第2シール部材47は、各主熱交換部43,45から所定距離以上浮き上がることはない。
更に、浮き上がり防止部材48における第1及び第4浮き上がり部材48a,48dは、第2シール部材47の前側端部47d及び後側端部47eにおいて、第2空間Sp2を、当該空間Sp2を除く本体フレーム31の空間から遮断している。従って、第2空間Sp2の前後方向より当該空間Sp2内へと空気が回り込むことを、防ぐことができている。
特に、本実施形態では、移動中のフィルタ60を清掃するタイプの清掃機構70が採用されている。この場合、第2シール部材47が剥離されてしまい、剥離された第2シール部材47がフィルタガイド36やフィルタガイド36上を移動しているフィルタ60に巻き込まれてしまうと、フィルタ60を正常に周回できない不具合や、フィルタ60自体が傷ついてしまう不具合等が生じる虞がある。しかし、本実施形態では、上述した浮き上がり防止部材48によって、第2シール部材47の所定距離以上の剥離が防止されている。従って、第2シール部材47が剥離されてフィルタガイド36やフィルタ60に巻き込まれてしまうことを防止することができる。つまり、本実施形態の浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47が備えられていることにより生じる不具合の発生を、予め防止できていると言える。
また、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48は、既存のフィルタガイド36に形成されている。そのため、別部材で浮き上がり防止部材が形成される場合に比して、コストを削減することができ、本体フレーム31の大きさを広げることなく維持することができる。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態に係る空気調和装置10では、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の隣接部分である頂点40a付近には、シート状の第2シール部材47が貼り付けられている。第2シール部材47は、図13に示す第1空気流A1のうち、室内熱交換器40の頂点40a付近へと向かう第2空気流A13を遮断している。特に、第2シール部材47は、本体フレーム31から頂点40a側へと突出している浮き上がり防止部材48によって、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることが防止されている。これにより、第2シール部材47は、室内熱交換器40の頂点40aから剥離されにくくなる。そのため、第2シール部材47が貼り付けられている室内熱交換器40の頂点40a部分が乾き状態となることを、確実に防ぐことができる。従って、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の熱交換能力を維持することができる。
(5−2)
特に、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48は、既存のフィルタガイド36に形成されている。これにより、浮き上がり防止部材48を別部材で形成する場合に比して、コストがかからずに済む。
また、浮き上がり防止部材48を別部材で形成する場合、本体フレーム31内に別部材を配置しなければならないため、別部材の配置スペース確保のために、本体フレーム31自体を大きくしなければならない虞もある。しかし、本実施形態では、既存のフィルタガイド36に浮き上がり防止部材48が形成されているため、本体フレーム31自体を大きくする必要性が生じることもない。
(5−3)
また、本実施形態では、移動中のフィルタ60を清掃するタイプの清掃機構70が採用されている。この場合、第2シール部材47が仮に前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から剥離されてしまうと、その第2シール部材47が、フィルタガイド36やフィルタガイド36上を移動しているフィルタ60に巻き込まれてしまう虞がある。フィルタガイド36やフィルタ60に巻き込まれた第2シール部材47は、フィルタ60を傷つけたり、清掃機構70の不具合を引き起こしたりする可能性がある。しかし、本実施形態では、浮き上がり防止部材48によって、第2シール部材47が室内熱交換器40の頂点40aから剥離されにくい構成となっている。従って、移動中のフィルタ60を清掃するタイプの清掃機構70が採用されていても、第2シール部材47がフィルタガイド36やフィルタガイド36上を移動しているフィルタ60に巻き込まれてしまう危険性を回避できている。そのため、フィルタ60の第2シール部材47による損傷及び清掃機構70の不具合を、防止することができる。
(5−4)
仮に、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から剥離されてしまう場合を想定する。この場合、第2シール部材47は、第2シール部材47の端部43f,45fから剥離されていく。しかし、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47の両端部43f,45fを前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45に押さえている。従って、第2シール部材47が室内熱交換器40の頂点40aから剥離されることを、確実に防止することができる。
(5−5)
また、本実施形態では、室内熱交換器40の頂点40aにおいては、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45それぞれが有するフィン43a,45aの先端部分が、第2シール部材47の延びる方向に折り曲げられている。これにより、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45における第2シール部材47との接触部分の面積は、増大する。従って、第2シール部材47は、より確実に前側上方熱交換43部及び後側熱交換部45に貼り付けられる。
(5−6)
第2シール部材47の前側熱交換部43及び後側熱交換部45への貼り付けの際、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の各端面43f,45fの形状に沿って貼り付けられるように、第2シール部材47を折り曲げる作業が行われる。しかし、第2シール部材47は、室内ユニット30の長手方向(図2,14のW方向)に沿って細長く延びた形状であるが故に、第2シール部材47は比較的折り曲げにくい構造となっている。しかし、本実施形態に係る第2シール部材47には、図14(a)に示されるように、折り目47cが形成されている。そのため、第2シール部材47を折り曲げる作業がスムーズに行われるようになる。
(5−7)
また、本実施形態に係るシール部材47は、その厚さthが3mm以下である。従って、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部43に第2シール部材47を貼り付けるが故に、本体フレーム31内において室内熱交換器40が占めるスペースが大きくなってしまうことはない。
(6)変形例
(6−1)変形例A
上記実施形態では、第1シール部材46が第1空間Sq1の外部に出ることを防止するための防止部材として、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44が用いられている。しかし、防止部材は、第1シール部材46を第1空間Sq1内に固定するものであれば良く、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44以外の別の部材によって構成されていてもよい。例えば、図18に示すように、防止部材は、第1シール部材46に取り付けられた係止部材140であってもよい。
図18に係る係止部材140は、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43それぞれに第1シール部材46を係止させるためのものであって、第1シール部材46の長手方向(図18のW方向)に、等間隔に複数取り付けられている。各係止部材140は、先端部分が前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43に容易に引っ掛けられる形状を有している。このような各係止部材140は、例えばアルミニウムで構成されており、第1シール部材46を保持しつつも前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43それぞれに押し当てることができる。
これにより、例えば下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44が設けられていないような室内熱交換器においても、第1シール部材46は、係止部材140によって確実に第1空間Sq1内に固定されるようになる。
(6−2)変形例B
上記実施形態に係る図11では、第1シール部材46が、前側下方熱交換部41の端面41eにおける一部分及び前側上方熱交換部43の端面43eにおける一部分を覆っている場合を表している。しかし、第1シール部材46は、前側下方熱交換部41の端面41e全て及び/または前側上方熱交換部43の端面43e全てを覆っていてもよい。
(6−3)変形例C
上記実施形態に係る図11では、第1シール部材46が、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43に押し付けられている場合を表している。しかし、第1シール部材46が室内熱交換器40の外部に出なければ良い。従って、第1シール部材46は、前側下方熱交換部41の少なくとも一部分及び前側上方熱交換部43の少なくとも一部分に接触している程度であってもよい。
(6−4)変形例D
上記実施形態に係る図12では、第1シール部材46が矩形形状の断面を有している場合を表している。しかし、第1シール部材46の断面形状は、図12にて表されている形状に限定されない。
(6−5)変形例E
上記実施形態に係る図13,15〜17では、浮き上がり防止部材48が、フィルタガイド36に形成されている場合を表している。しかし、浮き上がり防止部材48は、フィルタガイド36とは別の部材に形成されていてもよいし、完全に別部材として存在していてもよい。浮き上がり防止部材48が形成されるフィルタガイド36とは別の部材としては、本体ケーシング32等が挙げられる。
(6−6)変形例F
上記実施形態に係る図13では、浮き上がり防止部材48が、第2シール部材47の前側端部47d及び後側端部47eを押さえている場合を表している。しかし、浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止できればよいため、各端部47d,47eを押さえる構造を有していなくても良い。
(6−7)変形例G
上記実施形態では、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45のフィン43a,45aの先端部分が、第2シール部材47の延びる方向に折り曲げられている。しかし、フィン43a,45aのうちいずれか一方の先端部分が折り曲げられていても良い。
または、フィン43a,45aの先端部分が、共に折り曲げられていなくてもよい。
(6−8)変形例H
上記実施形態に係る図14では、第2シール部材47に1本の折り目41cが形成されている場合を表している。しかし、第2シール部材47に形成されている折り目41cは、複数本であってもよい。また、第2シール部材47の折り曲げが比較的容易である場合には、折り目は形成されていなくてもよい。
(6−9)変形例I
上記実施形態に係る図14では、第2シール部材47がシール部材本体47aと接着層47bとで構成されている場合を表している。しかし、第2シール部材47は、例えばシール部材本体47aのみで構成されていてもよい。
また、第2空間Sq2の高さに比較的余裕がある場合は、第2シール部材47の厚さthは3mm以上であってもよい。
(6−10)変形例J
上記実施形態では、フィルタガイド36上を移動中のフィルタ60に対してフィルタ60の清掃が行われる清掃機構70が採用されている。しかし、フィルタ60の清掃は、停止しているフィルタ60に対しブラシ73が移動することで、行われても良い。
(6−11)変形例K
上記実施形態に係る室内熱交換器40では、上下方向における折り曲げ部分に対しては主に図11を用いて説明した構成が採用され、前後方向における折り曲げ部分に対しては主に図13を用いて説明した構成が採用されている。しかし、上下方向における折り曲げ部分に対しては主に図13を用いて説明した構成が採用され、前後方向における折り曲げ部分に対しては主に図11を用いて説明した構成が採用されていてもよい。
また、室内熱交換器40が更に複数の折り曲げ部分を有する場合、図11及び図13を用いて説明した各構成は、どの折り曲げ部分においても採用することができる。
また、室内熱交換器40には、主に図11を用いて説明した構成及び主に図13を用いて説明した構成の、いずれか1つが採用されていてもよい。
(6−12)変形例L
上記実施形態では、室内熱交換器40に対して、図11及び図13を用いて説明した構成が採用されている場合を表している。しかし、図11及び図13を用いて説明した構成は、室内熱交換器40ではなく、室外熱交換器23に対して採用されていてもよい。
10 空気調和装置
20 室外ユニット
22 室外熱交換器
30 室内ユニット
31 本体フレーム
32 本体ケーシング
32a 天面板
32aa 天面吸込口(吸込口)
32b 前面板
32c 背面板
32d 下面
32da 下面吸込口(吸込口)
32db 吹出口
33a 吸込流路
33b 吹出流路
35 底フレーム
35a 底部分
35b 流路形成部分
36 フィルタガイド
36a フィルタガイドの前側端部
36b フィルタガイドの後側端部
36c 仕切部
37 左側部分
38 右側部分
37a,37b,38a,38b 左右端部
39a,39b 分割部
40 室内熱交換器
40a 室内熱交換器の頂点(隣接部分)
41 前側下方熱交換部
41a,42a,43a,44a,45a フィン
41b,42b,43b,44b,45b 貫通孔
41c,42c,43c,44c,45c 伝熱管
41e 上端側の端面
42 下方補助熱交換部
42e 上端側の端面
43 前側上方熱交換部(第1熱交換部)
43e 下端側の端面
43f 上端側の端面
44 上方補助熱交換部
44e 下端側の端面
44f 上端側の端面
45 後側熱交換部(第2熱交換部)
45f 上端側の端面
46 第1シール部材
47 第2シール部材(シール部材)
47a シール部材本体
47b 接着層
47c 折り目
47d 第2シール部材の前側端部
47e 第2シール部材の後側端部
48 浮き上がり防止部材
50 室内ファン(ファン)
M50 室内ファンモータ
60 フィルタ
60a フィルタの前側端部
60b フィルタの後側端部
70 清掃機構
71 清掃機構用フレーム
71a 開口部
72 フィルタ駆動部(移動部)
73 ブラシ
74 ブラシ駆動部
75 ブラシ清掃部
77 塵埃受け部
78 圧縮ローラ
140 係止部材
Sq1 第1空間
Sq2 第2空間
特許第4618254号公報

Claims (7)

  1. 側面視における互いの長手方向同士が交差するように隣接配置された第1熱交換部(43)及び第2熱交換部(45)と、
    空気の吸込口(32aa,32da)を有し、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部を収納する本体フレーム(31)と、
    前記本体フレームに収納されており、前記吸込口から吸い込まれて前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部へと向かう第1空気流(A1)を形成するファン(50)と、
    前記第1空気流のうち、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の隣接部分(40a)付近へと向かう第2空気流(A13)を遮断するように、前記隣接部分付近に貼り付けられたシート状のシール部材(47)と、
    前記本体フレームから前記隣接部分付近側へと突出しており、前記シール部材が前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部から所定距離以上浮き上がることを防止する浮き上がり防止部材(48)と、
    を備える、空気調和装置(10)。
  2. 前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部を覆っており、前記第1空気流における空気から塵埃を除去するフィルタ(60)、
    を更に備え、
    前記本体フレームは、
    前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部よりも前記第1空気流の上流側に位置しており、前記フィルタを支持するフィルタガイド(36)、
    を有し、
    前記浮き上がり防止部材は、前記フィルタガイドに形成されており、前記フィルタガイドから前記隣接部分付近側へと突出している、
    請求項1に記載の空気調和装置(10)。
  3. 前記フィルタガイドに沿って前記フィルタを移動させる移動部(72)と、
    移動中の前記フィルタから塵埃を除去するブラシ(73)と、
    を更に備える、
    請求項2に記載の空気調和装置(10)。
  4. 前記浮き上がり防止部材は、前記長手方向における前記シール部材の両端部(47d,47e)が前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部に接触するように、前記シール部材の前記両端部を前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部に押さえる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。
  5. 前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部は、それぞれ、略鉛直方向に延設された複数のフィン(43a,45a)を有し、
    前記隣接部分においては、前記第1熱交換部及び/または前記第2熱交換部が有する前記フィンの端部(43f,45f)が、前記シール部材の延びる方向に折り曲げられている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。
  6. 前記隣接部分付近における前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の表面には、凹凸があり、
    前記シール部材には、前記シール部材を前記凹凸に沿って折り曲げるための折り目(47c)が形成されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。
  7. 前記シール部材は、
    シール部材本体(47a)と、前記シール部材本体を前記隣接部分付近に接着させる接着部(47b)と、を有し、
    前記シール部材本体及び前記接触部を含めた厚さが、3mm以下である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。
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