JP2014070818A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014070818A JP2014070818A JP2012217551A JP2012217551A JP2014070818A JP 2014070818 A JP2014070818 A JP 2014070818A JP 2012217551 A JP2012217551 A JP 2012217551A JP 2012217551 A JP2012217551 A JP 2012217551A JP 2014070818 A JP2014070818 A JP 2014070818A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchange
- seal member
- filter
- indoor
- exchange part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
【解決手段】前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45は、側面視における互いの長手方向同士が交差するように隣接配置されている。室内ファン50は、本体フレーム31に収納されており、第1空気流A1を形成する。第1空気流A1は、各吸込口32aa,32daから吸い込まれて前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45へと向かう空気流である。シート状の第2シール部材47は、第2空気流A13を遮断するようにして各熱交換部43,45同士の頂点40a付近に貼り付けられている。第2空気流A13は、第1空気流A1のうち、室内熱交換器40の頂点40a付近へと向かう空気流である。浮き上がり防止部材48は、本体フレーム31から頂点40a付近側へと突出しており、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止する。
【選択図】図13
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置10の概略構成図である。空気調和装置10は、図1に示すように、屋外に設置される室外ユニット20と、室内の壁面に設置される室内ユニット30とで構成されたセパレートタイプの空調機である。室外ユニット20と室内ユニット30とは、冷媒配管Pi1,Pi2によって接続されており、これによって、蒸気圧縮式の冷媒回路11が形成されている。
室外ユニット20は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張機構24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26と、室外ファン27とを有する。これらの各種機器は、室外ユニット20の室外ケーシング(図示せず)内部に配置されている。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入すると、この冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機構である。ここでは、圧縮機21として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機モータM21を駆動源として駆動される密閉式圧縮機が採用されている。これにより、圧縮機12の容量制御が可能になっている。即ち、圧縮機21は、容量可変自在なタイプの圧縮機である。
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともに、ガス側閉鎖弁26と圧縮機21の吸入側とを接続する(図1における四路切換弁22の実線を参照)。暖房運転時には、四路切換弁22は、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁26とを接続するとともに、室外熱交換器23のガス側と圧縮機21の吸入側とを接続する(図1における四路切換弁22の破線を参照)。つまり、四路切換弁22の採り得る接続状態は、空気調和装置10の運転種類に応じて変化する。
室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。例えば、室外熱交換器23は、複数のフィンと、このフィンに挿入された複数の伝熱管とで構成されており、室内ファン27によって供給された室外空気と伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。室外熱交換器23は、その液側が膨張機構24に接続されており、ガス側が四路切換弁22に接続されている。
膨張機構24は、電動膨張弁で構成されている。膨張機構24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒を室内熱交換器40に送る前に減圧する。暖房運転時には、膨張機構24は、室内熱交換器40において放熱した高圧の液冷媒を室外熱交換器23に送る前に減圧する。
室外ファン27は、外気(即ち、屋外の空気)を室外ユニット20内に吸入して室外熱交換器23に供給した後に、当該空気を該ユニット20の外に排出する。室外ファン27としては、例えばプロペラファンが採用されている。室外ファン27は、室外ファンモータM27を駆動源として回転駆動される。
室外ユニット20は、冷媒圧力センサ、冷媒温度検知センサ、外気温度検知センサ等の様々なセンサの他、該ユニット20内の各種機器を制御する室外制御部等を有している。各センサは、室外制御部に接続されている。各センサの検出結果は、例えば圧縮機モータM21及び室外ファンモータM27の制御において用いられる。
室内ユニット30は、図1〜図3に示すように、主として、本体フレーム31、室内熱交換器40、室内ファン50(ファンに相当)、フィルタ60、及び清掃機構70を有している。室内熱交換器40、室内ファン50、フィルタ60及び清掃機構70は、本体フレーム31内に配置されている。
本体フレーム31は、室内ユニット30を形作るものであって、空気の吸込口32aa,32ad及び吹出口32dbを有しており、室内熱交換器40及び室内ファン50等を収納している。本体フレーム31は、主として、本体ケーシング32と、底フレーム35と、フィルタガイド36とを有している。
本体ケーシング32は、図2に示すように、横方向(図2のW方向)に細長い箱状の形状を有している。具体的に、本体ケーシン32は、図2,3に示すように、天面板32a、前面板32b及び背面板32cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器40、室内ファン50及び清掃機構70等が収納されている。天面板32aは、主として、本体ケーシング32の天面を構成し、前面板32bは、主として、本体ケーシング32の正面を構成する。なお、前面板32bは、その上端が天面板32aの一部分に回動自在に支持され、ヒンジ式に動作することができる。背面板32cは、主として、本体ケーシング32の背面を構成している。この背面板32cが、室内の壁面に設置された取り付け板(図示せず)にビス止め等によって取り付けられることで、室内ユニット30は、室内の壁面に設置されることとなる。
図3に示すように、底フレーム35は、底部分35aと流路形成部分35bとで構成されている。
室内熱交換器40は、本体ケーシング32内部において、底フレーム35の流路形成部分35bに取り付けられている。室内熱交換器40は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には、冷媒の放熱器として機能することで、冷媒回路11内を循環している冷媒と室内熱交換器40を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内ファン50は、遠心送風機である。具体的に、室内ファン50は、図3にて示された空気流A1,A2,B,Cを形成する(空気流A1,Bは、第1空気流に相当)。つまり、室内ファン50は、空気を各吸込口32aa,32daを介して本体ケーシング32内に吸い込むと共に、吸い込んだ空気を室内熱交換器40へと向かわせて熱交換させ、熱交換後の空気を吹出口32dbを介して本体ケーシング32内から室内に吹き出す。室内ファン50は、例えばシロッコファンで構成されており、図1に示すように、室内ファンモータM50を駆動源として回転駆動される。
(3−4−1)フィルタ
図3に示すように、フィルタ60は、主として本体ケーシング32の天面板32aと室内熱交換器40との間、つまりは室内熱交換器40に対して空気の流れ方向の上流側に配置されている。フィルタ60は、本体ケーシング32の内部に着脱自在に装着されることができ、本体ケーシング32内部に装着されている際には、室内熱交換器40(より具体的には、各熱交換部41〜45)を覆っている。
フィルタガイド36は、図3に示すように、室内熱交換器40の上方、具体的には各熱交換部41〜45よりも空気流A1,A2,Bの流れ方向上流側に位置している。フィルタガイド36は、図3〜5に示すように、清掃機構70の一部分であるフィルタ駆動部72及びブラシ駆動部74を支持する。そして、フィルタ60の室内ユニット30への装着の際、フィルタ60は、フィルタガイド36に沿って本体ケーシング32の正面側から内部へと差し込まれることとなるが、フィルタガイド36は、このフィルタ60を本体ケーシング32の背面側へと導くと共に該フィルタ60を支持する。
清掃機構70は、図3,8に示すように、本体ケーシング32内部において、フィルタ60付近、より具体的にはフィルタ60の下部の折り返し部分近傍に位置している。清掃機構70は、フィルタ60の清掃のみならず、フィルタ60を直接清掃するブラシ73(後述)の清掃も行うものであって、図3〜5,8〜9に示すように、清掃機構用フレーム71、フィルタ駆動部72(移動部に相当)、ブラシ73、ブラシ駆動部74、ブラシ清掃部75、塵埃受け部77及び圧縮ローラ78を有している。
清掃機構用フレーム71は、図9に示すように、室内ユニット30の長手方向(図1,9のW方向)に沿った細長い形状を有しており、その内部にはブラシ73が着脱可能に取りつけられている。図8に示すように、清掃機構用フレーム71の上面には、開口部71aが形成されており、清掃機構用フレーム71は、フィルタ60下部の折り返し部分の更に下方に位置している。そのため、清掃機構用フレーム71の開口部71aを介してブラシ73の一部が、清掃機構用フレーム71の上方の空間に露出しつつ、且つ開口部71aを介してフィルタ60に直接接触できるようになっている。
フィルタ駆動部72は、フィルタ60を移動させるためのものであって、図4,5,8に示すように、ローラ72aやローラ用モータ(図示せず)等で構成される。ローラ72aの周面には、いわゆるパイル織りされた織物基布が貼り付けられている。ローラ72aの周面における織物基布はフィルタ60の網目に入り込んでおり、ローラ72aとフィルタ60との間には滑りが生じ難くなっている。ローラ用モータは、その出力軸がローラ72aの回転軸に接続されている。ローラ用モータが駆動することで、ローラ72aが回転し、フィルタ60がフィルタガイド36に沿って周回することができるようになる。
ブラシ73は、図9に示すように、清掃機構用フレーム71と同様、室内ユニット30の長手方向(図1のW方向)に沿って細長い形状を有しており、長手方向に直交する断面が略円形の形状を有している。ブラシ73は、フィルタ60に直接接触することにより、フィルタ60から塵埃を除去する。このようなブラシ73は、図8に示すように、芯材73aと、芯材73aの周面に設けられた複数の線材73bとによって構成されている。線材73bは、フィルタ60に接触可能な長さを有している。
ブラシ駆動部74は、ブラシ73を回転させるためのものであって、例えばステッピングモータで構成される。モータであるブラシ駆動部74の出力軸は、ブラシ73の回転軸に接続されており、ブラシ73は、ステッピングモータが駆動することで回転することができる。
ブラシ清掃部75は、図9に示すように、清掃機構用フレーム71に取り付けられており、図8に示すように、ブラシ73の回転軸方向に沿って配置されている。更に、ブラシ清掃部75は、清掃機構用フレーム71の背面からブラシ73に向けて突出しており、ブラシ73の回転方向(つまり、図8のブラシ73部分における矢印の方向)に逆らうようにして傾斜している。これにより、ブラシ清掃部75は、ブラシ73が図8の矢印の方向に回転する場合、ブラシ73の線材73bの間の塵埃を掻き落とすことができる。
塵埃受け部77は、図3,8に示すように、清掃機構用フレーム71に取り付けられた状態でブラシ73及びブラシ清掃部75の下方に配置される。塵埃受け部77内には、ブラシ清掃部75によってブラシ73から掻き落とされた塵埃が貯められる。また、塵埃受け部77は、清掃機構用フレーム71に対し着脱可能に取り付けられているため、ユーザは、塵埃受け部77を清掃機構用フレーム71及び本体ケーシング32から取り出して、塵埃受け部77内にたまった塵埃を容易に処理することができる。
圧縮ローラ78は、円柱状の棒状部材であって、清掃機構用フレーム71に回転可能に支持されている。ここでは、圧縮ローラ78は、図8に示すように、ブラシ清掃部75の付近において、ブラシ73に接触するようにして位置している。これにより、ブラシ73が図8の矢印の方向へと回転した際、圧縮ローラ78は、ブラシ73の回転に追従して、ブラシ73の回転方向とは逆の方向に回転する。これにより、塵埃受け部77内に溜まった塵埃は圧縮されるため、塵埃受け部77内には塵埃が比較的多く入るようになる。
その他、室内ユニット30は、図示してはいないが、吸込空気温度センサ等の各種センサ、及び室内ユニット30内の各種機器を制御する室内制御部等を有している。
室内熱交換器40は、上述したように、3つの主熱交換部として、前側下方熱交換部41、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45を有している。室内熱交換器40は、2つの補助熱交換部として、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44を有している。更に、本実施形態に係る室内熱交換器40は、結露及び異音の発生を防ぐための対策部材として、第1シール部材46、第2シール部材47(シール部材に相当)及び浮き上がり防止部材48を有している。
ここで、各熱交換部41〜45の構成について説明する。図10は、各熱交換部41〜45の外観を概略的に示す斜視図である。
次に、図3において、室内ファン50の前方付近における室内熱交換器40の部分について説明する。
図3,11に示すように、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43は、側面視における互いの長手方向同士が交差するようにして、隣接して配置されている。具体的には、前側上方熱交換部43は、その側面視において、室内熱交換器40の頂点40aから前方且つ下方に向かって傾斜しており、前側下方熱交換部41は、前側上方熱交換部43との接触部分から後方且つ下方に向かって傾斜している。図11に示すように、前側下方熱交換部41の長手方向の端面のうち上端側の端面41eと、前側上方熱交換部43の長手方向の端面のうち下端側の端面43eとは、一部分40bにおいて近接してはいるが、この部分40bを除いては、第1空間Sq1をあけて対向している。一部分40bは、各熱交換部41,43が有する複数の伝熱管41c,43cの列のうち、一番室内ファン50寄りの列付近である。即ち、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43は、側面視において、互いの長手方向の端面41e,43eの間に第1空間Sp1が形成されるようにして配置されている。
第1シール部材46は、前側上方熱交換部43の端面43eの一部分及び前側下方熱交換部41の端面41eの一部分を覆うようにして、第1空間Sq1内に位置している。この第1シール部材46は、図12に示すように、室内ユニット30の長手方向(つまり、W方向)に延びる細長い軟質状の部材で構成されており、その断面は矩形状となっている。軟質状の部材としては、発泡部材、ゴム部材、液状シリコン等であるシリコン部材のうち、少なくとも1つが挙げられる。
上述した第1シール部材46は、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44によって第1空間Sq1に固定されている。
次に、図3において、室内ファン50の上方付近における室内熱交換器40の部分について説明する。
図3,13に示すように、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45は、側面視における互いの長手方向同士が交差するようにして、隣接して配置されている。具体的には、前側上方熱交換部43は、その側面視において、室内熱交換器40の頂点40aから前方且つ下方に向かって傾斜しているが、後側熱交換部45は、前側上方熱交換部43との頂点40a、つまりは前側上方熱交換部43との隣接部分から後方且つ下方に向かって傾斜している。即ち、後側熱交換部45は、鉛直方向に対して前面側に倒れるようにして傾斜している。そして、隣接部分である頂点40a付近において、前側上方熱交換部43の長手方向の端面のうち上端側の端面43fと、後側熱交換部45の長手方向の端面のうち上端側の端面45fとの間には、第2空間Sq2が形成されている。
第2シール部材47は、前側上方熱交換部43の端面43fの一部分及び後側熱交換部45の端面45fの一部分を覆うようにして、第2空間Sq2内における各主熱交換部43,45の頂点40a付近に貼り付けられている。図14に示すように、第2シール部材47は、室内ユニット30の長手方向(つまり、W方向)に延びる細長いシート状の部材で構成されており、その断面は矩形形状となっている。
更に、第2シール部材47の上方には、図13に示すように、浮き上がり防止部材48が位置している。図13,図15〜17に示すように、浮き上がり防止部材48は、本体フレーム31におけるフィルタガイド36において、第2シール部材47の貼り付け位置に対応するようにして形成されており、フィルタガイド36から頂点40a付近側、つまりは概ね鉛直下方へと突出している。浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止するための部材である。
(5−1)
本実施形態に係る空気調和装置10では、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の隣接部分である頂点40a付近には、シート状の第2シール部材47が貼り付けられている。第2シール部材47は、図13に示す第1空気流A1のうち、室内熱交換器40の頂点40a付近へと向かう第2空気流A13を遮断している。特に、第2シール部材47は、本体フレーム31から頂点40a側へと突出している浮き上がり防止部材48によって、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることが防止されている。これにより、第2シール部材47は、室内熱交換器40の頂点40aから剥離されにくくなる。そのため、第2シール部材47が貼り付けられている室内熱交換器40の頂点40a部分が乾き状態となることを、確実に防ぐことができる。従って、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の熱交換能力を維持することができる。
特に、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48は、既存のフィルタガイド36に形成されている。これにより、浮き上がり防止部材48を別部材で形成する場合に比して、コストがかからずに済む。
また、本実施形態では、移動中のフィルタ60を清掃するタイプの清掃機構70が採用されている。この場合、第2シール部材47が仮に前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から剥離されてしまうと、その第2シール部材47が、フィルタガイド36やフィルタガイド36上を移動しているフィルタ60に巻き込まれてしまう虞がある。フィルタガイド36やフィルタ60に巻き込まれた第2シール部材47は、フィルタ60を傷つけたり、清掃機構70の不具合を引き起こしたりする可能性がある。しかし、本実施形態では、浮き上がり防止部材48によって、第2シール部材47が室内熱交換器40の頂点40aから剥離されにくい構成となっている。従って、移動中のフィルタ60を清掃するタイプの清掃機構70が採用されていても、第2シール部材47がフィルタガイド36やフィルタガイド36上を移動しているフィルタ60に巻き込まれてしまう危険性を回避できている。そのため、フィルタ60の第2シール部材47による損傷及び清掃機構70の不具合を、防止することができる。
仮に、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から剥離されてしまう場合を想定する。この場合、第2シール部材47は、第2シール部材47の端部43f,45fから剥離されていく。しかし、本実施形態に係る浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47の両端部43f,45fを前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45に押さえている。従って、第2シール部材47が室内熱交換器40の頂点40aから剥離されることを、確実に防止することができる。
また、本実施形態では、室内熱交換器40の頂点40aにおいては、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45それぞれが有するフィン43a,45aの先端部分が、第2シール部材47の延びる方向に折り曲げられている。これにより、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45における第2シール部材47との接触部分の面積は、増大する。従って、第2シール部材47は、より確実に前側上方熱交換43部及び後側熱交換部45に貼り付けられる。
第2シール部材47の前側熱交換部43及び後側熱交換部45への貼り付けの際、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45の各端面43f,45fの形状に沿って貼り付けられるように、第2シール部材47を折り曲げる作業が行われる。しかし、第2シール部材47は、室内ユニット30の長手方向(図2,14のW方向)に沿って細長く延びた形状であるが故に、第2シール部材47は比較的折り曲げにくい構造となっている。しかし、本実施形態に係る第2シール部材47には、図14(a)に示されるように、折り目47cが形成されている。そのため、第2シール部材47を折り曲げる作業がスムーズに行われるようになる。
また、本実施形態に係るシール部材47は、その厚さthが3mm以下である。従って、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部43に第2シール部材47を貼り付けるが故に、本体フレーム31内において室内熱交換器40が占めるスペースが大きくなってしまうことはない。
(6−1)変形例A
上記実施形態では、第1シール部材46が第1空間Sq1の外部に出ることを防止するための防止部材として、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44が用いられている。しかし、防止部材は、第1シール部材46を第1空間Sq1内に固定するものであれば良く、下方補助熱交換部42及び上方補助熱交換部44以外の別の部材によって構成されていてもよい。例えば、図18に示すように、防止部材は、第1シール部材46に取り付けられた係止部材140であってもよい。
上記実施形態に係る図11では、第1シール部材46が、前側下方熱交換部41の端面41eにおける一部分及び前側上方熱交換部43の端面43eにおける一部分を覆っている場合を表している。しかし、第1シール部材46は、前側下方熱交換部41の端面41e全て及び/または前側上方熱交換部43の端面43e全てを覆っていてもよい。
上記実施形態に係る図11では、第1シール部材46が、前側下方熱交換部41及び前側上方熱交換部43に押し付けられている場合を表している。しかし、第1シール部材46が室内熱交換器40の外部に出なければ良い。従って、第1シール部材46は、前側下方熱交換部41の少なくとも一部分及び前側上方熱交換部43の少なくとも一部分に接触している程度であってもよい。
上記実施形態に係る図12では、第1シール部材46が矩形形状の断面を有している場合を表している。しかし、第1シール部材46の断面形状は、図12にて表されている形状に限定されない。
上記実施形態に係る図13,15〜17では、浮き上がり防止部材48が、フィルタガイド36に形成されている場合を表している。しかし、浮き上がり防止部材48は、フィルタガイド36とは別の部材に形成されていてもよいし、完全に別部材として存在していてもよい。浮き上がり防止部材48が形成されるフィルタガイド36とは別の部材としては、本体ケーシング32等が挙げられる。
上記実施形態に係る図13では、浮き上がり防止部材48が、第2シール部材47の前側端部47d及び後側端部47eを押さえている場合を表している。しかし、浮き上がり防止部材48は、第2シール部材47が前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45から所定距離以上浮き上がることを防止できればよいため、各端部47d,47eを押さえる構造を有していなくても良い。
上記実施形態では、前側上方熱交換部43及び後側熱交換部45のフィン43a,45aの先端部分が、第2シール部材47の延びる方向に折り曲げられている。しかし、フィン43a,45aのうちいずれか一方の先端部分が折り曲げられていても良い。
上記実施形態に係る図14では、第2シール部材47に1本の折り目41cが形成されている場合を表している。しかし、第2シール部材47に形成されている折り目41cは、複数本であってもよい。また、第2シール部材47の折り曲げが比較的容易である場合には、折り目は形成されていなくてもよい。
上記実施形態に係る図14では、第2シール部材47がシール部材本体47aと接着層47bとで構成されている場合を表している。しかし、第2シール部材47は、例えばシール部材本体47aのみで構成されていてもよい。
上記実施形態では、フィルタガイド36上を移動中のフィルタ60に対してフィルタ60の清掃が行われる清掃機構70が採用されている。しかし、フィルタ60の清掃は、停止しているフィルタ60に対しブラシ73が移動することで、行われても良い。
上記実施形態に係る室内熱交換器40では、上下方向における折り曲げ部分に対しては主に図11を用いて説明した構成が採用され、前後方向における折り曲げ部分に対しては主に図13を用いて説明した構成が採用されている。しかし、上下方向における折り曲げ部分に対しては主に図13を用いて説明した構成が採用され、前後方向における折り曲げ部分に対しては主に図11を用いて説明した構成が採用されていてもよい。
上記実施形態では、室内熱交換器40に対して、図11及び図13を用いて説明した構成が採用されている場合を表している。しかし、図11及び図13を用いて説明した構成は、室内熱交換器40ではなく、室外熱交換器23に対して採用されていてもよい。
20 室外ユニット
22 室外熱交換器
30 室内ユニット
31 本体フレーム
32 本体ケーシング
32a 天面板
32aa 天面吸込口(吸込口)
32b 前面板
32c 背面板
32d 下面
32da 下面吸込口(吸込口)
32db 吹出口
33a 吸込流路
33b 吹出流路
35 底フレーム
35a 底部分
35b 流路形成部分
36 フィルタガイド
36a フィルタガイドの前側端部
36b フィルタガイドの後側端部
36c 仕切部
37 左側部分
38 右側部分
37a,37b,38a,38b 左右端部
39a,39b 分割部
40 室内熱交換器
40a 室内熱交換器の頂点(隣接部分)
41 前側下方熱交換部
41a,42a,43a,44a,45a フィン
41b,42b,43b,44b,45b 貫通孔
41c,42c,43c,44c,45c 伝熱管
41e 上端側の端面
42 下方補助熱交換部
42e 上端側の端面
43 前側上方熱交換部(第1熱交換部)
43e 下端側の端面
43f 上端側の端面
44 上方補助熱交換部
44e 下端側の端面
44f 上端側の端面
45 後側熱交換部(第2熱交換部)
45f 上端側の端面
46 第1シール部材
47 第2シール部材(シール部材)
47a シール部材本体
47b 接着層
47c 折り目
47d 第2シール部材の前側端部
47e 第2シール部材の後側端部
48 浮き上がり防止部材
50 室内ファン(ファン)
M50 室内ファンモータ
60 フィルタ
60a フィルタの前側端部
60b フィルタの後側端部
70 清掃機構
71 清掃機構用フレーム
71a 開口部
72 フィルタ駆動部(移動部)
73 ブラシ
74 ブラシ駆動部
75 ブラシ清掃部
77 塵埃受け部
78 圧縮ローラ
140 係止部材
Sq1 第1空間
Sq2 第2空間
Claims (7)
- 側面視における互いの長手方向同士が交差するように隣接配置された第1熱交換部(43)及び第2熱交換部(45)と、
空気の吸込口(32aa,32da)を有し、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部を収納する本体フレーム(31)と、
前記本体フレームに収納されており、前記吸込口から吸い込まれて前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部へと向かう第1空気流(A1)を形成するファン(50)と、
前記第1空気流のうち、前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の隣接部分(40a)付近へと向かう第2空気流(A13)を遮断するように、前記隣接部分付近に貼り付けられたシート状のシール部材(47)と、
前記本体フレームから前記隣接部分付近側へと突出しており、前記シール部材が前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部から所定距離以上浮き上がることを防止する浮き上がり防止部材(48)と、
を備える、空気調和装置(10)。 - 前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部を覆っており、前記第1空気流における空気から塵埃を除去するフィルタ(60)、
を更に備え、
前記本体フレームは、
前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部よりも前記第1空気流の上流側に位置しており、前記フィルタを支持するフィルタガイド(36)、
を有し、
前記浮き上がり防止部材は、前記フィルタガイドに形成されており、前記フィルタガイドから前記隣接部分付近側へと突出している、
請求項1に記載の空気調和装置(10)。 - 前記フィルタガイドに沿って前記フィルタを移動させる移動部(72)と、
移動中の前記フィルタから塵埃を除去するブラシ(73)と、
を更に備える、
請求項2に記載の空気調和装置(10)。 - 前記浮き上がり防止部材は、前記長手方向における前記シール部材の両端部(47d,47e)が前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部に接触するように、前記シール部材の前記両端部を前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部に押さえる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。 - 前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部は、それぞれ、略鉛直方向に延設された複数のフィン(43a,45a)を有し、
前記隣接部分においては、前記第1熱交換部及び/または前記第2熱交換部が有する前記フィンの端部(43f,45f)が、前記シール部材の延びる方向に折り曲げられている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。 - 前記隣接部分付近における前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の表面には、凹凸があり、
前記シール部材には、前記シール部材を前記凹凸に沿って折り曲げるための折り目(47c)が形成されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。 - 前記シール部材は、
シール部材本体(47a)と、前記シール部材本体を前記隣接部分付近に接着させる接着部(47b)と、を有し、
前記シール部材本体及び前記接触部を含めた厚さが、3mm以下である、
請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置(10)。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012217551A JP5712988B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 空気調和装置 |
CN201320598068.5U CN203533712U (zh) | 2012-09-28 | 2013-09-26 | 空调装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012217551A JP5712988B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014070818A true JP2014070818A (ja) | 2014-04-21 |
JP5712988B2 JP5712988B2 (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=50419913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012217551A Active JP5712988B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 空気調和装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5712988B2 (ja) |
CN (1) | CN203533712U (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07217987A (ja) * | 1994-02-02 | 1995-08-18 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機用熱交換器 |
JP2008070102A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Samsung Electronics Co Ltd | 空気調和機 |
JP2008101846A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Daikin Ind Ltd | フィルタ掃除ユニット付空気調和機 |
JP2009198012A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Corona Corp | 空気調和機の室内ユニット |
-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012217551A patent/JP5712988B2/ja active Active
-
2013
- 2013-09-26 CN CN201320598068.5U patent/CN203533712U/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07217987A (ja) * | 1994-02-02 | 1995-08-18 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機用熱交換器 |
JP2008070102A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Samsung Electronics Co Ltd | 空気調和機 |
JP2008101846A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Daikin Ind Ltd | フィルタ掃除ユニット付空気調和機 |
JP2009198012A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Corona Corp | 空気調和機の室内ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN203533712U (zh) | 2014-04-09 |
JP5712988B2 (ja) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10760818B2 (en) | Air conditioner | |
JP4433083B2 (ja) | 空気調和装置の室内ユニット | |
KR101101613B1 (ko) | 공기조화장치의 실내유닛 | |
CN111602007B (zh) | 空调 | |
CN103791558A (zh) | 空调 | |
EP1922515B1 (en) | Indoor unit of air-conditioner | |
JP6405524B2 (ja) | 空気調和機 | |
CN107815813B (zh) | 衣物处理装置 | |
JP5712988B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP5682605B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP5493736B2 (ja) | 空調室外機 | |
JP5057958B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP5556540B2 (ja) | フィルタおよび同フィルタを備えた空気調和機 | |
JP5517693B2 (ja) | フィルターの自動清掃装置、空気調和機及び空気清浄機 | |
EP4365497A1 (en) | Air conditioner | |
CN101270943B (zh) | 换热器和具有换热器的空调机 | |
KR20080056936A (ko) | 공기조화기의 실내기 | |
JP6846598B2 (ja) | 空気調和機 | |
KR100597957B1 (ko) | 공기조화기용 드레인팬 구조 | |
JP2010243049A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2008157568A (ja) | 空気調和機 | |
JP2005016933A (ja) | 空気調和装置の室内機 | |
KR19980021349U (ko) | 벽걸이형 공기조화기용 실내기 | |
KR20100012308A (ko) | 공기 조화기 | |
KR20070069374A (ko) | 공기조화기의 실내기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140827 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150223 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5712988 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |