JP2014070735A - 液漏れ阻止ナット、液漏れ阻止構造体、及び液漏れ阻止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液漏れ阻止ナット16は、中心に雌ネジが切られた略円筒形のネジ孔18dを備える略正六角柱の阻止ナット本体18と、阻止ナット本体の側面18c1、18c2及び18c3に、ネジ孔に至る貫通孔18e1、18e2及び18e3を備える。
【選択図】図8
Description
まず、図1及び図2を参照して、液漏れ阻止ワッシャ、液漏れ阻止ナット、液漏れ阻止構造体及び液漏れ阻止方法を概略的に説明する。図1(A)は、従来技術を用いて締結された2個のフランジを、締結用部品とともに示す端面図である。図1(B)は、図1(A)の点線で囲んだ領域付近を拡大して示す端面図である。図2(A)は、本発明を用いて締結された2個のフランジを、液漏れ阻止部品とともに示す端面図である。図2(B)は、図2(A)の点線で囲んだ領域付近を拡大して示す端面図である。
まず、図1(A)及び(B)を参照して、従来型の締結用構造体と、締結用構造体を介しての漏油につき説明する。
続いて、図1(A)及び(B)を参照して、フランジ102Fに用いられる締結用部品100からの漏油について説明する。図1(A)に示すように、ガスケット108が劣化すると、配管102を循環する絶縁油Oilが、フランジ102Fの接合面の僅かな隙間から漏れ始める(図1(A)中、矢印Aで示し、以下、単に、漏油Aとも称する。)。この漏油Aは、絶縁油Oilの自重により生じる圧力と、配管102を循環させるために絶縁油Oilに印加する圧力(以下、作動圧力とも称する。)と、フランジ102Fの接合面の隙間による毛細管現象とが原因で生じる。
次に、図2(A)及び(B)を参照して、この発明を概略的に説明する。この発明の液漏れ阻止構造体20は、上述の締結用部品100に代えて、液漏れ阻止部品10を用いる点が締結用構造体200と異なっている。以降、液漏れ阻止構造体20及び液漏れ阻止部品10をそれぞれ、「阻止構造体20」及び「阻止部品10」とも称する。
まず、阻止ワッシャ14及び阻止ナット16に共通して用いられる液状ガスケット22について詳細に説明する。詳しくは後述するが、液状ガスケット22は、阻止ワッシャ14の第1及び第2溝141及び142に充填され、及び阻止ナット16の貫通孔18eに圧力注入されて、漏油を阻止するガスケットとして機能する。
続いて、図3〜図5を参照して、阻止ワッシャ14につき詳細に説明する。図3(A)は、阻止ワッシャの構造を概略的に示す斜視図であり、図3(B)は、阻止ワッシャの正面図であり、図3(C)は、阻止ワッシャの側面図である。図4(A)は、阻止ワッシャに設ける第1溝の配置条件の説明に供する模式図であり、図4(B)は、阻止ワッシャに設ける第2溝の配置条件の説明に供する模式図である。図5は、変形例の阻止ワッシャを直径に沿って切断した切断端面図である。
上述のように、阻止ワッシャ14は、液状ガスケット22が充填された第1溝141と第2溝142とを備える点を除いては、ワッシャ104と同様に構成されている。
続いて、主に、図4(A)及び(B)を参照して、阻止ワッシャ14の第1及び第2溝141及び142が満たすべき寸法条件について説明する。図4(A)及び(B)は、それぞれ第1及び第2溝141及び142の配置条件の説明に供する模式図であり、ボルト12の頭部12a及び軸部12bと、阻止ワッシャ14と、フランジ102FLの係合部付近の要部拡大端面図である。
まず、第1溝141の内径R1が満たすべき条件について説明する。図4(A)に示すように、ボルト12の軸部12bの直径D2とボルト孔102hLの直径D1の大小関係は、D1>D2であるので、軸部12bをボルト孔102hLに挿通すると、最大で(D1−D2)の遊びが生じる。以降、この遊び(D1−D2)を第1最大遊びとも称する。
式(1)を変形すると下記式(2)が得られる。
式(2)は、第1溝141の内側輪郭線の直径R1を、ワッシャ孔14cの直径D3と、第1最大遊び(D1−D2)の2倍の和よりも大きくする必要があることを示している。
続いて、第2溝142の外径R2が満たすべき条件について説明する。図4(B)に示すように、軸部12bの直径D2と、ワッシャ孔14cの直径D3の大小関係は、D3>D2であるので、軸部12bに阻止ワッシャ14を挿通すると、最大で(D3−D2)の遊びが生じる。以降、この遊び(D3−D2)を第2最大遊びとも称する。
D6=(D3−D2)+(R2−D3)/2・・・(3’)
ここで、式(3’)のD6の1項目(D3−D2)は第2最大遊びであり、2項目(R2−D3)/2は、阻止ワッシャ14のワッシャ孔14cの外縁から第2溝142Yの外側輪郭線までの距離である。
式(4)は、第2溝142の外側輪郭線の直径R2を、頭部12aの二面幅D4から、第2最大遊び(D3−D2)を差し引いた値よりも小さくする必要があることを示している。
ワッシャ本体14Hの厚みHは、ボルト12及びナット106の緩みを防止できるような厚みとすることが好ましく、この例では約3mmとする。また、第1及び第2溝141及び142等を考慮した、ワッシャ本体14Hの最薄部の厚みは0.5mm以上とすることが好ましい。阻止ワッシャ14の最薄部の寸法をこのように設定することにより、阻止ワッシャ14を誤って落としたり、ぶつけたりした場合でも、最薄部での折れ曲がりを防ぐだけの機械的強度が得られる。この例では、後述のように第1及び第2溝141及び142の溝深さDが約0.5mmであるので、最薄部でのワッシャ本体14Hの厚みは、約2.5mmである。
本発明の阻止ワッシャ14を液状ガスケット22ととともに用いることで、阻止ワッシャ14と他部材との接合面を経路とする漏油J1,J2,E1及びE2(図2(A)及び(B)参照)を確実に止めることができる。なお、発明者は、液状ガスケット22を両面に塗布した通常型平ワッシャ(例えば、ワッシャ104)を用いて漏油阻止を試みた。しかし、たとえ液状ガスケット22を塗布したとしても、通常型平ワッシャでは漏油を止めることはできなかった。
次に、図5を参照して、阻止ワッシャ14の変形例を説明する。図5は、変形例の阻止ワッシャ14’(以下、変形例14’とも称する。)を直径に沿って切断した端面図である。
次に、図6及び図7を参照して、ボルト孔102hL’とボルト12の呼び径が等しくない特殊なフランジ部102F’(以下、「特殊フランジ部102F’」とも称する。)で、阻止ワッシャ14とともに用いられる補助阻止ワッシャ(以下、単に、「補助ワッシャ」とも称する。)15につき説明する。図6(A)は、特殊フランジ部102F’における補助ワッシャ15の配置の第1態様を示す模式図であり、図6(B)は、補助ワッシャ15の配置の第2態様を示す模式図であり、図7は、補助ワッシャ15の配置の第3態様を示す模式図である。
(条件2)溝151が大口径ボルト孔102hL’に露出しない。
(条件3)溝151が、特殊フランジ部102F’の端面102F’aからはみ出さない。
d3<(R1+2D2−D3)/2・・・(5)
式(5)に、呼び径がM16の阻止ワッシャ14の上述した寸法を代入すると、d3<19.5mmとの結果が得られる。ここでは、補助ワッシャ15とボルト12との遊びを十分に確保する必要があるために、d3=19mmとする。
d3=19mm、D1=24mm、及びD2=16mmを式(6)に代入すると、rin>35mmとの結果が得られる。
式(7)において、(rout−d3)/2は、ワッシャ孔15cの外縁から溝151の外側輪郭線までの距離である。また、d3−D2は軸部12bと、ワッシャ孔15cとの直径の違いに由来する「遊び」である。
溝151の外径routは、この式(8)を満たすように決定すればよい。
d3=19mm及びD2=16mmを式(8)に代入し、仮にD7=15mmとすると、rout<43mmとの結果が得られる。
D7−{(rin+d3)/2+W1−D2}<0・・・(10)
式(9)の中括弧中の(rin−d3)/2+W1は、(rin+2W1−d3)/2=(rout−d3)/2と変形できる。つまり、図7を参照すると、中括弧中のこれらの項は、溝151の外側輪郭線とワッシャ孔15cの外縁との間の距離を示す。また、中括弧中のd3−D2は、軸部12bとワッシャ孔15cとの径の違いに由来する遊びの最大値である(図6(B))。なお、式(10)は、単に式(9)を変形したものである。
式(11)を変形すると下記式(12)が得られる。
式(12)に、D7=8mm及びd3=19mmを代入すると、rout<35mmとの結果が得られる。
式(13)において、左辺の(rin−d3)/2は、ワッシャ孔15cの外縁から溝151X及び151Yまでの距離を表す。右辺の(D1−d3)は、図7に示すように、大口径ボルト孔102hL’に露出する補助ワッシャ15の最大幅である。
式(14)に、D1=24mm及びd3=19mmを代入すると、rin>29mmとの結果が得られる。
続いて、図8を参照して、阻止ナット16につき詳細に説明する。図8(A)は、阻止ナットの構造を、キャップボルトとともに概略的に示す斜視図であり、図8(B)は、阻止ナットの構造をキャップボルトとともに概略的に示す正面図であり、図8(C)は、阻止ナット及び補強用ナットの構造をキャップボルトとともに概略的に示す側面図である。
本発明の阻止ナット16を用いることで、軸部12bのネジ山と、ナット106及び阻止ナット16のネジ溝との隙間を漏油経路4とする漏油F及びGを確実に阻止することができる。なお、発明者は、ネジ溝全体に液状ガスケット22を塗布したナット106を用いて漏油阻止を試みた。しかし、たとえ液状ガスケット22を塗布したとしても、ナット106のみでは漏油を止めることはできなかった。
続いて、図9を参照して、阻止ナット16の任意的な要素である止めネジ24につき説明する。図9は、止めネジ24が用いられた状態の液漏れ阻止構造体20の構造を概略的に示す模式図である。図9に示すように、止めネジ24は、阻止ナット本体18のネジ孔18dに、軸方向Ax1の反対側から螺合される頭部の無いネジである。止めネジ24は、例えば、JIS規格の「六角穴付き止めネジ」であり、端部の六角柱状の孔に六角レンチを嵌めて回転させることで、締め付けを行う。
続いて、本発明の液漏れ阻止構造体20の奏する効果について説明する。
続いて、図10〜図13を参照して、本発明の液漏れ阻止方法について説明する。図10(A)〜(C)は、液漏れ阻止方法の各工程段階を示す液漏れ阻止構造体付近の模式図である。図11(A)〜(C)は、図10(C)に示した工程に含まれる副工程の説明に供する切断端面図であり、図10(C)のP−P線に沿って取ったものである。図12(A)〜(C)は、図11(C)に続く副工程の説明に供する切断端面図であり、図10(C)のP−P線に沿って取ったものである。図13は、図12(C)に続く副工程の説明に供する切断端面図であり、図10(C)のQ−Q線に沿って取ったものである。
最初に準備工程を行う。まず、漏油が生じている一組の既設ボルト12及び既設ナット106を常法に従い除去し、漏油発生箇所付近を清掃する。すなわち、グラインダや剥離剤を用いて、フランジ102Fの塗膜を除去し地金を露出させる。次に、アセトン等の溶剤を含ませた布等で漏油発生箇所付近を拭き上げ、金属面の油分を除去する脱脂を行う。脱脂により、後述する液状ガスケット22の付着性が向上する。
続いて、図10(A)及び(B)を参照して説明する第1及び第2工程を行う。まず、第1工程として、予め準備しておいた、第1及び第2阻止ワッシャ14L及び14Rの第1及び第2面14a及び14bの全面に液状ガスケット22を塗布して、第1及び第2溝141及び142を隙間無く充填する。なお、塗布に当たっては、十分な量の液状ガスケット22を使用し、溝141及び142に気泡が混入しないように注意する。
続いて、第4工程において、図10(B)に示すように、ナット106から突出したボルト12の軸部12bに、阻止ナット16の阻止ナット本体18を締結していく。
続いて、第5工程において、図10(C)に示すように、阻止ナット本体18の貫通孔18eに液状ガスケット22を圧力注入し、貫通孔18eにキャップボルト21をねじ込む。ここで、「圧力注入」とは、粘性に抗する圧力を印加することで、液状ガスケット22を貫通孔18e内部と、漏油経路4(図1(B))にまで浸透させることである。
次に、図11〜図13を参照して、上述の第5工程をさらに詳細に説明する。なお、この項では、液漏れ阻止ナットとして、120°間隔で設けられた、第1、第2及び第3貫通孔18e1,18e2及び18e3を有する、上述の阻止ナット16を用いた場合を例示する。
図11(A)に示すように、第1副工程では、第1貫通孔18e1に、矢印22Aに示すように液状ガスケット22を、圧力注入する。なお、この時点では、液状ガスケット22は硬化しておらず、粘性を有する液体である。
図11(C)に示すように、第2副工程では、第2貫通孔18e2に、注射器40で、矢印22Hに示すように液状ガスケット22を圧力注入する。これにより、液状ガスケット22I及び22Fは、漏油経路4B、4C及び4Fを第3貫通孔18e3に向けて流通する。
図12(A)に示すように、第3副工程では、注射器40で、第3貫通孔18e3が満杯になるまで、矢印22Jに示すように液状ガスケット22を圧力注入する。
第4副工程では、3個のキャップボルト211,212及び213を均等に締め込み、第1、第2及び第3貫通孔18e1,18e2及び18e3の内部を満す液状ガスケット22に注射器40を超える注入圧力を加える。
10 液漏れ阻止部品(阻止部品)
12 ボルト
12a 頭部
12b 軸部
14,14’ 液漏れ阻止ワッシャ(阻止ワッシャ)
14L 液漏れ阻止ワッシャ(第1液漏れ阻止ワッシャ)
14R 液漏れ阻止ワッシャ(第2液漏れ阻止ワッシャ)
14H,14’H ワッシャ本体
14a,15a 第1面
14b,15b 第2面
14c ワッシャ孔
141 第1溝
141’ 第1補助溝
142 第2溝
142’ 第2補助溝
15 補助阻止ワッシャ
151,151X,151Y 溝
16 液漏れ阻止ナット(阻止ナット)
17 補強用ナット
18 阻止ナット本体
18c,18c1,18c2,18c3 側面
18d ネジ孔
18e,18e1,18e2,18e3 貫通孔
20 液漏れ阻止構造体(阻止構造体)
21,211,212,213 キャップボルト
22 液状ガスケット
24 止めネジ
40 注射器
100 締結用部品
102 配管
102L 配管(第1配管)
102R 配管(第2配管)
102F フランジ
102FL フランジ(第1フランジ)
102FR フランジ(第2フランジ)
102h,102hL,102hR,102hL’ ボルト孔
102hRS,104RS 内壁面
104,104L,104R ワッシャ
106 ナット
108 ガスケット
200 締結用構造体
Claims (12)
- 中心に雌ネジが切られた略円筒形のネジ孔を備える略正六角柱の阻止ナット本体と、該阻止ナット本体の側面に、前記ネジ孔に至る貫通孔とを備えることを特徴とする液漏れ阻止ナット。
- 前記阻止ナット本体が、2個以上の前記貫通孔を備えることを特徴とする請求項1に記載の液漏れ阻止ナット。
- 前記貫通孔に雌ネジが形成されており、前記貫通孔に螺合するキャップボルトを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の液漏れ阻止ナット。
- 前記阻止ナット本体に螺合させる止めネジを更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナット。
- 前記止めネジのネジ山と、前記阻止ナット本体のネジ孔との間の螺合部に介在する、シール用四フッ化エチレン樹脂未焼成テープを備えることを特徴とする請求項4に記載の液漏れ阻止ナット。
- 前記ネジ孔、及び該ネジ孔に設けられた雌ネジの規格が前記阻止ナット本体と等しく、前記貫通孔の直径以上の厚みを有するとともに、前記阻止ナット本体と共にボルトに螺合される補強用ナットを更に備え、
該補強用ナットは、被締結用部品側の反対側から前記阻止ナット本体に締め付けられることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナット。 - 3個の前記貫通孔が、周方向に120°間隔で設けられており、それぞれを第1、第2及び第3貫通孔とすること特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナット。
- 前記貫通孔に圧力注入された液状ガスケットを更に備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナット。
- 第1フランジと、該第1フランジに締結される第2フランジと、
前記第1及び第2フランジのボルト孔の両者に、前記第1フランジ側から挿通されるボルトと、
該ボルトの軸部に、前記第2フランジ側から螺合されるナットと、
前記第2フランジ側から前記ナットの外側から前記ボルトの軸部に螺合される請求項1〜8の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナットと、
前記ボルト及び前記第1フランジの間に設けられた第1液漏れ阻止ワッシャと、
前記ナット及び前記第2フランジの間に設けられた第2液漏れ阻止ワッシャとを備え、
前記第1及び第2液漏れ阻止ワッシャは、それぞれ、平面状の第1及び第2面を備える平行平板であるワッシャ本体と、該ワッシャ本体を貫通するワッシャ孔とを備え、前記第1面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第1溝が設けられ、前記第2面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第2溝が設けられている液漏れ阻止ワッシャであり、
前記第1液漏れ阻止ワッシャは、前記第1フランジ側に前記第1面を対向させて配置されており、前記第2液漏れ阻止ワッシャは、前記第2フランジ側に前記第1面を対向させて配置されていることを特徴とする液漏れ阻止構造体。 - ボルト及びナットで締結される第1及び第2フランジにおいて、前記ボルト及びナットからの液漏れを阻止するに当たり、
それぞれ、平面状の第1及び第2面を備える平行平板であるワッシャ本体と、該ワッシャ本体を貫通するワッシャ孔とを備え、前記第1面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第1溝が設けられ、前記第2面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第2溝が設けられている第1及び第2液漏れ阻止ワッシャと、請求項1〜6の何れか一項に記載の液漏れ阻止ナットを用い、
前記第1及び第2液漏れ阻止ワッシャの前記第1及び第2溝を隙間無く前記液状ガスケットで充填する第1工程と、
前記第1及び第2フランジのボルト孔の両者に、前記第1面を前記第1フランジ側に向けた前記第1液漏れ阻止ワッシャを挿通したボルトを、前記第1フランジ側から挿通する第2工程と、
前記第2フランジから突出した前記ボルトの前記軸部に、前記第2フランジ側に前記第1面を向けた前記第2液漏れ阻止ワッシャを介在させた状態で、ナットを螺合して、前記第1及び第2フランジを締結する第3工程と、
前記ナットから突出した前記ボルトの前記軸部に、前記液漏れ阻止ナットを締結する第4工程と、
前記液漏れ防止ナットの前記貫通孔に前記液状ガスケットを圧力注入し、前記貫通孔に前記キャップボルトをねじ込む第5工程とを備えることを特徴とする液漏れ阻止方法。 - ボルト及びナットで締結される第1及び第2フランジにおいて、前記ボルト及びナットからの液漏れを阻止するに当たり、
それぞれ、平面状の第1及び第2面を備える平行平板であるワッシャ本体と、該ワッシャ本体を貫通するワッシャ孔とを備え、前記第1面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第1溝が設けられ、前記第2面側には前記ワッシャ孔を囲む環状の第2溝が設けられている第1及び第2液漏れ阻止ワッシャと、請求項7に記載の液漏れ阻止ナットを用い、
前記第1及び第2液漏れ阻止ワッシャの前記第1及び第2溝を隙間無く前記液状ガスケットで充填する第1工程と、
前記第1及び第2フランジのボルト孔の両者に、前記第1面を前記第1フランジ側に向けた前記第1液漏れ阻止ワッシャを挿通したボルトを、前記第1フランジ側から挿通する第2工程と、
前記第2フランジから突出した前記ボルトの前記軸部に、前記第2フランジ側に前記第1面を向けた前記第2液漏れ阻止ワッシャを介在させた状態で、ナットを螺合して、前記第1及び第2フランジを締結する第3工程と、
前記ナットから突出した前記ボルトの前記軸部に、前記液漏れ阻止ナットを締結する第4工程と、
前記液状ガスケットを圧力注入した前記液漏れ阻止ナットの前記第1、第2及び第3貫通孔に前記キャップボルトをねじ込む第5工程とを備え、
前記第5工程が、前記第2及び第3貫通孔から流出するまで前記液状ガスケットを前記第1貫通孔に圧力注入した上で、該第1貫通孔に前記キャップボルトをねじ込む第1副工程と、
前記第3貫通孔から流出するまで前記液状ガスケットを前記第2貫通孔に圧力注入した上で、該第2貫通孔に前記キャップボルトをねじ込む第2副工程と、
前記第3貫通孔を前記液状ガスケットで満たした上で、該第3貫通孔に前記キャップボルトをねじ込む第3副工程と、
前記第1,第2及び第3貫通孔にねじ込まれたキャップボルトを均等に締め込んで、前記液状ガスケットを、前記軸部の雄ネジと、前記ナット及び前記液漏れ阻止ナットの雌ネジとの隙間に注入させる第4副工程とを備えることを特徴とする液漏れ阻止方法。 - 前記第1及び第2フランジが、既設ボルト及び既設ナットで締結されていて、少なくとも一組の前記既設ボルト及び前記既設ナットから液漏れが生じているとき、前記第1工程の前に行われる、液漏れが生じている一組の前記既設ボルト及び前記既設ナットを取り外す準備工程を備え、
前記準備工程から前記第5工程までの各工程を、液漏れが生じているすべての組の既設ボルト及び既設ナットに対して行うことを特徴とする請求項10又は11に記載の液漏れ阻止方法。
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