JP2014070462A - トンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法 - Google Patents

トンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着させる際にむらが生じることを防止又は減少させることができるトンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法を提供する。
【解決手段】トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を塗布することでトンネル覆工コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリート養生装置であって、トンネルの内部空間を移動可能な移動体と、被養生面に当接する当接部を有する塗布手段と、当接部に養生剤を付着させる付着手段と、移動体に対する塗布手段の相対的位置が変化可能に移動体に対して塗布手段を支持する支持手段と、を備えてなる、トンネル覆工コンクリート養生装置である。そして、該装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法に関し、より詳細には、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着することでトンネル覆工コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリート養生装置及び該装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法に関する。
トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着することでトンネル覆工コンクリートを養生することは、従来から行われてきた(例えば、特許文献1等)。
特許文献1に開示の発明は、トンネルを形成するトンネル覆工コンクリートを成形する際、硬化後のトンネル覆工コンクリートから「型枠を外した後、覆工コンクリートの表面から急激に水分が蒸発するとひび割れが生じるので、これの防ぐために所定の期間養生する必要がある」(特許文献1、発明の詳細な説明中の段落番号0004)ことに鑑み「トンネル掘削工事の進行を妨げることなく、効率良くトンネル覆工コンクリートを養生することのできる方法および装置を提供する」(特許文献1、発明の詳細な説明中の段落番号0007)ためになされたものである。具体的には、特許文献1には「脱型した後のトンネル覆工コンクリートの表面に養生用液体を噴霧して該コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリートの養生装置であって、自走走行体と、該自走走行体に設けられた可動ブームと、該可動ブームの先端部に回転可能に装着され、噴霧ノズルを有し、養生用液体供給源に接続されたアーチ状の噴霧アームとを備えたトンネル覆工コンクリートの養生装置」(特許文献1、請求項4)が開示されており、かかるトンネル覆工コンクリートの養生装置によれば、「自走走行体と、この自走走行体に設けられた可動ブームと、噴霧ノズルを有し、可動ブームの先端部に回転可能に装着され、養生用液体供給源に接続されたアーチ状の噴霧アームとを備えたので覆工コンクリート表面に沿わせて噴霧ノズルから養生用液体を噴霧することで、覆工コンクリート表面にすき間なく養生用液体を噴霧して保湿でき、効率の良い養生が可能となる。また、噴霧ノズルから覆工コンクリート表面に養生用液体を噴霧しつつ、自走走行体をトンネル幅方向一方側に寄せてトンネル長手方向に移動することができるので、トンネル幅方向他方側のスペースを常時、掘削施工による土砂等の搬出路等として使用でき、トンネル掘削工事の進行に支障が生じない。」(特許文献1、発明の詳細な説明中の段落番号0012〜0013)というものである。
また、特許文献1には、「脱型した後のトンネル覆工コンクリートの表面に養生用液体を噴霧して該コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリートの養生方法であって、噴霧ノズルを有するアーチ状の噴霧アームを自走走行体の可動ブームの先端部に取り付けて、覆工コンクリート表面に沿わせて、前記噴霧ノズルから前記覆工コンクリート表面に養生用液体を噴霧しつつ、前記自走走行体をトンネル幅方向一方側に寄せてトンネル長手方向に移動して前記覆工コンクリート表面を保湿して養生するトンネル覆工コンクリートの養生方法」(特許文献1、請求項1)が開示されており、かかるトンネル覆工コンクリートの養生方法によれば、「噴霧ノズルを有するアーチ状の噴霧アームを自走走行体の可動ブームの先端部に取り付けて、覆工コンクリート表面に沿わせて、この噴霧ノズルから覆工コンクリート表面に養生用液体を噴霧するので、覆工コンクリート表面にすき間なく養生用液体を噴霧して保湿できるので効率の良い養生が可能となる。また、噴霧ノズルから覆工コンクリート表面に養生用液体を噴霧しつつ、自走走行体をトンネル幅方向一方側に寄せてトンネル長手方向に移動するので、トンネル幅方向他方側のスペースを常時、掘削施工による土砂等の搬出路等として使用でき、トンネル掘削工事の進行に支障が生じない。」(特許文献1、発明の詳細な説明中の段落番号0010〜0011)というものである。
特開2006−9410号公報(例えば、要約、請求項1、請求項4、発明の詳細な説明中の段落番号0001〜0013、第1図等)
特許文献1開示のトンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法によれば、覆工コンクリート表面(本発明にいう被養生面)に噴霧ノズルから養生用液体(本発明にいう養生剤)を噴霧することで覆工コンクリート表面(被養生面)を保湿し養生できるが、覆工コンクリート表面(被養生面)全体にむら無く養生用液体(養生剤)を噴霧し付着させることは容易ではないことから(噴霧された養生用液体(養生剤)が形成する液滴が衝突した覆工コンクリート表面(被養生面)の部分は養生用液体(養生剤)が付着するが、該液滴が衝突しない覆工コンクリート表面(被養生面)の部分は養生用液体(養生剤)が流下等によって付着しない限り付着しないため、むらが生じやすい。)、(1)覆工コンクリート表面(被養生面)全体に確実に養生用液体(養生剤)を付着させようとするといきおい過剰に養生用液体(養生剤)を噴霧することになり、養生用液体(養生剤)が下方に落下及び/又は覆工コンクリート表面(被養生面)を流下することでトンネル内部(例えば、床面)が養生用液体(養生剤)により汚れたり養生用液体(養生剤)が無駄になる問題が生じうるし、(2)過剰噴霧を防ごうとすると十分に養生用液体(養生剤)が噴射されないこと(全く噴霧されない部分が生じることも含む)で、覆工コンクリート表面(被養生面)の養生が十分行えないという問題が生じうる。
そこで、本発明では、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着させる際にむらが生じることを防止又は減少させることができるトンネル覆工コンクリート養生装置及びトンネル覆工コンクリート養生方法を提供することを目的とする。
本発明のトンネル覆工コンクリート養生装置(以下、「本装置」という。)は、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を塗布することでトンネル覆工コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリート養生装置であって、トンネルの内部空間を移動可能な移動体と、被養生面に当接する当接部を有する塗布手段と、当接部に養生剤を付着させる付着手段と、移動体に対する塗布手段の相対的位置が変化可能に移動体に対して塗布手段を支持する支持手段と、を備えてなる、トンネル覆工コンクリート養生装置である。
本装置は、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を塗布することでトンネル覆工コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリート養生装置であり、打設され硬化し脱型後のトンネル覆工コンクリートの表面(トンネル覆工コンクリートのトンネルの内部空間側に存する外面)である被養生面に養生剤を塗布することでトンネル覆工コンクリートを養生するための装置である。
本装置は、大まかには、移動体と、塗布手段と、付着手段と、支持手段と、を備えてなる。
移動体は、トンネルの内部空間を移動可能なものであればよく、例えば、トンネルの床面を走行可能な移動体(例えば、自動車や手押し車等)、トンネルの内部空間にトンネル長手方向に沿って敷設されたレールに沿って走行可能な移動体(例えば、トロッコ)、トンネルの内部空間にトンネル長手方向に沿って架設された支持ケーブルに沿って走行可能な移動体、そしてトンネルの内部空間を飛行するような移動体等を例示できる。
塗布手段は、被養生面(トンネル覆工コンクリートの表面)に当接する当接部を有する。塗布手段としては、当接部に付着した養生剤を被養生面に塗布可能なものであればよく、例えば、ローラー(後述)、刷毛、被養生面を摺動する塗布スポンジ又は塗布布等を例示できる。
付着手段は、塗布手段の当接部(被養生面に当接する)に養生剤を付着させる。養生剤としては、液体のものを用いることができるが、ここにいう液体とは、水のような溶質を実質的に含まないもののみならず、溶液、スラリー、融液等も含む。付着手段が当接部に養生剤を付着させる方法は様々なものを用いることができ限定されるものではないが、例えば、当接部に養生剤を噴射する方法、当接部に養生剤を滴下する方法、当接部に養生剤を塗布する方法等を挙げることができる。
支持手段は、移動体に対する塗布手段の相対的位置が変化可能に移動体に対して塗布手段を支持する。
このような本装置においては、移動体がトンネルの内部空間を移動することで本装置を被養生面を養生するのに適した位置に移動させると共に、支持手段により支持された塗布手段の移動体に対する相対的位置を変化させることで、付着手段が養生剤を付着させた当接部が当接する被養生面の位置が変化し、それによって被養生面に養生剤を塗布することによりトンネル覆工コンクリートを養生することができる。かかる本装置では、当接部が被養生面に当接することで被養生面に養生剤を塗布するので、特許文献1開示のトンネル覆工コンクリート養生装置のように養生剤を噴霧するものに比し、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着させる際にむらが生じることを防止又は減少させることができる。
本装置においては、支持手段が、移動体の進行可能方向と略平行な第1の回動軸を中心に塗布手段を回動可能なもの(以下、「第1回動本装置」という)であってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面は少なくとも一部が回転面の少なくとも一部をなすことが多く、かかる場合には、該回転面の軸(通常、トンネルの長手方向に略平行とされる)に第1の回動軸が略一致するよう第1の回動軸を配置し、第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることで該回転面をなす被養生面に当接部が連続して当接し、被養生面に養生剤を効率よく塗布することができる。そして、第1の回動軸は移動体の進行可能方向(例えば、移動体の直進方向)と略平行であるので、第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることと、移動体をトンネルの連続方向に移動させること(通常、トンネルの長手方向に略平行とされる該回転面の軸と第1の回動軸が略一致した状態を保ちつつ移動体を移動させる)、とを交互に行えば、トンネルの連続方向に沿ってトンネル覆工コンクリートを作業効率良く養生することができる。
第1回動本装置の場合、支持手段が、トンネルの床面と第1の回動軸との間の距離が変更可能なものであってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、トンネル毎に、又は同じトンネルでも異なる部分毎に、該回転面の軸とトンネルの床面との間の距離が異なることがある。このような場合であっても、支持手段が、トンネルの床面と第1の回動軸との間の距離が変更可能であることにより、該回転面の軸と第1の回動軸とをうまく略一致させることができ、様々なトンネルにうまく対応することができる。
第1回動本装置の場合、支持手段が、当接部と第1の回動軸との間の距離が変更可能なものであってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、トンネル毎に、又は同じトンネルでも異なる部分毎に、該回転面と該回転面の軸との間の距離が異なることがある。このような場合であっても、支持手段が、当接部と第1の回動軸との間の距離が変更可能であることにより、該回転面の軸と第1の回動軸とを略一致させると共に被養生面に当接部をうまく当接させることができ、様々なトンネルにうまく対応することができる。
第1回動本装置の場合、塗布手段が、第1の回動軸と略平行な位置である平行位置を取り得る軸であるローラー回転軸を中心に回転自在な、当接部を構成するローラー面を有する塗布ローラーを含むもの(以下、「ローラー本装置」という)であってもよい。
このように塗布手段が含む塗布ローラーは、第1の回動軸と略平行な位置である平行位置を取り得るローラー回転軸を中心に回転自在であると共に、ローラー回転軸を軸とする直円柱の側面に沿ったローラー面(当接部をなす)を有する。このためトンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、該回転面の軸に第1の回動軸が略一致するよう第1の回動軸を配置すると共にローラー面(当接部をなす)を該回転面をなす被養生面に当接させた状態で第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることで塗布ローラーをローラー回転軸を中心に回動させ、該回転面をなす被養生面にローラー面(当接部をなす)が連続して当接するようにできるので、被養生面に養生剤をうまく塗布することができる。
ローラー本装置の場合、ローラー回転軸が、前記平行位置に存するローラー回転軸と第1の回動軸とが存する平面内に存する状態を保ちつつ、ローラー回転軸と第1の回動軸とがなす角度が変化可能なもの(以下、「ローラー角度変化本装置」という)であってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、該回転面の母線と該回転面の軸とが平行でないこともある。該回転面の母線と該回転面の軸とが平行でないときであっても、ローラー回転軸が、前記平行位置に存するローラー回転軸と第1の回動軸とが存する平面内に存する状態を保ちつつ、ローラー回転軸と第1の回動軸とがなす角度が変化可能とすることで、ローラー面(当接部をなす)を該回転面をなす被養生面に当接させた状態を保つことができ確実に養生を行うことができる(さらに被養生面にある程度の凹凸が存する場合も対応できる)。なお、ローラー回転軸と第1の回動軸とがなす該角度は、ローラー回転軸を含む直線と第1の回動軸を含む直線との一方を他方に交わるように平行移動させた際の該一方と該他方とがなす角度(0〜90度。但し、前記平行位置にローラー回転軸が存するときは0度。)をいい、該角度は、該回転面の母線と該回転面の軸とがなすと想定される角度に応じて変化するようにすればよいが、通常は10度程度(後述の図2及び図4において左右それぞれ10度程度)変化するようにしてもよい。
ローラー角度変化本装置の場合、ローラー回転軸が前記平行位置から外れるとローラー回転軸が前記平行位置に戻る方向に塗布ローラーに力を加える塗布ローラー位置保持手段を有するものであってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、該回転面の母線と該回転面の軸とは平行に近いことが多い。このためローラー回転軸が前記平行位置から外れるとローラー回転軸が前記平行位置に戻る方向に塗布ローラーに力を加える塗布ローラー位置保持手段を有することで、中立位置としてローラー回転軸を前記平行位置に戻すことができ、ローラー面(当接部をなす)を被養生面に円滑に当接させることができる。
なお、塗布ローラー位置保持手段としては、様々なものを用いることができ特に限定されるものではないが、引っ張りバネや圧縮バネ等のようなつるまきバネ、板バネ、ゴム紐のような線材、ゴム等のような弾性体、油圧・空気圧・電気等で作動するアクチュエーター等を例示できる。
本装置においては、当接部を被養生面に押圧する方向に向かって塗布手段を付勢する付勢手段を有するものであってもよい。
このように付勢手段が塗布手段を付勢することで当接部を被養生面に押圧するので、養生剤を付着させた当接部が被養生面に確実に当接し、被養生面に養生剤を確実に塗布することにより、トンネル覆工コンクリートをうまく養生することができる。なお、付勢手段としては、塗布手段を弾性的に付勢するものを用いることが好ましく、例えば、弾性体(バネ、ゴム等)、液体や気体等が封入された弾性材料で形成された袋体、空気や窒素等の気体が封入されたシリンダー及びピストン等を例示できる。
本発明のトンネル覆工コンクリート養生方法(以下、「本方法」という。)は、本装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、付着手段が養生剤を付着させた当接部を被養生面に当接させつつ、移動体に対する塗布手段の相対的位置を変化させることで被養生面に養生剤を塗布する塗布ステップを含んでなる、トンネル覆工コンクリート養生方法である。
本方法では、本装置の移動体がトンネルの内部空間を移動することで本装置を被養生面を養生するのに適した位置に移動させた後、塗布ステップにて支持手段により支持された塗布手段の移動体に対する相対的位置を変化させることで、付着手段が養生剤を付着させた当接部が当接する被養生面の位置が変化し、それによって被養生面に養生剤を塗布することによりトンネル覆工コンクリートを養生することができる。かかる本方法では、当接部が被養生面に当接することで被養生面に養生剤を塗布するので、養生剤を噴霧する場合に比し、トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を付着させる際にむらが生じることを防止又は減少させることができる。
本方法においては、第1回動本装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、塗布ステップが、第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることで移動体に対する塗布手段の相対的位置を変化させるもの(以下、「第1回動本方法」という)であってもよい。
トンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面は少なくとも一部が回転面の少なくとも一部をなすことが多く、かかる場合には、該回転面の軸(通常、トンネルの長手方向に略平行とされる)に第1の回動軸が略一致するよう第1の回動軸を配置し(軸配置ステップ)、塗布ステップとして第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることで該回転面をなす被養生面に当接部が連続して当接し、被養生面に養生剤を効率よく塗布することができる。そして、第1の回動軸は移動体の進行可能方向(例えば、移動体の直進方向)と略平行であるので、第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることと、移動体をトンネルの連続方向に移動させること(通常、トンネルの長手方向に略平行とされる該回転面の軸と第1の回動軸が略一致した状態を保ちつつ移動体を移動させる)、とを交互に行えば、トンネルの連続方向に沿ってトンネル覆工コンクリートを作業効率良く養生することができる。
第1回動本方法においては、ローラー本装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、塗布ステップが、ローラー面を被養生面に当接させつつ、第1の回動軸を中心に塗布ローラーを回動させることで塗布ローラーをローラー回転軸を中心に回動させ被養生面に養生剤を塗布するものであってもよい。
塗布手段が含む塗布ローラーは、第1の回動軸と略平行な位置である平行位置を取り得るローラー回転軸を中心に回転自在であると共に、ローラー回転軸を軸とする直円柱の側面に沿ったローラー面(当接部をなす)を有する。このためトンネルのトンネル覆工コンクリートの表面である被養生面が回転面の少なくとも一部をなす場合、該回転面の軸に第1の回動軸が略一致するよう第1の回動軸を配置した後、塗布ステップとしてローラー面(当接部をなす)を該回転面をなす被養生面に当接させた状態で第1の回動軸を中心に塗布ローラーを回動させることで塗布ローラーをローラー回転軸を中心に回動させ、該回転面をなす被養生面にローラー面(当接部をなす)が連続して当接するようにできるので、被養生面に養生剤をうまく塗布することができる。
本発明の一実施形態に係るトンネル覆工コンクリート養生装置(本装置)がトンネルの内部空間に配設されたところを示す断面図である。 図1中のA−A断面図である。 図1において点線Bにて囲まれた部分の部分拡大図である。 図2において点線Cにて囲まれた部分の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るトンネル覆工コンクリート養生装置(本装置)11が、トンネル101の内部空間101aに配設されたところを示す断面図(トンネル101が連続する方向に対して垂直な断面を示している)である。図2は図1中のA−A断面を示しており、図3は図1において点線Bにて囲まれた部分の部分拡大図であり、そして図4は図2において点線Cにて囲まれた部分の部分拡大図である。図1乃至図4を参照して、本装置11について説明する。
ここに本装置11は、トンネル101を形成するトンネル覆工コンクリート103の内面103aに液体の養生剤(ここでは水)を塗布することで、トンネル覆工コンクリート103を養生するための装置である。
本装置11は、大まかには、平らな荷台23を有する貨物自動車21と、荷台23に載置固定された養生剤タンク31と、荷台23に載置固定された養生剤加圧装置41(特に図2参照)と、荷台23に載置固定された油圧ユニット51と、荷台23の後端近傍に下端が固定され上方に向けて立設された基端側支持部61と、基端側支持部61の上端近傍に下端近傍が回動自在(回動軸を点線R1にて示す)に取り付けられた先端側支持部71と、先端側支持部71の先端に回動自在(回動軸を点線R2にて示す)に取り付けられた塗布ローラー部81と、養生剤加圧装置41にて加圧された養生剤を塗布ローラー部81へ供給する養生剤供給部91と、を備えてなる。
貨物自動車21は、上述したようなものを荷台23に載置すると共に塗布ローラー部81を支持した先端側支持部71及び基端側支持部61を支持した状態で走行等できる程度の性能を有する市販のトラックによって構成されている。
養生剤タンク31は、トンネル覆工コンクリート103の内面103aに塗布する液体の養生剤を貯蔵するための貯槽である。養生剤としては、水、コンクリート改質剤、コンクリート収縮低減剤等を用いることができるが、ここでは水を用いている。
養生剤加圧装置41は、ここでは発電機43と、発電機43によって発電される電気により運転される加圧ポンプユニット45と、を含んでなり、加圧ポンプユニット45は、養生剤タンク31に貯蔵された養生剤を加圧し後述の養生剤導管93の一端に供給する。なお、加圧ポンプユニット45から吐出される養生剤の圧力、流量及び断続は、貨物自動車21の室内に存する制御装置(不図示)を操作することで自由に行うことができる。
油圧ユニット51は、作動油を昇圧すると共に、後述する作動(先端側支持部71の伸縮、基端側支持部61の伸縮、基端側支持部61に対する先端側支持部71の回動)の命令に応じ作動油を圧送する。なお、油圧ユニット51は、前述の発電機43が発生させる電力により駆動される。
基端側支持部61は、下端近傍が荷台23の後端近傍に固定された互いに平行な一対の固定柱63a、63bと、固定柱63a、63bそれぞれにスライド自在に取り付けられた互いに平行な一対のスライド柱65a、65bと、スライド柱65a、65bの上端に取り付けられた軸受部67と、固定柱63a、63bに対しスライド柱65a、65bをスライドさせる油圧ジャッキ69(シリンダーとピストンとを含んでなる)と、を有してなる。
固定柱63a、63bいずれも長手方向が、水平な床面201(トンネル101の床面)に本装置11を配設した場合に鉛直方向になるように荷台23の後端近傍に固定柱63a、63bの下端近傍が固定されている。スライド柱65aは固定柱63aに互いの長手方向が一致した状態でスライド自在に内嵌されると共に、スライド柱65bは固定柱63bに互いの長手方向が一致した状態でスライド自在に内嵌されている。そして、油圧ジャッキ69は、前述の油圧ユニット51から圧送される作動油によって自由に伸縮し、それによって固定柱63a、63bに対してスライド柱65a、65bを自由に出没させ(油圧ジャッキ69の下端は固定柱63a、63bの下端に間接的に取り付けられ、油圧ジャッキ69の上端は軸受部67に取り付けられている。)、軸受部67の床面201からの高さを変えることができる。なお、このような基端側支持部61の伸縮を行う油圧ジャッキ69の伸縮は、貨物自動車21の室内に存する制御装置(不図示)を操作することで自由に行うことができる。
先端側支持部71は、軸受部67により回動自在(回動軸:点線R1)に支持された回動シャフト72と、回動シャフト72に下端近傍が固定された第1柱75と、第1柱75にスライド自在に取り付けられた第2柱77と、第2柱77にスライド自在に取り付けられた第3柱79と、第1柱75に対し第2柱77をスライド(出没)させる油圧ジャッキ74(シリンダーとピストンとを含んでなる)と、軸受部67に対して回動シャフト72を正逆に自在に回動させる回動モータ73と、を有してなる。
回動モータ73は、前述の発電機43が発生する電力により駆動され、軸受部67に対し回動シャフト72を自由に回動させることができるので、これにより第1柱75を自由に回動(回動軸:点線R1)させることができる。なお、第1柱75の長手方向は点線R1と略垂直になっている(水平な床面201に本装置11を配設した場合には点線R1は水平となる。)。
また、第2柱77は第1柱75に互いの長手方向が一致した状態でスライド自在に内嵌されている。そして、油圧ジャッキ74は、前述の油圧ユニット51から圧送される作動油によって自由に伸縮し、それによって第1柱75に対して第2柱77を自由に出没させ(油圧ジャッキ74の下端は第1柱75の下端近傍に取り付けられ、油圧ジャッキ74の上端は第2柱77の先端近傍に取り付けられている。)、第2柱77の先端と点線R1との間の距離を自由に変えることができる。なお、このような先端側支持部71の伸縮を行う油圧ジャッキ74の伸縮と、基端側支持部61に対する先端側支持部71の回動(回動軸:点線R1)を行う回動モータ73の回転は、いずれも貨物自動車21の室内に存する制御装置(不図示)を操作することで自由に行うことができる。
第3柱79は第2柱77に互いの長手方向が一致した状態でスライド自在に内嵌されている。そして、第3柱79が第2柱77から突出する方向に付勢する付勢バネ(図示しない。圧縮バネ)が第2柱77に内蔵されている。このため該付勢バネの付勢力に抗して第3柱79を第2柱77の内部に押し込むことができ、さらに、この押し込む力を除いたり弱めれば第3柱79は第2柱77から突出する。
塗布ローラー部81は、直円柱の側面にローラ面83sが略沿ったローラ本体部83(材質:硬質スポンジ)と、ローラ本体部83を該直円柱の軸の周りに回転自在(回転軸:点線R3)に支持するローラ支持部85と、第3柱79の先端に回動自在(回動軸:点線R2)に取り付けられたローラ支持部85を所定の回動位置(ここではローラ本体部83の回転軸(点線R3)が点線R1に略平行になる位置。なお点線R2と点線R1とは、ここでは一方を他方に交わるように平行移動させると、平行移動させた該一方は該他方に直交する。)に保持する回動位置保持バネ84a、84b(いずれも引っ張りバネ)と、を有してなる。
ローラ支持部85は、片仮名の「コ」の字状に金属(例えば、鋼製)によって形成されており、点線R3の周りに回転自由にローラ本体部83を支持している。ローラ支持部85は、ローラ本体部83の長手方向の中心位置近傍において第3柱79の先端に回動自在(回動軸:点線R2)に取り付けられている。回動位置保持バネ84a、84bはいずれも一端が第3柱79に取り付けられる(取付具86aを介して取り付けられている)と共に、回動位置保持バネ84a、84bはいずれも他端がローラ支持部85に取り付けられている(取付具86bを介して取り付けられている)。この回動位置保持バネ84a、84bの収縮力によって、第3柱79に対するローラ支持部85の回動位置が保持される(ここではローラ本体部83の回転軸(点線R3)と点線R1とが略平行になるよう回動位置を保持する。)。第3柱79に対してローラ支持部85を点線R2の周りに回動させるように力を加えれば、回動位置保持バネ84a、84bの一方の収縮力に抗して第3柱79に対しローラ支持部85を回動させることができ、加えている力を除いたり弱めることで再び第3柱79に対してローラ支持部85を所定位置(ここではローラ本体部83の回転軸(点線R3)と点線R1とが略平行)に回動させその回動位置が保持される。
養生剤供給部91は、前述の加圧ポンプユニット45により加圧された養生剤を一端に受け入れる養生剤導管93と、養生剤導管93の他端側に配設された複数のノズル95と、を含んでなる。
加圧された養生剤は養生剤導管93の一端から他端側に流動し、他端側に形成されている複数のノズル95から噴射される。ノズル95は、ローラ本体部83のローラ面83sに養生剤を噴射するようにローラ支持部85に取り付けられている。複数のノズル95は、ローラ本体部83の長手方向(ローラ面83sが形成する直円柱側面の該直円柱の軸方向)に沿って略等間隔にて配設されているので、ローラ本体部83の長手方向に関して略均一に養生剤をローラ面83sに付着させることができる。
なお、養生剤導管93には、図示しない開閉弁が配設されており、貨物自動車21の室内に存する制御装置(不図示)を操作することで該開閉弁を自由に開閉することができ、それによって養生剤のローラ面83sへの噴射を自由に断続することができる。
このような本装置11を用いて、トンネル101を形成するトンネル覆工コンクリート103の内面103aに養生剤を塗布し、トンネル覆工コンクリート103を養生する方法について説明する。
予め、本装置11の養生剤タンク31に養生剤を張り込む。養生剤は、トンネル覆工コンクリート103の種類、使用状況及び環境等に応じて適宜種類を選択し、養生すべき内面103aの面積等に応じて必要量を決定すればよい(ここでは水を用いる)。また、発電機43、加圧ポンプユニット45及び油圧ユニット51を運転開始する。
第1に、養生すべき位置の内面103aにローラ本体部83のローラ面83sがうまく当接するよう点線R1の位置を調節する。即ち、養生すべき位置の内面103aが沿った軸(養生すべき位置の内面103aを直円柱の側面に近似したときの該直円柱の軸)に点線R1ができる限り沿うよう本装置11を調節する(軸配置ステップ)。具体的には、床面201における本装置11の位置(貨物自動車21を床面201に沿って適した位置へ移動させる。)と、油圧ジャッキ69を動作させることで固定柱63a、63bに対してスライド柱65a、65bを伸縮させ軸受部67(点線R1)の床面201からの高さを変えること、とによる。
第2に、養生すべき位置の内面103aにローラ本体部83のローラ面83sがうまく当接するよう、油圧ジャッキ74を動作させ、第1柱75に対して第2柱77を伸縮させる。これによって、養生すべき位置の内面103aにローラ本体部83のローラ面83sを当接させる。
第3に、加圧ポンプユニット45により養生剤を複数のノズル95から噴射させ(養生剤導管93に配設された前記図示しない開閉弁を開)、ローラ本体部83のローラ面83sに養生剤を付着させつつ、回動モータ73によって第1柱75を点線R1の周りに回動させる。これにより養生すべき位置の内面103aにローラ本体部83のローラ面83sが当接した状態でローラ本体部83が転動し、ノズル95から噴射されローラ面83sに付着した養生剤が内面103aに塗布され、トンネル覆工コンクリート103が養生される(塗布ステップ)。なお、回動モータ73によって第1柱75を点線R1の周りに回動させた場合のローラ本体部83の位置変化の一例を図3中に位置P1、位置P2、位置P3として示した。回動モータ73による回動によって、ローラ本体部83は位置P1から位置P2を経て位置P3へ移動し、逆に、位置P3から位置P2を経て位置P1へ移動する。このような位置P1、位置P2及び位置P3の間の移動によって、内面103aにローラ面83sが当接したローラ本体部83は回転し、複数のノズル95から新しく噴射された養生剤が付着したローラ面83sが内面103aに当接することで確実に内面103aに養生剤を付着させることができる。なお、このとき内面103aに凹凸が存していたり内面103aが点線R1に対して傾いていても、第3柱79が第2柱77から突出する方向に前記付勢バネ(図示しない)により付勢されているので該付勢バネの付勢力に抗して第3柱79が第2柱77の内部に押し込まれることで該凹凸を吸収できると共に第3柱79に対してローラ支持部85が点線R2の周りに回動可能であるので該傾きを吸収することができ、円滑な塗布を可能ならしめる。また、ローラ本体部83は硬質スポンジにより形成されているので、ローラ面83sが内面103aに当接等することで内面103aを損傷させることがない。
第4に、トンネル101の長手方向に沿った本装置11のその位置での内面103aへの養生剤塗布が終了した後、ローラ面83sを内面103aから離す(例えば、油圧ジャッキ74を動作させ、第1柱75に対して第2柱77を縮める)。
第5に、ローラ本体部83の長さ分程度、トンネル101の長手方向に床面201における本装置11の位置を移動させ(貨物自動車21を床面201に沿って移動させる。)、上記の第1から第4の工程を行う。
以降、上記の第1から第5の工程を繰り返し行うことで、トンネル101の長手方向に沿って内面103aへ養生剤を連続して塗布することができる。
以上説明した通り、本装置11は、トンネル覆工コンクリート103の表面(内面103a)である被養生面に養生剤(ここでは水)を塗布することでトンネル覆工コンクリート103を養生するトンネル覆工コンクリート養生装置であって、トンネル101の内部空間101aを移動可能な移動体(ここでは貨物自動車21)と、被養生面に当接する当接部(ここではローラ面83s)を有する塗布手段(ここでは塗布ローラー部81)と、当接部(ローラ面83s)に養生剤(水)を付着させる付着手段(ここでは養生剤タンク31と養生剤加圧装置41と養生剤供給部91とを含んでなる)と、移動体(貨物自動車21)に対する塗布手段(塗布ローラー部81)の相対的位置が変化可能に移動体(貨物自動車21)に対して塗布手段(塗布ローラー部81)を支持する支持手段(ここでは基端側支持部61と先端側支持部71とを含んでなる)と、を備えてなる、トンネル覆工コンクリート養生装置である。
そして、本装置11においては、支持手段(基端側支持部61と先端側支持部71とを含んでなる)が、移動体(貨物自動車21)の進行可能方向(ここでは直進方向)と略平行な第1の回動軸(点線R1にて示す)を中心に塗布手段(塗布ローラー部81)を回動可能なものである(具体的には、回動モータ73を動作させて第1柱75を点線R1の周りに回動させる。)。
さらに、本装置11においては、支持手段(基端側支持部61と先端側支持部71とを含んでなる)が、トンネル101の床面201と第1の回動軸(点線R1)との間の距離が変更可能なものである(具体的には、油圧ジャッキ69を動作させることで固定柱63a、63bに対してスライド柱65a、65bを伸縮させる。)。
また、本装置11においては、支持手段(基端側支持部61と先端側支持部71とを含んでなる)が、被養生面に当接する当接部(ローラ面83s)と第1の回動軸(点線R1)との間の距離が変更可能なものである(具体的には、油圧ジャッキ74を動作させ、第1柱75に対して第2柱77を伸縮させる。)。
本装置11においては、塗布手段(塗布ローラー部81)が、第1の回動軸(点線R1)と略平行な位置である平行位置を取り得る軸であるローラー回転軸(点線R3にて示す)を中心に回転自在な、当接部を構成するローラー面(ローラ面83s)を有する塗布ローラー(ローラ本体部83)を含むものである。
本装置11においては、ローラー回転軸(点線R3)が、前記平行位置(点線R1と平行な位置)に存するローラー回転軸(点線R3)と第1の回動軸(点線R1)とが存する平面(ここでは移動体(貨物自動車21)の直進方向に平行な鉛直平面)内に存する状態を保ちつつ、ローラー回転軸(点線R3)と第1の回動軸(点線R1)とがなす角度が変化可能なものである(点線R2を中心に回動可能にローラ支持部85が第3柱79の先端に取り付けられている)。
本装置11においては、ローラー回転軸(点線R3)が前記平行位置(点線R1と平行な位置)から外れるとローラー回転軸(点線R3)が前記平行位置(点線R1と平行な位置)に戻る方向に塗布ローラー(ローラ本体部83)に力を加える塗布ローラー位置保持手段(ここでは回動位置保持バネ84a、84b)を有するものである。
本装置11においては、当接部(ローラ面83s)を被養生面に押圧する方向に向かって塗布手段(塗布ローラー部81)を付勢する付勢手段(ここでは第3柱79が第2柱77から突出する方向に付勢する、第2柱77に内蔵された付勢バネ(圧縮バネ)が該当する)を有するものである。
本装置11を用いてトンネル101を形成するトンネル覆工コンクリート103の内面103aに養生剤を塗布し、トンネル覆工コンクリート103を養生する前記の方法は、本装置11を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、付着手段(養生剤タンク31と養生剤加圧装置41と養生剤供給部91とを含んでなる)が養生剤(水)を付着させた当接部(ローラ面83s)を被養生面に当接させつつ、移動体(貨物自動車21)に対する塗布手段(塗布ローラー部81)の相対的位置を変化させることで被養生面に養生剤(水)を塗布する塗布ステップ(前記の第3の工程)を含んでなる、トンネル覆工コンクリート養生方法である。
さらに、前記の方法は、本装置11を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、塗布ステップ(前記の第3の工程)が、第1の回動軸(点線R1)を中心に塗布手段(塗布ローラー部81)を回動させることで移動体(貨物自動車21)に対する塗布手段(塗布ローラー部81)の相対的位置を変化させるものである。
また、前記の方法は、被養生面の少なくとも一部が回転面の少なくとも一部をなし、該回転面の軸に第1の回動軸(点線R1)が略一致するよう第1の回動軸(点線R1)を配置する軸配置ステップ(前記の第1の工程)を塗布ステップ(前記の第3の工程)の前に有するものである。
加えて、前記の方法は、本装置11を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、塗布ステップ(前記の第3の工程)が、ローラー面(ローラ面83s)を被養生面に当接させつつ、第1の回動軸(点線R1)を中心に塗布ローラー(ローラ本体部83)を回動させることで塗布ローラー(ローラ本体部83)をローラー回転軸(点線R3)を中心に回動させ被養生面に養生剤(水)を塗布するものである。
11 本装置
21 貨物自動車
23 荷台
31 養生剤タンク
41 養生剤加圧装置
43 発電機
45 加圧ポンプユニット
51 油圧ユニット
61 基端側支持部
63a、63b 固定柱
65a、65b スライド柱
67 軸受部
69 油圧ジャッキ
71 先端側支持部
72 回動シャフト
73 回動モータ
74 油圧ジャッキ
75 第1柱
77 第2柱
79 第3柱
81 塗布ローラー部
83 ローラ本体部
83s ローラ面
84a、84b 回動位置保持バネ
85 ローラ支持部
86a、86b 取付具
91 養生剤供給部
93 養生剤導管
95 ノズル
101 トンネル
101a 内部空間
103 トンネル覆工コンクリート
103a 内面
201 床面

Claims (12)

  1. トンネル覆工コンクリートの表面である被養生面に養生剤を塗布することでトンネル覆工コンクリートを養生するトンネル覆工コンクリート養生装置であって、
    トンネルの内部空間を移動可能な移動体と、
    被養生面に当接する当接部を有する塗布手段と、
    当接部に養生剤を付着させる付着手段と、
    移動体に対する塗布手段の相対的位置が変化可能に移動体に対して塗布手段を支持する支持手段と、
    を備えてなる、トンネル覆工コンクリート養生装置。
  2. 支持手段が、移動体の進行可能方向と略平行な第1の回動軸を中心に塗布手段を回動可能なものである、請求項1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  3. 支持手段が、トンネルの床面と第1の回動軸との間の距離が変更可能なものである、請求項2に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  4. 支持手段が、当接部と第1の回動軸との間の距離が変更可能なものである、請求項2又は3に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  5. 塗布手段が、第1の回動軸と略平行な位置である平行位置を取り得る軸であるローラー回転軸を中心に回転自在な、当接部を構成するローラー面を有する塗布ローラーを含むものである、請求項2乃至4のいずれか1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  6. ローラー回転軸が、前記平行位置に存するローラー回転軸と第1の回動軸とが存する平面内に存する状態を保ちつつ、ローラー回転軸と第1の回動軸とがなす角度が変化可能なものである、請求項5に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  7. ローラー回転軸が前記平行位置から外れるとローラー回転軸が前記平行位置に戻る方向に塗布ローラーに力を加える塗布ローラー位置保持手段を有するものである、請求項6に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  8. 当接部を被養生面に押圧する方向に向かって塗布手段を付勢する付勢手段を有するものである、請求項1乃至7のいずれか1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、
    付着手段が養生剤を付着させた当接部を被養生面に当接させつつ、移動体に対する塗布手段の相対的位置を変化させることで被養生面に養生剤を塗布する塗布ステップを含んでなる、トンネル覆工コンクリート養生方法。
  10. 請求項2乃至7のいずれか1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、
    塗布ステップが、第1の回動軸を中心に塗布手段を回動させることで移動体に対する塗布手段の相対的位置を変化させるものである、請求項9に記載のトンネル覆工コンクリート養生方法。
  11. 被養生面の少なくとも一部が回転面の少なくとも一部をなし、該回転面の軸に第1の回動軸が略一致するよう第1の回動軸を配置する軸配置ステップを塗布ステップの前に有するものである、請求項10に記載のトンネル覆工コンクリート養生方法。
  12. 請求項5乃至7のいずれか1に記載のトンネル覆工コンクリート養生装置を用いたトンネル覆工コンクリート養生方法であって、
    塗布ステップが、ローラー面を被養生面に当接させつつ、第1の回動軸を中心に塗布ローラーを回動させることで塗布ローラーをローラー回転軸を中心に回動させ被養生面に養生剤を塗布するものである、請求項10又は11に記載のトンネル覆工コンクリート養生方法。
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