JP4388509B2 - スプレースクィーザ - Google Patents

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Description

本発明は、ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するためのスプレースクィーザに係り、特に、アスファルトマスチックをアスファルト遮水壁の表面に吹き付けて、その表面を均すように改良されたスプレースクィーザに関する。
従来、ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するには、防水用アスファルト等の防水材(アスファルトマスチック)を溶融させる溶融部と、溶融した防水材を圧送するポンプと、圧送された防水材を吹き出すノズルとを備えた防水施工装置が用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記の防水施工装置では、作業員がノズルを把持して、防水材を吹き付けなければならず、施工速度が遅く施工効率が良くない。このため、施工面積が広い場合には、非常に多くの施工時間を要してしまうという問題があった。
そこで、施工効率を向上するために、近年では、図7に示すような、吹付け装置71が用いられるようになっている。この吹付け装置71は、アスファルト遮水壁72の表面を走行する台車73上に、アスファルトマスチックを加熱しながら撹拌するマスチックタンク74と、このマスチックタンク74に接続されアスファルトマスチックをアスファルト遮水壁72の表面に吹き付けるノズル75とを備えている。ノズル75は、台車73の側面から台車の車幅方向外方に延出されたガイドレール76に沿って往復移動可能に取り付けられている。ノズル75は、アスファルトマスチックが台車73の走行方向に沿って直線状に広がるように吹き付ける。
前記吹付け装置71は、ノズル75が、ガイドレール76に沿って台車73から離反する方向へ移動しながらアスファルトマスチックを吹き付けるときには、台車73は停車しており、ノズル75が、ガイドレール76に沿って台車73へ近接する方向へ移動しながらアスファルトマスチックを吹き付けるときには、台車73は走行している。よって、アスファルトマスチックは、図7中、破線矢印82にて示すような、吹付け経路を辿って吹き付けられることとなる。
特開平8−109613号公報
しかしながら、前記の吹付け装置71では、ノズル75がガイドレール76に沿って往復移動しながら、アスファルトマスチックの吹付けを行っているので、ノズル75の吹付け幅(台車73の走行方向に沿った広がり幅)の両端で、ガイドレール76の延出方向に沿う重ね吹き部分77が発生してしまう。
さらに、先の工程で施工された既施工保護層78との重合部79には、既施工保護層78での重ね吹き部分と、新たな施工保護層での重ね吹き部分77との重合部分81が発生し、表面の凹凸が大きくなってしまう。このように重ね吹き部分同士が重合して、アスファルトマスチックの吹付け厚さが非常に大きい部分81は、夏季等であって気温が高く日射量が多い場合に、アスファルトマスチックによる保護層が日射熱によって軟化して斜面下側に垂れてしまう。そして、気温が下がるとこの状態で固まってしまい外観が悪化してしまう。また、アスファルトマスチックの吹付けを行ったままの状態で施工を終了させると、その表面に細かい凹凸が残ってしまう場合があった。
この状態で、ダムの水位が上昇すると、保護層が垂れた部分や表面の細かい凹凸部分に、水中の土砂や草等が引っかかり付着してしまうことがある。このように土砂等が付着した状態で、ダムの水位が低下すると、傾斜したアスファルト遮水壁では、土砂等が保護層を傾斜方向下方へと引っ張ることとなり、保護層が破損してしまうことがあった。
一方、前記の吹付け装置71では、ノズル75が、一往復して元の位置に戻るまで、台車73は、ノズル75の吹付け幅(台車73の走行方向に沿った広がり幅)以上走行できない。これは、ノズル75が、元の位置に戻るまでに、ノズル75の吹付け幅以上の距離を走行すると、アスファルトマスチックが吹き付けられない部分が発生するためである。このように、台車73の走行速度は、ノズル75の移動速度によって制限されるため、速めるのが困難であった。
そこで、本発明は前記の問題を解決すべく案出されたものであって、保護層の表面を平坦に施工できるとともに、施工速度を上げることができるスプレースクィーザを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するためのスプレースクィーザにおいて、前記アスファルト遮水壁の表面を走行する台車の車幅方向に配列され前記アスファルトマスチックを前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付ける複数のマスチックスプレヤと、前記マスチックスプレヤにより前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付けられたアスファルトマスチックの表面を均すスクィーザとを備え、前記スクィーザは、前記台車に対して昇降自在および回動自在に支持されていることを特徴とするスプレースクィーザである。
請求項1に係る発明によれば、台車の車幅方向に配列された複数のマスチックスプレヤでアスファルトマスチックをアスファルト遮水壁の表面に吹き付けるので、従来のようにノズルがガイドレールに沿って移動しながらアスファルトマスチックを吹き付ける場合と比較して、重ね吹き部分が少なく、保護層を均一な厚さで施工することができる。すなわち、本願発明によれば、重ね吹き部分は、隣接するマスチックスプレヤ間の吹付け範囲の重なり部分だけであるので、殆どの保護層は一重吹きで施工され、吹き付け量による厚さ管理の精度が向上する。さらに、スクィーザでアスファルトマスチックの表面を均すことができるので、重ね吹き部分の余分なアスファルトマスチックを他の部分へ移動させて、保護層の表面を平坦にすることができる。また、スプレースクィーザがダムのアスファルト遮水壁の水平部分から傾斜部分に走行する際に、スクィーザを台車に対して適宜昇降および回動させることで、スクィーザとアスファルト遮水壁の表面との距離および角度を一定に保つことができ、保護層の厚さを一定に保つことができる。
また、かかる発明によれば、マスチックスプレヤからのアスファルトマスチックの吹出量を増やすことによって、台車の走行速度を上げることができる。よって、全体としての施工速度が上がり、施工性が大幅に向上される。さらに、かかる発明によれば、従来の装置に設けられていたノズルの移動機構やガイドレールを設ける必要はないので、構造が簡素化されメンテナンスの負担を低減できるとともに、機体が軽量化されその分のアスファルトマスチックを多く積載することができるので、一回の施工量が増加し施工性が向上する。
請求項2に係る発明は、ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するためのスプレースクィーザにおいて、前記アスファルト遮水壁の表面を走行する台車の車幅方向に配列され前記アスファルトマスチックを前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付ける複数のマスチックスプレヤと、前記マスチックスプレヤにより前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付けられたアスファルトマスチックの表面を均すスクィーザとを備え、前記台車は、車体フレームと、この車体フレームに対して回動自在に支持されるフレームと、このフレームを回動させる伸縮シリンダとを備えていることを特徴とするスプレースクィーザである。
請求項2に係る発明によれば、保護層の表面を平坦に施工できるとともに、施工速度を上げることができる他に、アスファルト遮水壁の傾斜に応じて伸縮シリンダを伸縮させてフレームを適宜回動させることで、台車上の機材を常に水平な状態で支持することができる。
本発明によれば、保護層の表面を平坦に施工できるとともに、施工速度を上げることができるといった優れた効果を発揮する。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るスプレースクィーザを実施するための最良の形態を示した平面図、図2は本発明に係るスプレースクィーザを実施するための最良の形態を示した側面図、図3は本発明に係るスプレースクィーザが斜面を走行する状態を示した側面図、図4は本発明に係るスプレースクィーザの使用状態を示した側面図、図5は本発明に係るスプレースクィーザのスクィーザを示した側面図および後面図、図6は本発明に係るスプレースクィーザのマスチックスプレヤを示した平面図である。なお、本実施の形態における前後方向は、スプレースクィーザが傾斜するアスファルト遮水壁表面を走行する際に上方となる側を前方、下方となる側を後方とする。
本実施の形態では、ダムに形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するスプレースクィーザを例に挙げて説明する。
図1乃至図3に示すように、かかるスプレースクィーザ1は、ダム(図2および図3参照)2に形成されるアスファルト遮水壁3の表面4を走行する台車5を備えている。台車5には、その車幅方向に配列され、アスファルトマスチック6をアスファルト遮水壁3の表面4に吹き付ける複数のマスチックスプレヤ7と、このマスチックスプレヤ7よりアスファルト遮水壁3の表面4に吹き付けられたアスファルトマスチック6の表面45を均すスクィーザ8とが設けられている。なお、本発明の複数のマスチックスプレヤは、複数の吹出し口(スリット状の吹出し口)を備えた1本のロッド状のものも含む。
台車5は、前後に車輪9を有する車体フレーム(図2および図3参照)10を備えている。車体フレーム10の上部には、前部フレーム11と後部フレーム12とが設けられている。後部フレーム12には、アスファルトマスチック6を加熱・撹拌するマスチックタンク14が設けられている。マスチックタンク14は、撹拌装置15と加熱装置(図示せず)とを有している。撹拌装置15は、タンク内に設けられた回転軸16と、この回転軸16に固定された撹拌翼17と、これら回転軸16と撹拌翼17とを回転させるモータ18とを備えている。加熱装置は、タンク下部に設けられたバーナ(図示せず)を備えている。前部フレーム11には、運転席19、操作・制御盤21、マスチックタンク14用のガスボンベ22が設けられている。
図2および図3に示すように、車体フレーム10には、ピン23が車幅方向に延出して設けられている。前部フレーム11は、前記ピン23を介して車体フレーム10にピン結合されており、車体フレーム10に対して前方に回動自在に支持されている。さらに、車体フレーム10の前記ピン23の後方には、ピン24が車幅方向に延出して設けられている。後部フレーム12は、ピン24を介して車体フレーム10にピン結合されており、車体フレーム10に対して前方に回動自在に支持されている。
前部フレーム11と後部フレーム12とは、ロッド25を介して連結されている。ロッド25は、台車5の前後方向に延出され車体フレーム10と平行に配置され、その一端が前部フレーム11の側面にピン結合され、他端が後部フレーム12の側面にピン結合されている。よって、車体フレーム10、前部フレーム11、後部フレーム12およびロッド25によって、平行リンクが構成されている。
車体フレーム10と前部フレーム11との間には、伸縮シリンダ26が設けられている。伸縮シリンダ26は、ピン23の後方で略鉛直方向に延出されて配置され、その一端が車体フレーム10の上部にピン結合され、他端が前部フレーム11にピン結合されている。スプレースクィーザ1が走行するアスファルト遮水壁3の傾斜角度に応じて、伸縮シリンダ26が伸縮する。具体的には、図2に示すように、スプレースクィーザ1が水平なアスファルト遮水壁3を走行するときは、伸縮シリンダ26は縮退している。図3に示すように、スプレースクィーザ1が傾斜したアスファルト遮水壁3を走行するときは、伸縮シリンダ26が伸長する。伸縮シリンダ26が伸長すると、前部フレーム11がピン23を中心に前方へ回動する。これにしたがって、ロッド25を介して後部フレーム12が前方に引っ張られ、後部フレーム12がピン24を中心に前方へ回動する。以上のように伸縮シリンダ26を適宜伸縮させると、前記平行リンクが作用して、前部フレーム11と後部フレーム12とは、互いに水平を保ちながら回動する。
車体フレーム10の、ピン23およびピン24の前方には、前部フレーム11および後部フレーム12の回動角度を規制して位置決めを行うストッパ部材40,40がそれぞれ設けられている。ストッパ部材40は、棒状部材からなり、先端に前部フレーム11または後部フレーム12の底面を当接させることで、回動を規制する(図3参照)。ストッパ部材40は、走行するダム2の傾斜角度に合わせて、予め所定の長さに形成されている。なお、ストッパ部材を二重管構造として、長さを変更可能に形成しておけば、種々の角度の傾斜面に対応することができる。
図1乃至図3に示すように、アスファルトマスチック6をアスファルト遮水壁3の表面4に吹き付ける複数のマスチックスプレヤ7は、台車5の後方に設けられている。マスチックスプレヤ7は、車幅方向に延出されたヘッダ27に固定されている。ヘッダ27は、一対の支持ブラケット29の前側で2点支持されている。一対の支持ブラケット29は、それぞれ車体フレーム10の後端から後方に延出して設けられた一対の支持アーム28に固定されている。
図6にも示すように、ヘッダ27には、マスチックタンク14から延びるマスチック供給管20に接続されたマスチック供給チューブ31が接続されている。マスチック供給管20は、マスチックタンク14の下部に接続されており、マスチックタンク14の下部に設けられた加熱装置で加熱されたアスファルトマスチック6を、高温のままでヘッダ27へ供給するようになっている。マスチック供給管20には、アスファルトマスチック6をヘッダ27側へ圧送するための供給ポンプ(図6には図示せず)30が設けられている。マスチック供給チューブ31は、ヘッダ27の中央部に接続されており、ヘッダ27の全長に均等な圧力でアスファルトマスチック6を供給するようになっている。マスチック供給チューブ31は、柔軟性を有するフレキシブルな材質(例えば、耐熱ゴム等)で形成されており、後部フレーム12の回動時に、マスチックタンク14とヘッダ27間の距離が変わっても対応できるように構成されている。
マスチックスプレヤ7は、ヘッダ27の前面に、前方に延出して接続された供給管32の先端に取り付けられている。マスチックスプレヤ7および供給管32は、ヘッダ27に、車幅方向に所定の間隔を隔てて配列されている。各供給管32には、アスファルトマスチック6の供給のオン・オフ切替えをするための開閉バルブ33がそれぞれ設けられている。各開閉バルブ33には、この開閉バルブ33を開閉させる油圧を供給するための油路(図6にのみ図示)34がそれぞれ接続されている。油路34は図示しないオイルポンプに接続されている。マスチックスプレヤ7は、所定の径の吹出し口(図示せず)を有している。マスチックスプレヤ7は、供給管32に対して着脱自在に取り付けられており、所望の径の吹出し口を備えるマスチックスプレヤに付け替えることで、アスファルトマスチック6の吹出し量を調節することができる。
図1乃至図3に示すように、ヘッダ27の両端には、マスチックスプレヤ7から吹き付けられなかった余剰のアスファルトマスチックをマスチックタンク14に戻すためのマスチック戻りチューブ35がそれぞれ接続されている。各マスチック戻りチューブ35は、マスチックタンク14に接続されたマスチック戻りチューブ37に繋がるマスチック戻り管36に接続されており、余剰のアスファルトマスチックをマスチック戻り管36で集合させて、マスチック戻りチューブ37を介してマスチックタンク14に戻すように構成されている。マスチック戻りチューブ37も、マスチック供給チューブ31と同様に、柔軟性を有するフレキシブルな材質(例えば、耐熱ゴム等)で形成されており、後部フレーム12の回動時に、マスチックタンク14とヘッダ27間の距離が変わっても対応できるように構成されている。
複数のマスチックスプレヤ7のうち、車幅方向両端にあるマスチックスプレヤ7は、車輪9を含む台車5の車幅よりも外側に配置されている。マスチックスプレヤ7は、所定の間隔で車幅方向に配置されているが、隣接するマスチックスプレヤ7によるアスファルトマスチック6の吹付け範囲(図1中、二点鎖線にて示す)38が互いに重複するように配置されている。これによって、アスファルトマスチック6の吹付けの不足部分を無くすことができる。
アスファルト遮水壁3の表面4に吹き付けられたアスファルトマスチック6の表面45を均すスクィーザ8は、台車5の走行方向に見て、マスチックスプレヤ7の吹付け範囲38の直後に配置されている。マスチックスプレヤ7は、マアスファルトマスチック6を円錐状に吹き付けるように構成されており、吹付け範囲38は円形となる。スクィーザ8は、円形の吹付け範囲38の後端部分と所定の距離を開けて、台車5の走行方向後方に配置されている。スクィーザ8は、その両端がマスチックスプレヤ7の吹付け範囲38の車幅方向端部まで延出して形成されている。すなわち、車幅方向に並ぶ複数の吹付け範囲38の合計幅と、スクィーザ8の幅は、略同じ長さとなっている。
スクィーザ8は、一対の支持ブラケット29の後側に、昇降自在に支持されている。以下、スクィーザ8の説明は、図5を参照しながら行う。なお、図1乃至図4にもスクィーザ8は図示しているが、紙面のスペースの都合上、細かい符号は省略している。図5に示すように、スクィーザ8は、支持ブラケット29の後側に連結された上下で互いに平行なリンク部材39,39を介して支持されている。スクィーザ8と支持ブラケット29間には、伸縮シリンダ41が介設されている。この伸縮シリンダ41の伸縮によって、スクィーザ8は、アスファルト遮水壁3の表面(図3参照)4に対する角度を一定に保持しながら、昇降(アスファルト遮水壁3に対して近接・離反)することができる。
スクィーザ8は、固定フレーム部材43と、回動フレーム部材44と、アスファルトマスチック6の表面45への当接部材46とを有している。固定フレーム部材43は、一対の支持ブラケット29の後部にそれぞれ設けられている。各固定フレーム部材43は、前記リンク部材39を介して各支持ブラケット29にそれぞれ支持されている。固定フレーム部材43は、支持ブラケット29とリンク部材39とで平行リンクを構成し、アスファルト遮水壁3の表面4に対する角度を一定に保持しながら昇降する。回動フレーム部材44は、各固定フレーム部材43の下部にそれぞれ設けられている。各回動フレーム部材44は、車幅方向に延出するピン47を介して、各固定フレーム部材43にそれぞれピン結合されている。回動フレーム部材44の下部には、車幅方向に延出する当接部材46を支持する支持プレート48が固定されている。支持プレート48は、当接部材46と同様に車幅方向に延出して形成されており、一対の回動フレーム部材44によって二点支持されている。支持プレート48は、鋼板等にて構成されており、回動フレーム部材44から車幅方向外側へ張り出した部分が変形しない程度の十分な強度を有している。
当接部材46は、ゴムブレード51にて構成されている。ゴムブレード51は、支持プレート48の後面にボルト53等の締結部材によって固定されている。ゴムブレード51は、その上端近傍が支持プレート48の下端近傍と重合するように配置される。その重合部分に、鋼板等からなる押えプレート52を被せ、所定ピッチでボルト53を設けることで、ゴムブレード51を支持プレート48に固定する。すなわち、ゴムブレード51は、支持プレート48と押えプレート52で挟まれた状態でボルト53によって締め付けられるので、ボルト53間でも撓むことなく固定することができる。ゴムブレード51の下端部は、台車5の走行方向後方に向かって湾曲している。なお、ゴムブレード51の下端部は、湾曲せずに直線状であってもよい。
ゴムブレード51は、加熱されてアスファルト遮水壁3の表面4に吹き付けられたアスファルトマスチック6の温度に耐え得る耐熱性を有するとともに、アスファルトを掻き均すスクリードと比較して十分に軟らかく、吹き付けられたアスファルトマスチック6の表面45を撫でるように台車5の走行方向後方へ湾曲する程度の柔軟性を有するものが採用される。具体的には、硬さが、JIS K 6253 タイプAデュロメータの試験による測定値がA50であるものが好ましい。ゴムブレード51は、例えば、シリコーンゴムシート SN50(オーサカゴム株式会社製)を採用するのが好ましい。このシリコーンゴムシートは、以下に示すような物性を有する。硬さ:A50(試験方法JIS K 6253 タイプAデュロメータ)、引張強さ:7.0MPa(試験方法JIS K 6251)、伸び:300%(試験方法JIS K 6251)、硬さ変化(老化試験):+1ポイント(試験方法JIS K 6257 200℃×70時間)、引張強さ変化率(老化試験):−8.0%(試験方法JIS K 6257 200℃×70時間)、伸び変化率(老化試験):−15.0%(試験方法JIS K 6257 200℃×70時間)。
固定フレーム部材43の上部と、回動フレーム部材44の後部との間には、伸縮シリンダ49が介設されている。この伸縮シリンダ49が伸縮することで、回動フレーム部材44が、ピン47を中心に回動し、当接部材46が後部上方へ回動する。
なお、図1乃至図4中、50は、ウィンチ車(図4参照)55から延びるワイヤー56を連結するための連結部材である。
次に、前記構成のスプレースクィーザ1の使用状態を説明しながら、その作用を説明する。
図4に示すように、ダム2に形成されたアスファルト遮水壁3の表面4にアスファルトマスチック6を吹き付けて防水層を形成するに際しては、まず、本実施の形態に係るスプレースクィーザ1をダム2の底部54に移動させ、他方、ダム2の堤体上に、ウィンチ車55を設置しておく。スプレースクィーザ1は、図示しないモータ等の走行機構で自走するか、あるいは牽引して吹付け開始位置まで移動させる。このとき、マスチックタンク14内に、アスファルトマスチック6を貯蔵して、加熱しながら撹拌しておく。
吹付け開始位置に移動するまで、スクィーザ8は、図5(a)に示すように、伸縮シリンダ49を縮退させて、ゴムブレード51を後部上方に回動させておく。これによって、ゴムブレード51が移動走行中地面に接触することがなく、ゴムブレード51の無駄な磨耗を防止できる。
スプレースクィーザ1を、吹付け開始位置にセットしたならば、図5(b)に示すように、スクィーザ8の伸縮シリンダ49を伸長させて、ゴムブレード51を、アスファルトマスチック6の吹き付ける前のアスファルト遮水壁3の表面4に若干の隙間をあけて対向させる。
ダム2の底部54の水平な部分にアスファルトマスチック6を吹付けする場合は、図2に示すように、伸縮シリンダ26は、縮退しており、前部フレーム11と後部フレーム12は、ともに車体フレーム10と平行な状態となっている。アスファルトマスチック6の供給用ポンプ30を作動させるとともに、マスチックスプレヤ7の上流側の開閉バルブ33を開き、アスファルトマスチック6をアスファルト遮水壁3の表面4に吹き付ける。これと同時に台車5を所定の速度で、自走あるいは牽引によって走行させる。
このとき、アスファルトマスチック6は、図1に示すように、台車5の車幅方向に配列された複数のマスチックスプレヤ7で吹き付けられるので、従来のようにノズルがガイドレールに沿って移動しながらアスファルトマスチックを吹き付ける場合と比較して、重ね吹き部分が少なく、特に、二重吹きより多く重なることはない。したがって、保護層を均一な厚さでムラなく施工することができる。すなわち、本実施の形態の重ね吹き部分38´は、隣接するマスチックスプレヤ7間の吹付け範囲38の重なり部分だけであるので、殆どの保護層は一重吹きで施工される。
ところで、保護層を所望の厚さに吹き付けるための厚さ管理は、アスファルト遮水壁3の表面4にアスファルトマスチック6を実際に吹き付ける前に、ベニヤ板等に試し吹きを行い、吹付け量と厚さを確認することで行っている。この試し吹きで計測されるアスファルトマスチックの厚さは、一重吹き部分である。よって、殆どの保護層が一重吹きで施工される本実施の形態では、マスチックスプレヤ7からの吹き付け量による厚さ管理の精度を大幅に向上させることができる。
また、先の工程で施工された既施工保護層(図1中、上側に示す)57との重合部(台車5の走行方向に沿ってできる)58については、マスチックスプレヤ7によって吹き付けられる部分の端部は一重吹きであるので、前記重合部58は、二重吹きであり、厚くなり過ぎることはない。したがって、高温時でも、アスファルトマスチック6が垂れることなく、ダム水位の上昇時の土砂等の付着を防止できるとともに、外観を良好に保つことができる。
さらに、図1および図2に示すように、吹き付けられたアスファルトマスチック6はスクィーザ8で均されるので、重ね吹き部分38´の余分なアスファルトマスチック6を他の部分(一重吹きの部分)へ移動させて厚さを均一化でき、保護層の表面を平坦にすることができる。前記の既施工保護層57との重合部58についても、厚さを均一化でき、保護層の表面を平坦にすることができる。
また、スクィーザ8は、吹付け範囲38の直後に配置されているので、吹き付けられたアスファルトマスチック6は、その温度が低下する前の流動性が高い状態で、スクィーザ8によって均される。したがって、アスファルトマスチック6の表面45が均しやすく、仕上がりの形状が美しくなる。
一方、マスチックタンク14からヘッダ27に供給されたアスファルトマスチック6は、吹付けられない余剰分が、マスチックタンク14に戻されて循環されるので、ヘッダ27内のアスファルトマスチック6の温度が低下することなく、吹付けに適した温度を保持することができ、アスファルトマスチック6の流動性を確保できる。
スクィーザ8の当接部材46がゴムブレード51にて構成されているので、吹き付けられたアスファルトマスチック6をスクィーザ8で均す際には、ゴムブレード51が走行方向後方へ湾曲して、アスファルトマスチック6の表面を撫でるように作動する。よって、重ね吹き部分38´のアスファルトマスチック6が一重吹き部分へと移動されるだけで、一重吹き部分のアスファルトマスチック6が削られることはなく、保護層の厚さ管理の精度を高く保持できる。
また、かかるスプレースクィーザ1によれば、マスチックスプレヤ7からのアスファルトマスチック6の吹出量は、大径のマスチックスプレヤ7に交換することで、増やすことができる。これと合わせて、台車5の走行速度を早くすれば、施工速度を早くすることができ、施工性が大幅に向上する。
さらに、かかるスプレースクィーザ1は、従来の装置に設けられていたノズルの移動機構やガイドレールを設ける必要はないので、構造が簡素化されメンテナンスの負担を低減できるとともに、機体が軽量化されその分のアスファルトマスチック6を多く積載することができる。したがって、一回の施工量が増加し、アスファルトマスチック6の積込時間を短縮でき、施工性が向上する。
傾斜したアスファルト遮水壁3の表面4にアスファルトマスチック6を吹き付ける際には、図3に示すように、伸縮シリンダ26を伸長させて、前部フレーム11と後部フレーム12を水平状態に保持しておく。このとき、前部フレーム11と後部フレーム12は、ともにストッパ部材40に当接することで容易に位置決めされるので、伸縮シリンダ26の伸縮量を制御する必要はない。ストッパ部材40は、ダム2の傾斜角度に合わせて形成されているので、スプレースクィーザ1が斜面を走行する際には、確実に水平になる。このとき、マスチック供給チューブ31およびマスチック戻りチューブ37は、フレキシブルな材質で形成されているので、後部フレーム12が回動して、マスチックタンク14とヘッダ27との距離が変わっても問題ない。
ウィンチ車55から延びるワイヤー56を連結部材50に接続して、スプレースクィーザ1を牽引する。このとき、マスチックスプレヤ7およびスクィーザ8と、アスファルト遮水壁3の表面4との角度や距離等の相対位置関係は、アスファルト遮水壁3が水平な場合と同じであるので、前記と同様の作用効果を得ることができる。
なお、水平部分から傾斜部分へとスプレースクィーザ1が走行する際には、マスチックスプレヤ7およびスクィーザ8と、アスファルト遮水壁3の表面4との距離が短くなる。よって、伸縮シリンダ41,49を適宜縮退させて、スクィーザ8とアスファルト遮水壁3の表面4との距離を一定に保つようにする。これによれば、保護層の厚さを一定に保つことができる。
また、マスチックスプレヤ7とスクィーザ8の両端部は、車輪9を含む台車5の車幅よりも外側に位置しているので、アスファルト遮水壁3の端部での施工が行い易い。すなわち、アスファルト遮水壁3の端部で施工する場合、マスチックスプレヤ7とスクィーザ8が車幅より外側へ張り出しているので、台車5がアスファルト遮水壁3の端部の壁面に干渉することなく、端部までアスファルトマスチック6の吹付けを行うことが可能である。よって、従来の装置では、アスファルト遮水壁の端部での施工ができなかったことと比較すると、大幅な施工性の向上が達成されることとなる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、ヘッダやスクィーザを車幅方向にスライド可能として、施工幅を調節可能な構成としてもよい。
本発明に係るスプレースクィーザを実施するための最良の形態を示した平面図である。 本発明に係るスプレースクィーザを実施するための最良の形態を示した側面図である。 本発明に係るスプレースクィーザが斜面を走行する状態を示した側面図である。 本発明に係るスプレースクィーザの使用状態を示した側面図である。 本発明に係るスプレースクィーザのスクィーザを示した(a)および(b)は側面図、(c)は後面図である。 本発明に係るスプレースクィーザのマスチックスプレヤを示した平面図である。 従来の吹付け装置を示した平面図である。
符号の説明
1 スプレースクィーザ
2 ダム
3 アスファルト遮水壁
4 表面
5 台車
6 アスファルトマスチック
7 マスチックスプレヤ
8 スクィーザ
38 吹付け範囲
45 (アスファルトマスチックの)表面
46 当接部材
51 ゴムブレード

Claims (2)

  1. ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するためのスプレースクィーザにおいて、
    前記アスファルト遮水壁の表面を走行する台車の車幅方向に配列され前記アスファルトマスチックを前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付ける複数のマスチックスプレヤと、
    前記マスチックスプレヤにより前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付けられたアスファルトマスチックの表面を均すスクィーザとを備え、
    前記スクィーザは、前記台車に対して昇降自在および回動自在に支持されている
    ことを特徴とするスプレースクィーザ。
  2. ダム等に形成されるアスファルト遮水壁の表面にアスファルトマスチックを敷設して保護層を形成するためのスプレースクィーザにおいて、
    前記アスファルト遮水壁の表面を走行する台車の車幅方向に配列され前記アスファルトマスチックを前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付ける複数のマスチックスプレヤと、
    前記マスチックスプレヤにより前記アスファルト遮水壁の表面に吹き付けられたアスファルトマスチックの表面を均すスクィーザとを備え、
    前記台車は、車体フレームと、この車体フレームに対して回動自在に支持されるフレームと、このフレームを回動させる伸縮シリンダとを備えている
    ことを特徴とするスプレースクィーザ。
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