JP2014070433A - サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】サッシの障子を構成する縦框について、火災発生時にも室内外方向の振れを防止して確実に室内側面を縦枠の気密材に当接した状態を維持し、隙間の発生を防止することのできるサッシを提供する。
【解決手段】縦框22の上端部には上レール部10aに摺接する案内溝26bを有した振止部品26が設けられ、振止部品26は、案内溝26bを有する樹脂製の本体部26aと、本体部26aに対して取付けられる金属製の固定部26dとを有し、本体部26aは、縦枠12の長手方向に沿って形成されるフィン部12aに対して当接自在な樹脂引き寄せ面部26cを有し、固定部26dは、縦框22に対して固定される縦框固定部26eと、樹脂引き寄せ面部26cと略平行に配置され本体部26a内に埋設される金属引き寄せ面部26fとを有してなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に障子を走行自在に納めたサッシに関し、特に障子を構成する縦框の上端部に火災発生時における障子の引き寄せ構造を設けたサッシに関する。
建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納めたサッシとしては、内外障子を引き違い状に走行自在とした引き違いサッシや、一方の障子を走行自在とした片引きサッシがある。サッシには、火災が発生した場合にも、一定時間以上、閉塞状態を維持する防火性能が求められる。防火性能を十分に確保するためには、サッシが高温に晒されたとしても、サッシを構成する枠体と障子との位置関係をそのままに保つことで、枠体と障子の間に隙間を生じさせないようにすることが重要である。
サッシには、樹脂製のサッシはもちろんのこと、金属製のサッシにおいても、樹脂部材が各所に用いられている。このような樹脂部材は、火災時の高温に晒されると溶融するから、樹脂部材が溶融しても枠体と障子の位置関係が保たれるようにする必要がある。樹脂サッシにおいては、例えば枠体側と障子側にそれぞれ金属製の部品を設け、火災発生時にはそれらが掛かり合うようにすることで、障子の脱落を防ぐようにしたものが知られている。このようなサッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2010−265646号公報
金属製のサッシにおいては、火災時に高温に晒されることで熱膨張が生じ、枠体を構成する枠材や障子を構成する框材が大きく伸びる現象が発生する。枠材や框材の端部に隙間がある場合には、これらの部材は長手方向に伸びていくが、隙間がない場合には、それ以上伸びることができないため、反りが発生して部材が屈曲する。このような屈曲が発生すると、枠体と障子の間には隙間が生じるから、その隙間から火炎が侵入し、防火性能を十分に確保することができない。
サッシの障子を構成する縦框の上下端部には、それぞれ上枠に形成される上レール部に対する上振止部品と、下枠に形成されるレール部に対する下振止部品とが設けられる。上下振止部品は、障子を開閉するのに伴って上レール部またはレール部に摺接するから、障子の円滑な開閉のためには樹脂材で形成する必要がある。しかし、火災が発生した場合には樹脂製の振止部品は溶融してしまうから、この場合にも縦框を室内側に引き寄せた状態を維持する必要があった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、サッシの障子を構成する縦框について、火災発生時にも室内外方向の振れを防止して確実に室内側面を縦枠の気密材に当接した状態を維持し、隙間の発生を防止することのできるサッシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係るサッシは、建物開口部に設けられる枠体内に障子を走行自在に納めたサッシにおいて、
前記枠体を構成する上枠には前記障子の上辺を案内する上レール部が長手方向に沿って形成され、前記枠体を構成する下枠には前記障子の下辺を案内するレール部が長手方向に沿って形成され、前記障子を構成する縦框の上端部及び/または下端部には前記上レール部またはレール部に摺接する案内溝を有した振止部品が設けられ、
前記振止部品は、前記案内溝を有する樹脂製の本体部と、該本体部に対して取付けられる金属製の固定部とを有し、
前記本体部は、前記枠体を構成する縦枠の長手方向に沿って形成されるフィン部に対して当接自在な樹脂引き寄せ面部を有し、
前記固定部は、前記縦框に対して固定される縦框固定部と、前記樹脂引き寄せ面部と略平行に配置され前記本体部内に埋設される金属引き寄せ面部とを有してなることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、縦框の上端部または下端部において、火災発生時に振止部品の本体部が脱落しても、本体部と一体化された金属製の固定部が縦框にも固定されていることでそのまま残り、金属引き寄せ面部によって縦框を室内側に引き寄せた状態を維持することができる。
また、請求項2の発明に係るサッシは、前記縦框は室内側壁が外周側に延出された室内延出部を有し、該室内延出部の室外側面には長手方向に沿って室内保持部が形成され、該室内保持部に前記固定部の縦框固定部が保持固定されることを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、固定部を縦框に容易に固定できると共に、金属製の固定部が外部に露出しないようにして意匠性を悪化させることがないようにすることができる。
さらに、請求項3の発明に係るサッシは、前記縦框は室外側壁が外周側に延出された室外延出部を有し、該室外延出部の室内側面には長手方向に沿って室外保持部が形成され、該室外保持部に加熱発泡材が保持されることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、火災発生時に室外保持部とフィン部との間の空間を充填して隙間を塞ぐことができ、防火性能を高くすることができる。
そして、請求項4の発明に係るサッシは、前記樹脂引き寄せ面部と金属引き寄せ面部は、それぞれ前記フィン部に対して傾斜面状に形成されてなることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、樹脂引き寄せ面部、金属引き寄せ面部共にフィン部に対し斜めに当接することとなるので、縦框を確実に室内側に引き寄せることができる。
本発明に係るサッシによれば、火災発生時にも残る金属製の固定部により、縦框の室内外方向の振れを防止して確実に室内側面を縦枠の気密材に当接した状態を維持し、隙間の発生を防止することができる。
本実施形態におけるサッシの縦断面図である。 サッシの横断面図である。 図2のうち内障子の枠側縦框及び縦枠付近の拡大図である。 框体の上端部における枠側縦框及び縦枠付近拡大横断面図である。 上振止部品の分解斜視図である。 固定部及び加熱発泡材を取付けた上振止部品の斜視図である。 上振止部品を取付けた枠側縦框の上端付近斜視図である。 下振止部品の分解斜視図である。 固定部及び加熱発泡材を取付けた下振止部品の斜視図である。 下振止部品を取付けた枠側縦框の下端付近斜視図である。 框体の部分拡大正面図である。 火災発生時の状態での框体の上端部における枠側縦框及び縦枠付近拡大横断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に内障子2と外障子3を引き違い状に納めた引き違いサッシである。内障子2と外障子3は、上框20と下框21、枠側縦框22及び召合わせ框23を方形状に框組みしてなる框体4内にガラス板からなるパネル体5を納めてなる。
枠体1を構成する上枠10の内周面には、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する室内外2条の上レール部10aが長手方向に沿って形成されている。また、下枠11の内周面には、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する室内外2条のレール部11aが長手方向に沿って形成されている。
内障子2が配置される側の縦枠12の内周面には、内障子2の外周面と対向する位置にフィン部12aが形成され、外障子3が配置される側の縦枠12の内周面には、外障子3の外周面と対向する位置にフィン部12aが形成される。
框体4を構成する上框20の上側には、上枠10の上レール部10aに案内される凹状の案内溝20aが形成されている。下框21の下側には、下枠11のレール部11aに載置されて障子を走行自在とする戸車24が設けられている。
枠側縦框22は、室内側面の外周端部が外周側に延出された室内延出部22aと、室外側面の外周端部が外周側に延出された室外延出部22bとを有し、室内延出部22a及び室外延出部22bで囲まれた領域により縦枠12のフィン部12aを飲み込んでいる。
枠側縦框22の構成につきより詳細に説明する。図3には、図2のうち内障子2の枠側縦框22及び縦枠12付近の拡大図を示している。枠側縦框22の室内延出部22aには、室外側面に凹状の室内保持部22cが形成されている。また、枠側縦框22の室外延出部22bには、室内側面に凹状の室外保持部22dが形成されている。
枠側縦框22の室内延出部22aと室外延出部22bの間の領域には、縦框中間引き寄せ部材25が設けられている。縦框中間引き寄せ部材25は、通常時において縦枠12のフィン部12aに当接して枠側縦框22を室内側に引き寄せる傾斜面状の樹脂引き寄せ面部25bを有した樹脂部25aと、樹脂部25aと一体化された金属部25cとからなっている。内障子2を閉じた際には、樹脂引き寄せ面部25bによって枠側縦框22を室内側に引き寄せ、縦枠12に設けられる気密材12bに枠側縦框22を押し付けることによって、内障子2の気密性が高くなるようにしている。
金属部25cは、ビス止めによって枠側縦框22に固定されると共に、樹脂引き寄せ面部25bと平行な金属引き寄せ面部25dを有している。なお、金属部25cにはビス止めのための孔が形成されているが、この孔は長孔状とされており、金属部25cの固定位置を調整できるようになっている。火災発生時において、樹脂部25aが脱落しても、枠側縦框22に固定された金属部25cの金属引き寄せ面部25dが縦枠12のフィン部12aに当接することで、枠側縦框22を室内側に引き寄せた状態を維持することができる。
室外延出部22bの室外保持部22dには、長手方向に沿って加熱発泡材22eが設けられている。室外保持部22dは左右端部がポケット状をなしているので、室外保持部22dの両端部をカシメ固定することで、粘着テープを用いることなく加熱発泡材22eを枠側縦框22に固定することができる。これによって、粘着力の経年劣化による加熱発泡材22eの脱落を防止することができる。
枠側縦框22の上下端部においては、火災発生時にも枠側縦框22を室内側に引き寄せるための構造が設けられている。図4には、框体4の上端部における枠側縦框22及び縦枠12付近拡大横断面図を示している。枠側縦框22の上端部には、上枠10の上レール部10aに対して摺接して框体4の振止めをなす上振止部品26が設けられている。
上振止部品26は、枠側縦框22の中空内部に挿入される樹脂製の本体部26aと、枠側縦框22の室内延出部22aと本体部26aの両方に固定される金属製の固定部26dとを一体的としてなるものである。図5には、上振止部品26の分解斜視図を示している。この図に示すように、上振止部品26を構成する本体部26aは、上枠10の上レール部10aに摺接する細幅溝状の案内溝26bと、引き寄せ部材25の引き寄せ部25aを上端まで連続させる樹脂引き寄せ面部26cとを有している。
本体部26aに対して、金属製の固定部26dと加熱発泡材26gとが取付けられる。固定部26dは、樹脂引き寄せ面部26cと平行な金属引き寄せ面部26fを室外側に備え、室内側には枠側縦框22に固定される縦框固定部26eを有している。本体部26aには上下に爪部26hが形成されていて、固定部26dの上下端部を爪部26hに係合させることで、本体部26aと固定部26dとが一体化される。また、本体部26aには火災発生時に固定部26dが脱落しないように支持する受け部材26iも取付けられる。
図6には、固定部26d及び加熱発泡材26gを取付けた上振止部品26の斜視図を示している。この図に示すように、固定部26dを本体部26aに一体化することで、固定部26dの縦框固定部26eが室内側に露出し、金属引き寄せ面部26fは本体部26a内に埋設されて見えないようになる。
図7には、上振止部品26を取付けた枠側縦框22の上端付近斜視図を示している。この図に示すように、上振止部品26は枠側縦框22の上端部を覆うように取付けられる。このとき、固定部26dの縦框固定部26eは、枠側縦框22の室内延出部22aに形成された室内保持部22cに対して係止固定されている。図4に示すように、室内保持部22cは左右端部がポケット状をなしており、固定部26dの縦框固定部26eは左右端部にそれぞれ脚部を有してなり、縦框固定部26eを室内保持部22cに係止させることができる。
枠側縦框22の下端部には、下振止部品27が設けられる。図8には、下振止部品27の分解斜視図を示している。この図に示すように、下振止部品27も、樹脂製の本体部27aと金属製の固定部27dとを一体化してなり、さらに本体部27aの室外側面には加熱発泡材27gが設けられる。
下振止部品27の本体部27aは、下枠11のレール部11aに摺接する細幅溝状の案内溝27bと、引き寄せ部材25の引き寄せ部25aを下端まで連続させる樹脂引き寄せ面部27cとを有している。また、固定部27dは、縦框固定部27eと金属引き寄せ面部27fとを有している。
図9には、固定部27d及び加熱発泡材27gを取付けた下振止部品27の斜視図を示している。この図に示すように、固定部27dを本体部27aに一体化することで、固定部27dの縦框固定部27eが室内側に露出し、金属引き寄せ面部27fは本体部27a内に埋設されて見えないようになる。
図10には、下振止部品27を取付けた枠側縦框22の下端付近斜視図を示している。この図に示すように、下振止部品27は枠側縦框22の下端部を覆うように取付けられる。このとき、固定部27dの縦框固定部27eは、枠側縦框22の室内延出部22aに形成された室内保持部22cに対して係止固定されている。
図11には、框体4の部分拡大正面図を示している。この図に示すように、上框20と下框21は、それぞれ端面が枠側縦框22の側面に突き当てられて連結される。上振止部品26は、枠側縦框22の上端部に設けられると共に、枠側縦框22には金属製の受け部材26iが固定されている。受け部材26iは、上振止部品26を構成する固定部26dの下方に水平面を有するように固定されている。火災発生時に上振止部品26の本体部26aが脱落した場合、固定部26dは縦框固定部26eが枠側縦框22の室内保持部22cに対してスライド可能となるように係止されているため、そのままでは固定部26dがスライドして落下してしまうこととなるが、受け部材26iを設けていることで、固定部26dの落下を防止している。なお、下振止部品27にあっては、火災発生時に枠側縦框22が長手方向に伸び、下枠11の内周面に突き当たるために、固定部27dが落下することはない。
図12には、火災発生時の状態での框体4の上端部における枠側縦框22及び縦枠12付近拡大横断面図を示している。図12(a)は、加熱発泡材22eと加熱発泡材26gの両方が存在する上下方向位置での断面図、図12(b)は、図12(a)より上方であって加熱発泡材22eのみが存在する上下方向位置での断面図である。この図に示すように、火災発生時にサッシが高温に晒されると、樹脂材からなる上振止部品26は溶融して脱落する。しかし、金属製の固定部26dは、縦框固定部26eで枠側縦框22に固定されているから、そのままの位置で残った状態となる。そして、固定部26dの金属引き寄せ面部26fが縦枠12のフィン部12aに当接することにより、枠側縦框22を室内側に引き寄せた状態を維持し、縦枠12の気密材12bが枠側縦框22の室内側面に当接した状態を維持して隙間の発生を防止することができる。
また、火災発生時には、上振止部品26に設けられた加熱発泡材26gが発泡して体積が増加し、枠側縦框22の中空部上端部を閉塞する。これによって、枠側縦框22の中空内部と外部とを塞いで可燃ガスの流通などを防止することができる。
さらに、枠側縦框22の室外保持部22dに保持された加熱発泡材22eも、火災発生時には発泡し、室外保持部22dとフィン部12aとの間の空間を長手方向に沿って充填することができる。これによって、枠側縦框22と縦枠12との間の隙間を塞いで防火性能を高くすることができる。
下振止部品27にあっても同様であり、火災発生時に本体部27aが溶融して脱落しても、縦框固定部27eで枠側縦框22に固定されている金属製の固定部27dが残るので、固定部27dの金属引き寄せ面部27fが縦枠12のフィン部12aに当接することにより、枠側縦框22を室内側に引き寄せることができる。また、下振止部品27の加熱発泡材27gも発泡して枠側縦框22の中空内部下端部を閉塞する。なお、本実施形態では内障子2の枠側縦框22について説明したが、外障子3の枠側縦框22についても同様である。
このように、上振止部品26と下振止部品27について、それぞれ樹脂製の本体部26a,27aに金属製で金属引き寄せ面部26f,27fを有する固定部26c,27cを固定すると共に、固定部26c,27cは枠側縦框22に対しても固定されていることにより、火災発生時に本体部26a,27aが脱落しても固定部26c,27cは残るので、金属引き寄せ面部26f,27fが縦枠12のフィン部12aに対して当接し、枠側縦框22の室内側への引き寄せを維持することが可能となる。ここで、金属製の固定部26c,27cは通常時には外部に全く露出しないから、意匠性を悪化させることがなく、また、簡単な部品で火災発生時の隙間発生防止をなすことができる。
図1に示すように、上框20には上枠10の上レール部10aと対向する部分に気密材20bが設けられている。この気密材20bは、中空状に形成された部分からヒレ状の部分が突出し、上レール部10aに対して当接している。気密材20bは加熱されると硬化する材料によって形成されており、火災発生時において気密材20bが硬化した後に上框20に反りが発生したとしても、硬化した気密材20bが割れることのないようにしている。
また、気密材20bの中空状に形成された部分は、ヒレ状の部分の根元部が凹状となっている。これにより、内障子2や外障子3を開閉した際に、障子が室内外方向に振れて、ヒレ状の部分が中空状の部分と上レール部10aとの間に挟まり、開閉が重くなることを防止している。
図1と図11に示すように、上框20の案内溝20a内には、長手方向中間位置に金属製の上框中間振止部品28が設けられている。上框中間振止部品28は、案内溝20aに略沿う形状を有すると共に、案内溝20aを構成する両側壁に当接する当接片を有して構成されている。上框中間振止部品28により、火災発生時に上框20の反りを抑制することができる。これによって、火災発生時に上框20が大きく反ることにより気密材20bに割れが生じることを防止し、また、気密材20bと上レール部10aの間に隙間が生じることを防止することができる。
図1と図11に示すように、下框21の長手方向中間位置には、金属製の下框中間引き寄せ部材29が設けられている。下框中間引き寄せ部材29は、下框21に固定される固定部29aと、固定部29aから下方に垂下され傾斜面状とされた引き寄せ面部29bとを有している。火災発生時に下框21が下枠11側に近づくと、引き寄せ面部29bが下枠11のレール部11aに当接し、下框21を室内側に引き寄せる。これにより、下枠11と下框21の間に隙間を生じさせないようにすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 框体
5 パネル体
10 上枠
10a 上レール部
11 下枠
11a レール部
12 縦枠
12a フィン部
12b 気密材
20 上框
21 下框
22 枠側縦框
22a 室内延出部
22b 室外延出部
22c 室内保持部
22d 室外保持部
22e 加熱発泡材
23 召合わせ框
26 上振止部品
26a 本体部
26b 案内溝
26c 樹脂引き寄せ面部
26d 固定部
26e 縦框固定部
26f 金属引き寄せ面部
27 下振止部品
27a 本体部
27b 案内溝
27c 樹脂引き寄せ面部
27d 固定部
27e 縦枠固定部
27f 金属引き寄せ面部

Claims (4)

  1. 建物開口部に設けられる枠体内に障子を走行自在に納めたサッシにおいて、
    前記枠体を構成する上枠には前記障子の上辺を案内する上レール部が長手方向に沿って形成され、前記枠体を構成する下枠には前記障子の下辺を案内するレール部が長手方向に沿って形成され、前記障子を構成する縦框の上端部及び/または下端部には前記上レール部またはレール部に摺接する案内溝を有した振止部品が設けられ、
    前記振止部品は、前記案内溝を有する樹脂製の本体部と、該本体部に対して取付けられる金属製の固定部とを有し、
    前記本体部は、前記枠体を構成する縦枠の長手方向に沿って形成されるフィン部に対して当接自在な樹脂引き寄せ面部を有し、
    前記固定部は、前記縦框に対して固定される縦框固定部と、前記樹脂引き寄せ面部と略平行に配置され前記本体部内に埋設される金属引き寄せ面部とを有してなることを特徴とするサッシ。
  2. 前記縦框は室内側壁が外周側に延出された室内延出部を有し、該室内延出部の室外側面には長手方向に沿って室内保持部が形成され、該室内保持部に前記固定部の縦框固定部が保持固定されることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  3. 前記縦框は室外側壁が外周側に延出された室外延出部を有し、該室外延出部の室内側面には長手方向に沿って室外保持部が形成され、該室外保持部に加熱発泡材が保持されることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ。
  4. 前記樹脂引き寄せ面部と金属引き寄せ面部は、それぞれ前記フィン部に対して傾斜面状に形成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサッシ。
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