JP2014070097A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014070097A JP2014070097A JP2012214990A JP2012214990A JP2014070097A JP 2014070097 A JP2014070097 A JP 2014070097A JP 2012214990 A JP2012214990 A JP 2012214990A JP 2012214990 A JP2012214990 A JP 2012214990A JP 2014070097 A JP2014070097 A JP 2014070097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- oil
- rubber composition
- tire
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y02T10/862—
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】エゴノキ科に属する樹木に由来するオイルを含むタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし
Description
なお、本明細書において、安息香酸エステル、安息香酸エステルのベンゼン環に結合する水素原子が極性官能基で置換された化合物をまとめて安息香酸エステル類とも記載する。
この際、オイル100質量%中のα−ピネンの含有量は、2〜15質量%が好ましく、7〜15質量%がより好ましく、オイル100質量%中の桂皮酸エステル類の含有量は、5〜30質量%が好ましく、17〜30質量%がより好ましく、オイル100質量%中のスチレンの含有量は、5〜25質量%が好ましく、10〜25質量%がより好ましい。また、オイル100質量%中のベンジルアルコールの含有量は、3〜15質量%が好ましく、オイル100質量%中のベンズアルデヒドの含有量は、1〜15質量%が好ましく、1〜7質量%がより好ましい。また、オイル100質量%中のβ−カリオフィレンの含有量は、0.5〜5質量%が好ましい。
なお、シリカのN2SAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドなどの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。
Styrax Benzoin(インドネシア産)の樹皮を傷つけることにより、滲出した樹脂を採取した。得られた樹脂をろ紙に包み、水蒸気蒸留することにより、オイル1を得た。オイル1をガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)にて分析することにより得られた結果(オイルの組成)を表1に示す。なお、表1において、「−」は、検出限界以下を示す。
Styrax officinal(米国産)を用いた点以外は、製造例1と同様にしてオイル2を得た。オイル2の成分をオイル1と同様に分析した結果(オイルの組成)を表1に示す。
NR:TSR
SBR:JSR(株)製のNS116(ビニル含有量:60質量%、スチレン含有量:20質量%)
BR:宇部興産(株)製のポリブタジエンゴム(UBEPOL BR150B、シス含量:97質量%)
オイル1、2:上記製造例1、2により調製したオイル(エゴノキ科に属する樹木に由来するオイル)
オイル3:ジャパンエナジー社製のプロセスX−140(芳香族系プロセスオイル)
レジン:スチレン共重合体樹脂(ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンSX100)
シリカ:EVONIK−DEGUSSA社製のウルトラジルVN3(N2SA:175m2/g)
カーボンブラック:新日化カーボン(株)製のニテロン#55S(N2SA:28m2/g)
シランカップリング剤:EVONIK−DEGUSSA社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「桐」
酸化亜鉛:三井金属鉱業社製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学社製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
表2に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を充填率が58%になるように充填し、80rpmで140℃に到達するまで混練りして混練り物を得た。
次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加して混練りし、未加硫ゴム組成物を得た。さらに、得られた未加硫ゴム組成物を所定のサイズに成形し、150℃の条件下で20分間プレス加硫することにより加硫ゴム組成物を得、約2mm×130mm×130mmの加硫ゴムスラブシートを作成し、試験用サンプルとした。
また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、170℃の条件下で15分間プレス加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17)を得た。
JIS K6300−1に基づいて、ムーニー粘度(ML1+4)を130℃で測定し、比較例1のムーニー粘度を100として、下記式から加工性指数を計算した。指数が大きいほど、未加硫時の加工性が良好であることを示す。
(加工性指数)=(比較例1のムーニー粘度)/(各配合のムーニー粘度)×100
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターVESを用いて、温度70℃、初期歪10%、動歪2%および周波数10Hzの条件下で試験用サンプルの損失正接(tanδ)を測定し、比較例1の転がり抵抗指数を100とし、下記計算式により、転がり抵抗を指数表示した。転がり抵抗指数が大きいほど、転がり抵抗が低減され、低燃費性に優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
各試験用タイヤを車両(国産FF2000cc)の全輪に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。比較例1の制動距離を100とし、下記計算式により、ウェットグリップ性能を指数表示した。指数が大きいほどウェットグリップ性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能)=(比較例1の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
(株)岩本製作所製のランボーン摩耗試験機を用い、表面回転速度50m/分、付加荷重3.0kg、落砂量15g/分でスリップ率20%にて、試験用サンプルの摩耗量を測定し、それらの摩耗量の逆数をとった。そして、比較例1の摩耗量の逆数を100とし、そのほかの摩耗量の逆数を指数で表した。指数が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
Claims (11)
- エゴノキ科に属する樹木に由来するオイルを含むタイヤ用ゴム組成物。
- 前記エゴノキ科に属する樹木が、エゴノキ属に属する樹木である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記エゴノキ属に属する樹木が、Styrax tokinensis、Styrax Benzoin、Styrax paralleloneurum、及びStyrax officinalからなる群より選択される少なくとも1種の樹木である請求項2記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、スチレン、及びスチレン誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、β−カリオフィレン、α−ピネン、及びβ−ピネンからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、安息香酸、及び安息香酸誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、スチレン、β−カリオフィレン、及びα−ピネンからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、前記エゴノキ科に属する樹木由来の樹脂から得られたものである請求項1〜7のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 前記オイルが、前記エゴノキ科に属する樹木由来の樹脂を水蒸気蒸留することにより得られたものである請求項1〜8のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- シリカを含む請求項1〜9のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214990A JP5571752B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214990A JP5571752B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014070097A true JP2014070097A (ja) | 2014-04-21 |
JP5571752B2 JP5571752B2 (ja) | 2014-08-13 |
Family
ID=50745620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012214990A Active JP5571752B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5571752B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020111675A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 住友ゴム工業株式会社 | 加硫ゴム組成物及びタイヤ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010017176A (ja) * | 2008-06-10 | 2010-01-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 微生物または植物を利用した老化防止剤、加硫促進剤または変性天然ゴムの製造方法 |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012214990A patent/JP5571752B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010017176A (ja) * | 2008-06-10 | 2010-01-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 微生物または植物を利用した老化防止剤、加硫促進剤または変性天然ゴムの製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020111675A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 住友ゴム工業株式会社 | 加硫ゴム組成物及びタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5571752B2 (ja) | 2014-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7411018B2 (en) | Rubber mixture and tire | |
JP5376008B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
JP5198746B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
US11952494B2 (en) | Sulfur-crosslinkable rubber mixture, vulcanizate of the rubber mixture, and vehicle tire | |
JP5999167B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP5737324B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
JP5894182B2 (ja) | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
JP6192822B2 (ja) | ゴム混合物および車両用タイヤ | |
JP6110026B2 (ja) | ゴム混合物および車両用空気入りタイヤ | |
JP5569655B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物、空気入りタイヤ | |
JP6799666B2 (ja) | 硫黄架橋性ゴム混合物および車両用タイヤ | |
JP6539947B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
EP3196233A1 (en) | Method for producing rubber composition for tire, and tire | |
JP2019523330A (ja) | 硫黄架橋性ゴム混合物および車両用タイヤ | |
JP5992749B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5582921B2 (ja) | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
CN112867608B (zh) | 轮胎用橡胶组合物 | |
JP5571752B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5662388B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
JP5571754B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5571755B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5944807B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6013926B2 (ja) | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物、及びスタッドレスタイヤ | |
EP3492279B1 (en) | Pneumatic tire | |
JP6013927B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140610 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5571752 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |