JP2014068871A - 歩行補助装置 - Google Patents

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顕 小田部
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Abstract

【課題】歩行などをアシストする歩行補助装置において装着時の安全を図るシステムを提供する。
【解決手段】ユーザーの脚部に装着されアシスト力を加えることでユーザーの歩行を補助する歩行補助装置において、持ち上げ操作もしくは持ち下げ操作の少なくとも一方を指示可能な動作指示手段と、足関節の制動状態を変更可能とする制動部を備え、少なくとも前記第1アクチュエータに駆動力を加えることでユーザーの負荷軽減を図るアシスト処理と、動作指示手段による操作指示が無いときは、制動部を制動状態とすることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ユーザーが歩行などを行う際、アシスト力を付与することでユーザーの負荷軽減を図る歩行補助装置に関するものである。
近年、ユーザーの体に装着して、ユーザーの脚部の可動部に対してアシスト力を付与する歩行補助装置が開発されている。このような歩行補助装置では、高齢者や身障者の歩行を補助する装置として利用されることが期待されている。また高齢者などに限らず、宅配業者など重い荷物を運ぶユーザーに対する補助装置としても利用することで、作業における身体的負担を軽減することが期待されている。
このような歩行補助装置として特許文献1には、生態信号検出手段が検出した筋電位信号に基づいて、モータなどのアクチュエーターを駆動することで、装着者の意志によってアシスト力を付与する動作補助装置が開示されている。
また、特許文献2には、膝関節に加えるトルクの反転タイミングをユーザーの歩行に歩行動作に適応させることで、歩行アシストに対する違和感を抑える歩行補助装置が開示されている。
特許文献1、特許文献2に開示される歩行補助装置は、ユーザーの脚部外側に装着された部材に対してアシスト力を加えることで歩行を補助するものである。一方、特許文献3には、ユーザーが跨ぐ形態で利用する歩行補助装置が開示されている。この歩行補助装置は、ユーザーが跨いで着座する着座部材を押し上げることで、装着を容易にする装着アシスト制御が行われている。
特開2011−25053号公報 特開2010−148638号公報 特許第4872821号公報
歩行補助装置は、アシストするため各種部材には強度が必要とされること、また、アシスト力を加えるため、モータなどのアクチュエータ、バッテリーを搭載する必要があることなどを理由にその重量が大きくなることが予想される。その一方、歩行補助装置を利用するユーザーは、高齢、脚部に疾患を有するなど、歩行補助装置を着脱する際、困難を有する者であることが予想される。
特許文献1、特許文献2に開示されるユーザの脚部外側に装着された部材に対してアシスト力を加える形態の歩行補助装置では、両脚に歩行補助装置を装着する必要があり、自力で行うことが困難であり、場合によっては他人の助けが必要とされる。
また、特許文献3に開示される歩行補助装置は、跨いで装着する形態であるが、装着時ユーザーは、後に位置する把持部1dを把持することとなる。このような装着方法では、ユーザーは上体を捻って把持部1dを把持する必要があり、アシストを必要とする高齢者、身障者にとっては装着が困難となることが考えられる。
そのため本発明に係る歩行補助装置は、
ユーザーの脚部に装着されアシスト力を加えることでユーザーの歩行を補助する歩行補助装置において、
サドルリンクで互いに接続された左右の脚パーツ、動作指示手段、制動部、制御部、を備え、
前記サドルリンクは、ユーザーが着座するためのサドルシートを有し、
左右の前記脚パーツは、上腿リンク、下腿リンク、足リンク、摺動部、膝関節、足関節、第1アクチュエータを備えるとともに、装着時、ユーザーの脚部内側に位置し、
前記サドルリンクと前記上腿リンクは前記摺動部を介して回動可能に接続され、
前記上腿リンクと前記下腿リンクは前記膝関節を介して回動可能に接続され、
前記下腿リンクと前記足リンクは前記足関節を介して回動可能に接続され、
前記第1アクチュエータは、前記膝関節に駆動力を加えることで、前記上腿リンクと前記下腿リンクを回動させ、
前記動作指示手段は、持ち上げ操作もしくは持ち下げ操作の少なくとも一方を指示可能とし、
前記制動部は、前記足関節の回動状態を変更可能とし、
前記制御部は、少なくとも前記第1アクチュエータに駆動力を加えることでユーザーの負荷軽減を図るアシスト処理と、
前記動作指示手段による操作指示が無いときは、前記制動部にて前記足関節を制動状態とする装着処理を実行可能とすることを特徴とする。
さらに本発明に係る歩行補助装置において、
前記装着処理は、前記動作指示手段による持ち上げ操作が指示された場合、前記制動部にて前記足関節を解放状態にするとともに、少なくとも前記第1アクチュエータを回動させることで前記脚パーツを伸ばすことを特徴とする。
さらに本発明に係る歩行補助装置において、
前記装着処理は、前記動作指示手段による持ち下げ操作が指示された場合、前記制動部にて前記足関節を半解放状態にするとともに、少なくとも前記第1アクチュエータを回動させることで前記脚パーツを縮めることを特徴とする。
さらに本発明に係る歩行補助装置において、
前記動作指示手段は、前記サドルリンクに設けられていることを特徴とする。
さらに本発明に係る歩行補助装置において、
前記サドルリンクは、把持状態を検出する把持検出手段を備え、
前記装着処理は、前記把持検出手段が把持状態でないとき、前記制動部にて前記足関節を制動状態とすることを特徴とする。
さらに本発明に係る歩行補助装置は、
前記上腿リンクに対する前記サドルリンクの角度を変更可能とする第2アクチュエータを備え、
前記装着処理は、前記第2アクチュエータに駆動力を加え、前記上腿リンクに対して前記サドルリンクを回動させることを特徴とする。
本発明に係る歩行補助装置は、動作指示手段からの持ち上げ動作指示、持ち下げ動作指示が無いときに、制動部にて足関節を制動状態とすることで歩行補助装置の後傾を抑制し
、安全に歩行補助装置を装着させることが可能となっている。
さらに本発明に係る歩行補助装置では、動作指示手段による持ち上げ操作が指示された場合、足関節を解放状態とし、少なくとも第1アクチュエータを回動させることで、サドルリンクを上昇させることが可能となる。
さらに本発明に係る歩行補助装置では、動作指示手段による持ち下げ操作が指示された場合、足関節を半解放状態とし、少なくとも第1アクチュエータを回動させることで、サドルリンクをゆっくりと下降させることが可能となる。
さらに本発明に係る歩行補助装置では、把持検出手段が把持状態を判定していない場合、足関節を制動状態とすることで、さらなる安全性の向上が図られる。
さらに本発明に係る歩行補助装置では、第2アクチュエータに駆動力を加え、上腿リンクに対してサドルリンクを回動させることで、サドルリンクを所定の方向に保ってユーザーをサドルシートに着座させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る歩行補助装置の側面図、正面図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置の制御構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着する様子を示した図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着時の様子を示した図 本発明の実施形態に係る把持検出手段、動作指示手段を示す側面図 本発明の実施形態に係る把持検出手段、動作指示手段を示す側面図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着する様子を示した図 本発明の実施形態に係る制動部の構成を示す図 本発明の実施形態に係る制動部の制動状態を説明する図 本発明の実施形態に係るメイン処理を示すフロー図
図1は、本発明の実施形態に係る歩行補助装置1の構成を示す図である。図1(A)は歩行補助装置1の左側面図であり、図1(B)は歩行補助装置1の正面図であり、両図ともユーザーが装着していない状態で示されている。
この実施形態の歩行補助装置1は、左右の脚パーツ19R、L、左右脚パーツ19R、Lを接続するサドルリンク11、制御部30を備えて構成される。サドルリンク11には、左右の脚パーツ19R、Lを摺動可能に接続する摺動レール111R、L、ユーザーが着座するためのサドルシート112が設けられている。ユーザーは、この歩行補助装置1を跨ぐようにサドルシート112に着座して歩行補助装置1を装着する。以下、脚パーツ19R、Lなど各種構成について説明を行うが、左右の構成は略同じであるため、添え字のR、Lを省略して説明を行う。
脚パーツ19は、図の上から順に、摺動部12、上腿リンク13、膝関節14、下腿リンク15、足関節16、足リンク17を備えて構成されている。なお、本明細書中、「足」は足首よりも先の部分を意味する用語として、また「脚」は上腿部、下腿部、足部などを含む用語として使い分けている。
サドルリンク11は、歩行補助装置1の装着時、ユーザーの股間に位置する。アシスト時には、アクチュエータを利用し、少なくとも膝関節14を回動させることで、このサドルリンク11に対して、ユーザーを持ち上げる方向にアシスト力を加え、ユーザーの体重
を軽減し、ユーザーの歩行時あるいは立っている時の負担を軽減する。
摺動部12は、サドルリンク11と上腿リンク13を摺動可能に接続する。本実施形態の摺動部12は、サドルリンク11側に設けられている摺動レール111上を摺動することで、上腿リンク13をユーザーの動きに追従させることが可能となっている。この摺動レール111は、下方に円弧を描くように形成されている。このような形状により、摺動中心位置をユーザーの腰部付近、すなわち、歩行補助装置1を装着したユーザーの上腿の回動中心に略一致させることとしている。これは、歩行補助装置1がユーザーの股下で装着されるため、上腿リンク13の回動中心をユーザーの腰部付近に位置させることが出来ないことを1つの理由としている。
また、本実施形態では、摺動部12を摺動レール111上で移動させるためのアクチュエータ(第2アクチュエータ)が設けられている。本実施形態では、この第2アクチュエータを、歩行補助装置1を装着する装着処理時に、サドルシート112を含むサドルリンク11が傾くことを防止するために用いている。ユーザーの歩行などをアシストするアシスト処理時、摺動部12は、摺動レール111上を自由に摺動可能となるが、この第2アクチュエータを使用して、上腿リンク13に対してアシスト力を付与する構成としてもよい。なお、摺動部12は、歩行を行う時の摺動(図1(A)の紙面上での回動)に加え、左右の回動(図2の紙面上での回動)を加えることとしてもよい。ユーザーが股を開く動作に対応することが可能となる。
膝関節14は、上腿リンク13と下腿リンク15を回動可能に接続する。膝関節14は、歩行を行う時の前後方向に回動可能としている。足関節16は、下腿リンク15と足リンク17を回動可能に接続する。この足関節16も、歩行を行う時の前後方向に回動可能としている。
図2には、本発明の実施形態に係る歩行補助装置の制御構成が示されている。本実施形態の歩行補助装置1は、ユーザーが跨ぐとともに、ユーザーの足部と足リンク17を固定することで装着される形態となっている。このような装着形態において、左右の膝関節14に設けられた第1アクチュエータ51に対し、上腿リンク13と下腿リンク15を伸張する方向にアシスト力を加えることで、ユーザーの歩行時、あるいは、及びユーザーが立っているときの体重の一部を補助する。
また、本実施形態では、装着処理時、サドルリンクが前傾、後傾することを防止するため、摺動部12に第2アクチュエータ52が設けられている。アシスト処理時には、この第2アクチュエータ52を使用して、アシスト力を加えることとしてもよい。
主な制御構成としては、歩行補助装置全体を統括制御する制御ECU101、左右の膝関節14に設けられた第1アクチュエータ51、第1角度検出センサ61、左右の摺動部12に設けられた第2アクチュエータ52、摺動位置検出センサ62、左右の足関節16に設けられた第3角度検出センサ63、左右の足裏センサ64、歩行の際の外界の情報などを取得するための各種センサ、動作状態など指示可能とする入力手段を備えて構成されている。
足リンク17は、ユーザーの足部を固定可能な部材であって、例えば、靴のような構造を有し、ユーザーが履くことでユーザーの足部と固定される。この足リンク17は、足関節16を介して下腿リンク15と回動可能に接続されているが、本実施形態では、足関節16に対してアシスト力を加えることとしておらず、ユーザーの足の動きに追従して自在に回動可能としている。なお、本実施形態では足関節16の回動状態を変更可能な制動部70が設けられている。この制動部70については後で詳しく説明する。
また、脚パーツ19には、ユーザーの脚部の状態を検出するための各種センサが設けられている。本実施形態では、膝関節14に設けられ、上腿リンク13と下腿リンク15が形成する角度を検出する第1角度検出センサ61と、摺動部12に設けられ、サドルリンク11に対する摺動部12の位置を検出可能な摺動位置検出センサ62が設けられている。これら各種センサ61、62によって検出された情報は、制御ECU101に送信される。制御ECU101は、受信した検出情報に基づいて体躯の動きを予測し、少なくともお第2アクチュエータ51に対してアシスト力を加える。アシスト力の制御には、このような各種センサ61、62以外に、ユーザーの筋電位を計測するセンサを使用することとしてもよい。
さらに足リンク17には、足裏センサ64が設けられている。この足裏センサ64は、足の裏が地面についた立脚状態であるか、地面から浮いた遊脚状態を検知することが可能である。足裏センサ64は、さらに、足裏の荷重分布などを取得することとしてもよい。この足裏センサ64を使用することで、足リンク17の装着状態を判別することも可能である。
また、本実施形態の制御部30には、歩行補助装置を装着したユーザーの周囲を検出する各種センサが設けられている。各種センサとしては、ユーザーの前方、後方の様子をそれぞれ撮影する前方カメラ65、後方カメラ66、衛星からのGPS信号を受信し、歩行位置を検出するとともに、地図情報を参照することでユーザーを目的地に導くナビモジュール67、インターネットなどの通信網に接続し、各種情報を取得する無線通信モジュール68等である。この他、ユーザーから障害物までの距離を計測する測距センサを設けることとしてもよい。このような測距センサは、2つのカメラを使用して外界を立体的に撮像することで実現することも可能であり、前方カメラ65、後方カメラ66と兼用することも可能である。
また、本実施形態ではサドルリンク11における重力方向を検知可能な加速度センサ69が設けられている。この加速度センサ69は、アシストを行う際は、ユーザーの歩行方向などの各種状態を検出するセンサとして機能する。一方、歩行補助装置1を装着する装着処理時には、重力方向を検知し、サドルリンク11を適切な方向に向かせるセンサとして機能する。
また、本実施形態の制御部30には、歩行補助装置に対して各種指示や設定を行うための入力手段が設けられている。本実施形態では、サドルシート111の前方には把持検出手段81、動作指示手段82が設けられている。本実施形態では、装着処理時、第1アクチュエータ51に対して駆動力を加えることで、脚パーツ19を伸ばし、歩行補助装置1を適切な装着位置に位置させることが可能となる。また、脚パーツ19を縮めることで歩行補助装置1を容易に取り外すことが可能となる。これら把持検出手段81、動作指示手段82は、装着処理時において第1アクチュエータ51に駆動力を加える指示を入力するためのユーザーインターフェイスとして機能する。
入力手段には、この他、歩行補助装置に対して各種指示や設定を行うための入力部83が設けられている。この入力部83は、スイッチなどの各種ユーザーインターフェイスによって構成されており、歩行補助装置の電源のオン/オフや、アシスト処理、装着処理の実行などを指示、あるいは、設定することが可能である。
以上、本実施形態では、歩行補助装置に対して、このような各種センサーを設けたことで、安全な歩行補助を行うことのみならず、目的地までのルート案内や、各種情報をユーザーに提供することが可能となる。なお、各種情報の確認は、制御ECU101に接続さ
れるスピーカ、ディスプレイなどの告知手段を用いて音声、画像出力することとしてもよい。
では、本実施形態の歩行補助装置の装着について図を用いて説明する。図3は、歩行補助装置の装着の一形態を示した図である。歩行補助装置1は、装着前、図に示されるように折り畳まれた状態となっている。本実施形態では、ユーザーはサドルシート112の前方を掴み、前述した把持検出手段81、動作指示手段82からなるユーザインターフェイスを操作することで、第1アクチュエータ51に駆動力を付加し、脚パーツ19を伸張させることとしている。
図4には、本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着時の様子について、左側面図(図4(A))、正面図(図4(B))が示されている。ユーザーが歩行する、あるいは、立ち上がっているときに、図4(A)に示されるように膝関節14の第1アクチュエータ51にて、脚パーツ19を伸張する方向にアシスト力を加えることで、サドルシート112にてユーザーを持ち上げ、ユーザーの脚部にかかる負担を軽減することが可能となっている。
歩行補助装置1を装着するに際し、ユーザーは、サドルシート112の前方を握り、サドルシート112に設けられている動作指示手段82に対して動作指示を与える。図5には、サドルシート112の前方に設けられた把持検出手段81と動作指示手段82を兼用する上部感圧センサ813と、下部感圧センサ814の配置の様子が示されている。各感圧センサ813、814を操作することで、サドルリンク11を昇降させ、歩行補助装置1の装着もしくは取り外しを行うことが可能となっている。
本実施形態では、上部感圧センサ813と下部感圧センサ814の圧力値にて、ユーザーの把持状態を判定している。具体的には、上部感圧センサ813と下部感圧センサ814、両方の圧力が所定値以上であるとき、ユーザーにてサドルシート112が把持されていると判定している。このように、上部感圧センサ813と下部感圧センサ814は把持検出手段としての機能を有している。
装着処理を行う場合、ユーザーは、サドルシート112の前方を掴んで押し上げることで持ち上げ操作の指示が判定される。すなわち、下部感圧センサ814が検出する圧力値が、上部感圧センサ813が検出する圧力値よりも大きな値となった場合、持ち上げ操作の指示と判定する。また、取り外し処理を行う場合、サドルシート112の前方を掴んで押し下げることで持ち下げ操作の指示が判定される。上部感圧センサ813が検出する圧力値が、下部感圧センサ814が検出する圧力値よりも大きな値となった場合、持ち下げ操作の指示と判定する。このように本実施形態の上部感圧センサ813と下部感圧センサ814は、動作指示手段としての機能を有している。
このように本実施形態では、把持検出手段81、動作指示手段82としての機能を、上部感圧センサ813と、下部感圧センサ814にて実現しているが、把持検出手段81、動作指示手段82をそれぞれ個別のセンサで構成することとしてもよい。また、本実施形態では把持検出手段81、動作指示手段82の設置位置をサドルシート112の前方としているが、この設置位置も適宜位置、例えば、サドルリンク11あるいはサドルシート112に取り付けたハンドルなどに設けることとしてもよい。また、装着処理にて、膝関節14と足関節16に駆動力を加えて、サドルリンク11を昇降可能とした場合には、サドルシート112などを掴んでサドルリンク11を移動させる必要が無い。このような場合、把持検出手段81は必要なく、また動作指示手段82は、遠隔操作手段として実現することも可能である。
このような感圧センサ813、814を使用する場合、ユーザーによる圧力付与方向を検知することとしてもよい。図6には、感圧センサ814による圧力付与方向検出の様子が示されている。この下部感圧センサ814は、複数方向の歪みを検出可能なロードセル814aを備えている。ユーザーは、操作部814bを操作することでロードセル814aに歪みを与える。ロードセル814aは、発生した歪みの大きさ、方向を検出することで、付与された圧力の大きさに加えて圧力付与方向を検出することが可能となっている。図では付与された圧力付与方向の例が矢印で示されている。
このように検出された圧力付与方向を装着処理に使用することとしてもよい。本実施形態では、装着処理時、足関節16の回動を自由としているが、この足関節16に駆動力を加える第3アクチュエータを使用した場合、膝関節14の第2アクチュエータ51の動きとともに、サドルリンク11の位置制御を行うことが可能となる。したがって、下部感圧センサ814にて検出された圧力付与方向に基づいて、第2アクチュエータ51、第3アクチュエータを制御し、サドルリンク11を所望の位置に移動させることが可能となる。このような形態では、ユーザーの前方向あるいは後ろ方向にサドルリンク11を位置調整することが可能であり、ユーザーは適切な装着位置にサドルリンク11を移動させることが可能となる。これは装着するときにサドルリンク11を持ち上げるときの処理であるが、取り外すときには、上部感圧センサ813に設けられたロードセル813aの歪みにて持ち下げ方向を検出することとしてもよい。
また、本実施形態では左右の足関節16R、Lのそれぞれに、その制動状態を変更可能とする制動部70R、Lが設けられている。図8には、本発明の実施形態に係る制動部70の構成が示されている。図8(A)には、ユーザーの左に位置する制動部70Lを側面から見たときの構成が示されている。図8(B)には、同制動部70Lを後から見たときの内部構成が示されている。
本実施形態の制動部70は、ディスクブレーキ71とブレーキキャリパー73を主な構成として有する。ディスクブレーキ71は、足リンク17側に固定され、回動部72を中心として下腿リンク15に対して回動可能としている。ブレーキキャリパー73は、支持部材74a、bを介して下腿リンク15側に固定されている。このブレーキキャリパー73は、ブレーキディスク71の両面に対峙する構造を有し、対峙する側にはブレーキピストン76a、bで可動するブレーキパッド75a、bが設けられている。ブレーキピストン76a、bにてブレーキパッド75a、bを挟み込むことで、足関節16の制動状態を変更することが可能となっている。
図9には、制動部70を制動状態としたときの様子が示されている。ブレーキキャリパー73内に収容されたブレーキパッド75a、bをブレーキピストン76a、bで移動させ、ブレーキディスク71の両面にブレーキパッド75a、bを当接させることで、摩擦力を働かせ、足関節16の回動状態が変更される。足関節16の回動状態としては、下腿リンク15に対して足リンク17の回動を固定する制動状態、下腿リンク15に対して足リンク17を自由に回動させる解放状態、適度な力を付与したときに、下腿リンク15に対して足リンク17を回動させる半解放状態を取ることが可能である。制動部70には、このようなブレーキディスクをブレーキパッドで制動させる形態以外に各種形態を採用することが可能である。
ところで、本実施形態のように膝関節14に駆動力を付与するとともに、足関節16を回動可能な状態として、歩行補助装置1の装着を行う場合、次のような問題が考えられる。図7は、歩行補助装置1の装着時の様子を示した図である。本実施形態ではサドルシート112を把持しつつ、持ち上げを行うことで歩行補助装置1を装着することとなるが、図7(C1)のように歩行補助装置1の装着中に、ユーザーがサドルシート112から手
を離した場合、足関節16の自由な回動により、歩行補助装置1が後側に後傾することが考えられる。
そのため、本実施形態では、図7(C2)のように、制動部30の制御により足関節16の回動状態を制動状態に変更することで、ユーザーが不意にサドルシート112から手を離した場合などにおいても、歩行補助装置1が後傾しないようにしている。制動部70は、少なくとも動作指示手段82による持ち上げ操作、もしくは、持ち下げ操作がされていないときに足関節16を制動状態に変更する。さらに、把持検出手段81にてサドルシート112を把持していないと判定したとき、足関節16を制動状態とすることが好ましい。
図10には本発明の実施形態に係る歩行補助装置1のメイン処理が示されている。歩行補助装置1の電源が投入され、動作状態となることでこのメイン処理が開始される。まず、ユーザーは歩行補助装置1を装着するため、左右の足リンク17を足部に固定する。その際、足裏センサ64の検出結果に基づいて、ユーザーが足リンク17を装着していることが判定される(S101)。足リンク17が装着されていない場合(S101:No)には、第1、第2アクチュエータ51、52の制御を停止し(S115)、制動部70にて足関節16を解放状態とする(S116)。
足リンク17が装着されている場合(S101:Yes)、入力部83などの入力に基づき、装着モードであるかアシストモードであるかが判定される(S102)。アシストモードと判定された場合、足関節16を解放状態とし(S113)、アシスト処理(S114)が実行される。図4にて説明したこのような歩行補助装置の装着状態において、少なくとも第1アクチュエータ51にアシスト力を付加することで、ユーザーが歩行、あるいは、立っている時の自己の体重負担を軽減するアシスト処理を行うことが可能となる。
一方、S102にて装着モードと判定された場合、動作指示手段82として機能する感圧センサ813、814からの出力情報を取得し、持ち上げ動作が指示されているか、持ち下げ動作が指示されているか、あるいは、どちらも指示されていないかが判定される。持ち上げ動作が指示された場合(S104:Yes)には、制動部70にて足関節16を解放状態に変更し(S105)、第1アクチュエータ51を駆動することでサドルリンク11を上昇させる(S106)。このとき、加速度センサ69にて検出された重力方向に基づいて第2アクチュエータ52を駆動することで、サドルリンク11が所定の方向(水平方向)を向くように保つことが可能となる。
一方、持ち下げ動作が指示された場合(S107:Yes)には、制動部70にて足関節16を半解放状態に変更し(S108)、第1アクチュエータ51を駆動することでサドルリンク11を下降させる(S109)。また、持ち上げ動作、持ち下げ動作のどちらも指示されていない場合(S107:No)には、第1、第2アクチュエータ51、52をロック状態とすることで、膝関節14と股関節12の回動を固定するとともに、足関節16を制動状態とする。
このような装着モードの処理(S103〜S111)は、歩行補助装置1の装着が完了するまで繰り返し実行される。ユーザーは持ち上げ動作、持ち下げ動作を繰り返し実行することで、サドルリンク11を適切な位置に調整し、歩行補助装置1の装着を行うことが可能となっている。歩行補助装置1の装着完了は、サドルリンク11が所定位置に達したこと、あるいは、サドルリンク11に対して所定の負荷(ユーザーの体重による負荷)がかかったことなどを条件に判定することが可能である。
本実施形態では、動作指示手段82により持ち上げ動作、持ち下げ動作が指示されてい
ないときには、足関節16を制動状態とする(S111)ことで、足関節16の回動を固定し、歩行補助装置1が後傾することを防ぐことが可能となる。一方、持ち上げ動作が指示されたときには、足関節16を解放状態とする(S105)ことで、サドルリンク11を上昇させた際、足関節16の自由な回動により、サドルリンク11を適切な位置に保つことが可能となる。持ち上げ動作の際、ユーザーは把持部18にて、歩行補助装置1を前傾、後傾させることが可能である。また、持ち下げ動作が指示されたときには、足関節16を半解放状態とする(S108)ことで、歩行補助装置1の自重、あるいは、ユーザーによる押圧力により、足関節16が回動し、サドルリンク11をゆっくりと下降させることが可能となる。
本実施形態では、把持部18に設けられた動作指示手段82からの持ち上げ動作指示、持ち下げ動作指示が無いときに、制動部70にて足関節16を制動状態とし(S111)、歩行補助装置1が後傾することを防止しているが、把持検出手段81にて、サドルリンク11を把持していない状態でないことを条件として、足関節16を制動状態としてもよい。
以上、本実施形態では、歩行補助装置1を装着、あるいは、取り外す際、、制動部70にて、足関節16の制動状態を制御することで歩行補助装置1が後傾することを防止し、安全性の向上が図られている。
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…歩行補助装置
11…サドルリンク
111R、L…摺動レール
112…サドルシート
12R、L…摺動部
13R、L…上腿リンク
14R、L…膝関節
15R、L…下腿リンク
16R、L…足関節
17R、L…足リンク
19R、L…脚パーツ
51R、L…第1アクチュエータ
52R、L…第2アクチュエータ
61R、L…第1角度検出センサ
62R、L…摺動位置検出センサ
64R、L…足裏センサ
65…前方カメラ
66…後方カメラ
67…ナビモジュール
68…無線通信モジュール
69…加速度センサ
70…制動部
71…ブレーキディスク
72…回動部
73…ブレーキキャリパー
74a、b…支持部材
75a、b…ブレーキパッド
81…把持検出手段
813…上部感圧センサ
814…下部感圧センサ
82…動作指示手段
83…入力部
101…制御ECU

Claims (6)

  1. ユーザーの脚部に装着されアシスト力を加えることでユーザーの歩行を補助する歩行補助装置において、
    サドルリンクで互いに接続された左右の脚パーツ、動作指示手段、制動部、制御部、を備え、
    前記サドルリンクは、ユーザーが着座するためのサドルシートを有し、
    左右の前記脚パーツは、上腿リンク、下腿リンク、足リンク、摺動部、膝関節、足関節、第1アクチュエータを備えるとともに、装着時、ユーザーの脚部内側に位置し、
    前記サドルリンクと前記上腿リンクは前記摺動部を介して回動可能に接続され、
    前記上腿リンクと前記下腿リンクは前記膝関節を介して回動可能に接続され、
    前記下腿リンクと前記足リンクは前記足関節を介して回動可能に接続され、
    前記第1アクチュエータは、前記膝関節に駆動力を加えることで、前記上腿リンクと前記下腿リンクを回動させ、
    前記動作指示手段は、持ち上げ操作もしくは持ち下げ操作の少なくとも一方を指示可能とし、
    前記制動部は、前記足関節の回動状態を変更可能とし、
    前記制御部は、少なくとも前記第1アクチュエータに駆動力を加えることでユーザーの負荷軽減を図るアシスト処理と、
    前記動作指示手段による操作指示が無いときは、前記制動部にて前記足関節を制動状態とする装着処理を実行可能とすることを特徴とする
    歩行補助装置。
  2. 前記装着処理は、前記動作指示手段による持ち上げ操作が指示された場合、前記制動部にて前記足関節を解放状態にするとともに、少なくとも前記第1アクチュエータを回動させることで前記脚パーツを伸ばすことを特徴とする
    請求項1に記載の歩行補助装置。
  3. 前記装着処理は、前記動作指示手段による持ち下げ操作が指示された場合、前記制動部にて前記足関節を半解放状態にするとともに、少なくとも前記第1アクチュエータを回動させることで前記脚パーツを縮めることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の歩行補助装置。
  4. 前記動作指示手段は、前記サドルリンクに設けられていることを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の歩行補助装置。
  5. 前記サドルリンクは、把持状態を検出する把持検出手段を備え、
    前記装着処理は、前記把持検出手段が把持状態でないとき、前記制動部にて前記足関節を制動状態とすることを特徴とする
    請求項4に記載の歩行補助装置。
  6. 前記上腿リンクに対する前記サドルリンクの角度を変更可能とする第2アクチュエータを備え、
    前記装着処理は、前記第2アクチュエータに駆動力を加え、前記上腿リンクに対して前記サドルリンクを回動させることを特徴とする
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の歩行補助装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015208795A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 パナソニック株式会社 動作支援装置
CN107433570A (zh) * 2017-07-12 2017-12-05 中国科学技术大学 穿戴式下肢外骨骼助行装置
JP2018158392A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 株式会社クボタ アシストスーツ

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