JP2014068742A - 移動型のx線撮影装置 - Google Patents

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Tetsuo Shimada
哲雄 島田
Shinji Nishimura
愼二 西村
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Abstract

【課題】移動型のX線撮影装置において、スムーズな移動を実現する。
【解決手段】X線の照射装置を有する移動型のX線撮影装置において、X線撮影装置を移動させるための駆動輪107、108と、駆動輪の中心と交わる軸を示す情報提示部105を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動型のX線撮影装置に関するものである。
移動型のX線撮影装置は、病状等により病室より移動することが困難な患者、もしくは手術中、救急処置中の患者に対し、患者のいる部屋まで移動する。移動後、X線撮影を行う。移動型のX線撮影装置では、エックス線管球、管球を支える支柱、アームの支持部のほかに、蓄電池、高電圧発生装置、操作部等を備えた台車に、移動用の車輪を備え、病室等への移動を可能にしている。
特開2011−125371 特開2010−94162
移動型のX線診断装置を病院内で移動させる場合、操作者による手押し方式、が採用されている。また、他の移動方式として、操作者の操作の意思を移動操作用ハンドルに備えられた入力装置により装置に伝え、本体に搭載されたバッテリーにより台車の前方もしくは後方どちらかに動力部を設けた左右にステアリングしない駆動輪をモータ等で回転させて移動させる方式、もしくはそれらを組み合わせた操作者の手押し動作をモータ等でアシストする方式、などがある。以上のいずれの方式においても、ユーザーは、移動型エックス線診断装置を台車後部に備えられた移動操作用ハンドルを用いて、移動型のX線撮影装置の進行方向を操作する。しかしながら、台車の車輪は台車の下部にあるため、操作者は車輪の位置を認識しにくい。その結果として、操作者にとって、移動型のX線撮影装置の移動軌跡の予測が困難となっている。そのため、移動時に病院内の廊下の壁等にしばしば接触する可能性があり、スムーズな移動を妨げる原因となっていた。
エックス線照射装置を備える移動型のX線撮影装置において、X線の照射装置を有する移動型のX線撮影装置において、前記X線撮影装置を移動させるための駆動輪と、前記駆動輪の中心と交わる軸を示す情報提示部を有することを特徴とする。
本発明によれば、移動型のX線撮影装置において、スムーズな移動を実現することが出来る。
第一の実施形態における移動型のX線撮影装置の外観を示した図である。 ハンドルの中心軸と左右の後輪を結ぶ線との関係を示す図である。 ハンドルの中心軸と左右の後輪を結ぶ線との関係を示す図である。 本実施形態における移動型のX線回診車のモニタ表示を示す図である。 移動型のX線撮影装置を移動する際の装置の移動軌跡を示した図である。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態における移動型のX線撮影装置の外観を示した図である。移動型のX線撮影装置は、X線の照射装置を有し、X線撮影を行うことが可能になっている。
移動型のX線撮影装置では、X線撮影装置の台車部101に取り付けられた左右の前輪107および左右の後輪108の駆動輪により移動を可能にしている。前輪107は移動のための動力を持たず、車輪に加わる力により左右に舵角を持っている。そして、装置の進行方向の変更を支援する。尚、駆動輪は独立制御可能となっている。また、駆動輪の略中心軸を基準に微少揺動が可能になっている。後輪108は左右の舵角を持たず、別途説明する回路によりコントロールされる。ここでは図示されない左右別々の駆動用モータを備え、移動操作時の操作者の手押し動作を支援している。
操作者は、移動時に装置の台車部後部に取り付けられた楕円形の移動操作用ハンドル106に、前方に押す、後方に引く、左右に回転するねじりの力を加える等の操作を行う。
その加えられた外力をハンドル106の台車101への左右取り付け位置付近に備え付けた変異センサー(不図示)により検出する。尚、ハンドル106の近傍には、回診車の移動または停止または搭載装置の起動に関する入力装置を備えるようにしてもよい。
検出した左右のひずみにより、前進、後進、右折、左折等の操作者の意図を判断し、左右の後輪に与える動力を制御する回路を備えている。
その際に操作するハンドル106は横に長い楕円形の構造をしており、ハンドル106を操作者が左右一様に前方に押す。押すことにより、装置が前方に直進するよう左右の後輪108に同速度で前方に進むよう動力を伝える。また、ハンドル106を左右に一様に後方に引くことにより、装置が後方に直進するよう左右の後輪108に同速度で後方に進むよう動力を伝える。ハンドル106を前方に押す際、例えば左側の変異センサーに加える外力を右側に比べ減少した際には、操作者は左に曲がりたい意思があると判断手段が判断し、左の後輪の動力を弱めることで、直進より左折に走行を切り替える。その後左右の変異センサーに加わる力が再び一様となった場合には、左右の後輪108の動力を同速度にし、直進へと走行を切り替える。右折に関しても同様の操作により行われる。
また、左右の変異センサーにそれぞれ前方、後方の外力が加わった場合には、操作者はその場で装置を回転したい意図があると判断手段が判断し、左右の後輪108に逆方向の動力に与えることで、その場回転の動きを支援する。
図2、図3は、ハンドル106の中心軸201と左右の後輪108を結ぶ線202との関係を示す図である。図示の通り、上記左折・右折などの動きを行う際に、ハンドル106の形状が円形の一部の形状を持っており、操作者は装置の回転中心を容易に想定することが可能になっている。
具体的には、ハンドル106の形状が円形の一部の形状を持っており、その形状から連想できる円形全体が空間上に作る平面の中心点から、平面に垂直に下方にひかれた線が、装置の回転中心である左右の後輪108を結ぶ線202の中心に交わるようになっている。
図5は、移動型のX線撮影装置を移動する際の装置の移動軌跡を示した図である。本実施形態によれば、結果として、操作者は走行時に装置の図5に示すような軌跡113を容易に予測できる。上記の通り、駆動輪の中心と交わる中心軸を示す情報を提示する情報提示部を有することにより、操作者の操作性を向上させることが可能になる。情報提示部は、上記のハンドル、更には、装置台車部の塗装、ステッカー、エンボス加工、モニタ表示、その他の構造物の少なくともいずれ一つで当該情報を示してもよい。
(第二の実施形態)
移動型のX線診断装置において、第一の実施形態と同様の操作を行う際に、操作者は装置の回転中心を想定できるように、ハンドル106の形状が楕円形の一部の形状を持っていてもよい。その形状から連想できる楕円形全体が空間上に作る平面の中心点から、平面に垂直に下方にひかれた線が、装置の回転中心である左右の後輪108を結ぶ線の中心に交わるようになっている。結果として、操作者は、装置の回転中心の位置を想定することができ、走行時に装置の軌跡を容易に予測できる。
(第三の実施形態)
移動型のX線撮影装置において、第一の実施形態と同様の操作を行う際に、操作者は装置の回転中心を想定できるように、ハンドル106が円形の一部を成している。更に、略円形のそれ以外の部分は装置の台車部分にエンボス加工部110にて円形の一部が表わされている。円形が空間上に作る平面の中心点112から、平面に垂直に下方にひかれた線が、装置の回転中心である左右の後輪108を結ぶ線の中心に交わるようになっている。結果として、操作者は、装置の回転中心の位置を想定することができ、操作者は走行時に装置の軌跡113を容易に予測できる。
(第四の実施形態)
移動型のX線撮影装置において、第一の実施形態と同様の操作を行う際に、操作者は装置の回転中心を想定できるように、台車部101に円形の一部を示す印刷が行われている。更に、その円形の一部は台車部101の上面に設置されたモニタ105により遮られている。移動時にはモニタ105に欠損した円形の一部111を表示することで、操作者は、装置の移動時の回転中心を示す円形を認識することが可能となる。略円形が空間上に作る平面の中心点112から、平面に垂直に下方にひかれた線が、装置の回転中心である後輪108の中心に交わるようになっている。結果として、操作者は、装置の回転中心の位置を想定することができ、操作者は走行時に装置の軌跡113を容易に予測できる。
(第五の実施形態)
移動型のX線撮影装置において、台車部101に円形の一部を示す印刷が行われており、その円形の一部は台車部の上面に設置されたモニタ105により遮られている。移動時にはモニタ105により欠損した円形の一部111を表示する。操作者は、モニタ105を見ることによって、装置の移動時の回転中心を示す円形を認識することが可能となる。略円形が空間上に作る平面の中心点から、平面に垂直に下方にひかれた線が、装置の回転中心である後輪108の中心に交わるようになっている。結果として、操作者は、装置の回転中心の位置を想定することができ、走行時に装置の軌跡113を容易に予測できる。
(第六の実施形態)
移動型のX線撮影装置において、台車部101上部に円形の一部を示す印刷が行われている。その印刷された略円形の一部の中にモニタ105が設置されており、移動時には操作者に対して略円形が空間上に作る平面の中心点を略モニタ105に表示する。当該中心点からの中心軸が装置の回転中心である左右の後輪108を結ぶ線の中心に交わるようになっている。結果として、操作者は、装置の回転中心の位置を想定することができ、操作者は走行時に装置の軌跡113を容易に予測できる。

Claims (8)

  1. X線の照射装置を有する移動型のX線撮影装置において、
    前記X線撮影装置を移動させるための駆動輪と、
    前記駆動輪の中心と交わる軸を示す情報提示部を有することを特徴とする移動型のX線撮影装置。
  2. 前記情報提示部は、ハンドル、装置台車部の塗装、ステッカー、エンボス加工、モニタ表示、その他の構造物の少なくともいずれか一つで前記軸を示すことを特徴とする請求項1に記載の移動型のX線撮影装置。
  3. 前記情報提示部は、楕円形状により前記軸を示すことを特徴とする請求項1に記載の移動型のX線撮影装置。
  4. 前記駆動輪は、独立制御可能であることを特徴とする請求項1に記載の移動型のX線撮影装置。
  5. 前記駆動輪は、前記駆動輪の略中心軸上を基準に微少揺動が可能であることを特徴とする請求項1に記載の移動型のX線撮影装置。
  6. 前記情報提示部は、前記軸を表示するモニタであることを特徴とする請求項1に記載の移動型のX線撮影装置。
  7. 前記情報提示部は、前記ハンドルの形状とモニタの表示により、前記軸を示すことを特徴とする請求項2に記載の移動型のX線撮影装置。
  8. 前記ハンドルの近傍に回診車の移動または停止または搭載装置の起動に関する入力装置を有することを特徴とする請求項2に記載の移動型のX線撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108882901A (zh) * 2016-04-07 2018-11-23 富士胶片株式会社 移动式放射线发生装置

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