JP2014068741A - 歯科用注射器ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内等の部位に操作性よく且つ的確に注入することが可能な歯科用注射器ノズルを提供すること。
【解決手段】歯科用粘性流体充填材料9を歯に充填するための押圧機構11を有する歯科用注射器12に使用する歯科用注射器ノズル1であって、該歯科用注射器ノズルは、前記歯科用注射器12と接続可能であり、前記押圧機構11による圧力を受ける受圧開口部2を有するノズル本体と、略テーパー形状のノズル口であって、歯部の窩洞に歯科用粘性流体充填材料を注入可能な構造を有しそして吐出開口部3と前記吐出開口部付近にノズル流路方向に分布する側面開口部4を有するノズル先端部とを有する歯科用注射器ノズル。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体乃至は粘性流体である歯科用組成物を、口腔内等の部位に操作性よく正確に注入することが可能な歯科用注射器ノズルに関し、特に根管充填等の根管内や歯質窩洞内へ組成物を注入するのに適しかつ対応する射出装置に取り付けが容易な歯科用注射器ノズルに関するものである。
従来、この種の歯科用注射器ノズルとしては、特許文献1に開示されている薬剤注入器具が知られている。この薬剤注入器具は、薬剤を満たす中空部及び中空部の先端に連なりプラスチック針を装着する装着部を有するシリンダと、上記中空部内にプランジャ軸を挿入して上記薬剤を上記プラスチック針から射出させるプランジャと、上記プラスチック針に着脱自在であって、当該プラスチック針の先端を所望の方向に湾曲させるアダプタとを備えるように構成したものである。また、特許文献2によれば、歯科用注射器装置、より詳細には歯科用合成充填材料、接着材料、シーラント、エッチング液等の各種歯科用材料を歯の中または外に配置するのを容易にするために使用される注射器ホルダおよびそれと共に使用される注射器チップと称される使い捨て部材からなる歯科用注射器装置が知られている。
特開2004−49357公報 特許第2914575号公報
しかしながら、上記従来技術の場合には、根尖漏洩等の問題が頻発する、注入に必要な圧力が大きくなったり小さくなったり変動して注入操作が円滑に行えない、などの解決すべき課題を有している。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、より良好な治療効果が達成されるように、口腔内等の部位に操作性よく且つ的確に注入することが可能な歯科用注射器ノズルを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、根尖漏洩も注入操作が円滑に行えない問題も、歯科用粘性流体充填材料を歯科用注射器ノズルの先端の狭い開口部から吐出させるために必要となる圧力が高圧力となることに起因することが明らかとなった。しかしながら、根管充填等の根管内や歯質の窩洞内へ組成物を注入する際には、粘性の高いモノマー等に気泡が混じり込んで気泡が窩洞内に封入されることを防止するために、組成物を窩洞の最深部から注入することが必須とするのが常識であったので、従来技術では、ノズルの最先端部にのみ吐出口を有するものであった。しかしながら、本発明者らが検討したところ、歯科用注射器ノズルの先端開口部付近にノズル流路方向に分布する側面開口部を設けたところ、当初の課題が解決された上、危惧された気泡の巻き込みも意外にも発生しないことを見出し、本発明の完成に至ったものである。
本発明に係る歯科用注射器ノズルは、上記の目的を達成するため、歯科用粘性流体充填材料9を歯に充填するための押圧機構11を有する歯科用注射器12に使用する歯科用注射器ノズル1であって、該歯科用注射器ノズルは、前記歯科用注射器12と接続可能であり、前記押圧機構11による圧力を受ける受圧開口部2を有するノズル本体と、略テーパー形状のノズル口であって、歯部の窩洞に歯科用粘性流体充填材料を注入可能な構造を有しそして吐出開口部3と前記吐出開口部付近にノズル流路方向に分布する側面開口部4を有するノズル先端部とを有することを特徴とする歯科用注射器ノズルである。
本発明に係る歯科用注射器ノズルの一実施形態の断面図である。 本発明に係る歯科用注射器ノズルの一実施形態に歯科用粘性流体充填材料を充填し、ガンシリンジに装填した状態を示す模式的側断面図である。 本発明に係る歯科用注射器ノズルのノズル先端部の側面開口部の各種実施形態を示す模式的側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1において、本実施の形態に係る縦断面である歯科用注射器ノズル1は、ノズル本体の受圧開口部2から押圧を受けて内腔8中の歯科用粘性流体充填材料9(図示せず)は、歯部の窩洞や根管に差し込むことが可能な略テーパー形状のノズル口となっているノズル先端部の吐出開口部3から、歯科用粘性流体充填材料9が排出され、歯科治療などに供せられるものである。この際、ノズル先端部が吐出開口部付近5にノズル流路方向に分布する側面開口部4を有することにより、根管の根尖部などへの過大な圧力が負荷されるのが抑制され、根尖漏洩が発生するのを大いに低減することが可能となる。また、前述の通り、吐出開口部3への局所的な過大な圧力負荷が解消されることにより、根管の根尖部などへの注入操作を円滑に行うことができる。また、この形状の側面開口部4として流路方向に略平行に、かつ、幅もほぼ一定にて、吐出開口部3に至るスリット状開口部を設けた略テーパー形状のノズル口からなるノズル先端部は、加工が比較的単純な上に、ノズル口の滑らかな略円形断面形状が比較的維持されているので、好ましい。
側面開口部4が設けられる吐出開口部付近5は、吐出開口部3から、ノズル流路上流方向に好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは0.3〜5mm、更に好ましくは0.5〜3mmの範囲Lに設けられる。前記数値範囲の下限値を下回ると根尖漏洩の抑制や注入操作の円滑化の効果が低下し、一方、上限値を上回ると浅い根管や窩洞では歯科用粘性流体充填材料9が外部へ漏れ出たりする恐れなどがあり、何れも好ましくない。
吐出開口部付近5に設けられた側面開口部4がある部分の歯科用注射器ノズルのノズル先端部1’の横断面において、側面開口部4の幅Mは、好ましくは0.01〜1mm、より好ましくは0.05〜0.5mm、更に好ましくは0.07〜0.3mmの範囲である。前記数値範囲の下限値を下回ると根尖漏洩の抑制や注入操作の円滑化の効果が低下し、一方、上限値を上回ると根管の根尖部や窩洞の最深部に歯科用粘性流体充填材料9が十分到達しない恐れがあり、何れも好ましくない。なお、前記側面開口部4の幅Mは、ノズル内壁面と外壁面、更にはその中間経路で幅が異なる場合には、最小幅をいうものとする。また、幅は、弧状等の曲線的ではなくて直線的に測定するものとする。横断面の歯科用注射器ノズルのノズル口1’では、内壁面から外壁面にかけて幅が大きくなっているので、この場合、幅Mとしては、内壁面での幅が採用される。
或いは、吐出開口部付近5に設けられた側面開口部4がある部分の歯科用注射器ノズルのノズル先端部1’の横断面において、側面開口部4の幅M(幅Mの採用基準は前記と同様)の当該横断面におけるノズル内壁面の周長に対する比(幅M/周長)は、好ましくは0.01〜1、より好ましくは0.03〜0.4、更に好ましくは0.05〜0.2の範囲である。前記数値範囲の下限値を下回ると根尖漏洩の抑制や注入操作の円滑化の効果が低下し、一方、上限値を上回ると根管の根尖部や窩洞の最深部に歯科用粘性流体充填材料9が十分到達しない恐れがあり、何れも好ましくない。
また、側面開口部4のノズル側面部の面積S1は、好ましくは0.001〜10mm、より好ましくは0.015〜2.5mm、更に好ましくは0.035〜0.9mmである。また、前記面積と吐出開口部3の開口部面積と併せた面積S2は、好ましくは0.0011〜11mm、より好ましくは0.016〜3mm、更に好ましくは0.043〜1.2mmである。面積S1、S2共に、前記数値範囲の下限値を下回ると混成漏洩抑止効果が低下したり、注入操作の安定性が低下する原因となり、一方、上限値を上回ると根尖部や窩洞最深部への充填が不十分となり、何れも好ましくない。
また、場合によっては、ノズル先端部がノズル本体から容易に切り離し可能な、切り込み6を有することも好ましい。図1では、切込み6が2箇所にあるが、これは環状になって一繋がりとなっているものである。歯科用粘性流体充填材料を根尖部や窩洞に充填後、そのまま、ノズル先端部を切り離して充填された充填材料中に埋入して、ポストとして兼用することが出来る。なお、切り込み6の切り込み深さは、好ましくは0.01〜0.8mm、より好ましくは0.03〜0.3mm、更に好ましくは0.1〜0.2mmの範囲である。逆に切り残し代(切り残し厚み)Nは、好ましくは0.01〜0.8mm、より好ましくは0.03〜0.3mm、更に好ましくは0.1〜0.2mmの範囲である。前記数値範囲外では、上手く切り離せなかったり、切り離し易すぎて、使用前に切り離されてしまったりして、好ましくない。
なお、側面開口部4以外に関しては、歯科用注射器ノズル1は、従来の歯科用注射器ノズル、乃至は根尖充填用使い捨てチップなどと、同様な態様である。すなわち、ノズル本体とノズル先端部の各断面は略円形の湾曲したノズルであり、ノズル本体の、押圧機構11による圧力を受ける受圧開口部2の開口部内面直径は、好ましくは1〜9mm、より好ましくは3〜7mm、更に好ましくは4〜6mmの範囲である。ノズル本体の同外面直径(但し、後述の固定端7部分は除く)は、好ましくは2〜10mm、より好ましくは4〜8mm、更に好ましくは5〜7mmの範囲である。ノズル先端部の略テーパー形状のノズル口の吐出開口部3の開口部内面直径は、好ましくは0.01〜1mm、より好ましくは0.03〜0.7mm、更に好ましくは0.1〜0.5mmの範囲である。同外面直径は、好ましくは0.05〜1.5mm、より好ましくは0.1〜1mm、更に好ましくは0.2〜0.8mmの範囲である。吐出開口部3の開口部面積は、好ましくは0.00008〜0.8mm、より好ましくは0.0007〜0.4mm、更に好ましくは0.007〜0.2mmの範囲である。湾曲の程度は、ノズル本体の押圧機構11による圧力を受ける受圧開口部2の開口部法線に対する、ノズル先端部の略テーパー形状のノズル口の吐出開口部3の開口部法線の成す角度が、好ましくは90°〜160°、より好ましくは100°〜140°、更に好ましくは110°〜130°となる程度である。なお、開口部が斜めに切られている場合には、吐出開口部3の開口部法線としてテーパー形状のノズル口の中心線が採用される。ノズル内腔の体積は、好ましくは10〜1,000mm、より好ましくは30〜600mm、更に好ましくは100〜400mmの範囲である。湾曲は、図1のノズル縦断面の通り、直線的に屈折していても良いし、あるいは曲線的に連続的に湾曲していても良い。また、図1の通り、圧力を受ける受圧開口部2の開口部外周部の少なくとも一部を肉厚したり、螺旋ネジを設けたりして、固定端7を設けることも好ましい。
図2を参照すると、本発明の歯科用注射器ノズル1は、接続固定が可能な限り、様々な歯科用粘性流体充填材料9を歯に充填するための押圧機構11を有する歯科用注射器12で使用することが可能である。すなわち、歯科用注射器12は、歯科用注射器ノズル1を接続固定可能な構造乃至は機構を有しており、更に、押し棒とそれを摺動させるシリンジ乃至はその類似構造よりなる押圧機構11を備え、前記押し棒で直接的に、またはプラグ等の媒介物を介して間接的に、歯科用注射器ノズル1の受圧開口部2に圧力を負荷して、吐出開口部3より、歯科用粘性流体充填材料9を吐出する。
歯科用注射器12には、操作形態上、注射器型とガン型があり、図2には、後者を例示している。図の通り、内腔に歯科用粘性流体充填材料9を充填した状態にして、更にプラグ10を更に嵌めこんだノズル1を、方向Aからノズル1を歯科用注射器12にはめ込む。そののち、歯科用注射器12の押し棒11にて方向Bに押圧して、プラグ10を奥へ押し込むことによって、内腔の歯科用粘性流体充填材料9は吐出される。
また、図3には、図1に図示した側面開口部4と異なる態様の側面開口部4a〜4hが各種例示されている。
側面開口部4aは、従来品の歯科用注射器ノズルの吐出開口部付近5が斜めに切断された構造を持つ。この形状は最も加工が簡単である。流路上流の切り始めは、ノズル内流路が露出し始める部位が、前記範囲Lの流路上流端となる位置が好ましい。なお、側面開口部の流路上流側端部は以下他の側面開口部4b〜4hについても同様に、前記範囲Lの流路上流端となるのが好ましい。
切り終わりは、吐出開口部3の開口面積が、斜めに切断されなかった場合の開口面積の、好ましくは約0.8以下、さらに好ましくは約0.6以下、特に好ましくは約0.5以下となるようにする。側面開口部4aのノズル側面部における面積S1a、或いは前記面積と吐出開口部3aの開口部面積と併せた面積S2aは、前記面積S1、S2とそれぞれ同様の好適範囲、好適理由を有するものである。なお、以下他の側面開口部4b〜4hのノズル側面部における面積S1b〜S1h、或いは前記それぞれの面積と吐出開口部3b〜3hのそれぞれの開口部面積と併せた面積S2a〜S2hも同様(但し側面開口部が複数にわかれている場合は、その合計面積)である。
側面開口部4bは、吐出開口部3とは連続しておらず分断された構造である。分断されることにより、吐出開口部3は環状構造が切断されること無く保持されるので、先端部の構造的剛性が高く保持されて、操作し易くなる。側面開口部4b流路下流端から吐出開口部3bまでの分断距離は、好ましくは0.1〜4mm、より好ましくは0.3〜2mm、更に好ましくは0.5〜1mmの範囲である。前記数値範囲の下限値を下回ると十分な構造的剛性を保持できず、一方、上限値を上回ると気泡が取り残されて混入する危険性が高まり、何れも好ましくない。
側面開口部4cは、幾つかに流路方向に分断された構造である。これにより、吐出開口部3c以外においても、環状構造が切断されること無く保持されるので、先端部の構造的剛性が高く保持されて、操作し易くなる。複数の側面開口部間を分断する橋の数は好ましくは1〜10本、より好ましくは2〜6本、更に好ましくは3〜4本である。前記数値範囲の下限値を下回るとノズルの構造的剛性向上効果が低下することとなり、一方、上限値を上回ると気泡巻き込みの危険性が高くなることとなり、何れも好ましくない。なお、分断する各橋の流路方向の長さは、好ましくは0.05〜1mm、より好ましくは0.1〜0.8mm、更に好ましくは0.2〜0.6mmである。前記数値範囲の下限値を下回るとノズルの構造的剛性向上効果が低下することとなり、一方、上限値を上回ると気泡巻き込みの危険性が高くなることとなり、何れも好ましくない。また、各開口部の流路方向の長さは、好ましくは0.1〜8mm、より好ましくは0.3〜2mm、更に好ましくは0.5〜1mmである。前記数値範囲の下限値を下回ると吐出し難くなり、一方、上限値を上回るとノズルの構造的剛性向上効果が低下することとなり、何れも好ましくない。なお、この態様について、図3では、側面開口部4cは吐出開口部3cとは分断されているが、これに限定されるものではなく、連結していても良い。また、必要に応じて、各側面開口部4cの長さはそれぞれ異なっていても良く、分断する橋の長さについても同様である。
側面開口部4dは、複数本並列した構造である。これにより、周囲に均等に歯科用粘性流体充填材料9を吐出し易くなり好ましい。周方向に略等間隔で側面開口部4dを好ましくは2〜12本、より好ましくは3〜8本、更に好ましくは4〜6本設ける。前記数値範囲の下限値を下回ると周囲に均等に歯科用粘性流体充填材料9が吐出し易くなる効果が低下することとなり、一方、上限値を上回るとノズルの構造的剛性向上効果が低下することとなり、何れも好ましくない。なお、それぞれの幅は、前記幅Mと同様の好適範囲、好適理由を有するものである。側面開口部4d間の距離は、好ましくは0.05〜1mm、より好ましくは0.1〜0.8mm、更に好ましくは0.2〜0.6mmである。前記数値範囲の下限値を下回るとノズルの構造的剛性向上効果が低下することとなり、一方、上限値を上回ると周囲に均等に歯科用粘性流体充填材料9を吐出し易くなる効果が低下することとなり、何れも好ましくない。なお、この態様について、図3では、側面開口部4dは吐出開口部3dとは連結されているが、これに限定されるものではなく、分断していても良い。また、必要に応じて、各側面開口部4dの幅は異なっていても良く、長さや互いの距離についても同様である。
側面開口部4eは、小窓上に縦横分布した構造である。升目状乃至は市松模様等規則正しく一定の間隔で配しても良いし、図3の通り、不規則に配しても良い。また、必要に応じて、各側面開口部4eの大きさや形は異なっていても良い。
側面開口部4fは、巻き付くように斜めに配された構造である。図3の態様では1本だけであるが、複数本も受けても良い。
側面開口部4gは、蛇状に屈曲して配された構造である。図3の通り、滑らかに屈曲していても良いし、ジグザク乃至は稲光状に角張って屈曲していても良い。図3の態様では1本だけであるが、複数本設けても良い。
側面開口部4hは、幅が変化する構造である。図3の通り、幅が流路下流に向かって先細りになっている態様であっても良いし、逆に太くなっていく態様であっても良いし、細くなったり太くなったりしている態様であっても良い。
なお、構造上矛盾ないしは不都合が生じない限り、図1の態様と図2の態様4a〜4hよりなる9つの態様の群から選ばれる少なくとも2つの態様を組み合わせた態様も用いることができる。
本発明のノズルで用いる歯科用粘性流体充填材料9とは、人体等の口腔治療や処置、特に歯質の根管や窩洞への充填を対象とする材料である。更に前記材料は粘性流体であり、成分としては、重合性モノマーやフィラーを主体として構成されるものであり、重合触媒剤などが含まれていてもい。その粘性乃至は流動性は、好ましくは1〜40,000cp、より好ましくは10〜20,000cp、さらに好ましくは100〜5,000cpである。なお測定粘度条件はE型粘度計での測定粘度である。
また、前記材料は、洗浄液などのように、歯科治療台にて治療する間の短期的な時間だけ対象部位に充填されるものではなく、充填後に重合硬化するなどして、暫間補綴以上の長期間、例えば少なくとも1日以上の長期に亘って、充填されて、微生物の侵入や外界刺激を防いだり、支台として咬合面を物理的に下支えする機能を担うことが可能な材料である。
(実施例で用いたノズルの仕様)
図1に示した断面構造を有するノズルである。側面開口部4は、長さ2mmである。側面開口部4は、上流側幅0.1mm、下流側幅0.13mmである流路下流方向に広がったテーパーが付いており、一方、ノズル内面から外面にかけての方向では幅は一定である。また、切り込み6の下流側端から吐出開口部3までの長さは17.6mm、切り込み6の下流側端でのノズル外径2mm、吐出開口部3におけるノズル外径0.6mm、切り込み6の下流側端から吐出開口部3までのノズル内径は一定で0.4mmであった。
実施例1
冷蔵保管されたヒト新鮮抜去歯を用いて歯冠部および歯髄を除去し、ピーソーリーマー(#6,マニー)を用いて拡大形成した。15% EDTAを根管内に2分間作用させた後、2.5% NaClOにて2.5分間処理し、精製水にて洗浄を行った。粘度が3,000cpの練和物を本シリンジノズルに詰め込み、押し子をいれてCentrix社の汎用ガンで根管充填を行った。その結果、根尖部から練和物には気泡の混入もなく緊密に練和物が充填できることを確認できた。
1:歯科用注射器ノズル
1’:ノズル先端部
2:受圧開口部
3、3a〜3h:吐出開口部
4、4’、4a〜4h:側面開口部
5、5’、5a〜5h:吐出開口部付近
6:ノズル先端部の切り込み
7:固定端
8:内腔
9:歯科用粘性流体充填材料
10:プラグ
11:押圧機構
12:歯科用注射器
L:吐出開口部付近5の範囲
M:側面開口部4の幅
N:切り残し代
A:歯科用注射器ノズル1を歯科用注射器12へ嵌めこむ方向
B:歯科用注射器ノズル1が押圧機構11で押圧される方向

Claims (4)

  1. 歯科用粘性流体充填材料9を歯に充填するための押圧機構11を有する歯科用注射器12に使用する歯科用注射器ノズル1であって、該歯科用注射器ノズルは、前記歯科用注射器12と接続可能であり、前記押圧機構11による圧力を受ける受圧開口部2を有するノズル本体と、略テーパー形状のノズル口であって、歯部の窩洞に歯科用粘性流体充填材料を注入可能な構造を有しそして吐出開口部3と前記吐出開口部付近にノズル流路方向に分布する側面開口部4を有するノズル先端部とを有することを特徴とする歯科用注射器ノズル。
  2. 前記側面開口部4は、前記吐出開口部からノズル流路方向に沿った、スリット状であることを特徴とする請求項1記載の歯科用注射器ノズル。
  3. ノズル本体とノズル先端部とが屈曲した形状で結合していることを特徴とする請求項1記載の歯科用注射器ノズル。
  4. ノズル先端部がノズル本体から容易に切り離し可能な、切り込み6を有することを特徴とする請求項1記載の歯科用注射器ノズル。
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