JP2014068601A - ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロイシン及びカテキンに由来する好ましくない苦味及び渋味をマスキングし、継続的に摂取可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を提供する。
【解決手段】ロイシン5〜50重量%及びカテキン1〜20重量%を含有する栄養補助食品に、特定のフレーバーを2〜5重量%含有することにより、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続摂取が可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品とする。
【選択図】なし
【解決手段】ロイシン5〜50重量%及びカテキン1〜20重量%を含有する栄養補助食品に、特定のフレーバーを2〜5重量%含有することにより、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続摂取が可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続摂取が可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品に関する。さらに詳しくは、本発明は、特定のフレーバーを使用することにより、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続摂取が可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品に関するものである。
サルコペニアは、加齢に伴い骨格筋量及び筋力が減少していく現象のことであり、高齢者の転倒、骨折、寝たきり等生活の質(QOL:Quality of life)を低下させる原因の一つである。サルコペニアの予防及び改善の方法の一つに、運動トレーニングにより骨格筋量及び筋力を維持・増加させることが挙げられる。この方法には、骨格筋形成に必要な栄養を効率良く摂取することが望まれる。しかしながら、高齢者は、一般的に骨格筋のたんぱく質同化能が低下しており、摂取した栄養を効率的に利用できていない。このため、食事による栄養摂取の他に、特定の栄養素を摂取することにより、低下している骨格筋のたんぱく質同化能を補えるだけの栄養を十分に摂取する必要がある。
骨格筋量及び筋力を維持・増加させるための特定の栄養素として、ロイシンやカテキンが知られている。(非特許文献1)。しかしながら、ロイシン及びカテキンは、それぞれ苦味及び渋味が強く、継続的に摂取しにくいという課題があった。
この課題を解決するために、ロイシンを含む分岐鎖アミノ酸に起因する味をマスキングするための技術が従来から提案されている。例えば、分岐鎖アミノ酸を有効成分とする経口投与薬中に、分岐鎖アミノ酸の苦味をマスキングするために、D−トリプトファンと共にアラニン及び/又はグリシンを添加したもの(特許文献1)を挙げることができる。しかしながら、D−トリプトファンは、もともと天然に存在するアミノ酸(L−トリプトファン)ではなく、合成による甘さであることから、摂取時に敬遠される。
また、カテキンに起因する味をマスキングする技術としては、例えばカテキン類含有食品に、フタライド類を添加したもの(特許文献2)を挙げることができる。しかしながら、フタライド類は、味は改善されているものの、フタライド類特有のスパイシーな香りがあり、継続的な摂取を妨げる恐れがある。
そこで、ロイシン及びカテキンに由来する好ましくない苦味及び渋味をマスキングし、継続的に摂取可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の開発が強く望まれていた。
島田裕之ら著、「サルコペニアの基礎と臨床」、真興交易、2011年4月1日発行、p.140−154
本発明の目的は、前述の状況を鑑みてなされたもので、ロイシン及びカテキンに由来する好ましくない苦味及び渋味をマスキングし、継続的に摂取可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品に、特定のフレーバーを加えることにより、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続的に摂取可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を得ることができることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが5〜50重量%、カテキンが1〜20重量%及びフレーバーが2〜5重量%であるロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
(2)フレーバーが、ピーチ風味及び/又はアセロラ風味である、上記(1)に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
(3)ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが10〜30重量%、カテキンが5〜10重量%及びフレーバーが2.5〜4.5重量%である、上記(1)又は(2)に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが5〜50重量%、カテキンが1〜20重量%及びフレーバーが2〜5重量%であるロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
(2)フレーバーが、ピーチ風味及び/又はアセロラ風味である、上記(1)に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
(3)ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが10〜30重量%、カテキンが5〜10重量%及びフレーバーが2.5〜4.5重量%である、上記(1)又は(2)に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
以上述べたように、本発明は、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続的に摂取可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を提供することができる。
以下、本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を詳細に説明する。なお、本明細書に記載の例示は、本発明を特に限定するものではない。
本発明は、栄養素であるロイシン及びカテキンを摂取するための栄養補助食品である。
本発明は、栄養素であるロイシン及びカテキンを摂取するための栄養補助食品である。
本発明に用いるロイシンは、L−ロイシンであり、天然由来のものであっても、合成等によって得られたものでも良く、これらを単独若しくは併用して用いることができる。本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品のロイシンの含量は、5〜50重量%であることが好ましく、より好ましくは10〜30重量%である。5重量%未満では、低下している骨格筋のたんぱく質同化能を補えるだけの量を摂取することができず、好ましくない。また、50質量%を超えると、骨格筋のたんぱく質同化能は平衡状態となることから、これ以上多く摂取しても骨格筋量及び筋力の維持・増加に繋がらず、経済的に不利であるため、好ましくない。
本発明に用いるカテキンは、一般的に茶葉から直接抽出するもの、その茶抽出物を濃縮・精製することにより得ることができるもの、又は他の原料由来のものであっても良く、例えば、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキン及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類並びに、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類が挙げられ、これらの1種、又は、2種以上組み合わせて用いることができる。本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品のカテキンの含量は、1重量%〜20重量%が好ましく、より好ましくは5〜10重量%である。1重量%未満では、低下している骨格筋のたんぱく質同化能を補えるだけの量を摂取することができず、好ましくない。また、20質量%より多いと、過剰摂取となり肝臓障害を引き起こす可能性があり、好ましくない。
本発明に用いるフレーバーは、例えば、ピーチ風味、アセロラ風味、オレンジ風味、グレープフルーツ風味、レモン風味、グレープ風味、ユズ風味、ライム風味、アプリコット風味、ウメ風味、ストロベリー風味、ブラックカーラント風味、プルーン風味、ペアー風味、マスカット風味、メロン風味、バナナ風味、パイナップル風味、マロン風味、フルーツミックス風味、コーヒー風味、コーラ風味、ティー風味等が挙げられ、これらの1種、又は、2種以上組み合わせて用いることができる。その中でも、ピーチ風味、アセロラ風味が好ましい。本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品のフレーバーの含量は、2〜5重量%が好ましく、より好ましくは2.5〜4.5重量%である。2重量%以下では、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングすることができず、好ましくない。また、5質量%より多いと、フレーバーの風味が強くなりすぎ味を損ねることから、好ましくない。
また、前述したフレーバーは、必要に応じ甘味料を含んでも良い。本発明に用い得る甘味料は、例えば、エリスリトール、トレハロース、マルチトース、パラチノーズ、キシリトール、ソルビトール、甘草抽出物、ステビア、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ズルチン、ネオテーム等を挙げることができる。
さらに、前述したフレーバーは、必要に応じマスキング材を含んでも良い。本発明に用いうるマスキング材は、例えば、γ−シクロデキストリン、グリシニン等を挙げることができる。
本発明に用いるたんぱく加工品は、例えば、カゼインたんぱく、ホエイたんぱく、卵たんぱく、大豆たんぱく、小麦たんぱく等が挙げられ、これら1種、又は、2種以上組み合わせ用いることができる。その中でも、カゼインたんぱく、ホエイたんぱくが好ましい。
本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の剤形は特に制限はないが、粉末、顆粒、錠剤等の一般栄養補助食品の形態を挙げることができる。本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の製造は、ロイシン、カテキンを一般栄養補助食品の原料とともに配合し、従来から採用されている方法に準じて加工製造することができる。
本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を粉末とする製造方法は、特に限定されず、原料を篩過後、必要に応じ賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、着色剤などの添加剤を加え、円筒型混合機、回転容器型混合機、低速攪拌装置付き混合機等により混合して得られたものを、乾燥後にガラス、樹脂等の瓶に詰める、若しくはアルミニウムフィルムで分包包装する等、従来から採用されている方法に準じて加工製造することができる。
本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を顆粒とする製造方法は、特に限定されず、原料を篩過後、必要に応じ賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、着色剤などの添加剤を加え、撹拌造粒、流動層造粒、押し出し造粒、乾式圧扁造粒、転動造粒等で成形したものを乾燥後、均一な顆粒を得るために再び篩過して得られたものを、ガラス、樹脂等の瓶に詰める、若しくはアルミニウムフィルムで分包包装する等、従来から採用されている方法に準じて加工製造することができる。
本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を錠剤とする製造方法は、特に限定されず、原料を篩過後、必要に応じ賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、着色剤などの添加剤を加え、円筒型混合機、回転容器型混合機、低速攪拌装置付き混合機等により混合し、必要に応じ、撹拌造粒、流動層造粒、押し出し造粒、乾式圧扁造粒、転動造粒等で成形後、これに滑沢剤を加え、単発式打錠機、ロータリー式打錠機等により機械的外圧を加えて、圧縮・成型し、必要に応じ、表面に高分子、白糖等を単独又は粉体と混ぜて皮膜を形成又は積層し得られたものを、ガラス、樹脂等の瓶に詰める、若しくはプラスチックフィルム等で包装後にアルミニウムフィルムで封をする等、従来から採用されている方法に準じて加工製造することができる。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す配合に基づき、後述する調製法1の方法により調製し、本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品1を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品1の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は60点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(実施例1)
表1に示す配合に基づき、後述する調製法1の方法により調製し、本発明のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品1を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品1の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は60点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(調製法1)
たんぱく加工品122.6g、ロイシン56.8g、カテキン14.6g及びピーチフレーバー6.0gを秤量した後、均一になるまで粉体混合し、粉末状食品を得た。得られた粉末状食品は、3gずつアルミ包材に分包し、ヒートシールを施し、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を得た。
たんぱく加工品122.6g、ロイシン56.8g、カテキン14.6g及びピーチフレーバー6.0gを秤量した後、均一になるまで粉体混合し、粉末状食品を得た。得られた粉末状食品は、3gずつアルミ包材に分包し、ヒートシールを施し、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を得た。
(試験例1)
<苦味及び渋味の官能試験>
前述の実施例1、後述の実施例2〜10及び後述の比較例1〜4における、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の苦味及び渋味の官能試験を次に示すとおり行った。
評価は、15名のパネラーがロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を食して、表2の評価基準に基づき行った。15名のパネラーの評価基準の合計点数を算出し、45点以上は「マスキング効果が十分である」、44点以下は「マスキング効果が不十分である」とした。結果を表3に示す。
<苦味及び渋味の官能試験>
前述の実施例1、後述の実施例2〜10及び後述の比較例1〜4における、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の苦味及び渋味の官能試験を次に示すとおり行った。
評価は、15名のパネラーがロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を食して、表2の評価基準に基づき行った。15名のパネラーの評価基準の合計点数を算出し、45点以上は「マスキング効果が十分である」、44点以下は「マスキング効果が不十分である」とした。結果を表3に示す。
(実施例2)
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから120.6g及びピーチフレーバーを6.0gから8.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品2を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品2の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は65点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから120.6g及びピーチフレーバーを6.0gから8.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品2を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品2の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は65点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(比較例1)
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから124.6g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品1を得た。得られた栄養補助食品1の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は42点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから124.6g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品1を得た。得られた栄養補助食品1の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は42点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。
(実施例3)
実施例1において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品3を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品3の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は58点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例1において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品3を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品3の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は58点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(比較例2)
実施例3において、たんぱく加工品を122.6gから124.6g及びアセロラフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例3と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品2を得た。得られた栄養補助食品2の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は34点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。
実施例3において、たんぱく加工品を122.6gから124.6g及びアセロラフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例3と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品2を得た。得られた栄養補助食品2の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は34点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。
(実施例4)
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから142.0g、ロイシンを56.8gから38.6g及びカテキンを14.6gから13.4gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品4を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品4の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は64点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから142.0g、ロイシンを56.8gから38.6g及びカテキンを14.6gから13.4gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品4を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品4の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は64点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(実施例5)
実施例4において、たんぱく加工品を142.0gから144.0g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例4と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品5を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品5の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は50点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。また、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点は4.8点であり、継続的な摂取が可能であった。結果を表5に示す。
実施例4において、たんぱく加工品を142.0gから144.0g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例4と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品5を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品5の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は50点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。また、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点は4.8点であり、継続的な摂取が可能であった。結果を表5に示す。
(試験例2)
<継続摂取性試験>
前述の実施例5、後述の比較例3〜4における、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の継続摂取性試験を次に示すとおり行った。
評価は、5名のパネラーがロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を1週間食して、表4の評価基準に基づき行った。5名のパネラーの評価基準の平均点を算出し、4.0点以上は「継続摂取が可能である」、4.0点未満は「継続摂取が不可能である」と判断した。結果を表5に示す。
<継続摂取性試験>
前述の実施例5、後述の比較例3〜4における、ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品の継続摂取性試験を次に示すとおり行った。
評価は、5名のパネラーがロイシン及びカテキン含有栄養補助食品を1週間食して、表4の評価基準に基づき行った。5名のパネラーの評価基準の平均点を算出し、4.0点以上は「継続摂取が可能である」、4.0点未満は「継続摂取が不可能である」と判断した。結果を表5に示す。
(実施例6)
実施例4において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例4と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品6を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品6の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例4において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例4と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品6を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品6の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(比較例3)
実施例6において、たんぱく加工品を142.0gから144.0g及びアセロラフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例6と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品3を得た。得られた栄養補助食品3の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は46点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。しかしながら、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点数は3.2点であり、継続的な摂取が不可能であった。結果を表5に示す。
実施例6において、たんぱく加工品を142.0gから144.0g及びアセロラフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例6と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品3を得た。得られた栄養補助食品3の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は46点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。しかしながら、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点数は3.2点であり、継続的な摂取が不可能であった。結果を表5に示す。
(実施例7)
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから158.2g、ロイシンを56.8gから23.2g及びカテキンを14.6gから12.6gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品7を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品7の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は68点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例1において、たんぱく加工品を122.6gから158.2g、ロイシンを56.8gから23.2g及びカテキンを14.6gから12.6gに変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品7を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品7の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は68点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(実施例8)
実施例7において、たんぱく加工品を158.2gから160.2g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例7と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品8を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品8の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は67点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例7において、たんぱく加工品を158.2gから160.2g及びピーチフレーバーを6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例7と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品8を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品8の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は67点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(比較例4)
実施例8において、たんぱく加工品を160.2gから164.2g及びピーチフレーバーを加えない以外は、実施例8と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品4を得た。得られた栄養補助食品4の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は19点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。また、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点数は1.2点であり、継続的な摂取が不可能であった。結果を表5に示す。
実施例8において、たんぱく加工品を160.2gから164.2g及びピーチフレーバーを加えない以外は、実施例8と全く同じ調製法を繰り返して栄養補助食品4を得た。得られた栄養補助食品4の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は19点であり、マスキング効果は不十分であった。結果を表3に示す。また、継続摂取性試験を試験例2にしたがって行った際の平均点数は1.2点であり、継続的な摂取が不可能であった。結果を表5に示す。
(実施例9)
実施例7において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例7と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品9を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品9の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例7において、ピーチフレーバーを6.0gからアセロラフレーバー6.0gに変えた以外は、実施例7と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品9を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品9の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
(実施例10)
実施例9において、たんぱく加工品を158.2gから160.2g及びアセロラフレーバー6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例9と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品10を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品10の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
実施例9において、たんぱく加工品を158.2gから160.2g及びアセロラフレーバー6.0gから4.0gに変えた以外は、実施例9と全く同じ調製法を繰り返してロイシン及びカテキン含有栄養補助食品10を得た。得られたロイシン及びカテキン含有栄養補助食品10の苦味及び渋味の官能試験を、試験例1にしたがって行った際の合計点数は56点であり、マスキング効果は十分であった。結果を表3に示す。
本発明は、特定のフレーバーを使用することにより、ロイシン及びカテキンの苦味及び渋味をマスキングし、継続摂取が可能なロイシン及びカテキン含有栄養補助食品であって、産業上十分に利用できるものである。
Claims (3)
- ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが5〜50重量%、カテキンが1〜20重量%及びフレーバーが2〜5重量%であるロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
- フレーバーが、ピーチ風味及び/又はアセロラ風味である、請求項1に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
- ロイシン及びカテキンを含有する栄養補助食品であって、ロイシンが10〜30重量%、カテキンが5〜10重量%及びフレーバーが2.5〜4.5重量%である請求項1又は2に記載のロイシン及びカテキン含有栄養補助食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012217616A JP2014068601A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012217616A JP2014068601A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | ロイシン及びカテキン含有栄養補助食品 |
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-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012217616A patent/JP2014068601A/ja active Pending
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JP2020019737A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | ユーハ味覚糖株式会社 | ロイシン血中濃度上昇促進剤及びその用途 |
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