JP2014067561A - 光モジュール - Google Patents

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隼人 滝田
Fumitoshi Goto
文敏 後藤
Koichi Omori
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Abstract

【課題】特性インピーダンス不整合が抑制された光モジュールを実現することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光モジュールは、中心線と前記中心線の外周を覆う絶縁体と前記絶縁体の外周を覆う外周導体とが同軸に形成された同軸ケーブルと、グランドを有する基板と、導電性を有する第1カバー部材と、を有し、前記同軸ケーブルは、一端側において露出する外周導体露出部と中心線露出部と、を有し、前記基板は、前記中心線露出部と電気的に接続される信号ラインを有し、前記信号ラインと前記外周導体露出部の前記一端側の端部との間に位置する前記中心線の少なくとも一部が前記第1カバー部材によって覆われ、前記第1カバー部材と前記中心線は絶縁され、前記第1カバー部材は、前記グランドと電気的に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は光モジュールに関する。
近年、光通信ネットワークの情報伝送量は増加の一途をたどっており、伝送速度25Gbit/s以上の伝送装置が増加している。このように、伝送装置と他の機器間との接続において光ファイバーが用いられる場合、例えば光トランシーバなどの光モジュールが必要となる。
光モジュールは、電気信号を光信号に変換し、光信号を電気信号に変換するための光電変換部と、制御のための電子素子や電気コネクタ等が搭載されたプリント基板とによって構成されている。光電変換部の伝送線路は、例えば、同軸ケーブルを有し、プリント基板上の集積回路に接続されている。光電変換部は一般的に、受信側でROSA、送信側ではTOSAなどと呼ばれている。同軸ケーブルとプリント基板の接続に関して、一例として特許文献1などがある。
特開2003−168499
従来の光モジュールにおいては、同軸ケーブルをプリント基板上の集積回路に接続するためにコネクタが用いられていた。しかし、近年においては、光モジュールの小型化及び低価格化に伴い、同軸ケーブルがプリント基板に直接固定された構成が採用されている。
このような構成としては例えば、中心線と絶縁体と外周導体と外部絶縁体とを有する同軸ケーブルの端部の、露出した外周導体がプリント基板に固定された構成が用いられている。具体的には例えば、露出した外周導体が、プリント基板に設けられた溝部に嵌め込まれ、かつ、露出した中心線がプリント基板に配線されたストリップラインの信号ラインに接続された状態で、露出した外周導体が板金などからなるカバー部材によりプリント基板に固定される。このような構成を採用する場合、カバー部材は、露出した中心線との接触を避けるため、露出した外周導体の端部よりも信号ライン側に位置しないように配置される。
しかし、このような構成の場合、露出した外周導体の端部と信号ラインとの間に位置する中心線における特性インピーダンスと、同軸ケーブルの他の部分における特性インピーダンスの値に差が生じる。このように、同軸ケーブルとプリント基板の接続する領域において特性インピーダンス不整合が生じることにより、同軸ケーブルによるデータ転送が困難になるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、同軸ケーブルの接続する領域における特性インピーダンス不整合が抑制された光モジュールを実現することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
上記目的を達成するために、本発明に係る光モジュールは、中心線と前記中心線の外周を覆う絶縁体と前記絶縁体の外周を覆う外周導体とが同軸に形成された同軸ケーブルと、グランドを有する基板と、導電性を有する第1カバー部材と、を有し、前記同軸ケーブルは、前記外周導体の一部であり、前記同軸ケーブルの一端側において露出する外周導体露出部と、前記中心線の一部が前記外周導体露出部よりも前記一端側において露出する中心線露出部と、を有し、前記基板は、前記中心線露出部と電気的に接続される信号ラインを有し、前記信号ラインと前記外周導体露出部の前記一端側の端部との間に位置する前記中心線の少なくとも一部が前記第1カバー部材によって覆われ、前記第1カバー部材と前記中心線は絶縁され、前記第1カバー部材は、前記グランドと電気的に接続されている、ことを特徴とする。
本発明の一態様では、前記同軸ケーブルを前記基板に固定する、導電性を有する第2カバー部材をさらに有し、前記基板は、前記外周導体露出部が嵌め込まれる溝部と、前記外周導体と電気的に接続される、前記グランドに接続するグランドパターンと、をさらに有し、前記同軸ケーブルは、前記外周導体露出部と前記グランドパターンが前記第2カバー部材によって覆われることにより前記基板に固定されてもよい。
本発明の一態様では、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が一体であってもよい。
本発明の一態様では、前記中心線が、前記信号ラインと前記外周導体露出部の前記端部との間の領域全てにおいて前記第1カバー部材によって覆われていてもよい。
本発明の一態様では、前記第1カバー部材と前記中心線との間の距離が、前記外周導体露出部の前記端部から前記信号ラインに向かって小さくなってもよい。
本発明の一態様では、前記同軸ケーブルの通信速度が25Gbps以上であってもよい。
本発明における光モジュールは、信号ラインと外周導体露出部の一端側の端部との間の領域に位置する中心線の少なくとも一部が、導電性を有する第1カバー部材によって覆われ、さらに、第1カバー部材と中心線とが絶縁されている。このため、本構成を有しない光モジュールと比べ、外周導体露出部が設けられている領域における特性インピーダンスと、中心線が第1カバー部材によって覆われた領域における特性インピーダンスの差が小さくなる。よって、同軸ケーブルの接続する領域における特性インピーダンス不整合が抑制された光モジュールを実現することが可能となる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る光モジュールを示す概略平面図である。 図2は、図1に示す光モジュールからカバー部材を除いた状態を示す概略平面図である。 図3は図1に示す光モジュールのIII領域を示す概略斜視図である。 図4は図1に示す光モジュールのIII領域の分解斜視図である。 図5は図3のV−V切断線における概略断面図である。 図6は図5のVI−VI切断線における概略断面図である。 図7は図5のVII−VII切断線における概略断面図である。 図8は本発明の第2の実施形態に係る光モジュールの、図2のIII領域に対応する領域を示す概略斜視図である。 図9は図8のIX−IX切断線における概略断面図である。 図10は図8のX−X切断線における概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。明細書中に出現する構成要素のうち同一機能を有するものには同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、以下の説明において参照する図面は、特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、各構成要素はそれらと異なっていてもよく、その要旨を変更しない範囲で変更して実施することが可能である。
はじめに、本発明の第1の実施形態に係る光モジュール1について説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る光モジュールを示す概略平面図であり、図2は、図1に示す光モジュールからカバー部材50を除いた状態を示す概略平面図である。本実施形態に係る光モジュール1は、例えば、基板(プリント基板)10、TOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)20、ROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)21、MUX(マルチプレクサ)30、DMUX(デマルチプレクサ)31、同軸ケーブル40及びカバー部材50を有しており、図示しない筐体(ケース)に収められている。
プリント基板10上には、図示しない制御部(例えば、CPU等)、記憶部(例えば、メモリ等)等の演算処理装置が搭載されている。また、プリント基板10は多層構造であり、その内側には図示しないグランド層(グランド)が設けられている。
また、プリント基板10の表面10aには、例えば金属などの導電性の材料からなるグランドパターン15が設けられている。グランドパターン15は、図示しないビア(via)を介して、プリント基板10中のグランド層に接続されている。
また、プリント基板10の表面10aには、例えば金属など導電性の材料の導体箔からなる線状の信号ライン16が設けられている。信号ライン16は、プリント基板10内の図示しないグランド層と合わせてストリップライン(Stripline)を構成しており、電気信号を伝達する伝送路として機能する。本実施例では伝送路としてストリップラインが設けられた例について説明するが、伝送路はこれに限らず、マイクロストリップラインや、コプレーナライン、グランデッド・コプレーナラインであってもよい。
プリント基板10の一方側の辺には、図示しない他の機器と接続されるコネクタ11が設けられている。また、プリント基板10の側部12には、例えば、回転可能な図示しない軸が収納されている。この軸の一方側の端部には、嵌合部13が設けられており、軸の他方側の端部に設けられた回転部14を回転させることにより、他の機器に設けられた螺子穴に嵌合部13が嵌合される。このような構成を有することにより、コネクタ11は、他の機器に設けられたコネクタ挿入孔に挿入され、他の機器と接続される。
TOSA20は、MUX30から出力された電気信号を光信号に変換する光電変換部である。TOSA20により変換された光信号は、図示しない光ファイバーを介して送信される。ROSA21は、光信号を電気信号に変換する光電変換部である。ROSA21により変換された電気信号は、DMUX31によって、複数の電気信号に分配される。
MUX30は多数の入力信号を束ねて少数本の信号出力に合流させる働きをする回路であり、TOSA20よりもコネクタ11に近い位置に配置されている。また、DMUX31は、少数の入力信号を多数本の出力信号に振り分ける働きをする回路であり、ROSA21よりもコネクタ11に近い位置に位置している。
本実施形態における同軸ケーブル40は、TOSA20及びROSA21の伝送線路として機能する。同軸ケーブル40は、例えば、銅などの金属からなる中心線41と、絶縁体42と、銅などの金属からなる外周導体43と、ポリエステルなどの絶縁体からなる保護被覆層44とを有している。なお、同軸ケーブル40の詳細な構成については、説明の便宜上、カバー部材50の構成とともに後述する。
カバー部材50は、例えば金属などの導電性を有する材料から構成されている。カバー部材50がグランドパターン15に固定されることにより、同軸ケーブル40はプリント基板10に固定される。
図3は図1に示す光モジュールのIII領域を示す概略斜視図であり、図4は図1に示す光モジュールのIII領域の分解斜視図である。以下、同軸ケーブル40とカバー部材50の構成について、その詳細を説明する。
同軸ケーブル40は、中心線41と、その外周を覆う絶縁体42と、絶縁体42の外周を覆う外周導体43と、外周導体43の外周を覆う保護被覆層44とが、同軸に形成されている。
外周導体43のある位置43cより一端側(図中右側)では保護被覆層44は除去されており、その領域の外周導体43は露出している。この同軸ケーブル40の一端側において露出する外周導体43の部分を外周導体露出部43aとし、外周導体43の一端側の端部を端部43bとする。また、端部43bより一端側の外周導体43は除去されており、さらに、ある位置42aより一端側の絶縁体42は除去されている。これにより、同軸ケーブル40の位置42aより一端側において露出する中心線41の部分を中心線露出部41aとする。
図4に示すように、プリント基板10には、一端側に向けて延在する溝部17が設けられていることが好ましい。また、溝部17に隣接するように、グランドパターン15が設けられている。また、信号ライン16は、溝部17の一端側の端部17aから、一端側方向へ延在するように設けられている。
このような構成を有することにより、外周導体露出部43aが溝部17に嵌め込まれることで、中心線露出部41aは信号ライン16上に配置される。これにより、中心線露出部41aは信号ライン16と電気的に接続される。
カバー部材50のうち、中心線露出部41aを覆う部分を第1カバー部材50aとし、グランドパターン15と外周導体露出部43aを覆う部分を第2カバー部材50bとする。本実施形態におけるカバー部材50は、導電性を有する第1カバー部材50aと導電性を有する第2カバー部材50bとが一体となって構成されている。
第1カバー部材50aは、外周導体露出部43aの端部43bと信号ライン16との間に位置する中心線41の少なくとも一部を、中心線41との間に間隔を空けて覆うように配置されている。第1カバー部材50aは、外周導体露出部43aの外形に沿った形状となるように、例えば、その断面形状が円弧アーチ形状となるように形成されている。
また、第2カバー部材50bのうち、グランドパターン15を覆う部分を第2カバー部材側部50bとし、外周導体露出部43aに対応する部分を第2カバー部材中心部50bとする。第2カバー部材側部50bは、グランドパターン15に接触可能であるように、例えば平面形状となるように形成されている。なお、このような第1カバー部材50a、第2カバー部材50b及びカバー部材50は、規格品であってもよい。
このような構成を有することにより、第2カバー部材側部50bがグランドパターン15に固定されることにより、同軸ケーブル40は、外周導体露出部43aが第2カバー部材中心部50bにより保持され、かつ、中心線41が第1カバー部材50aの内面51aによって間隔を空けて覆われた状態でプリント基板10に固定される。
なお、第2カバー部材側部50bの、グランドパターン15への固定方法は、例えば半田など、導電性の図示しない接着剤を第2カバー部材側部50bとグランドパターン15の間に充填させる方法が挙げられる。このように固定する場合、第2カバー部材中心部50bと外周導体露出部43aとの間にも、導電性の接着剤を充填させてもよい。これにより、外周導体露出部43aは第2カバー部材50bとグランドパターン15に電気的に接続される。
また、第2カバー部材側部50bをグランドパターン15に機械的に固定することで、第2カバー部材中心部50bと外周導体露出部43aを電気的に接続させてもよい。同軸ケーブル40のプリント基板10への固定方法は、ここに挙げた方法に限られず、第1カバー部材50a、第2カバー部材50b、プリント基板10のグランドおよび外周導体43の相互の電気的接続を確保できるものであれば、その方法は限定されない。このような構成を有することにより、カバー部材50と同軸ケーブル40のグランドである外周導体43とプリント基板10のグランドは電気的に接続される。
図5は図3のV−V切断線における概略断面図である。同軸ケーブル40のうち、中心線41が外周導体露出部43aによって覆われている領域を領域Fとし、信号ライン16の他端側の端部16aと外周導体露出部43の一端側の端部43bとの間の領域を領域Fとする。また、中心線露出部41aと信号ライン16が接触する領域を領域Fとする。図5においては、一例として、領域Fにおける中心線41の一部分が中心線露出部41aとして露出された構成を示す。
本実施形態における第1カバー部材50aは、領域Fに位置する中心線41のうち、少なくとも一部を覆っていればよいが、図5に示すように、領域Fに位置する中心線41を全て覆っていることが好ましい。
図6は図5のVI−VI切断線における概略断面図である。図6に示すように、外周導体露出部43aは、プリント基板10の表面10aより下側に位置する部分は溝部17に嵌め込まれ、表面10aから上に位置する部分は、第2カバー部材中心部50bの内面51aにより覆われている。図6に示すように、領域Fにおける中心線41の直径を直径d、外周導体露出部43aの内径(絶縁体42の直径)を、内径Dとする。このような構成を有することにより、領域Fにおける中心線41は、外周導体露出部43aに対して電気的に絶縁されている。
図7は図5のVII−VII切断線における概略断面図である。領域Fにおける第1カバー部材50aの内径を、内径Dとする。図7に示すように、領域Fにおける中心線41は第1カバー部材50aにより、第1カバー部材50aとの間に間隔を保った状態で覆われている。本実施形態によれば、領域Fの第2カバー部材中心部50bが外周導体露出部43aに固定されているため、カバー部材50に、円弧アーチ形状の断面形状を保つだけの強度があれば、領域Fにおける中心線41と第1カバー部材50aは接触せず、間隔が保たれる。
このような構成を有することにより、領域Fにおける第1カバー部材50aと中心線41は電気的に絶縁される。また、本実施形態においては、領域Fにおける第1カバー部材50aと中心線露出部41aとの間の空間Sには、例えば空気が存在する。
また、第1カバー部材50aの内面51aと、領域Fにおける中心線41との間の構成は、ここに挙げたものに限られない。具体的には例えば、絶縁性の材料が空間Sに充填されていてもよく、中心線41が第1カバー部材50aに対して電気的に絶縁されているのであれば、その構成は限定されない。
本実施形態における光モジュール1は、領域Fに位置する中心線41の少なくとも一部が、プリント基板10のグランドと電気的に接続する第1カバー部材50aによって覆われ、領域Fに位置するカバー部材50と中心線41との間の空間Sに、例えば空気などの絶縁体が配置されている。このような構成を有することにより、第1カバー部材50aと中心線41は互いに絶縁されている。
また、領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値は、中心線41の直径dと、外周導体露出部43aの内径Dによって定まり、領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値は、中心線41の直径dと、第1カバー部材50aの内径Dによって定まる。このため、本構成を有しない(領域Fに第1カバー部材50aが配置されていない)光モジュールと比べ、中心線41が第1カバー部材50aによって覆われた領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値を、外周導体露出部43aが設けられている領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値に近づけることができる。
具体的な例を挙げると、本構成を有しない光モジュールにおいては、例えば、領域Fに対応する領域における特性インピーダンスZが50[Ω]である場合に、領域Fに対応する領域の特性インピーダンスZはおよそ100[Ω]となる。これに対し、本構成を有する場合、領域Fにおける特性インピーダンスZが50[Ω]である場合の領域Fにおける特性インピーダンスZは、およそ75[Ω]となる。
以上のように、本実施形態によれば、本構成を有することにより、領域Fと領域Fの間、及び、領域Fと領域Fの間における同軸ケーブル40の特性インピーダンス不整合が抑制された光モジュール1を実現することが可能となる。
また、本実施形態の光モジュール1によれば、同軸ケーブル40の通信速度が25Gbps以上の場合、本構成を有することにより、領域Fと領域Fにおける、特性インピーダンス不整合抑制の効果がより顕著となる。このため、通信速度が25Gbps以上であっても、光モジュール1の通信特性の変化やエラーの発生を防ぐことができる。
また、本実施形態の光モジュール1によれば、外周導体露出部43aと、プリント基板10のグランドに接続されるグランドパターン15とが第2カバー部材50bによって覆われることで、同軸ケーブル40がプリント基板10に固定される。このような構成を有することにより、規格品として用いられるカバー部材50であっても、本構成を有ずる光モジュール1を実現することができる。このため、光モジュール1作製に要するコストを増やすことなく、特性インピーダンス不整合の抑制を実現することが可能となる。
また、本実施形態の光モジュール1によれば、中心線41が、信号ライン16と外周導体露出部43aの端部43bとの間の領域F全てにおいて第1カバー部材50aによって覆われることにより、領域Fのすべてにおいて、特性インピーダンス不整合を抑制することが可能となる。
次いで、本発明の第2の実施形態に係る光モジュール1について図面に基づいて説明する。本実施形態においては、第1カバー部材50aと中心線41との間の距離が、外周導体露出部43aの端部43bから信号ライン16の端部16aに向かって小さくなる点が、第1の実施形態と異なっている。よって、以下においては、第1カバー部材50aと、第1カバー部材50aに関連する構成について説明し、第1の実施形態における光モジュール1と同様の構成についてはその説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施形態に係る光モジュール1の、図2のIII領域に対応する領域を示す概略斜視図である。図8に示すように、第1カバー部材50aは、一端側方向に向かって中心線41に近づくように形成されている。具体的には例えば、第1カバー部材50aは、一端側に向けて先細り形状となるように形成されている。
図9は図8のIX−IX切断線における概略断面図である。本実施形態における第1カバー部材50aは、その内面51aと、中心線41との間の距離dが、外周導体露出部43aの端部43bから信号ライン16の端部16aに向かって小さくなるように形成されている。なお、図9においては、部分51bの断面形状が弧を描く形状となっているが、中心線41との間に間隔を保ち、かつ、一端側方向に向かって先細り形状となるものであれば、その形状はここに示したものに限定されない。
図10は図8のX−X切断線における概略断面図である。第1カバー部材50aは、その断面形状が、例えば、円弧アーチ形状となるように形成されている。本実施形態における第1カバー部材50aは、その内径を内径Dとすると、内径Dが信号ライン16の端部16aに向かって小さくなるように形成されている。
第2の実施形態における光モジュール1は、領域Fに位置する第1カバー部材50aと中心線41が絶縁され、さらに、第1カバー部材50aの内面51aと中心線41との間の距離dが、外周導体露出部43aの端部43bから信号ライン16の端部16aに向かって小さくなるように形成されていることにより、領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値は、領域Fにおける特性インピーダンスZ[Ω]の値に近くなる。
なお、距離dは、中心線41の直径d、外周導体43の内径D、第1カバー部材50aの内径D、絶縁体42の誘電率、及び、空間Sに配置された絶縁体の誘電率に応じ、領域Fと領域Fの間における同軸ケーブル40の特性インピーダンス不整合が抑えられるように、適宜設定することが好ましい。このような構成を有することにより、第1の実施形態における効果に加え、さらに、領域Fと領域Fの間における同軸ケーブル40の特性インピーダンス不整合を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施形態には限られない。例えば、上述した実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成、又は同一の目的を達成することができる構成により置き換えてもよい。
さらに、上述した実施形態におけるカバー部材50は、中心線露出部41aの上部を覆う第1カバー部材50aと、外周導体露出部43aをグランドパターン15に固定する第2カバー部材50bとが一体となったものであったが、本願発明の効果を得るためには、これらは一体となっていなくても構わない。
つまり、カバー部材50が、中心線露出部41aの一部を覆う第1カバー部材50aを有し、かつこの第1カバー部材50aがプリント基板10の図示しないグランドと電気的に接続されていればよい。ただし、より低価格な光モジュールを提供するためには、中心線露出部41aを覆う第1カバー部材50aと、外周導体露出部43aをグランドパターン15に固定する第2カバー部材50bとが一体となっていることが好ましい。
また、上述した実施形態においては、プリント基板10に、同軸ケーブル40がはめ込まれる溝部17が設けられている例を説明したが、溝部17が設けられていない構成であっても本願発明の効果を得ることができる。ただし、同軸ケーブル40に25Gbps以上の高速な電気信号が伝達される場合は、中心線露出部41aは、極力曲がらずに信号ライン16と接続されることが望ましい。このため、プリント基板10には溝部17が設けられていることが好ましい。
1 光モジュール、10 プリント基板、10a 表面、11 コネクタ、12 側部、13 嵌合部、14 回転部、15 グランドパターン、16 信号ライン、16a 端部、17 溝部、17a 端部、20 TOSA、21 ROSA、30 MUX、31 DMUX、40 同軸ケーブル、41 中心線、41a 中心線露出部、42 絶縁体、42a 位置、43 外周導体、43a 外周導体露出部、43b 端部、43c 位置、44 保護被覆層、50 カバー部材、50a 第1カバー部材、50b 第2カバー部材、51a,51a 内面、D,D 内径、d 直径、d 距離、F,F 領域、S 空間。

Claims (6)

  1. 中心線と前記中心線の外周を覆う絶縁体と前記絶縁体の外周を覆う外周導体とが同軸に形成された同軸ケーブルと、
    グランドを有する基板と、
    導電性を有する第1カバー部材と、を有し、
    前記同軸ケーブルは、
    前記外周導体の一部であり、前記同軸ケーブルの一端側において露出する外周導体露出部と、
    前記中心線の一部が前記外周導体露出部よりも前記一端側において露出する中心線露出部と、を有し、
    前記基板は、前記中心線露出部と電気的に接続される信号ラインを有し、
    前記信号ラインと前記外周導体露出部の前記一端側の端部との間に位置する前記中心線の少なくとも一部が前記第1カバー部材によって覆われ、
    前記第1カバー部材と前記中心線は絶縁され、
    前記第1カバー部材は、前記グランドと電気的に接続されている、
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載の光モジュールであって、
    前記同軸ケーブルを前記基板に固定する、導電性を有する第2カバー部材をさらに有し、
    前記基板は、
    前記外周導体露出部が嵌め込まれる溝部と、
    前記外周導体と電気的に接続される、前記グランドに接続するグランドパターンと、をさらに有し、
    前記同軸ケーブルは、前記外周導体露出部と前記グランドパターンが前記第2カバー部材によって覆われることにより前記基板に固定される、ことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項2に記載の光モジュールであって、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材が一体である、
    ことを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、
    前記中心線が、前記信号ラインと前記外周導体露出部の前記端部との間の領域全てにおいて前記第1カバー部材によって覆われることを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、
    前記第1カバー部材と前記中心線との間の距離が、前記外周導体露出部の前記端部から前記信号ラインに向かって小さくなることを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光モジュールにおいて、
    前記同軸ケーブルの通信速度が25Gbps以上であることを特徴とする光モジュール。
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