JP2014067249A - 画像処理装置のプログラム、画像処理装置および画像処理装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理データをサーバから取得することが可能な画像処理装置のプログラム等を提供すること。
【解決手段】多機能機100は、特定サーバに対して多機能機100をサインインするための特定アカウント情報と、スマートフォン210を識別する電話番号と、を対応付けてテーブルに記憶する。何れかのサーバに対して多機能機100がサインインしている場合に、スマートフォン210から音声通信を介して電話番号を受信することに応じて、多機能機100は、受信した電話番号に対応付けられてテーブルに記憶されている特定アカウント情報が、多機能機100をサインイン状態にするために使用されたアカウント情報と一致するか否かを判断する。一致しないと判断される場合に、多機能機100は、特定アカウント情報を用いて特定サーバに対してサインインする。多機能機100は、未処理の処理データを、特定サーバから取得する。
【選択図】図8

Description

本明細書に開示の技術は、各種のデータを通信することが可能な画像処理装置のプログラム、画像処理装置および画像処理装置の制御方法に関する。
サーバ装置、携帯端末装置、複合機などを備えるモバイルプリンティングシステムが知られている。当該システムにおいて、サーバ装置は、携帯端末装置から送信されてくる文書データファイル等を受信する。サーバ装置は、文書データファイルに対応する画像データを、複合機へ送信する。複合機は、受信した画像データを用いて印刷を実行する。なお、関連する技術が特許文献1に開示されている。
特開2012−138070号公報
このようなシステムにおいて、サーバ装置から複合機へ画像データを送信するためには、サーバ装置と複合機との間でアクセス認証(例:サインイン)を行う必要がある。また、アクセス認証を行うことで複合機と通信することが可能とされるサーバ装置は、通常は1台とされる。これは、複合機が同時に複数のサーバ装置と通信が可能とされると、通信が混乱する恐れや、セキュリティが低下する恐れがあるためである。すると、複合機があるサーバ装置との間でアクセス認証を行って通信可能とされている期間中においては、他のサーバ装置に記憶されている画像データを複合機が受信することができなくなってしまう場合がある。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
本明細書に開示されている画像処理装置のプログラムでは、複数のサーバと、端末装置と、画像処理装置と、を備えるシステムで使用される画像処理装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、端末装置と複数のサーバとは処理データが通信可能とされており、複数のサーバは、処理データを記憶することが可能であり、複数のサーバと画像処理装置とは処理データが通信可能とされており、端末装置と画像処理装置とは音声通信が可能とされており、コンピュータを、複数のサーバの何れか1つのサーバに対して、識別情報を用いた認証処理を実行し、サーバに対して画像処理装置をアクセス可能状態にする第1アクセス制御手段と、複数のサーバのうちのある1つの特定のサーバである特定サーバに対して画像処理装置をアクセス可能状態とするための識別情報である特定識別情報と、端末装置を識別する端末装置識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御手段と、複数のサーバのうちの何れかのサーバに対して画像処理装置がアクセス可能状態とされている場合に、端末装置から音声通信を介して端末装置識別情報を受信することに応じて、受信した端末装置識別情報に対応付けられて記憶部に記憶されている特定識別情報が、画像処理装置をアクセス可能状態にするために第1アクセス制御手段によって使用された識別情報と一致するか否かを判断する判断手段と、判断手段で一致しないと判断される場合に、特定識別情報を用いた認証処理を実行し、特定サーバに対して画像処理装置をアクセス可能状態とする第2アクセス制御手段と、第2アクセス制御手段によって特定サーバに対してアクセス可能状態となることに応じて、端末装置から特定サーバへ送信された処理データであって、画像処理装置で未処理の処理データが特定サーバに記憶されている場合には、当該処理データを特定サーバから取得する取得手段と、して機能させることを特徴とする。
本明細書で開示される画像処理装置のプログラムでは、通常の状態では、画像処理装置がアクセス可能なサーバ装置を1台とすることができるため、通信が混乱する恐れや、セキュリティが低下する恐れを防止することができる。そして、特定サーバ以外の他のサーバに対して画像処理装置がアクセス可能状態とされている場合には、端末装置識別情報を受信することに応じて、処理データを特定サーバから取得することが可能となる。これにより、特定サーバ以外の他のサーバに対して画像処理装置がアクセス可能状態とされているために、特定サーバに記憶されている処理データを取得することができない、という事態を回避することが可能となる。
請求項2に記載の画像出力装置のプログラムでは、特定サーバと通信する必要がなくなることに応じて、特定サーバに対して画像処理装置をアクセス不可状態にすることができる。これにより、特定サーバにアクセス可能である期間を必要最低限な期間に短縮化することができるため、通信が混乱してしまう事態や、セキュリティが低下してしまう事態の発生を防止することができる。
請求項3に記載の画像出力装置のプログラムでは、端末装置から特定サーバへ処理データが送信されたことを、画像出力装置で検知することが可能となる。これにより、特定サーバへ送信された処理データが画像処理装置へ送信されないままの状態で放置されてしまう事態を回避することができる。
請求項4に記載の画像出力装置のプログラムでは、端末装置から特定サーバへ処理データが送信されたことを報知する報知情報として、発信者識別情報を用いることができる。これにより、報知情報として電子メールなどを用いる場合に比して、メールサーバ等などの設備を不要とすることができる。よって、ネットワークの構成を簡略化することが可能となる。
請求項5に記載の画像出力装置のプログラムでは、画像処理装置が、他のサーバと特定サーバとの両方に対して同時にアクセス可能状態となってしまう事態を防止できる。これにより、画像処理装置がアクセス可能なサーバ装置を常に1台とすることが可能となるため、通信が混乱する事態や、セキュリティが低下する事態を回避することができる。
なお、上記の画像処理装置のプログラムを実現するための画像処理装置、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、および、画像処理装置の制御方法も、新規で有用である。
実施の形態にかかるクラウド印刷システムの構成および多機能機の電気的構成を示すブロック図である。 多機能機の動作を示すフローチャートの第1部分を示す図である。 多機能機の動作を示すフローチャートの第2部分を示す図である。 サインイン処理を示すフローチャートである。 サインアウト処理を示すフローチャートである。 スマートフォンの動作を示すフローチャートである。 テーブルの一例を示す図である。 クラウド印刷システムの動作概要を示す全体図である。
以下、本発明にかかる画像処理装置を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、画像データを記憶するクラウドサーバを有するクラウド印刷システムに接続する多機能機に本発明を適用したものである。なお、クラウドサーバとは、クラウドコンピューティングの概念において、クラウドの先にある仮想化サーバである。
<クラウド印刷システムの構成>
本形態のクラウド印刷システム900は、図1に示すように、多機能機100(画像処理装置の一例)と、第1サーバ301および第2サーバ401とを備えている。また、クラウド印刷システム900と通信可能なスマートフォン210が備えられている。第1サーバ301および第2サーバ401と多機能機100とは、インターネット111を介して接続されており、各種のデータが通信可能とされている。スマートフォン210と第1サーバ301および第2サーバ401とは、基地局112およびインターネット111を介して接続されており、各種のデータが通信可能とされている。スマートフォン210と多機能機100とは、基地局112および公衆回線網113を介して接続されており、音声通信が可能とされている。
本形態のクラウド印刷システム900では、スマートフォン210から第1サーバ301または第2サーバ401に画像データを送信し、画像データを記憶させることができる。画像データを第1サーバ301または第2サーバ401に記憶させるためには、スマートフォン210が、第1サーバ301および第2サーバ401との通信接続を確立させる必要がある。またクラウド印刷システム900では、多機能機100が第1サーバ301または第2サーバ401から画像データを取得し、印刷処理を実行することができる。第1サーバ301または第2サーバ401から画像データを取得するためには、多機能機100が、第1サーバ301および第2サーバ401との通信接続を確立させる必要がある。ここでいう通信接続とは、物理的な接続だけではなく、第1サーバ301および第2サーバ401がスマートフォン210や多機能機100との通信を許可している状態を含む概念である。
本形態では、スマートフォン210が第1サーバ301および第2サーバ401との通信接続を確立させるための作業を「ログイン」と称呼し、その通信接続を切断するための作業を「ログオフ」と称呼する。また、多機能機100が第1サーバ301および第2サーバ401との通信接続を確立させるための作業を「サインイン」と称呼し、その通信接続を切断するための作業を「サインアウト」と称呼する。
なお、第1サーバ301および第2サーバ401に接続する画像処理装置は、多機能機100に限るものではないが、図1では説明の簡略化のため、多機能機100のみを図示する。また、第1サーバ301および第2サーバ401に接続する端末装置も、スマートフォン210に限るものではないが、図1では説明の簡略化のため、スマートフォン210のみを図示する。
<多機能機の構成>
図1に示すように、本形態の多機能機100は、制御部30を備えている。制御部30は、CPU31、ROM3、RAM33、NVRAM(Non Volatile RAM)34、を備えている。また制御部30は、画像形成部10、操作パネル40、外部接続インターフェース37、電話接続インターフェース38、通話部43、スキャナ部44に、電気的に接続されている。画像形成部10は、印刷用紙に画像を印刷する部位である。操作パネル40は、動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う部位である。外部接続インターフェース37は、外部装置とのデータ通信を可能にするインターフェースである。電話接続インターフェース38は、外部装置との音声通信を可能にするインターフェースである。通話部43は、音声通話を行う部位である。通話部43は、マイクとスピーカを有する受話器を備えていても良い。スキャナ部44は、原稿を読取って画像データを形成する部位である。
ROM32には、プログラム35、各種設定、初期値などが記憶されている。プログラム35の一例としては、多機能機100を制御するための制御プログラムであるファームウェアが挙げられる。RAM33およびNVRAM34は、プログラム35が読み出される作業領域として、あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
NVRAM34には、テーブル36が記憶されている。図7に、テーブル36の一例を示す。テーブル36は、識別番号501、ユーザ名502、電話番号503、リモートアクセスフラグ504、サーバURL505、特定アカウント情報506、を記憶している。識別番号501は、テーブル36に登録されている各情報を識別するための情報である。ユーザ名502は、各情報を登録したユーザを表す情報である。電話番号503は、各ユーザが使用する電話機の電話番号である。リモートアクセスフラグ504は、リモートアクセス処理の実行可否を設定する情報である。リモートアクセス処理は、電話番号503で識別される発信元から着信が行われたことを条件として、特定サーバに対して、多機能機100をサインイン状態とする処理である。サーバURL505は、リモートアクセス処理の実行時にアクセスするサーバである、特定サーバを特定するための情報である。サーバURL505は、電話番号503に対応付けて記憶されている。特定アカウント情報506は、特定サーバに対して多機能機100をサインイン状態とするために使用する情報である。特定アカウント情報506は、アカウント名507とパスワード508を備えている。特定アカウント情報506は、電話番号503に対応付けて記憶されている。
またNVRAM34には、サインイン情報が記憶されている。サインイン情報は、多機能機100が何れかのサーバと通信接続を確立させた状態(以下、「サインイン状態」と記載する)であることを示す情報である。サインイン情報は、多機能機100が何れかのサーバにサインインするとNVRAM34に記憶される。またサインイン情報は、多機能機100がサーバからサインアウトすると、NVRAM34から削除される。よってCPU31は、このサインイン情報がNVRAM34に記憶されているか否かを参照することで、自装置である多機能機100がサインイン状態であるか否かを認識することができる。
CPU31は、ROM32から読み出したプログラム35や各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、多機能機100の各構成要素を制御する。
画像形成部10(画像処理部の一例)は、用紙に画像を印刷することができればよく、画像形成方式については電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。また、カラー印刷が可能であってもよく、モノクロ印刷専用であってもよい。本形態では、電子写真方式であって、カラー印刷が可能なものとする。
操作パネル40は、ユーザ操作を受け付ける各種のボタンと、文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。各種のボタンとしては、例えば、印刷動作の開始を指示するOKボタンや、印刷動作のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。この他、操作パネル40は、サインインあるいはサインアウトを行うため入力操作や、各種の設定の入力操作を受け付ける。
<スマートフォンの構成>
スマートフォン210は、CPU211、記憶部212、通信部213、操作パネル214、スピーカ215、マイク216、を主に備えている。CPU211は、記憶部212から読み出した不図示のプログラムや各種センサから送られる信号に従って、多機能機100の各構成要素を制御する。通信部213は、不図示のアンテナ部を介して、基地局112との間で携帯電話通信の方式に準拠する無線通信を行う部位である。スピーカ215およびマイク216は、通話や音声入力を行うための部位である。操作パネル214は、ユーザ操作を受け付ける各種のボタンと、文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。
<第1サーバ、第2サーバの構成>
第1サーバ301は、CPU311、記憶部312、外部接続インターフェース320を備えている。CPU311は、第1サーバ301の各構成要素を制御する。記憶部312は、アカウントデータベース313を記憶している。アカウントデータベース313は、アカウントとそのアカウントに関連付けられたパスワードとを、1つのレコードとして記憶するデータベースである。外部接続インターフェース320は、インターネット111を介して外部装置とのデータ通信を可能にするインターフェースである。なお、第2サーバ401の構成についても、第1サーバ301と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<多機能機の動作>
図2および図3のフローチャートを用いて、多機能機100の動作を説明する。図2および図3の動作は、多機能機100の起動を契機に、CPU31によって実行される。
S310においてCPU31は、リモートアクセス処理に用いる電話番号および特定サーバの登録操作が行われたか否かを判断する。特定アカウント情報506の登録操作は、例えば、操作パネル40に「リモートアクセス処理の登録」と記載されたボタンが表示されており、当該ボタンがユーザにタッチされることによって行われても良い。登録操作が行われていない場合(S310:NO)にはS314へ進み、行われた場合(S310:YES)にはS312へ進む。
S312においてCPU31は、リモートアクセス処理を行うユーザを表すユーザ名502、リモートアクセス処理を開始するための電話番号503、リモートアクセス処理時にアクセスする特定サーバを特定するサーバURL505、特定サーバにサインインするための特定アカウント情報506、の入力を受け付けて、テーブル36に記憶する。また、リモートアクセスフラグ504を、リモートアクセス処理の実行を許可する「オン」に設定する。
S314においてCPU31は、サインイン操作を受け付けたか否かを判断する。サインイン操作の受け付けは、例えば、サインインを行う候補のサーバ名が操作パネル40に複数表示されるとしてもよい。ユーザによってサインインを行うサーバ名がタッチされると、タッチされたサーバ名に対応するサーバにサインインするためのアカウント情報(アカウント名およびパスワード)の入力画面が表示されるとしてもよい。アカウント名およびパスワードが入力されると、サインイン操作が受け付けられるとしてもよい。サインイン操作を受け付けていない場合(S314:NO)にはS322へ進み、受け付けた場合(S314:YES)にはS316へ進む。
S316においてCPU31は、多機能機100が既にサインイン状態であるか否かを判断する。当該判断は、サインイン情報がNVRAM34に記憶されているか否かを参照することによって行われる。多機能機100がサインイン状態である場合(S316:YES)にはS320へ進む。S320においてCPU31は、すでに他のサーバへサインインしており、重複サインインとなるため、サインイン出来ないことを報知するエラーメッセージを、操作パネル40に表示させる。そしてS322へ進む。
一方、S316において、まだ多機能機100がサインイン状態ではないと判断される場合(S318:NO)には、S318へ進む。S318においてCPU31は、サインイン処理を実行する。
S318で行われるサインイン処理の内容について、図4のフローチャートを用いて説明する。S100において多機能機100のCPU31は、S314で選択されたサーバに対して、基地局112およびインターネット111を介して、サインイン要求を送信する。サインイン要求には、S314で入力されたアカウント情報(アカウント名およびパスワード)が含まれている。
S120においてサーバは、サインイン要求を多機能機100から受信する。S121においてサーバは、サインイン要求に含まれているアカウント名およびパスワードに基づいて、認証処理を行う。認証処理では、サインイン要求に含まれているアカウント名のレコードが、アカウントデータベース313に記憶されているか否かを判断する。アカウント名のレコードがアカウントデータベース313に記憶されている場合には、サインイン要求に含まれているパスワードが、そのアカウント名のレコードに対応付けて記憶されているパスワードと一致するか否かを判断する。一致する場合には、サインインを許可する。そして、多機能機100から受信したアカウント名およびパスワードを、サーバの記憶部に記憶させる。一方、サインイン要求に含まれているアカウント名のレコードがアカウントデータベース313に存在しない場合や、パスワードが一致しない場合には、サインインが許可されない。
S122においてサーバは、認証結果を多機能機100に送信する。S126においてサーバは、多機能機100のサインインを許可したか否かを判断する。サインインを許可していない場合(S126:NO)にはフローを終了し、サインインを許可した場合(S126:YES)にはS128へ進む。S128においてサーバは、プッシュ送信処理を開始する。プッシュ送信処理は、サーバにサインインしている多機能機100宛ての画像データを、スマートフォンなどの外部装置からサーバが受信した場合には、サーバが受信した画像データを多機能機100へ転送する処理である。プッシュ送信処理を行うことにより、サーバが多機能機100宛ての画像データを受信した場合には、多機能機100が問合せなくても画像データを受信することができる。これによって多機能機100は、リアルタイムな画像データの受け取りが可能となる。
S102において、多機能機100のCPU31は、認証結果をサーバから受信する。S103においてCPU31は、サインインに成功したか否かを判断する。当該判断は、サーバから受信した認証結果が、サインインを許可する内容であるか否かによって行われる。サインインの許可が得られなかった場合(S103:NO)には、通信接続を確立せずにフローを終了する。一方、サインインの許可が得られた場合には(S103:YES)、S104へ進む。S104においてCPU31は、サインイン状態であることを示すサインイン情報を、NVRAM34に記憶させる。これにより多機能機100は、サインイン状態となる。
図2に戻り、多機能機100の動作を説明する。S322においてCPU31は、サインアウト操作を受け付けたか否かを判断する。サインアウト操作は、例えば、サインアウトを行うボタンが操作パネル40に表示され、当該ボタンがユーザによってタッチされると、サインアウト操作が受け付けられるとしてもよい。サインアウト操作を受け付けていない場合(S322:NO)にはS326へ進み、受け付けた場合(S322:YES)にはS324へ進む。S324においてCPU31は、サインアウト処理を実行する。
S324で行われるサインアウト処理の内容について、図5のフローチャートを用いて説明する。S142においてCPU31は、サインイン中のサーバに対して、基地局112およびインターネット111を介して、サインアウト要求を送信する。サインアウト要求には、S314で入力されたアカウント名およびパスワードが含まれている。
S160においてサーバは、サインアウト要求を多機能機100から受信する。S161においてサーバは、サインアウト処理を行う。具体的には、サインアウト要求に含まれているアカウント名およびパスワードに対応するアカウント名およびパスワードを、サーバの記憶部から削除する。S162においてサーバは、サインアウト結果を多機能機100に送信する。S168においてサーバは、プッシュ送信処理を終了する。
S143において、多機能機100のCPU31は、サインアウト結果を受信する。S144においてCPU31は、サインイン情報をNVRAM34から削除する。これにより多機能機100は、サインアウト状態となる。
図2に戻り、多機能機100の動作を説明する。S326においてCPU31は、外部の電話機から、公衆回線網113を介して音声通話が着信したか否かを判断する。着信がない場合(S326:NO)にはS310へ戻り、着信があった場合(S326:YES)にはS328へ進む。
S328においてCPU31は、発呼者の電話番号を受信する。発呼者の電話番号は、ナンバーディスプレイ(登録商標)情報として受信してもよい。
S330においてCPU31は、多機能機100が、何れかのサーバにサインインしている状態であるか否かを判断する。当該判断は、サインイン情報がNVRAM34に記憶されているか否かを参照することで行うことができる。サインインしている状態ではない場合(S330:NO)にはS334へ進み、サインインしている状態である場合(S330:YES)にはS332へ進む。
S332においてCPU31は、リモートアクセス処理を実行するか否かを判断する。具体的には、S328で受信した発呼者の電話番号が、テーブル36に記憶されている電話番号503の何れかと一致するか否かを判断する。一致する場合には、当該一致する電話番号503に対応するリモートアクセスフラグ504が「オン」であるか否かを判断する。対応するリモートアクセスフラグ504が「オン」である場合には、当該一致する電話番号503に対応する特定アカウント情報506をテーブル36から読み出す。そして、読み出した特定アカウント情報506と、多機能機100を何れかのサーバにサインインさせるために使用されたアカウント情報である使用済みアカウント情報と、が一致するか否かを判断する。
発呼者の電話番号がテーブル36に記憶されている電話番号503の何れとも一致しない場合や、対応するリモートアクセスフラグ504が「オフ」である場合や、読み出した特定アカウント情報506と使用済みアカウント情報とが一致する場合には、リモートアクセス処理を行う場合ではないと判断され(S332:NO)、S334へ進む。S334においてCPU31は、外部の電話機との間で音声通信を実行する。S336においてCPU31は、音声通信が終了したか否かを判断する。当該判断は、外部の電話機から回線接続が切断されたか、通話部43でオンフックが検出されることによって行われても良い。音声通信が終了していない場合(S336:NO)にはS336へ戻り、終了した場合(S336:YES)にはS310へ戻る。
一方、S332において、読み出した特定アカウント情報506と使用済みアカウント情報が一致しない場合には、多機能機100が現在サインイン中のサーバと発呼者の電話番号に対応するサーバURL505で特定されるサーバとが異なる場合であると判断される。よって、リモートアクセス処理を行う場合であると判断され(S332:YES)、S342へ進む。S342においてCPU31は、多機能機100がサインインしているサーバと多機能機100との間で、各種の処理が実行中であるか否かを判断する。処理が実行中である場合(S342:YES)にはS342へ戻り、実行中ではない場合(S342:NO)にはS344へ進む。
S344においてCPU31は、リモートアクセス処理を実行する。具体的には、S328で受信した発呼者の電話番号に対応するサーバURL505を、テーブル36から読み出す。そして、読み出したサーバURL505によって特定される特定サーバに対して、S332で読み出した特定アカウント情報506を用いて、多機能機100をサインインさせる。なお、S344で行われるサインイン処理の内容は、S318で説明したサインイン処理の内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
S346においてCPU31は、多機能機100が現在サインインしているサーバに加えて、特定サーバに対しても重複してサインインを開始することを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる。S348においてCPU31は、インターネット111を介して、特定サーバにアクセスする。これにより、多機能機100宛ての画像データが特定サーバに記憶されているか否かを問い合わせる、ポーリング処理が実行される。
S350においてCPU31は、多機能機100宛ての画像データであって、多機能機100に未送信の画像データが、特定サーバに記憶されているか否かを判断する。当該判断は、S348のポーリング処理の結果に基づいて行われる。未送信の画像データが記憶されていない場合(S350:NO)にはS354へ進み、記憶されている場合(S350:YES)にはS352へ進む。
S352においてCPU31は、未送信の画像データを、特定サーバから取得する。特定サーバは、未送信の画像データが多機能機100に取得されることに応じて、特定サーバの記憶部から未処理の画像データを削除してもよい。S353においてCPU31は、特定サーバから取得した画像データに基づいて、画像形成部10に印刷を実行させる。
S354においてCPU31は、特定サーバからのサインアウト処理を実行する。なお、S354で行われるサインアウト処理の内容は、S324で説明したサインアウト処理の内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。S356においてCPU31は、特定サーバからサインアウトしたことを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる。そしてS310へ戻る。
<スマートフォンの動作>
図6のフローチャートを用いて、スマートフォン210の動作を説明する。S412においてCPU211は、ログイン操作を受け付けたか否かを判断する。ログイン操作の受け付けは、例えば、ログインを行う候補のサーバ名が操作パネル214に複数表示されるとしてもよい。ユーザによってログインを行うサーバ名がタッチされると、タッチされたサーバ名に対応するサーバ(選択サーバ)にログインするためのアカウント情報(アカウント名およびパスワード)の入力画面が表示されるとしてもよい。アカウント名およびパスワードが入力されると、選択サーバへのログイン操作が受け付けられるとしてもよい。ログイン操作を受け付けていない場合(S412:NO)にはS416へ進み、受け付けた場合(S412:YES)にはS414へ進む。S414においてCPU211は、ログイン処理を実行する。なお、S414で行われるログイン処理の内容は、S318で説明したサインイン処理の内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
S416においてCPU211は、クラウドプリントさせる画像データと、クラウドプリントさせる多機能機である処理用多機能機の選択を受け付けたか否かを判断する。選択を受け付けていない場合(S416:NO)にはS412へ戻り、受け付けた場合(S416:YES)にはS418へ進む。S418においてCPU211は、S416で選択された画像データを、選択サーバに送信する。選択サーバは、受信した処理用画像データを、処理用多機能機宛ての画像データとして、記憶部に記憶させる。
S422においてCPU211は、選択サーバに記憶された処理用多機能機宛ての画像データが、処理用多機能機に送信されたか否かを、選択サーバに定期的に問い合わせる。ここで、処理用多機能機宛ての画像データが選択サーバから処理用多機能機へ送信される場合とは、処理用多機能機が選択サーバにサインインしている場合である。この場合、前述したS128で説明したプッシュ送信処理が行われる。すなわち、処理用多機能機宛ての画像データを選択サーバが受信することに応じて、選択サーバは、受信した画像データを処理用多機能機へ転送する。処理用多機能機宛ての画像データが選択サーバから処理用多機能機に送信された場合(S422:YES)にはS412へ戻り、送信されていない場合(S422:NO)にはS424へ進む。
S424においてCPU211は、所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、ユーザによって予め定められるとしてもよい。所定時間が経過していない場合(S424:NO)にはS422へ戻り、経過した場合(S420:YES)にはS426へ進む。S426においてCPU211は、処理用多機能機へ、音声通話を発呼する。これにより、前述したリモートアクセス処理を開始する命令が、処理用多機能機へ伝達される。そしてS412へ戻る。
<クラウド印刷システムの動作概要>
クラウド印刷システム900の動作概要について、図8を参照しつつ説明する。例として、ユーザAがスマートフォン210のユーザである場合を説明する。また例として、ユーザBが、多機能機100を第2サーバ401にサインインさせる場合を説明する。また例として、図7に示すテーブル36が多機能機100のNVRAM34に記憶されている場合を説明する。図7に示すテーブル36では、第1サーバ301を示すサーバURL505(領域R4を参照)が、スマートフォン210の電話番号503(領域R1を参照)と対応付けて記憶されている。
ユーザBが、多機能機100を第2サーバ401にサインインさせる段階(図8、段階P1)を説明する。ユーザBが、多機能機100をサインインさせるサーバとして第2サーバ401を選択し、アカウント情報(例:アカウント名「BBB」、パスワード「xyz」)を入力する(S314:YES)。多機能機100がまだサインイン状態ではないため(S316:NO)、サインイン処理が実行される(S318)。これにより、第2サーバ401は、多機能機100のサインインを許可する(S126:YES)。よって第2サーバ401は、多機能機100に対するプッシュ送信処理を開始する(S128)。また多機能機100は、第2サーバ401へサインイン状態であることを示すサインイン情報を、NVRAM34に記憶させる(S104)。
ユーザAが、多機能機100宛ての画像データを第1サーバ301に送信する段階(図8、段階P2)を説明する。ユーザAが、ログインを行うサーバとして第1サーバ301を選択し、アカウント情報(例:アカウント名「XXX」、パスワード「aaaa」)を入力する(S412:YES)。これにより、スマートフォン210が、第2サーバ401にログインされる(S414)。ユーザAは、印刷を実行させる多機能機として多機能機100を選択する。また、多機能機100で印刷させる画像データである、多機能機100宛ての画像データを選択する(S416:YES)。スマートフォン210は、多機能機100宛ての画像データを、基地局112およびインターネット111を介して、第1サーバ301に送信する(S418)。第1サーバ301は、多機能機100宛ての画像データを、記憶部312に記憶させる。
この状態では、多機能機100が第2サーバ401にサインインしている状態である。従って、第1サーバ301の記憶部312に記憶されている多機能機100宛ての画像データに対しては、多機能機100へのプッシュ送信処理が実行されない。よって、第1サーバ301に記憶された多機能機100宛ての画像データが多機能機100に送信されることなく(S422:NO)、所定時間が経過してしまう(S424:YES)。すると、図8の段階P3に示すように、スマートフォン210は、多機能機100へ音声通話を発呼する(S426)。これにより、リモートアクセス処理を開始する命令が、多機能機100へ伝達される。
多機能機100が、リモートアクセス処理の実行可否を判断する段階(図8、段階P4)を説明する。多機能機100は、外部の電話機から、公衆回線網113を介して音声通話が着信したことを検出する(S326:YES)。多機能機100は、発呼者の電話番号として、スマートフォン210の電話番号(例:090−1234−5678)を受信する(S328)。多機能機100が、第2サーバ401にサインインしている状態である(S330:YES)ため、リモートアクセス処理を実行するか否かが判断される(S332)。リモートアクセス処理の実行可否の判断内容を、具体的に説明する。発呼者の電話番号が、テーブル36に記憶されているユーザAの電話番号503(図7、領域R1を参照)と一致する。また、ユーザAの電話番号503に対応するリモートアクセスフラグ504が、「オン」である(図7、領域R2を参照)。よって、ユーザAの電話番号503に対応する特定アカウント情報506(図7、領域R3を参照)がテーブル36から読み出される。読み出された特定アカウント情報506(例:アカウント名「AAA」、パスワード「1234」)と、多機能機100を第2サーバ401にサインインさせるために使用された使用済みアカウント情報(例:アカウント名「BBB」、パスワード「xyz」)とが一致しないため、多機能機100が現在サインイン中のサーバと、多機能機100宛ての画像データが記憶されているサーバとが異なっていると判断される。よって、リモートアクセス処理を行う場合であると判断される(S332:YES)。
多機能機100が、第1サーバ301にサインインする段階(図8、段階P5)を説明する。多機能機100は、ユーザAの電話番号503に対応するサーバURL505(図7、領域R4を参照)を読み出し、第1サーバ301をアクセス先のサーバとして特定する。そして、第1サーバ301に対して、ユーザAの電話番号503に対応する特定アカウント情報506を用いて、多機能機100をサインインさせる(S344)。また、第1サーバ301に対して重複してサインインを開始することを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる(S346)。
多機能機100が、第1サーバ301から多機能機100宛ての画像データを取得する段階(図8、段階P6)を説明する。多機能機100は、インターネット111を介して、第1サーバ301にアクセスする。多機能機100は、多機能機100宛ての画像データであって、多機能機100に未送信の画像データが、第1サーバ301に記憶されていると判断する(S350:YES)。多機能機100は、多機能機100宛ての画像データを第1サーバ301から受信し(S352)、画像形成部10で印刷を実行する(S354)。
多機能機100が、第1サーバ301からサインアウトする段階(図8、段階P7)を説明する。多機能機100は、第1サーバ301からのサインアウト処理を実行する(S354)。また、第1サーバ301からサインアウトしたことを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる(S356)。
<効果>
クラウド印刷システム900の効果を説明する。多機能機100が同時にサインインすることができるサーバは、通常は1台とされる。これは、多機能機100が同時に複数のサーバにサインインし続けることを可能としてしまうと、通信が混乱する恐れや、セキュリティが低下する恐れがあるためである。すると、図8を用いて説明した動作例のように、多機能機100が第2サーバ401にサインインしている場合には、多機能機100を第1サーバ301にサインインし続けさせることができない。よって、多機能機100と第1サーバ301との通信を長期間に渡って確立させることができないため、第1サーバ301に記憶されている多機能機100宛ての画像データを、多機能機100が受信することができない場合がある。本明細書で開示されるクラウド印刷システム900では、多機能機100宛ての画像データが第1サーバ301に記憶されたまま多機能機100へ送信されていない場合には、その旨を音声通話の発呼によって多機能機100へ報知することができる(S326)。そして、多機能機100が第1サーバ301以外の第2サーバ401にサインイン中であると判断される場合には(S330:YES)、リモートアクセス処理によって、多機能機100を第1サーバ301にも重複してサインインさせ(S344)、第1サーバ301に記憶されている多機能機100宛ての画像データを取得することができる(S352)。これにより、多機能機100が第2サーバ401に対してサインイン状態とされている場合には、多機能機100宛ての画像データが第1サーバ301に記憶されていることを条件として、多機能機100を第1サーバ301にもサインインさせることが可能となる。よって、多機能機100が複数のサーバに重複してサインインする期間が長期化することを防止することと、サーバに記憶されている多機能機100宛ての画像データを取得することができない事態を防止することとを、両立させることが可能となる。
多機能機100を第1サーバ301にも重複してサインインさせた場合に(S344)、第1サーバ301と通信する必要がないことを確認することに応じて、多機能機100を第1サーバ301からサインアウトさせることができる(S354)。第1サーバ301と通信する必要がない場合の例としては、多機能機100宛ての画像データを第1サーバ301から受信する処理が完了した場合(S352)や、多機能機100で未受信の画像データが第1サーバ301に記憶されていない場合(S350:NO)が挙げられる。これにより、第2サーバ401と第1サーバ301に重複してサインインする期間を必要最低限な期間に短縮化することができるため、通信が混乱してしまう事態や、セキュリティが低下してしまう事態の発生を防止することができる。
多機能機100宛ての画像データが第1サーバ301に記憶されたまま多機能機100へ送信されていない場合には(S424:YES)、スマートフォン210は、その旨を音声通話の発呼によって多機能機100へ報知することができる(S426)。そして多機能機100は、発呼者であるスマートフォン210の電話番号を受信(S328)することで、スマートフォン210が、多機能機100宛ての画像データを第1サーバ301に送信したことを認識することができる。これにより、第1サーバ301へ送信された多機能機100宛ての画像データが、多機能機100へ送信されないままの状態で放置されてしまう事態を回避することができる。
第1サーバ301へ多機能機100宛ての画像データを送信した機器を多機能機100へ報知する場合に、電子メールなどを用いる場合には、クラウド印刷システム900は、メールサーバなどの設備を備える必要がある。また多機能機100は、画像データを送信した機器を識別するための情報を電子メールから抽出するためのプログラム等を備える必要がある。本明細書で開示されるクラウド印刷システム900では、第1サーバ301へ多機能機100宛ての画像データを送信した機器を多機能機100へ報知する報知情報として、電話番号を用いることができる(S328)。電話番号は、公衆回線網113を用いて送信することができるため、報知情報として電子メールなどを用いる場合に比して、メールサーバ等などの設備を不要とすることができる。また、画像データを送信した機器を識別するための情報を電子メールから抽出するためのプログラム等を備える必要を無くすことができる。よって、クラウド印刷システム900に用いるネットワークの構成を簡略化することが可能となる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
<変形例>
S344において、同時に2つのサーバへサインインする形態を説明したが、この形態に限られない。多機能機100がサインイン中のサーバからサインアウトさせた上で、特定サーバにサインインする形態でもよい。また、S354において、特定サーバからサインアウトすることに応じて、多機能機100が元々サインインしていたサーバに再度サインインする形態でもよい。この場合には、S344、S346、S354、S356に代えて、S344a、S346a、S354a、S356aを実行すればよい。S344aにおいてCPU31は、多機能機100が現在サインインしているサーバから、多機能機100をサインアウトさせる。その後、多機能機100を特定サーバにサインインさせる。S346aにおいてCPU31は、多機能機100がサインインしていたサーバに代えて、特定サーバにサインイン中であることを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる。S354aにおいてCPU31は、特定サーバから多機能機100をサインアウトさせる。その後、多機能機100が元々サインインしていたサーバに、多機能機100をサインインさせる。S356aにおいてCPU31は、特定サーバからサインアウトし、多機能機100が元々サインインしていたサーバに再度サインインしたことを報知するメッセージを、操作パネル40に表示させる。これにより、多機能機100がサインイン可能なサーバを常に1台とすることが可能となるため、通信が混乱する事態や、セキュリティが低下する事態を回避することができる。
S426において、音声通話を発呼する態様は、自動で行われる態様に限られない。処理用多機能機宛ての画像データが、選択サーバから処理用多機能機に送信されていないことを、スマートフォン210の操作パネル214に表示させてもよい。また、処理用多機能機を選択サーバにサインインさせる処理の実行命令を受け付けるボタンを、操作パネル214に表示させてもよい。そして、当該ボタンがユーザにタッチされることに応じて、印刷対象の処理用多機能機へ、音声通話を発呼するとしてもよい。
S426で行われる発呼処理では、S328において多機能機100が発呼者の電話番号を受信することに応じて、回線を切断するとしてもよい。これにより、多機能機100での呼び出し音の鳴動時間を、必要最低限な時間に短縮化することができる。よって、S426で行われる発呼処理に対応して多機能機100のユーザが受話器をオフフックしてしまうことで、無駄な通話料が発生してしまうことを防止できる。
S346やS356において各種の情報を報知する態様は、操作パネル40にメッセージを表示する態様に限られない。例えば、メッセージを画像形成部10に印刷させる態様でもよい。
S426およびS328において、第1サーバ301へ画像データを送信した機器を多機能機100へ報知する態様は、音声通話による電話番号の送信に限られない。例えば、電子メールによって、第1サーバ301へ画像データを送信した機器を報知してもよい。
多機能機100が何れかのサーバにサインインしている場合(S330:YES)に、リモートアクセス処理の実行可否を判断(S332)する態様に限られない。多機能機100が何れのサーバにもサインイン中でない場合(S330:NO)にも、S332においてリモートアクセス処理の実行可否を判断してもよい。具体的には、S328で受信した発呼者の電話番号が、テーブル36に記憶されている電話番号503の何れかと一致するか否かを判断する。一致する場合には、当該一致する電話番号503に対応するリモートアクセスフラグ504が「オン」であるか否かを判断する。対応するリモートアクセスフラグ504が「オン」である場合には、当該一致する電話番号503に対応する特定アカウント情報506をテーブル36から読み出す。そして、読み出したサーバURL505によって特定される特定サーバに対して、読み出した特定アカウント情報506を用いて、多機能機100をサインインさせる。これにより、スマートフォン210のユーザが第1サーバ301に多機能機100宛ての画像データを送信したが、多機能機100を第1サーバ301にサインインさせることを忘れていたような場合においても、多機能機100をリモートアクセスにより第1サーバ301にサインインさせることができる。よって、多機能機100宛ての画像データを、多機能機100で確実に印刷させることが可能となる。
多機能機100宛ての画像データをサーバに送信する装置は、スマートフォン210に限るものではなく、PCや、PDA等のモバイル装置であってもよい。
実施の形態のクラウド印刷システム900は、サインイン処理やログイン処理において、パスワードを要求して認証処理を行っているが、認証処理はなくてもよい。
S128において、第1サーバ301および第2サーバ401は、多機能機100宛ての画像データをプッシュ送信処理によって多機能機100へ送信する場合を説明したが、この形態に限られない。多機能機100が、多機能機100がサインインしているサーバへ定期的に画像データの有無を問い合わせる、ポーリング処理を行っても良い。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
スマートフォン210は端末装置の一例である。多機能機100は画像処理装置の一例である。CPU31は画像処理装置のコンピュータの一例である。画像データは処理データの一例である。アカウント情報は識別情報の一例である。サインイン状態はアクセス可能状態の一例である。S318を実行するCPUは、第1アクセス制御手段の一例である。特定アカウント情報506は特定識別情報の一例である。電話番号は端末装置識別情報の一例である。NVRAM34は記憶部の一例である。S312を実行するCPUは、記憶制御手段の一例である。S332を実行するCPUは、判断手段の一例である。S344を実行するCPUは、第2アクセス制御手段の一例である。S352を実行するCPUは、取得手段の一例である。サインアウト状態はアクセス不可状態の一例である。S354を実行するCPUは、第3アクセス制御手段の一例である。
10:画像形成部、30:制御部、31:CPU、36:テーブル、100:多機能機、210:スマートフォン、301:第1サーバ、401:第2サーバ、900:クラウド印刷システム

Claims (7)

  1. 複数のサーバと、端末装置と、画像処理装置と、を備えるシステムで使用される画像処理装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記端末装置と前記複数のサーバとは処理データが通信可能とされており、
    前記複数のサーバは、前記処理データを記憶することが可能であり、
    前記複数のサーバと前記画像処理装置とは前記処理データが通信可能とされており、
    前記端末装置と前記画像処理装置とは音声通信が可能とされており、
    前記コンピュータを、
    前記複数のサーバの何れか1つのサーバに対して、識別情報を用いた認証処理を実行し、前記サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態にする第1アクセス制御手段と、
    前記複数のサーバのうちのある1つの特定のサーバである特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とするための識別情報である特定識別情報と、前記端末装置を識別する端末装置識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
    前記複数のサーバのうちの何れかの前記サーバに対して前記画像処理装置がアクセス可能状態とされている場合に、前記端末装置から前記音声通信を介して前記端末装置識別情報を受信することに応じて、受信した端末装置識別情報に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記特定識別情報が、前記画像処理装置をアクセス可能状態にするために前記第1アクセス制御手段によって使用された識別情報と一致するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段で一致しないと判断される場合に、前記特定識別情報を用いた認証処理を実行し、前記特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とする第2アクセス制御手段と、
    前記第2アクセス制御手段によって前記特定サーバに対してアクセス可能状態となることに応じて、前記端末装置から前記特定サーバへ送信された前記処理データであって、前記画像処理装置で未処理の前記処理データが前記特定サーバに記憶されている場合には、当該処理データを前記特定サーバから取得する取得手段と、して機能させることを特徴とする画像処理装置のプログラム。
  2. 前記取得手段によって、前記処理データを取得する処理を完了することまたは前記特定サーバに未処理の前記処理データが記憶されていないことを確認することに応じて、前記特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス不可状態に移行させる第3アクセス制御手段として前記コンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置のプログラム。
  3. 前記判断手段は、前記端末装置から前記特定サーバへ前記処理データが送信されることに起因して、前記端末装置から前記端末装置識別情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置のプログラム。
  4. 前記画像処理装置と前記複数のサーバとは、インターネット回線によって通信可能とされており、
    前記画像処理装置と前記端末装置とは、電話回線によって通信可能とされており、
    前記端末装置識別情報は、発信者識別情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置のプログラム。
  5. 前記第2アクセス制御手段は、
    前記画像処理装置を前記特定サーバ以外の他のサーバに対してアクセス可能状態からアクセス不可状態に移行させることに応じて、前記画像処理装置を前記特定サーバに対してアクセス可能状態に移行させ、
    前記画像処理装置を前記特定サーバに対してアクセス不可状態に移行させることに応じて、前記画像処理装置を前記他のサーバに対してアクセス可能状態に移行させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置のプログラム。
  6. 複数のサーバと、端末装置と、画像処理装置と、を備えるシステムで使用される画像処理装置であって、
    前記端末装置と前記複数のサーバとは処理データが通信可能とされており、
    前記複数のサーバは、前記処理データを記憶することが可能であり、
    前記複数のサーバと前記画像処理装置とは前記処理データが通信可能とされており、
    前記端末装置と前記画像処理装置とは音声通信が可能とされており、
    前記複数のサーバの何れか1つのサーバに対して、識別情報を用いた認証処理を実行し、前記サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態にする第1アクセス制御手段と、
    前記複数のサーバのうちのある1つの特定のサーバである特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とするための識別情報である特定識別情報と、前記端末装置を識別する端末装置識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
    前記複数のサーバのうちの何れかの前記サーバに対して前記画像処理装置がアクセス可能状態とされている場合に、前記端末装置から前記音声通信を介して前記端末装置識別情報を受信することに応じて、受信した端末装置識別情報に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記特定識別情報が、前記画像処理装置をアクセス可能状態にするために前記第1アクセス制御手段によって使用された識別情報と一致するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段で一致しないと判断される場合に、前記特定識別情報を用いた認証処理を実行し、前記特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とする第2アクセス制御手段と、
    前記第2アクセス制御手段によって前記特定サーバに対してアクセス可能状態となることに応じて、前記端末装置から前記特定サーバへ送信された前記処理データであって、前記画像処理装置で未処理の前記処理データが前記特定サーバに記憶されている場合には、当該処理データを前記特定サーバから取得する取得手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 複数のサーバと、端末装置と、画像処理装置と、を備えるシステムで使用される画像処理装置の制御方法であって、
    前記端末装置と前記複数のサーバとは処理データが通信可能とされており、
    前記複数のサーバは、前記処理データを記憶することが可能であり、
    前記複数のサーバと前記画像処理装置とは前記処理データが通信可能とされており、
    前記端末装置と前記画像処理装置とは音声通信が可能とされており、
    前記複数のサーバの何れか1つのサーバに対して、識別情報を用いた認証処理を実行し、前記サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態にする第1アクセス制御ステップと、
    前記複数のサーバのうちのある1つの特定のサーバである特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とするための識別情報である特定識別情報と、前記端末装置を識別する端末装置識別情報と、を対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御ステップと、
    前記複数のサーバのうちの何れかの前記サーバに対して前記画像処理装置がアクセス可能状態とされている場合に、前記端末装置から前記音声通信を介して前記端末装置識別情報を受信することに応じて、受信した端末装置識別情報に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記特定識別情報が、前記画像処理装置をアクセス可能状態にするために前記第1アクセス制御ステップによって使用された識別情報と一致するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで一致しないと判断される場合に、前記特定識別情報を用いた認証処理を実行し、前記特定サーバに対して前記画像処理装置をアクセス可能状態とする第2アクセス制御ステップと、
    前記第2アクセス制御ステップによって前記特定サーバに対してアクセス可能状態となることに応じて、前記端末装置から前記特定サーバへ送信された前記処理データであって、前記画像処理装置で未処理の前記処理データが前記特定サーバに記憶されている場合には、当該処理データを前記特定サーバから取得する取得ステップと、を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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