JP2014066977A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着部の被記録媒体が通過しない範囲を簡単な構成によって冷却すること。
【解決手段】用紙を定着器に案内するシュート60には、そのシュート60を上下方向に貫通する複数の通気穴63が幅方向に1列に並べて設けられている。幅Waに相当するA列4番の用紙がシュート60を通過する際には、全ての通気穴63がその用紙によって塞がれ、ファンによって流通される空気は通気穴63を通らない。幅Wbに相当する長形3号の封筒からなる用紙がシュート60を通過する際には、幅Wbよりも内側の通気穴63は用紙によって塞がれるが、幅Wbよりも外側の通気穴63は塞がれない。このため、ファンによって前記外側の通気穴63を流通される空気により、用紙と接触せず熱が奪われない部分の加熱ローラを冷却することができる。
【選択図】図2
【解決手段】用紙を定着器に案内するシュート60には、そのシュート60を上下方向に貫通する複数の通気穴63が幅方向に1列に並べて設けられている。幅Waに相当するA列4番の用紙がシュート60を通過する際には、全ての通気穴63がその用紙によって塞がれ、ファンによって流通される空気は通気穴63を通らない。幅Wbに相当する長形3号の封筒からなる用紙がシュート60を通過する際には、幅Wbよりも内側の通気穴63は用紙によって塞がれるが、幅Wbよりも外側の通気穴63は塞がれない。このため、ファンによって前記外側の通気穴63を流通される空気により、用紙と接触せず熱が奪われない部分の加熱ローラを冷却することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、被記録媒体に電子写真方式で現像剤を転写して画像を形成し、その転写後の現像剤を、当該現像剤を加熱する加熱部材とその加熱部材に向けて被記録媒体を圧接する圧接部材とを備えた定着部によって熱定着する画像形成装置に関する。
従来、この種の画像形成装置では、現像剤としてのトナーを転写された被記録媒体としての用紙を、加熱部材としての加熱ローラと圧接部材としての加圧ローラとの間に挟んで、前記転写されたトナーを熱定着することが考えられている。その場合、用紙の通過時に加熱ローラの熱が用紙に奪われるので、その点を考慮して加熱ローラに加える熱量が設定される。しかしながら、封筒等の幅(搬送方向に直交する方向の長さ)が狭い用紙を使用した場合、用紙が通過しない非通紙部分ができ、連続印刷を行った場合にはその非通紙部分の温度が上昇する。すると、続いて幅の広い用紙に印刷をした際に、幅の狭い用紙に印刷をしたときの非通紙部分でトナーが過溶融状態となり、いわゆるホットオフセットが生じたり、加熱ローラの軸が変形したりする虞がある。
そこで、転写材(被記録媒体)の定着装置への搬送経路上に吸入口を有し定着装置の侵入側に吹き出し口を有するダクトを幅方向に複数設け、各ダクトを通って空気を流通させることにより、定着装置における転写材の幅方向外側部分を冷却する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載の装置では、多数のダクトを設ける必要があり、構成が複雑化して画像形成装置の小型化が困難になる。そこで、本発明では、定着部の被記録媒体が通過しない範囲を簡単な構成によって冷却することを目的としてなされた。
前記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、搬送方向と直交する幅方向の被記録媒体の配置が被記録媒体のサイズごとに規定された状態で、その被記録媒体を搬送しながら当該被記録媒体に電子写真方式で現像剤を転写して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって被記録媒体に転写された現像剤を加熱する加熱部材と、その加熱部材に向けて被記録媒体を圧接する圧接部材とを備え、前記被記録媒体に転写された現像剤を熱定着する定着部と、片面を被記録媒体に当接させることにより、当該被記録媒体を前記画像形成部から前記定着部に向けて案内するシュートと、前記シュートの、前記画像形成部から搬送される一部のサイズの被記録媒体搬送経路内で、かつ、当該一部のサイズよりも小さい他の一部のサイズの被記録媒体搬送経路外となる位置に形成された通気穴と、前記加熱部材周囲から前記通気穴を通って流通する通気経路に沿って空気を流通させるファンと、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、画像形成部にて搬送しながら電子写真方式で現像剤を転写することによって画像を形成された被記録媒体は、シュートによって定着部に案内され、その定着部の圧接部材により加熱部材に向けて圧接される。加熱部材は、前記画像形成部によって被記録媒体に転写された現像剤を加熱して熱定着する。
前記画像形成部は、幅方向の被記録媒体の配置が被記録媒体のサイズごとに規定された状態で、その被記録媒体を搬送しながら前記画像を形成するので、シュートの被記録媒体が搬送される位置も被記録媒体のサイズごとに規定されている。そこで、本発明では、前記シュートの、前記画像形成部から搬送される一部のサイズの被記録媒体搬送経路内で、かつ、当該一部のサイズよりも小さい他の一部のサイズの被記録媒体搬送経路外となる位置に通気穴が形成されている。そして、加熱部材周囲から通気穴を通って流通する通気経路に沿って、ファンが空気を流通させる。
このため、前記シュートを前記一部の被記録媒体が通過する際には通気穴がその被記録媒体に塞がれるため当該通気穴を通っては前記空気は流通しない。一方、前記他の一部のサイズの被記録媒体が前記シュートを通過する際には、前記通気穴はその被記録媒体搬送経路外に配設されているので、その通気穴を通って空気が流通する。そして、この空気は、加熱部材の、前記他の一部の被記録媒体搬送経路外に配設される部分を冷却する。したがって、本発明では、比較的小さい被記録媒体が通過しない加熱部材の範囲を良好に冷却することができ、ホットオフセット等の不具合の発生を抑制することができる。しかも、本発明では、シュートに通気穴を設けただけの簡単な構成で前記のような効果が生じるので、構成を簡略化して画像形成装置の小型化も容易となる。
なお、前記シュートは、各サイズの被記録媒体を上面に載せて案内し、前記加熱部材は前記圧接部材の上方に設けられ、前記ファンは、前記シュートの下方に設けられ、前記加熱部材側から前記圧接部材側に空気を流通させてもよい。この場合、シュートの上面に載せて案内される被記録媒体の上側から下側に向けて空気が流通するので、被記録媒体の案内を良好に行うことができる。
また、前記通気穴は、上質紙と同じかそれよりも腰の弱い規格サイズの被記録媒体の角部が搬送される前記シュート上の位置から外れた位置に形成されていてもよい。その場合、前記規格サイズの被記録媒体(上質紙と同じかそれよりも腰の弱いもの)の角部が、通気穴に引っ掛かって搬送を阻害されるのが抑制され、一層良好に画像を形成することができる。
そして、その場合更に、前記通気穴は、上質紙と同じかそれよりも腰の弱い各種規格サイズの被記録媒体の角部が通過する前記幅方向の各位置の間に、それぞれ設けられていてもよい。その場合、被記録媒体の対応する規格サイズが異なれば、その被記録媒体に塞がれずに空気の流通する通気穴もそれぞれ異なる。したがって、その場合、加熱部材の被記録媒体が通過しない範囲を、一層良好に冷却することができ、ホットオフセット等の不具合の発生を一層良好に抑制することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明の実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。そして、本実施形態は、カラー印刷が可能な電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用したものである。
1.画像形成装置の概略構成
本実施形態の画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、被記録媒体の一例としての用紙Pに画像を形成する画像形成部5が収納されている。この画像形成部5は、プロセスユニット7、露光器9、及び、定着器11(定着部の一例)等を備え、電子写真方式で用紙Pに現像剤像を転写するものである。なお、以下の説明において、画像形成装置1の図1における左方(画像形成部5における用紙搬送方向上流側)を前方、図1における手前側を右方という。
本実施形態の画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、被記録媒体の一例としての用紙Pに画像を形成する画像形成部5が収納されている。この画像形成部5は、プロセスユニット7、露光器9、及び、定着器11(定着部の一例)等を備え、電子写真方式で用紙Pに現像剤像を転写するものである。なお、以下の説明において、画像形成装置1の図1における左方(画像形成部5における用紙搬送方向上流側)を前方、図1における手前側を右方という。
本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成部5は、用紙Pの搬送方向に沿って直列に複数個(本実施形態では4個)のプロセスユニット7が配設されたダイレクトタンデム方式の画像形成部である。各プロセスユニット7は、収納されている現像剤の色が異なるのみで、その構造等は略同一である。具体的には、各プロセスユニット7は、現像剤像が担持される感光体ドラム7A、感光体ドラム7Aを帯電させる帯電器7B、及び、感光体ドラム7Aに現像剤を供給する現像ローラ7C等を有している。
つまり、各プロセスユニット7では、帯電器7Bによって帯電された感光体ドラム7Aが露光器9により露光されて、感光体ドラム7Aの表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム7Aの表面に現像ローラ7Cから現像剤が供給されると、用紙Pに転写させるべき現像剤像が感光体ドラム7Aに形成される。
なお、本実施形態に係る露光器9は、感光体ドラム7Aの軸方向と平行に多数個の発光体が並べられた方式のものである。このため、露光器9は、複数の感光体ドラム7Aに対応してそれぞれ設けられている。因みに、前記発光体として、本実施形態では、LEDを採用している。
また、転写搬送ベルト21の展張面21Aを挟んで各感光体ドラム7Aと対向する位置には、各感光体ドラム7Aに担持されている現像剤を転写させる転写部15が配設されている。そして、各感光体ドラム7Aに担持されている現像剤像は、転写搬送ベルト21上を搬送される用紙Pに重畳転写される。
転写搬送ベルト21は、感光体ドラム7Aの並び方向と平行な方向に移動する帯状の無端ベルトであって、少なくとも駆動ローラ23A及び従動ローラ23Bに張架されている。なお、前述の展張面21Aとは、駆動ローラ23A及び従動ローラ23Bに張架されて板状となる一対の張架面のうち感光体ドラム7Aと対向する張架面をいう。
そして、転写搬送ベルト21、駆動ローラ23A及び従動ローラ23B、並びに駆動ローラ23A及び従動ローラ23B等を支持するフレーム(図示省略)等は、1つの部品(モジュール)としてユニット化されている。以下、当該モジュールをベルトユニット25という。
定着器11は、展張面21Aの移動方向一端側(本実施形態では、前進端側)に配設されている。そして、定着器11は、用紙Pに転写された現像剤像を加熱しながら回転する加熱部材の一例としての加熱ローラ11A、及び、用紙Pを加熱ローラ11Aに押圧する圧接部材の一例としての加圧ローラ11B等を有している。このため、用紙Pに転写された現像剤像は、定着器11にて加熱されて用紙Pに定着される。なお、定着器11から排出された用紙Pは、その搬送方向が略180度転向されて筐体3の上部側に設けられた排出口3Aから、同じく筐体3の上部に設けられた排出トレイ3B上に排出される。
また、ベルトユニット25を挟んで感光体ドラム7Aと反対側には、転写搬送ベルト21に付着した異物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。ベルトクリーナ27は、一対の張架面のうち展張面21Aと反対側の張架面に接触して回転するクリーニングローラ27A等を有して構成されている。
ベルトクリーナ27の下方には、用紙Pが積層状態で載置される載置部17Aを有する用紙トレイ17が配設されている。載置部17Aに載置されている用紙Pは、フィーダ機構19により1枚ずつ転写搬送ベルト21側に給送される。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、用紙Pの表裏両面に画像を形成する両面印刷機能を有している。両面印刷機能が実行されるときには、用紙Pの一方の面(以下、表面という。)への画像形成が終了した用紙Pが画像形成部5に再搬送され、当該用紙Pの他方の面(以下、裏面という。)に新たに画像が形成される。
すなわち、排出口3Aには、定着器11から搬送されてきた用紙Pを排出トレイ3Bに排出する場合と、当該用紙Pの搬送方向を反転させる場合とで回転方向を切り替えることができる排出ローラ31が設けられている。そして、用紙Pの表面のみに画像を形成する片面印刷時には、排出ローラ31は、定着器11から搬送されてきた用紙Pをそのまま排出トレイ3Bに排出させるように回転する。このため、表面のみに画像が形成された用紙Pが排出トレイ3Bに載置される。
一方、両面印刷時には、表面への画像形成が終了した用紙Pの搬送方向後端が定着器11から離間した時から予め決められた所定時間が経過したときに、排出ローラ31の回転方向が反転する。このため、搬送方向が反転された用紙Pは、再搬送経路Lrを経由して画像形成部5に再搬送される。そして、当該用紙Pの裏面への画像形成が終了すると、当該用紙Pは、その搬送方向が反転されることなく、排出口3Aから排出トレイ3Bに排出される。
再搬送経路Lrは、排出ローラ31から用紙トレイ17側に至る第1再搬送経路Lr1、及び、載置部17Aの下方側を経由してフィーダ機構19の入口側に至る第2再搬送経路Lr2等からなる。つまり、用紙トレイ17には、再搬送経路Lrの一部が設けられている。
2.定着器の冷却機構とシュートとの詳細
また、画像形成部5と定着器11の加熱ローラ11A,加圧ローラ11Bとの間には、用紙Pを加熱ローラ11Aと加圧ローラ11Bとのニップ部に案内するシュート60が設けられている。このシュート60は、少なくとも前端が転写搬送ベルト21の展張面21Aよりも若干下方に設けられ、その転写搬送ベルト21の展張面21Aに吸着された状態で送られる用紙Pを、当該展張面21Aから剥がして前記ニップ部に案内する。なお、シュート60は、筐体3内の所定位置に図示省略した装置本体フレームを介して支持された支持部材70に、後述のように前端を中心にして揺動可能に下方から支持されている。また、シュート60は、一方の面に前記現像剤像が転写された用紙Pの他方の面を、上面に当接させて前記ニップ部に案内するもので、樹脂によって構成され、図示省略したバネによって後端側が用紙P方向(上方)に付勢されている。
また、画像形成部5と定着器11の加熱ローラ11A,加圧ローラ11Bとの間には、用紙Pを加熱ローラ11Aと加圧ローラ11Bとのニップ部に案内するシュート60が設けられている。このシュート60は、少なくとも前端が転写搬送ベルト21の展張面21Aよりも若干下方に設けられ、その転写搬送ベルト21の展張面21Aに吸着された状態で送られる用紙Pを、当該展張面21Aから剥がして前記ニップ部に案内する。なお、シュート60は、筐体3内の所定位置に図示省略した装置本体フレームを介して支持された支持部材70に、後述のように前端を中心にして揺動可能に下方から支持されている。また、シュート60は、一方の面に前記現像剤像が転写された用紙Pの他方の面を、上面に当接させて前記ニップ部に案内するもので、樹脂によって構成され、図示省略したバネによって後端側が用紙P方向(上方)に付勢されている。
そして、定着器11及びシュート60よりも下方の位置に、筐体3内の空気を機外に排出するファン100が設けられている。また、このファン100に対して左右方向で対向する位置(ファン100の回転軸方向から見て重なる位置)には、ダクト200と、基板収容器300と、電源基板400とが設けられている。
ダクト200は、全体として筐体3の内部を左右方向に貫通する筒状に構成され、右端がファン100に対面して接続されている。また、ダクト200は、基板収容器300の内部と図示省略した連通孔を介して連通し、第1再搬送経路Lr1との対向面と定着器11との対向面とにも図示省略した開口部をそれぞれ有している。
基板収容器300は、定着器11及びベルトユニット25よりも下方に設けられており、その内部に、機外の電源から電気が供給される板状の電源基板400を収容している。基板収容器300は、左右方向に延びて左方向に開口する有底筒状に形成されており、その左端が、筐体3の左側面に形成された通気孔(図示省略)に接合されている。これにより、機外の空気を前記通気孔を通して基板収容器300内に取り込むことが可能となっている。
このため、定着器11よりも上方にある排出口3Aから取り込まれた空気は、図1に細い矢印で示す通気経路に沿って定着器11の周囲を通った後、基板収容器300及びダクト200を介して、その下方にあるファン100によって機外に排出される。
次に、シュート60の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2(A)は、シュート60の構成を、支持部材70から取り外した単体として表す斜視図であり、図2(B)は、図2(A)のB部拡大図である。図2に示すように、シュート60の断面形状は、前端が鋭角に尖った略楔形に構成され、用紙Pの搬送方向と直交する幅方向(左右方向)に画像形成部5が画像を形成可能な最大幅の用紙Pを包含する長さ(幅)を有している。また、シュート60は、前端近傍の左右両端から突出した軸61が支持部材70(図1参照)の図示省略した軸受け部に挿入されることによって、その軸61を中心に上下方向に揺動可能に支持される。また、シュート60の、少なくとも前後方向中心よりも後側の領域には、シュート60を上下方向に貫通する複数の通気穴63が幅方向に1列に並べて設けられている。このため、前述のようにファン100を駆動させた際に定着器11の上方に配設されている加熱ローラ11Aの周囲を通る空気の大部分は、この通気穴63を通って流通する。
但し、通気穴63の列は、長形3号の封筒が短辺を幅方向に沿わせて用紙Pとして使用された場合、または、A列4番の用紙Pが短辺を幅方向に沿わせて使用された場合に、その用紙Pの角部が通過する位置に、通気穴63が形成されない欠落部65を有している。なお、前記長形3号(他の一部のサイズの一例)とは郵便規則における定形郵便物の規定に準拠したもので、前記A列4番(一部のサイズの一例)とは日本工業規格に準拠したものである。
すなわち、画像形成装置1の用紙トレイ17には、既存の画像形成装置と同様に、用紙Pを幅方向両側から挟んでその用紙Pがどのようなサイズであっても幅方向の中心位置が一致するように位置決めするためのガイド17Bが設けられている。このため、画像形成部5を搬送される用紙Pも、その用紙Pがどのようなサイズであっても幅方向の中心位置が一致し、シュート60上を搬送される用紙Pも、その用紙Pがどのようなサイズであっても幅方向の中心位置が図2(A)に示す中心線C上を通る。
そこで、シュート60において、中心線Cを中心としてA列4番の短辺の幅Wa(210mm)両端に当たる位置の近傍と、中心線Cを中心として長形3号の短辺の幅Wb(120mm)両端に当たる位置の近傍とに、通気穴63の欠落部65が設けられている。すなわち、A列4番の用紙Pが短辺を幅方向に沿わせて使用された場合は、その用紙Pの搬送経路は幅方向の配置が前記幅Waの範囲に規定される。また、長形3号の封筒が短辺を幅方向に沿わせて用紙Pとして使用された場合は、その用紙Pの搬送経路は幅方向の配置が前記幅Wbの範囲に規定される。そこで、本実施形態では、それらの用紙Pの角部が通過する位置に、通気穴63の欠落部65を配設しているのである。
より具体的には、前記幅Wbの内側に15個の通気穴63が幅方向に1列に並べて設けられ、その両側に欠落部65が設けられ、更に、その外側でかつ前記幅Waの内側に、左右各々7個ずつの通気穴63が幅方向に1列に並べて設けられている。そして、その通気穴63の外側で前記幅Waの両端に当たる位置にも、通気穴63が設けられない欠落部65が配設されている。また、各通気穴63は、その平面視が、前後方向に長尺の長方形の後端を二等辺三角形状に突出させた五角形に構成されている。また、各通気穴63の断面形状は、図2(B)に示すように、上方へ行くほど後方に広くなるテーパ状に、後端部63Aが面取りされている。
なお、シュート60は、前端の軸61を中心に後端が上下方向に一定範囲内で揺動可能となるように支持部材70に支持されており、図示省略したバネによって、後端側が上方に付勢されている。このため、本実施形態では、シュート60が揺動することにより、用紙Pの撓みを許容しつつ、その用紙Pを加熱ローラ11Aと加圧ローラ11Bとのニップ部に正確に案内することができる。すなわち、この種の画像形成装置では、用紙Pの搬送中に当該用紙Pが画像形成部5と定着器11との間で引っ張られるのを抑制するため、画像形成部5における用紙Pの搬送速度(転写搬送ベルト21の走行速度)よりも定着器11における用紙Pの搬送速度(加熱ローラ11Aの周速度)を遅くする場合がある。すると、画像形成部2と定着器11との間で用紙Pが撓むが、そのような撓みをシュート60が揺動する(前述のバネによる付勢力に抗して下方に退避する)ことによって良好に許容することができる。
3.本実施形態の効果及びその変形例
このように構成された画像形成装置1では、前述のように配置されたA列4番の用紙Pがシュート60を通過する際には、全ての通気穴63がその用紙Pによって塞がれる。このため、ファン100によって流通される空気は通気穴63を通らないが、加熱ローラ11Aには前記幅Waに亘って用紙Pが接触するので、加熱ローラ11Aの熱は用紙Pによって適度に奪われる。
このように構成された画像形成装置1では、前述のように配置されたA列4番の用紙Pがシュート60を通過する際には、全ての通気穴63がその用紙Pによって塞がれる。このため、ファン100によって流通される空気は通気穴63を通らないが、加熱ローラ11Aには前記幅Waに亘って用紙Pが接触するので、加熱ローラ11Aの熱は用紙Pによって適度に奪われる。
一方、前述のように配置された長形3号の封筒からなる用紙Pがシュート60を通過する際には、前記幅Wbよりも内側の通気穴63は用紙Pによって塞がれるが、前記幅Wbよりも外側の通気穴63は塞がれない。このため、ファン100によって流通される空気は前記外側の通気穴63を通る。この場合、加熱ローラ11Aの前記幅Wbより外側の非通紙部分には用紙Pが接触せず、用紙Pによって熱が奪われることはないが、その部分の加熱ローラ11Aは前記外側の通気穴63を通って流通する空気によって冷却される。
したがって、本実施形態では、ホットオフセット等の不具合の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、シュート60に通気穴63を設けただけの簡単な構成で前記のような効果が生じるので、構成を簡略化することができ画像形成装置1の小型化も容易となる。しかも本実施形態では、シュート60の上面を案内される用紙Pの上側から下側に向けて空気が流通するので、用紙Pの案内を良好に行うことができる。
更に、ファン100は、特開2012−78424号に記載のファンと同様に、1個のファン100で定着器11の冷却、オゾンの排出、電源基板400(低圧電源基板)の冷却等の機能を兼ねるため、空気の流通方向が一定して一層顕著な効果が得られる。
また、前記通気穴63の列は、前記各用紙Pの角部が搬送される位置に欠落部65を有している。このため、それらの用紙Pが上質紙と同じかそれよりも腰の弱いものであったとしても、その用紙Pの角部が通気穴63に引っ掛かるのを抑制することができる。したがって、本実施形態では、用紙PがA列4番の上質紙である場合も、長形3号の封筒である場合も、その用紙Pの角部が通気穴63に引っ掛かって搬送を阻害されるのが抑制され、一層良好に画像を形成することができる。しかも、通気穴63は、平面視でも断面視でも後端側が狭隘化する形状を有しているので、規格外の用紙Pの角部や角部以外の端縁が通気穴63の中に一旦入り込んだとしても、その通気穴63から脱出しやすく、用紙Pが通気穴63に引っ掛かるのを一層良好に抑制することができる。
なお、本発明は前記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、前記実施形態では、長形3号とA列4番といった2種類のサイズの用紙Pを考慮しているが、3種類以上のサイズの用紙Pを考慮した場合、各種規格サイズの用紙Pの角部が搬送されるシュート60上の位置に、それぞれ通気穴63の欠落部65が配設されてもよい。そして、その場合、図3に示すように、規格サイズの用紙Pの角部が通過する幅方向の各位置の間に、それぞれ通気穴63が設けられていてもよい。
すなわち、図3に模式的に示すシュート60には、中心線Cを中心としてA列4番の短辺の幅Wa(210mm)両端に当たる位置の近傍と、中心線Cを中心として長形3号の短辺の幅Wb(120mm)両端に当たる位置の近傍と、中心線Cを中心として長形4号の短辺の幅Wc(90mm)両端に当たる位置の近傍とに、通気穴63の欠落部65が設けられている。このため、用紙PがA列4番の上質紙である場合も、長形3号の封筒である場合も、長形4号の封筒である場合も、その用紙Pの角部が欠落部65上を搬送されることにより、通気穴63に引っ掛かって搬送を阻害されるのが抑制される。なお、図3では、前記実施形態と同様に構成された複数の通気穴63の列を長方形の外形線で略記しているが、通気穴63は実際にこのような長方形に構成されていてもよい。ただし、各通気穴63は、用紙Pの角部や端縁が引っ掛からないように、その後端部が、上方に行くほど後方に広くなるテーパ状に面取りされていることが望ましい。
この実施形態では、短辺を幅方向に沿わせて配置された長形4号の封筒からなる用紙Pがシュート60を通過する際には、前記幅Wcよりも内側の通気穴63は用紙Pによって塞がれるが、前記幅Wcよりも外側の通気穴63は塞がれない。このため、ファン100によって流通される空気は前記外側の通気穴63を通り、用紙Pによって熱が奪われない部分の加熱ローラ11Aを冷却する。すなわち、本実施形態では、用紙Pの対応する規格サイズが異なれば、その用紙Pに塞がれずに空気の流通する通気穴63もそれぞれ異なる。したがって、加熱ローラ11Aの用紙Pが通過しない範囲を一層良好に冷却することができ、ホットオフセット等の不具合の発生を一層良好に抑制することができる。
また、前記各実施形態では、用紙Pがどのようなサイズであっても幅方向の中心位置が一致するように位置決めするいわゆるセンタレジの画像形成装置を想定しているが、本発明はいわゆるサイドレジの画像形成装置にも適用することができる。すなわち、用紙トレイ17に、用紙Pがどのようなサイズであっても幅方向片端の位置が一致するように位置決めするガイドが設けられている場合、シュート60における各種サイズの用紙Pの搬送経路は、図4に示すように、片端(図4の例では左端)の位置が一致する。この場合、図4に示すように、前記片端の位置と、各サイズの用紙Pのもう一方の端(図4の例では右端)の角部が通過する位置とに、通気穴63の欠落部65を配設すればよい。なお、図4でも、前記実施形態と同様に構成された複数の通気穴63の列を長方形の外形線で略記しているが、通気穴63は実際にこのような長方形に構成されていてもよい。
更に、シュート60の、全てのサイズの用紙Pが通過する位置には、必ずしも通気穴63を設けなくてもよい。したがって、例えば、サイドレジの画像形成装置1おいて、幅Wbの用紙Pと幅Waの用紙Pとを想定した場合、図4における右端の通気穴63(前述のように1個の通気穴であってもよい)さえあれば本発明の効果が生じる。
また、欠落部65は必ずしも設ける必要はなく、特に、ハガキ等のように上質紙よりも腰の強い用紙Pの角部がもっぱら通過する位置には、欠落部65を設けなくても用紙Pが通気穴63に引っ掛かって搬送を阻害される可能性は低い。更に、用紙Pが引っ掛かるのを抑制する通気穴63の形状は、前述のように後端部を狭隘化した形状に限定されるものではなく、通気穴63の前後方向両端(少なくとも後端)を円弧状に構成したいわゆる小判穴の形状も有効である。また更に、本発明における加熱部材はフィルム状のものであってもよく、本発明における画像形成部は中間転写方式のプリンタエンジンやモノクロのプリンタエンジンであってもよい。
1…画像形成装置 3…筐体 3A…排出口
5…画像形成部 7…プロセスユニット 7A…感光体ドラム
7B…帯電器 7C…現像ローラ 9…露光器
11…定着器 11A…加熱ローラ 11B…加圧ローラ
15…転写部 17…用紙トレイ 21…転写搬送ベルト
25…ベルトユニット 60…シュート 63…通気穴
65…欠落部 100…ファン 200…ダクト
300…基板収容器 P…用紙
5…画像形成部 7…プロセスユニット 7A…感光体ドラム
7B…帯電器 7C…現像ローラ 9…露光器
11…定着器 11A…加熱ローラ 11B…加圧ローラ
15…転写部 17…用紙トレイ 21…転写搬送ベルト
25…ベルトユニット 60…シュート 63…通気穴
65…欠落部 100…ファン 200…ダクト
300…基板収容器 P…用紙
Claims (4)
- 搬送方向と直交する幅方向の被記録媒体の配置が被記録媒体のサイズごとに規定された状態で、その被記録媒体を搬送しながら当該被記録媒体に電子写真方式で現像剤を転写して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって被記録媒体に転写された現像剤を加熱する加熱部材と、その加熱部材に向けて被記録媒体を圧接する圧接部材とを備え、前記被記録媒体に転写された現像剤を熱定着する定着部と、
片面を被記録媒体に当接させることにより、当該被記録媒体を前記画像形成部から前記定着部に向けて案内するシュートと、
前記シュートの、前記画像形成部から搬送される一部のサイズの被記録媒体搬送経路内で、かつ、当該一部のサイズよりも小さい他の一部のサイズの被記録媒体搬送経路外となる位置に形成された通気穴と、
前記加熱部材周囲から前記通気穴を通って流通する通気経路に沿って空気を流通させるファンと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記シュートは、各サイズの被記録媒体を上面に載せて案内し、
前記加熱部材は前記圧接部材の上方に設けられ、
前記ファンは、前記シュートの下方に設けられ、前記加熱部材側から前記圧接部材側に空気を流通させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記通気穴は、上質紙と同じかそれよりも腰の弱い規格サイズの被記録媒体の角部が搬送される前記シュート上の位置から外れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記通気穴は、上質紙と同じかそれよりも腰の弱い各種規格サイズの被記録媒体の角部が通過する前記幅方向の各位置の間に、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214205A JP2014066977A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214205A JP2014066977A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014066977A true JP2014066977A (ja) | 2014-04-17 |
Family
ID=50743414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012214205A Pending JP2014066977A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014066977A (ja) |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012214205A patent/JP2014066977A/ja active Pending
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