JP2014066637A - 計測装置及び計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計測装置10において、濃度計測部12は、排出ガスの濃度を高精度で検出する高精度分析部13と、高精度分析部13よりも短い応答時間で濃度を検出する高応答分析部14と、を有し、演算部16において、高精度分析部13で検出した濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状を、高応答分析部14で検出した濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状に合わせることにより、高精度分析部13における濃度の検出結果の応答遅れを補正した値を、濃度計測部12における濃度の計測結果として、モーダルマス計測を行う。
【選択図】図1
Description
また、濃度計に供給するガスを切り替え弁で機械的に切り替えても、ガスが濃度計に到達するまでの経路途中において濃度がステップ的に変化しなくなることにより、補正において大きな誤差が生じている可能性がある。ガスの流量についても同様に、ポンプのONによって流量をステップ的に変化させることは困難であるため、補正において大きな誤差が生じている可能性がある。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
図1を参照して、本発明に係る計測装置の一実施形態である計測装置10の使用状態における概略構成について説明する。本実施形態の計測装置10は図1に示す如く、動力計32と連結されたエンジン31から、排気管33を介して排出される排出ガスの流量と、排出ガスに含まれる、HC、NOx、CO等の各種の成分の濃度とを計測して、計測した流量と濃度とを乗算することにより、排出ガス中に含まれる各種の成分の質量エミッションを算出するモーダルマス計測を行うものである。なお、本実施形態においてはエンジン31から延出する排気管33に計測装置10を配設する構成としているが、実際の車両をシャシーダイナモメーターに連結し、車両から延出する排気管に計測装置10を配設することも可能である。
図1に示す如く構成した計測装置10において、まず、図2(a)の如くエンジン31における燃料噴射量(又は吸気量)を操作することにより、A/F(燃料比)をステップ的に変化させ、濃度計測部12及び高精度分析部13のそれぞれにおいて濃度の変化を予め検出する。図2(b)に示すグラフLmは高精度分析部13における検出結果を、同じくグラフLsは高応答分析部14における検出結果を示している。
次に、図5を参照して、本発明に係る計測装置の第二実施形態である計測装置110について説明する。なお、本実施形態以降で説明する計測装置は、前記実施形態である計測装置10と略同様の構成を備えるため、前記実施形態と異なる構成を中心に説明する。
本実施形態に係る計測装置210において、流量計測部11は、第一の流量計測部及び第二の流量計測部を備える。そして、図6に示す如く、第一の流量計測部及び第二の流量計測部におけるそれぞれの検出部11a1・11a2は、計測管34中の排出ガスの流通経路(図6中の矢印Fの方向)において、高応答分析部14の検出部14aを挟んだ上流側及び下流側であって、高応答分析部14の検出部14aから等距離(図6中の幅d2・d2)となる位置に配設される。第一の流量計測部及び第二の流量計測部におけるそれぞれの検出部11a1・11a2よりもさらに下流側には、高精度分析部13における検出部13aが配設される。そして、本実施形態に係る計測装置210は、第一の流量計測部及び第二の流量計測部で検出した流量の平均値を、流量計測部11における流量の検出結果とするのである。
11 流量計測部
12 濃度計測部
13 高精度分析部
14 高応答分析部
16 演算部
Claims (6)
- エンジンからの排出ガスの流量を計測する流量計測部と、前記排出ガスに含まれる各種の成分の濃度を計測する濃度計測部と、前記流量及び前記濃度の計測結果を演算処理する演算部と、を備え、
前記流量計測部及び前記濃度計測部において連続して計測した前記流量と前記濃度とを、前記演算部において乗算することにより、前記各種の成分の質量エミッションを算出するモーダルマス計測を行う計測装置であって、
前記濃度計測部は、前記濃度を高精度で検出する高精度分析部と、該高精度分析部よりも短い応答時間で前記濃度を検出する高応答分析部と、を有し、
前記演算部において、前記高精度分析部で検出した前記濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状を、前記高応答分析部で検出した前記濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状に合わせることにより、前記高精度分析部における前記濃度の検出結果の応答遅れを補正した値を、前記濃度計測部における濃度の計測結果として、モーダルマス計測を行うことを特徴とする、計測装置。 - 前記高応答分析部は、第一の高応答分析部及び第二の高応答分析部を備え、
前記第一の高応答分析部及び第二の高応答分析部におけるそれぞれの検出部は、前記排出ガスの流通経路において、前記流量計測部の検出部を挟んだ上流側及び下流側であって、前記流量計測部の検出部から等距離となる位置に配設されるとともに、
前記第一の高応答分析部及び第二の高応答分析部で検出した濃度の平均値を、前記高応答分析部における濃度の検出結果とすることを特徴とする、請求項1に記載の計測装置。 - 前記流量計測部は、第一の流量計測部及び第二の流量計測部を備え、
前記第一の流量計測部及び第二の流量計測部におけるそれぞれの検出部は、前記排出ガスの流通経路において、前記高応答分析部の検出部を挟んだ上流側及び下流側であって、前記高応答分析部の検出部から等距離となる位置に配設されるとともに、
第一の流量計測部及び第二の流量計測部で計測した流量の平均値を、前記流量計測部における流量の計測結果とすることを特徴とする、請求項1に記載の計測装置。 - エンジンからの排出ガスの流量と、前記排出ガスに含まれる各種の成分の濃度と、を計測し、該流量と前記濃度とを乗算することにより、前記各種の成分の質量エミッションを算出するモーダルマス計測を行う計測方法であって、
前記濃度を計測する際に、前記濃度を高精度で検出する高精度分析を行うとともに、該高精度分析よりも短い応答時間で前記濃度を検出する高応答分析を行い、
前記高精度分析で検出した前記濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状を、前記高応答分析で検出した前記濃度の変化の開始タイミング及びカーブ形状に合わせることにより、前記高精度分析における前記濃度の検出結果の応答遅れを補正した値を、濃度の計測結果としてモーダルマス計測を行うことを特徴とする、計測方法。 - 前記高応答分析は、第一の高応答分析及び第二の高応答分析からなり、
前記第一の高応答分析及び第二の高応答分析は、前記排出ガスの流通経路において、前記排出ガスの流量の計測を行う箇所を挟んだ上流側及び下流側であって、前記流量の計測を行う箇所から等距離となる箇所で行うとともに、
前記第一の高応答分析及び第二の高応答分析で検出した濃度の平均値を、前記高応答分析における濃度の検出結果とすることを特徴とする、請求項4に記載の計測方法。 - 前記排出ガスの流量の計測は、第一の流量計測及び第二の流量計測からなり、
第一の流量計測及び第二の流量計測は、前記排出ガスの流通経路において、前記高応答分析の計測を行う箇所を挟んだ上流側及び下流側であって、前記高応答分析の計測を行う箇所から等距離となる箇所で行うとともに、
第一の流量計測及び第二の流量計測で計測した流量の平均値を、前記排出ガスの流量の計測における流量の計測結果とすることを特徴とする、請求項4に記載の計測方法。
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