JP2014066146A - 過給機付きエンジンの排気還流装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの排気還流装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン減速時にスロットル弁より上流の吸気通路に残留するEGRガスを低減させて早めに掃気すること。
【解決手段】過給機7を備えたエンジン1のEGR装置は、燃焼室16から排気通路5へ排出される排気の一部をEGRガスとして燃焼室16へ還流させるEGR通路17と、EGR通路17のEGRガスの流れを調節するEGR弁18とを備え、EGR通路17は、入口17bがタービン9より下流の排気通路5に接続され、出口17aがコンプレッサ8より上流の吸気通路3に接続される。電子制御装置(ECU)50は、各種センサ23,27,51〜55等で検出される運転状態に応じた目標開度に基づきEGR弁18を制御する。ECU50は、エンジン回転速度と電子スロットル装置14より上流の吸気通路3におけるコンプレッサ圧とに応じてEGR弁18の上限開度を求め、目標開度が上限開度を上回るときに上限開度に基づきEGR弁18を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンの吸気を昇圧させる過給機を備えたエンジンに係り、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路へ流してエンジンへ還流させる過給機付きエンジンの排気還流装置に関する。
従来、この種の技術が、例えば、自動車用エンジンにおいて採用されている。排気還流装置(Exhaust Gas Recirculation(EGR)装置)は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される燃焼後の排気の一部をEGR通路を介して吸気通路へ導き、吸気通路を流れる吸気と混合させて燃焼室へ還流させるようになっている。EGR通路を流れるEGRガスは、EGR通路に設けられるEGR弁により調節されるようになっている。このEGRによって、主として排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させることができ、エンジンの部分負荷時における燃費向上を図ることができる。
エンジンの排気は、酸素が含まれていないか酸素が希薄な状態にある。従って、EGRにより排気の一部を吸気と混ぜることで、吸気中の酸素濃度が低下する。このため、燃焼室では、酸素濃度が低い状態で燃料が燃焼することから、燃焼時のピーク温度が低下し、NOxの発生を抑制することができる。ガソリンエンジンでは、EGRにより吸気中の酸素含有量を増加させることなく、スロットルバルブをある程度閉じた状態においても、エンジンのポンピングロスを低減することができる。
ここで、近時は、エンジンの更なる燃費向上を図るために、エンジンの全運転領域でEGRを行うことが考えられ、大量EGRを実現することが求められている。大量EGRを実現するためには、従前の技術に対し、EGR通路の内径を拡大したり、EGR弁の弁体や弁座の流路開口面積を大きくしたりする必要がある。
ところで、エンジンの吸気を過給圧により昇圧させる過給機を備えたエンジンにおいてもEGR装置が設けられることは周知である。下記の特許文献1には、この種のエンジンが記載されている。このエンジンは、排気通路に設けられたタービンと、吸気通路に設けられてタービンにより駆動されるコンプレッサとから構成される過給機を備える。また、タービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路との間にEGR通路が配置され、EGR通路にEGR弁が設けられる(低圧ループ式EGR装置)。
この種のエンジンは、EGR通路の出口からスロットル弁までの吸気通路の経路が比較的長くなっている。そのため、スロットル弁が閉弁されるエンジンの減速時に、図12(a)に示すように、スロットル開度を全閉にし(時刻t1)、要求EGR率の急減に合わせてEGR弁を直ちに閉弁しても、EGR通路の出口からスロットル弁まで間の吸気通路に大量のEGRガスが残留してしまう。そのため、残留EGRガスが吸気に混じり、図12(b)に示すように、エンジン減速時からのEGR率の低下が遅れることになる(EGR減衰遅れ)。その結果、燃焼室に取り込まれる吸気中のEGR率が過剰となり、エンジンに減速失火が起きるおそれがあった。このことは、高過給圧からの減速ほど、或いは、エンジン回転速度が低くなるほど、EGR減衰遅れ時間が長引く傾向がある。図12は、エンジン減速前後におけるスロットル開度及びEGR率の挙動を示すタイムチャートである。
そこで、特許文献1に記載のエンジンでは、スロットル弁より下流の吸気通路に新気を導入する新気バイパス通路と、新気バイパス通路に配置されたバイパス弁とを備え、エンジンの要求EGR率が急減するときに、バイパス弁を開き側に制御すると共にスロットル弁を閉じ側に制御するようになっている。これにより、エンジン減速時に要求EGR率が急減する場合に、新気バイパス通路から吸気通路へ新気を導入することにより、吸気通路に残留するEGRガスを掃気させると共に、スロットル弁より下流の吸気通路へ流れたEGRガスと新気を合わせることで、燃焼室に取り込まれる吸気中のEGR率を早期に減衰させるようになっている。
特開2012−7547号公報
ところが、特許文献1に記載のエンジンでは、エンジン減速時に燃焼室に取り込まれる吸気中のEGR率を早期に減衰できるものの、スロットル弁より上流の吸気通路に大量のEGRガスが残留する場合には、その残留EGRガスが完全に掃気されるまでの時間が長引くおそれがあった。このため、エンジン減速時に燃料カットがされない場合やエンジン減速からの復帰加速の場合に、残留EGRガスが不用意に燃焼室に取り込まれて燃料の燃焼悪化を招くおそれがあった。そこで、スロットル弁より上流の吸気通路に残留するEGRガスを早めに掃気させることが望まれている。特に、大量EGRを想定した場合、エンジン減速時に吸気通路に残留するEGRガスも多くなることから、その必要性が高くなる。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エンジン減速時にスロットル弁より上流の吸気通路に残留するEGRガスを低減させて早めに掃気することを可能とした過給機付きエンジンの排気還流装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンの吸気通路と排気通路との間に設けられ、吸気通路における吸気を昇圧させるための過給機と、過給機は、吸気通路に配置されたコンプレッサと、排気通路に配置されたタービンと、コンプレッサとタービンを一体回転可能に連結する回転軸とを含むことと、吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁と、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路は、その入口がタービンより下流の排気通路に接続され、その出口がコンプレッサより上流の吸気通路に接続されることと、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための排気還流弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、運転状態検出手段により検出される運転状態に応じた目標開度を求め、求められた目標開度に基づいて排気還流弁を制御するための制御手段とを備えた過給機付きエンジンの排気還流装置において、運転状態検出手段によりそれぞれ検出されるエンジンの回転速度と吸気量調節弁より上流の吸気通路におけるコンプレッサによる圧力とに応じて排気還流弁の上限開度を制限するための上限開度制限手段を備え、制御手段は、求められた目標開度が制限される上限開度を上回るときに、上限開度に基づいて排気還流弁を制御することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、過給機付きエンジンにおいて、排気還流通路の入口がタービンより下流の排気通路に接続され、排気還流通路の出口がコンプレッサより上流の吸気通路に接続されることから、吸気通路に設けられる吸気量調節弁が閉弁されるエンジンの減速時には、排気還流通路から吸気通路へ流れた排気還流ガスが、吸気量調節弁より上流の吸気通路に残留することになる。ここで、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するために、排気還流弁がエンジンの運転状態に応じて求められた目標開度に基づいて制御手段により制御される。また、エンジンの回転速度と吸気量調節弁より上流の吸気通路におけるコンプレッサによる圧力とに応じて排気還流弁の上限開度が上限開度制限手段により制限される。そして、求められた目標開度が制限される上限開度を上回るときに、上限開度に基づいて排気還流弁が制御手段により制御される。従って、エンジンが所定の運転状態となるときは、排気還流弁が目標開度よりも小さい上限開度に制限されるので、エンジンの減速時には、吸気量調節弁より上流の吸気通路に残留する排気還流ガスが少なくなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、エンジンが搭載される車両の車速を検出するための車速検出手段と、検出される車速に基づいて上限開度制限手段による上限開度を補正するための上限開度補正手段とを更に備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、上限開度が車速に基づいて上限開度補正手段により補正されるので、エンジンの減速時に吸気量調節弁より上流の吸気通路に残留する排気還流ガスの量が車速に応じて調整される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、上限開度制限手段は、運転状態検出手段により検出されるエンジンの負荷をコンプレッサによる圧力の代用とし、エンジンの回転速度とエンジンの負荷とに応じて上限開度を制限することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、コンプレッサによる圧力よりも汎用性のあるエンジンの負荷が、上限開度を求めるパラメータとして利用される。
請求項1に記載の発明によれば、エンジン減速時にスロットル弁より上流の吸気通路に残留する排気還流ガスを低減させて早めに掃気することができ、残留する排気還流ガスが燃焼室へ過剰に流れることがなく、燃焼室での燃料の燃焼悪化を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、排気還流の実行時に、排気還流弁の上限開度が制限されることで燃焼室へ還流される排気還流ガス量の増加が制限されることを、車速に応じて緩和することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、排気還流の制御を簡略化することができると共に、コンプレッサの圧力を検出するための専用のセンサを省略することができる。
第1実施形態に係り、過給機付きエンジンの排気還流装置(EGR装置)を含むエンジンシステムを示す概略構成図。 同実施形態に係り、EGR通路の一部であってEGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 同実施形態に係り、「EGR制御」の処理内容の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係り、目標開度を求めるために参照される目標開度マップ。 同実施形態に係り、コンプレッサ圧を求めるために参照されるコンプレッサ圧マップ。 同実施形態に係り、上限開度を求めるために参照される上限開度マップ。 第2実施形態に係り、「EGR制御」の処理内容の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係り、上限開度を求めるために参照される上限開度マップ。 第3実施形態に係り、「EGR制御」の処理内容の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係り、車速補正係数を求めるために参照される車速補正係数マップ。 第4実施形態に係り、「EGR制御」の処理内容の一例を示すフローチャート。 従来例に係り、エンジン減速前後におけるスロットル開度及びEGR率の挙動を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明における過給機付きエンジンの排気還流装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における過給機付きエンジンの排気還流装置(EGR装置)を含むエンジンシステムを概略構成図により示す。このエンジンシステムは、レシプロタイプのエンジン1を備える。エンジン1の吸気ポート2には、吸気通路3が接続され、排気ポート4には、排気通路5が接続される。吸気通路3の入口には、エアクリーナ6が設けられる。エアクリーナ6より下流の吸気通路3には、排気通路5との間に、吸気通路3における吸気を昇圧させるための過給機7が設けられる。
過給機7は、吸気通路3に配置されたコンプレッサ8と、排気通路5に配置されたタービン9と、コンプレッサ8とタービン9を一体回転可能に連結する回転軸10とを含む。過給機7は、排気通路5を流れる排気によりタービン9を回転させて回転軸10を介してコンプレッサ8を一体的に回転させることにより、吸気通路3における吸気を昇圧させる、すなわち過給を行うようになっている。
過給機7に隣接して排気通路5には、タービン9を迂回する排気バイパス通路11が設けられる。この排気バイパス通路11には、ウェイストゲートバルブ12が設けられる。ウェイストゲートバルブ12により排気バイパス通路11を流れる排気が調節されることにより、タービン9に供給される排気流量が調節され、タービン9及びコンプレッサ8の回転速度が調節され、過給機7による過給圧が調節されるようになっている。
吸気通路3において、過給機7のコンプレッサ8とエンジン1との間には、インタークーラ13が設けられる。このインタークーラ13は、コンプレッサ8により昇圧されて高温となった吸気を適温に冷却するためのものである。インタークーラ13とエンジン1との間の吸気通路3には、サージタンク3aが設けられる。また、インタークーラ13より下流であってサージタンク3aより上流の吸気通路3には、電動式のスロットル弁である電子スロットル装置14が設けられる。本発明の吸気量調節弁に相当する電子スロットル装置14は、吸気通路3に配置されるバタフライ形のスロットル弁21と、そのスロットル弁21を開閉駆動するためのステップモータ22と、スロットル弁21の開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ23とを備える。電子スロットル装置14は、運転者によるアクセルペダル26の操作に応じてスロットル弁21がステップモータ22により開閉駆動されることにより、スロットル弁21の開度が調節されるように構成される。電子スロットル装置14の構成として、例えば、特開2011−252482号公報の図1及び図2に記載される「スロットル装置」の基本構成を採用することができる。また、タービン9より下流の排気通路5には、排気を浄化するための排気触媒としての触媒コンバータ15が設けられる。
エンジン1には、燃焼室16に燃料を噴射供給するためのインジェクタ25が設けられる。インジェクタ25には、燃料タンク(図示略)から燃料が供給されるようになっている。また、エンジン1には、各気筒に対応して点火プラグ29が設けられる。各点火プラグ29は、イグナイタ30から出力される高電圧を受けて点火動作する。各点火プラグ29の点火時期は、イグナイタ30による高電圧の出力タイミングにより決定される。
この実施形態において、大量EGRを実現するためのEGR装置は、エンジン1の燃焼室16から排気通路5へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させる排気還流通路(EGR通路)17と、EGR通路17におけるEGRガスの流れを調節するためにEGR通路17に設けられた排気還流弁(EGR弁)18とを備える。EGR通路17は、触媒コンバータ15より下流の排気通路5と、コンプレッサ8より上流の吸気通路3との間に設けられる。すなわち、排気通路5を流れる排気の一部をEGRガスとしてEGR通路17を通じて吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させるために、EGR通路17の出口17aは、コンプレッサ8より上流の吸気通路3に接続される。また、EGR通路17の入口17bは、触媒コンバータ15より下流の排気通路5に接続される。
EGR通路17には、同通路17を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ20が設けられる。この実施形態で、EGR弁18は、EGRクーラ20より下流のEGR通路17に配置される。
図2に、EGR通路17の一部であってEGR弁18が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図1、図2に示すように、EGR弁18は、ポペット弁により、かつ、電動弁により構成される。すなわち、EGR弁18は、ステップモータ31により駆動される弁体32を備える。弁体32は、略円錐形状をなし、EGR通路17に設けられた弁座33に着座可能に設けられる。ステップモータ31は直進的に往復運動(ストローク運動)可能に構成された出力軸34を備え、その出力軸34の先端に弁体32が固定される。出力軸34は軸受35を介してEGR通路17を構成するハウジングに支持される。そして、ステップモータ31の出力軸34をストローク運動させることにより、弁座33に対する弁体32の開度が調節されるようになっている。EGR弁18の出力軸34は、弁体32が弁座33に着座する全閉状態から、弁体32が軸受35に当接する全開状態までの間で所定のストロークL1だけストローク運動可能に設けられる。この実施形態では、大量EGRを実現するために、従前の技術に比べて弁座33の開口面積が拡大されている。それに合わせて、弁体32が大型化されている。このEGR弁18の構成として、例えば、特開2010−275941号公報の図1に記載された「EGRバルブ」の基本構成を採用することができる。
この実施形態では、エンジン1の運転状態に応じて燃料噴射制御、点火時期制御、吸気量制御及びEGR制御等をそれぞれ実行するために、インジェクタ25、イグナイタ30、電子スロットル装置14のステップモータ22及びEGR弁18のステップモータ31が、それぞれエンジン1の運転状態に応じて電子制御装置(ECU)50により制御されるようになっている。ECU50は、中央処理装置(CPU)と、所定の制御プログラム等を予め記憶したり、CPUの演算結果等を一時的に記憶したりする各種メモリと、これら各部と接続される外部入力回路及び外部出力回路とを備える。ECU50は、本発明の制御手段、上限開度制限手段及び上限開度補正手段に相当する。外部出力回路には、イグナイタ30、インジェクタ25及び各ステップモータ22,31が接続される。外部入力回路には、スロットルセンサ23をはじめエンジン1の運転状態を検出するための本発明の運転状態検出手段に相当する各種センサ27,51〜55が接続され、各種エンジン信号が入力されるようになっている。
ここで、各種センサとして、スロットルセンサ23の他に、アクセルセンサ27、吸気圧センサ51、回転速度センサ52、水温センサ53、エアフローメータ54及び空燃比センサ55が設けられる。アクセルセンサ27は、アクセルペダル26の操作量であるアクセル開度ACCPを検出する。アクセルペダル26は、エンジン1の動作を操作するための操作手段に相当する。吸気圧センサ51は、サージタンク3aにおける吸気圧PMを検出する。すなわち、吸気圧センサ51は、EGR通路17から吸気通路3へEGRガスが流れ込む位置より下流の吸気通路3(サージタンク3a)における吸気圧PMを検出するようになっている。回転速度センサ52は、エンジン1のクランクシャフト1aの回転角(クランク角)を検出するとともに、そのクランク角の変化をエンジン1の回転速度(エンジン回転速度)NEとして検出する。水温センサ53は、エンジン1の冷却水温THWを検出する。エアフローメータ54は、エアクリーナ6の直下流の吸気通路3を流れる吸気量Gaを検出する。空燃比センサ55は、触媒コンバータ15の直上流の排気通路5に設けられ、排気中の空燃比A/Fを検出する。
また、この実施形態では、エンジン1を搭載する車両(図示略)に車速センサ56が設けられ、その車速センサ56がECU50の外部入力回路に接続される。車速センサ56は、車両の車速SPDを検出するためのものであり、本発明の車速検出手段に相当する。
この実施形態において、ECU50は、エンジン1の全運転領域において、エンジン1の運転状態に応じてEGRを制御するためにEGR弁18を制御するようになっている。また、ECU50は、エンジン減速時に、電子スロットル装置14を閉弁制御すると共に、EGR弁18を全閉に制御するようになっている。
ここで、この実施形態では、EGR通路17の出口17aから電子スロットル装置14までの吸気通路3の経路が比較的長いことから、エンジン1の減速時に電子スロットル装置14を閉弁制御することで、その経路にEGRガスが滞留又は残留することになる。このため、その残留EGRガスが燃焼室16へ流れ込むことでエンジン1の減速失火を招くおそれがある。そこで、この実施形態では、エンジン1の減速時に電子スロットル装置14からコンプレッサ8までの間の吸気通路3に残留するEGRガスを、エンジン1に減速失火が起きない程度に低減させるために、ECU50が次のような「EGR制御」を実行するようになっている。
図3に、この「EGR制御」の処理内容の一例をフローチャートにより示す。処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ100で、ECU50は、各種センサ等23,27,51〜55の検出値等に基づき各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ110で、ECU50は、EGRオン条件か否か、すなわち、エンジン1の運転状態がEGRを実行する状態にあるか否かを判断する。ECU50は、この判断結果が否定となる場合は、処理をステップ190へ移行してEGR弁18を全閉にした後、処理をステップ100へ戻す。一方、上記の判断結果が肯定となる場合は、ECU50は、処理をステップ120へ移行する。
ステップ120で、ECU50は、回転速度センサ53及び吸気圧センサ51の検出値に基づき、エンジン回転速度NE、エンジン負荷KL及び吸気圧PMをそれぞれ取り込む。ここで、ECU50は、エンジン負荷KLを、エンジン回転速度NEと吸気圧PMに基づいて求めることができる。
次に、ステップ130で、ECU50は、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じた、EGR弁18の目標開度Tegrを求める。ECU50は、この目標開度Tegrを、例えば、図4に示す目標開度マップを参照することにより求めることができる。この目標開度マップは、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLとの関係から目標開度Tegrの値が予め設定されている。
次に、ステップ140で、ECU50は、エンジン回転速度NEと吸気圧PMに応じたコンプレッサ圧PCを求める。ここで、コンプレッサ圧PCは、電子スロットル装置14より上流の吸気通路3におけるコンプレッサ8による圧力を意味する。この実施形態では、このコンプレッサ圧PCを専用のセンサにより直接検出する代わりに、吸気圧センサ51により検出される吸気圧PMと回転速度センサ52により検出されるエンジン回転速度NEに基づいてコンプレッサ圧PCを求めるようにしている。ECU50は、このコンプレッサ圧PCを、例えば、図5に示すコンプレッサ圧マップを参照することにより求めることができる。このコンプレッサ圧マップは、エンジン回転速度NEと吸気圧PMとの関係からコンプレッサ圧PCの値が予め設定されている。
次に、ステップ150で、ECU50は、エンジン回転速度NEとコンプレッサ圧PCに応じた上限開度Tegrmaxを求める。この上限開度Tegrmaxは、エンジン1の減速時等、電子スロットル装置14が閉弁されるときに、その電子スロットル装置14からコンプレッサ8までの間の吸気通路3に残留するEGRガスを低減するために、エンジン回転速度NEとコンプレッサ圧PCに応じてEGR弁18の開度を、ある条件下で目標開度Tegrよりも小さく抑えるために設定されたものである。ECU50は、この上限開度Tegrmaxを、例えば、図6に示す上限開度マップを参照することにより求める。この上限開度マップでは、エンジン回転速度NEとコンプレッサ圧PCとの関係から上限開度Tegrmaxの値が予め設定されている。この上限開度マップでは、コンプレッサ圧PCが「120〜140(kPa)」となる範囲、かつ、エンジン回転速度NEが「800〜2400(rpm)」となる範囲で(図6の太線枠内)、上限開度Tegrmaxの値が目標開度Tegrの値よりも小さくなるように設定されている。
次に、ステップ160で、ECU50は、目標開度Tegrが上限開度Tegrmaxよりも大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、ステップ170で、上限開度Tegrmaxを目標開度Tegrとして設定した後、処理をステップ180へ移行する。一方、ステップ160の判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をそのままステップ180へ移行する。
そして、ステップ160又はステップ170から移行してステップ180では、ECU50は、目標開度Tegrに基づきEGR弁18を制御した後、処理をステップ100へ戻す。従って、ステップ160で、目標開度Tegrが上限開度Tegrmaxを上回るときは、目標開度Tegrより小さい上限開度Tegrmaxが目標開度Tegrとして設定され、その値に基づいてEGR弁18が制御されことになる。つまり、EGR弁18の上限開度が目標開度Tegrより小さい上限開度Tegrmaxに制限されることになる。
以上説明した本実施形態における過給機付きエンジンの排気還流装置によれば、過給機7を備えたエンジン1において、EGR通路17の入口17bがタービン9より下流の排気通路5に接続され、EGR通路17の出口17aがコンプレッサ8より上流の吸気通路3に接続される。そのため、吸気通路3に設けられる電子スロットル装置14が閉弁されるエンジン1の減速時には、EGR通路17から吸気通路3へ流れたEGRガスが、電子スロットル装置14より上流の吸気通路3に残留することになる。ここで、EGR通路17におけるEGRガス流量を調節するために、EGR弁18がエンジン1の運転状態に応じて求められた目標開度Tegrに基づいてECU50により制御される。また、エンジン回転速度NEとコンプレッサ圧PCとに応じてEGR弁18の上限開度TegrmaxがECU50により制限される。そして、求められた目標開度Tegrが制限される上限開度Tegrmaxを上回るときに、EGR弁18が上限開度Tegrmaxに基づいてECU50により制御されることになる。従って、エンジン1が所定の運転状態となるときは、EGR弁18が目標開度Tegrよりも小さい上限開度Tegrmaxに制限されるので、エンジン1の減速時には、電子スロットル装置14より上流の吸気通路3に残留するEGRガスが少なくなる。この結果、エンジン1の減速時に電子スロットル装置14より上流の吸気通路3に残留するEGRガスを低減させて早めに掃気することができる。このため、吸気通路3に残留するEGRガスが燃焼室16へ過剰に流れることがなく、燃焼室16での燃料の燃焼悪化を防止することができる。例えば、減速失火等を未然に防止することができる。
ただし、この実施形態では、EGRの実行時に、EGR弁18の上限開度が目標開度Tegrよりも小さく制限されることから、燃焼室16へ還流されるEGRガス量が、EGR弁18が目標開度Tegrで制御される場合よりも制限され、少なくなることがある。
この実施形態では、コンプレッサ圧PCを、吸気圧センサ51により検出される吸気圧PMから求めているので、コンプレッサ圧PCを検出するための専用のセンサを省略することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明における過給機付きエンジンの排気還流装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の各実施形態において、前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、「EGR制御」の処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図7に、この実施形態の「EGR制御」の処理内容の一例をフローチャートにより示す。図7のフローチャートでは、図3のフローチャートにおけるステップ140の処理が省略され、図3のステップ120とステップ150の処理に代えて、ステップ125とステップ155の処理が設けられた点で図3のフローチャートと異なる。
すなわち、ステップ110の判断結果が肯定となる場合、ECU50は、ステップ125で、回転速度センサ52及び吸気圧センサ51の検出値に基づき、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLをそれぞれ取り込む。ここで、ECU50は、エンジン負荷KLを、エンジン回転速度NEと吸気圧PMに基づいて求めることができる。
次に、ステップ130で、ECU50は、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じた、EGR弁18の目標開度Tegrを求める。ECU50は、この目標開度Tegrを、例えば、図4に示す目標開度マップを参照することにより求めることができる。
次に、ステップ155で、ECU50は、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じた上限開度Tegrmaxを求める。この上限開度Tegrmaxは、エンジン1の減速時等、電子スロットル装置14が閉弁したときに、その電子スロットル装置14からコンプレッサ8までの間の吸気通路3に残留するEGRガスを低減するために、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じてEGR弁18の開度を、ある条件下で目標開度Tegrよりも小さく抑えるために設定されたものである。ECU50は、この上限開度Tegrmaxを、例えば、図8に示す上限開度マップを参照することにより求めることができる。この上限開度マップでは、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLとの関係から上限開度Tegrmaxの値が予め設定されている。この上限開度マップでは、エンジン負荷KLが「100〜140(%)」となる範囲、かつ、エンジン回転速度NEが「800〜2400(rpm)」となる範囲で(図8の太線枠内)、上限開度Tegrmaxの値が目標開度Tegrの値よりも小さくなるように設定されている。この上限開度マップでは、第1実施形態とは異なり、コンプレッサ圧PCの代用としてエンジン負荷KLが使用されている。
その後、ECU50は、処理をステップ160へ移行し、図7のフローチャートと同様にステップ160〜ステップ180の処理を実行する。
上記の「EGR制御」によれば、ECU50は、エンジン負荷KLをコンプレッサ圧PCの代用とし、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLとに応じて上限開度Tegrmaxを制限するようになっている。
従って、この実施形態でも第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、第1実施形態とは異なり、コンプレッサ圧PCよりも各種エンジン制御に対して汎用性のあるエンジン負荷KLが、上限開度Tegrmaxを求めるパラメータとして利用される。このため、EGR制御の処理を簡略化することができると共に、コンプレッサ圧PCを検出するための専用のセンサを省略することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明における過給機付きエンジンの排気還流装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、「EGR制御」の処理内容の点で第1及び第2の実施形態と構成が異なる。図9に、この実施形態の「EGR制御」の処理内容の一例をフローチャートにより示す。図9のフローチャートには、図3のステップ100〜ステップ150と同様の処理が設けられ、図3のステップ160とステップ170の処理に代えてステップ165とステップ175の処理が設けられ、更に、ステップ150とステップ165との間には、新たにステップ200〜ステップ230の処理が加えられる点で図3のフローチャートと異なる。
すなわち、ステップ150から移行してステップ200では、ECU50は、車速センサ56により検出される車速SPDを取り込む。
次に、ステップ210で、ECU50は、エンジン回転速度NEが所定値N1より大きいか否かを判断する。所定値N1として、例えば「1500(rpm)」を当てはめることができる。この判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をそのままステップ165へ移行する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ220へ移行する。
そして、ステップ220では、ECU50は、車速SPDに基づき車速補正係数Kspdを求める。ECU50は、この車速補正係数Kspdを、例えば、図10に示す車速補正係数マップを参照することにより求めることができる。この車速補正係数マップは、車速SPDに対する車速補正係数Kspdの値が予め設定されている。この車速補正係数Kspdは、中速域までの車速SPDでは「1.0」で一定となり、車速SPDが中速域から高くなるに連れて直線的に大きくなり、その後一定となるように設定されている。
次に、ステップ230で、ECU50は、車速SPDで補正した最終上限開度FTegrmaxを求める。ECU50は、上限開度Tegrmaxに車速補正係数Kspdを乗算することで最終上限開度FTegrmaxを求める。
次に、ステップ165で、ECU50は、目標開度Tegrが最終上限開度FTegrmaxよりも大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、ステップ175で、最終上限開度FTegrmaxを目標開度Tegrとして設定した後、処理をステップ180へ移行する。一方、ステップ165の判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をそのままステップ180へ移行する。
そして、ステップ165又はステップ175から移行してステップ180では、ECU50は、目標開度Tegrに基づきEGR弁18を制御した後、処理をステップ100へ戻す。従って、ステップ165で、目標開度Tegrが最終上限開度FTegrmaxを上回るときは、目標開度Tegrより小さい最終上限開度FTegrmaxが目標開度Tegrとして設定され、その値に基づいてEGR弁18が制御されことになる。つまり、EGR弁18の上限開度が目標開度Tegrより小さい最終上限開度FTegrmaxに制限されることになる。
従って、この実施形態でも第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、第1実施形態とは異なり、上限開度Tegrmaxが車速SPDに基づいてECU50により補正されるので、エンジン1の減速時に電子スロットル装置14より上流の吸気通路3に残留するEGRガス量が車速SPDに応じて調整される。ここで、エンジン1では、車速SPDが高いほど、エンジン1の減速時に燃焼室16に対するインジェクタ25からの燃料供給が遮断(燃料カット)される時間が長引く傾向があり、燃料カットの間は燃焼に影響なくEGRガスを燃焼室16へ導入することができる。この実施形態では、車速SPDが高いほど車速補正係数Kspdが大きくなることから、最終上限開度FTegrmaxは、車速SPDが高くなるほど大きくなる。そのため、エンジン1の減速時に電子スロットル装置14より上流の吸気通路3に残留するEGRガスの量は、車速SPDが高い場合に低い場合に比べて増えるが、上記の理由から燃料の燃焼に影響なく残留EGRガスを燃焼室16へ導入することができる。このため、EGRの実行時に、EGR弁18の上限開度が制限されることで燃焼室16へ還流されるEGRガス量の増加が制限されることを、車速SPDに応じて緩和することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明における過給機付きエンジンの排気還流装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、「EGR制御」の処理内容の点で第3実施形態と構成が異なる。図11に、この実施形態の「EGR制御」の処理内容の一例をフローチャートにより示す。図11のフローチャートでは、図9のフローチャートにおけるステップ140の処理が省略され、図9のステップ120とステップ150の処理に代えて、ステップ125とステップ155の処理が設けられた点で図9のフローチャートと異なる。
すなわち、ステップ110の判断結果が肯定となる場合、ECU50は、ステップ125で、ECU50は、回転速度センサ52及び吸気圧センサ51の検出値に基づき、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLをそれぞれ取り込む。ここで、ECU50は、エンジン負荷KLを、エンジン回転速度NEと吸気圧PMに基づいて求めることができる。
次に、ステップ130で、ECU50は、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じたEGR弁18の目標開度Tegrを求める。ECU50は、この目標開度Tegrを、例えば、図4に示す目標開度マップを参照することにより求めることができる。
次に、ステップ155で、ECU50は、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じた上限開度Tegrmaxを求める。この上限開度Tegrmaxは、エンジン1の減速時等、電子スロットル装置14が閉弁したときに、その電子スロットル装置14からコンプレッサ8までの間の吸気通路3に残留するEGRガスを低減するために、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLに応じてEGR弁18の開度を、ある条件下で目標開度Tegrよりも小さく抑えるために設定されたものである。ECU50は、この上限開度Tegrmaxを、所定の上限開度マップ(図示略)を参照することにより求めることができる。この上限開度マップでは、第3実施形態とは異なり、コンプレッサ圧PCの代用としてエンジン負荷KLが使用されている。
その後、ECU50は、処理をステップ200へ移行し、図9のフローチャートと同様にステップ200〜ステップ230及びステップ165〜ステップ180の処理を実行する。
上記の「EGR制御」でも、ECU50は、エンジン負荷KLをコンプレッサ圧PCの代用とし、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLとに応じて上限開度Tegrmaxを制限するようになっている。
従って、この実施形態でも第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、第3実施形態とは異なり、コンプレッサ圧PCよりも各種エンジン制御に対して汎用性のあるエンジン負荷KLが、上限開度Tegrmaxを求めるパラメータとして利用される。このため、EGR制御の処理を簡略化することができると共に、コンプレッサ圧PCを検出するための専用のセンサを省略することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
前記第1及び第3の実施形態では、コンプレッサ圧PCを吸気圧センサ51により検出される吸気圧PMから間接的に求めたが、コンプレッサ圧PCを専用のセンサにより直接検出するように構成することもできる。
前記第1及び第3の実施形態では、コンプレッサ圧PCを、エンジン回転速度NEと吸気圧PMとの関係からコンプレッサ圧PCの値が予め設定されたコンプレッサ圧マップを参照することにより求めたが、エンジン回転速度NEとエンジン負荷KLとの関係からコンプレッサ圧PCの値が予め設定されたコンプレッサ圧マップを参照することにより求めることもできる。
この発明は、例えば、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンにかかわらず自動車用エンジンに利用することができる。
1 エンジン
3 吸気通路
3a サージタンク(吸気通路)
5 排気通路
7 過給機
8 コンプレッサ
9 タービン
10 回転軸
14 電子スロットル装置(吸気量調節弁)
16 燃焼室
17 EGR通路(排気還流通路)
17a 出口
17b 入口
18 EGR弁(排気還流弁)
23 スロットルセンサ(運転状態検出手段)
27 アクセルセンサ(運転状態検出手段)
50 ECU(制御手段、上限開度制限手段、上限開度補正手段)
51 吸気圧センサ(運転状態検出手段)
52 回転速度センサ(運転状態検出手段)
53 水温センサ(運転状態検出手段)
54 エアフローメータ(運転状態検出手段)
55 空燃比センサ(運転状態検出手段)
56 車速センサ(車速検出手段)
NE エンジン回転速度
PM 吸気圧
KL エンジン負荷
SPD 車速
PC コンプレッサ圧
Tegr 目標開度
Tegrmax 上限開度
Kspd 車速補正係数

Claims (3)

  1. エンジンの吸気通路と排気通路との間に設けられ、前記吸気通路における吸気を昇圧させるための過給機と、
    前記過給機は、前記吸気通路に配置されたコンプレッサと、前記排気通路に配置されたタービンと、前記コンプレッサと前記タービンを一体回転可能に連結する回転軸とを含むことと、
    前記吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁と、
    前記エンジンの燃焼室から前記排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして前記吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、
    前記排気還流通路は、その入口が前記タービンより下流の前記排気通路に接続され、その出口が前記コンプレッサより上流の前記吸気通路に接続されることと、
    前記排気還流通路における前記排気還流ガスの流れを調節するための排気還流弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記運転状態検出手段により検出される運転状態に応じた目標開度を求め、前記求められた目標開度に基づいて前記排気還流弁を制御するための制御手段と
    を備えた過給機付きエンジンの排気還流装置において、
    前記運転状態検出手段によりそれぞれ検出される前記エンジンの回転速度と前記吸気量調節弁より上流の前記吸気通路における前記コンプレッサによる圧力とに応じて前記排気還流弁の上限開度を制限するための上限開度制限手段を備え、前記制御手段は、前記求められた目標開度が前記制限される上限開度を上回るときに、前記上限開度に基づいて前記排気還流弁を制御することを特徴とする過給機付きエンジンの排気還流装置。
  2. 前記エンジンが搭載される車両の車速を検出するための車速検出手段と、
    前記検出される車速に基づいて前記上限開度制限手段による前記上限開度を補正するための上限開度補正手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の過給機付きエンジンの排気還流装置。
  3. 前記上限開度制限手段は、前記運転状態検出手段により検出される前記エンジンの負荷を前記コンプレッサによる圧力の代用とし、前記エンジンの回転速度と前記エンジンの負荷とに応じて前記上限開度を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の過給機付きエンジンの排気還流装置。
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