JP2014065047A - レーザ光分岐装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ光分岐装置及びレーザ加工装置 Download PDF

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昌利 斎藤
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Abstract

【課題】加工用レーザ光を非同時(時分割)に多分岐させるときの信頼性および性能(特に切換速度)を大幅に向上させ、さらには一台で非同時多分岐および同時多分岐のいずれにも対応する。
【解決手段】レーザ光分岐ユニット42は、回転分岐部材62と、この回転分岐部材62に回転軸64を介して結合されているモータ66と、このモータ66の本体を固定して支持する支持フレーム68と、回転軸64を回転可能に支持するために支持フレーム68に固定されている軸受70とを有している。支持フレーム68は、ファイバレーザ発振器10と共通の基台に取り付けられている。回転分岐部材62は、回転中心ROの径方向外側で周回方向に反射部と透過部と半透鏡部とを並べて配置している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被加工物にレーザ光を照射して所望のレーザ加工を施すレーザ加工装置に係り、特に多分岐方式のレーザ加工装置に関する。
レーザ溶接やレーザマーキング等のレーザ加工分野では、多点同時加工あるいはマルチポジション加工を行うために、1台のレーザ発振器で生成したレーザ光を同時または非同時(時分割)に複数のレーザ光に分岐させ、それらの分岐レーザ光を遠隔の加工場所まで伝送して所望の加工ポイントに照射する多分岐方式が採用されている。
従来より、非同時(時分割)の多分岐たとえば2分岐を行う場合は、レーザ発振部より出射されるレーザ光の主光路上に一定の斜めの角度(通常は45°)で立ちはだかる折り返し位置と、主光路の外に出る退避位置との間で、可動ミラーの位置を切り換える構成が採られている。
可動ミラーが折り返し位置に在るときは、レーザ発振部からのレーザ光が主光路上で可動ミラーに入射し、そこで所定の反射角で反射して第1の分岐路上に出る。第1の分岐路は、たとえば光ファイバ等の光伝送系を含み、所望の加工場所に配置されている第1の出射ユニットに光学的に繋がっている。第1の分岐路上を伝搬したレーザ光は、第1の出射ユニット内の集光レンズを通って第1の加工ポイントに集光照射される。
可動ミラーが退避位置に在るときは、レーザ発振部からのレーザ光が主光路上で可動ミラーに入射することなく主光路の延長に位置する第2の分岐路上に出る。第2の分岐路も、たとえば光ファイバ等の光伝送系を含み、所望の加工場所に配置されている第2の出射ユニットに光学的に繋がっている。第2の分岐路上を伝搬したレーザ光は、第2の出射ユニット内の集光レンズを通って所定の第2の加工ポイントに集光照射される。第1および第2の加工ポイントは、独立しており、異なる被加工物上に設定されてもよく、あるいは同一の被加工物上に設定されてもよい。
従来のレーザ光分岐ユニットは、上記のように可動ミラーを折り返し位置と退避位置の間で移動させるために、ソレノイド等の往復動型駆動手段を用いている。具体的には、概して短冊状に形成される可動ミラーの一端部(基端部)をソレノイドの駆動軸に結合している。そして、レーザ光を第1の分岐路側つまり第1の出射ユニット側に分岐させるために可動ミラーを折り返し位置に切り換えるときは、ソレノイドの駆動軸を一方向に移動させる。また、レーザ光を第2の分岐路側つまり第2の出射ユニット側に分岐させるために可動ミラーを退避位置に切り換えるときは、ソレノイドの駆動軸を逆方向に移動させる。
非同時(時分割)の3分岐を行う場合は、第3の分岐路および第3の出射ユニットが増設されるとともに、第1の分岐路もしくは第2の分岐路と第3の分岐路との間に別個の可動ミラーが設けられる。4分岐以上も同様である。
同時分岐を行う場合は、レーザ発振部より出射されるレーザ光の主光路上に1つまたは一列に複数のビームスプリッタが配置される。たとえば、2分岐の同時分岐を等分に行う場合は、反射率50%および透過率50%のビームスプリッタが主光路上に配置される。また、3分岐の同時分岐を等分に行う場合は、反射率33.3%および透過率66.6%のビームスプリッタと、反射率50%および透過率50%のビームスプリッタがこの順序で主光路上に一列に配置される。
特開2007−190560
上記のような非同時(時分割)の多分岐を行う従来のレーザ光分岐ユニットにおいては、ソレノイドが短冊状の可動ミラーを片持ち梁のように坦持して往復動させるので、ソレノイドの駆動軸を支持する軸受には周回方向またはラジアル方向で偏った応力が加わる。このため、非同時(時分割)多分岐のために折り返し位置と退避位置との間で可動ミラーを何度も切り換えるうちに、軸受にガタがきやすい。特に、非同時(時分割)多分岐の切り換えを短いタクトで交互に行うマルチポジション加工においては、可動ミラーの切り換え速度が生産効率の律速要因となっており、切り換え速度の可及的な向上が求められているところ、切り換え速度を上げるほど、軸受にガタがきやすくなる。
駆動軸の軸受にガタがくると、可動ミラーが折り返し位置でレーザ光の主光路上に立ちはだかるときの傾斜の姿勢または向きに誤差が生じ、第1の分岐光路上に分岐されたレーザ光と伝送用の光ファイバとの間で光軸がずれる。そうなると、レーザ伝送損失の増大を招き、第1の出射ユニットより第1の加工ポイントに集光照射されるレーザ光のパワーが低下する。このため、従来は、軸受にガタがくる前に(つまり短い寿命で)駆動部の部品交換を行わなければならなかった。しかし、可動ミラー用の駆動部の組立精度は、可動ミラーの位置および向きの精度に直結するため、部品交換の作業は非常に面倒で、多くの時間を費やしている。
また、従来は、非同時(時分割)多分岐用のレーザ光分岐ユニットと、同時多分岐用のレーザ光分岐ユニットとは、構成部品が異なる別タイプの装置であった。このため、従来の多分岐型レーザ加工装置にあっては、非同時(時分割)多分岐用のレーザ光分岐ユニットを搭載するタイプか、同時多分岐用のレーザ光分岐ユニットを搭載するタイプのどちらかであり、兼用型のレーザ光分岐ユニットを搭載するものがなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、加工用レーザ光を非同時(時分割)に多分岐させるときの信頼性および性能(特に切換速度)を大幅に向上させ、さらには一台で非同時多分岐および同時多分岐のいずれにも対応できるレーザ光分岐装置およびレーザ加工装置を提供する。
本発明の第1の観点におけるレーザ光分岐装置は、レーザ加工用のレーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐装置であって、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構と、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側に分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側に分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する制御部とを有する。
本発明の第1の観点におけるレーザ加工装置は、レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部とを具備し、前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を所定のビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を前記ビーム入射位置で前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、前記制御部は、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側に分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側に分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を介して前記回転分岐部材の回転角度を制御する回転制御部を有する。
本発明の上記第1の観点においては、回転制御部により回転分岐部材の回転角度を制御して、回転分岐部材上に設定されているレーザ入射位置に反射部または透過部のいずれかを選択的に位置合わせすることにより、回転軸を支持する軸受に偏った応力を与えずに、分岐の切り換えをスムーズに行うことができる。これにより、反射部と透過部の切り換えを何度行っても、第1の分岐光路上に分岐(反射)したレーザ光は、光軸のずれを来さずにレーザ出射部まで伝送されるので、非同時多分岐におけるレーザ加工の信頼性を向上させることができる。また、レーザ光分岐ユニット内の部品交換や調整等のメンテナンスも大幅に軽減される。また、レーザ光分岐ユニット内の部品交換や調整等のメンテナンスも大幅に軽減される。
本発明の第2の観点におけるレーザ光分岐装置は、レーザ加工用のレーザ光を同時または非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐装置であって、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部と、前記反射部および前記透過部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の一部を前記第1の分岐光路側へ反射させると同時に前記レーザ光の残部を前記第2の分岐光路側へ透過させる半透鏡部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構と、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第1および第2の分岐光路側に同時に分岐させるときは、前記半透鏡部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する制御部とを有する。
本発明の第2の観点におけるレーザ加工装置は、レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部とを具備し、前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部と、前記反射部および前記透過部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の一部を前記第1の分岐光路側へ反射させると同時に前記レーザ光の残部を前記第2の分岐光路側へ透過させる半透鏡部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、前記制御部は、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第1および第2の分岐光路側に同時に分岐させるときは、前記半透鏡部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する回転制御部を有する。
本発明の上記第2の観点においては、回転制御部により回転分岐部材の回転角度を制御して、回転分岐部材上に設定されているレーザ入射位置に反射部または透過部のいずれかを選択的に位置合わせすることにより、回転軸を支持する軸受に偏った応力を与えずに、分岐の切り換えをスムーズに行うことができる。これにより、反射部と透過部の切り換えを何度行っても、第1の分岐光路上に分岐(反射)したレーザ光は、光軸のずれを来さずにレーザ出射部まで伝送されるので、非同時多分岐におけるレーザ加工の信頼性を向上させることができる。また、レーザ光分岐ユニット内の部品交換や調整等のメンテナンスも大幅に軽減される。さらに、レーザ光分岐ユニットの回転分岐部材には、反射部および透過部だけでなく、それらと周回方向に並べて半透鏡部も設けられているので、回転分岐部材の回転角度を制御して、レーザ入射位置に半透鏡部を合わせることにより、同時多分岐にも対応することができる。
本発明の第3の観点におけるレーザ加工装置は、レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部とを具備し、前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を所定のビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を前記ビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、前記制御部は、前記回転分岐部材の回転角度を検出する回転検出部を有し、前記レーザ光分岐部を制御して前記回転分岐部材を任意の回転速度で回転させながら、前記回転検出部の出力信号に基づいて、回転サイクルにおいて前記反射部が前記ビーム入射位置を通過する第1の期間と、前記透過部が前記ビーム入射位置を通過する第2の期間とをモニタし、前記第1の分岐光路側に分岐させるべき前記レーザ光については、前記レーザ電源を通じて前記レーザ発振部より前記第1の期間中に発振出力させ、前記第2の分岐光路側へ分岐させるべき前記レーザ光については、前記レーザ電源を通じて前記レーザ発振部より前記第2の期間中に発振出力させる。
本発明の上記第3の観点においては、非同時多分岐を行うときは、回転分岐部材を持続的に回転させたまま、レーザ入射位置を反射部または透過部のいずれかが通過する間にレーザ発振部よりレーザ光を発振出力させて、レーザ光を所望の分岐先に分岐させる。これにより、非同時多分岐の切り換え速度を可及的に高くすることが可能であるとともに、回転分岐部材の回転の始動と停止を極力少なくすることができるので、回転軸を支持する軸受に加わる応力をより一層低減することができる。
本発明のレーザ光分岐装置またはレーザ加工装置によれば、上記のような構成および作用により、加工用レーザ光を非同時(時分割)に多分岐させるときの信頼性および性能(特に切換速度)を大幅に向上させ、さらには一台で非同時多分岐にも時多分岐にも対応することができる。
本発明の一実施形態におけるレーザ加工装置の構成および非同時多分岐の形態を示す図である。 上記レーザ加工装置における同時多分岐の形態を示す図である。 上記レーザ加工装置におけるレーザ光分岐ユニットの構成を示す図である。 上記レーザ光分岐ユニットの回転分岐部材における反射部・透過部・半透鏡部のレイアウト構成例を模式的に示す図である。 上記回転分岐部材の透過部に開口部を設ける構成を示す図である。 上記回転分岐部材におけるレイアウト構成の別の例を示す図である。 非同時多分岐において回転分岐部材の反射部をレーザ入射位置に合わせたときのレーザ光分岐の作用を示す図である。 非同時多分岐において回転分岐部材の透過部をレーザ入射位置に合わせたときのレーザ光分岐の作用を示す図である。 回転分岐部材の透過部に開口部を設ける場合のレーザ光分岐の作用を示す図である。 同時多分岐において回転分岐部材の半透鏡部をレーザ入射位置に合わせたときのレーザ光分岐の作用を示す図である。 上記レーザ加工装置の制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 制御部の回転位相検出部より得られる回転位相検出信号のタイミングと、非同時多分岐において分岐先を切り換える幾つかの例を示す図である。 上記回転分岐部材におけるレイアウト構成の変形例を示す図である。 直進移動型分岐部材の一構成例を示す図である。 直進移動型分岐部材の別の構成例を示す図である。 回転分岐部材の一変形例を示す図である。 回転分岐部材の一変形例を示す図である。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
[レーザ加工装置全体の構成]
図1および図2に、本発明の一実施形態におけるレーザ加工装置の構成を示す。このレーザ加工装置は、ファイバレーザ発振器10、レーザ電源12、レーザ分岐部14、レーザ入射部16、ファイバ伝送系18、レーザ出射部20および制御部22等から構成される。
ファイバレーザ発振器10は、発振用の光ファイバ(以下「発振ファイバ」と称する。)24と、この発振ファイバ24の一端面にポンピング用の励起光MBを照射する電気光学励起部26と、発振ファイバ24を介して光学的に相対向する一対の光共振器ミラー28,30とを有している。
電気光学励起部26は、レーザダイオード(LD)32および集光用の光学レンズ34を有している。LD32は、レーザ電源12からの励起電流によって点灯駆動され、励起用のレーザ光MBを発振出力する。光学レンズ34は、LD32からの励起用レーザ光MBを発振ファイバ24の一端面に集光入射させる。LD32と光学レンズ34との間に配置される光共振器ミラー28は、LD32側から入射した励起用レーザ光MBを透過させ、発振ファイバ24側から入射した発振光線を共振器の光軸上で全反射するように構成されている。
発振ファイバ24は、図示省略するが、発光元素としてたとえば希土類元素のイオンをドープしたコアと、このコアを同軸に取り囲むクラッドとを有しており、コアを活性媒体とし、クラッドを励起光の伝播光路としている。上記のようにして発振ファイバ24の一端面に入射した励起レーザ光MBは、クラッド外周界面の全反射によって閉じ込められながら発振ファイバ24の中を軸方向に伝搬し、その伝搬中にコアを何度も横切ることでコア中の希土類元素イオンを光励起する。こうして、コアの両端面から軸方向に所定波長の発振光線が放出され、この発振光線が光共振器ミラー28,30の間を何度も行き来して共振増幅され、部分反射ミラーからなる片側の光共振器ミラー30より該所定波長を有するファイバレーザ光FBが取り出される。
なお、光共振器において、光学レンズ34,36は、発振ファイバ24の端面から放出されてきた発振光線を平行光にコリメートして光共振器ミラー28,30へ通し、光共振器ミラー28,30で反射して戻ってきた発振光線を発振ファイバ24の端面に集光させる。また、発振ファイバ24を通り抜けた励起用レーザ光MBは、光学レンズ36および光共振器ミラー30を透過したのち折り返しミラー38にて側方のレーザ吸収体40に向けて折り返される。光共振器ミラー30より出力されたレーザ加工用のレーザ光FBは、この折り返しミラー38をまっすぐ透過して隣のレーザ分岐部14に入る。
レーザ分岐部14は、たとえば2分岐型であり、非同時多分岐および同時多分岐兼用のレーザ光分岐ユニット42と、折り返しミラー44とを有している。レーザ光分岐ユニット42は、レーザ光FBの主光路L0上に一定の斜めの角度(たとえば45°)で常時立ちはだかる回転可能な回転分岐部材62(図4〜図6)を有しており、後に詳しく説明するように、この回転分岐部材62の回転角度または回転位置を制御することによって、非同時多分岐および同時多分岐のいずれも行えるようになっている。
通常、非同時多分岐は、図1に示すように、互いに離れた別々の場所で、異なる被加工物W1,W2に対して独立した条件でレーザ加工を施す場面、いわゆるマルチポジション加工で採用される。たとえば、レーザ溶接加工では、生産性を高めるために、2つの加工ラインをそれぞれ流れる同種または異種製品の被加工物W1,W2に同一または異なるパワーおよびパルス幅でパルス波形のレーザ光FBを交互に照射して、2つの被加工物W1,W2に対して時分割で並列的にレーザスポット溶接を施すことが行われている。
一方、同時多分岐は、典型的には図2に示すように、同じ場所で同一の被加工物W上の複数の加工ポイントに複数のレーザ光を同時に照射する場合に行われる。たとえば、円形の金属キャップの外周縁部を下地の本体(たとえば円筒状の金属容器)に接合するレーザシーム溶接においては、1回分の加工時間を短くするために、同時多分岐によって得られる同一のパワーおよびパルス幅を有する2つまたは3つの繰り返しパルスレーザ光を、周回方向に一定の間隔を置いて金属キャップの外周縁部の複数箇所に同時に照射しながら、ワーク(金属キャップおよび金属容器)を半回転または1/3回転させる手法が採られている。
このレーザ加工装置において、非同時多分岐を行う場合は、レーザ光分岐ユニット42が、ファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBを、主光路L0に対して直角(90°)に折れ曲がる第1の分岐光路L1か、もしくは主光路L0の延長上に在る第2の分岐光路L2に選択的に分岐させる。
第1の分岐光路L1は、レーザ入射部16の第1入射ユニット46A、ファイバ伝送系18の第1伝送用光ファイバ(以下「伝送ファイバ」と称する。)48Aを介してレーザ出射部20の第1出射ユニット50Aに光学的に繋がっている。したがって、レーザ光分岐ユニット42により第1の分岐光路L1側に分岐(反射)したときのレーザ光FBは、第1入射ユニット46A、第1伝送ファイバ48Aおよび第1出射ユニット50Aを通ってステージ52A上の被加工物W1に集光照射される。第1入射ユニット46A内には集光レンズ54Aが設けられ、第1出射ユニット50A内にはコリメートレンズ56Aおよび集光レンズ58Aが設けられている。
第2の分岐光路L2は、折り返しミラー44、レーザ入射部16の第2入射ユニット46B、ファイバ伝送系18の第2伝送ファイバ48Bを介してレーザ出射部20の第2出射ユニット50Bに光学的に繋がっている。したがって、レーザ光分岐ユニット42により第2の分岐光路L2上に分岐(透過)したときのレーザ光FBは、折り返しミラー44、第2入射ユニット46B、第2伝送ファイバ48Bおよび第2出射ユニット50Bを通ってステージ52B上の被加工物W2に集光照射される。第2入射ユニット46B内には集光レンズ54Bが設けられ、第2出射ユニット50B内にはコリメートレンズ56Bおよび集光レンズ58Bが設けられている。
このように、非同時多分岐の場合は、レーザ光分岐ユニット42により、ファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBの分岐先として、一時に第1の分岐光路L1または第2の分岐光路L2のいずれかを任意に選択することができる。したがって、第1の分岐光路L1のみを、あるいは第2の分岐光路L2のみを持続的または固定的に選択することも可能であれば、任意のタイミングでそれまでの第1の分岐光路L1から第2の分岐光路L2に、あるいはそれまでの第2の分岐光路L2から第1の分岐光路L1に切り換えることも可能である。
同時多分岐の場合、レーザ光分岐ユニット42は、ファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBを、第1の分岐光路L1および第2の分岐光路L2のいずれにも所定のパワー分割比で同時に分岐させる。この場合、第1の分岐光路L1上に分岐(反射)したレーザ光FBの一部つまり第1の分岐レーザ光FB1は、やはり第1入射ユニット46A、第1伝送ファイバ48Aおよび第1出射ユニット50Aを通ってステージ52上の被加工物Wに集光照射される。一方、第2の分岐光路L2上に分岐(透過)したレーザ光FBの残部つまり第2の分岐レーザ光FB2は、やはり折り返しミラー44、第2入射ユニット46B、第2伝送ファイバ48Bおよび第2出射ユニット50Bを通ってステージ52上の被加工物Wに集光照射される。
なお、図1および図2からも理解されるように、非同時多分岐と同時多分岐とでは加工場所の状況ないし被加工物の形態が全く異なる。したがって、非同時多分岐と同時多分岐との間での切り換えは、相当の時間をかけて行われ、瞬時に行われることはない。
制御部22は、マイクロコンピュータおよび各種インタフェース回路等を有しており、装置内の制御に関係する機能の全部を含み、表示部60aおよび入力部60bを有するマンマシン・インタフェース用のタッチパネル60や他の外部回路(図示せず)等とも接続されている。特に、制御部22のマイクロコンピュータは、中央演算処理装置、プログラムメモリ、データメモリ等を含んでおり、プログラムメモリに格納されている各種プログラム(ソフトウェア)にしたがって装置全体ないし各部の動作を制御する。

[レーザ光分岐ユニットの構成]
図3に、レーザ光分岐ユニット42の構成を示す。レーザ光分岐ユニット42は、回転分岐部材62と、この回転分岐部材62に回転軸64を介して結合されているモータ66と、このモータ66の本体を固定して支持する支持フレーム68と、回転軸64を回転可能に支持するために支持フレーム68に固定されている軸受70とを有している。支持フレーム68は、ファイバレーザ発振器10と共通の基台(図示せず)に取り付けられている。
回転分岐部材62は、円の中心に回転中心ROを有する円形の合成石英板からなり、その回転中心ROにてたとえばボルト72および押さえ板74により回転軸64の先端に固定されている。図4に示すように、回転分岐部材62は、回転中心ROの径方向外側で周回方向に複数たとえば4つの領域M100,M0,M33,M50を並べて配置している。
ここで、第1の領域M100は、反射部であり、レーザ光FBの波長に対して反射率が100%、透過率が0%のコーティング膜が形成されている。第2の領域M0は、透過部であり、レーザ光FBの波長に対して反射率が0%、透過率が100%のコーティング膜が形成されている。第3の領域M33は、半透鏡部であり、レーザ光FBの波長に対して反射率が33.3%、透過率が66.6%のコーティング膜が形成されている。第4の領域M50も、半透鏡部であり、レーザ光FBの波長に対して反射率が50%、透過率が50%のコーティング膜が形成されている。なお、上記反射率および透過率の数値は設定値(目安)であり、実際には多少の誤差があっても構わない。
モータ66は、たとえばACモータ、DCモータまたはステップモータのいずれであってもよく、双方向に回転してもよいが、一方向(たとえば時計回り)にだけ回転できるものでもよい。モータ66には、たとえば光電式のロータリエンコーダ(EC)76が取り付けられている。このロータリエンコーダ(EC)76は、たとえばインクリメンタル方式またはアブソニュート方式によって回転分岐部材62の回転角度または回転位置を検出する。制御部22は、ロータリエンコーダ(EC)76の出力信号(回転角度検出信号)RSを入力し、後述する第1の実施例ではその回転角度検出信号RSをフィードバックして回転分岐部材62を回転方向で位置決めする。
あるいは、後述する第2の実施例においては、制御部22が、ロータリエンコーダ(EC)76の出力信号(回転角度検出信号)RSに基づいて、回転分岐部材62の回転サイクルにおいて反射部M100がビーム入射位置Pを通過する第1の期間T1と、透過部M0がビーム入射位置Pを通過する第2の期間T2とをモニタできるようになっている。
図5および図6に、回転分岐部材62の変形例を示す。図5の変形例は、透過部M0にレーザ光FBが通れる大きさのたとえば円形の開口部78を設ける構成を特徴としている。後述するように、非同時多分岐において第2の分岐光路L2が選択されたときは、レーザ入射位置P(図3)にこの開口部78を合わせる。この変形例によれば、透過部M0はコーティング膜が不要になる。
図6の変形例は、周回方向において反射部M100と透過部M0の領域を広範囲に設定し、かつ回転時の位相が180°異なるように点対称に配置する構成を特徴としている。このレイアウトは、後述する第2の実施例のように、非同時多分岐において交番的な分岐の切り換えを高速に行う場合に有利である。

[レーザ光分岐ユニットの一作用(第1の実施例)]
次に、図7A〜図7Dにつき、レーザ光分岐ユニット42の一作用(第1の実施例)を説明する。上述したように、回転分岐部材62は、レーザ光FBの主光路L0上に一定の傾斜角つまり45°で常時立ちはだかる(図3)。これにより、ファイバレーザ発振器10より発振出力されたレーザ光FBは、主光路L0上の決まった位置つまりレーザ入射位置Pにて回転分岐部材62に45°の入射角で入射する。
制御部22は、分岐のモードに応じて、回転分岐部材62の回転角度を制御し、反射・透過特性の異なる4つの領域M100,M0,M33,M50のいずれかをレーザ入射位置Pに合わせる(位置合わせする)。
すなわち、非同時多分岐でファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBを第1の分岐光路L1側(第1の出射ユニット50A側)に分岐させる場合は、図7Aに示すように反射部M100をレーザ入射位置Pに合わせる。この場合、レーザ入射位置Pで反射部M100に入射したレーザ光FBは、主光路L0に対して直角(90°)に折れ曲がって第1の分岐光路L1上に分岐する。
また、非同時多分岐でファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBを第2の分岐光路L2側(第2の出射ユニット50B側)に分岐させる場合は、図7Bに示すように透過部M0をレーザ入射位置Pに合わせる。この場合、レーザ入射位置Pで透過部M0に入射したレーザ光FBは、そのまま真っすぐ透過して第2の分岐光路L2上に分岐する。
なお、透過部M0に開口部78を形成する構成(図5)においては、図7Cに示すように開口部78をレーザ入射位置Pに合わせる。そうすると、レーザ光FBは、開口部78を通り抜けて第2の分岐光路L2上に分岐する。
また、同時多分岐でファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBを第1の分岐光路L1側(第1の出射ユニット50A側)と第2の分岐光路L2側(第2の出射ユニット50B側)とに等分つまり1:1のパワー分割比で同時に分岐させる場合は、図7Dに示すように半透鏡部M50をレーザ入射位置Pに合わせる。図示のように、レーザ入射位置Pで半透鏡部M50に入射したレーザ光FBの半分は主光路L0に対して直角(90°)に折れ曲がって第1の分岐光路L1上に分岐し、レーザ光FBの残りの半分はそのまま真っすぐ透過して第2の分岐光路L2上に分岐する。
回転分岐部材62上の半透鏡部M33は、レーザ光FBを第1の分岐光路L1側と第2の分岐光路L2側とに1:2のパワー分割比で同時に分岐させる場合に用いられるが、通常は等分つまり1:1:1のパワー分割比で同時3分岐を行う場合に用いられる。その場合は、図示省略するが、半透鏡部M33をレーザ入射位置Pに合わせる。そうすると、レーザ入射位置Pで半透鏡部M33に入射したレーザ光FBの1/3は主光路L0に対して直角(90°)に折れ曲がって第1の分岐光路L1上に分岐し、レーザ光FBの残りの2/3はそのまま真っすぐ透過して第2の分岐光路L2上に分岐する。そして、第2の分岐光路L2上に一定の傾斜角で配置されている反射率50%、透過率50%のビームスプリッタ(図示せず)に入射し、そこで等分つまり1:1のパワー分割比で第2の分岐光路L2および第3の分岐光路L3(図示せず)にそれぞれ分岐する。
このように、この実施形態において、レーザ光分岐ユニット42は、ファイバレーザ発振器10からのレーザ光FBの主光路L0上に一定の傾斜角で常時立ちはだかる回転分岐部材62と、制御部22の制御の下で回転分岐部材62を回転させるモータ66とを有する。回転分岐部材62は、その回転中心ROの径方向外側にレーザ光FBの波長に対して反射率が100%、透過率が0%の反射部M100と、レーザ光FBの波長に対して反射率が0%、透過率が100%の透過部M0とを周回方向に並べて配置している。
これにより、上述した第1の実施例のように、非同時多分岐では、制御部22により回転分岐部材62の回転角度を制御して、回転分岐部材62上に設定されているレーザ入射位置Pに反射部M100または透過部M0のいずれかを選択的に位置合わせすることにより、分岐の切り換えをスムーズに行うことができる。すなわち、回転分岐部材62の回転運動によって反射部M100と透過部M0を選択的に切り換えるので、回転軸64を支持する軸受70には回転駆動時に周回方向またはラジアル方向で偏った応力が加わらない。このため、軸受70にガタがこない。したがって、回転分岐部材62は、レーザ光FBの主光路L0上で一定の傾斜姿勢を正確に保つことができる。これにより、反射部M100と透過部M0の切り換えを何度行っても、第1の分岐光路L1上に分岐(反射)したレーザ光FBは、光軸のずれ(ひいてはレーザ伝送損失)を来さずに入射ユニット46Aを介して伝送ファイバ48Aに何時でも正しく入射するので、非同時多分岐におけるレーザ加工の信頼性を向上させることができる。また、レーザ光分岐ユニット42内の部品交換や調整等のメンテナンスも大幅に軽減される。
さらに、レーザ光分岐ユニット42の回転分岐部材62には、反射部M100および透過部M0だけでなく、それらと周回方向に並べて半透鏡部M50,33も設けられている。したがって、回転分岐部材62の回転角度を制御して、レーザ入射位置Pに半透鏡部M50(M33)を合わせることにより、同時多分岐にも対応することができる。

[レーザ光分岐ユニットの別の作用(第2の実施例)]
次に、図8〜図10につき、レーザ光分岐ユニット42の別の作用(第2の実施例)を説明する。上述した第1の実施例では、非同時多分岐を行うときは、基本的には、レーザ入射位置Pに回転分岐部材62の反射部M100または透過部M0のいずれかを選択的に位置合わせし、回転停止(静止)の状態でレーザ光FBを分岐させる。制御部22は、レーザ電源12およびファイバレーザ発振器10を通じてレーザ光FBを任意のタイミングで発振出力させる。
これに対して、第2の実施例では、非同時多分岐を行うときは、回転分岐部材62を持続的に回転させたまま、レーザ入射位置Pを反射部M100または透過部M0のいずれかが通過する間にファイバレーザ発振器10よりレーザ光FBを発振出力させて、レーザ光FBを所望の分岐先(図示の例では第1の分岐光路L1側もしくは第2の分岐光路L2側)に分岐させる。
図8に、第2の実施例に好適な制御部22内の機能的な構成を示す。この制御部22の構成は、第1の実施例にも適用可能である。図示のように、制御部22は、機能的には、設定部80、シーケンス制御部82、レーザ制御部84、モータ制御部86および回転位相検出部88を有している。
設定部80は、タッチパネル60より入力した各種設定値をメモリに保持し、制御部22内の各部、特にレーザ制御部84およびシーケンス制御部82に所要の設定値を与える。レーザ制御部84は、レーザ光FBのピークパワー、持続時間、波形等について設定値を基に、レーザ電源12よりレーザ発振器10内の励起LD32に供給される励起電流を制御する。シーケンス制御部82は、装置全体の動作のシーケンスないしタイミングについて設定値を基にレーザ制御部84を制御するとともに、モータ制御部86を介してレーザ光分岐ユニット42の回転分岐部材62の回転運動および回転角度を制御する。
回転位相検出部88は、ロータリエンコーダ(EC)76からの回転角度検出信号RSに基づいて、回転の1サイクルの中で回転分岐部材62の反射部M100および透過部M0がビーム入射位置Pをそれぞれ通過する第1および第2の期間T1,T2をパルス幅で表わす第1および第2の回転位相検出信号φ1,φ2(図9)を出力する。シーケンス制御部82は、これらの回転位相検出信号φ1,φ2に基づいて、非同時多分岐において分岐先を切り換えるためのタイミングを計り、レーザ電源12およびファイバレーザ発振器10を通じてパルス波形のレーザ光FBを発生させるタイミングを制御する。
図9に、図6の構成の回転分岐部材62を用いた場合に回転位相検出部88より得られる回転位相検出信号φ1,φ2のタイミングと、非同時多分岐において分岐先を切り換える態様の幾つかの例(c)〜(f)を示す。
図9の(c)は、回転分岐部材62が1回転する度毎に、第1および第2の期間T1,T2中にパルスのレーザ光FBを1ショットずつ発振出力させる場合である。この場合、第1の期間T1中にファイバレーザ発振器10より発せられたレーザ光FBは、レーザ光分岐ユニット42において回転分岐部材62の反射部M100に入射して、第1の分岐光路L1側に分岐(反射)する。また、第2の期間T2中にファイバレーザ発振器10より発せられたレーザ光FBは、レーザ光分岐ユニット42において回転分岐部材62の透過部M0に入射して、第2の分岐光路L2側に分岐(透過)する。したがって、被加工物W1,W2の各々にレーザ光FBが一定の周期Tcで繰り返し照射される。
図9の(d)は、回転分岐部材62が1回転する度毎に、第1および第2の期間T1,T2のいずれかで交互にパルスのレーザ光FBを1ショットずつ発振出力させる場合である。
図9の(e)は、回転分岐部材62が1回転する度毎に、第2の期間T2中だけパルスのレーザ光FBを1ショット発振出力させる場合である。この場合、レーザ光FBは、被加工物W2のみに一定の周期Tcで繰り返し照射される。
図9の(f)は、回転分岐部材62が1回転する度毎に、第1の期間T1中にはパルスのレーザ光FBを複数ショット(たとえば2ショット)発振出力させ、第2の期間T2中にはパルスのレーザ光FBを1ショット発振出力させる場合である。
上記のような分岐の切り換え態様(c)〜(f)は一例にすぎず、多種多様の態様が可能である。回転分岐部材62の回転速度はたとえば1ppm〜100ppmの範囲で任意に可変することが可能であり、回転サイクルの周期Tc、第1および第2の期間T1,T2を任意に制御することができる。この第2の実施例によれば、回転分岐部材62が回転し続けているので、分岐の切り換え速度を高くしても、回転軸64を支える軸受70の受ける応力は非常に小さく、軸受70にガタがこない。したがって、マルチポジション加工においては、非同時多分岐の切り換え速度を可及的に高くすることが可能であり、生産効率を大幅に向上させることができる。また、各ショット毎にレーザ光FBの特性(ピークパワー、パルス幅等)を任意に制御することも勿論可能である。
また、この第2の実施例によれば、レーザ光分岐ユニット42において回転分岐部材62の回転の始動と停止を極力少なくすることができるので、軸受70に加わる応力をより一層低減することができる。その意味では、装置の電源スイッチがオンになっている限りは、回転分岐部材62の回転運動を任意の速度で維持するのが好ましい。その場合、始めの回転始動時には回転分岐部材62の回転速度を零からゆっくりと立ち上げ、終わりの回転停止時には回転分岐部材62の回転速度をゆっくりと零に落とすことが可能であり、軸受70の負担をさらに低減することができる。

[他の実施形態または変形例]
上記の実施形態では、レーザ光分岐ユニット42において、回転分岐部材62に設ける半透鏡部M50,M33の反射率(透過率)を各領域別に固定値とした。しかし、図10に示すように、反射率(透過率)が周回(回転)方向に沿ってKA(たとえば反射率20%)からKB(たとえば反射率55%)まで連続的に変化するような半透鏡部MA-Bとすることも可能である。
上記実施形態の回転分岐部材62と較べると、スペース性、制御性、信頼性、高速性のいずれも劣るが、図11Aおよび図11Bに示すように、反射部M100、透過部M0および半透鏡部M50(MA-B)を長手方向に一列に並べて設けた短冊状の分岐部材90を直進駆動機構(図示せず)に結合し、直進駆動機構により短冊状の分岐部材90を長手方向で直進移動させる駆動機構に結合し、短冊状の分岐部材90上に設定されているレーザ入射位置(図示せず)に反射部M100、透過部M0または半透鏡部M50(MA-B)のいずれかを選択的に位置合わせして非同時多分岐または同時多分岐を行う方式も可能である。
回転分岐部材62を備える上記実施形態において、回転分岐部材62の回転角度を検出する手段としては、上記のようなロータリエンコーダ(EC)76以外に、たとえばホール素子のような他の回転センサも使用可能である。回転分岐部材62の形状は円形に限定されず、たとえば多角形であってもよい。
上記実施形態における回転分岐部材62は、非同時多分岐と同時多分岐を兼用するために、反射部M100および透過部M0だけでなく半透鏡部M50,M33も備えた。しかし、非同時多分岐用に特化して、半透鏡部を一切省いて反射部M100と透過部M0だけを有する構成も可能である。
上記実施形態においては、回転分岐部材62を周回方向で複数(たとえば4つ)の領域に分割して、それらの分割領域を反射部M100,透過部M0および半透鏡部M50,M33に用いた。しかし、図12Aおよび図12Bに示すように、回転分岐部材62の母材を機械加工品90で構成し、この機械加工品90にそれぞれ光学板片92,94,96,98からなる反射部M100,半透鏡部M50,M33および透過部M0を貼り付ける構成も可能である。ここで、機械加工品90の少なくとも透過部M0および半透鏡部M50,M33を貼り付ける場所には、透過光を通すための開口(点線で図示)が形成されている。
機械加工品90は、回転運動中にブレが生じない任意の剛体からなり、一般的にはアルミ合金等の金属材料で構成されてよい。機械加工品90の厚みは、回転運動に支障を来さなければ任意でよく(特に限定はないが)、通常は10mm以下である。また、光学板片92,94,96,98は、レーザ分野の光学部品に用いられる一般的な透明部材たとえば合成石英あるいはBK7等を母材とし、この母材の表面に誘電体多層膜(全反射膜、部分反射膜、反射防止膜等)をコーティングしており、接着または機械的な圧着により機械加工品90に固定される。必要に応じて、各光学板片92,94,96,98と機械加工品90との間に緩衝材を挿入してもよい。このように、反射部M100,透過部M0および半透鏡部M50,M33がレーザ光FBの光軸に対して垂直になるように調整して機械加工品90に貼り付けることができるので、回転運動による光軸のズレを防止することができる。なお、透過部M0においては、機械加工品90に光学板片98を貼り付けずに、図12Bに示すように開口78のままで済ますことも可能である。
上記実施形態においては、回転分岐部材62を1つだけ備えた。しかし、複数の回転分岐部材62を光学的に一列に配置する構成も可能である。その場合は、各々の回転分岐部材62における反射部・透過部・半透鏡部のレイアウトを独立に設定してよく、より多様な形態の多分岐が可能である。特に、上記第2の実施例においては、上記のように回転分岐部材62を回転させながら3分岐以上の非同時多分岐を行うことも可能である。
また、本発明のレーザ加工装置においては、レーザ光分岐ユニット42以外の各部においても、たとえばファイバレーザ発振器10を他の方式または形式のレーザ発振器(たとえばYAGレーザ発振器)に置き換えることや、レーザ入射部16およびファイバ伝送系18を省くことや、レーザ出射部20内にガルバノ・スキャナを搭載する等の変形が可能である。
本発明のレーザ加工装置は、溶接、穴あけ、切断、マーキング、トリミングなど任意のレーザ加工に使用可能である。
10 ファイバレーザ発振器
12 レーザ電源
14 レーザ分岐部
18 ファイバ伝送系
20 レーザ出射部
22 制御部
42 レーザ光分岐ユニット
62 回転分岐部材
64 回転軸
66 モータ
68 支持フレーム
70 軸受
72 ボルト
76 ロータリエンコーダ
80 設定部
82 シーケンス制御部
84 レーザ制御部
86 モータ制御部
88 回転位相検出部

Claims (15)

  1. レーザ加工用のレーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐装置であって、
    回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、
    前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構と、
    前記レーザ光を前記第1の分岐光路側に分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側に分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する制御部と
    を有するレーザ光分岐装置。
  2. レーザ加工用のレーザ光を同時または非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐装置であって、
    回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部と、前記反射部および前記透過部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の一部を前記第1の分岐光路側へ反射させると同時に前記レーザ光の残部を前記第2の分岐光路側へ透過させる半透鏡部とを一体的に有する回転分岐部材と、
    前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構と、
    前記レーザ光を前記第1の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第1および第2の分岐光路側に同時に分岐させるときは、前記半透鏡部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する制御部と
    を有するレーザ光分岐装置。
  3. 前記半透鏡部は、前記レーザ光の波長に対する反射率および透過率が周回方向で連続的に変化するコーティング膜を有する、請求項2に記載のレーザ光分岐装置。
  4. 前記透過部は、前記レーザ光を通すための開口部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ光分岐装置。
  5. 前記制御部は、前記回転分岐部材の回転角度を検出する回転検出部を有し、前記回転検出部の出力信号をフィードバックして前記回転分岐部材の回転角度を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレーザ光分岐装置。
  6. 前記回転分岐部材は円形の板体であり、その円の中心に前記回転中心が設けられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーザ光分岐装置。
  7. 前記回転機構は、モータと、前記回転軸を回転可能に支持する軸受とを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のレーザ光分岐装置。
  8. レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、
    前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、
    前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、
    前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、
    前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、
    前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部と
    を具備し、
    前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を所定のビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を前記ビーム入射位置で前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、
    前記制御部は、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側に分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側に分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を介して前記回転分岐部材の回転角度を制御する回転制御部を有する、
    レーザ加工装置。
  9. レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、
    前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、
    前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、
    前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、
    前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、
    前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部と
    を具備し、
    前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、所定のビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の全部または大部分を前記第2の分岐光路側へ透過させる透過部と、前記反射部および前記透過部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記ビーム入射位置で前記レーザ光の一部を前記第1の分岐光路側へ反射させると同時に前記レーザ光の残部を前記第2の分岐光路側へ透過させる半透鏡部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、
    前記制御部は、前記レーザ光を前記第1の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記反射部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第2の分岐光路側のみに分岐させるときは、前記透過部を前記ビーム入射位置に合わせ、前記レーザ光を前記第1および第2の分岐光路側に同時に分岐させるときは、前記半透鏡部を前記ビーム入射位置に合わせるように、前記回転機構を通じて前記回転分岐部材の回転角度を制御する回転制御部を有する、
    レーザ加工装置。
  10. 前記半透鏡部は、前記レーザ光の波長に対する反射率および透過率が周回方向で連続的に変化するコーティング膜を有する、請求項9に記載のレーザ加工装置。
  11. レーザ加工用のレーザ光を発振出力するレーザ発振部と、
    前記レーザ発振部にレーザ発振用の電力を供給するレーザ電源と、
    前記レーザ発振部からの前記レーザ光を非同時に第1および第2の分岐光路に分岐させるためのレーザ光分岐ユニットと、
    前記第1の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第1の加工ポイントに向けて集光照射する第1のレーザ出射部と、
    前記第2の分岐光路に分岐された前記レーザ光を第2の加工ポイントに向けて集光照射する第2のレーザ出射部と、
    前記レーザ電源および前記レーザ光分岐部を制御する制御部と
    を具備し、
    前記レーザ光分岐ユニットは、回転中心と、前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を所定のビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ反射させる反射部と、前記反射部と周回方向に並んで前記回転中心の径方向外側に設けられ、前記レーザ発振部からの前記レーザ光の全部または大部分を前記ビーム入射位置で前記第1の分岐光路側へ透過させる透過部とを一体的に有する回転分岐部材と、前記回転分岐部材の回転中心に結合された回転軸を有し、前記回転軸を介して前記回転分岐部材を回転させる回転機構とを有し、
    前記制御部は、前記回転分岐部材の回転角度を検出する回転検出部を有し、前記レーザ光分岐部を制御して前記回転分岐部材を任意の回転速度で回転させながら、前記回転検出部の出力信号に基づいて、回転サイクルにおいて前記反射部が前記ビーム入射位置を通過する第1の期間と、前記透過部が前記ビーム入射位置を通過する第2の期間とをモニタし、前記第1の分岐光路側に分岐させるべき前記レーザ光については、前記レーザ電源を通じて前記レーザ発振部より前記第1の期間中に発振出力させ、前記第2の分岐光路側へ分岐させるべき前記レーザ光については、前記レーザ電源を通じて前記レーザ発振部より前記第2の期間中に発振出力させる、
    レーザ加工装置。
  12. 前記透過部は、前記レーザ光を通すための開口部を有する、請求項8〜11のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  13. 前記制御部は、前記回転分岐部材の回転角度を検出する回転検出部を有し、前記回転検出部の出力信号をフィードバックして前記回転分岐部材の回転角度を制御する、請求項8〜11のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  14. 前記回転分岐部材は円形の板体であり、その円の中心に前記回転中心が設けられる、請求項8〜13のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  15. 前記回転機構は、モータと、前記回転軸を回転可能に支持する軸受とを有する、請求項8〜14のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
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