JP2014064137A - 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス - Google Patents

圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2014064137A
JP2014064137A JP2012207420A JP2012207420A JP2014064137A JP 2014064137 A JP2014064137 A JP 2014064137A JP 2012207420 A JP2012207420 A JP 2012207420A JP 2012207420 A JP2012207420 A JP 2012207420A JP 2014064137 A JP2014064137 A JP 2014064137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating piece
package
adhesive
piezoelectric vibrating
spare
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012207420A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Nakanishi
健太郎 中西
Shota Sasaki
将太 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP2012207420A priority Critical patent/JP2014064137A/ja
Publication of JP2014064137A publication Critical patent/JP2014064137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】圧電振動デバイスの製造段階で圧電振動片の片持ち支持側をその水平姿勢を保持した状態で導電性接着材で接着パッド上に接合されるようにする。
【解決手段】パッケージ20は、水晶振動片24を、その長辺方向一端を片持ち支持した状態で収容するための凹部を有し、凹部の内底面に圧電振動片の片持ち支持側が導電性接着材により接合される一対の接着パッド22a,22bと、圧電振動片の長辺方向他端側の下面に位置する主枕部23とを備え、各接着パッドに近接した位置に、導電性接着材が熱硬化する前の段階で圧電振動片の片持ち支持側を水平姿勢の状態に支持する少なくとも一対の予備枕部25a,25bを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器等に用いられるもので圧電振動片を片持ち支持の状態で収納する圧電振動デバイス用パッケージおよびこれを用いた圧電振動デバイスに関するものである。
図11〜図15を参照して従来のパッケージを用いた圧電振動デバイスを説明する。この圧電振動デバイスは、圧電振動片を水晶振動片に適用している。図11および図12に示すように、この圧電振動デバイス1は、端部が面取り加工された平面視矩形状の水晶振動片2の長辺側の一端を、凹部3を有するパッケージ4内の内底面4aに形成された一対の接着パッド5a,5b上に導電性接着材6a,6bを介して片持ち支持している。
水晶振動片2の自由端側は、導電性接着材6a,6bの熱収縮によって持ち上げられて、水晶振動片2の裏面の最厚肉部となる中央領域2aはパッケージ4の内底面4aとは離間した状態となっている。前記凹部3は、パッケージ4の周部4bの上面に矩形状の蓋体7がロウ材等の封止材8を介して雰囲気加熱で接合されることによって気密封止される。
水晶振動片2として一般的に使用されるATカット水晶板は、水晶板の厚みと発振周波数とが反比例の関係にあり、低周波になるほど水晶板の厚みが厚くなる。低周波帯のATカット水晶板では、表裏面の中央領域に励振電極10(図11のみ図示)が形成され、その励振電極10は引出電極11(図11のみ図示)により端部に引き出され、これにより励振電極10下に振動エネルギーを閉じ込める。
ここで、パッケージ4の小型および低背化により、水晶振動片2の裏面中央領域2aとパッケージ4の内底面4aとの間隙が狭いので、外部衝撃を受けた際に、水晶振動片2の自由端側が変位して、水晶振動片2の裏面中央領域2aとパッケージ4の内底面4aとが接触し、励振電極10に傷が付いたり、発振停止等の不具合が発生したりする虞がある。そのため、水晶振動片10の自由端側近傍の下方に突起状の枕部12が形成されている。
しかし、圧電振動デバイスの一層の小型化および低背化に伴い、前記枕部12だけでは、前記接触を防止することが困難となってきたため、従来では、前記一対の接着パッド5a,5bに近接した位置に、接着パッド5a,5bと同一厚みか薄い厚みの枕部13を形成し、外部衝撃が加わった際には、図13の点線円内に示すように、枕部13により水晶振動片2の裏面中央領域2aとパッケージ4の内底面4aとの接触を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−55480号公報
上記特許文献1のパッケージ4の構造では、パッケージ4内の内底面4aの接着パッド5a,5b上に導電性接着材6a,6bにより水晶振動片2の長辺側一端の片持ち支持側を接合する製造段階で以下の課題がある。
すなわち、従来では、製造段階において、導電性接着材6a,6bが熱硬化して熱収縮することを利用して、水晶振動片2の自由端側を持ち上げ、これにより水晶振動片2の裏面中央領域2aをパッケージ4の内底面4aから離間するようにしている。
しかしながら、導電性接着材6a,6bは熱硬化前では、流動性を有するので、水晶振動片2の長辺方向では、長辺方向両側の枕部12,13により、図14に示すように姿勢が安定しているものの、図15に示すように、水晶振動片2の長辺方向一端の片持ち支持側が、水平仮想線L4に対して短辺方向に傾斜した傾斜仮想線L4´で示すように傾斜した状態で導電性接着材6a,6bが熱硬化して接着パッド5a,5bに接続されてしまう虞がある。
このように、水晶振動片2の片持ち支持側がパッケージ4内で前記傾斜した状態で接着パッド5a,5bに接合されてしまうと、水晶振動片2が励振電極10が形成される中央領域で機械的に振動する際に水晶振動片2全体における機械的な振動バランスが悪化して、その振動特性に悪影響を及ぼしてしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、圧電振動デバイスの製造段階で圧電振動片の片持ち支持側を導電性接着材により接着パッド上に接合する際において、前記片持ち支持側を水平姿勢を保持させた状態で前記接合を可能とすることで、圧電振動片全体の機械的な振動バランスが良好で、その振動特性を向上させることができるパッケージおよびそれを用いた圧電振動デバイスを提供することを目的とする。
本発明にかかるパッケージは、平面視略矩形状の圧電振動片を、その長辺方向一端を片持ち支持した状態で収容するための凹部を有し、前記凹部の内底面に前記圧電振動片の前記片持ち支持側が導電性接着材により接合される一対の接着パッドと、前記圧電振動片の長辺方向他端側の下面に位置する主枕部とを備えた平面視矩形状のパッケージにおいて、
前記凹部内底面の前記各接着パッドに近接した位置で、前記導電性接着材が熱硬化する前の段階で前記圧電振動片の片持ち支持側を水平姿勢の状態に支持する少なくとも一対の予備枕部を備えた、ことを特徴とする。
なお、前記「近接」とは接着パッドと予備枕部とが離間している状態で近い位置にあること、接着パッドと予備枕部とが離間せずに接触している状態も含む。
また、予備枕部の形成個数は、2つに限定されず、それ以上の個数の場合も含む。
好ましい態様は、前記各予備枕部の厚みを、前記各接着パッドの厚みよりも厚く且つ互いに厚みが同じとする。好ましくは、前記各予備枕部の厚みは、前記各接着パッドの厚みの2倍以上である。
好ましい態様は、前記各接着パッドが、タングステンメタライズ処理層と、ニッケルメッキ層と、金メッキ処理層とがこの順序で形成され、前記主枕部と前記各予備枕部が、タングステンメタライズ処理層の単層または複数の層で形成されている。この場合、前記主枕部および各予備枕部は、絶縁材料で形成された層であってもよい。
好ましい態様は、前記圧電振動片が少なくとも長辺端部が面取り加工された平面視略矩形状の圧電振動片である。
なお、前記圧電振動片は、表裏両面が凸レンズ状(バイ・コンベックス形状)や、片面が凸レンズ状(プラノ・コンベックス形状)となるように加工された圧電振動片にも適用することができる。
好ましい態様は、前記圧電振動片の発振周波数は、7MHz〜12MHzの低周波帯であり、より好ましくは、8MHz付近の低周波帯である。
好ましい態様は、前記各予備枕部が、前記凹部内底面の短辺方向中央に対して対称位置に設ける。
好ましい態様は、前記各予備枕部において前記凹部の内底面の短辺方向で対向する端面それぞれから該内底面の長辺方向に延出する一対の仮想線の間の領域内に前記主枕部を設ける。
好ましい態様は、前記各予備枕部を、前記各予備枕部を、前記各接着パッド上から流動状態で流出する前記導電性接着材を堰き止める堰き止め部材とする。より好ましくは、前記接着パッドから離間してこれらの間に導電性接着剤が流入するスペースを形成し、前記導電性接着剤が熱硬化する前の状態で流動性を有して前記各接着パッド上から流出するときは、当該導電性接着剤を前記スペースに流出させると共に前記予備枕部により堰き止める。
好ましい態様は、前記圧電振動片が、ATカットの水晶振動片である。
本発明にかかる圧電振動デバイスは、前記パッケージと、前記パッケージ内の凹部内底面に設けた前記各接着パッド上に導電性接着材により接合された圧電振動片と、を備えることを特徴とする。
本発明のパッケージによれば、圧電振動デバイスの製造段階で圧電振動片の片持ち支持側を水平姿勢を保持した状態で導電性接着材で接着パッド上に接合することができ、当該パッケージに圧電振動片を振動特性に優れた状態で収納することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るパッケージの蓋無し状態での平面図である。 図2は図1のA−A線に沿うパッケージの長辺方向断面図である。 図3は水晶振動片を収納した状態のパッケージの長辺方向断面図である。 図4は図3のB−B線に沿うパッケージの短辺方向断面図である。 図5は図1のパッケージの接着パッド上に水晶振動片を搭載する場合において導電性接着材が熱硬化する前のパッケージの長辺方向断面図である。 図6は図5において導電性接着材が熱硬化した後のパッケージの長辺方向断面図である。 図7は図1のパッケージ内の接着パッド上の導電性接着材の挙動の説明に供する部分拡大平面図である。 図8は図7に対応し接着パッド上の導電性接着材の挙動の説明に供する部分拡大平面図である。 図9は図1に示すパッケージを用いた水晶振動デバイスの蓋体無しの状態での平面図である。 図10は前記蓋体有りの状態での図9のC−C線に沿う水晶振動デバイスの長辺方向断面図である。 図11は従来のパッケージを用いた水晶振動デバイスの蓋無し状態での平面図である。 図12は図11のD−D線に沿う水晶振動デバイスの長辺方向断面図である。 図13は図11に示す従来のパッケージ内の枕部上に搭載された水晶振動片の搭載状況の説明に供する断面図である。 図14はパッケージの接着パッド上に水晶振動片片が導電性接着材で接合された状態を示す断面図である。 図15は図11のE−E線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
この実施形態では、圧電振動片として、水晶振動片を例に挙げて説明する。したがって圧電振動デバイスの一例として水晶振動デバイスを説明する。
図1および図2を参照して本発明の一実施形態に係るパッケージを説明する。図1は、パッケージの蓋無し状態での平面図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
本実施形態のパッケージ20は、アルミナセラミックグリーンシートを積層することにより、底部20aと、この底部20aの四周に枠状に立設する周部20bとから平面視矩形状に構成され、また、底部20aと周部20bとで囲まれた凹部21を有する。
凹部21の内底面21a(底部20aの上面)の長辺方向一端側には、短辺方向に一対の第1、第2の接着パッド22a,22bが並列して形成されている。
第1の接着パッド22aは、円CL内に拡大して示すように、凹部21の内底面21aにタングステンメタライズ処理層22a1が施され、その上部にニッケルメッキ層22a2が形成され、さらにその上部に金メッキ処理層22a3が形成されている。第2の接着パッド22bも同様である。
ただし、これら第1、第2の接着パッド22a,22bは、上記金属に限定されるものではなく、また、上記した層構成に限定されない。
第1、第2の接着パッド22a,22bは、底部20aの下面に形成されている外部接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。第1、第2の接着パッド22a,22bの内底面21aからの厚みは、H1である。
凹部21の内底面21aにおいて、その長辺方向他端側に、短辺方向中央に導電性材料から成る直方体状の突起物である主枕部23が形成されている。この主枕部23は、タングステンメタライズ層が2層、積層されることによって形成されており、第1、第2の接着パッド22a,22bの厚みH1の2倍の厚みH3を有している。
凹部21の内底面21aにおいて、第1、第2の接着パッド22a,22bそれぞれに近接した位置に、第1、第2の予備枕部25a,25bが形成される。
これら第1、第2の予備枕部25a,25bは、主枕部23と同様、タングステンメタライズ層が2層、積層されることによって形成されており、第1、第2の接着パッド22a,22bの厚みの2倍の厚みH2(=H3)を有している。ただし、これら主枕部12および第1、第2の予備枕部25a,25bは、上記金属に限定されるものではなく、また、上記した層構成に限定されない。なお、前記タングステン以外としては、モリブデン等の導体があり、さらに、その他として、金属酸化物、樹脂材でも使用することが可能である。
第1、第2の接着パッド22a,22bおよび第1、第2の予備枕部25a,25bは、それぞれ、凹部21の内底面21aの短辺方向中央を長辺方向に延出する仮想線L1に対して短辺方向において対称位置に設ける。
また、第1、第2の接着パッド22a,22bは、長辺方向幅a1、短辺方向幅a2であり、第1、第2の予備枕部25a,25bは長辺方向幅b1、短辺方向幅b2である。この場合、前記幅の関係は、幅a1は幅b1より大きくするのが好ましいが、同等であってもよい。幅a2は幅b2より小さくするのが好ましいが、同等であってもよい。
そして、第1、第2の接着パッド22a,22bの短辺方向で対向する端面間の距離c1は第1、第2の予備枕部25a,25bの短辺方向で対向する端面端面間の距離c2より小さいか、または同等である。
さらに、第1、第2の接着パッド22a,22bと第1、第2の予備枕部25a,25bは、長辺方向において距離dで離間していることで、これら両者の間にスペースが設けられる。ただし、第1、第2の接着パッド22a,22bと第1、第2の予備枕部25a,25bとが離間していることに限定されず、接触してもよい。
なお、第1、第2の予備枕部25a,25bは、前記対称位置それぞれに1個ずつになっているが、個数は1個に限定されず、2個以上ずつでもよい。
第1、第2の予備枕部25a,25bの内底面21aからの厚みH2(=H3)は、第1、第2の接着パッド22a,22b厚みH1より大きく、2倍以上が好ましい。また、第1、第2の予備枕部25a,25bの互いの厚みはH2で同じである。
また、第1、第2の予備枕部25a,25bは、内底面21aにおける短辺方向で対向する端面それぞれから該内底面21aの長辺方向に平行に延出する一対の仮想線L2,L3の間の領域内に主枕部23が設けられる。
なお、主枕部12および第1、第2の予備枕部25a,25bは、水晶振動片24をパッケージ20内部に収容した際に、破線で示す水晶振動片24の表裏面に形成される励振電極(図示せず)や引出電極(図示せず)とは平面視で重ならないような位置に設けられる。
なお、これら電極の一部が主枕部23や第1、第2の予備枕部25a,25bと平面視で重なる場合は、主枕部23や第1、第2の予備枕部25a,25bは絶縁材で形成してもよい。
これは水晶振動片24をパッケージ20内部に収容した際に、主枕部23や第1、第2の予備枕部25a,25bと水晶振動片24の電極とが接触している場合や、定常状態では離間していても外的衝撃によって接触してしまう場合の電荷移動を防止するためである。
電荷の移動を防止することで、不要な容量の発生を抑制でき、結果として周波数変化を抑制することができる。ただし、主枕部23や第1、第2の予備枕部25a,25bを導電性材料によって形成した場合であっても、それらの最上層を絶縁性材料で被覆すれば、主枕部23や第1、第2の予備枕部25a,25bと水晶振動片24の電極との接触時の電荷移動を防止することは可能である。
以上の構成を有するパッケージ20においては、パッケージ20内の第1、第2の接着パッド22a,22b上に水晶振動片24の長辺方向一端側である片持ち支持側の下面を搭載し、この搭載した前記片持ち支持側の下面を導電性接着材26a,26bにより接合する製造段階において、導電性接着材26a,26bは、前記接合のため熱硬化する前までは流動性を有している。
導電性接着材26a,26bは、例えばシリコン系等の接着剤と、溶剤と、銀等の金属フィラーとを混合してペースト状となって流動性を有する接着材であり、ディスペンサー等の塗布機械やその他により塗布されるようになっており、所定温度以上に加熱すると、熱硬化し、この熱硬化により前記接合を行うことができるようになっている。
このように導電性接着材26a,26bが流動性を有しているときは、図3(パッケージ20の長辺方向断面図)および図4(図3のB−B線断面図)に示すように、水晶振動片24は、その長辺方向片持ち支持側の下面と自由端側の下面とのいずれもが、同じ厚みH2,H3の第1、第2の予備枕部25a,25b上と主枕部12上とに跨った状態で搭載されている。
その結果、水晶振動片24の片持ち支持側の下面は、導電性接着材26a,26bが熱硬化前で流動性があっても、第1、第2の予備枕部25a,25bにより、短辺方向に傾斜することなく、水平姿勢の状態に保持される。
そして、この水平姿勢の状態で水晶振動片24の片持ち支持側の下面が導電性接着材26a,26bが熱硬化して第1、第2の接着パッド22a,22b上に接合されると、水晶振動片2の自由端側の下面は、導電性接着材26a,26bの熱収縮応力の作用により主枕部23から図5の状態から図6の状態に持ち上げられる。これにより、水晶振動片24は、短辺方向には傾斜することなく、水平姿勢の状態に保持され、長辺方向には自由端側が持ち上げられた状態で片持ち支持されることとなり、好ましい振動特性を発現することができる。この場合、水晶振動片24の片持ち支持側の下面においては、導電性接着材26a,26bに対して第1、第2の予備枕部25a,25bが近接した相対位置関係にあるために、この第1、第2の予備枕部25a,25bを、水晶振動片24の自由端側が導電性接着材26a,26bの熱収縮により長辺方向に持ち上げられる際の支点として機能させることができる。その結果、水晶振動片24の自由端側は導電性接着材26a,26bの熱収縮に際しては長辺方向に容易に持ち上げられる。
なお、導電性接着材26a,26bは、熱硬化する前は、図7(導電性接着材26a側として、導電性接着材26a、第1の接着パッド22a、第1の予備枕部25aは、図7に示さず、導電性接着材26b側のみ示すが、導電性接着材26a側も同様である。)に示すように、第1、第2の接着パッド22a,22b上から、図中矢印のように第1、第2の予備枕部25a,25bの方へ流動していくが、第1、第2の予備枕部25a,25bは、図8に示すように、その流動する導電性接着材26a,26bを堰き止める堰き止め部材として機能することができる。
なお、第1、第2の予備枕部25a,25bと導電性接着材26a,26bとの間の前記スペースを導電性接着剤が流入するスペースS1となし、導電性接着材26a,26bが熱硬化する前の状態で流動性を有して前記第1、第2の接着パッド22a,22b上から流出するときは、当該導電性接着材26a,26bをスペースS1に流出させると共に第1、第2の予備枕部25a,25bを堰き止め部材としてもよい。
この場合、第1、第2の予備枕部25a,25bと導電性接着材26a,26bとの間にスペースS1がなくて、これらが接触しているときでも、第1、第2の予備枕部25a,25bは前記堰き止め部材として機能することができる。
これにより、導電性接着材26a,26bが流動して水晶振動片24の下面側の電極に接合されて、圧電振動片4の振動特性に悪影響を及ぼす虞がなくなる。
なお、主枕部12は、外部衝撃が加わった際に、水晶振動片24の自由端側が下方に変位して水晶振動片24の裏面の最厚肉部となる中央領域が凹部21の内底面21aに接触することを防止する機能を有する。
図9は本実施形態のパッケージ20を用いた水晶振動デバイスの蓋体無しの状態での平面図であり、図10は前記蓋体有りの状態での図9のC−C線に沿う水晶振動デバイスの長辺方向断面図である。これらの図において、図1〜図8と対応する部分には同一の符号を付している。
図9および図10に示す水晶振動デバイス27は、パッケージ20と、このパッケージ20の第1、第2の接着パッド22a,22b上に搭載された水晶振動片24とを備える。パッケージ20は、その周壁20bの上面にシールガラス等の接合材28を介して蓋体29が接合されることにより、その凹部21が気密封止されている。水晶振動片24の励振電極24aおよび引出電極24bは、図9にのみ示す。
水晶振動デバイス27は、水晶振動片24が全体として水平姿勢の状態でパッケージ20内部に搭載されているので、振動特性に優れたものとなる。
上述の実施形態では、圧電振動片として水晶片を用いた水晶振動片に適用して説明したが、本発明は、水晶以外のタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電材料からなる圧電振動片を用いた場合にも適用できるものである。
なお、実施形態の水晶振動片24は、表裏両面が凸レンズ状(バイ・コンベックス形状)であったが、片面が凸レンズ状(プラノ・コンベックス形状)となるように加工された水晶振動片にも適用することができる。この場合、本実施形態ではメサ型や逆メサ型の水晶振動片に限らず、他の型の水晶振動片にも適用することができる。
なお、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々適宜に変更可能である。
20 パッケージ
21 凹部
22a,22b 接着パッド
23 主枕部
24 水晶振動片(圧電振動片)
25a,25b 予備枕部
26a,26b 導電性接着材

Claims (11)

  1. 平面視略矩形状の圧電振動片を、その長辺方向一端を片持ち支持した状態で収容するための凹部を有し、前記凹部の内底面に、前記圧電振動片の前記片持ち支持側が導電性接着材により接合される一対の接着パッドと、前記圧電振動片の長辺方向他端側の下面に位置する主枕部とを備えた平面視矩形状のパッケージにおいて、
    前記凹部の内底面の前記各接着パッドに近接した位置で、前記導電性接着材が熱硬化する前の段階で前記圧電振動片の片持ち支持側を水平姿勢の状態に支持する少なくとも一対の予備枕部を備えた、ことを特徴とするパッケージ。
  2. 前記各予備枕部の厚みを、前記各接着パッドの厚みよりも厚く且つ互いに厚みを同じとした請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記各接着パッドを、タングステンメタライズ処理層と、ニッケルメッキ層と、金メッキ処理層とをこの順序で形成したものとし、前記主枕部と前記各予備枕部とを、タングステンメタライズ処理層の単層または複数の層で形成したものとした、請求項1または2に記載のパッケージ。
  4. 前記圧電振動片が、少なくとも長辺端部が面取り加工された平面視略矩形状の圧電振動片である請求項1ないし3のいずれかに記載のパッケージ。
  5. 前記圧電振動片の発振周波数は、7MHz〜12MHzの低周波帯である、請求項1ないし4のいずれかに記載のパッケージ。
  6. 前記各予備枕部を、前記凹部内底面の短辺方向中央に対して対称位置に設けた、請求項1ないし5のいずれかに記載のパッケージ。
  7. 前記各予備枕部において前記凹部の内底面の短辺方向で対向する端面それぞれから該内底面の長辺方向に延出する一対の仮想線の間の領域内に前記主枕部を設けた請求項6に記載のパッケージ。
  8. 前記各予備枕部を、前記各接着パッド上から流動状態で流出する前記導電性接着材を堰き止める堰き止め部材とした、請求項1ないし7のいずれかに記載のパッケージ。
  9. 前記接着パッドから離間してこれらの間に導電性接着剤が流入するスペースを形成し、前記導電性接着剤が熱硬化する前の状態で流動性を有して前記各接着パッド上から流出するときは、当該導電性接着剤を前記スペースに流出させると共に前記予備枕部を前記堰き止め部材として堰き止める、請求項8に記載のパッケージ
  10. 前記圧電振動片が、ATカットの水晶振動片である請求項1ないし9のいずれかに記載のパッケージ。
  11. 前記請求項1ないし10のいずれかに記載のパッケージと、
    前記パッケージ内の前記凹部内底面に設けた前記各接着パッド上に導電性接着材により接合された圧電振動片と、
    を備えることを特徴とする圧電振動デバイス。
JP2012207420A 2012-09-20 2012-09-20 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス Pending JP2014064137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207420A JP2014064137A (ja) 2012-09-20 2012-09-20 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207420A JP2014064137A (ja) 2012-09-20 2012-09-20 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014064137A true JP2014064137A (ja) 2014-04-10

Family

ID=50619001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012207420A Pending JP2014064137A (ja) 2012-09-20 2012-09-20 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014064137A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033378A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 日本電波工業株式会社 水晶デバイス

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0546115U (ja) * 1991-11-12 1993-06-18 株式会社大真空 表面実装型水晶振動子
JPH0711028U (ja) * 1993-07-22 1995-02-14 株式会社大真空 表面実装型圧電振動子
JPH1022776A (ja) * 1996-07-03 1998-01-23 Seiko Epson Corp 圧電振動子
JPH1127084A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Kyocera Corp 水晶振動子
JP2001102891A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Kyocera Corp 圧電デバイス
JP2004112420A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装水晶振動子
JP2008035303A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイスの製造方法
JP2008131167A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Epson Toyocom Corp 圧電デバイスのパッケージ構造及び圧電デバイス
JP2009124688A (ja) * 2007-10-22 2009-06-04 Daishinku Corp 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス
JP2010109879A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイス
JP2012090083A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Seiko Epson Corp 振動デバイス及び電子機器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0546115U (ja) * 1991-11-12 1993-06-18 株式会社大真空 表面実装型水晶振動子
JPH0711028U (ja) * 1993-07-22 1995-02-14 株式会社大真空 表面実装型圧電振動子
JPH1022776A (ja) * 1996-07-03 1998-01-23 Seiko Epson Corp 圧電振動子
JPH1127084A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Kyocera Corp 水晶振動子
JP2001102891A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Kyocera Corp 圧電デバイス
JP2004112420A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装水晶振動子
JP2008035303A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイスの製造方法
JP2008131167A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Epson Toyocom Corp 圧電デバイスのパッケージ構造及び圧電デバイス
JP2009124688A (ja) * 2007-10-22 2009-06-04 Daishinku Corp 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス
JP2010109879A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイス
JP2012090083A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Seiko Epson Corp 振動デバイス及び電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033378A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 日本電波工業株式会社 水晶デバイス
JP7028579B2 (ja) 2017-08-08 2022-03-02 日本電波工業株式会社 水晶デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5396795B2 (ja) 圧電振動デバイス
JP6547825B2 (ja) 圧電振動デバイス
JP2008218951A (ja) コンベックス型の圧電デバイス
JP6252209B2 (ja) 圧電振動片および当該圧電振動片を用いた圧電デバイス
JP2008131549A (ja) 水晶振動デバイス
JP3864417B2 (ja) 電子部品用パッケージ
JP2014064137A (ja) 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス
JP6015010B2 (ja) 振動素子、振動子、発振器および電子機器
JP4730419B2 (ja) 圧電発振器の製造方法
JP4730418B2 (ja) 圧電発振器
JP2014086842A (ja) 圧電振動デバイス
JP2008278110A (ja) 圧電発振器
JP2011182155A (ja) 圧電デバイスと圧電デバイスの製造方法
JP2010166626A (ja) 圧電デバイス
JP5018852B2 (ja) 圧電デバイスの製造方法
JP2019122019A (ja) 圧電振動デバイス
JP6527033B2 (ja) 水晶デバイス
JP6513964B2 (ja) 水晶デバイス
JP2009055480A (ja) 圧電振動デバイス用パッケージおよび圧電振動デバイス
JP2015142098A (ja) 圧電デバイス用パッケージ及び圧電デバイス
JP6538401B2 (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP2012010128A (ja) 圧電振動片及び圧電デバイス
JP2011233977A (ja) 圧電発振器
JP2010273006A (ja) 振動デバイス
JP2019068152A (ja) 圧電振動デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170509