JP2014063941A - 多結晶シリコン膜の検査方法及びその装置 - Google Patents

多結晶シリコン膜の検査方法及びその装置 Download PDF

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剛 村松
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康裕 吉武
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Abstract

【課題】ライン状のエキシマレーザでアニールした多結晶シリコン膜を撮像して得た画像から、アニール時のエキシマレーザのエネルギの過不足を判定することを可能にする。
【解決手段】線状に成形されたエキシマレーザを用いたレーザアニール処理により表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に光を照射し、この光が照射された多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を撮像し、この撮像して得た1次回折光の像を処理して多結晶シリコン膜の画像を形成し、線状に成形されたエキシマレーザを用いて適正なレーザエネルギでこのエネルギの変動がない状態で多結晶シリコン膜をアニールしたときにこのアニールした多結晶シリコン膜の1次回折像を撮像して得られるであろう基準となる画像を作成し、形成した多結晶シリコン膜の画像と作成した基準となる画像との差画像を作成し、この作成した差画像を画面上に表示するようにした。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板上に形成したアモルファスシリコン膜をレーザアニールにより多結晶化させた多結晶シリコン膜の結晶の状態を検査する多結晶シリコン膜の検査方法及びその装置に関する。
液晶表示素子や有機EL素子などに用いられる薄膜トランジスタ(TFT)は、高速な
動作を確保するために、基板上に形成したアモルファスシリコンの一部をエキシマレーザ
で低温アニールすることにより多結晶化した領域に形成されている。
このように、アモルファスシリコンの一部をエキシマレーザで低温アニールして多結晶
化させる場合、均一に多結晶化させることが求められるが、実際には、レーザ光源の変動
の影響により結晶にばらつきが生じてしまう場合がある。
そこで、このシリコン結晶のばらつきの発生状態を監視する方法として、特許文献1に
は、パルスレーザを半導体膜に照射してレーザアニールを行うとともにレーザ照射領域に
検査光を照射し、照射した検査光による基板からの反射光を検出し、この反射光の強度変
化から半導体膜の結晶化の状態を確認することが記載されている。
また、特許文献2には、レーザを照射前の非晶質シリコンに検査光を照射してその反射
光又は透過光を検出しておき、レーザを非晶質シリコンに照射中にも検査光を照射してそ
の反射光又は透過光を検出し、レーザ照射前とレーザ照射中の反射光又は透過光の強度の
差が最大になったときからレーザ照射前の反射光又は透過光の強度に戻るまでの経過時間
を検出して、レーザアニールの状態を監視することが記載されている。
更に、特許文献3には、基板上に形成された非晶質シリコンをエキシマレーザアニール
により多結晶シリコンに変化させた領域に可視光を基板表面に対して10−85度の方向
から照射し、照射と同じ角度の範囲に接地したカメラで反射光を検出し、この反射光の変
化から結晶表面の突起の配置の状態を検査することが記載されている。
更に、特許文献4には、アモルファスシリコン膜にエキシマレーザを照射して形成した
多結晶シリコン膜に検査光を照射して多結晶シリコン膜からの回折光を回折光検出器
でモニタリングし、多結晶シリコン膜の結晶性が高い規則的な微細凹凸構造の領域から
発生した回折光の強度が結晶性の低い領域からの回折・散乱光の強度に比べて高いことを
利用して、多結晶シリコン膜の状態を検査することが記載されている。
更に、特許文献5には、アモルファスシリコン膜にエキシマレーザを照射して形成した多結晶シリコン膜に基板の裏面からレーザを照射して、基板の表面側で発生した1次回折光を検出して、多結晶シリコン膜の結晶の状態を検査する装置とその方法について記載されている。
特開2002−305146号公報 特開平10−144621号公報 特開2006−19408号公報 特開2001−308009号公報 特開2011−192785号公報
液晶表示素子や有機EL素子などに用いられる薄膜トランジスタ(TFT)は、高速な動作を確保するために、基板上に形成したアモルファスシリコンの薄膜の一部にエキシマレーザを照射してアニールすることにより多結晶化した領域に形成される。
このエキシマレーザを照射しアニールして形成した多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)の表面には、微細な凹凸がある周期で発生することが知られている。そして、この微細な突起は、多結晶シリコン膜の結晶性の度合いを反映しており、結晶状態が均一な(多結晶粒径がそろっている)多結晶シリコン膜の表面には微細な凹凸がある規則性をもって周期的に形成され、結晶状態の均一性が低い(多結晶粒径が不ぞろいな)多結晶シリコン膜の表面には微細な凹凸が不規則に形成されることが知られている。
また、表示画面サイズの大型化に伴い基板サイズも大型化しているが、この比較的大きなサイズの基板にエキシマレーザを照射してアモルファスシリコン薄膜を効率よくアニールするために、光源から発射されたエキシマレーザをライン状に成形して基板上を走査する方法が採用されている。このとき、ライン状に成形したエキシマレーザにライン状の長手方向に沿って輝度の分布があると、又、アニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動すると、このエキシマレーザでアニールされて形成される多結晶シリコン膜の結晶の成長の仕方に影響を与え、基板上に形成される多結晶シリコン膜の結晶の粒径に分布が発生してしまう。
このような結晶の状態が反射光に反映される多結晶シリコン膜の表面状態を検査する方法として、特許文献1にはレーザアニールした領域に照射した光の反射光の強度変化から半導体膜の結晶化の状態を確認することが記載されている。しかし特許文献1には、ライン状に成形したエキシマレーザでアニールしたときに、エキシマレーザの長手方向の輝度の分布、又はアニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動することに起因して多結晶シリコン膜の結晶粒径に分布が発生することについては考慮されていない。
また、特許文献2には、レーザアニール中のレーザ照射領域からの反射光をアニール前の反射光と比較してアニールの進行状態をモニタするものであって、特許文献1と同様に、ライン状に成形したエキシマレーザでアニールしたときに、エキシマレーザの長手方向の輝度の分布、又はアニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動することに起因して多結晶シリコン膜の結晶粒径に分布が発生することについては考慮されていない。
また、特許文献3には、レーザアニールによって形成される多結晶シリコン膜表面の突起の配置により反射する光の変化によって多結晶シリコンの結晶の品質を検査することが記載されているが、特許文献1及び2と同様に、ライン状に成形したエキシマレーザでアニールしたときに、エキシマレーザの長手方向の輝度の分布、又はアニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動することに起因して多結晶シリコン膜の結晶粒径に分布が発生することについては考慮されていない。
更に、特許文献4には、レーザアニールによって形成される多結晶シリコン膜表面の突起により発生する回折光を検出することについては記載されている。しかし、回折光検出器で検出した回折光の強度レベルをモニタして多結晶シリコン膜の状態を検査するものであって、特許文献1乃至3と同様に、ライン状に成形したエキシマレーザでアニールしたときに、エキシマレーザの長手方向の輝度の分布、又はアニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動することに起因して多結晶シリコン膜の結晶粒径に分布が発生することについては考慮されていない。
更に、特許文献5には、レーザアニールによって形成される多結晶シリコン膜表面の突起により発生する回折光を検出することについては記載されているが、ライン状に成形したエキシマレーザでアニールしたときに、エキシマレーザの長手方向の輝度の分布、又はアニール中にエキシマレーザの出力が時間的に変動することに起因して多結晶シリコン膜の結晶粒径に分布が発生することについては考慮されていない。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、ライン状のエキシマレーザでアニールした多結晶シリコン膜を撮像して得た画像から、アニール時のエキシマレーザのエネルギの過不足を判定することを可能にする多結晶シリコン薄膜の検査方法及びその装置を提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、多結晶シリコン膜の検査装置を、線状に成形されたエキシマレーザを用いたレーザアニール処理により表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に光を照射する光照射手段と、この光照射手段により光が照射された多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像して得た1次回折光の像を処理して多結晶シリコン膜の画像を形成する画像形成手段と、 線状に成形されたエキシマレーザを用いて適正なレーザエネルギで該エネルギの変動がない状態で多結晶シリコン膜をアニールしたときにこのアニールした多結晶シリコン膜の1次回折像を撮像して得られるであろう基準となる画像を作成する基準画像作成手段と、画像形成手段で形成した多結晶シリコン膜の画像と基準画像作成手段で作成した基準となる画像との差画像を作成する差画像作成手段と、この差画像作成手段で作成した差画像を表示する表示手段とを備えて構成した。
また、上記した課題を解決するために、本発明では、多結晶シリコン膜の検査方法において、線状に成形されたエキシマレーザを用いたレーザアニール処理により表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に光を照射し、この光が照射された多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を撮像し、この撮像して得た1次回折光の像を処理して多結晶シリコン膜の画像を形成し、線状に成形されたエキシマレーザを用いて適正なレーザエネルギでこのエネルギの変動がない状態で多結晶シリコン膜をアニールしたときにこのアニールした多結晶シリコン膜の1次回折像を撮像して得られるであろう基準となる画像を作成し、形成した多結晶シリコン膜の画像と作成した基準となる画像との差画像を作成し、この作成した差画像を画面上に表示するようにした。
本発明によれば、ライン状のエキシマレーザでアニールした多結晶シリコン膜に光を照射し撮像して得られる1次回折光の画像から、アニール時のエキシマレーザのエネルギの過不足の分布を判定することが可能になった。
エキシマレーザの照射エネルギと多結晶シリコン膜の結晶粒径との関係を示すグラフである。 エキシマレーザの照射エネルギが小さいときに形成される多結晶シリコン膜の状態を模式的に示した多結晶シリコン膜の平面図である。 エキシマレーザの照射エネルギが適正なときに形成される多結晶シリコン膜の状態を模式的に示した多結晶シリコン膜の平面図である。 エキシマレーザの照射エネルギが大きすぎたときに形成される多結晶シリコン膜の状態を模式的に示した多結晶シリコン膜の平面図である。 多結晶シリコン膜が形成された基板に照明光を照射して1次回折光を検出する光学系の概略の構成を示すブロック図である。 エキシマレーザの照射エネルギと、照明光を照射したときに多結晶シリコン膜から発生する1次回折光の輝度との関係を示すグラフである。 エキシマレーザの照射エネルギと、照明光を照射したときに多結晶シリコン膜から発生する1次回折光の輝度と、多結晶シリコン膜の膜厚との関係を示すグラフである。 アニールに用いる線状に成形したエキシマレーザの線状に沿った長手方向のエネルギ分布の例を示すグラフである。 アニール時のエキシマレーザの走査方向の位置と照射エネルギレベルとの関係を示すグラフである。 アニール時の線状に成形したエキシマレーザの線状に沿った長手方向のエネルギ分布のレベルと検査工程において検出される1次回折光輝度との関係を示すグラフである。 図6Aのグラフにおける照射エネルギ分布曲線501の分布特性を有するエキシマレーザでアニールされた試料を撮像して得た画像61、及び図6Aのグラフにおける照射エネルギ分布曲線502の分布特性を有するエキシマレーザでアニールされた試料を撮像して得た画像62の例を示す図である。 検査装置全体の概略の構成を説明するブロック図である。 実施例1における検査ユニットの概略の構成を説明するブロック図である。 実施例1における多結晶シリコン膜の結晶の状態を検査するために基板を撮像する撮像シーケンスを示すフロー図である。 実施例1における多結晶シリコン膜の結晶の状態を検査するために撮像して得た画像を処理して欠陥部分を検出する画像処理のシーケンスを示すフロー図である。 実施例1の変形例1における多結晶シリコン膜の結晶の状態を検査するために撮像して得た画像を処理して欠陥部分を検出する画像処理のシーケンスを示すフロー図である。 多結晶シリコン膜の膜厚と透過光量との関係を示すグラフである。 実施例1における多結晶シリコン膜の膜厚と1次回折光の画像のコントラストとの関係を示すグラフである。 実施例1において作成した差画像の例である。 実施例1に変形例1における検査ユニットの検査データ処理部の構成を示すブロック図である。 実施例1に変形例1において作成した欠陥マップの図である。 実施例2における検査ユニットの概略の構成を説明するブロック図である。 実施例2における多結晶シリコン膜の膜厚と1次回折光の画像のコントラストとの関係を示すグラフである。
本発明の実施の形態として、液晶表示パネル用ガラス基板に形成した多結晶シリコン薄膜を検査する装置に適用した例を説明する。
検査対象の液晶表示パネル用ガラス基板(以下、基板と記す)には、基板上にアモルファスシリコンの薄膜が形成されている。そのアモルファスシリコンの薄膜の一部の領域にエキシマレーザを照射して走査することにより、エキシマレーザが照射された部分のアモルファスシリコンを加熱して溶融し(アニール)、エキシマレーザが走査された後、溶融したアモルファスシリコンが徐々に冷却されて多結晶化し、多結晶シリコンの状態に結晶が成長する。
図1のグラフには、エキシマレーザでアモルファスシリコンをアニールするときのエキシマレーザの照射エネルギと多結晶シリコンの結晶粒径の概略の関係を示す。アニール時のエキシマレーザの照射エネルギを大きくすると、多結晶シリコンの結晶粒径も大きくなる。
アニール時のエキシマレーザの照射エネルギが弱い(図1の範囲A)場合には、図2Aに示すように多結晶シリコン膜の結晶201の粒径が小さく、かつ、ばらつきが大きい状態となってしまう。このような結晶状態では、多結晶シリコン膜として安定した特性を得ることができない。
これに対して、アニール時のエキシマレーザのエネルギを適切な範囲(図1の範囲B)に設定すると、図2Bに示すように結晶202の粒径が比較的揃った多結晶シリコン膜が形成される。このように、結晶粒径が揃った状態の膜が得られると、多結晶シリコン膜として安定した特性を得ることができる。
アニール時のエキシマレーザの照射エネルギを更に上げていくと(図1の範囲C)、多結晶シリコンの結晶粒径が大きくなっていく。しかし、照射エネルギを大きくすると結晶粒の成長速度のばらつきが大きくなり、図2Cに示すように結晶203の粒径のばらつきが大きな多結晶シリコン膜となってしまい、多結晶シリコン膜として安定した特性を得ることができない。
従って、アモルファスシリコンに照射するエキシマレーザのエネルギを図1のBの範囲に安定に維持することが重要になる。
一方、特許文献3に記載されているように、アモルファスシリコンをエキシマレーザでアニールして形成した多結晶シリコン膜には、結晶粒界に微小な突起が形成されることが知られている。
このような多結晶シリコン膜301が形成されたガラス基板303に、図3に示すように裏側に配置した光源310から光を照射すると、多結晶シリコン膜301の結晶粒界の微小な突起302で散乱された光によりガラス基板303の表面の側に回折光が発生する。この回折光が発生する位置は、光源310から照射する光の波長や多結晶シリコン膜301の結晶粒界に形成される微小な突起302のピッチによって異なる。
図3に示した構成において、基板300を照射する光の波長をλ、多結晶シリコン膜301の結晶粒界に形成される微小な突起302のピッチをP,基板300を照射する光の基板300の法線方向からの角度をθi、基板300から発生する1次回折光の基板300の法線方向からの角度をθoとすると、それらの間には、
sinθi+sinθo=λ/P ・・・(数1)
という関係が成り立つ。
従って、多結晶シリコン膜301の結晶粒界に微小な突起302が所定のピッチPで形成されている状態(図2Bのように、結晶粒径がそろっている状態)で、光源310から出射して角度θiの方向から照射された波長λの光により発生する1次回折光を、角度θoの位置に配置した撮像カメラ320で観察することにより、多結晶シリコン膜301からの1次回折光の像を観察することができ、図4Aの領域Bに示すような1次回折光輝度の比較的明るい画像を観察することができる。
一方、多結晶シリコン膜301の結晶粒径は、図1に示したようにアニール時のエキシマレーザの照射エネルギに依存し、図1のエキシマレーザの照射エネルギがA,B及びCの領域では、結晶粒径がエキシマレーザの照射エネルギの増加に伴って大きくなる。従って、アニール時にエキシマレーザの照射エネルギが変動すると、多結晶シリコン膜301の結晶粒径が変化して図2A又は図2Cで説明したように粒径のばらつきが大きくなる。
この結晶粒径が変化して微小な突起302のピッチのばらつきが大きくなった状態の多結晶シリコン膜301に光源310から光を照射した場合、(数1)において照明光の入射角度θiと波長λとは一定であるので、微小突起のピッチPが大きくなると1次回折光が発生する角度θoの角度が小さくなる。一方、微小突起のピッチPが小さくなると、1次回折光が発生する角度θoの角度が大きくなる。その結果、何れの場合も、図2Bのように結晶粒径がそろっている状態で発生する1次回折光を検出するように角度が設定された撮像カメラ320の検出視野から外れてしまう。また、微小な突起302のピッチにばらつきがあると、1次回折光が発生する角度θoにもばらつきが出て、1次回折光の強度も低下する。
その結果、多結晶シリコン膜301から発生する1次回折光の像を撮像した画像の信号レベルが低下して暗い画像となってしまう。すなわち、図4Aに例示した1次回折光の輝度曲線401において、領域A又はCの範囲のエネルギレベルのエキシマレーザでアニールされた多結晶シリコン膜からの1次回折光の像を、領域Bの範囲のエネルギレベルのエキシマレーザでアニールされた多結晶シリコン膜からの1次回折光の像を撮像するように調整された撮像カメラ320で撮像して得た画像は、領域Bの範囲のエネルギレベルのエキシマレーザでアニールされた多結晶シリコン膜からの1次回折光の像を撮像カメラ320で撮像した場合の画像の輝度と比べて、輝度レベルが低下する。
一方、多結晶シリコン膜301の結晶粒径がそろっていて突起のピッチのばらつきが小さい場合であっても、多結晶シリコン膜301の膜厚が変化すると、ガラス基板303の裏面側から照射した光の透過量が変化して、撮像カメラ320で検出される1次回折光の輝度が変化する。すなわち、図4Bに示すように、1次回折光の輝度曲線402,403,404のように、膜厚が厚くなるに従い多結晶シリコン膜301から発生する1次回折光の強度のピーク位置Epにおける強度が弱くなっていく。
また、レーザアニール装置においてアモルファスシリコン膜が形成された基板に照射するライン状に成形されたエキシマレーザのラインに沿った方向のエキシマレーザのエネルギには、例えば図5Aに示す曲線50のような分布がある。更に、エキシマレーザは、図5Bに例示する曲線55のように時間的にも出力が変動して、出力が一時的にエネルギレベル56にまで低下、またはエネルギレベル57にまで増加する場合がある。
図5Aに示したような分布特性を持つライン状のエキシマレーザにおいて、エネルギが高いピーク52,54及びエネルギが低いボトム51,53が共に図4Aに示したエキシマレーザ照射エネルギの分布のBの範囲に入っている場合には、適切な1次回折光輝度の画像を検出することができる。
しかし、図5Bに示すようにアニール時のエキシマレーザのエネルギが時間的に変動してエネルギレベル56にまで低下することにより、図6Aの照射エネルギ分布曲線501に示すように、エキシマレーザのエネルギが低いボトム51と53の領域が適正な照射エネルギの範囲Bから少ない方に外れて範囲Aに入ってしまった状態のライン状のエキシマレーザを基板上のアモルファスシリコン膜に照射する場合が考えられる。この場合、基板上に形成される多結晶シリコン膜の結晶は、図6Bの画像61のように、照射エネルギ分布曲線501のエキシマレーザのエネルギが低いボトム51と53に対応するエキシマレーザが照射された個所ではエキシマレーザの照射エネルギが低いために十分な結晶の成長が進まず、図2Aに示したような結晶粒径の大きさにばらつきが大きくなる。
その結果、図6Bに示すように、撮像カメラ320で撮像される基板の画像61には、図6Aのエキシマレーザのエネルギが低いボトム51及び53に対応する領域に、予め設定したレベルよりも暗い領域510及び530が現れる。なお、図6Bの画像61においては、予め設定したレベルよりも明るい領域にも濃淡の差があるが、分りやすくするために、予め設定したレベルよりも明るい領域は全て白で表わしている。
これに対して、アニール中にエキシマレーザのエネルギが時間的に変動して図5Bのエネルギレベル57まで増加したとき、図6Aの照射エネルギ分布曲線502に示すように、エキシマレーザのエネルギが高いピーク52と54の領域が、適正な照射エネルギの範囲Bから大きい方に外れて範囲Cに入ってしまった状態のライン状のエキシマレーザを基板上のアモルファスシリコン膜に照射する場合も考えられる。この場合、基板上に形成される多結晶シリコン膜の結晶は、図6Bの画像62のように、照射エネルギ分布曲線502のエキシマレーザのエネルギが高いピーク52と54に対応するエキシマレーザが照射された個所520および540では、エキシマレーザの照射エネルギが大きすぎるために結晶の成長が進み過ぎて、図2Cに示したような結晶粒径の大きさにばらつきが大きくなる。
その結果、図6Bに示すように、撮像カメラ320で撮像される基板の画像62には、図6Aのエキシマレーザのエネルギが高いピーク52及び54に対応する領域に、予め設定したレベルよりも暗い領域520及び540が現れる。なお、図6Bの画像62においては、予め設定したレベルよりも明るい領域にも濃淡の差があるが、分りやすくするために、予め設定したレベルよりも明るい領域は全て白で表わしている。
図6Bの画像61と画像62とを比較すると、エキシマレーザのライン状の方向の輝度の分布に応じて、基板に照射するエキシマレーザのエネルギレベルによって暗くなる領域(510,520,530及び540)の現れ方が異なることが分かる。また、白で表わした予め設定したレベルよりも明るい領域の濃淡の分布も変化する。
一方、予め測定しておいた基板に照射するエキシマレーザのライン状の方向の輝度の分布の情報と、基板の透過光を検出して得た多結晶シリコン膜の膜厚の分布の情報、及び図4Bに示したような多結晶シリコン膜の膜厚をパラメータとしたアニール時のエキシマレーザ照射エネルギと多結晶シリコン膜からの1次回折光の像を撮像して得た画像の輝度との関係から、検査対象基板上のアモルファスシリコン膜が理想的な状態でエキシマレーザによりアニールされた時(図5Aに示すような分布を持つ線状のレーザを出力するエキシマレーザを用いたときに、レーザ照射エネルギが図1のBの範囲で、レーザ照射エネルギの変動がない状態でアニールされた時)に基板からの1次回折光の像を撮像して得られる画像の明るさのむらを算出し、明るさむらの画像を作成することができる。
この作成した明るさむらの画像と、エキシマレーザでアニールして多結晶シリコン膜が形成された基板を実際に撮像して得た画像における明るさのむらとを比較して差分を求め、明るさむらの差画像を作成できる。
この明るさむらの差画像を画面上に表示することにより、多結晶シリコン膜の結晶の大きさの分布の状態を表わす情報とすることができる。
本発明では、多結晶シリコン膜を照明して膜表面の微小な突起により発生する回折光の像を撮像し、撮像して得た回折光の画像を処理することにより、基板上に多結晶シリコン膜が結晶の粒径がそろった状態の正常な膜として形成されているかどうかを検査して多結晶シリコン膜の結晶の状態を評価する方法及びその装置において、上記した観点に基づいて、多結晶シリコン膜の結晶の大きさの分布の状態を表わす情報として、明るさむらの差画像を画面上に表示できるようにした多結晶シリコン膜の検査方法及びその装置を提供するものである。
更に、多結晶シリコン膜の結晶の状態が基準から外れている領域が見つかった場合に、それがアニール時に照射したエキシマレーザのエネルギが高すぎたために発生したものであるのか、又は低すぎたために発生したものであるのか、又、その程度と分布、即ちアニール時のエキシマレーザのエネルギの過不足の度合いとその分布とを判別することを可能にした、多結晶シリコン膜の検査方法及びその装置を提供するものである。
以下に、本発明の実施例を図を用いて説明する。
本発明に係る液晶表示パネル用ガラス基板の多結晶シリコン膜検査装置700の全体の構成を図7に示す。
多結晶シリコン膜検査装置700は、基板ロード部710、検査部720、基板アンロード部730、検査部データ処理・制御部740及び全体制御部750を備えて構成されている。
検査対象の液晶表示パネル用ガラス基板(以下、基板と記す)300は、ガラス基板303上に形成されたアモルファスシリコンの薄膜に、本検査工程の直前の工程で一部の領域にエキシマレーザを照射して走査し加熱することにより、加熱された領域がアニールされてアモルファスの状態から結晶化し、図3に示したように、多結晶シリコン膜301の状態になる。多結晶シリコン膜検査装置700は、基板300の表面を撮像して、この多結晶シリコン膜301が正常に形成されているかどうかを調べるものである。
検査対象の基板300は、図示していない搬送手段で基板ロード部710にセットされる。基板ロード部710にセットされた基板300は、全体制御部750で制御される図示していない搬送手段により検査部720へ搬送される。検査部720には検査ユニット721が備えられており、検査データ処理・制御部740で制御されて基板300の表面に形成された多結晶シリコン膜の状態を検査する。検査ユニット721で検出されたデータは検査データ処理・制御部740で処理されて、基板300の表面に形成された多結晶シリコン膜301の状態が評価される。
検査が終わった基板300は、全体制御部750で制御される図示していない搬送手段により検査部720からアンロード部730に搬送され、図示していないハンドリングユニットにより検査装置700から取り出される。なお、図7には、検査部720に検査ユニット721が1台備えられている構成を示しているが、検査対象の基板300のサイズや形成される多結晶シリコン膜301の面積や配置に応じて2台であっても、又は3台以上であっても良い。
検査部720における検査ユニット721の構成を図8に示す。
本実施例においては、照明系を基板の表面側に配置し検出系を基板の裏面側に配置してそれぞれの装置配置上の自由度を大きくするような構成にした。
検査ユニット721は、照明光学系810、撮像用カメラ820、透過光検出用カメラ830、基板ステージ部840、検査部データ処理部850、入出力部860、及び電源・制御系870で構成されており、電源・制御系870は図7に示した全体制御部750と接続している。
照明光学系810は、波長λの光を発射する光源811、光源811から発射された波長λの光を集光して線状の光に成形して基板ステージ部840に保持されているガラス基板300に照射するシリンドリカルレンズ812を備えている。
波長λの光は、300nm〜700nmの範囲の波長の光であり、光源811には、例えば、レーザダイオードを1次元又は2次元状に多数配置させたもの用いる。
シリンドリカルレンズ812は、光源811から発射された波長λの光を、基板300上の検査領域の大きさに合わせて効率よく照明できるように照明光束を一方向に集光させて、一方向と直角な方向(図面に垂直な方向)に長い線状の形状に成形する。シリンドリカルレンズ812で一方向に集光した光を基板300に、法線方向に対してθ1の角度方向から照射することにより、基板300上の線上の検査領域の照明光量が増加し、撮像光学系820でコントラストの高い画像を検出することができる。
撮像用カメラ820は、照明光が照射された基板300から発生する1次回折光による像を撮像する。
撮像用カメラ820は、基板300の法線方向に対してθ2傾いた角度方向に設置されている。撮像用カメラ820は、シリンドリカルレンズ812により成形された波長λの光が照明された基板300の表面の一方向に長い領域に存在する多結晶シリコン膜301の結晶粒界に、ピッチP1で形成された微小突起302からの1次回折光による光学像を撮像する。撮像用カメラ820は、基板300の照明された一方向に長い領域の像に合わせて配置された1次元のCCD(電化結合素子)イメージセンサ(図示せず)、又は2次元のCCDイメージセンサ(図示せず)を備えている。
すなわち、撮像用カメラ820の傾き角度θ2は、多結晶シリコン膜301の結晶粒界の微小突起302のピッチP1と、照明光の波長λ、及び照明光の基板300への入射角度θ1により、(数1)の関係に基づいて決まる。本実施例では、図2Bに示すような粒径がそろった結晶202からの1次回折光の像を撮像するのに適した角度に、θ2を設定してある。
透過光検出用カメラ830は、光源811から発射されて基板300を透過した光を検出する。
基板ステージ部840は、駆動手段842によりXY平面内で移動可能な基板ステージ841の上面に検査対照の基板300を載置して保持する。駆動手段842は、例えばステッピングモータ又はロータリエンコーダが備えられたサーボモータを用いればよい。
検査データ処理部850は、A/D変換部851、A/D変換部852、画像処理部853、画像補正値算出部854、処理判定部855とを備え、入出力部860と接続している。電源・制御系870は、電源部872、制御部871、駆動手段制御部873とを備えている。
A/D変換部851は、透過光検出用カメラ830から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。A/D変換部852は、撮像用カメラ820から出力される透過光のアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
画像処理部853は、A/D変換部852とでA/D変換されたデジタル画像信号を前処理して1次回折光像を作成する。画像補正値算出部854は、透過光検出用カメラ830から出力された信号を処理して透過光の光量を求め、この透過光の光量と予め記憶しておいた透過光量と画像補正値との関係から、撮像用カメラ820で撮像して得た画像の補正量を求める。
処理判定部855は、画像補正値算出部854で算出した画像の補正量に基づいて、撮像用カメラ820で撮像して画像処理部852で処理された1次回折光像の画像を補正して基板300上に形成された多結晶シリコン膜からの1次回折光像の画像の明るさの分布を求める。一方、予め求めておいた理想的なアニール工程(図5Aに示すような分布を持つ線状のレーザを出力するエキシマレーザを用いたときに、レーザ照射エネルギが図1のBの範囲で、アニール中にレーザ照射エネルギの変動がない状態)を経ることにより得られるであろう多結晶シリコン膜からの1次回折光像の画像の明るさの分布を予め計算により求めておく。そして、この予め計算により求めておいた1次回折光像の画像の明るさの分布のデータに対する、補正して得られた1次回折光像の画像の明るさの分布のデータの差画像を作成する。
入出力部860は、表示部861を備え、処理判定部855で処理された結果を表示する。また、電源部872は光源811の電源であり、駆動手段制御部873は基板ステージ部840の駆動手段842を制御する。
また、制御部871は全体制御部750と接続されている。
このような構成で、照明光学系810は基板ステージ841に載置された基板300を裏面側から照明し、基板300を透過した光により発生した1次回折光の像を撮像用カメラ820で撮像すると共に、透過光検出用カメラ830で基板300を透過した光を検出して検査データ処理部850で処理し、計算で求めた1次回折光の像の理想的な明るさの分布と撮像して得られた1次回折光の像の明るさの分布との差画像を作成して出力する。
次に、図8に示した構成の検査ユニット721を用いて、基板300上のエキシマレーザでアニールされて多結晶化した多結晶シリコン膜301の結晶粒径の分布の状態を検査する方法について説明する。
先ず、エキシマレーザのアニールにより基板300上に形成された多結晶シリコン膜301の検査領域を検査する処理の流れを説明する。検査処理には、基板300の所定の領域又は全面を撮像する撮像シーケンスと、撮像して得た画像を処理する画像処理のシーケンスとがある。
先ず、撮像シーケンスについて図9を用いて説明する。
最初に、多結晶シリコン膜301の検査領域の検査開始位置が撮像光学系のカメラ820の視野に入るように、駆動手段制御部873で駆動手段842を駆動して基板ステージ841の位置を制御し、基板300を初期位置(検査開始位置)に設定する(S901)。
次に、電源制御部872で光源811を制御して、シリンドリカルレンズ812により線状に成形された波長λの光をθ1の入射角度で基板300上の多結晶シリコン膜301に照射する(S902)。照明光学系810により波長λの光が照明された多結晶シリコン膜301の検査領域に沿って撮像用カメラ820の撮像領域が移動するように、駆動手段制御部873で駆動手段842を制御して基板ステージ841を一定の速度での移動を開始する(S903)。
基板ステージ841を一定の速度で移動させながら、照明光学系810のシリンドリカルレンズ812により線状に成形されてθ1の角度で入射した波長λの光により照明された多結晶シリコン膜301の一方向に長い検査領域の結晶粒界の微小突起302からθ2の方向に発生した1次回折光による光学像を撮像用カメラ820で撮像する(S904)。又、このとき同時に、波長λの光により照明されて多結晶シリコン膜301を透過した光を透過光検出用カメラ830で撮像する(S905)。
波長λの光の1次回折光による光学像を撮像した撮像用カメラ820からの画像信号と多結晶シリコン膜301の透過光を撮像した透過光検出用カメラ830からの画像信号とは、それぞれ検査データ処理部850で処理されてデジタル画像が作成される(S906)。以上の操作をX方向又はY方向に沿った1ライン分の検査が終了するまで繰り返して実行する(S907)。
次に、検査した1ライン分の領域に隣接する検査領域が有るか否かをチェックし(S908)、隣接する未検査領域が有る場合には、基板ステージ841を隣接する検査領域に移動させて(S909)、S903からのステップを繰り返す。検査すべき領域が全て検査を終了するとXYテーブルの移動を停止し(S910),電源制御部872で光源811を制御することにより照明を消して(S911)撮像シーケンスを終了する。
次に、S902からS908の撮像シーケンスで得られたデジタル画像を処理する画像処理シーケンスについて図10Aを用いて説明する。
撮像シーケンスのデジタル画像作成ステップ(S906)において、撮像用カメラ820からの画像信号と透過光検出用カメラ830からの画像信号とは、それぞれA/D変換器851,852に入力してデジタル画像信号に変換される。A/D変換された撮像用カメラ820からの画像信号は、画像処理部853でシェーディング補正などの前処理が施されてデジタル画像が生成され、処理判定部855に入力される(S1001)。
一方、A/D変換された透過光検出用カメラ830からの信号は、画像補正値算出部854に入力して(S1002)、予め求めておいた図11に示すような透過光検出光量と多結晶シリコン膜の膜厚との関係から、膜厚が求められる(S1003)。次に、予め求めておいた図12に示すような多結晶シリコン膜の膜厚と1次回折光のコントラスト強度との関係から、S1002で求めた膜厚のデータから、S1001で判定処理部855に入力された画像のコントラスト補正値を求める(S1004)。
判定処理部855では、S1004で求めたコントラスト補正値に基づいてS1001で入力した画像のコントラストを補正する画像補正処理を実行し(S1005)、これを基板の所定の領域に対して行うことにより、検査領域の補正した画像を作成する。
一方、予め測定しておいた基板に照射するエキシマレーザのライン状の方向の輝度の分布の情報と、基板の透過光を検出して得た多結晶シリコン膜の膜厚の分布の情報、及び図4Bに示したような多結晶シリコン膜の膜厚をパラメータとしたアニール時のエキシマレーザ照射エネルギと多結晶シリコン膜からの1次回折光の像を撮像して得た画像の輝度との関係から、検査対象基板上のアモルファスシリコン膜が理想的な状態でエキシマレーザによりアニールされた時に基板からの1次回折光の像を撮像して得られる画像の明るさのむらを算出し、明るさむらの画像を作成しておく。この算出して作成した明るさむらの画像を基準として、この基準の画像とS1005で作成した検査領域の補正した画像との差画像を作成する(S1006)。そして、この作成した差画像を、入出力部860の表示部861に表示する(S1007)。
表示部861に表示した差画像の例を図13に示す。表示された差画像1300において、両者に差がない部分(しきい値以下の差の部分)については白1301で表示し、しきい値以上の明るさの差がある部分ついては濃い色1302で表示してある。
このような差画像を表示することにより、オペレータは多結晶シリコン膜の結晶粒径の分布の度合いを知ることができる。また、このような差画像に基づいて、アニール工程におけるエキシマレーザのエネルギレベルの良否を判断することもできる。
上記した構成及びシーケンスで検査することにより、本実施例によればエキシマレーザでアニールされて形成された多結晶シリコン膜の結晶粒径の分布の状態を判断することができ、これをアニール工程にフィードバックすることにより、品質の高い液晶表示パネル用ガラス基板を製造することが可能になる。
なお、照明光学系200にシリンドリカルレンズ205を用いて基板1上の一方向に長い領域を照明する構成で説明したが、これを通常の円形のレンズに置き換えても同様の効果が得られる。
〔変形例1〕
実施例1においては、明るさむらの画像と、S1005で作成した検査領域の補正した画像との差画像を作成し、この差画像を表示する方法であったが、実施例1の変形例1においては、作成した差画像から欠陥領域を抽出し、欠陥マップを作製する方法について説明する。
実施例1で作成した明るさむらの差画像において、予め設定したレベル以上の差がある部分を欠陥領域として抽出することができる。本変形例においては、この差画像上で抽出した欠陥領域と、予め求めておいたアニール用のエキシマレーザのライン状の方向に沿って輝度分布のデータとを比較することにより、差画像上で欠陥領域と判定された領域が、図4Aに示す領域Aのアニール時にエキシマレーザの照射エネルギが低すぎたために発生した領域に相当するものであるのか、又は、領域Cのアニール時にエキシマレーザの照射エネルギが高すぎたために発生した領域に相当するものであるのかを判別するものである。
本変形例における多結晶シリコン膜の検査装置の構成は、実施例1で説明した図7に示した700の全体の構成、及び図8に示した検査部720の構成と同じであるので説明を省略する。一方、図8の検査ユニット721の検査データ処理部850における処理判定部855の構成が、図14に示すように、検査データ処理部850´で、作成した差画像から欠陥領域を抽出して欠陥マップを作製するための処理判定部856に置き換わっている。
本変形例における撮像シーケンスは、実施例1で説明した図9に示したシーケンスと同じであるので、説明を省略する。
また、撮像シーケンスにより得られたデジタル画像を処理する画像処理シーケンスについて図10Bに示すが、S1011からS1016までのステップは、実施例1の図10AにおけるS1001からS1006までの処理と同じであるので、説明を省略する。
以下に、図10BのS1017以降の各ステップの処理について説明する。
S1017において、S1016で作成した差画像の各領域の輝度値を予め設定した基準値と比較して、この予め設定した基準値以上の差がある部分を欠陥領域として抽出する。
次に、S1018において、この差画像上で抽出した欠陥領域と、予め求めておいたアニール用のエキシマレーザのライン状の方向に沿った輝度分布のデータとを比較することにより、差画像上で欠陥領域と判定された領域が、図4Aに示す領域Aのアニール時にエキシマレーザの照射エネルギが低すぎた(過小)ために発生した領域に相当するものであるのか、又は、領域Cのアニール時にエキシマレーザの照射エネルギが高すぎた(過多)ために発生した領域に相当するものであるのかを判別する。
次に、S1019において、各欠陥領域のおけるアニール時のエキシマレーザのエネルギの過小・過多の情報を付加した欠陥マップを作製し、S1020において、作成した欠陥マップを入出力部860の表示部861に表示して、画像処理のシーケンスを終了する。
図15に、表示部861に表示される欠陥マップの一例を示す。図15の欠陥マップにおいて、アニール時にエキシマレーザの照射エネルギが低すぎた(過小)ために発生した欠陥領域1501を疎なハッチングで、アニール時にエキシマレーザの照射エネルギが高すぎた(過多)ために発生した欠陥領域1502を密なハッチングで示してある。
このように、多結晶シリコン膜の1次回折光の強度分布の差画像に、アニール時のエキシマレーザ照射エネルギの大小の情報を付加して表示できるようになり、アニール時のエキシマレーザの照射エネルギ及びその分布の状態をより正確にとらえることができるようになった。
又、この結果をアニール工程にフィードバックすることにより、品質の高い液晶表示パネル用ガラス基板を製造することが可能になる。
次に、実施例2に係る液晶表示パネル用ガラス基板の多結晶シリコン膜検査装置について、説明する。
本実施例においては、実施例1における検査ユニット721の構成が、照明光学系と、透過光検出用カメラの配置を逆にした点が、実施例1と異なる。
実施例2における液晶表示パネル用ガラス基板の多結晶シリコン膜検査装置の全体の構成は、実施例1において図7を用いて説明した構成と同じである。
本実施例においては、実施例1における検査ユニット721と検査データ処理・制御部740とを、検査ユニット1621と検査データ処理・制御部1645とに置き換えたものである。
本実施例における検査ユニット1621と検査データ処理・制御部1645の構成を、図16に示す。本実施例における検査ユニット1621は、照明光学系1610と1次回折光の像を撮像する撮像用カメラ1620とを基板ステージ部1640の基板ステージ1641に保持されている基板300の表側に配置し、透過光検出用カメラ1630を基板300の裏面側に配置した構成となっている。
また、本実施例における検査データ処理・制御ユニット1645は、検査部データ処理部1650、入出力部1660、及び制御部1670を備えており、制御部1670は図6に示した全体制御部750と接続している。
本実施例においても、基板303の表面に形成された多結晶シリコン膜301の膜厚が変化すると、それに応じて照明光学系1610から多結晶シリコン膜301に照射された光の透過率(多結晶シリコン膜301の反射率)が変化してしまう。その結果、撮像用カメラ1620で撮像する多結晶シリコン膜301で発生した1次回折光の像のコントラストが変化してしまうために、1次回折光の像のコントラスト変化が多結晶シリコン膜301の突起302のピッチの変動によるものなのか、多結晶シリコン膜301の膜厚の変化によるものなのかを切り分けて検出することが必要になる。
照明光学系1610は、波長λの光を発射する光源1611、光源1611から発射された波長λの光を集光して線状の光に成形して基板ステージ1641に保持されているガラス基板300に照射するシリンドリカルレンズ1612を備えている。
波長λの光は、300nm〜700nmの範囲の波長の光であり、光源1611には、例えば、レーザダイオードを用いる。
シリンドリカルレンズ1612は、光源1611から発射された波長λの光を、基板300上の検査領域の大きさに合わせて効率よく照明できるように照明光束を一方向に集光させて断面形状が一方向に長い線状の形状に成形する。シリンドリカルレンズ1612で一方向に集光し、これに直角な方向(図12の紙面に垂直な方向)に長い線状の光を基板300に、基板300の表面の法線方向(図12で基板300と交わる一点鎖線の方向)に対してθ1の角度方向から照射することにより、基板300上の検査領域の照明光量が増加し、撮像光用カメラ1620でコントラストの高い画像を検出することができる。
撮像用カメラ1620は、照明光が照射された基板300から発生する1次回折光による像を撮像する。
撮像用カメラ1620は、基板300の表面の法線方向に対してθ2傾いた角度方向に設置されている。撮像用カメラ1620は、シリンドリカルレンズ1612により成形された波長λの光が照明された基板300の表面の一方向に長い領域に存在する多結晶シリコン膜301の結晶粒界にピッチP1で形成された微小突起302からの1次回折光による光学像を撮像する。撮像用カメラ1620は、基板300の照明された一方向に長い領域の像に合わせて配置された1次元のCCD(電化結合素子)イメージセンサ(図示せず)、又は2次元のCCDイメージセンサ(図示せず)を備えている。
すなわち、撮像用カメラ1620の基板300の表面の法線方向に対する傾き角度θ2は、多結晶シリコン膜301の結晶粒界の微小突起302のピッチP1と、照明光の波長λ、及び照明光の基板300への入射角度θ1により、数1の関係に基づいて決まる。
基板ステージ部1640の構成及び制御は、実施例1で説明したものと同じであるので、説明を省略する。
検査データ処理・制御部1645の検査部データ処理部1650は、A/D変換部1851、A/D変換部1652、画像処理部1653、画像補正値算出部1654、処理判定部1655を備えている。また、入出力部1660は、表示部1661を備え、処理判定部1655で処理された結果を表示する。制御部1670は、電源部1672、制御部1671とを備えている。これらの手段の機能は、実施例1で説明したものと同じであるので、説明を省略する。
実施例2における撮像のシーケンス及び画像処理のシーケンスは、実施例1及び変形例1で図9及び図10A又は図10Bを用いて説明したものと同じであるので、説明を省略する。ただし、本実施例においては、多結晶シリコン膜301の膜厚と1次回折光のコントラストとは、図17に示したような関係になる。
このように、多結晶シリコン膜の1次回折光の強度分布の画像を、欠陥粒径の大・小の情報を付加して表示できるようになり、1次回折光の強度分布及び、アニール時のエキシマレーザの照射エネルギ分布の状態をより正確にとらえることができるようになった。
上記した構成及びシーケンスで検査することにより、本実施例によればエキシマレーザでアニールされて形成された多結晶シリコン膜の結晶の状態を比較的高い精度で検査することができると共に、アニール時のエキシマレーザの照射エネルギ分布の状態をより正確にとらえることができこれをアニール工程にフィードバックすることにより、品質の高い液晶表示パネル用ガラス基板を製造することが可能になる。
なお、照明光学系16100にシリンドリカルレンズ1612を用いて基板300上の一方向に長い領域を照明する構成で説明したが、これを通常の円形のレンズに置き換えても同様の効果が得られる。
300・・・基板 700・・・検査装置 720・・・検査部 721,1621・・・検査ユニット 740,1645・・・検査データ処理・制御部 750、1650・・・全体制御部 810,1610・・・照明光学系 812,1612・・・シリンドリカルレンズ 820,1620・・・撮像用カメラ 830、1630・・・透過光検出用カメラ 840,1640・・・基板ステージ部 850,1650・・・検査データ処理部 855,1655・・・判定処理部 860,1660・・・入出力部。

Claims (10)

  1. 線状に成形されたエキシマレーザを用いたレーザアニール処理により表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に光を照射する光照射手段と、
    該光照射手段により光が照射された前記多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像して得た前記1次回折光の像を処理して前記多結晶シリコン膜の画像を形成する画像形成手段と、
    前記線状に成形されたエキシマレーザを用いて適正なレーザエネルギで該エネルギの変動がない状態で多結晶シリコン膜をアニールしたときに該アニールした多結晶シリコン膜の1次回折像を撮像して得られるであろう基準となる画像を作成する基準画像作成手段と、
    前記画像形成手段で形成した前記多結晶シリコン膜の画像と前記基準画像作成手段で作成した基準となる画像との差画像を作成する差画像作成手段と、
    該差画像作成手段で作成した前記差画像を表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする多結晶シリコン膜の検査装置。
  2. 前記光照射手段により光が照射された前記多結晶シリコン膜が形成された基板を透過した光を検出する透過光検出手段と、
    該透過光検出手段で検出した前記透過光の情報に基づいて前記画像形成手段で形成された画像の補正量を求める画像補正量算出手段と、
    該画像補正量算出手段で求めた画像補正量に基づいて前記画像形成手段で形成された画像を補正する画像補正手段と、
    を更に備え、
    前記差画像作成手段は、前記画像補正手段で補正された前記多結晶シリコン膜の画像と前記基準画像作成手段で作成した基準となる画像との差画像を作成することを特徴とする請求項1記載の多結晶シリコン膜の検査装置。
  3. 予め記憶しておいた前記線上に成形されたエキシマレーザの強度分布のデータに基づいて前記差画像作成手段で作成した前記差画像において差が大きい領域が前記アニール処理における前記エキシマレーザのエネルギの不足により発生したものであるのか、又は前記エキシマレーザエネルギの過多により発生したものであるかを判定する判定手段と、該判定手段で判定した結果に基づいて欠陥マップを作製する欠陥マップ作成手段とを更に備え、前記表示手段は、前記欠陥マップ作成手段で作成した欠陥マップを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の多結晶シリコン膜の検査装置。
  4. 前記光照射手段は、一方向には平行光で、該一方向と直行する方向には集光して長い形状に成形した光を前記基板に照射することを特徴とする請求項1記載の多結晶シリコン膜の検査装置。
  5. 前記照明手段は、前記表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に対して該基板の裏側から光を照射し、前記撮像手段は、前記光照射手段により光が照射された前記多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を前記基板の表面の側で撮像することを特徴とする請求項1記載の多結晶シリコン膜の検査装置。
  6. 線状に成形されたエキシマレーザを用いたレーザアニール処理により表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に光を照射し、
    該光が照射された前記多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を撮像し、
    該撮像して得た前記1次回折光の像を処理して前記多結晶シリコン膜の画像を形成し、
    前記線状に成形されたエキシマレーザを用いて適正なレーザエネルギで該エネルギの変動がない状態で多結晶シリコン膜をアニールしたときに該アニールした多結晶シリコン膜の1次回折像を撮像して得られるであろう基準となる画像を作成し、
    前記形成した前記多結晶シリコン膜の画像と前記作成した基準となる画像との差画像を作成し、
    該作成した前記差画像を画面上に表示する
    ことを特徴とする多結晶シリコン膜の検査方法。
  7. 前記光が照射された前記多結晶シリコン膜が形成された基板を透過した光を検出し、
    該検出した前記透過光の情報に基づいて前記形成された画像の補正量を求め、
    該求めた画像補正量に基づいて前記形成された画像を補正する
    ことを更に備え、
    前記欠陥領域として抽出することを、前記補正された前記多結晶シリコン膜の画像から予め設定した輝度レベル以下の領域を欠陥領域として抽出することにより行うことを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン膜の検査方法。
  8. 予め記憶しておいた前記線上に成形されたエキシマレーザの強度分布のデータに基づいて前記作成した差画像において差が大きい領域が前記アニール処理における前記エキシマレーザのエネルギの不足により発生したものであるのか、又は前記エキシマレーザエネルギの過多により発生したものであるかを判定し、該判定した結果に基づいて欠陥マップを作製することを更に含み、前記画面上に前記作成した欠陥マップを表示することを特徴とする請求項6又は7に記載の多結晶シリコン膜の検査方法。
  9. 前記基板に光を照射することを、一方向には平行光で、該一方向と直行する方向には集光して長い形状に成形した光を前記基板に照射することを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン膜の検査方法。
  10. 前記基板に光を照射することを、前記表面に多結晶シリコン膜が形成された基板に対して該基板の裏側から光を照射することにより行い、前記撮像することを、前記光が照射された前記多結晶シリコン膜の表面から発生する1次回折光の像を前記基板の表面の側で撮像することにより行うことを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン膜の検査方法。
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JP2019521321A (ja) * 2016-05-11 2019-07-25 アイピージー フォトニクス コーポレーション フラットパネルディスプレイのための、ファイバーレーザーアニーリングされた多結晶シリコンフィルムの形態学的特徴を測定するためのプロセス及びシステム

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