JP2014062639A - 電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置 - Google Patents

電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パーキングブレーキ操作解除時の衝撃音を低減可能な電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置の提供。
【解決手段】パーキングブレーキアクチュエータは、電動パーキングブレーキ用駆動装置Dによって回転されたスクリュー部材6の回転運動を直進運動に変換してピストンに伝達し、ピストンによってブレーキパッドをディスクロータに押圧することにより車輪に制動力を発生させる。電動パーキングブレーキ用駆動装置Dは、電動モータ3と、電動モータ3の駆動力をパーキングブレーキアクチュエータに伝達する減速機構4を備える。減速機構4は、ギヤボデー41と、ギヤボデー41内に設けられ、電動モータ3の駆動力が入力される遊星歯車機構YGを備える。遊星歯車機構YGのリングギヤ52とギヤボデー41との間には、円周方向に圧縮可能なクッションゴム55が介装されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両駐車時に電動モータにより駆動して、車輪に制動力を付与する電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置に関する。
電動モータからの駆動力を減速して出力するモータ減速機に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該モータ減速機においては、アウタロータ型の電動モータから入力された回転力を、遊星歯車機構を利用した減速機構を用いて減速している。この従来技術によるモータ減速機においては、電動モータの半径方向への張り出しを低減できるとともに、回転軸方向にも薄型化することができる。
特開2004−129374号
ところで、従来より、上述したようなモータ減速機を、電動パーキングブレーキ装置を駆動するための電動パーキングブレーキ用駆動装置に使用することが考えられてきた。当該電動パーキングブレーキ装置においては、減速機構によって電動モータの駆動力がスクリューに伝えられる。スクリューの回転運動は、回転不能なナット部材によって直進運動に変換され、キャリパピストンへと伝達される。キャリパピストンによって付勢されたブレーキパッドは、車輪とともに回転するディスクを押圧し、車輪に制動力を発生させる。
ここで、電動パーキングブレーキ用駆動装置においては、車輪に加えられた制動力を保持するために、スクリューとナット部材の噛み合い部における逆効率が、0以下に設定される場合が多い。そのため、パーキングブレーキ操作が行われた後に、操作が解除され電動モータと減速機構が戻り状態となっても、スクリューとナット部材とが係合(セルフロック)したままになり、スクリューが戻り方向に回転しない場合がある。したがって、この場合、パーキングブレーキの操作が解除された直後は、ナット部材の軸力は高いままにあり(図12Aにおいて、Pにて示す)、減速機構内においてはギヤ部材間にバックラッシュ等による隙間が発生した状態となる。
その後、一定の時間が経過してスクリューとナット部材のロック状態が解除され、スクリューが戻り方向に回転し始めると、蓄えられていた弾性エネルギーが一気に解放されて、減速機構内の隙間が埋まるため、ギヤ部材には急激に負荷がかかり始める(図12Bにおいて、Qにて示す)。この急激な負荷の増大は電動モータへと伝わって衝撃となり、減速機構内において打音(衝撃音)(図12Cにおいて、Rにて示す)あるいは振動を発生させる。当該衝撃音および振動は車両において共鳴することもあり、乗員に大きな不快感を与えることになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パーキングブレーキ操作解除時の衝撃音を低減可能な電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置の発明の構成は、回動部材の回転運動を直進運動に変換してピストンに伝達し、ピストンによって付勢されたブレーキパッドが、車輪とともに回転するディスクを押圧することにより車輪に制動力を発生させるパーキングブレーキアクチュエータを駆動するための電動パーキングブレーキ用駆動装置であって、電動モータと、電動モータの駆動力を回動部材に伝達する減速機構とを備え、減速機構は、ハウジングと、ハウジング内に設けられ、電動モータの駆動力が入力されるサンギヤと、サンギヤと噛合し、サンギヤの回転によってサンギヤの外周を公転する複数のプラネタリギヤと、プラネタリギヤの周囲に配置され、内周面においてプラネタリギヤと噛合するとともに、ハウジングに取り付けられたリングギヤと、複数のプラネタリギヤ同士を接続するとともに回動部材に連結され、プラネタリギヤの公転によって回転され、サンギヤの回転を減速して回動部材に出力するキャリヤ部材とを有し、リングギヤとハウジングとの間には、ハウジングに対してリングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装されたことである。
請求項2に係る発明の構成は、請求項1の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、弾性部材は、パーキングブレーキ操作解除時において、ハウジングに対しリングギヤが回動することにより円周方向に圧縮可能に形成されるとともに、パーキングブレーキ操作時において、リングギヤおよびハウジングに対する円周方向の隙間を0以上としたことである。
請求項3に係る発明の構成は、請求項2の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、弾性部材は、リングギヤおよびハウジングに対して、リングギヤの軸方向に締め代を有することである。
請求項4に係る発明の構成は、請求項2または3の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、弾性部材は、リングギヤおよびハウジングに対して、半径方向に締め代を有することである。
請求項5に係る発明の構成は、請求項4の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、弾性部材は、互いに対向した外側部と内側部と、外側部と内側部とを接続する連結部と、外側部と内側部との間に形成された空間部とを有し、弾性部材は、ハウジングとリングギヤとの間に介装された時に、外側部はハウジングの内周面に当接し、内側部はリングギヤの外周面に当接して、外側部と内側部とが撓んで空間部が圧縮されることにより、外側部と内側部とが互いに半径方向に接近し、復元力を備えた状態で、ハウジングとリングギヤとの間に保持されることである。
請求項6に係る発明の構成は、請求項2乃至5のうちのいずれかの電動パーキングブレーキ用駆動装置において、リングギヤは、ハウジングの内周面に挿入可能に形成され、ハウジングは、外壁からリングギヤの半径方向中心に向けて延びるとともに、リングギヤの軸方向端面であって、パーキングブレーキアクチュエータに対し反対側に位置する側と対向する収容面を有し、ハウジングの内周面には、リングギヤの外周面に向けて半径方向内方に突出するとともに、互いに円周方向に所定距離だけ離れたロック側トルク受けおよびリリース側トルク受けと、ロック側トルク受けとリリース側トルク受けとの間以外の部位において、半径方向内方に突出するとともに、収容面から軸方向に所定距離だけ離れた位置において円周方向に延びた係合壁とが形成され、リングギヤの外周面には、半径方向外方に突出し、円周方向の幅がロック側トルク受けとリリース側トルク受けとの間の間隔よりも小さい停止部と、停止部から円周方向に離れた位置において半径方向外方に突出し、軸方向の幅が収容面と係合壁との間の間隔よりも小さい抜止部とが形成され、リングギヤをハウジングに取り付ける場合、円周方向において、停止部がロック側トルク受けとリリース側トルク受けとの間に位置するとともに、抜止部が係合壁を避ける位置において、リングギヤをハウジングに対し軸方向に挿入し、その後、停止部がロック側トルク受けに近づくように、リングギヤを円周方向に回転させることにより、抜止部を収容面と係合壁との間に進入させた後、円周方向において停止部とリリース側トルク受けとの間に形成される空間に弾性部材を軸方向に挿入することである。
請求項7に係る発明の構成は、請求項6の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、リングギヤの外周面には、保持部が半径方向外方に突出しており、リングギヤをハウジングに取り付けた状態で、保持部は弾性部材の軸方向端部のうち、収容面と対向していない側と軸方向に対向しており、弾性部材は、保持部を乗り越えて軸方向に挿入可能なことである。
請求項8に係る発明の構成は、請求項7の電動パーキングブレーキ用駆動装置において、弾性部材は、ハウジングとリングギヤとの間へ挿入した時の半径方向の厚みが、リングギヤの保持部とハウジングの内周面との間の隙間以下の基部と、基部において、ハウジングとリングギヤとの間への挿入方向の後方部に設けられ、リングギヤの外周面に向けて突出した係止リブと、を有しており、係止リブが形成された部位の半径方向の厚みは、リングギヤの保持部とハウジングの内周面との間の隙間より大きいことである。
請求項9に係る発明の構成は、請求項1乃至8のうちのいずれかの電動パーキングブレーキ用駆動装置において、減速機構は、ハウジング内に設けられ電動モータの出力軸に固着された駆動ギヤと、ハウジングに対して回転可能に支持される第1回転シャフトと、第1回転シャフト上に形成され、駆動ギヤよりも多数の歯数を有し、駆動ギヤと噛合することにより、電動モータの回転を減速して第1回転シャフトに伝達する第1従動ギヤと、第1回転シャフト上に設けられ、第1従動ギヤと一体に回転する伝達ギヤと、ハウジングに対して回転可能に支持される第2回転シャフトと、第2回転シャフト上に設けられ、伝達ギヤよりも多数の歯数を有するとともに、伝達ギヤと噛合する第2従動ギヤとを有しており、第2回転シャフト上には、第2従動ギヤと一体に回転するようにサンギヤが形成されたことである。
請求項10に係る電動パーキングブレーキ装置の発明の構成は、車体に取り付けられたハウジングと、ハウジングに対し移動可能に取り付けられたピストンと、車輪とともに回転するディスクとピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、ハウジングに対し移動不能に設けられた電動モータと、電動モータの駆動力を伝達する減速機構と、ハウジング内において、減速機構を介して電動モータにより駆動される回動部材と、回動部材と噛合するとともにハウジングに対して回転不能とされ、回動部材の回転によりピストンの軸方向に移動して、ピストンを介してブレーキパッドをディスクに向けて付勢する直進部材とを備えた電動パーキングブレーキ装置であって、減速機構は、ハウジング内に設けられ、電動モータの駆動力が入力されるサンギヤと、サンギヤと噛合し、サンギヤの回転によってサンギヤの外周を公転する複数のプラネタリギヤと、プラネタリギヤの周囲に配置され、内周面においてプラネタリギヤと噛合するとともに、ハウジングに取り付けられたリングギヤと、複数のプラネタリギヤ同士を接続するとともに回動部材に連結され、プラネタリギヤの公転によって回転され、サンギヤの回転を減速して回動部材に出力するキャリヤ部材とを有し、リングギヤとハウジングとの間には、ハウジングに対してリングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装されたことである。
請求項1に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、減速機構のリングギヤとハウジングとの間には、ハウジングに対してリングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装されたことにより、パーキングブレーキ操作解除時において、減速機構内のギヤ部材に対する急激な負荷の増大を抑制し、減速機構内の衝撃音の発生を低減することができる。
請求項2に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、弾性部材は、パーキングブレーキ操作解除時において、ハウジングに対しリングギヤが回動することにより円周方向に圧縮可能に形成されるとともに、パーキングブレーキ操作時において、リングギヤおよびハウジングに対する円周方向の隙間を0以上としたことにより、パーキングブレーキ操作解除時に、弾性部材は圧縮荷重が0から立ち上がるため、ギヤ部材に働く負荷の吸収範囲を広げ、負荷の吸収性能を向上させることができる。
請求項3に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、弾性部材は、リングギヤおよびハウジングに対して、リングギヤの軸方向に締め代を有することにより、ハウジングに対しリングギヤを軸方向に保持することができ、振動による異音等の発生を低減することができる。
請求項4に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、弾性部材は、リングギヤおよびハウジングに対して、半径方向に締め代を有することにより、ハウジングに対しリングギヤを半径方向に保持することができ、振動による異音等の発生を低減することができる。
請求項5に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、弾性部材は、ハウジングとリングギヤとの間に介装された時に、外側部はハウジングの内周面に当接し、内側部はリングギヤの外周面に当接して、外側部と内側部とが撓んで空間部が圧縮されることにより、外側部と内側部とが互いに半径方向に接近し、復元力を備えた状態で、ハウジングとリングギヤとの間に保持されるため、復元力によって、ハウジングとリングギヤとの間からの弾性部材の脱落を防止することができる。
また、弾性部材は、空間部を圧縮するだけでハウジングとリングギヤとの間に容易に介装することができる。
請求項6に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、リングギヤをハウジングに取り付ける場合、円周方向において、停止部がロック側トルク受けとリリース側トルク受けとの間に位置するとともに、抜止部が係合壁を避ける位置において、リングギヤをハウジングに対し軸方向に挿入し、その後、停止部がロック側トルク受けに近づくように、リングギヤを円周方向に回転させることにより、抜止部を収容面と係合壁との間に進入させた後、円周方向において停止部とリリース側トルク受けとの間に形成される空間に、弾性部材を軸方向に挿入する。
これにより、リングギヤを円周方向に回転させるのみで、ハウジングに対し取り付けることができ、ハウジングに対するリングギヤの脱着を容易に行うことができる。また、弾性部材を停止部とリリース側トルク受けとの間の空間に挿入するのみで、ハウジングに対し容易に装着することができる。
請求項7に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、保持部が弾性部材と軸方向に対向していることにより、リングギヤとハウシングとの間から弾性部材が脱落することを防止することができる。また、弾性部材は保持部を乗り越えて軸方向に挿入可能なことにより、弾性部材のリングギヤへの装着を容易にすることができる。
請求項8に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、弾性部材は、ハウジングとリングギヤとの間へ挿入した時の半径方向の厚みが、リングギヤの保持部とハウジングの内周面との間の隙間以下の基部と、基部において、ハウジングとリングギヤとの間への挿入方向の後方部に設けられ、リングギヤの外周面に向けて突出した係止リブと、を有しており、係止リブが形成された部位の半径方向の厚みは、リングギヤの保持部とハウジングの内周面との間の隙間より大きいことにより、弾性部材を撓ませることにより、係止リブに保持部を乗り越えさせるのみで、弾性部材をハウジングとリングギヤとの間に容易に挿入することができる。
また、弾性部材をハウジングとリングギヤとの間へ挿入した後、係止リブが保持部に当接するため、リングギヤとハウシングとの間から弾性部材が脱落することを確実に防止することができる。
請求項9に係る電動パーキングブレーキ用駆動装置によれば、ハウジング内には、電動モータの出力軸に固着された駆動ギヤと、ハウジングに対して回転可能に支持される第1回転シャフトと、第1回転シャフト上に形成され、駆動ギヤよりも多数の歯数を有し、駆動ギヤと噛合することにより、電動モータの回転を減速して第1回転シャフトに伝達する第1従動ギヤと、第1回転シャフト上に設けられ、第1従動ギヤと一体に回転する伝達ギヤと、ハウジングに対して回転可能に支持される第2回転シャフトと、第2回転シャフト上に設けられ、伝達ギヤよりも多数の歯数を有するとともに、伝達ギヤと噛合する第2従動ギヤとが形成され、第2回転シャフト上には、第2従動ギヤと一体に回転するようにサンギヤが形成されたことにより、電動モータの回転を3段の減速機構によって減速できるため、回動部材に働く駆動トルクを増大させ、車輪への制動力を増大させることができる。
請求項10に係る電動パーキングブレーキ装置によれば、リングギヤとハウジングとの間には、ハウジングに対してリングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装されたことにより、パーキングブレーキ操作解除時において、減速機構内のギヤ部材に対する急激な負荷の増大を抑制し、減速機構内の衝撃音の発生を低減することができる。
本発明の実施形態1による電動パーキングブレーキ装置が、ディスクロータと係合した状態の外観斜視図 図1に示したパーキングブレーキアクチュエータを、ディスクロータの回転軸方向にカットした状態を模式的に示した断面図 図2に示した電動パーキングブレーキ用駆動装置を、ギヤメンバの軸方向にカットした場合の断面図 図3に示した減速機構において、ギヤボデーにリングギヤを取り付ける以前の状態を、パーキングブレーキアクチュエータ側からサンギヤ部の回転軸方向に見た図 減速機構において、ギヤボデーにリングギヤを軸方向に挿入した状態を示した図 減速機構において、ギヤボデーに対しリングギヤをロック方向に回転させた状態を示した図 減速機構において、ギヤボデーとリングギヤとの間に、クッションゴムを挿入した状態を示した図 減速機構において、ギヤボデーに対しリングギヤがリリース方向に回転した状態を示した図 図4Aに示したギヤボデーの内周面を円周方向に展開して示した模式的な図 図4Bに示したギヤボデーとリングギヤの係合部を円周方向に展開して示した模式的な図 図4Cに示したギヤボデーとリングギヤの係合部を円周方向に展開して示した模式的な図 図4Dに示したギヤボデーとリングギヤの係合部を円周方向に展開して示した模式的な図 図4Eに示したギヤボデーとリングギヤの係合部を円周方向に展開して示した模式的な図 図3に示した減速機構のパーキングブレーキ操作解除時における、ギヤ部材の負荷特性を概略的に表したグラフを示した図 実施形態2によるギヤボデーとリングギヤとの係合部を、円周方向に展開して示した模式的な図 実施形態3によるギヤボデー、リングギヤおよびクッションゴムを半径方向外方から見た模式的な図 実施形態4によるクッションゴムの外観斜視図 図9Aに示したクッションゴムを、ギヤボデーとリングギヤとの間に挿入した状態を示した図4DのA−A線についての断面図 実施形態5によるクッションゴムの外観斜視図 図10Aに示したクッションゴムを、ギヤボデーとリングギヤとの間に挿入した状態を示すために半径方向にカットした断面図 実施形態6によるクッションゴムの外観斜視図 図11Aに示したクッションゴムを、ギヤボデーとリングギヤとの間に挿入した状態を示すために半径方向にカットした断面図 従来技術による電動パーキングブレーキ装置について、パーキングブレーキ操作解除時における、ナット部材の軸力を概略的に表したグラフを示した図 従来技術による電動パーキングブレーキ装置について、パーキングブレーキ操作解除時における、ギヤ部材の負荷特性を概略的に表したグラフを示した図 従来技術による電動パーキングブレーキ装置について、パーキングブレーキ操作解除時における、発生する騒音レベルを概略的に表したグラフを示した図
<実施形態1>
図1乃至図6に基づき、本発明の実施形態1による電動パーキングブレーキ装置Pについて説明する。尚、説明中において、電動モータ3に電力を供給して車輪Wに制動力を付与している状態をパーキングブレーキ操作時と言い、電動モータ3をパーキングブレーキ操作時とは逆に駆動して、車輪Wに付与した制動力の解消を開始する状態をパーキングブレーキ操作解除時と言い、電動モータに電力を供給せず、かつ、車輪Wにおいて制動力が発生していない状態をパーキングブレーキ非操作時という。
本発明の構成外であるディスクロータ9(ディスクに該当する)は、その回転中心において車両外方へと突出したハット部91と、ハット部91の周囲に形成され、後述するように、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧されるプレート部92とを有している。図1に示すように、ハット部91の端面からは、複数のスタッドボルト93が突出している。ディスクロータ9は、これらのスタッドボルト93を用いて、車輪Wのディスクホイール(図示せず)に取り付けられており、これにより車輪Wと一体回転可能とされている。
電動パーキングブレーキ装置Pのマウンティング11は、車両のナックルアームN(車体に該当する)に取り付けられて固定されている。マウンティング11には、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bが保持されている(図1において、第2ブレーキパッド21bのみ示す)。第1ブレーキパッド21aは、ディスクロータ9と後述するピストン8との間に配置されている(図2示)。
マウンティング11には、一対のスライドピン12を介して、キャリパボデー13(後述するギヤボデー41を含めた構成がハウジングに該当する)がディスクロータ9の回転軸φ方向に移動可能に取り付けられている。キャリパボデー13は、ディスクロータ9のプレート部92を跨ぐように、その断面形状が略コの字状に形成されている(図1および図2示)。また、キャリパボデー13には、第2ブレーキパッド21bを押圧するための一対の爪部13aが形成されている。図2に示すように、キャリパボデー13には、電動モータ3および減速機構4を含んだ電動パーキングブレーキ用駆動装置Dが取り付けられている。電動パーキングブレーキ用駆動装置Dについては後述する。
キャリパボデー13の内部にはシリンダ部13bが形成されており、シリンダ部13b内に突出するように、スクリュー部材6(回動部材に該当する)が設けられている。回転軸方向に延びたスクリュー部材6は、ベアリング131を介してシリンダ部13bの底部13cに回転可能に取り付けられている。スクリュー部材6の外周面61とベアリング131とシリンダ部13bの底部13cとの間には、合成樹脂材料または合成ゴム材料にて形成されたシール部材132が介装されている。スクリュー部材6には、シール部材132およびベアリング131の回転軸方向への移動を防止するために、フランジ部63が形成されている。
シリンダ部13b内には、スクリュー部材6の半径方向外方に位置するように、ナット部材7(直進部材に該当する)が設けられている。ナット部材7は略円筒形状を呈しており、その内周面71には雌ネジ部72が形成されている。ナット部材7の雌ネジ部72は、スクリュー部材6の外周面61に形成された雄ネジ部62と螺合している。また、ナット部材7の先端部73においては、複数の係合部74が外周面から半径方向外方に延びている。
上述したナット部材7の雌ネジ部72と、スクリュー部材6の雄ネジ部62とは、ともに台形ネジ等により形成されており、ナット部材7とスクリュー部材6との間の逆効率がほぼ0に設定されている。したがって、ナット部材7とスクリュー部材6との間の動作の伝達は不可逆的に形成されており、制動力が発生している状態で、ナット部材7からスクリュー部材6に向けて戻し荷重が働いた場合に、スクリュー部材6は制動力を解除する方向に回転しない。
シリンダ部13bには、ピストン8がスクリュー部材6の回転軸方向に移動可能に嵌合しており、シリンダ部13bには、ピストン8の外周面81と係合するようにピストンシール133が装着されている。ピストンシール133は、前述したシール部材132とともに、シリンダ部13b内を外部から液密的に遮断している。
ピストン8は一端が端部壁82により閉じられた略円筒状に形成され、端部壁82によって第1ブレーキパッド21aと当接可能になっている。ピストン8の内周面83には、前述したナット部材7がスクリュー部材6の回転軸方向に相対移動可能に係合している。また、ピストン8の外周面81には複数の突部84が形成され、シリンダ部13bには、複数のスリット13dが、スクリュー部材6の回転軸方向に延びるように形成されている。ピストン8の突部84はスリット13dと係合しており、これによって、ピストン8はシリンダ部13bに対して回転不能に形成されている。
一方、ピストン8の内周面83には、スクリュー部材6の回転軸方向に延びた複数の摺動溝85が形成されており、それぞれ前述したナット部材7の係合部74が挿入されている。したがって、ナット部材7はピストン8に対して回転不能となるため、ピストン8を介してシリンダ部13bに対しても回転不能に形成される。
スクリュー部材6は、前述した減速機構4を介して電動モータ3によって回転可能に形成されている。車両の駐車時にスクリュー部材6を回転させると、ナット部材7は回転不能であるため、ピストン8内をディスクロータ9に向けて、スクリュー部材6の回転軸方向(図2における左方)に移動する。ナット部材7の先端部73はピストン8を押圧し、第1ブレーキパッド21aをディスクロータ9に向けて付勢する。
一方、第1ブレーキパッド21aに発生する反力は、ピストン8、ナット部材7、スクリュー部材6および減速機構4を介してキャリパボデー13へと働き、キャリパボデー13をピストン8と反対方向(図2において右方)へと付勢する。これにより、キャリパボデー13が回転軸方向に移動し、爪部13aが第2ブレーキパッド21bをディスクロータ9に向けて付勢する。したがって、ディスクロータ9は第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧され、車輪Wに制動力が付与される。
また、ディスクロータ9に対する制動力の解除時には、電動モータ3を逆回転させ、ナット部材7を図2において右方へと移動させ、ピストン8による第1ブレーキパッド21aへの押圧を停止する。これにより、第1ブレーキパッド21aに発生する反力も消滅するため、キャリパボデー13の爪部13aによる、第2ブレーキパッド21bへの押圧も解消し、車輪への制動力が解除される。
また、車両走行中に車両を減速させるため運転者がブレーキ操作を行うと、マスタシリンダ(図示せず)から吐出されたブレーキ液圧が、ブレーキ配管(図示せず)を介してシリンダ部13b内に供給される。シリンダ部13b内に供給されたブレーキ液圧は、ピストン8をナット部材7と切り離した状態で、スクリュー部材6の回転軸方向(図2における左方へ)に押圧し、第1ブレーキパッド21aをディスクロータ9に向けて付勢する。
上述したマウンティング11、スライドピン12、キャリパボデー13、第1ブレーキパッド21a、第2ブレーキパッド21b、スクリュー部材6、ナット部材7およびピストン8によりパーキングブレーキアクチュエータMを形成している。
次に、図3に基づき、パーキングブレーキアクチュエータMを駆動する電動パーキングブレーキ用駆動装置D(以下、駆動装置Dという)について詳述する。尚、以下、図3における上方を駆動装置Dの上方とし、下方を駆動装置Dの下方として説明する。
駆動装置Dを構成する減速機構4のギヤボデー41は、それぞれ合成樹脂材料にて一体的に形成されたロアボデー411およびアッパボデー412により形成されている。ロアボデー411およびアッパボデー412は、内部に所定容量の空間を有するように互いに液密的に接合されている。ギヤボデー41は、前述したキャリパボデー13に固定されている。
図3に示すように、電動モータ3のフランジ部31に貫通させたスクリューネジ42を、ロアボデー411にインサートされたカラー部材411aに締め付けることにより、電動モータ3がロアボデー411に固定される。電動モータ3は、ロアボデー411を深く掘り下げた形状に形成されたモータ格納部411b内に収容されている。ロアボデー411の端部には、外部コネクタ(図示せず)を接続するための電源コネクタ部411cが形成されている。ロアボデー411内には、電源コネクタ部411cから電動モータ3へとつながる電力供給線(図示せず)がインサートされている。
電動モータ3は、ディスクロータ9の回転軸φと平行に配置された出力シャフト32(出力軸に該当する)を有している。出力シャフト32には、外周面に斜歯431を有するピニオンギヤ43(駆動ギヤに該当する)が圧入等により固着されている。
ロアボデー411とアッパボデー412との間には、枢支ピン44が、圧入あるいは溶着等により固定されている。枢支ピン44には、一対のブッシュ45a、45bを介して、ギヤメンバ46(第1回転シャフトに該当する)が回転可能に取り付けられている。ギヤメンバ46の上方には、半径方向に突出した第1鍔部461が形成されている。第1鍔部461には、インサート成形によって第1ホイルギヤ47(第1従動ギヤに該当する)が固着されている。
第1ホイルギヤ47は合成樹脂材料にて形成されたヘリカルギヤで、外周面には斜歯471が設けられている。第1ホイルギヤ47は、前述したピニオンギヤ43の斜歯431と噛合している。第1ホイルギヤ47はピニオンギヤ43よりも大径に形成され、第1ホイルギヤ47の斜歯471の歯数は、ピニオンギヤ43の斜歯431の歯数よりも多く形成されている。
また、ギヤメンバ46の下方には、外周面上にギヤ部462(伝達ギヤに該当する)が一体に形成されている。ギヤ部462は、斜歯によって形成されており、後述する第2ホイルギヤ50(第2従動ギヤに該当する)と噛合されている。さらに、アッパボデー412の凹部412aには、金属材料にて形成されたアッパ軸受部材48aがインサート成形または誘導加熱溶着等により取り付けられている。
また、ロアボデー411の外周壁411d(外壁に該当する)からは、軸受固定面411e(収容面に該当する)が図3における水平方向に延在している。軸受固定面411eは、後述するギヤシャフト49(第2回転シャフトに該当する)の回転中心に向けて延び、プラネタリギヤ51と第2ホイルギヤ50との間を仕切っている。
軸受固定面411eは外形が真円状に形成され(図4A示)、その中心には支持孔411fが貫通するとともに、上下方向に延びたボス部411gが設けられている。ボス部411gには、ロア軸受部材48bが取り付けられている。ロア軸受部材48bは金属材料にて形成され、インサート成形または誘導加熱溶着等によりボス部411gに固定されている。
アッパ軸受部材48aおよびロア軸受部材48bには、金属材料製のギヤシャフト49が回転可能に支持されている。ギヤシャフト49の上方には、半径方向に突出した第2鍔部491が形成されている。第2鍔部491には、インサート成形によって第2ホイルギヤ50が固着されている。
第2ホイルギヤ50は、第1ホイルギヤ47と同様に合成樹脂材料にて形成されたヘリカルギヤで、外周面には斜歯501が設けられている。第2ホイルギヤ50は、前述したギヤメンバ46のギヤ部462と噛合している。第2ホイルギヤ50はギヤ部462よりも大径に形成され、第2ホイルギヤ50の斜歯501の歯数は、ギヤ部462の歯数よりも多く形成されている。
ギヤシャフト49の下端には、サンギヤ部492(サンギヤに該当する)が一体に形成されている。サンギヤ部492は、第2ホイルギヤ50と一体に回転する。
サンギヤ部492の周囲には、サンギヤ部492と噛合する複数のプラネタリギヤ51が配置されている。本実施形態においては、4個のプラネタリギヤ51が設けられている(図4A示)が、これに限られるものではない。各々のプラネタリギヤ51は金属材料により形成され、サンギヤ部492の回転によってサンギヤ部492の外周を公転する。
また、プラネタリギヤ51の周囲には、合成樹脂材料にて形成されたリングギヤ52が配置されている。円環状をしたリングギヤ52は、内周面においてプラネタリギヤ51のそれぞれと噛合するとともに、軸受固定面411eと対向するようにロアボデー411に取り付けられている。リングギヤ52のロアボデー411に対する取付構造および取付方法については、後に詳述する。
プラネタリギヤ51には、複数のプラネタリギヤ51同士を接続するようにキャリヤ部材53が係合している。キャリヤ部材53は合成樹脂材料にて形成され、その下端部には出力部材54が接続されている。出力部材54は金属材料にて形成され、上述したスクリュー部材6に接続されている。したがって、キャリヤ部材53は、出力部材54を介してスクリュー部材6に連結されている(図3示)。
上述したサンギヤ部492、プラネタリギヤ51、リングギヤ52およびキャリヤ部材53によって遊星歯車機構YGが形成される。キャリヤ部材53は、プラネタリギヤ51の公転によって回転され、サンギヤ部492の回転を減速してスクリュー部材6に出力することができる。
電動モータ3の駆動力は、最初に、ピニオンギヤ43と第1ホイルギヤ47との噛み合いによって減速(1段目の減速)される。その後、ギヤ部462と第2ホイルギヤ50との噛み合いによって減速(2段目の減速)される。さらに遊星歯車機構YGによって減速(3段目の減速)された後、スクリュー部材6へと伝達される。
次に、図4および図5に基づき、リングギヤ52のギヤボデー41への取付構造について詳述する。尚、図4および図5においては、部材識別のためプラネタリギヤ51、リングギヤ52およびクッションゴム55にはハッチングが施してある。また、図3の上下方向が本発明の軸方向に該当し、以下、説明中において単に軸方向と言う。また、図4Bに示したリングギヤ52の円周方向が本発明の円周方向に該当し、説明中において単に円周方向という。また、図4Bに示したリングギヤ52の半径方向が本発明の半径方向に該当し、説明中において単に半径方向という。
ロアボデー411における外周壁411dの内周面411hは、軸受固定面411eよりも下方に位置しており、真円状を呈している。図4A及び図5Aに示したように、内周面411hからは、4個のロック側トルク受け411jが半径方向内方に突出している。ロック側トルク受け411jは、円周方向に互いに均等間隔に形成されている。
また、ロアボデー411の内周面411hからは、4個のリリース側トルク受け411kが半径方向内方に突出している。リリース側トルク受け411kはロック側トルク受け411jと同様に、円周方向に互いに均等間隔に形成されている。各々のリリース側トルク受け411kは、それぞれのロック側トルク受け411jに対し、円周方向に所定距離をおいて隣接するように形成されている。ロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kは、ロアボデー411にリングギヤ52を挿入した後は、ともにリングギヤ52の外周面521に向けて突出している。
さらに、ロアボデー411の内周面411hからは、一対の係合壁411mが半径方向内方に突出している(図4Aおよび図5A示)。それぞれの係合壁411mは、互いに隣り合った直近のロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kとの間(図4AにおいてGにて示す)には形成されず、当該隣り合ったロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kとの間G以外の部位に配置されている。各々の係合壁411mは、軸受固定面411eから軸方向に所定距離だけ離れた位置において円周方向に延びており、その円周方向の一端は軸受固定面411eに連続している(図5A示)。
一方、リングギヤ52の外周面521は、ロアボデー411の内周面411hに挿入可能に形成されている。リングギヤ52の外周面521からは、4個の停止部522が半径方向外方に突出している(図4Bおよび図5B示)。停止部522は、円周方向に互いに所定距離だけ離れ、均等間隔に設けられている。停止部522のそれぞれの円周方向の幅は、上述した隣り合ったロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kとの間Gの間隔よりも小さく形成されている。
また、リングギヤ52の外周面521からは、一対の抜止部523が半径方向外方に突出している(図4Bおよび図5B示)。各々の抜止部523は、停止部522から円周方向に所定距離だけ離れた位置に配置され、互いに半径方向に対向している。それぞれの抜止部523は、軸方向の幅が軸受固定面411eと係合壁411mとの間の間隔よりも小さく形成されている(図5B示)。
さらに、リングギヤ52の外周面521からは、4個の保持部524が半径方向外方に突出している。各々の保持部524は、円周方向において停止部522に隣接して形成され、互いに均等間隔に設けられている。
以下、ギヤボデー41にプラネタリギヤ51およびキャリヤ部材53を取り付けた後(図4A示)、リングギヤ52をロアボデー411に装着する方法について説明する。円周方向において、停止部522が、ロアボデー411において互いに隣接した直近のロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kとの間Gに位置し、かつ、抜止部523が係合壁411mを避ける位置にあるようにリングギヤ52を位置合わせし、その状態で、リングギヤ52をロアボデー411の内周面411hに対し軸方向に挿入する(図4Bおよび図5B示)。リングギヤ52は、ロアボデー411の内周面411hに挿入された状態において、そのパーキングブレーキアクチュエータMとは反対側に位置する端部が、軸受固定面411eと対向している。また、この状態において、リングギヤ52の抜止部523とギヤボデー41の係合壁411mとの間には、円周方向の隙間が形成されている。
その後、停止部522がロアボデー411のロック側トルク受け411jの円周方向端部に当接するまで、リングギヤ52を円周方向(図4Bにおいて反時計回りで、図5Bにおいて左方であり、以下、ロック方向と言う)に回転させる。この時、リングギヤ52の回転により、リングギヤ52の抜止部523はロアボデー411の軸受固定面411eと係合壁411mとの間に進入する(図4Cおよび図5C示)。これにより、抜止部523が係合壁411mに当接可能となり、ロアボデー411からリングギヤ52が軸方向に引き抜き不能となる。
その後、円周方向においてリングギヤ52の停止部522とロアボデー411のリリース側トルク受け411kとの間に形成される空間に、クッションゴム55(弾性部材に該当する)を、下方から軸方向に挿入する(図4Dおよび図5D示)。クッションゴム55は、リングギヤ52の保持部524を乗り越えて挿入される。挿入されたクッションゴム55は、その軸方向の一端部が軸受固定面411eと対向し、他端部が保持部524と対向している。クッションゴム55は、リングギヤ52とロアボデー411との間において円周方向に弾性力を発生可能に形成されており、後述するように、リングギヤ52とロアボデー411との間の緩衝部材として機能する。また、保持部524は、クッションゴム55の軸方向への抜け止めとして機能する。
本実施形態によるクッションゴム55は、EPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer)あるいはエラストマー等により、平板状に形成されている。また、クッションゴム55に代えて、板バネ等を使用してリングギヤ52とロアボデー411との間において弾性力を発生させてもよい。
通常、パーキングブレーキ非操作時において、減速機構4は図4Dおよび図5Dの状態にある。パーキングブレーキ非操作時において、クッションゴム55とリングギヤ52の停止部522およびロアボデー411のリリース側トルク受け411kとの間には、円周方向に0以上の隙間が形成されている。また、クッションゴム55とリングギヤ52の保持部524およびロアボデー411の軸受固定面411eとの間には、軸方向にも隙間が形成されている。さらに、クッションゴム55とリングギヤ52およびロアボデー411との間には、半径方向にも隙間が形成されている。
車輪Wに制動力を発生させるパーキングブレーキ操作時において、電動モータ3の駆動により減速機構4が作動すると、リングギヤ52がプラネタリギヤ51から、ロック方向(図4Dにおいて反時計回りであり、図5Dにおいて左方)への荷重を受ける。これによりリングギヤ52が同方向に付勢されるが、停止部522がロアボデー411のロック側トルク受け411jの円周方向端部に当接するため、これ以上に回動することはない(図4Dおよび図5D示)。それ以降、複数のプラネタリギヤ51はリングギヤ52の内周側をロック方向に公転して、スクリュー部材6に駆動力が供給され、車輪Wに制動力が付与される。このパーキングブレーキ操作時においても、クッションゴム55とリングギヤ52およびロアボデー411との間には、円周方向に0以上の隙間が形成されている。
一方、車輪Wの制動力を解除するパーキングブレーキ操作解除時において、電動モータ3を上述した場合と反対に駆動すると、減速機構4内のギヤ部材(第1ホイルギヤ47等)は戻り方向に作動する。しかしながら、スクリュー部材6はナット部材7との間において、前述したセルフロック状態を形成している。このため、スクリュー部材6は、減速機構4に追従して直ちに戻り方向に回動することはない。
その後、僅かな時間が経過し、スクリュー部材6とナット部材7との間のロック状態が解除されると、スクリュー部材6が戻り方向に回転し、出力部材54およびキャリヤ部材53を介してプラネタリギヤ51を、図4Dにおいて時計回りであり、図5Dにおいて右方(以下、リリース方向と言う)に公転させる。これにより、リングギヤ52はプラネタリギヤ51から荷重を受け、クッションゴム55を圧縮させながら同方向に所定量だけ回転する。この時、クッションゴム55は、停止部522とリリース側トルク受け411kとの間で圧縮され、リングギヤ52とロアボデー411との間において円周方向に弾性力を発生させる。一方、この時、リングギヤ52の停止部522と、ロアボデー411のロック側トルク受け411jとの間には、円周方向のクリアランスXが形成されている(図4Eおよび図5E示)。
前述したような、スクリュー部材6の急激な戻りによる衝撃は、リングギヤ52によるクッションゴム55を圧縮させながらのリリース方向への回転により吸収され、減速機構4内のギヤ部材に対する急激な負荷の増大は抑制される(図6において、Cにて示す)。クッションゴム55の圧縮により、スクリュー部材6の戻り時の衝撃が電動モータ3へと伝わることが抑制されるため、スクリュー部材6の戻り前に減速機構4のギヤ部材間に発生する隙間が、クッションゴム55よりも電動モータ3側にある場合でも、スクリュー部材6側にある場合でも当該衝撃を緩和することが可能である。
また、図5Eに示したように、クッションゴム55が圧縮された状態においても、引き続き、抜止部523が係合壁411mに当接可能であることにより、ロアボデー411からリングギヤ52が軸方向に脱落することは防止される。
クッションゴム55は所定量だけ圧縮されて所定の圧縮荷重を発生させると、プラネタリギヤ51から荷重を受けても、それ以上に圧縮されることはない。したがって、それ以降、複数のプラネタリギヤ51はリングギヤ52の内周側をリリース方向に公転するため、車輪Wの制動力は解除される。
本実施形態によれば、減速機構4のリングギヤ52とギヤボデー41との間には、ギヤボデー41に対してリングギヤ52が回動することにより、円周方向に圧縮可能なクッションゴム55が介装されたことにより、パーキングブレーキ操作解除時において、減速機構4内のギヤ部材に対する急激な負荷の増大を抑制し、減速機構4内の衝撃音および振動の発生を低減することができる。
また、減速機構4にクッションゴム55を追加するのみで、減速機構4内の衝撃音等の発生を低減することができるため、組み付けが容易で、低コストの電動パ−キングブレーキ用駆動装置Dにすることができる。
さらに、当該クッションゴム55を使用したリングギヤ52のギヤボデー41への取付構造により、リングギヤ52とギヤボデー41とをアッセンブリ化することが可能になり、減速機構4の製造作業を容易にすることができる。
また、クッションゴム55は、パーキングブレーキ操作時において、リングギヤ52およびギヤボデー41に対する円周方向の隙間を0以上としたことにより、リングギヤ52がギヤボデー41に対しリリース方向に回転した場合、クッションゴム55は圧縮荷重が0から立ち上がるため、減速機構4内のギヤ部材に働く負荷の吸収範囲を広げ、負荷の吸収性能を向上させることができる。
また、パーキングブレーキ非操作時において、リングギヤ52およびギヤボデー41に対する円周方向の隙間を0以上としたことにより、クッションゴム55を、リングギヤ52とギヤボデー41との間に容易に挿入することができる。
また、クッションゴム55とリングギヤ52およびギヤボデー41との間に軸方向にも隙間を形成すれば、クッションゴム55のリングギヤ52およびギヤボデー41に対する軸方向の摺動抵抗を低減でき、減速機構4内のギヤ部材に働く負荷の吸収性能をさらに向上させることができる。
また、クッションゴム55とリングギヤ52およびギヤボデー41との間に半径方向にも隙間を形成すれば、クッションゴム55のリングギヤ52およびギヤボデー41に対する半径方向の摺動抵抗を低減でき、減速機構4内のギヤ部材に働く負荷の吸収性能をいっそう向上させることができる。
また、本実施形態においては、リングギヤ52をギヤボデー41に取り付ける場合、円周方向において、停止部522がロック側トルク受け411jとリリース側トルク受け411kとの間に位置するとともに、抜止部523が係合壁411mを避ける位置において、リングギヤ52をギヤボデー41に対し軸方向に挿入する。その後、停止部522がロック側トルク受け411jに近づくように、リングギヤ52を円周方向に回転させることにより、抜止部523を軸受固定面411eと係合壁411mとの間に進入させた後、円周方向において停止部522とリリース側トルク受け411kとの間に形成される空間に、クッションゴム55を軸方向に挿入している。
これにより、リングギヤ52を円周方向に回転させるのみで、ギヤボデー41に対し取り付けることができ、ギヤボデー41に対するリングギヤ52の脱着を容易に行うことができる。また、停止部522とリリース側トルク受け411kとの間の空間に挿入するのみで、ギヤボデー41に対しクッションゴム55を容易に装着することができる。
また、クッションゴム55は、円周方向において停止部522とリリース側トルク受け411kとの間に形成される空間に挿入されている。これによって、停止部522がリリース側トルク受け411kに近づく方向へのリングギヤ52の回転を規制することができ、抜止部523と係合壁411mとの係合が外れることを防いで、リングギヤ52がギヤボデー41から軸方向に抜けることを防止することができる。
また、保持部524が弾性部材55と軸方向に対向していることにより、リングギヤ52とロアボデー411との間からクッションゴム55が脱落することを防止することができる。
また、クッションゴム55は、保持部524を乗り越えて軸方向に挿入可能なことにより、クッションゴム55のリングギヤ52への装着を容易にすることができる。
また、ギヤボデー41内には、電動モータ3の出力シャフト32に固着されたピニオンギヤ43と、ギヤボデー41に対して回転可能に支持されるギヤメンバ46と、ギヤメンバ46上に形成され、ピニオンギヤ43よりも多数の歯数を有し、ピニオンギヤ43と噛合することにより、電動モータ3の回転を減速してギヤメンバ46に伝達する第1ホイルギヤ47と、ギヤメンバ46上に設けられ、第1ホイルギヤ47と一体に回転するギヤ部462と、ギヤボデー41に対して回転可能に支持されるギヤシャフト49と、ギヤシャフト49上に設けられ、ギヤ部462よりも多数の歯数を有するとともに、ギヤ部462と噛合する第2ホイルギヤ50とが形成され、ギヤシャフト49上には、第2ホイルギヤ50と一体に回転するようにサンギヤ部492が形成されたことにより、電動モータ3の回転を3段の減速機構によって減速できるため、スクリュー部材6に働く駆動トルクを増大させ、車輪Wへの制動力を増大させることができる。
また、減速機構4において、クッションゴム55による緩衝機能を有する遊星歯車機構YGを最終段に配置したため、パーキングブレーキ操作解除時における、クッションゴム55の撓み量を低減することができる。
<実施形態2>
図7に基づき、実施形態2によるリングギヤ52のロアボデー411への取付構造について説明する。本実施形態2によるクッションゴム56は、リングギヤ52の停止部522側の端部において、挟持部561が下方へと突出している。挟持部561は、停止部522の下方において円周方向に延びている。挟持部561は、ロアボデー411に固定されたキャリパボデー13の上端面と、停止部522の下端部との間において、軸方向に所定の締め代を有している。したがって、図7に示すように、クッションゴム56がリングギヤ52とロアボデー411との間に介装された状態において、挟持部561はキャリパボデー13の上端面と停止部522の下端部とにより挟圧されて保持されている。
挟持部561から弾性力を受けた停止部522は、その上端部においてロアボデー411の軸受固定面411eに当接している。この状態において、リングギヤ52の抜止部523は、ロアボデー411の軸受固定面411eおよび係合壁411mの双方に対し軸方向に接触しない位置にあるのが望ましい。その他の構成については、上述した実施形態による駆動装置Dと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
本実施形態2の駆動装置Dによれば、クッションゴム56は、リングギヤ52とキャリパボデー13との間において、リングギヤ52の軸方向に締め代を有することにより、ギヤボデー41に対しリングギヤ52を軸方向に保持することができ、振動による異音等の発生を低減することができる。
さらに、リングギヤ52とギヤボデー41との間において、クッションゴム56に半径方向に締め代を持たせるようにすれば、クッションゴム56がリングギヤ52とギヤボデー41との間で半径方向に圧縮され、ギヤボデー41に対しリングギヤ52を半径方向に保持することができ、振動による異音等の発生を低減させることができる。
<実施形態3>
図8に基づき、実施形態3によるリングギヤ52とロアボデー411との係合構造について説明する。本実施形態3によるリリース側トルク受け411kからは、クッションゴム55に向けて円周方向に一対の突部411nが突出している。クッションゴム55は、リングギヤ52の停止部522の端面と突部411nの先端との間において、円周方向に僅かな締め代を有している。この状態において、リングギヤ52がリリース方向に回転した場合、クッションゴム55は、突部411n間の隙間あるいは上方に位置する突部411nよりも上方もしくは下方に位置する突部411nよりも下方へと撓むことができる。
したがって、本実施形態3においても、上述した実施形態1のように、クッションゴム55のリングギヤ52およびロアボデー411に対する円周方向の隙間が0以上の場合と実質的に同様であり、リングギヤ52がギヤボデー41に対しリリース方向に回転した場合、クッションゴム55は圧縮荷重が0から立ち上がることができる。本実施形態3のようなリングギヤ52とギヤボデー41との係合構造も、本発明に含まれるものとする。
<実施形態4>
次に、図9Aおよび図9Bに基づき、実施形態4によるクッションゴム57とリングギヤ52およびロアボデー411の間への挿入方法について説明する。本実施形態によるクッションゴム57は、実施形態1によるクッションゴム55と同様の材質により一体に形成されている。図9Aに示すように、クッションゴム57は、平板部57a(基部に該当する)と、平板部57aの両端部に設けられた一対の係止リブ57bとを備えており、係止リブ57bは、平板部57aの一側面上に形成されている。クッションゴム57は、図9Aにおける上下方向を挿入方向として、リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入される。
図9Bに示したように、クッションゴム57が、リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入された状態において、係止リブ57bは、クッションゴム57の挿入方向(図9Bにおいて矢印にて示す)の前端部および後端部に形成されており、平板部57aからリングギヤ52の外周面521に向けて突出している。係止リブ57bは、必ずしも平板部57a上の前端部および後端部の双方に形成しなければならないわけではなく、クッションゴム57の挿入方向の後端部のみ(図9Bにおける下方にのみ)に形成されていてもよい。
また、平板部57aの半径方向の厚みは、リングギヤ52の保持部524とロアボデー411の内周面411hとの間の隙間以下に形成されている(図9B示)。また、係止リブ57bが形成された部位の半径方向の厚みは、リングギヤ52の保持部524とロアボデー411の内周面411hとの間の隙間より大きく形成されている。
クッションゴム57は、各々の係止リブ57bを順次、保持部524に当接させて撓ませながら挿入し、リングギヤ52とロアボデー411との間に装着することができる。リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入されたクッションゴム57は、後端部に形成された(図9Bにおいて下方に位置する)係止リブ57bが保持部524に当接することにより、リングギヤ52とロアボデー411との間から脱落することが防止される。
本実施形態によれば、クッションゴム57は、ロアボデー411とリングギヤ52との間へ挿入した時の半径方向の厚みが、リングギヤ52の保持部524とロアボデー411の内周面411hとの間の隙間以下の平板部57aと、平板部57aにおいて、ロアボデー411とリングギヤ52の間への挿入方向の後端部に設けられ、リングギヤ52の外周面521に向けて突出した係止リブ57bと、を有しており、係止リブ57bが形成された部位の半径方向の厚みは、リングギヤ52の保持部524とロアボデー411の内周面411hとの間の隙間より大きいことにより、クッションゴム57を撓ませることにより、係止リブ57bに保持部524を乗り越えさせるのみで、クッションゴム57をロアボデー411とリングギヤ52との間に容易に挿入することができる。
また、クッションゴム57をロアボデー411とリングギヤ52との間へ挿入した後、係止リブ57bが保持部524に当接するため、リングギヤ52とロアボデー411との間からクッションゴム57が脱落することを確実に防止することができる。
また、クッションゴム57の係止リブ57bは、平板部57a上の両端部に形成されているため、ロアボデー411とリングギヤ52との間において、クッションゴム57が安定して保持されることができる。
また、クッションゴム57の係止リブ57bは、平板部57a上の両端部にそれぞれ形成されているため、クッションゴム57をロアボデー411とリングギヤ52との間へ挿入する場合に、クッションゴム57に方向性が発生せず、リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入する際の作業性の向上を図ることができる。
<実施形態5>
次に、図10Aおよび図10Bに基づき、実施形態5によるクッションゴム58とリングギヤ52およびロアボデー411の間への挿入方法について説明する。本実施形態によるクッションゴム58は、実施形態1によるクッションゴム55と同様の材質により一体に形成されている。図10Aに示すように、クッションゴム58は、内部に貫通孔58a(空間部に該当する)を備え、所定の長さを有するスリーブ状に形成されており、その長さ方向に垂直な任意の位置の断面はリング状(真円状)を呈している。
図10Bに示すように、クッションゴム58は、その長さ方向が円周方向を向くように、リングギヤ52とロアボデー411との間に矢印方向に挿入されると、リングギヤ52とロアボデー411とにより、貫通孔58aが圧縮された状態で、リングギヤ52とロアボデー411との間に進入する。
リングギヤ52とロアボデー411との間に装着された状態で、クッションゴム58の互いに対向した外側部58bおよび内側部58cのうち、外側部58bは、ロアボデー411の内周面411hに当接し、内側部58cは、リングギヤ52の外周面521に当接している。尚、クッションゴム58において、外側部58bおよび内側部58cは、互いに対向した円周上の任意の部位であるが、説明の都合上このような名称を付すことにする。
外側部58bおよび内側部58cは、一対のブリッジ58d(連結部に該当する)によって互いに接続されており、外側部58bと内側部58cとの間に前述した貫通孔58aが配置されている。
上述したように、クッションゴム58が、リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入されると、外側部58bと内側部58cとが撓み、貫通孔58aが圧縮されて、外側部58bと内側部58cとが互いに半径方向に接近し、図10Bにおける左右に広がる方向への復元力を有した状態で保持される。したがって、図10Bに示したように、リングギヤ52において、必ずしも保持部524を設けなくてもよい。
本実施形態によれば、クッションゴム58は、ロアボデー411とリングギヤ52との間に介装された時に、外側部58bはロアボデー411の内周面411hに当接し、内側部58cはリングギヤ52の外周面521に当接して、外側部58bと内側部58cとが撓んで貫通孔58aが圧縮されることにより、外側部58bと内側部58cとが互いに半径方向に接近し、復元力を備えた状態で、ロアボデー411とリングギヤ52との間に保持されるため、復元力によって、ロアボデー411とリングギヤ52との間からのクッションゴム58の脱落を防止することができる。
また、クッションゴム58は、外側部58bと内側部58cとを撓ませて、貫通孔58aを圧縮するだけでロアボデー411とリングギヤ52との間に容易に挿入することができる。
<実施形態6>
次に、図11Aおよび図11Bに基づき、実施形態6によるクッションゴム59とリングギヤ52およびロアボデー411の間への挿入方法について説明する。本実施形態によるクッションゴム59は、実施形態1によるクッションゴム55と同様の材質により一体に形成されている。図11Aに示すように、クッションゴム59は、互いに所定の角度を形成する外片59a(外側部に該当する)と内片59b(内側部に該当する)とが、ブリッジ59c(連結部に該当する)において接合され、所定の長さに形成されている。したがって、クッションゴム59の、長さ方向に垂直な任意の位置の断面はV字状に形成されている。外片59aと内片59bとの間には空間部59dが設けられ、外片59aと内片59bは、互いに接近する方向に撓み可能に形成されている。
図11Bに示すように、クッションゴム59は、その長さ方向が円周方向を向くことにより、外片59aがロアボデー411の内周面411hに当接し、内片59bがリングギヤ52の外周面521に当接した状態で、リングギヤ52とロアボデー411との間に矢印方向に挿入される。クッションゴム59が、リングギヤ52とロアボデー411との間に挿入されると、外片59aと内片59bとが撓み、空間部59dが圧縮されて、外片59aと内片59bとが互いに半径方向に接近し、図11Bにおける左右に広がる方向への復元力を有した状態で保持される。したがって、実施形態5による場合と同様に、リングギヤ52において、必ずしも保持部524を設けなくてもよい。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
上述した実施形態においては、パーキングブレーキアクチュエータMがフットブレーキ用のブレーキ装置を兼ねているが、フットブレーキ用のブレーキ装置をパーキングブレーキアクチュエータMとは別に設けてもよい。
また、ロアボデー411とリングギヤ52との間に弾性部材を架け渡し、リングギヤ52がギヤボデー41に対しリリース方向に回転することにより、弾性部材が円周方向に伸張し、減速機構4内の衝撃音および振動の発生を抑制するようにしてもよい。
また、実施形態1において、クッションゴム55とリングギヤ52およびギヤボデー41との間において、軸方向および/または半径方向に締め代を設けてもよい。
また、本発明は、ディスクロータ9をキャリパボデー13の爪部13aとピストン8とで挟圧する浮動型のディスクブレーキのみではなく、ディスクロータ9の双方の側面をピストンにて押圧する対向型のディスクブレーキにも適用可能である。
また、電動モータ3は、キャリパボデー13に対し直接に取り付けられてもよい。
また、保持部524が形成されていないリングギヤ52を用いる場合、実施形態5および実施形態6において示したような、その断面形状がリング状またはV字状を呈したクッションゴム58、59だけでなく、ロアボデー411の内周面411hに当接する外側部とリングギヤ52の外周面521に当接する内側部とを備え、外側部と内側部との間には圧縮可能な空間部を備えておれば、矩形状あるいは三角形状といったあらゆる断面形状のものが適用可能である。
また、実施形態5および実施形態6において、リングギヤ52の外周面521上に、保持部524を形成してもよい。
図面中、3は電動モータ、4は減速機構、6はスクリュー部材(回動部材)、7はナット部材(直進部材)、8はピストン、9はディスクロータ(ディスク)、13はキャリパボデー(ハウジング)、21aは第1ブレーキパッド(ブレーキパッド)、21bは第2ブレーキパッド(ブレーキパッド)、32は出力シャフト(出力軸)、41はギヤボデー(ハウジング)、43はピニオンギヤ(駆動ギヤ)、46はギヤメンバ(第1回転シャフト)、47は第1ホイルギヤ(第1従動ギヤ)、49はギヤシャフト(第2回転シャフト)、50は第2ホイルギヤ(第2従動ギヤ)、51はプラネタリギヤ、52はリングギヤ、53はキャリヤ部材、55,56,57,58,59はクッションゴム(弾性部材)、57aは平板部(基部)、57bは係止リブ、58aは貫通孔(空間部)、58bは外側部、58cは内側部、58d,59cはブリッジ(連結部)、59aは外片(外側部)、59bは内片(内側部)、59dは空間部、411dは外周壁(外壁)、411eは軸受固定面(収容面)、411hはロアボデーの内周面、411jはロック側トルク受け、411kはリリース側トルク受け、411mは係合壁、462はギヤ部(伝達ギヤ)、492はサンギヤ部(サンギヤ)、521はリングギヤの外周面、522は停止部、523は抜止部、524は保持部、Dは電動パーキングブレーキ用駆動装置、Mはパーキングブレーキアクチュエータ、Nはナックルアーム(車体)、Pは電動パーキングブレーキ装置、Wは車輪を示している。

Claims (10)

  1. 回動部材の回転運動を直進運動に変換してピストンに伝達し、前記ピストンによって付勢されたブレーキパッドが、車輪とともに回転するディスクを押圧することにより前記車輪に制動力を発生させるパーキングブレーキアクチュエータを駆動するための電動パーキングブレーキ用駆動装置であって、
    電動モータと、
    前記電動モータの駆動力を前記回動部材に伝達する減速機構と、
    を備え、
    前記減速機構は、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記電動モータの駆動力が入力されるサンギヤと、
    前記サンギヤと噛合し、前記サンギヤの回転によって前記サンギヤの外周を公転する複数のプラネタリギヤと、
    前記プラネタリギヤの周囲に配置され、内周面において前記プラネタリギヤと噛合するとともに、前記ハウジングに取り付けられたリングギヤと、
    複数の前記プラネタリギヤ同士を接続するとともに前記回動部材に連結され、前記プラネタリギヤの公転によって回転され、前記サンギヤの回転を減速して前記回動部材に出力するキャリヤ部材と、
    を有し、
    前記リングギヤと前記ハウジングとの間には、前記ハウジングに対して前記リングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装された電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  2. 前記弾性部材は、
    パーキングブレーキ操作解除時において、前記ハウジングに対し前記リングギヤが回動することにより円周方向に圧縮可能に形成されるとともに、パーキングブレーキ操作時において、前記リングギヤおよび前記ハウジングに対する円周方向の隙間が0以上である請求項1記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  3. 前記弾性部材は、
    前記リングギヤおよび前記ハウジングに対して、前記リングギヤの軸方向に締め代を有する請求項2記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  4. 前記弾性部材は、
    前記リングギヤおよび前記ハウジングに対して、半径方向に締め代を有する請求項2または3に記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  5. 前記弾性部材は、
    互いに対向した外側部と内側部と、前記外側部と前記内側部とを接続する連結部と、前記外側部と前記内側部との間に形成された空間部とを有し、
    前記弾性部材は、前記ハウジングと前記リングギヤとの間に介装された時に、前記外側部は前記ハウジングの内周面に当接し、前記内側部は前記リングギヤの外周面に当接して、前記外側部と前記内側部とが撓んで前記空間部が圧縮されることにより、前記外側部と前記内側部とが互いに半径方向に接近し、復元力を備えた状態で、前記ハウジングと前記リングギヤとの間に保持される請求項4記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  6. 前記リングギヤは、前記ハウジングの内周面に挿入可能に形成され、
    前記ハウジングは、
    外壁から前記リングギヤの半径方向中心に向けて延びるとともに、前記リングギヤの軸方向端面であって、前記パーキングブレーキアクチュエータに対し反対側に位置する側と対向する収容面を有し、
    前記ハウジングの前記内周面には、
    前記リングギヤの外周面に向けて半径方向内方に突出するとともに、互いに円周方向に所定距離だけ離れたロック側トルク受けおよびリリース側トルク受けと、
    前記ロック側トルク受けと前記リリース側トルク受けとの間以外の部位において、半径方向内方に突出するとともに、前記収容面から軸方向に所定距離だけ離れた位置において円周方向に延びた係合壁と、
    が形成され、
    前記リングギヤの前記外周面には、
    半径方向外方に突出し、円周方向の幅が前記ロック側トルク受けと前記リリース側トルク受けとの間の間隔よりも小さい停止部と、
    前記停止部から円周方向に離れた位置において半径方向外方に突出し、軸方向の幅が前記収容面と前記係合壁との間の間隔よりも小さい抜止部と、
    が形成され、
    前記リングギヤを前記ハウジングに取り付ける場合、
    円周方向において、前記停止部が前記ロック側トルク受けと前記リリース側トルク受けとの間に位置するとともに、前記抜止部が前記係合壁を避ける位置において、前記リングギヤを前記ハウジングに対し軸方向に挿入し、
    その後、前記停止部が前記ロック側トルク受けに近づくように、前記リングギヤを円周方向に回転させることにより、前記抜止部を前記収容面と前記係合壁との間に進入させた後、
    円周方向において前記停止部と前記リリース側トルク受けとの間に形成される空間に、前記弾性部材を軸方向に挿入する請求項2乃至5のうちのいずれか一項に記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  7. 前記リングギヤの外周面には、保持部が半径方向外方に突出しており、
    前記リングギヤを前記ハウジングに取り付けた状態で、前記保持部は前記弾性部材の軸方向端部のうち、前記収容面と対向していない側と軸方向に対向しており、
    前記弾性部材は、
    前記保持部を乗り越えて軸方向に挿入可能な請求項6記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  8. 前記弾性部材は、
    前記ハウジングと前記リングギヤとの間へ挿入した時の半径方向の厚みが、前記リングギヤの前記保持部と前記ハウジングの前記内周面との間の隙間以下の基部と、
    該基部において、前記ハウジングと前記リングギヤとの間への挿入方向の後方部に設けられ、前記リングギヤの前記外周面に向けて突出した係止リブと、
    を有しており、
    前記係止リブが形成された部位の半径方向の厚みは、前記リングギヤの前記保持部と前記ハウジングの前記内周面との間の隙間より大きい請求項7記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  9. 前記減速機構は、
    前記ハウジング内に設けられ、前記電動モータの出力軸に固着された駆動ギヤと、
    前記ハウジングに対して回転可能に支持される第1回転シャフトと、
    前記第1回転シャフト上に形成され、前記駆動ギヤよりも多数の歯数を有し、前記駆動ギヤと噛合することにより、前記電動モータの回転を減速して前記第1回転シャフトに伝達する第1従動ギヤと、
    前記第1回転シャフト上に設けられ、前記第1従動ギヤと一体に回転する伝達ギヤと、
    前記ハウジングに対して回転可能に支持される第2回転シャフトと、
    前記第2回転シャフト上に設けられ、前記伝達ギヤよりも多数の歯数を有するとともに、前記伝達ギヤと噛合する第2従動ギヤと、
    を有しており、
    前記第2回転シャフト上には、前記第2従動ギヤと一体に回転するように前記サンギヤが形成された請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の電動パーキングブレーキ用駆動装置。
  10. 車体に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに対し移動可能に取り付けられたピストンと、
    車輪とともに回転するディスクと前記ピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、
    前記ハウジングに対し移動不能に設けられた電動モータと、
    前記電動モータの駆動力を伝達する減速機構と、
    前記ハウジング内において、前記減速機構を介して前記電動モータにより駆動される回動部材と、
    前記回動部材と噛合するとともに前記ハウジングに対して回転不能とされ、前記回動部材の回転により前記ピストンの軸方向に移動して、前記ピストンを介して前記ブレーキパッドを前記ディスクに向けて付勢する直進部材と、
    を備えた電動パーキングブレーキ装置であって、
    前記減速機構は、
    前記ハウジング内に設けられ、前記電動モータの駆動力が入力されるサンギヤと、
    前記サンギヤと噛合し、前記サンギヤの回転によって前記サンギヤの外周を公転する複数のプラネタリギヤと、
    前記プラネタリギヤの周囲に配置され、内周面において前記プラネタリギヤと噛合するとともに、前記ハウジングに取り付けられたリングギヤと、
    複数の前記プラネタリギヤ同士を接続するとともに前記回動部材に連結され、前記プラネタリギヤの公転によって回転され、前記サンギヤの回転を減速して前記回動部材に出力するキャリヤ部材と、
    を有し、
    前記リングギヤと前記ハウジングとの間には、前記ハウジングに対して前記リングギヤが回動することにより、円周方向に弾性力を発生させる弾性部材が介装された電動パーキングブレーキ装置。
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